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JP5201101B2 - コネクタ - Google Patents

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JP5201101B2
JP5201101B2 JP2009175072A JP2009175072A JP5201101B2 JP 5201101 B2 JP5201101 B2 JP 5201101B2 JP 2009175072 A JP2009175072 A JP 2009175072A JP 2009175072 A JP2009175072 A JP 2009175072A JP 5201101 B2 JP5201101 B2 JP 5201101B2
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Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、互いに嵌合可能な両コネクタにおいて、一方のコネクタにリブが形成され、他方のコネクタに、このリブを受け入れ可能な受け入れ溝が形成されているものが知られている(特許文献1及び2)。このリブは、両コネクタが誤組付け(上下反転した姿勢での嵌合等)された場合に、他方のコネクタに当接することで、誤組付けを防止する機能を担っている。
特開2002−329555号公報 特開2008−198528号公報
ところで、コネクタを嵌合させる際、ハウジングをフード部に対して斜めに挿入してしまうと、フード部はハウジングに押されて開くので、フード奥壁とフード周壁との連結点となるリブの根本に応力が集中する。特に、近年では、コネクタの薄型化を実現するために、フード部を薄肉化しており、応力集中が顕著となっている。そのため、リブの根本を破損させるおそれがあり、対策の必要があった。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リブの根本が破損することを防止できるコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、フード部を有する一方のコネクタと、前記フード部内に嵌合可能なハウジングを有する他方のコネクタと、を備えたコネクタであって、前記フード部には、前記フード部の内面から突出するとともに、前記フード部の奥壁を始端として前記両コネクタの嵌合方向に沿って延びるリブが形成され、前記ハウジングには、前記両コネクタの嵌合方向に沿って延び、前記リブを受け入れ可能なリブ受入溝が形成され、前記リブの延設方向における始端部は、前記奥壁に向かうにつれて突出高さが大きく設定される一方、前記リブ受入溝のうち、前記始端部と対向する箇所には、前記始端部を干渉なく受け入れる溝深さの逃げ部が設けられていることに特徴を有する。
本発明によれば、リブの延設方向における始端部(リブの根本)は、奥壁に向かうにつれて突出高さが大きく設定されている。このため、例えば、両コネクタの嵌合時に、フード部がハウジングによって内部から押圧され、外側に開く方向に力を受けた場合において、リブの始端部に対する応力の集中を緩和できる。
本発明の実施態様として、以下の構成とすることが好ましい。
前記フード部内には、正面視において、直線状に複数のタブが配列されており、前記リブは、正面視において、隣り合う前記タブの間に配されることを特徴とする。隣り合うタブの間にリブを配する構成とすれば、タブの配列方向と交差する方向にリブとタブとを配列する構成と比較して、タブの配列方向と交差する方向におけるフード部の長さを小さくすることが可能となる。なお、ここでいう正面視とは、一方のコネクタの嵌合方向前側からフード部を視た状態のことである。
前記他方のコネクタを構成する前記ハウジングは、前壁の一部が前方部材として別部品によって分割された構成であると共に、前記前方部材には、前記逃げ部を含む前記リブ受入溝の前部が形成されていることを特徴とする。このような構成とすれば、ハウジング自体には、逃げ部を形成する必要がない。このため、仮に逃げ部を金型にて成型する場合は、ハウジングに逃げ部を形成する構成と比較して、ハウジング用の金型形状を簡易なものとできる。
本発明によれば、リブの始端部に対する応力の集中を緩和でき、リブの破損をより確実に防止できる。
両コネクタが分離した状態を示す断面図 両コネクタの嵌合状態における側面図 両コネクタの嵌合状態における側断面図(図8のA−A線断面図) 両コネクタの嵌合状態における側断面図(図8のG−G線断面図) 両コネクタの嵌合状態における平面図 両コネクタの嵌合状態における底面図 両コネクタの嵌合状態を雄コネクタの背面側から見た図 両コネクタの嵌合状態を雌コネクタの背面側から見た図 雄コネクタの平面図 雄コネクタの正面図 図1において雌コネクタの嵌合面側にフロントマスクを取り付ける前の状態を示す断面図 雌コネクタの側面図 雌コネクタの正面図 図13のC−C線断面図 図12のB−B線断面図 図13のD−D線断面図 図13のE−E線断面図 図16においてリテーナが仮係止位置にある状態を示す断面図 フロントマスクの側面図 フロントマスクの平面図 フロントマスクの正面図 図21のF−F線断面図 フロントマスクの底面図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図23の図面を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、基板用コネクタであって、基板70に実装される雄コネクタ50(一方のコネクタ)と、この雄コネクタ50と嵌合可能な雌コネクタ10(他方のコネクタ)とを備えている。なお、以下の説明においては、各コネクタ10、50の各嵌合面側をそれぞれ前側とし、各嵌合面側とは反対側を、それぞれ後側とする。
(1)雄コネクタ50の構成
まず、雄コネクタ50の構成について説明を行う。図1及び図2に示すように、雄コネクタ50は合成樹脂製の雄ハウジング51を有している。雄ハウジング51は、前方に開口した筒状をなすフード部52を備えている。フード部52は、幅方向に横長の扁平形状をなしており、雌コネクタ10の雌ハウジング11がフード部52の内部に嵌合可能とされている。また、フード部52の幅方向両側には、図5及び図6に示すように、基板70に固定される一対の基板固定部53が幅方向外側に突き出して形成されている。
フード部52の奥壁54には、図1に示すように、複数の雄端子60が取り付けられている。図10に示すように雄端子60の前端側は、フード部52の内部において前方に突出するタブ61とされる。図10で示す正面視において、各段のタブ61はそれぞれ直線状に配列されている。タブ61は、図10の上下方向において、2段で配されており、本実施形態では上段側に10個のタブ61が配置され、下段側に14個のタブ61が配置されている。一方、雄端子60の後端側は、図1及び図7に示すように、奥壁54を貫通した後、略直角に下方に折り曲げられており、基板70に設けられたスルーホール70Aに挿入され、基板70と電気的に接続されるようになっている(図9も参照)。
図10に示すように、フード部52の内周面には、複数のリブ55が形成されている。リブ55は、フード部52の上壁52A及び下壁52Bにそれぞれ2箇所ずつ設けられ、上壁52A又は下壁52Bの一部を内側へ突出させることで形成されている。リブ55は後述する雌コネクタ10のリブ受入溝25(ハウジング溝部18及び前方溝部36)と嵌合するもので、図1に示すように、奥壁54を始端として、前後方向(コネクタの嵌合方向)に沿って、フード部52の前端まで延びている。また、図10に示すように、上壁52Aに形成されたリブ55と、下壁52Bに形成されたリブ55とは、図10の左右方向において、異なる箇所に配されている。
本実施形態において、隣接するタブ61同士の間隔は、一定の間隔で配されているが、正面視(図10)に示すように、リブ55の形成箇所においては、隣り合うタブ61同士の間隔が大きく設定されており、リブ55は、タブ61同士の間に配されている。このため、タブ61とリブ55とを図10の上下方向(タブ61の配列方向と交差する方向)に並べて配列する構成と比較して、フード部52の上下寸法が小さくなる構成となっている。
図1に示すように、前後方向(リブの延設方向)におけるリブ55の始端部55Aは、奥壁54に向かうにつれて、リブ55の内側(図1に示す下側のリブ55においては上側)への突出高さが大きく設定されている。言い換えると、図1の側面視において、始端部55Aは奥壁54に向かうにつれて、上昇傾斜する形状をなしている。また、リブ55において始端部55A以外の箇所の突出高さは、始端部55Aの突出高さより、小さく設定されており、全長に渡って一定の高さで設定されている。
また、図4に示すようにフード部52の内周面における上面中央部には、ロック受部56が下方に突出して形成されている。ロック受部56は、後述するロックアーム16のロック突部16Aと係止可能となっている。また、ロック受部56の下面は前方に向けて上昇傾斜している。
(2)雌コネクタ10の構成
次に、雌コネクタ10の構成について説明を行う。図11に示すように、雌コネクタ10は、合成樹脂製の雌ハウジング11(ハウジング)と、雌ハウジング11の前側に装着されることで、雌ハウジング11の前壁の一部を構成するフロントマスク30(前方部材)と、を備えている。雌ハウジング11は、図13に示すように、幅方向に横長の扁平形状で、かつ、略方形のブロック状をなしている。雌ハウジング11の上壁において、図8の左右方向における中央部には、ロックアーム16が配されている。
ロックアーム16は、図16に示すように、雌ハウジング11の前壁11Dの上端から上方に立ち上がる基端部16Cから後方に延びる片持ち状に形成されている。ロックアーム16の上面において、後方寄りの箇所には、ロック突部16Aが設けられている。ロック突部16Aの上面は、前方(図16の左側)に向けて下降傾斜している。ロック突部16Aの、さらに後方には、平面視(図5参照)において、矩形状をなすロック解除部16Bが設けられている。このロック突部16Aが、雄コネクタ50のロック受部56と係止することで、両コネクタ10、50同士が前後方向に規制され、正規嵌合状態に保持される。また、ロックアーム16は、基端部16Cを支点として、図16の下方に弾性変形可能となっている。これにより、ロック解除部16Bを上方から押圧することで、ロック突部16Aとロック受部56との係止を解除可能な構成となっている。
図16に示すように、雌ハウジング11の内部を前後方向に貫通してキャビティ12が形成されている。キャビティ12には、後方から雌端子20が挿入可能となっている。キャビティ12は、雄コネクタ50における雄端子60のタブ61に対応して、上下2段に配列しており、各雌端子20の前方には、各タブ61がそれぞれ挿通可能となっている。雌端子20は、図14に示すように、キャビティ12の内壁下面に形成されたランス13によって後方に抜け止めされた状態で、キャビティ12内に保持されている。また、図8に示すように雌ハウジング11においてロックアーム16が設けられている中央部分では、上段側のキャビティ12が形成されておらず、下段側のキャビティ12のみが配置されている。これにより、ロックアーム16を雌ハウジング11の内側に、より近づけて配することができ、雌コネクタ10の図8における上下の寸法を小さくする(すなわち、低背化)ことが可能となっている。
図11に示すように、雌ハウジング11の下壁における前後方向の中央部を下方に開口することで、リテーナ装着孔14が形成されている。リテーナ装着孔14は、リテーナ40が下方から装着可能とされ、雌ハウジング11の内部で各キャビティ12と連通している。リテーナ40は、雌端子20を挿通可能な端子挿通孔41を有しており、雌端子20を挿通可能とする仮係止位置(図18におけるリテーナ40の位置)と雌端子20に係止してその抜け止めを行う本係止位置(図14及び図16におけるリテーナ40の位置)との間を移動可能とされている。
雌端子20は、金属薄板を打ち抜き加工および折り曲げ加工することによって形成されている。この雌端子20は、図17に示すように、雄端子60のタブ61と導通可能に接続される角筒部21と、角筒部21の後方に形成された電線接続部22とを一体に備えてなる。角筒部21の後端は、リテーナ40が本係止位置においては、その端子挿通孔41の下面を構成する部分に後方から係止され、雌端子20が抜け止めされる構成となっている。また、電線接続部22には、電線Wの芯線(電線の一端側)が圧着接続されている。電線Wの他端側は、キャビティ12の後方から引き出されている。
図13に示すように、雌ハウジング11の外面における上下両面には、雄コネクタ50のリブ55に対応して、複数のハウジング溝部18が形成されている。これらハウジング溝部18は、前後方向に延び、雄ハウジング51のリブ55を前方から受け入れ可能となっている。図5に示すように、上側のハウジング溝部18は、前方(図5における左側)と上方の双方に開口する溝状をなしている。また、図6に示すように、下側のハウジング溝部18は、前方と下方の双方に開口する溝状をなしている。また、図4に示すように、前後方向におけるハウジング溝部18の長さは、両コネクタ10、50とが正規嵌合している状態において、ハウジング溝部18の後端面18Bが、リブ55の前端面55Bより、わずかに後方(図4における右側)に位置する長さで設定されている。
雌ハウジング11の前壁11D及び下壁の一部を開口することで、図11に示すように、フロントマスク30を装着可能な装着凹部17が形成されている。フロントマスク30は、雌ハウジング11の前面11Aに沿って下方から(図11の矢線方向に向けて)装着凹部17に装着可能となっている。
フロントマスク30は、合成樹脂製とされ、図21に示すように、幅方向に長い横長の略方形をなす本体部31を備えている。フロントマスク30を装着凹部17に装着した状態では、図12に示すように、雌ハウジング11の前壁11Dの前端面11Eとフロントマスク30の前面30Aとが、ほぼ面一をなしている。すなわち、雌ハウジング11は、前壁の一部がフロントマスク30として別部品によって分割された構成である。このように、雌ハウジング11の前壁の一部を別部材(フロントマスク30)とし、雌ハウジング11の前壁11Dの一部が開口された形状とすることで、雌ハウジング11(特にランスなどの内部形状)を金型にて成型することが容易となる。
本体部31において雌端子20と対応する位置には、端子進入孔32が貫通して形成されている。この端子進入孔32には、図3に示すように、両コネクタ10、50の嵌合時に雄端子60のタブ61が貫通可能となっている。これにより、端子挿入孔32に貫通した雄端子60のタブ61は、雌端子20の角筒部21に対して導通可能に接続される。
図20及び図21に示すように、本体部31の幅方向両側には、一対の保持突起33が設けられている。一方、雌ハウジング11の幅方向両側には、図12に示すように、雌ハウジング11の側壁のうち、保持突起33に対応する箇所を貫通することで、保持突起33が係止可能な保持孔11Bが設けられている。保持孔11Bは、雌ハウジング11の嵌合面側に開口する形態で切り欠かれており、かつ、装着凹部17に連通して設けられている。このため、図12に示すように、フロントマスク30を装着凹部17に下方から装着すると、保持突起33が装着凹部17の内部側から保持孔11Bに進入し、保持孔11Bの下面と係止する。これにより、フロントマスク30を上下方向において保持する。
図21に示すように、本体部31においてロックアーム16と対応する箇所は切り欠かれており、この切欠部分の上面にも、保持突起34が設けられている。保持突起34は、図19及び図22に示すように、本体部31の後面から突出している。保持突起34は、図16に示すように、ロックアーム16の基端部16Cを成形するための型抜き孔S2に入り込むようになっている。この型抜き孔S2は、ロックアーム16の撓みを許容するための空間でもある。保持突起34は型抜き孔S2の前端寄りに位置し、この位置はロックアーム16の撓み動作を阻害しない位置とされている。この保持突起34は、型抜き孔S2の下面前端S2Aに対して上下方向に係止可能とされている。すなわちフロントマスク30は、左右一対の保持突起33と中央の保持突起34とによって装着凹部17に保持され、下方への抜け落ちが規制されている。
図10及び図21に示すように、本体部31において、ハウジング溝部18と対応する位置には、前方溝部36が形成されている。なお、以下の説明では、上側のハウジング溝部18に対応する前方溝部36を上側前方溝部36Aと称し、下側のハウジング溝部18に対応する前方溝部36を下側前方溝部36Bと称することとする。前方溝部36と、ハウジング溝部18とは、ほぼ同じ深さで設定され、前後方向に沿って連通している。これにより、前方溝部36とハウジング溝部18とは、前方からリブ55を受け入れ可能なリブ受入溝25を構成している。
なお、図17に示すようにリテーナ40には、下側のハウジング溝部18に対応する箇所を上側に凹ませることで、リテーナ溝部42が形成されている。リテーナ溝部42の深さはハウジング溝部18の深さとほぼ同じで設定されている。つまり、下側のリブ受入溝25は、前後方向に沿って連通された前方溝部36、リテーナ溝部42、ハウジング溝部18によって構成されている。なお、より具体的には、リテーナ溝部42は前後方向において、ハウジング溝部18を、その中央付近で分断する形で配されている。
上側前方溝部36Aには、図21に示すように、突部37Aが上方に突出して設けられている。一方、下側前方溝部36Bには、架設部37Bが設けられている。この架設部37Bは、図15に示すように、下側前方溝部36Bの左右両側に位置する両壁部間に架設されている。突部37Aは、図1に示すように、雌ハウジング11の内部の形成された係止孔19Aに下方から嵌合する構成となっている。また、図17に示すように、下側のハウジング溝部18の上壁における前端付近を凹ませることで、係止凹部19Bが形成されている。この係止凹部19Bに対して、架設部37Bが下方から嵌合可能となっている。上記構成によって、突部37Aを係止孔19Aに、架設部37Bを係止凹部19Bにそれぞれ嵌合させることで、フロントマスク30は雌ハウジング11に対して、前後方向に規制される。なお、突部37A及び架設部37Bは、リブ受入溝25にリブ55を進入させる際に、この進入を妨げない位置に配されている。
また、図4に示すように、フロントマスク30における前方溝部36(リブ挿入溝の前部)のうち、リブ55の始端部55Aと対向する箇所には、逃げ部35が形成されている(図21及び図23も参照)。逃げ部35の深さ(フロントマスク30の底面から上方への長さ)は、前方溝部36の深さよりも大きく設定されており、逃げ部35は、始端部55Aを干渉なく受け入れることが可能となっている。これにより、雌ハウジング11の前面が雄ハウジング51におけるフード部52の奥壁54に当接するまで、両コネクタ同士を嵌合させることが可能となっている。
(3)作用及び効果
続いて、本実施形態におけるコネクタ(雌コネクタ10及び雄コネクタ50)の作用及び効果を説明する。初めに、雌コネクタ10の組み立てについて説明を行う。まず、図11に示すように、フロントマスク30を雌ハウジング11の装着凹部17に対して下方から組み付ける。これにより、両保持突起33は、図12に示すように、装着凹部17の内部から保持孔11Bに嵌り込む、すると、両保持突起33と保持孔11Bとが上下方向に係止する。これと同時に、保持突起34は、図16に示すように、型抜き孔S2に嵌り込む。すると、保持突起34と型抜き孔S2の下面前端とが係止することで、フロントマスク30が装着凹部17に保持される。これと同時に、突部37Aは、係止孔19Aに嵌合し(図1)、架設部37Bは、係止凹部19Bに下方から嵌り込む(図17)。これにより、雌ハウジング11に対するフロントマスク30の前後方向の移動が規制される。以上の手順によって、フロントマスク30の組付けが完了する。
次に、リテーナ40をリテーナ装着孔14に対して仮係止位置に組み付けた状態とし、各キャビティ12に各雌端子20を挿入し、これらの雌端子20をランス13によって抜け止めする。その後、リテーナ40を本係止位置に押し込むことで、各雌端子20を抜け止めする(ランス13とリテーナ40とによる二重係止)。これにより、雌コネクタ10の組立が完了する。
次に、図1に示すように、基板70に実装された雄コネクタ50に対して、雌コネクタ10を嵌合させる。具体的には、図1の矢線に示すように、雄コネクタ50の前面と雌コネクタ10の前面とが対向する向きで、両者を嵌合させる。このとき、フード部52の各リブ55と、雌ハウジング11側の各リブ受入溝25とをそれぞれ対向させるようにする。この状態で、雄コネクタ50のフード部52の内部に雌コネクタ10の雌ハウジング11を挿入させる。すると、各リブ55が、各リブ受入溝25(フロントマスク30の各前方溝部36)に進入する。
さらに、フード部52に雌ハウジング11を挿入させていくと、各リブ55が各ハウジング溝部18に進入する。また、雌ハウジング11のロックアーム16におけるロック突部16Aが、ロック受部56に前方(図16の左側)から押圧される。これにより、ロックアーム16は、その基端部16Cを支点として、図16における下側へ弾性変形する。さらに、雌ハウジング11が挿入され、ロック突部16Aがロック受部56より後方(図4における左側)に達すると、ロックアーム16は弾性復帰をする。これにより、ロック突部16Aとロック受部56との係止がされる。そして、これとほぼ同時に、雌ハウジング11の前端が、フード部52の奥壁54に当接する。これにより、雄コネクタ50と雌コネクタ10との正規嵌合が完了する。
上記嵌合動作の前において、仮に、雄コネクタ50に対して、雌コネクタ10が正しい向きで配されていない場合(例えば、雌コネクタ10の向きが上下逆の場合など)には、各リブ55と各リブ受入溝25との位置が対応しない。このため、両コネクタ10、50を嵌合させようとしても、各リブ55は、各リブ受入溝25に挿入されず、雌ハウジング11の各壁部に当接する。これにより、各リブ55及び各リブ受入溝25は、両コネクタの誤挿入(上下反転した姿勢での挿入等)を防止する機能を担っている。
上記嵌合動作の際に、仮に、正規嵌合方向(図1における左右方向)に対して、雌ハウジング11が傾いた状態でフード部52に挿入されると、フード部52の内壁が雌ハウジング11に押圧され、フード部52が外側(フード部が開く方向)に力を受ける。本実施形態においては、フード部52にリブ55が形成されているため、フード部52の強度が確保できる。さらに、リブ55の始端部55Aは、奥壁54に向かうにつれて突出高さが大きくなるように設定されている。このため、フード部52が開く方向に力を受けた場合であっても、リブ55の始端部55Aに対する応力の集中を緩和でき、リブ55の破損を確実に防止できる。なお、本実施形態の構成は、コネクタの低背化のために、フード部52の壁部を薄肉化したコネクタに適用すると特に好適である。
また、フード部52内には、正面視(図10に示す)において、直線状に複数のタブ61が配列されており、リブ55は、正面視において、隣り合うタブ61の間に配されることを特徴とする。隣り合うタブ61の間にリブ55を配する構成とすれば、タブ61の配列方向と交差する方向(図10における上下方向)にリブ55とタブ61とを配列する構成と比較して、タブ61の配列方向と交差する方向におけるフード部の長さを小さくすることが可能となる。
また、雌ハウジング11は、前壁の一部が別部材であるフロントマスク30によって分割された構成であると共に、フロントマスク30には、逃げ部35を含むリブ受入溝25の前部(前方溝部36)が形成されている。フロントマスク30に逃げ部35を形成する構成とすれば、雌ハウジング11に逃げ部35を形成する必要がない。このため、例えば、逃げ部35を金型にて成型する場合は、雌ハウジング11に逃げ部35を形成する構成と比較して、雌ハウジング用の金型形状が簡易な形状となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では雄コネクタ50を基板用コネクタとしているものの、本発明によると、雄コネクタ50を電線Wの端末に接続されたコネクタとしてもよい。
(2)上記実施形態では、リブ55は、フード部52の前端に達するまで延設された構成としたが、リブ55の延設長さは、上記実施形態より短く設定されていてもよい。
(3)上記実施形態では、リブ55及び、これを受入可能なリブ受入溝25を各4箇所ずつ形成したが、これに限定されない。リブ55及びリブ受入溝25の形成個数は、適宜変更可能である。
(4)上記実施形態では、リブは、正面視において、隣り合うタブ61同士の間に配したが、これに限定されない。リブ55及びリブ受入溝25の形成箇所は、適宜変更可能である。
(5)上記実施形態では、フロントマスク30を雌ハウジング11の前面11Aに沿って下方から組み付ける構成であるが、例えば、フロントマスク30を雌ハウジング11の前方から組み付ける構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、雌コネクタ10が、雌ハウジング11と、フロントマスク30とを備えた構成を例示したが、フロントマスク30を備えていない構成、すなわち、雌ハウジング11の前壁が開口されていない構成であってもよい。この構成の場合、逃げ部35は雌ハウジング11の前壁に形成することが可能である。また、フロントマスク30を備えていない場合は、前方溝部36が存在しない。このため、リブ受入溝25は、ハウジング溝部18のみ、又はハウジング溝部18及びリテーナ溝部42とから構成される。
(7)上記実施形態では、前方部材としてフロントマスク30を例示しているものの、本発明によると、前方部材をフロントカバーやフロントリテーナとしてもよい。
10…雌コネクタ(他方のコネクタ)
11…雌ハウジング(ハウジング)
11D…前壁
18…ハウジング溝部(リブ受入溝)
25…リブ受入溝
30…フロントマスク(前方部材)
35…逃げ部
36…前方溝部(リブ受入溝の前部)
42…リテーナ溝部(リブ受入溝)
50…雄コネクタ(一方のコネクタ)
52…フード部
54…奥壁
55…リブ
55A…始端部
61…タブ

Claims (3)

  1. フード部を有する一方のコネクタと、前記フード部内に嵌合可能なハウジングを有する他方のコネクタと、を備えたコネクタであって、
    前記フード部には、前記フード部の内面から突出するとともに、前記フード部の奥壁を始端として前記両コネクタの嵌合方向に沿って延びるリブが形成され、
    前記ハウジングには、前記両コネクタの嵌合方向に沿って延び、前記リブを受け入れ可能なリブ受入溝が形成され、
    前記リブの延設方向における始端部は、前記奥壁に向かうにつれて突出高さが大きく設定される一方、
    前記リブ受入溝のうち、前記始端部と対向する箇所には、前記始端部を干渉なく受け入れる溝深さの逃げ部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記フード部内には、正面視において、直線状に複数のタブが配列されており、
    前記リブは、正面視において、隣り合う前記タブの間に配されることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記他方のコネクタを構成する前記ハウジングは、前壁の一部が前方部材として別部品によって分割された構成であると共に、
    前記前方部材には、前記逃げ部を含む前記リブ受入溝の前部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
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