JP2009187055A - 入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】材質の制限を排除し、より自由にデザインすることが可能な入力装置を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明のマウス100では、非誘電体で形成された蓋部120の有する接触面122a、接触面122bの裏側に設けられた圧電素子123a、圧電素子123bから出力される電圧信号を検出し、この電圧信号の減衰の度合いに基づき、接触面122aへの接触があったか否かを検出する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のマウス100では、非誘電体で形成された蓋部120の有する接触面122a、接触面122bの裏側に設けられた圧電素子123a、圧電素子123bから出力される電圧信号を検出し、この電圧信号の減衰の度合いに基づき、接触面122aへの接触があったか否かを検出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、蓋部に設けられた接触面に触れられたことを検出する入力装置に関する。
コンピュータの本体と接続される入力装置の中に、ポインティングデバイスの一つであるマウスがある。従来のマウスには、スイッチ方式を用いたものと静電容量方式を用いたものがある。スイッチ方式を用いたマウスでは、マウスのケーシングを構成する蓋部に左ボタン(通常主ボタンとして使用される)と右ボタン(通常副ボタンとして使用される)とから成る一対のスイッチを備えている。スイッチ方式のマウスでは、スイッチを押下することでマウスを介してコンピュータ本体に指示信号を送ることができる。
静電容量方式を用いたマウスは、蓋部にスイッチを有しておらず、一対のスイッチの代わりに、蓋部の内部に静電容量センサが設けられている。静電容量式のマウスでは、ユーザの指がスイッチの位置に該当する位置に触れたときに変化する静電容量に基づき、指が蓋部に触れたことを検出する。静電容量方式のマウスでは、指が蓋部に触れたことが検出されたとき、コンピュータ本体に指示信号が送られる。特許文献1には、静電容量センサを用いた入力機器が記載されている。
特開2005−339229号公報
ところで近年のマウス等では、外観が重要視される傾向にあり、デザインの制約を可能な限り排除することが望ましい。例えば静電容量方式のマウスでは蓋部にスイッチを設ける必要がないため、スイッチ方式のマウスと比べてデザインの制約を少なくすることができる。
しかしながら静電容量方式は、少なくともマウスの蓋部が誘電体で形成されることが条件となるため、蓋部の材質が制限される。よって、例えば金属の質感を有するデザインが望まれたとき、非誘電体である金属により蓋部を形成すると、静電容量方式は適用できなくなる。
本発明は、上記事情を鑑みてこれを解決すべくなされたものであり、材質の制限を排除し、より自由にデザインすることが可能な入力装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために以下の如き構成を採用した。
本発明は、ケース本体(110)と蓋部(120)とを含む入力装置(100)であって、
前記蓋部(120)は非誘電体材料により形成し、
前記蓋部(120)に接触面(122a、122b)を設け、
前記蓋部(120)の前記接触面(122a、122b)の裏側に配置された検出素子(123a、123b)を含み、前記検出素子(123a、123b)によって前記蓋部(120)の前記接触面(122a、122b)に触れられたことを検出する検出手段(123a、123b、160)を有する構成とした。
前記蓋部(120)は非誘電体材料により形成し、
前記蓋部(120)に接触面(122a、122b)を設け、
前記蓋部(120)の前記接触面(122a、122b)の裏側に配置された検出素子(123a、123b)を含み、前記検出素子(123a、123b)によって前記蓋部(120)の前記接触面(122a、122b)に触れられたことを検出する検出手段(123a、123b、160)を有する構成とした。
また本発明の入力装置において、前記非誘電体材料は、金属であることが好ましい。
また本発明の入力装置において、前記検出手段(123a、123b、160)は、前記検出素子(123a、123b)から発生する信号を検出する検出回路(160)を含む構成とした。
また本発明の入力装置において、前記検出素子(123a、123b)は、圧電素子(123a、123b)である構成とした。
また本発明の入力装置は、前記検出手段(123a、123b、160)を複数有する構成としても良い。
また本発明の入力装置は、情報処理装置(200)に含まれていても良い。
尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、図示の態様に限定されるものではない。
本発明によれば、材質の制限を排除し、より自由にデザインすることが可能となる。
本発明の入力装置は、蓋部の裏側に圧電素子を設け、圧電素子から発せられる信号を用いてユーザが蓋部に触れたことを検出する。尚以下の実施形態の説明では、入力装置の一つであるマウスに本発明を適用した場合について説明する。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態のマウス100を示す斜視図である。
以下に図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態のマウス100を示す斜視図である。
本実施形態のマウス100は、マウス100の主要部材が設置されたケース本体110、ケース本体110に対応した蓋部120を有する。ケース本体110は、例えば金属等の非誘電体で形成されており、マウス100の主要部材が配置されている。
またマウス100の主要部材とは、例えばマウス100が光学マウスの場合には、LED(Light Emitting Diode)、LEDの反射光を受信する光学センサ、LEDや光学センサを制御する制御回路等を示す。またマウス100が機械式マウスの場合には、ボールとボールの縦方向及び横方向の回転量を検出するための回路等である。ケース本体110に配置された主要部材は、ケーブル111により後述するコンピュータ本体200へ接続されている。尚ケース本体110に配置された主要部材は、ケーブル111を介さずに、無線通信等によりコンピュータ本体200と通信を行っても良い。
蓋部120は、ケース本体110と同様に金属等の非誘電体で形成されている。金属とは、例えばアルミニウム、鉄、チタン、ステンレス、金、銀等である。蓋部120には、ホイール121が取り付けられている。また蓋部120は、接触面122a、122bを有する。そして蓋部120において、接触面122a、122bの裏側に圧電素子123a、123bが配置されている。
尚接触面122a、122bは、ユーザの指が接触したことを検出可能な面(領域)である。接触面122a、122bは、圧電素子123a、123bから伝搬された振動を後述する検出回路にて電圧信号として検出可能な範囲に決められている。したがって接触面122a、122bの範囲は、圧電素子123a、123bの振動の大きさに依存する。圧電素子123a、123bの振動の詳細は後述する。
尚本実施形態において、接触面122a、122bは、蓋部120において目視可能としても良い。例えば接触面122a、122bを蓋部120の他の部分とは別の色に着色しても良い。また本実施形態において、接触面122a、122bは、蓋部120の他の部分とは異なる触感となるように形成しても良い。例えば蓋部120において、接触面122a、122bに粗目加工を施しても良い。
以下に図2を参照して本実施形態のマウス100の蓋部120の詳細を説明する。図2は、第一の実施形態のマウス100の蓋部120を裏返しにした状態を示す斜視図である。
本実施形態の蓋部120は、蓋部120の内側に配置された圧電素子123a、123b、基板130を有する。圧電素子123a、123bは、接着材等により蓋部120に密着した状態で接着されている。この構成により、圧電素子123a、123bが発する振動は、圧電素子123a、123bの発する信号として扱える程度に蓋部120に伝搬される。基板130は、圧電素子123a、123bを駆動させる駆動回路及び圧電素子123a、123bが発する信号を検出する検出回路を有する。駆動回路と検出回路の詳細は後述する。
基板130は、リード線131により圧電素子123a、123bと接続されている。また基板130は、リード線132により蓋部120のネジ止め部140に接続されている。本実施形態の蓋部120は金属等の導体であるため、基板130と蓋部120とをリード線132により接続すれば、蓋部120における圧電素子123a、123bの接着面と、リード線131とにより圧電素子123a、123bに電圧を印加することができる。尚本実施形態では、リード線132はネジ止め部140に接続されるものとしたが、これに限定されない。リード線132は、導体で形成された蓋部120の何れかの箇所に接続されていれば良い。
次に、図3を参照して蓋部120の内側に配置された基板130に実装された回路について説明する。図3は、第一の実施形態の基板130に実装された回路を説明する図である。図3では、基板130に実装された回路のうち、圧電素子123aを制御するための回路を示している。尚本実施形態では、蓋部120に複数の圧電素子が設けられている場合には、各圧電素子に図3に示す回路が接続されているものとした。したがって本実施形態では、圧電素子123bにも以下に説明する回路と同様の回路が接続されている。
基板130には、圧電素子123aを駆動させる駆動回路150、圧電素子123aの振動を信号として検出する検出回路160とが実装されている。駆動回路150と検出回路160は、それぞれが圧電素子123aと接続されている。
駆動回路150は、所定間隔でパルス信号を出力して圧電素子123aを振動させる。尚駆動回路150は、例えば周波数が400kHz〜2MHz、所定間隔を2msec、パルス幅20〜200μsec、電圧50〜300mVのバースト矩形波をパルス信号として出力しても良い。
検出回路160は、アンプ161、フィルタ162、整流回路163、積分回路164、コンパレータ165を有する。アンプ161の入力は、圧電素子123aと接続されており、圧電素子123aの振動により発生した電圧信号を検出して増幅する。アンプ161で増幅された電圧信号は、フィルタ162によりノイズを除去されて、整流回路163に入力される。整流回路163は、ノイズが除去された電圧信号を整流する。尚アンプ161と整流回路163には、駆動回路150から出力されるパルス信号が供給され、圧電素子123aが駆動されるタイミングと同期してオン/オフされる。
整流された電圧信号は、積分回路164を介してコンパレータ165に入力される。コンパレータ165には、予め所定のしきい値電圧Vthが設定されている。本実施形態での積分回路164の時定数は、積分回路164を構成するコンデンサCの容量と抵抗Rの抵抗値により決定される。本実施形態では、コンデンサCの容量を1μF、抵抗Rの抵抗値を100KΩ程度とした。また本実施形態のコンパレータ165の出力信号は、積分回路164の出力信号がしきい値電圧Vthよりも小さくなったときローレベル(以下、Lレベル)からハイレベル(以下、Hレベル)に反転するものとした。
コンパレータ165の出力信号は、マウス100が接続されたコンピュータ本体200へ供給される。コンピュータ本体200は、演算処理装置と記憶装置とを有する情報処理装置であり、一般のパーソナルコンピュータ等である。尚コンパレータ165の出力信号は、マウス100の主要部材に含まれるマウス100の本体回路に供給されても良い。
また本実施形態では、コンパレータ165の出力信号がLレベルからHレベルに反転したとき、接触面122aに対する接触があったことを検出するものとした。尚マウス100の本体回路とは、ケース本体110に配置されたマウス100の主要部材に含まれる回路である。
本実施形態のマウス100では、蓋部120の裏側に設けられた圧電素子123aと基板130に実装された検出回路160とにより、接触面122aにユーザの指等が触れたことを検出する。
具体的には本実施形態の検出回路160は、駆動回路150からパルス信号が供給されていない期間の圧電素子123aの振動の減衰の度合いに基づき、接触面122aへの接触があったか否かを検出する。
圧電素子123aは、駆動回路150からパルス信号が供給されている期間は、圧電素子123a自身を振動させる。そして圧電素子123aは、駆動回路150からパルス信号が供給されなくなると、圧電素子123a自身の振動を停止する。このとき圧電素子123aの振動には、残響(音源が発音を停止した後も音が響いて聞こえる現象)と同様の現象が生じる。
すなわち圧電素子123aにおいて、圧電素子123a自身により発生させた振動が、圧電素子123a自身の振動を停止した後も残存する。残存する振動は、時間の経過と共に収束し、やがて停止する。よって圧電素子123a自身の振動により発生した電圧信号は、圧電素子123a自身の振動が停止した後に、減衰しながら収束に向かう。
圧電素子123aの振動は、蓋部120の接触面122aに伝搬される。よって接触面122aは、圧電素子123aの振動に合わせて振動する。ここで接触面122aに対する接触があった場合、ユーザの指等が振動吸収材として働き、接触面122aの振動は吸収されて小さくなる。したがって、接触面122aに対する接触があった場合、圧電素子123aにパルス信号が供給されていないときの電圧信号の減衰の度合いは大きくなる。
本実施形態では、この電圧信号の減衰の度合いに基づき、接触面122aへの接触を検出する。
以下に、図4、図5を参照して本実施形態における接触面122aへの接触の検出についてさらに説明する。始めに、図4を参照して接触面122aへの接触がない場合の動作を説明する。図4は、第一の実施形態において接触面122aへの接触がないときの動作を説明する図である。
駆動回路150は、所定間隔でパルス信号を出力し、圧電素子123aを振動させる。また駆動回路150から出力されるパルス信号は、アンプ161と整流回路163とをオン/オフさせる。図4(A)は、図3に示す回路の点A、点B、点Cの信号を示しており、図4(A)に示す信号が駆動回路150から出力されるパルス信号である。
圧電素子123aは、パルス信号が供給されると圧電素子123a自身を振動させて電圧信号を出力する。また圧電素子123aは、パルス信号が供給されないとき、圧電素子123a自身の振動により発生した電圧信号を減衰させた電圧信号を出力する。圧電素子123aから出力される電圧信号は、アンプ161へ入力される。図4(B)は、図3に示す回路の点Dの信号を示しており、アンプ161へ入力される信号である。
圧電素子123aから出力される電圧信号は、駆動電圧信号と減衰電圧信号とに分けられる。駆動電圧信号とは、圧電素子123aにパルス信号が供給されている期間Taに圧電素子123aから出力される電圧信号である。本実施形態における駆動電圧信号は、接触面122aの範囲を決定する要素となる。駆動電圧信号のレベルが高ければ、圧電素子123aの振動は大きくなり、振動は蓋部120においてより広範囲に伝搬される。よって接触面122aの範囲は広くなる。駆動電圧信号のレベルが低ければ、圧電素子123aの振動は小さくなり、振動はより狭い範囲にしか伝搬されない。よって接触面122aの範囲は狭くなる。
本実施形態では、ユーザがマウス100に手を乗せたときを想定し、ユーザの指が乗せられると考えられる範囲が接触面122aとなるように、圧電素子123aを振動させる。すなわち本実施形態では、ユーザによるマウス100の使用に際し、接触面122aが適切な範囲となるように、駆動回路150から出力されるパルス信号の周波数と電圧、圧電素子123aの特性等を決定した。
また本実施形態において、減衰電圧信号とは、圧電素子123aにパルス信号が供給されていない期間Tbに圧電素子123aから出力される電圧信号である。減衰電圧信号は、収束に向けて駆動電圧信号が減衰した信号である。
アンプ161は、駆動回路150からパルス信号が供給されるとオフになる。よってアンプ161の出力は、減衰電圧信号のみを増幅して出力する。図4(C)は、図3の示す回路の点Eの信号を示しており、アンプ161から出力される信号である。本実施形態では、圧電素子123aから駆動電圧信号が出力される期間Taはアンプ161をオフすることで、減衰電圧信号のみを取り出して増幅することができる。
アンプ161から出力された減衰電圧信号は、フィルタ162を介してノイズを除去されて、整流回路163で整流される。図4(D)は、図3の示す回路の点Fの信号を示しており、整流回路163から出力される信号である。整流された減衰電圧信号は、積分回路164で積分されて出力される。図4(E)は、図3の示す回路の点Gの信号を示しており、積分回路164から出力される信号である。
積分回路164により積分された減衰電圧信号は、コンパレータ165に入力される。ここで本実施形態では、減衰電圧信号は、コンパレータ165に設定されたしきい値電圧Vthよりも小さくならないため、コンパレータ165の出力は減衰電圧信号の出力が開始されてからは反転しない。よってコンパレータ165の出力信号はLレベルを維持し、接触面122aに対する接触を検出しない。図4(F)は、図3に示す回路の点Hの信号を示しており、コンパレータ165から出力される信号である。
次に、図5を参照して接触面122aへの接触がある場合の動作を説明する。図5は、第一の実施形態において接触面122aへの接触があるときの動作を説明する図である。
本実施形態において、接触面122aにユーザの指等による接触がある場合、圧電素子123aから接触面122aに伝搬される振動は、指等に吸収されて小さくなる。よって圧電素子123aから出力される電圧信号のレベルも低くなる。
図5(A)は、図3に示す回路の点A、点B、点Cの信号を示しており、駆動回路150から出力されるパルス信号である。尚図5(A)の信号は、図4(A)と同様の信号である。
圧電素子123aは、パルス信号が供給されると圧電素子123a自身を振動させて電圧信号を出力する。圧電素子123aから出力される電圧信号は、アンプ161へ入力される。図5(B)は、図3に示す回路の点Dの信号を示しており、アンプ161へ入力される信号である。
ここでアンプ161に入力される駆動電圧信号のレベルLbは、図4(B)に示す駆動電圧信号のレベルLaよりも低い。よって駆動電圧信号が減衰した信号である減衰電圧信号のレベルも、図4(B)に示す減衰電圧信号より低くなる。
アンプ161に入力された電圧信号は、図4で説明したように減衰電圧信号だけが増幅されて出力される。図5(C)は、図3に示す回路の点Eの信号を示しており、アンプ161から出力される信号である。アンプ161から出力された減衰電圧信号は、整流回路163で整流される。図5(D)は、図3に示す回路の点Fの信号を示しており、整流回路163から出力される信号である。
整流された減衰電圧信号は、積分回路164で積分される。図5(E)は、図3に示す回路の点Gの信号を示しており、積分回路164から出力される信号である。ここで積分された減衰電圧信号は、コンパレータ165に設定されたしきい値電圧Vthよりも小さくなる。よってコンパレータ165の出力信号は、減衰電圧信号の出力が開始された後にLレベルからHレベルへ反転する。本実施形態では、コンパレータ165から出力されるHレベルの信号を、接触面122aへの接触を検出する検出信号とした。
すなわち本実施形態では、接触面122aの振動が吸収されて圧電素子123aから出力される減衰電圧信号の減衰の度合いが大きくなり、減衰電圧信号がしきい値電圧Vthよりも小さくなったとき、接触面122aへの接触を検出する。
このため本実施形態では、接触面122aが非誘電体であっても接触面122aに対する接触を検出することができる。よって本実施形態によれば、蓋部120の材質を誘電体に限定する必要がない。さらに本実施形態によれば、スイッチ等を設けずに接触面122aの接触を検出可能する。すなわち本実施形態のマウス100によれば、材質の制限を排除し、より自由にデザインすることが可能となる。
尚本実施形態では、圧電素子123aが配置される位置は、蓋部120の表面に設けられた接触面122aの内側としたが、これに限定されない。圧電素子123aは、主に接触面122aに振動を伝搬させることが可能な位置に配置されていれば良い。以下に図6を参照して圧電素子123aの配置場所の変形例について説明する。図6は、図1に示すマウス100に圧電素子123aの配置場所の変形例を適用した際のA−A断面図である。
図6(A)に示す例では、蓋部120Aの内側において、接触面122aと重なる位置に凹部125を形成し、圧電素子123aを凹部125の内部に配置した。また図6(B)に示す例では、蓋部120Bの内側において、接触面122aと重なる位置に凸部126を形成し、圧電素子123aを凸部126に接着した。
また本実施形態の検出回路160では、積分回路164の後段に1つのコンパレータ165が設けられた構成としたが、コンパレータは積分回路164の後段に複数設けられていても良い。図7は、積分回路164の後段にコンパレータが複数設けられた例を示す図である。
図7に示す検出回路160Aでは、積分回路164の後段にコンパレータ165、コンパレータ166が接続されている。コンパレータ166には、コンパレータ165に設定されたしきい値電圧Vthよりも低いしきい値電圧Vth1が設定されており、積分回路164の出力信号が入力される。コンパレータ166の出力信号は、マウス100の本体回路又はマウス100が接続されたコンピュータ本体200へ供給される。
このように積分回路164の後段に複数のコンパレータを接続し、各コンパレータ毎に異なるしきい値電圧を設定すれば、減衰電圧信号の減衰の度合いを段階を設けて検出することができる。
例えば接触面122aに軽く触れた場合と、接触面122aを強く押下した場合では、強く押下した場合の方がより接触面122aの振動を吸収する。よって減衰電圧信号の減衰の度合いは大きくなり、減衰電圧信号のレベルも減衰に応じて低くなる。よって、コンパレータ166のしきい値電圧Vth1をコンパレータ165のしきい値電圧Vthよりも低く設定すれば、接触面122aに軽く触れた場合と、接触面122aが押下された場合とを区別して検出することができる。
図8は、第一の実施形態におけるコンパレータ165、166の出力信号を示す図である。コンパレータ165の出力信号は、積分回路164の出力信号がしきい値電圧Vthよりも小さくなったときにLレベルからHレベルへ反転する。コンパレータ166の出力信号は、積分回路164の出力信号がしきい値電圧Vth1よりも小さくなったときにLレベルからHレベルへ反転する。
このように複数のコンパレータを設ければ、マウス100の本体回路又はマウス100が接続されたコンピュータ本体200において、コンパレータ165の出力信号が反転した場合、接触面122aへ接触を検出するように設定することができる。またマウス100の本体回路又はマウス100が接続されたコンピュータ本体200において、コンパレータ166の出力信号が反転した場合、接触面122aへの押下を検出するように設定することができる。よって、接触面122aの操作に応じて、異なる指示信号をコンピュータ本体200へ送信することができる。
例えば接触面122aが軽く接触され、コンパレータ165の出力信号がHレベルとなったとき、このHレベルの信号をマウス100により指し示されたファイル等を選択する指示信号として出力しても良い。また接触面122aが押下され、コンパレータ166の出力信号がHレベルとなったとき、このHレベル信号をマウス100により選択されたファイル等を実行する指示信号として出力されても良い。
尚本実施形態における非誘電体は金属としたが、これに限定されず、例えば陶器、ガラス等も含む。また本実施形態では、ケース本体110と蓋部120を非誘電体で形成するものとしたが、これに限定されない。本実施形態では、ケース本体110が誘電体で形成されており、蓋部120が非誘電体で形成されていても良い。またケース本体110と蓋部120は、誘電体で形成されており、外装を非誘電体の物質で塗装したものであっても良い。また本実施形態は、ケース本体110、蓋部120が誘電体で形成された入力装置に適用した場合にも、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態では、検出回路160の有する積分回路164の時定数を変更した点が第一の実施形態と相違する。よって以下の本実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で使用した符号と同様の符号を付与し、説明を省略する。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態では、検出回路160の有する積分回路164の時定数を変更した点が第一の実施形態と相違する。よって以下の本実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で使用した符号と同様の符号を付与し、説明を省略する。
本実施形態では、積分回路164Aの時定数を第一の実施形態の積分回路164の時定数の1/100程度とした。本実施形態では、積分回路164AのコンデンサCの容量を0.01μF、抵抗Rの抵抗値を1KΩ程度とした。
以下に図9、図10を参照して、本実施形態における接触面122aへの接触の検出についてさらに説明する。図9は、第二の実施形態において接触面122aへの接触がないときの動作を説明する図である。図10は、第二の実施形態において接触面122aへの接触があるときの動作を説明する図である。
図9では、図9(E)以外は第一の実施形態の図4と同様である。図9では、積分回路164Aから出力される信号を示す図9(E)の波形のみが、第一の実施形態の図4(E)の波形と異なる。
本実施形態では、積分回路164Aから出力される信号は、第一の実施形態の積分回路164から出力される信号と比べ、レベルの変動が大きい鋸波形となる。しかしながら本実施形態においても、接触面122aに接触がない場合には積分回路164Aの出力信号は、しきい値電圧Vthよりも小さくならない。よってコンパレータ165の出力信号はLレベルを維持する。
図10も、図9と同様に、図10(E)以外は第一の実施形態の図5と同様である。図10では、積分回路164Aから出力される信号を示す図10(E)の波形のみが、第一の実施形態の図5(E)の波形と異なる。
図10(E)に示す積分回路164Aから出力される信号も、積分回路164から出力される信号と比べ、レベルの変動が大きい鋸波形となる。コンパレータ165の出力信号は、積分回路164Aの出力信号がしきい値電圧Vthよりも小さくなったとき、LレベルからHレベルに反転する。
本実施形態では、積分回路164Aの出力信号が鋸波であることを利用して、コンパレータ165の出力信号の反転のタイミング(パルス幅)に基づき接触面122aに対する接触時間等を検出しても良い。この場合、コンパレータ165の出力信号が入力されるコンピュータ本体200において、コンパレータ165の出力信号の反転のタイミングを検出し、接触時間を検出しても良い。
次に、本実施形態の積分回路164Aの後段にコンパレータ165、166を設けた場合について説明する。図11は、第二の実施形態におけるコンパレータ165、166の出力信号を示す図である。
本実施形態では、積分回路164Aの出力信号を鋸波としたため、コンパレータ165、166の出力信号の反転のタイミングにより接触面122aに対して軽く接触された時間、接触面122aをより強い力で押下された時間等を検出することができる。よって本実施形態によれば、接触面122aに対して軽く接触したことを示す信号、強く押下したことを示す信号、接触した時間を示す信号、押下した時間を示す信号等に基づき、各種の情報の入力を行うことができる。
(第三の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第三の実施形態について説明する。本発明の第三の実施形態は、蓋部の側面にも接触面を設けた点のみ第一の実施形態と相違する。よって以下の本実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
以下に図面を参照して本発明の第三の実施形態について説明する。本発明の第三の実施形態は、蓋部の側面にも接触面を設けた点のみ第一の実施形態と相違する。よって以下の本実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図12は、第三の実施形態のマウス100Aを示す斜視図である。マウス100Aの蓋部120Cは、接触面122c、122dを有する。本実施形態では、接触面122c、122dは、蓋部120Cの側面に設けられている。尚本実施形態における蓋部120Cの側面とは、例えばマウス100Aの使用に際しマウス100A上にユーザの手が乗せられたとき、親指が触れる場所と、薬指又は小指が触れる場所とを示す。
蓋部120Cにおいて、接触面122c、122dの内側には、圧電素子123c、123dが配置されている。圧電素子123c、123dは、接着剤等により蓋部120Cに密着されて配置されている。尚接触面122c、122dは、圧電素子123c、123dの振動を電圧信号として検出可能な範囲に予め決められているものとした。
次に図13を参照して本実施形態のマウス100Aの蓋部120の詳細を説明する。図13は、第二の実施形態のマウス100Aの蓋部120Cを裏返しにした状態を示す斜視図である。
圧電素子123c、123dは、リード線131aにより基板130と接続されている。基板130はリード線132によりネジ止め部140と接続されている。本実施形態の蓋部120Cは金属等の導体であるため、基板130と蓋部120Cとをリード線132により接続すれば、蓋部120Cにおける圧電素子123c、123dの接着面と、リード線131aとにより圧電素子123c、123dに電圧を印加することができる。
本実施形態では、蓋部120Cの側面にも接触面122c、122dを設けることにより、多種類の指示信号をコンピュータ本体200へ送信することができる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100、100A マウス
110 ケース本体
120、120A、120B、120C 蓋部
121 ホイール
122a、122b、122c、122d 接触面
123a、123b、123c、123d 圧電素子
130 基板
131、131a、132 リード線
140 ネジ止め部
150 駆動回路
160 検出回路
200 コンピュータ本体
110 ケース本体
120、120A、120B、120C 蓋部
121 ホイール
122a、122b、122c、122d 接触面
123a、123b、123c、123d 圧電素子
130 基板
131、131a、132 リード線
140 ネジ止め部
150 駆動回路
160 検出回路
200 コンピュータ本体
Claims (6)
- ケース本体と蓋部とを含む入力装置であって、
前記蓋部は非誘電体材料により形成し、
前記蓋部に接触面を設け、
前記蓋部の前記接触面の裏側に配置された検出素子を含み、前記検出素子によって前記蓋部の前記接触面に触れられたことを検出する検出手段を有することを特徴とする入力装置。 - 前記非誘電体材料は、金属であることを特徴とする請求項1記載の入力装置。
- 前記検出手段は、前記検出素子から発生する信号を検出する検出回路を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の入力装置。
- 前記検出素子は、圧電素子であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の入力装置。
- 前記検出手段を複数有することを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の入力装置。
- 請求項1ないし5の何れか一項に記載の入力装置を有することを特徴とする情報処理装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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ID=41070278
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2008
- 2008-02-01 JP JP2008023063A patent/JP2009187055A/ja active Pending
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