JP2009166264A - 感熱記録体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙支持体上に、下塗り層、感熱記録層、並びに保護層を順次設けた感熱記録体において、前記下塗り層が、少なくとも第1下塗り層及び該第1下塗り層上に形成された第2下塗り層からなる多層構造を有しており、前記第1下塗り層がブレード塗工方式で塗工及び乾燥することにより形成され、更に第2下塗り層以降がロッド塗工方式で塗工及び乾燥することにより形成されたものであり、且つ前記感熱記録層用塗液中に特定のソープフリーのポリエチレンディスパージョンが特定量含有されることを特徴とする感熱記録体。
【選択図】なし
Description
しかし、近年、印字の高速化はますます進み、感熱記録体の高感度高画質化の要求もますます高まってきており、高平滑化した原紙を使用したり、単に下塗り層を設けたりするだけでは十分な品質は得られなくなってきている。
下塗り層を設ける方法としては、下塗り層は通常塗工量が多いほど断熱効果を発揮し記録感度を向上させるが、高塗工量になるほど均一な塗工層が得られ難くなり、その後に形成する感熱記録層や保護層を均一な層とすることが難しくなる。また、下塗り層を均一な塗工層として形成し、引き続き均一な感熱記録層を形成したあと、特に保護層用塗料の塗工時に、感熱記録層を擦るために起こる、所謂スクラッチが発生し易くなる。その結果として、白紙品質や画質の低下を引き起こし、或いは保護層のバリア性能低下を招くことになる。
また、成熟市場に移行しつつある感熱記録体市場においては、製造コストは重要な問題となってきており、生産性の低い塗工方式や塗工欠陥の発生し易い塗工方式は、例え高品質な製品が得られる場合でも、実際に製造することは困難な状況になる。
紙支持体上の両面に、下塗り層、感熱記録層、並びに保護層を順次設けた感熱記録体においては、上記の多層構造を有する下塗り層は、紙支持体の少なくとも片面に形成され、その場合は、多層構造を有する下塗り層上に更に感熱記録層を形成することによって、少なくとも片面は記録感度が高く、低エネルギーで印字されても良好な画質が得られる感熱記録体の提供が可能となる。
本発明の感熱記録層は、各種公知のロイコ染料、呈色剤、増感剤、顔料、接着剤、本発明のポリエチレンディスパージョン等の各種助剤等が使用できる。
本発明の感熱記録体においては、保存性を向上させ、また記録時の走行性を向上させるために、感熱記録層上に保護層を設ける。
(1a)下塗り層用塗液の調製
焼成カオリン(商品名:アンシレックス、エンゲルハード社製、吸油量90ml/100g)85部を水100部に分散して得られた分散物に、スチレン−ブタジエン共重合体のラテックス(固形分50%)40部と、酸化澱粉の10%水溶液50部、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲンAGガム、第一工業製薬社製)1部を混合攪拌し、下塗り層用塗液を得た。なお、下塗り層用塗液の粘度は、1380mPa・s(BL粘度計の60rpm)、34mPa・s(ハーキュレス粘度計の8800rpm、ボブはEタイプを使用)であった。
・A液調製(ロイコ染料分散液の調製)
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水15部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.3μmとなるまで粉砕してA液を得た。
2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水15部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.3μmとなるまで粉砕してB液を得た。
シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル20部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が0.3μmとなるまで粉砕してC液を得た。
A液25部、B液50部、C液50部、微粒子無定形シリカ分散液(商品名:サイロジェット703A、平均粒子径0.3μm、固形分濃度20%、グレースデビソン社製)20部、酸化デンプンの20%水溶液30部、及びアセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−200、日本合成化学工業社製)の10%水溶液の50部、ソープフリーのポリエチレンディスパージョン(商品名:ケミパールW−400、平均粒子径4μm、固形分濃度40%、三井化学社製)2部からなる組成物を混合撹拌して感熱記録層用塗液を得た。
カオリン(商品名:UW−90、エンゲルハード社製)50部を水100部に分散して得られた分散物に、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−200、前出)の10%水溶液の600部、ステアリン酸亜鉛(商品名:ハイドリンZ−8−36、固形分36%、中京油脂社製)25部を混合攪拌して保護層用塗液を得た。
48g/m2の原紙の1面上に、乾燥後の塗布量が7.0g/m2になるようにブレード塗工方式にて下塗り層用塗液を塗布乾燥して第一下塗り層を形成し、更に巻き取らずに乾燥後の塗布量が8.0g/m2になるようにロッド塗工方式にて第1下塗り層上に、下塗り層用塗液を塗布乾燥して、第2下塗り層を形成した。得られた2層からなる下塗り層上に乾燥後の塗布量が5.0g/m2となるようにロッド塗工方式にて感熱記録層用塗液を塗布乾燥した。さらに保護層用塗液をロッド塗工方式にて乾燥後の塗布量が1.3g/m2となるように前記保護層用塗液を塗布乾燥した。その後、線圧78N/mの加圧条件でスーパーカレンダーによって平滑化処理し感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、ソープフリーのポリエチレンディスパージョン(商品名:ケミパールW−400、前出)2部の代わりに、ソープフリーのポリエチレンディスパージョン(商品名:ケミパールW−700、平均粒子径1μm、固形分濃度40%、三井化学社製)4部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、ソープフリーのポリエチレンディスパージョン(商品名:ケミパールW−400、前出)2部の代わりに、ソープフリーのポリエチレンディスパージョン(商品名:ケミパールW−200、平均粒子径6μm、固形分40%、三井化学社製)2部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、ソープフリーのポリエチレンディスパージョン(商品名:ケミパールW−400、前出)2部の代わりに、ソープフリーのポリエチレンディスパージョン(商品名:ケミパールW−500、平均粒子径2.5μm、固形分40%、三井化学社製)3部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録体の作製において、第2下塗り層を形成しなかった以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録体の作製において、第1下塗り層の塗工量を15.0g/m2とし、かつ第二下塗り層を形成しなかった以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、ケミパールW−400(前出)を除いた以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、ケミパールW−400(前出)の代わりに、ソープフリーのポリエチレンディスパージョン(商品名:ケミパールW−900、平均粒子径0.6μm、固形分40%、三井化学社製)に変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、ケミパールW−400(前出)の配合部数を2部から0.2部に変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、ケミパールW−400(前出)の配合部数を2部から10部に変更した以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、ケミパールW−400(前出)2部の代わりに、ソープフリーのポリエチレンディスパージョン(商品名:ケミパールW−410、平均粒子径9.5μm、固形分40%、三井化学社製)2部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
感熱記録体において、スクラッチを目視にて観察し、以下のように評価した。
◎:スクラッチの発生が無い。
○:スクラッチの発生は皆無ではないが、実用上問題ない。
△:スクラッチの発生が見られ、実用上問題がある。
×:全面にスクラッチの発生が見られ、実用上問題がある。
感熱評価機(商品名:TH−PMD、大倉電気社製)を用い、0.16mJ/dotで各感熱記録体を発色させ、発色状況をマイクロスコープで拡大観察し、以下のように評価した。
◎:ドットが均一に発色しており、濃淡ムラがない。
○:わずかにドットの未発色部分が見られるが、実用上問題ない。
△:明らかなドット未発色部分が見られ、目視評価でも濃淡ムラが大きく、実用上問題ある。
×:ドット未発色部分が多く、濃淡ムラが激しい。
感熱記録体の地肌部上に、50%濃度のエタノール溶液を塗布後に放置し、乾燥後の感熱記録体の発色状況を目視観察し、以下のように評価した。
◎:発色が全くなく、バリア性に優れていた。
○:極僅かに発色している部分が見られたが、実用上問題ない。
△:○よりは、発色している部分の面積や発色程度は大きく、実用上問題ある。
×:大部分で発色が見られ、発色程度もひどく、実用上問題ある。
Claims (1)
- 紙支持体上に、下塗り層、感熱記録層、並びに保護層を順次設けた感熱記録体において、前記下塗り層が、少なくとも第1下塗り層及び該第1下塗り層上に形成された第2下塗り層からなる多層構造を有しており、前記第1下塗り層がブレード塗工方式で塗工及び乾燥することにより形成され、更に第2下塗り層以降がロッド塗工方式で塗工及び乾燥することにより形成されたものであり、且つ前記感熱記録層用塗液中にソープフリーのポリエチレンディスパージョンを含有するものであり、前記ディスパージョンの平均粒子径が1〜8μmの範囲にあり、前記ディスパージョンが前記感熱記録層全固形分に対して1〜5質量%含有されることを特徴とする感熱記録体。
Priority Applications (1)
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