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JPH05241690A - データ入力装置 - Google Patents

データ入力装置

Info

Publication number
JPH05241690A
JPH05241690A JP4039766A JP3976692A JPH05241690A JP H05241690 A JPH05241690 A JP H05241690A JP 4039766 A JP4039766 A JP 4039766A JP 3976692 A JP3976692 A JP 3976692A JP H05241690 A JPH05241690 A JP H05241690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data input
mouse
power supply
input device
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4039766A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Kato
高明 加藤
Norinaga Hayade
徳長 早出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Texeng Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Koki Co Ltd filed Critical Nisshin Koki Co Ltd
Priority to JP4039766A priority Critical patent/JPH05241690A/ja
Publication of JPH05241690A publication Critical patent/JPH05241690A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マウスなどのデータ入力装置において、バッ
テリー駆動のラップトップ型コンピュータなどにも用い
ることが可能なように、消費電力を低減したデータ入力
装置を実現する。 【構成】 マウス10のデータ入力部20へ電源を供給
する電源供給部40を、データ入力部20からの入力デ
ータに一定時間変化が見られないと電源供給を停止状態
する電源供給停止系41と、入力データの再入力に合わ
せて停止状態を解除する電源供給再開系42と、電源投
入時に電源供給を強制的に行う強制解除系43とにより
構成し、データの入力がないときの電力消費を削減する
ことにより低消費電力化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CRTなどの画面上に
表示されるカーソルを駆動するため、あるいは、図形情
報などの座標データを入力するためなどに用いられるデ
ータ入力装置に関し、特に、マウス等のデータ入力装置
に内蔵された電源供給部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CRT、あるいは液晶ディスプレイなど
に表示されるカーソルを自由に動かし、また、図面など
から座標データを読み込むデータ入力装置として、マウ
ス、ジョイスティック、トラックボールなど幾つかのも
のが用いられている。マウスとしては、球体の回転量、
方向などから移動方向、距離を検出する機械式のもの、
また、マウスパッドに用意された透明、または不透明の
ラインパターンを感知することにより移動方向、距離を
検出する光学式のものが知られている。このようなデー
タ入力装置によりディスプレイ上の情報を簡易に取り扱
うことが可能であることから、近年普及率の増加してい
るラップトップ型のコンピュータ、ワークステーション
などのデータ入力装置として採用されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなラップトッ
プ型のコンピュータなどは、小型・軽量であり、何時で
も何処でも使用できるものが多い。従って、電源として
はバッテリーが採用されており、この結果、稼働時間を
確保するためにCPU、記憶装置などの低消費電力化が
進められている。従来、マウスなどのデータ入力装置に
おいて消費される電力は非常に小さいため、特に考慮さ
れることは無かった。しかしながら、このようなコンピ
ュータに用いられる際には、マウスなどにおいても、消
費電力の低減は重要な問題である。特に、マウス内部の
LEDなどの発光体は、一定の電流を連続的に消費して
いる。すなわち、ミクロ的には、マウス内のCPUがマ
ウスの移動量、移動方向を示す入力信号を読み取ろうと
しているか否かに係わらず、また、マクロ的には、マウ
スが使用されているか否かに係わらず常にLEDは点灯
し、連続的に一定の電流を消費している。
【0004】このような電流の消費に対し、電源スイッ
チなどを設け、データを入力する必要のないときは、そ
のスイッチを用いて供給電源を遮断することにより消費
電力を節約することも勿論可能である。しかしながら、
取り扱いが容易であることが1つの特徴であるこれらの
データ入力装置において、余分なスイッチのオン・オフ
をオペレータに求めることはデータ入力装置の機能を阻
害することとなる。
【0005】そこで、本発明は、マウスなどにおいて、
そのデータ入力時の機能を阻害することなく、消費電力
の低減が可能なデータ入力装置を実現することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、データ入力装置自身におい
て、データ入力状況から不要なときは自動的に電源供給
を遮断し、一方、データ入力装置が稼働状態となったと
きは自動的に電源供給を再開するようにしている。すな
わち、本発明に係る少なくとも位置情報の入力可能なデ
ータ入力部と、少なくともこのデータ入力部に電源供給
を行う電源供給部とを有するデータ入力装置において
は、電源供給部は、データ入力部からの入力状況に基づ
き少なくともデータ入力部への電源供給を停止状態とす
る電源供給停止手段と、データ入力装置の稼働状況に基
づきこの停止状態を解除する電源供給再開手段とを備え
ていることを特徴としている。さらに、電源供給停止手
段、電源供給再開手段に加えて、電源供給部が、電源投
入時に強制的に前記停止状態を解除する強制解除手段を
備えていることが望ましい。この電源供給停止手段にお
いて、データ入力部が、例えばマウスがマウスパッド以
外に置かれたことなどから、データ入力が可能な状態に
ないことを判断して電源供給を停止状態とすることも可
能である。また、電源供給停止手段として、データ入力
部からの入力状況が不変と判断されてから一定時間後に
電源供給を停止状態とする遅延型停止手段を採用するこ
とも有効である。
【0007】また、電源供給再開手段は、電源供給が停
止状態であることを記憶する停止状態記憶回路と、この
停止状態記憶回路に基づいて停止状態であるときのみに
この停止状態を解除する解除信号を発する解除信号発信
回路とを具備していることが有効である。さらに、この
ような電源供給再開手段としては、データ入力部からの
入力状況によりデータ入力装置の稼働状況を判断する入
力起動型再開手段、あるいは、データ入力装置の本体に
人体が接することによりデータ入力装置の稼働状況を判
断する人体感知型再開手段を用いることが望ましい。そ
して、この人体感知型再開手段としては、本体に取り付
けられた電極が接地状態となることにより人体を感知す
る電極感知回路を具備するもの、また、本体を構成する
導電部材が接地状態となることにより人体を感知する本
体感知回路を具備するものを採用することが可能であ
る。
【0008】また、転送部に入力されたデータを外部機
器に出力可能なデータ入力装置において、位置情報を発
光手段に基づき転送部に入力可能なデータ入力部を有す
る場合は、転送部が位置情報の入力を許可する入力許可
期間に発光手段を発光可能な発光制御部を備えているこ
とが有効である。さらに、入力許可期間をデータ入力部
からの入力状況に基づき制御可能な入力感知制御部、お
よび、データ入力装置の本体に人体が接することにより
制御可能な人体感知制御部を備えていることが望まし
い。
【0009】そして、このようなデータ入力装置として
は、データ入力手段として、機械的データ入力手段およ
び光学的データ入力手段の少なくともいずれかを用いた
マウスを挙げることができる。
【0010】
【作用】マウスなどのデータ入力装置においては、光源
等を用いて位置情報を検出し、コンピュータに入力する
情報へ変換する機能などを有するデータ入力部の消費電
力により、消費電力の大部分が占められている。このた
め、データ入力が行われていない等の不要時に、電源供
給停止手段を用いて、データ入力部への電源供給を停止
することにより、不必要な電力の消費が自動的に省かれ
る。そして、このデータ入力装置が稼働状態となった場
合は、データ入力部への電源供給を電源供給再開手段を
用いて自動的に再開することにより、オペレータの手を
煩わすようなことなく、消費電力の低減が図られる。ま
た、強制解除手段を設けることにより、電源供給停止手
段により電源供給が停止状態であるか否かに関わらず、
電源投入時においては、データ入力装置が稼働状態に設
定される。
【0011】電源供給停止手段として、遅延型停止手段
を用いる場合は、データ入力装置自身によりデータ入力
状態にないことが判定され、電源供給が停止される。従
って、オペレータは省電力状態に移行させることを認識
する必要なく、自動的に確実な低消費電力化が図られ
る。
【0012】また、電源供給再開手段としては、停止状
態記憶回路を用いることにより、電源供給停止手段が停
止状態であるときのみに、解除信号発信回路から停止状
態を解除する解除信号が発せられる。従って、このよう
な電源供給開始手段を用いることにより、データ入力部
におけるデータ入力中に発せられた解除信号に起因しデ
ータ入力部がリセットされるなどの誤動作の防止が図ら
れる。さらに、電源供給再開手段として、入力起動型再
開手段を用いることにより、オペレータがデータ入力を
再開したと同時にデータ入力部に電源が供給され、デー
タ入力部において遅滞なくデータの入力が行われる。ま
た、人体感知型再開手段を用いることにより、データの
入力に先立ちデータ入力部への電源供給が行われる。こ
のため、データ入力時にはデータ入力部のウォームアッ
プ等が済んだ状態となっているので、データの入力が、
より迅速に、また、誤動作も少なく実行される。
【0013】また、位置情報を発光手段に基づき転送部
に入力可能なデータ入力部を有するデータ入力装置にお
いて、消費電力の低減のためには、発光手段が点灯して
いる時間を短縮することが必要である。従って、発光制
御部を用いて発光手段を制御することにより、転送部が
入力を許可している真に発光手段が点灯すべき時のみに
絞って発光手段を点灯でき、消費電力を最低限に抑える
ことができる。さらに、入力感知制御部により、データ
入力部から入力される位置情報に変化がない、データ入
力部の操作がされないなどの入力状況から入力が許可さ
れる時間、許可されるタイミングなどの入力許可期間を
制御し、発光手段の点灯時間をさらに短縮することがで
きる。また、人体感知制御部によりデータ入力装置に人
体が接しているか否かを判断し、この判断に基づき入力
許可期間を制御することによっても、発光手段の点灯時
間の短縮を図ることが可能である。
【0014】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】〔実施例1〕図1に実施例1に係るマウス
の概要を示してある。本例の装置は、光学系を用いて位
置を検出する光学式マウス10であり、光学系を含めた
マウスの詳細は、本出願人の出願による特公平1−39
128に詳しく開示されている。本例のマウス10は、
位置を示すラインパターン2X、2Yがそれぞれ表面お
よび裏面に用意されたマウスパッド1の上に設定して用
いられるものである。そして、マウス10には、これら
のラインパターン2X、2Yを検出する光学系22が内
蔵されている。また、マウス10の本体を形成している
ケース11には、コンピュータへの接続ケーブル13の
設置された前方上部に、3つのプッシュボタン12a〜
12cが設置されている。そして、このボタン12a〜
12cを入力状況に応じてクリックすることにより、コ
ンピュータへ入力するデータが選択できるようになって
いる。
【0016】図2に、本例のマウスの回路構成を示して
ある。本マウス10は、位置情報を検出してデータとし
て出力するなどの機能を有するデータ入力部20、この
データ入力部20において入力されたデータをコンピュ
ータ側に出力するデータ出力部30、データ入力部20
への電源供給を行う電源供給部40、および電源投入回
路35から構成されている。データ入力部20は、LE
D、フォトセンサーなどの制御および情報解析を行う光
学系22、データの選択などを行う3つのスイッチ12
a〜12cを備えるスイッチング系23、さらにこれら
の光学部22とスイッチング部23との制御を行う入力
制御系21から構成されている。このデータ入力部20
の電源端子20pへは、後述する電源供給部40の電源
スイッチ回路45を介して電源が供給されている。ま
た、データ入力部20において入力された位置データ
は、データ出力端子20a〜20dから、データ出力部
30および電源供給部40を構成するCPU31の位置
データ入力端子Xa、Xb、Ya、Ybにそれぞれ入力
されている。スイッチング系23におけるスイッチング
動作も、データ入力部20の出力端子20e〜20gか
ら、CPU31の入力端子SW1〜SW3に入力されて
いる。さらに、スイッチング系23には、スイッチ12
a〜12cのいずれかがプッシュされるとオンとなるよ
うに接点増幅されたスイッチAR1が用意されており、
このスイッチAR1は、端子20hを介して電源供給部
40の波形整形回路52に接続されている。一般に、マ
ウス内部で最も多くの電力を消費する部分はこのデータ
入力部20であり、通常の動作において5〜50mAの
電流が消費される。
【0017】このデータ入力部20に電源を供給する電
源供給部40は、データ入力部20からの入力データに
基づきデータ入力部20の入力状況を判定し、データ入
力部20への電源供給を停止状態とする電源供給停止系
41と、この停止状態を解除する電源供給再開系42、
さらに、本マウスへの電源投入時に電源供給を強制的に
行う強制解除系43とにより構成されている。そして、
これらの内、電源供給停止系41および電源供給再開系
42の制御とデータ出力部30の動作は、共通するCP
U31により実行されるようになっている。
【0018】電源供給停止系41は、データ入力部20
への電源をオン・オフ可能な電源スイッチ回路45、お
よびデータ入力部20からの入力データを判定する入力
データ判定回路46とにより構成されている。本マウス
10においては、この入力データ判定回路46はCPU
31により実現されている。このCPU31において
は、入力端子Xa、Xb、Ya、Yb、SW1、SW
2、SW3のそれぞれに入力される情報のいずれかが、
最後に変化した時刻から一定時間後までに変化しない
と、データ入力状態にないとの判断がなされる。そし
て、後述する処理を行ったのち、CPU31はスリープ
モードに入り、高レベルの停止信号S7が制御端子Pc
から出力される。この停止信号S7により制御される電
源スイッチ回路45は、パワートランジスタ49を用い
たスイッチ回路が採用されている。この電源スイッチ回
路45においては、停止信号S7がインバータ47によ
り反転されてnpnトランジスタ48のベース48bに
印加され、このトランジスタ48のコレクタ48cがト
ランジスタ49のベース49bに印加されている。従っ
て、停止信号S7が高レベルの時に、この電源スイッチ
回路45はオフとなるので、この電源スイッチ回路45
を介して供給されているデータ入力部20への電源供給
は停止状態となる。PcのLEDドライブ能力が十分に
有る場合は、前述の電源スイッチ回路45を使用せずに
Pcと20Pを接続するのも良い。
【0019】上記停止状態を解除する電源供給再開系4
2は、データ入力部20への電源供給が停止状態である
ことを記憶する記憶回路50、本マウス10が再度入力
状態となったことにより停止状態を解除するための解除
信号S4を出力する解除信号出力回路51、さらに、後
述する強制解除部43からの強制解除信号S5とこの解
除信号S4からCPU31のRESET(バー)端子に
リセット(バー)信号S6を出力するAND回路65か
ら構成されている。
【0020】本マウス10の記憶回路50には、プリセ
ットおよびクリア付きのCMOS型高速Dタイプフリッ
プフロップ素子(74HC74)54が採用されてい
る。そして、この素子54のデータ端子54Dおよびク
ロック端子54CKは、CPU31の信号出力端子Pa
およびPbにそれぞれ接続されている。この信号出力端
子Paは、CPU31により先に説明した信号出力端子
Pcが高レベルとなる直前、すなわち、スリープモード
に入るための処理段階において、低レベルに保持され
る。さらに、信号出力端子Pbは、Paが低レベルに保
持された状態で、スリープモードとなる直前に高レベル
に設定される。従って、CPU31の信号出力端子Pc
が高レベル、すなわち、データ入力部20への電源供給
が停止状態となるときは、この素子54の出力端子54
Qは低レベルに設定される。従って、この出力端子54
Qの信号を停止状態判定信号S3として用いることがで
きる。
【0021】なお、CPU31の信号出力端子Pa、P
b、Pc、さらに入力端子Xa、Xbなど全ての端子
は、スリープモードにおいて高レベルに設定される。
【0022】また、本例の解除信号出力回路51は、マ
ウスが再度稼働状態となったことを示す再起動信号S2
を出力する波形整形回路52と、この再起動信号S2
と、記憶回路50からの停止状態判定信号S3から停止
状態時のみに解除信号S4を出力するOR回路53とに
より構成されている。波形整形回路52には、高速CM
OS回路によるモノステーブル・マルチバイブレータ素
子(HC123A)55が採用されている。従って、こ
の素子の入力端子55Aに、マウスの稼働時に低レベル
となる稼働信号S1が入力されると、反転出力端子55
Q(バー)から外付け抵抗C1および外付け容量R1に
より、規格化されたパルス幅T0の低レベルのパルスが
再起動信号S3として出力される。このため、入力され
る稼働信号S1のパルス幅が不規則であっても、対応し
て出力される再起動信号S3のパルス幅は一定に保たれ
る。本例のマウスにおいて、波形整形回路52の入力端
子55Aは、先に説明したデータ入力部20のスイッチ
ング系23に、スイッチ12a〜12cのいずれかがプ
ッシュされるとオンとなるように用意されたスイッチA
R1と接続されている。従って、波形整形回路52から
は、スイッチ12a〜12cのいずれかがプッシュされ
るとパルス幅T0で低レベルの再起動信号S3される。
そして、OR回路53において、記憶回路50からの停
止状態であるときのみ低レベルとなる停止状態判定信号
S4と比較される。従って、OR回路53からは、停止
状態中のみに、スイッチ12a〜12cのいずれかがプ
ッシュされるとパルス幅T0の低レベルとなる解除信号
S4が出力される。
【0023】この解除信号S4とAND回路65におい
て対比される強制解除信号S5は、本マウスへの電源投
入時に記憶回路50の状態の如何に関わらず強制的に電
源供給を開始すべく強制解除系43から出力される。本
例の強制解除系43は、抵抗62および容量63からな
るCR積分回路と、シュミット型インバータ61a、b
により構成された遅延回路60により実現されている。
すなわち、先ず、外部のコンピュータから接続ケーブル
13を介してマウス10のパワー端子10pに供給され
る電源が、電源投入回路35により投入されると、この
電源と接続されている波形整形回路52の入力端子55
Aが高レベルに維持される。このため、反転出力端子5
5Q(バー)からは、電源投入と同時に高レベルの再起
動信号S2が出力される。この信号S2により、OR回
路53において信号S3の状態の如何に関わらず高レベ
ルの解除信号S4が出力される。一方、この解除信号S
4とAND回路65において、この解除信号S4と比較
される強制解除信号S5は、遅延回路60により解除信
号S4から遅れて高レベルとなる。従って、このAND
回路65からは、電源投入と同時に、低レベルのリセッ
ト(バー)信号S6がCPU31のRESET(バー)
端子に印加される。このため、CPU31は、電源投入
と同時に必ずリセットされ、信号出力端子Pcからは低
レベルの停止信号S7が出力される。そして、電源スイ
ッチ回路45はオンとなり、データ入力部20への電源
供給が確保される。
【0024】図3に、上記信号S1〜S7の動作状態を
示してある。先ず、時刻t1に電源投入回路35がオン
となると、各回路50、51、60およびCPU31に
電源が供給される。また、波形整形回路52の入力端子
55Aも電源線に接続されているので、高レベルとな
り、稼働信号S1、再起動信号S2、および停止状態判
定信号S3が高レベルとなる。従って、解除信号S4も
高レベルとなる。しかしながら、遅延回路60により強
制解除信号S5は低レベルであるので、強制解除信号S
5が高レベルとなる時刻t2までは、リセット(バー)
信号S6は低レベルである。従って、このリセット(バ
ー)信号S6がRESET(バー)端子に入力されてい
るCPU31は、この低レベルのリセット(バー)信号
S6によりリセットされる。このため、CPU31はプ
ログラム稼働状態となり、時刻t3において、ハイイン
ピーダンス状態であった信号出力端子Pcが低レベルと
なる。これにより低レベルとなった停止信号S7に基づ
き、データ入力部20への電源供給が開始される。
【0025】データ入力部20への電源供給が確立され
た状態で、時刻t4にデータ入力のため、データ入力部
20のスイッチ12a〜12cのいずれかがプッシュさ
れると、稼働信号S1は低レベルとなる。従って、波形
整形回路52からは、パルス幅T0の再起動信号S2が
出力される。しかしながら、停止状態判定信号S3が高
レベルに保持されているので、OR回路53からは、低
レベルの解除信号S4は出力されない。従って、データ
入力中にCPU31のリセットがかかるようなことはな
い。
【0026】データ入力が一応終了して、時刻t5を最
後に、スイッチ12a〜12cあるいは光学系22から
の出力が変化しないと、時刻t5からT1時間後にCP
U31はデータ入力が終了したものと判断する。このた
め、時刻t5から時間T1後の時刻t7に、出力端子P
a、Pbから所定の信号を出力し、記憶回路50の出力
端子50Qから出力される停止状態判定信号S3を低レ
ベルに設定する。その後時刻t8において、出力端子P
cからの停止信号S7を高レベルに設定することによ
り、電源スイッチ回路45をオフとする。これによりデ
ータ入力部20への電源供給は停止状態となり、データ
入力部20の電力消費がなくなる。さらに、CPU31
も、時刻t8から低消費電力のスリープモードに移行す
る。
【0027】このように電力消費が非常に少ない状態で
保持されているマウス10を、再度稼働させるために、
時刻t9において、スイッチ12a〜12cのいずれか
をプッシュする。これにより、スイッチAN1がオンと
なり、波形整形回路52の入力端子55Aに印加される
稼働信号S1が低レベルとなる。従って、波形整形回路
52の反転出力端子55Q(バー)からパルス幅T0の
再起動信号S2が出力される。時刻t9においては、停
止状態判定信号S3が低レベルに保持されているので、
OR回路53から低レベルの解除信号S4が出力され
る。さらに、この解除信号S4により、AND回路65
からのリセット(バー)信号S6も低レベルとなる。こ
れにより、時刻t10において、CPU31はリセット
がかかり、再度プログラム稼働状態となる。そのため、
時刻t11において、停止信号S7は低レベルとなり、
データ入力部20への電源供給を再開する。
【0028】図4に、本例のマウスに用いられているC
PU31の動作の流れを示してある。先ず、ステップS
T1において、リセット信号の有無を判断する。リセッ
ト信号が入った場合は、ステップST2においてスリー
プモードを解除し、データ入力部20への電源供給を行
うため、停止信号S7を低レベルとする。そして、ステ
ップST3において、データ入力部20からのデータ入
力の有無を判断する。
【0029】データ入力があった場合は、ステップST
4において、データ入力を接続ケーブル13を介してコ
ンピュータに出力するなどの処理を行う。そして、再度
データ入力待ちとなる。一方、データ入力がない場合
は、ステップST5において、データ入力待ちの時間を
カウントする。そして、一定時間T1がアップした場合
は、停止信号S7を高レベルとしてデータ入力部20へ
の電源供給を停止状態とし、その状態を記憶回路50に
設定する。そして、CPU31自体もスリープモードに
移行する。その後、ステップST1に戻り、リセット信
号の有無を確認する。
【0030】以上のように、本例のマウスにおいては、
データの入力が一定時間変化しないと、その状態をCP
Uが判断して、データ入力部への電源供給を停止するよ
うにしている。このため、マウスが放置されている間に
データ入力部において消費される5〜50mAの電力を
カットすることができる。さらに、データの入力がない
場合は、CPUも消費電力が〜10μAと非常に少ない
静的な状態に移行する。このため、本例のマウスにおい
ては、従来のマウスと比較し、消費電力を1/1000
程度に削減することができる。また、本例のマウスは、
マウスに搭載されているスイッチのいずれかがプッシュ
されると、自動的にデータ入力部への電源供給を再開す
る。このため、マウスを使用するオペレータにとって
は、従来のマウスと何ら変わることなくデータ入力作業
を行うことができる。
【0031】なお、本マウスにおいては、マウス内に電
源投入回路が用意されている。しかしながら、コンピュ
ータ側の起動と同時にマウスに電源が投入されるもので
あっても、強制解除系によりCPUはリセットされるの
で、電源投入回路の用意されていないマウスにおいても
上記と同じ制御が実行可能である。また、マウスの再稼
働時に、CPUをリセットするのではなく、プログラム
を継続させるような場合は、スリープモードに代わり、
スタンバイモードを選択すれば良い。
【0032】〔実施例2〕図5および図6に、実施例2
に係るマウスの概要を示してある。本例のマウスも実施
例1と同様に光学系を用いた光学式マウス10であり、
実施例1と共通する部分においては、実施例1と同じ符
号を付して説明を省略する。本例のマウス10において
着目すべき点は、マウスケース11の接続ケーブル13
の設置された前方部と反対側の後方部に、電極14が設
置してあることである。マウス10の後方部は、オペレ
ータがマウスを使用する際に、手15でマウス10を駆
動させる部分である。従って、マウス10を稼働させる
に先立って、電極14が手15を介して接地状態とな
る。従って、この接地状態により、マウスの稼働状態を
判定することができる。この電極14は、1枚である必
要はなく、図6のように、人体を感知するために、複数
枚の電極14a、bを設置しても良い。
【0033】図7に、本例のマウス10の回路構成を示
してある。本例のマウスも、実施例1と同様に、データ
入力部20、データ出力部30、電源供給部40、およ
び電源投入回路35から構成されており、共通する部分
においては、実施例1と同じ符号を付して説明を省略す
る。本例のマウス10においては、稼働信号S1を人体
感知回路56を用いて出力するようにしている。すなわ
ち、本例のマウスにおいては、解除信号出力回路51
が、波形整形回路52と、人体感知回路56を備えてお
り、人体感知回路56からの稼働信号S1が波形整形回
路52の入力端子55Aに入力されるようになってい
る。そして、本例の人体感知回路56は、マウスケース
11に取付けられた電極14により構成されている。こ
のため、電極14に手15が触れて接地状態となると低
レベルの稼働信号S1が波形整形回路56に入力される
ようになっている。その他の回路、系の動作は実施例と
同様に付き、説明を省略する。
【0034】このように、本例のマウスもデータ入力が
ない場合は電力を自動的に削減することが可能であるの
で、低電力消費型のマウスである。そして、マウスが稼
働状態となった時は自動的にデータ入力部への電源供給
を再開されるので、マウスの特徴であるデータ入力の容
易さを損なわないようになっている。さらに、本例のマ
ウスにおいては、スイッチが押される前に、人体がマウ
スに接触したことを感知して、データ入力部への電源供
給を再開している。このため、オペレータが最初にスイ
ッチにタッチした時には、既にデータ入力部は稼働状態
となっており、迅速なデータ入力の再開を図ることがで
きる。また、光学系などを用いた位置検出装置において
も、データ入力に先行して電源が供給されるので、デー
タ入力開始時には安定した状態となっており、データ入
力初期に生じやすい誤動作も防止できる。
【0035】〔実施例3〕図8に、実施例3に係るマウ
スの概要を示してある。本例のマウス10は、機械系2
5を用いた機械式マウスであり、内蔵されたボール26
の回転方向、量を検出器27X、27Yを用いて検出
し、位置データの入力が可能である。また、本例のマウ
スケース16は導電性プラスチックにより構成されてお
り、マウスケース16に人体が触れると、ケース16自
体が接地状態となる。その他の構成については実施例1
および2に示すマウスと同様であり、同じ符号を付して
説明を省略する。
【0036】図9に、本例のマウス10の回路構成を示
してある。本例のマウスも、実施例2と同様に、データ
入力部20、データ出力部30、電源供給部40、およ
び電源投入回路35から構成されている。また、データ
入力部20において、位置情報を検出するために機械系
25が採用されており、その検出器の出力20x、20
yがCPU31の入力端子X、Yに入力されている。さ
らに、解除信号出力回路51が、波形整形回路52と、
人体感知回路56を備えていることも同様であり、人体
感知回路56からの稼働信号S1により、波形整形回路
52から再起動信号S2が出力される。本例の人体感知
回路56は、導電性のマウスケース16であり、このマ
ウスケース16に手15が触れると、低レベルの稼働信
号S1が波形整形回路52の入力端子55Aに入力され
る。その他の部分においては、実施例2と同様につき、
同じ符号を付して説明を省略する。
【0037】従って、本例のマウスにおいても、実施例
2と同様に、データ入力の開始前に人体を感知してデー
タ入力部への電源供給が再開可能となっている。そし
て、本例のマウスにおいては、マウスケース自体を導電
性プラスチックにより構成し、マウスケースのいずれか
を触れれば電源供給が再開できるようにしている。この
ため、マウスがどのような形で用いられようと確実にデ
ータ入力部への電源供給を再開することができる。
【0038】なお、本例においては、導電性プラスチッ
クによりマウスケースを構成しているが、導電性の金属
など、導電性のある素材を用いてマウスケースを構成す
れば良いことは勿論である。また、ケース全体を導電性
のある素材で構成せずとも、最も人体に接触しやすい部
分を限定的に導電性のある素材により構成しても良い。
さらに、人体感知回路からの稼働信号と、いずれかのス
イッチがプッシュされたことによる稼働信号の両者を比
較し、いずれかの信号により再起動信号を出力しても良
いことは勿論である。また、人体感知回路からの稼働信
号と、スイッチがプッシュされたことによる稼働信号の
両者により再起動時を確認することにより、誤動作、あ
るいは、誤ってマウスに触れたことによる再起動を避け
ることも可能である。
【0039】〔実施例4〕図10に、実施例4に係るマ
ウスの構成を示してある。本例のマウス10は、マウス
10の制御および位置情報などの入出力制御を行うCP
U31と、このCPU31に位置情報などのデータを入
力するデータ入力部20とを備えている。
【0040】データ入力部20は、位置情報を検出する
光学系22と、光学系22により検出された位置情報を
選択し、また、マウス10の制御を選択可能なスイッチ
系23とにより構成されている。本例の光学系22は、
2つのLED71、72からなる発光部70と、これら
LED71、72から発せられた光を受光素子を介して
位置情報として検出する受光部75と、受光部75から
の信号を整形する比較部77により構成されている。ま
た、CPU31は、比較部77から位置情報に係る信号
を入力し、マウス10が接続されているコンピュータ側
に出力する転送部81、転送部81に入力された信号か
らマウス10の稼働状況を判断する判定部82、さら
に、判定部82における判定結果に基づき発光部70の
LED71、72を制御する制御部83の機能を有して
いる。本例のマウス10は、図14に示すような発光部
70からの光がマウスパッド1上に用意されたラインパ
ターン2X、2Yに反射され、この光を受光部75の受
光素子73、74で検出する光学式マウスにおいても、
また、図15に示すようなボールの回転量および回転方
向をLED71、72からの光により検出する機械式マ
ウスにおいても適用可能であるが、以下においては、本
出願人の出願による特公平1−39128に詳しく開示
されている光学式マウスに基づき説明する。
【0041】本例のマウス10においては、CPU31
の制御部83の機能を有する端子Pb1、およびPb2
が低レベルとなると、LED71、LED72がそれぞ
れ点灯する。LED71、72は、それぞれLED、抵
抗を直列に接続した形、あるいは端子Pb1、Pb2に
充分なLED駆動能力(電流)がない場合は、トランジ
スタなどを追加した回路構成とすることができる。そし
て、LED71、72から発せられた光は、ラインパタ
ーン2X、2Yにそれぞれ反射され、受光部75に検出
される。受光部75では、ラインパターン2Xにより反
射された光を受光素子、I/V変換回路および増幅回路
などを用いて、受光強度に応じた電圧の検出信号に変換
し、ラインXa1およびXb1により比較部77に入力
する。従って、ラインXa1およびXb1の信号は、受
光素子に光が当たると接地電位(GND)に近い信号と
なり(明レベル)、光が当たらないと高電位(Vcc)
に近いレベル(暗レベル)となる。比較部77はコンパ
レータ回路が採用されており、ラインXa1およびXb
1の信号を所定の閾値(スレッシュホールドレベル)に
より高レベル(High)、および低レベル(Low)
に2値化し、ラインXa2およびXb2を介してCPU
31の転送部81の入力端子Pa1およびPa2に入力
する。なお、ラインパターン2Yにより反射された光も
同様に、ラインYa1、Yb1、ラインYa2、Yb2
を介してCPU31の転送部81の入力端子Pa3およ
びPa4に入力する。
【0042】図11に、本例のマウス10において、L
ED71、72を点灯するタイミングを、LED71を
例として示してある。従来のマウスにおいては、発光部
70を構成するLEDは、マウスがコンピュータに接続
されると、コンピュータからの電源供給を受けて常時点
灯されている。このLEDの電力消費量がマウスにおけ
る電力消費量の大半を占めている。従って、マウスの電
力消費量を低減するためには、LEDにおける電力消費
量を削減することが最も重要である。その観点より本実
施例においては、LED71、72の点灯が真に必要な
時のみ、LED71、72を点灯するようにしているの
である。すなわち、LED71、72からの光により検
出される位置情報は、CPU31の転送部81に入力さ
れるが、このCPU31では、複数のプログラム、ある
いは、複数の入力データの監視を時間経過と共に順々に
流している場合が多い。勿論、入力データをサーチして
いる間隔は短いものであり、入力された位置情報が時間
的に飛んでしまうことはない。従って、位置情報は常に
転送部81に入力許可されている訳ではなく、常時LE
D71、72が点灯し、位置情報を転送部81に供給し
ていても、その大半は転送部81には入力されていな
い。そこで、真にLED71、72の点灯が必要なと
き、すなわち、転送部81が入力を許可している時の
み、LED71、72を点灯することにより、LED7
1、72に消費される電力の低減を図っている。このた
め、図11に示すように、転送部81への入力が許可さ
れる時刻t3に先だち、LED71をオンとし、入力許
可が取り消される時刻t4にLED71をオフするよう
にしている。
【0043】先ず、時刻t1に制御部83の端子Pb1
を低レベルとしてLED71をオンとする。この時刻t
1は、入力許可となる時刻t3から時間ΔTだけ先行し
た時刻であり、LED71を点灯し、所定の光度に達す
るまでの時間を考慮したものである。この時間ΔTは、
受光部75の増幅率によるが5〜50μ秒程度である。
従って、時刻t2には、LED71の光度が所定の強度
に達するため、X座標の検出を目的とするLED71か
らの光が、ラインパターン2Xに反射された場合は受光
部75により検出される。そして、比較部77により2
値化され高レベル(High)の信号が転送部81に印
加される。時刻t3には、転送部81が入力許可となる
ので、高レベル(High)の信号を検出し、端子10
dからコンピュータ側に出力する。時刻t4において入
力許可時間T0が経過すると、転送部81は、入力許可
を取消、同時に、制御部83の端子Pb1が高レベルと
なり、LED71はオフとなる。従って、LED71の
発光強度は減衰し、時刻t5に比較部77の閾値以下と
なるので、比較部77からの信号が低レベルとなる。
【0044】次に、時刻t4から消灯時間T5を経過
し、時刻t11となると再度LED71がオンとなる。
これにより、再度転送部81が入力許可となる時刻t1
3にΔT時間だけ先行させてLED71をオンすること
ができる。そして、今回は、マウス10が移動している
ため、ラインパターン2Xからの反射がなく、比較部7
7からのラインXa2の信号は低レベルのままである。
従って、時刻t11からΔT後の時刻t13において入
力が許可された時も、転送部81の入力端子は低レベル
のままである。このため、CPU31は、時刻t3の入
力信号と、時刻t13の入力信号が異なることから、マ
ウス10が移動したことを認識することができる。
【0045】このように、本例のマウス10は、転送部
81において、入力が許可されたタイミングに合わせて
LEDをオン・オフし、真に必要な時のみLEDが電力
を消費することにより、消費電力の低減を図っている。
このような入力を許可するタイミングおよび入力を許可
している時間、すなわち、入力許可期間は、CPU31
により駆動されているプログラム、あるいは、CPU3
1が入力・監視しているデータの数により変動するが、
CPU31により制御部83からLED71、72の点
灯時期を制御することにより、マウス10の機能を阻害
することなく、消費電力の低減を図ることが可能とな
る。
【0046】図12に、X座標を検出するためのLED
71と、Y座標を検出するためのLED72を発光させ
るタイミングを示してある。先ず、時刻t1において、
LED71が点灯し、時刻t3に入力が許可になること
は、上述した通りである。また、時刻t1から時間T2
後の時刻t6に、LED72がオンとなる。そして、X
座標と同様に、時刻t6からΔT後の時刻t7にY座標
に関する入力が許可となる。従って、時刻t7には、L
ED72の光度が確立されているので、遅滞なく座標の
検出を行うことができる。さらに、先に述べたように、
時刻t4から時間T5後の時刻t11にLED71が再
度オンとなり、時刻t13にX座標の次に情報が転送部
81に入力される。このように、LED71、72は、
時間T1を周期としてオン・オフを繰り返す。
【0047】通常のオペレーションにおいては、時間T
3とT4が略等しく、また時間T2は時間T1より短
く、また、時間T4は時間T5より短くなるように設定
されている。そして、最大消費電流を下げるためには、
時間T4の中間点と、時間T5の中間点が一致すること
が望ましい。すなわち、LED71、およびLED72
が同時に点灯することを避け、また、マウス10の他の
部分において電流が消費されるタイミングとLED7
1、72が点灯するタイミングが一致しないことが望ま
しい。
【0048】また、平均消費電流を低減するためには、
時間T3に対する時間T1の比率を低下させることが必
要である。すなわち、T1/T3を大きくすることが望
ましい。これは、転送部81において入力が許可される
時間が減少し、また、入力許可となるインターバルが大
きくなることを意味する。従って、マウス10の機能を
阻害しない限界まで、T1/T3を大きくし、さらに、
マウス10がコンピュータに接続されているが、稼働状
態にない時には、T1/T3を一層増大させることによ
り、消費電力を一層低減することができる。このため、
本例のマウス10においては、CPU31に判定部82
の機能を持たせ、この判定部82において、入力端子P
a1〜4、およびスイッチ系23から入力端子である端
子Pc1〜3を所定の間隔で監視している。そして、C
PU31に規定された時間内でこれらの入力端子Pa1
〜4、およびPc1〜3の状態が変化するか否かによ
り、マウス10の稼働状態を判定し、T1/T3を10
〜200の範囲に変動させ消費電力をさらに低減可能と
している。
【0049】図13に、判定部82の動きを示してあ
る。先ず、ステップST11において、マウス10のス
イッチが入れられるか、あるいは、マウス10がコンピ
ュータに接続されると、マウス10が動作を開始する。
そして、ステップST12において、先ず、LED71
および72が低消費モードで点灯される。この低消費モ
ードにおいては、T1/T3が10以上に設定され、こ
の設定に基づき制御部83からLED71、72をオン
・オフする。そして、判定部82は、転送部81の入力
状況をチェックする。
【0050】次に、ステップST13において、判定部
82が上述したように、データ入力部20からの入力信
号の変動をチェックし、マウスが稼働状態になったと判
定するとステップST14に移行する。入力信号が変わ
らず、マウスが稼働状態でないと判定するとステップS
T12に戻り、低消費モードを継続する。
【0051】ステップST13において、マウスが稼働
状態であると判定されると、ステップST14におい
て、LED71、72の点灯モードを動作モードに切り
換える。この動作モードにおいては、T1/T3が2、
すなわち、時間T3と時間T5が略等しく設定される。
そして、制御部83はLED71、72をこの動作モー
ドで点灯する。この動作モードにおいては、位置情報な
どが入力可能な入力許可された時間が入力が許可されな
い時間と略同じに設定されているので、マウス10によ
る位置データの入力は、遅滞なく転送部81を介してコ
ンピュータ等に出力できる。そして、この動作モードに
おいても、従来のマウスと異なり、入力が許可されてい
ない場合は、LED71、72は消灯されているので、
消費電力は低減されている。
【0052】この動作モードにおいても、判定部82
は、入力状況をチェックしており、ステップST15に
示すように、入力されたデータが変化したか、あるい
は、スイッチ系23からの入力があるか否かを判定して
いる。そして、データが変化せず、あるいは、スイッチ
系23からの入力がなく、所定の時間(本マウスでは2
0msに設定されている)が経過すると、マウス10は
稼働状態にないと判定し、ステップST12に移行し、
低消費モードとなる。所定の時間内にデータが変化し、
あるいは、スイッチ系23から入力があると、マウス1
0は稼働状態にあるとして、ステップST14に戻り、
動作モードを継続する。
【0053】このように、本例のマウスは、通常動作に
おいても、データを転送部に入力できない場合には、L
EDを断続的に点灯し、消費電力の低減を図っていると
同時に、マウスの稼働状況もモニターし、稼働状態にな
い場合は、データを入力許可する時間およびタイミン
グ、すなわち、データの入力許可期間を調整し、さらな
る消費電力の低減をも図っている。このため、本実施例
に係るマウスを用いると大幅にマウスの消費電力を低減
することができる。通常のマウスにおいては、機械式、
光学式、またCPUの搭載の有無によって異なるが、2
0〜150mA程度の電流を消費しており、この内、8
0〜90%に及ぶ。そして、上記のように通常動作時に
おいてT1/T3を2程度とすることにより、消費電力
を従来の1/2以下とすることが可能であり、さらに、
低消費モードを採用することにより、消費電力を1/2
0以下にすることが可能となることから、本例のマウス
における消費電力の低減がいかに重要であるかが判る。
【0054】なお、本例においては、図14に示すLE
D71、72からの光で、ラインパターン2X、Yによ
り反射した光をレンズ76で集光し、受光素子73、7
4により検出している光学式のマウスに基づき説明して
いる。しかし、光学式マウスに限らず、図15に示す機
械式マウスのように、ボール26の移動を検出する検出
系27X、Yにおいて、LED71、72および受光素
子73、74により、ボール26からゴムリングの付い
た回転軸28X、Yに回転される開口スリット付の円盤
29X、Yの変動を検出するマウスなどについても同様
であることは勿論である。
【0055】また、上記マウスにおいては、データ入力
部20からのデータ入力に基づきマウスの稼働状況を判
定しているが、実施例2および3と同様に、人体を感知
してマウスの稼働状況を判定することも勿論可能であ
る。
【0056】さらに、上記の実施例1ないし4において
は、マウスに基づき説明しているが、ジョイスティック
などのデータ入力装置においても同様の構成により、消
費電力の低減を図ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上にて説明したように、本発明におい
ては、データ入力部のデータ入力状況を判断して、デー
タ入力が継続して行われない場合は、データ入力部への
電源供給を停止するようにしている。このため、消費電
力の大きなデータ入力部における不要な電力の消費を自
動的に削減することができ、データ入力装置の消費電力
を従来の1/1000程度に低減することが可能であ
る。従って、消費電力の低減が押し進められているラッ
プトップ型等のバッテリー駆動のコンピュータなどに対
しても、マウスなどの操作が容易で位置情報の入力し易
いデータ入力装置を用いることができる。
【0058】また、本発明においては、データ入力の再
開時、あるいは、データ入力の再開に先立って、停止状
態となっているデータ入力部への電源供給を自動的に再
開するようにしている。このため、データ入力装置を使
用するオペレータが意識することなく、消費電力の低減
を図ることが可能である。このように、本発明において
は、マウス等のデータ入力装置における特徴の1つであ
る操作の容易性を損なうことなく消費電力の低減を実現
している。
【0059】さらに、LEDなど発光手段により座標情
報を検出しているデータ入力装置においては、発光手段
により消費される電力が大きい。従って、本発明に係る
マウスのように、発光制御部を用いて転送部が情報を入
力許可している時間だけに発光手段を点灯することによ
り、大幅に電力消費を低減することができる。また、デ
ータ入力装置の稼働状況から、入力許可期間を調整する
ことにより、データ入力装置の機能を阻害せずに、一層
の電力消費の削減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るマウスの概要を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示すマウスの回路の概要を示す回路図で
ある。
【図3】図2に示す各回路の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図4】図2に示すCPUの動作を示すフローチャート
である。
【図5】実施例2に係るマウスの概要を示す斜視図であ
る。
【図6】実施例2に係るマウスの他の例を示す斜視図で
ある。
【図7】図5に示すマウスの回路の概要を示す回路図で
ある
【図8】実施例3に係るマウスの概要を示す斜視図であ
る。
【図9】図8に示すマウスの回路の概要を示す回路図で
ある。
【図10】実施例4に係るマウスの構成を示すブロック
図である。
【図11】図10に示すマウスのLEDの点灯を示すタ
イミングチャートである。
【図12】図10に示すマウスに用いられている2つの
LEDの点灯のタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図13】図10に示すマウスのLEDの点灯状況を示
すフローチャートである。
【図14】図10に示すマウスのデータ入力部として採
用される光学系の概要を示す説明図である。
【図15】図10に示すマウスのデータ入力部として採
用可能な機械系の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ・・・ マウスパッド 2X、2Y・・・ ラインパターン 10 ・・・ マウス 11、16 ・・・ マウスケース 12a〜12c ・・・ スイッチ 13 ・・・ 接続ケーブル 15 ・・・ 手 20 ・・・ データ入力部 21 ・・・ 入力制御系 22 ・・・ 光学系 23 ・・・ スイッチ系 25 ・・・ 機械系 26 ・・・ ボール 27 ・・・ 座標検出系 28 ・・・ 回転軸 29 ・・・ 円盤 30 ・・・ データ出力部 31 ・・・ CPU 35 ・・・ 電源投入回路 40 ・・・ 電源供給部 41 ・・・ 電源供給停止系 42 ・・・ 電源供給再開系 43 ・・・ 強制解除系 45 ・・・ 電源スイッチ回路 46 ・・・ 入力データ判定回路 47 ・・・ インバータ 48、49 ・・・ トランジスタ 50 ・・・ 記憶回路 51 ・・・ 解除信号発信回路 52 ・・・ 波形整形回路 53 ・・・ OR回路 54 ・・・ 記憶回路素子 55 ・・・ 波形整形回路素子 60 ・・・ 遅延回路 61 ・・・ インバータ 62 ・・・ 抵抗 63 ・・・ 容量 65 ・・・ AND回路 AR1・・・ 補助接点 70 ・・・ 発光部 71、72 ・・・ LED 73、74 ・・・ 受光素子 75 ・・・ 受光部 76 ・・・ レンズ 77 ・・・ 比較部 81 ・・・ 転送部 82 ・・・ 判定部 83 ・・・ 制御部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも位置情報の入力可能なデータ
    入力部と、少なくともこのデータ入力部に電源供給を行
    う電源供給部とを有するデータ入力装置であって、前記
    電源供給部は、前記データ入力部からの入力状況に基づ
    き少なくとも前記データ入力部への電源供給を停止状態
    とする電源供給停止手段と、前記データ入力装置の稼働
    状況に基づきこの停止状態を解除する電源供給再開手段
    とを備えていることを特徴とするデータ入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記電源供給部は、
    電源投入時に強制的に前記停止状態を解除する強制解除
    手段を備えていることを特徴とするデータ入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記電源供
    給停止手段は、前記データ入力部からの入力状況が不変
    と判断されてから一定時間後に電源供給を停止状態とす
    る遅延型停止手段であることを特徴とするデータ入力装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記電源供給再開手段は、前記電源供給が停止状態であ
    ることを記憶する停止状態記憶回路と、この停止状態記
    憶回路に基づいて前記停止状態であるときのみにこの停
    止状態を解除する解除信号を発する解除信号発信回路と
    を具備していることを特徴とするデータ入力装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記電源供給再開手段は、前記データ入力部からの入力
    状況により前記データ入力装置の稼働状況を判断する入
    力起動型再開手段であることを特徴とするデータ入力装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記電源供給再開手段は、前記データ入力装置の本体に
    人体が接することにより該データ入力装置の稼働状況を
    判断する人体感知型再開手段であることを特徴とするデ
    ータ入力装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記人体感知型再開
    手段は、前記本体に取り付けられた電極が接地状態とな
    ることにより人体を感知する電極感知回路を具備するこ
    とを特徴とするデータ入力装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記人体感知型再開
    手段は、前記本体を構成する導電部材が接地状態となる
    ことにより人体を感知する本体感知回路を具備すること
    を特徴とするデータ入力装置。
  9. 【請求項9】 転送部に入力されたデータを外部機器に
    出力可能なデータ入力装置において、位置情報を発光手
    段に基づき前記転送部に入力可能なデータ入力部と、前
    記転送部が位置情報の入力を許可する入力許可期間に前
    記発光手段を発光可能な発光制御部とを有することを特
    徴とするデータ入力装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記入力許可期間
    を前記データ入力部からの入力状況に基づき制御可能な
    入力感知制御部を有することを特徴とするデータ入力装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10において、前記入
    力許可期間を前記データ入力装置の本体に人体が接する
    ことにより制御可能な人体感知制御部を有することを特
    徴とするデータ入力装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかにおい
    て、前記データ入力装置は、前記データ入力手段とし
    て、機械的データ入力手段および光学的データ入力手段
    の少なくともいずれかを有するマウスであることを特徴
    とするデータ入力装置。
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