JP2009151227A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄熱板を有する定着装置の帯状部材の温度分布を所定の温度分布に維持することができる技術を提供する。
【解決手段】無端状の周面を有する定着ベルト531と、定着ベルト531の内側に設けられ、定着ベルト531を押圧するパッド部材533と、定着ベルト531を介してパッド部材533と対向配置された加圧ロール521と、パッド部材533を支持するパッド支持部材534と、定着ベルト531の内側に設けられ、定着ベルト531を所定の温度に保つ蓄熱板536と、蓄熱板536をパッド支持部材534に支持させるための間接部材537とを備え、パッド支持部材534は、パッド支持部材534の長手方向の両端部534cから突き出てパッド支持部材534を固定するための固定部材534bを備え、パッド支持部材534の長手方向の両端部534cにのみ、間接部材537を設ける。
【選択図】図2
【解決手段】無端状の周面を有する定着ベルト531と、定着ベルト531の内側に設けられ、定着ベルト531を押圧するパッド部材533と、定着ベルト531を介してパッド部材533と対向配置された加圧ロール521と、パッド部材533を支持するパッド支持部材534と、定着ベルト531の内側に設けられ、定着ベルト531を所定の温度に保つ蓄熱板536と、蓄熱板536をパッド支持部材534に支持させるための間接部材537とを備え、パッド支持部材534は、パッド支持部材534の長手方向の両端部534cから突き出てパッド支持部材534を固定するための固定部材534bを備え、パッド支持部材534の長手方向の両端部534cにのみ、間接部材537を設ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、定着装置に関する。
従来の定着装置は、用紙を加圧ロールと定着ベルトとの間に送り込み、加熱しながら挟んで搬送することにより、用紙の表面に二次転写像を定着させている。このような定着装置は、画像形成装置などに備えられている。従来の画像形成装置は、光学的に潜像が形成された感光体ドラムにトナー像を形成し、そのトナー像を転写ベルトに一次転写し、用紙に一次転写された一次転写像を転写ベルトから二次転写する。そして、定着装置により二次転写された二次転写像を用紙に定着させ、用紙を排出部に排出するものである。
従来の定着装置は、図7に示すように、用紙を挟むために押圧するパッド部材を支持するパッド支持部材734と、定着ベルトに熱を供給する蓄熱板736と、パッド支持部材734の長手方向においてパッド支持部材734の両端部および中央部に蓄熱板736をパッド支持部材734に支持させるための間接部材737とを備えていた。従来の定着装置は、パッド部材で押圧していないとき、蓄熱板736が平坦になるように形成していた。
従来の定着装置では、図7に示すように、蓄熱板736を少なくとも3点以上で支持していた。また、図8に示すように、従来の定着装置は、パッド部材で押圧していないとき、蓄熱板836の長手方向において蓄熱板836の両端部が逆反りになるように形成していた。これらのような従来の定着装置に関連する文献として、例えば特許文献1がある。
特開2006−120525
本発明は、蓄熱板を有する定着装置の帯状部材の温度分布を所定の温度分布に維持することができる技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、無端状の周面を有する帯状部材と、前記帯状部材の内側に設けられ、前記帯状部材を押圧する押圧部材と、前記帯状部材を介して、前記押圧部材と対向配置された加圧部材と、前記押圧部材を支持する押圧支持部材と、前記帯状部材の内側に設けられ、前記帯状部材を所定の温度に保つ保持部材と、前記保持部材を前記押圧支持部材に支持させるための間接部材とを備え、前記押圧部材が押圧しているときに前記押圧支持部材が撓むのに伴って前記保持部材が撓まないように、前記間接部材を設けることを特徴とする定着装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記押圧支持部材は、前記押圧支持部材の長手方向の両端部から突き出て前記押圧支持部材を固定するための固定部材を備え、前記押圧支持部材の長手方向の両端部にのみ、前記間接部材を設けることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記押圧支持部材に対して前記間接部材を移動可能に設けることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記保持部材は、前記帯状部材の内周面に接触することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、本発明の構成を有さないものと比較して、帯状部材の温度分布を所定の温度分布に維持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、本発明の構成を有さないものと比較して、保持部材が帯状部材から離れるのを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合と比べて、帯状部材にかかる負荷を低減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合と比べて、帯状部材に熱を効率よく供給することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、カラープリンタの概略構成図である。
(カラープリンタの構成)
図1において、符号1は、カラープリンタである。カラープリンタ1は、画像形成ユニット10C,10M,10Y,10K、制御部20、一次転写装置200、給紙装置300、二次転写装置400および定着装置500を備えている。カラープリンタ1は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色成分の重ね合わせた画像を用紙Pに印刷する。
図1において、符号1は、カラープリンタである。カラープリンタ1は、画像形成ユニット10C,10M,10Y,10K、制御部20、一次転写装置200、給紙装置300、二次転写装置400および定着装置500を備えている。カラープリンタ1は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色成分の重ね合わせた画像を用紙Pに印刷する。
カラープリンタ1は、C,M,Y,Kの各色ごとに、画像形成ユニット10C,10M,10Y,10Kを、一次転写装置200に沿って一定間隔をおいて横並びに配列している。カラープリンタ1は、パーソナルコンピュータや画像読取装置等の図示省略した画像出力装置から所定の通信回線を経て画像データが制御部20に供給される。制御部20は、供給された画像データに基づき、各画像形成ユニット10C,10M,10Y,10Kに画像形成の制御指令を発する。また、制御部20はこの画像形成動作を含めて、カラープリンタ1全体の動作を制御する。
画像形成ユニット10C,10M,10Y,10Kは同一構成であり、制御部20から供給される画像データに応じてレーザ光を走査するレーザ光走査装置50と、このレーザ光走査装置50の下方に配置され、レーザ光走査装置50で走査されたレーザ光により静電潜像が形成される現像装置100とを有している。レーザ光走査装置50は、各色の画像データに応じて変調したレーザ光を偏向走査して、現像装置100の感光体ドラム110に照射する。
現像装置100は、レーザ光走査装置50からレーザ光の照射を受ける感光体ドラム110を有している。この感光体ドラム110は矢印A方向に回転する。感光体ドラム110の周囲には、感光体ドラム110の表面を掃除するクリーニング装置120と、感光体ドラム110の表面を一様に帯電する帯電器130と、感光体ドラム110の表面に形成された静電潜像を現像する現像器140が、この順で矢印A方向に沿って設けられている。
この現像装置100によると、回転する感光体ドラム110が帯電器130により帯電され、その表面に、レーザ光走査装置50からレーザ光が照射され、これによって各色の画像データに応じた静電潜像が形成される。次に、静電潜像が現像器140を通過することにより現像器140から感光体ドラム110の表面にトナーが供給され、その表面に、静電潜像のみにトナーが残ってトナー像が現像される。
次に感光体ドラム110上のトナー像が、矢印B方向に循環回転している一次転写装置200の転写ベルト210上に一次転写される。一次転写後、感光体ドラム110の表面には、トナーが残存する。その残存したトナーは、クリーニング装置120により感光体ドラム110の表面から掻き落とされる。
一次転写装置200は、上記のように感光体ドラム110から転写ベルト210にトナー像を受けて一次転写のプロセスを担うものであり、各画像形成ユニット10C,10M,10Y,10Kを通過することにより、転写ベルト210上には各色のトナー像が多重転写される。転写ベルト210は、駆動ロール220、従動ロール231,232、ステアリングロール240およびバックアップロール250に、所定のテンションがかかった状態で巻回されており、駆動ロール220によって所定速度で矢印B方向に循環回転させられる。
転写ベルト210の内周側には、各画像形成ユニット10C,10M,10Y,10Kの感光体ドラム110との間に転写ベルト210を挟み、感光体ドラム110と連れ回りする一次転写ロール260が、回転自在に設けられている。転写ベルト210を挟んで従動ロール232と対向する位置には、転写ベルト210の表面を掃除するベルトクリーナ270が設けられている。このベルトクリーナ270は、転写ベルト210の表面に残存したトナーを掻き落とす。
給紙装置300は、多数の用紙Pが積載される給紙保管部310と、給紙保管部310から1枚の用紙Pを引き出す抽出ロール320と、二次転写装置400に向けて間隔をおいて設けられた複数の搬送ロール対330と、用紙Pの搬送方向先端を揃え、かつ、所定のタイミングで二次転写装置400に送り込むレジストロール対340とを備えており、給紙保管部310から二次転写装置400にわたって、用紙搬送路350が形成される。
二次転写装置400は、上記バックアップロール250との間に転写ベルト210を挟み、バックアップロール250との間に転写圧を発生させながら連れ回りする二次転写ロール410を備えている。二次転写装置400においては、給紙保管部310から用紙搬送路350を搬送された用紙Pが、転写ベルト210上のトナー像とタイミングを合わせて二次転写ロール410と転写ベルト210との間に挿入され、用紙P上にトナー像が二次転写される。二次転写された用紙Pは、搬送ベルト420により定着装置500に送られる。
定着装置500は、加圧装置520と加熱装置530との間に用紙Pを加熱しながら強く挟んで搬送することにより、用紙P上に二次転写像を定着させる。なお、定着装置500の詳細については、後述する。
(カラープリンタの動作)
次に、カラープリンタ1の動作について説明する。カラープリンタ1は、それぞれの感光体ドラム110の表面に形成されたC,M,Y,Kの各色のトナー像を転写ベルト210に順次一次転写する。次いで、カラープリンタ1は、転写ベルト210上の一次転写像を給紙装置300から搬送された用紙Pに二次転写装置400によって二次転写する。そして、カラープリンタ1は、用紙Pを定着装置500に送り、用紙Pに二次転写像を定着させ、用紙Pを図示省略した排出部に排出する。
次に、カラープリンタ1の動作について説明する。カラープリンタ1は、それぞれの感光体ドラム110の表面に形成されたC,M,Y,Kの各色のトナー像を転写ベルト210に順次一次転写する。次いで、カラープリンタ1は、転写ベルト210上の一次転写像を給紙装置300から搬送された用紙Pに二次転写装置400によって二次転写する。そして、カラープリンタ1は、用紙Pを定着装置500に送り、用紙Pに二次転写像を定着させ、用紙Pを図示省略した排出部に排出する。
(定着装置の構成)
次に、定着装置500について図面を参照して説明する。図2は、定着装置の構成を示す概略構成図である。図3は、図2におけるX−X断面図である。図4は、押圧しているときの蓄熱板周辺を示す拡大図である。なお、図2では、後述するラッチ機構523および温度均一化ロール524を省略している。
次に、定着装置500について図面を参照して説明する。図2は、定着装置の構成を示す概略構成図である。図3は、図2におけるX−X断面図である。図4は、押圧しているときの蓄熱板周辺を示す拡大図である。なお、図2では、後述するラッチ機構523および温度均一化ロール524を省略している。
定着装置500は、図2,図3に示すように、フレーム510と、加圧装置520と、加熱装置530と、剥離補助部材540とを備えている。定着装置500は、加圧装置520と加熱装置530との間に用紙Pを加熱しながら強く挟んで搬送することにより、用紙P上に二次転写像を定着させる。フレーム510は、図2に示すように、箱型に形成されている。
加圧装置520は、図2に示すように、フレーム510内に設けられている。加圧装置520は、図2,図3に示すように、加圧ロール(加圧部材)521と、ばね部材522と、ラッチ機構523と、温度均一化ロール524とを設けている。加圧装置520は、加圧ロール521を加熱装置530に押し付ける。また、加圧装置520は、加圧ロール521を加熱装置530から離間させる。
加圧ロール521は、図2,図3に示すように、芯材としての金属製の軸部材521aと、軸部材521aの周囲に弾性部材521bとを備えている。加圧ロール521は、加圧ロール521の軸方向において、用紙Pが通過する領域よりも広い領域に亘って設けられるように形成されている。本実施形態では、加圧ロール521の軸方向において加圧ロール521の弾性部材521bの長さは、350mm程度である。
加圧ロール521は、ばね部材522により軸部材521aの両端部が支持されて設けられている。加圧ロール521は、ばね部材522により加熱装置530方向(図2,図3の矢印C方向)に押し付けられている。加圧ロール521は、加熱装置530に加圧ロール521を押し付けている状態において、後述する定着ベルト(帯状部材)531の回転に伴って回転する。
ラッチ機構523は、図3に示すように、加圧ロール521を加熱装置530に接触させる(図2,図3の矢印C方向)。加圧装置520では、ラッチ機構523により加圧ロール521を加熱装置530に接触させているとき、ばね部材522により加圧ロール521を加熱装置530に押し付ける状態となる。また、ラッチ機構523は、加圧ロール521を加熱装置530から離間させる(図2,図3の矢印D方向)。
温度均一化ロール524は、加圧ロール521と接触する位置に設けられている。温度均一化ロール524は、加圧ロール521と接触することで、加熱ロール521の温度が高い部分からは熱を奪う。また、温度均一化ロール524は、加圧ロール521と接触することで、加熱ロール521の温度が低い部分には熱を供給する。このように、温度均一化ロール524は、加圧ロール521の軸方向の温度分布を所定の温度分布にする。
加熱装置530は、図2,図3に示すように,定着ベルト531と、エンドキャップ部材532と、パッド部材(押圧部材)533と、パッド支持部材(押圧支持部材)534と、電磁誘導加熱部材535と、蓄熱板(保持部材)536と、間接部材537とを備えている。加熱装置530は、用紙Pを搬送しながら加熱する。
定着ベルト531は、図2に示すように、フレーム510内に設けられている。定着ベルト531は、無端状の周面を有するように形成されている。定着ベルト531は、内周面側から順に、耐熱性の高いシート状部材からなる基層、導電性層、弾性層および外周面となる表面離型層などが積層されて構成されている。導電性層は、電磁誘導加熱部材535が誘起する磁界により誘導発熱する層である。本実施形態では、定着ベルト531の幅方向において定着ベルト531の長さは、370mm程度である。
エンドキャップ部材532は、図2に示すように、第1円筒体532aと、第1円筒体532aとは外形が異なり内径が同程度の第2円筒体532bとを同軸に結合した部材により構成されている。エンドキャップ部材532は、第2円筒体532bが定着ベルト531の両端部の内側に嵌められて設けられている。エンドキャップ部材532は、第2円筒体532bが定着ベルト531の内側に嵌められていることにより、定着ベルト531の両端部の断面形状が円形になるように維持している。
第1円筒体532aおよび第2円筒体532bの内周面には、後述するパッド支持部材534の固定部材534bに対して回転可能に結合するためのベアリングからなる軸受部532cを設けている。第1円筒体532aの外周面には、図示省略した回転駆動装置から回転駆動力が伝達されるギヤ部が設けられている。
エンドキャップ部材532は、図示省略した回転駆動装置から回転駆動力が伝達されることにより回転して、定着ベルト531を回転させる。つまり、エンドキャップ部材532から定着ベルト531に回転駆動力が伝わり、エンドキャップ部材532と定着ベルト531とが一体となって回転する。
パッド部材533は、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性材料で形成されている。パッド部材533は、図2,図3に示すように、定着ベルト531の内側で、定着ベルト531を挟んで加圧ロール521と対向する位置に設けられている。パッド部材533は、定着ベルト531の幅方向において、用紙Pが通過する領域よりも広い領域に亘って設けられるように形成されている。本実施形態では、定着ベルト531の幅方向においてパッド部材533の長さは、355mm程度である。つまり、パッド部材533は、定着ベルト531の幅方向において全長に亘って加圧ロール521に押圧する。
パッド部材533は、パッド部材533の押圧方向とは逆方向(図2,図3の矢印C方向)に加圧ロール521から押し付けられる。パッド部材533は、加圧ロール521に押し付けられることにより定着ベルト531を介して加圧ロール521に加圧している。パッド部材533は、定着ベルト531を介して加圧ロール521とで用紙Pを挟む。このように用紙Pを挟んで、定着ベルト531が回転することで用紙Pが搬送される。
パッド支持部材534は、定着ベルト531の幅方向に軸線を有する棒状部材である。パッド支持部材534は、図2に示すように、パッド部材533を支持する支持部材534aと、両端部534cから突き出た固定部材534bとで構成されている。本実施形態では、定着ベルト531の幅方向においてパッド支持部材534の長さは、両側の固定部材534bを含めて390mm程度である。本実施形態においてパッド支持部材534の両端部534cとは、パッド支持部材534の長手方向において固定部材534bから支持部材534aの中央部に向かって35mm程度の範囲をいう。パッド支持部材533は、定着ベルト531およびパッド部材533を挟んで、加圧ロール521と対向する位置に設けられている。
パッド支持部材534は、固定部材534bが定着装置500のフレーム510に固定されることで、フレーム510に固定されている。パッド支持部材534は、固定されることによりパッド部材533を支持する。パッド支持部材534は、パッド部材533を支持しているため、パッド部材533が押圧しているとき、加圧ロール521からパッド部材533に作用する押し付け力を受ける。そのため、パッド支持部材534は、図4に示すように、パッド部材533の押圧方向とは逆方向(図4の矢印C方向)に撓む。
固定部材534bは、定着ベルト531が装着されたエンドキャップ部材532を回転可能に支持している。両端部534cは、パッド支持部材534が撓んだとしても、両端部534cから固定部材534bが突き出てパッド支持部材534を固定しているため、支持部材534aの中央部に比べて撓み量が少ない。なお、両端部534cの撓み量については、後述する。
電磁誘導加熱部材535は、図2,図3に示すように、定着ベルト531の幅方向で定着ベルト531の外周面に沿うように形成されるとともに、定着ベルト531とは所定の間隙を有するように設けられている。電磁誘導加熱部材535は、定着ベルト531が電磁誘導加熱部材535と対向する加熱領域を通過することで、電磁誘導により定着ベルト531を発熱させる。また、電磁誘導加熱部材535は、電磁誘導により蓄熱板536を発熱させる。
蓄熱板536は、フェライト部材で形成されている。蓄熱板536は、図2,図3に示すように、定着ベルト531の内周面に沿うように形成されるとともに、定着ベルト531の内周面と接触するように設けられている。本実施形態では、定着ベルト531の幅方向において蓄熱板536の長さは、355mm程度である。
蓄熱板536は、電磁誘導加熱部材535の電磁誘導により発熱する。蓄熱板536は、電磁誘導により発生した熱を定着ベルト531に供給する。つまり、蓄熱板536は、定着ベルト531を所定の温度に保ち、電磁誘導加熱部材535による定着ベルト531への加熱効率を高めている。このように熱を供給するとき、蓄熱板536が定着ベルト531の内周面と接触しているため、接触していない場合に比べて熱が定着ベルト531に伝わりやすくなる。
間接部材537は、図2〜図4に示すように、蓄熱板536をパッド支持部材534に支持させるための部材である。パッド支持部材534は、間接部材537によりパッド支持部材534に対して相対的に移動するように、蓄熱板536を支持している。つまり、間接部材537は、パッド部材533が押圧しているときにパッド支持部材534が撓むのに伴って蓄熱板536が撓まないような位置に設けられている。
このような位置の一例として、間接部材537は、図2,図4に示すように、パッド支持部材533の両端部534にのみ設けられている。そのため、パッド支持部材534が撓むのに伴って蓄熱板536が撓むのを防止する。本実施形態では、間接部材537は、パッド支持部材534の長手方向において固定部材534bから支持部材534aの中央部に向かって25〜30mm程度の位置に設けられている。
ここで、「押圧部材が押圧しているときに押圧支持部材が撓むのに伴って保持部材が撓まないように」とは、押圧部材が押圧しているときに押圧支持部材が撓む撓み量に対して、保持部材の撓み量が20%以下であることをいう。また、「押圧部材が押圧しているときに押圧支持部材が撓むのに伴って保持部材が撓まないように、間接部材を設ける」とは、一例として、押圧支持部材において最も撓む部分の撓み量に対して、撓み量が10%以下の部分に間接部材を設けることをいう。したがって、本実施形態の両端部534cの撓み量は、パッド支持部材534において最も撓む部分の撓み量に対して10%以下である。
間接部材537は、パッド支持部材533に対して移動可能に設けられている。つまり、間接部材537は、支軸537aを中心にして回転移動自在にパッド支持部材534に支持されている。間接部材537は、パッド支持部材534が撓むと、支軸537aを中心にして回転移動する。そのため、パッド支持部材534が撓むのに伴って蓄熱板536が撓むのを防止する。
なお、間接部材537が回転移動する実施形態に限らず、パッド支持部材533にスリットを設けておき、垂直方向に移動する実施形態や垂直方向に対して横方向に移動する実施形態でも良い。一方、間接部材537をパッド支持部材534に固定する実施形態でもよい。
剥離補助部材540は、図3に示すように、用紙Pの搬送方向(図3の矢印E方向)において、定着ベルト531と加圧ロール521とが接触する部分の下流側に設けられている。剥離補助部材540は、定着後の用紙Pを定着ベルト531から剥離するのを補助する。
(定着装置の動作)
次に、定着装置500の動作について図面を参照して説明する。
次に、定着装置500の動作について図面を参照して説明する。
まず、ラッチ機構523が動作されることにより、加圧ロール521が定着ベルト531から離れた位置に移動させられる。この状態で、図示省略した駆動装置を駆動させることにより、定着ベルト531を回転させる。また、この状態で、電磁誘導加熱部材535を動作させて、電磁誘導により定着ベルト531および蓄熱板536を発熱させる。これにより、定着ベルト531および蓄熱板536を所定の温度まで加熱するためのウォームアップ動作が実行される。
定着ベルト531が所定の温度に加熱された後、ラッチ機構523を動作させることにより、加圧ロール521を定着ベルト531に接触させる。このとき、パッド部材533が押圧している状態となる。そして、加圧ロール521を定着ベルト531に接触させた後、未定着のトナー像が転写された用紙Pが、加圧ロール521と定着ベルト531との間に送り込まれる。このとき、用紙Pは加熱および加圧されて、トナー像が用紙P上に定着される。その後、用紙Pは、定着ベルト531から剥離され、または剥離補助部材540により定着ベルト531から剥離されて、図示省略した排出部に排出される。
このような定着装置500の動作時において、パッド部材533が押圧しているとき、図4に示すように、パッド部材533が押圧している方向とは逆方向(図4の矢印C方向)にパッド支持部材534が撓む。このようにパッド支持部材534が撓んだとしても、パッド支持部材533の両端部534にのみ間接部材537が設けられているため、パッド支持部材534が撓むのに伴って蓄熱板536が撓むのを防止する。さらに、間接部材537は、支軸537aを中心にして回転移動するため、パッド支持部材534が撓むのに伴って蓄熱板536が撓むのを防止する。
(本実施形態の優位性)
本実施形態の優位性について図5および図6を参照して説明する。図5は、押圧しているときの定着ベルトの温度分布を比較して示した図である。図6は、蓄熱板自体に設けた逆反り量とベルト寿命の関係を示した図である。
本実施形態の優位性について図5および図6を参照して説明する。図5は、押圧しているときの定着ベルトの温度分布を比較して示した図である。図6は、蓄熱板自体に設けた逆反り量とベルト寿命の関係を示した図である。
まず、パッド部材が押圧しているときの定着ベルトの温度分布について図5を参照して説明する。符号Fは、図7に示すような状態となる蓄熱板を設けた定着装置の定着ベルトの温度分布である。符号Gは、本実施形態においてパッド支持部材に間接部材が固定されている場合の定着装置の定着ベルトの温度分布である。符号Hは、本実施形態に示すような定着装置の定着ベルトの温度分布である。
符号Fの場合は、用紙の幅の中央部に比べ用紙の幅の両端部で温度が低くなっている。それに対し符号Gの場合は、符号Fの場合に比べて用紙の幅の両端部で温度が低くなっていない。さらに符号Hの場合は、用紙の幅の中央部に比べ用紙の幅の両端部で温度が低くなっておらず、用紙の幅の全面で温度がほぼ均一となっている。つまり、符号Hの場合は、用紙の幅の全面でほぼ均一な温度分布が得られる。
次に、蓄熱板自体に設けた逆反り量と定着ベルトのベルト寿命の関係について図6を参照して説明する。図6の横軸は、蓄熱板自体に設けた逆反り量t(mm)である。蓄熱板自体に設けた逆反り量とは、パッド部材で押圧していないとき、蓄熱板の中央部に比べて蓄熱板の両端部が逆反りしている量をいい、図8に示すような蓄熱板の両端部の逆反り量をいう。図6の縦軸は、定着ベルトのベルト寿命L(cycle)である。定着ベルトのベルト寿命とは、定着ベルトに亀裂が発生するまでのサイクル数をいう。
t=0、すなわち本実施形態の構成では、定着ベルトのベルト寿命がA(cycle)であるのに対して、例えばt=0.5の構成では、定着ベルトのベルト寿命がA(cycle)の1/4のA/4(cycle)まで短くなっている。よって、定着ベルトの信頼性という観点でも本実施形態の定着装置は優位性があるといえる。
本発明は、定着装置やカラープリンタ、FAX、カラー複写機、これらの機能を備えた装置などの画像形成装置に利用することができる。
500…定着装置、521…加圧ロール、531…定着ベルト、533…パッド部材、534…パッド支持部材、534b…固定部材、534c…両端部、536…蓄熱板、537…間接部材。
Claims (4)
- 無端状の周面を有する帯状部材と、
前記帯状部材の内側に設けられ、前記帯状部材を押圧する押圧部材と、
前記帯状部材を介して、前記押圧部材と対向配置された加圧部材と、
前記押圧部材を支持する押圧支持部材と、
前記帯状部材の内側に設けられ、前記帯状部材を所定の温度に保つ保持部材と、
前記保持部材を前記押圧支持部材に支持させるための間接部材とを備え、
前記押圧部材が押圧しているときに前記押圧支持部材が撓むのに伴って前記保持部材が撓まないように、前記間接部材を設けることを特徴とする定着装置。 - 前記押圧支持部材は、前記押圧支持部材の長手方向の両端部から突き出て前記押圧支持部材を固定するための固定部材を備え、
前記押圧支持部材の長手方向の両端部にのみ、前記間接部材を設けることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記押圧支持部材に対して前記間接部材を移動可能に設けることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
- 前記保持部材は、前記帯状部材の内周面に接触することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007330894A JP2009151227A (ja) | 2007-12-21 | 2007-12-21 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009151227A true JP2009151227A (ja) | 2009-07-09 |
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ID=40920400
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JP (1) | JP2009151227A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9037058B2 (en) | 2011-09-29 | 2015-05-19 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Fixing device including nip member, backup member and biasing member for pressing nip member toward backup member |
-
2007
- 2007-12-21 JP JP2007330894A patent/JP2009151227A/ja active Pending
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