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JP2009012384A - 流体噴射装置 - Google Patents

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JP2009012384A
JP2009012384A JP2007178618A JP2007178618A JP2009012384A JP 2009012384 A JP2009012384 A JP 2009012384A JP 2007178618 A JP2007178618 A JP 2007178618A JP 2007178618 A JP2007178618 A JP 2007178618A JP 2009012384 A JP2009012384 A JP 2009012384A
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Nobuaki Okazawa
宣昭 岡沢
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】キャップ部材と噴射ヘッドとの密着性を良好に確保した流体噴射装置を提供する。
【解決手段】複数のノズル開口17を備えると共にノズル開口17から流体を噴射する噴射ヘッド13と、ノズル開口17の噴射特性を維持あるいは回復すべく噴射ヘッド13に対して当接されるキャップ部材43とを備える流体噴射装置である。キャップ部材43は、噴射ヘッド13のノズル形成領域を囲むように設けられて噴射ヘッド13との間で押圧されるシール部80と、シール部80の外側に設けられて噴射ヘッド13に当接する当接部81とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、流体噴射装置に関するものである。
流体噴射装置として、記録ヘッド(噴射ヘッド)に形成されたノズルより記録媒体にインクを噴射するインクジェット式記録装置が知られている。流体噴射装置においては、乾燥等によるノズルの噴射特性の悪化を抑制するために、従来から、ノズルを囲うように記録ヘッドに当接されるキャップ部材を備えるキャッピング装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。このキャップ部材には、記録ヘッドに当接する面にゴムやシリコン等からなる密着部が形成されている。
また、流体噴射装置においては、ノズルの噴射特性の回復を図るために、上記キャップ部材が記録ヘッドに当接されることによって形成される閉空間を減圧し、ノズルからインクを強制吸引する場合がある。
特開平5−92574号公報
上述のようなノズルの乾燥抑制やノズルからのインクの吸引動作の良好な実現のためには、ノズルを外部空間から隔離する必要があり、キャップ部材と記録ヘッドとによって、ノズルが晒される空間を確実に閉空間にすることが好ましい。
しかしながら、上記従来技術においては記録ヘッドに対するキャップ部材の終点制御が困難であるため、記録ヘッドとキャップ部材とを完全に密着させた否かの判定を行うのが難しく、良好な密着が得られずに上述した閉空間が得られず隙間が生じるおそれがある。このような隙間が存在する場合には、ノズルが晒される空間の良好な保湿環境を形成できなかったり、ノズルが晒される空間を十分に減圧できずにインクの良好な吸引ができなくなったりする。
特に記録ヘッドがラインヘッドである場合には、記録ヘッド及びキャップ部材が共に細長くなるため、記録ヘッド及びキャップ部材の形状に僅かな撓みが生じ易くなる。このため、キャップ部材と記録ヘッドとの間に隙間が形成されるおそれが増大する。
また、必要以上に密着部が潰れ過ぎることで記録ヘッドに負荷を与えてしまう可能性もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、キャップ部材と噴射ヘッドとの密着性を良好に確保した流体噴射装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の流体噴射装置は、複数のノズル開口が形成されたノズル形成領域を有するとともに前記ノズル開口から流体を噴射する噴射ヘッドと、前記ノズル開口の噴射特性を維持あるいは回復すべく前記噴射ヘッドに対して当接されるキャップ部材とを備える流体噴射装置であって、前記キャップ部材は、前記ノズル形成領域を囲むように設けられて前記噴射ヘッドとの間で押圧されるシール部と、該シール部の外側に設けられて前記噴射ヘッドに当接する当接部とを備えることを特徴とする。
本発明の流体噴射装置によれば、キャップ部材を噴射ヘッドに当接させた際に、シール部が押圧されることでノズル形成面の凹凸やキャップ部材自身の面精度を吸収することができ、キャップ部材と噴射ヘッドとが密着した状態となる。また、噴射ヘッドに当接する凸状部がストッパーとして機能することでシール部が過剰に潰れるのを防止し、噴射ヘッドに負荷をかけることなくキャップ部材と噴射ヘッドとを確実に密着させることができる。
したがって、本発明によれば、流体噴射装置においてキャップ部材と噴射ヘッドとの密着性を確保することが可能となる。
また、上記流体噴射装置においては、前記噴射ヘッドは、前記ノズル形成面を含むノズル形成部材と、該ノズル形成部材を保持する保持部材とを有してなり、前記当接部が前記保持部材に当接されるのが好ましい。
この構成によれば、当接部がノズル形成面に当接することがないので、キャップ部材の当接時にノズル形成面(ノズル)に負荷が加わるのを防止でき、キャッピング処理時にノズル形成面を保護することができる。
また、上記流体噴射装置においては、前記当接部を複数備えるのが好ましい。
この構成によれば、例えばシール部の外側に当接部を複数配置することで、シール部を全域に亘って良好に押圧させることができ、キャップ部材と噴射ヘッドとを良好に密着させることができる。
また、上記流体噴射装置においては、前記噴射ヘッドは、ラインヘッドであるのが好ましい。
この構成によれば、例えば細長い形状からなるラインヘッド、及びキャップ部材に僅かな撓みが生じる場合においても、シール部が押圧されてラインヘッドのノズル形成面やキャップ部材自身の凹凸を吸収することができ、ラインヘッドとキャップ部材との密着性を得ることができる。
また、上記流体噴射装置においては、前記当接部を複数備えており、該当接部は前記噴射ヘッドの長手方向における両側辺部に当接する位置に設けられるのが好ましい。
この構成によれば、噴射ヘッドの長手方向における両側辺部に当接部を当接させることでシール部を確実に押圧させることができ、高い密着性を得ることができる。
以下、本発明に係る流体噴射装置の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。本実施形態では、本発明に係る流体噴射装置として、インクジェット式プリンタを例示する。
図1は、本実施形態のインクジェット式プリンタ(以下、インクジェットプリンタ100という)の概略構成図、図2は、ラインヘッド周辺の要部平面図、図3は、ラインヘッドのノズル形成面を示す平面図である。
本実施形態においてインクジェットプリンタ100は、図1及び図2に示すように、記録紙12への記録を行う記録部10と、記録部10のメンテナンス処理を行うメンテナンス部11とを備える。
記録部10は、インク滴を噴射して流体噴射対象物である記録紙12に画像形成するラインヘッド13(噴射ヘッド)と、記録紙12を搬送する記録紙搬送機構14と、ラインヘッド13に供給するインク(流体)を貯留したインク貯留部15とを備えて構成されている。
記録紙搬送機構14は、紙送りモータ(不図示)やこの紙送りモータによって回転駆動される紙送りローラ(プラテン)P等から構成され、記録(印字・印刷)動作に連動させて、記録紙12をラインヘッド13に対向するように順次送り出す。
インク貯留部15は、プリンタ本体16の一側に配置され、不図示のインク供給手段により後述のラインヘッド13へインクを供給する。このインク貯留部15は、インクジェットプリンタ100の各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K1:染料系)、黒(K2:顔料系))に対応する色のインクを貯蔵するインクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2を有しており、インク供給手段を介してラインヘッド13と連通している。
ラインヘッド13は、インクジェットプリンタ100が対象とする最大サイズの記録紙12の少なくとも一辺を越える長さ(最大記録紙幅W)に亘ってノズル開口が多数配列されたライン型の記録ヘッドである。本実施形態においては、少なくとも各色(Y、M、C、K1、K2)に対応した5つの印字部5Y,5M,5C,5K1,5K2を備えている。各印字部5Y,5M,5C,5K1,5K2は、インク滴を噴射するためのノズル開口17を多数整列配置してなるノズル列L(図3参照)をそれぞれ有しており、記録紙12の搬送方向に沿って順に配設されている。ノズル列Lは、ノズル開口17による1列のライン又はノズル開口17による複数列のラインであって、ノズル開口17の数やラインの数は適宜設定される。図3はノズル列Lの一実施例を示すものであり、ノズル開口17による複数列のラインを示している。ライン数を増やすことにより、一度に広範囲の記録が可能になるとともに、画像の解像度も高まる。
ラインヘッド13は、最大記録紙幅Wに対応する長さ方向を記録紙12の搬送方向と直交する方向に配置され、各ノズル列Lのノズル開口17からインク滴が記録紙12に噴射されることにより記録紙12に画像が記録される。
インク貯留部15とラインヘッド13とを連通するインク供給手段は、複数のインク供給流路を有しており、各インクタンク15Y,15M,15C,15K1,15K2から各印字部5Y,5M,5C,5K1,5K2へとインクが供給されるようになっている。
以下、図4を参照してラインヘッドの構成について詳述する。図4は、ラインヘッドの一部を示す断面図である。
ラインヘッド13は、ヘッド本体18と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22とを備えている。インクを噴射するノズル開口17はノズル基板21に形成され、ノズル基板21の下面がノズル形成面21Aとされている。流路形成ユニット22は、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を積層し、接着剤等で接合して一体にしたものである。
ラインヘッド13は、ヘッド本体18の内部に形成された収容空間23と、収容空間23に配置された駆動ユニット24とを備えている。駆動ユニット24は、例えば複数の圧電素子25と、圧電素子25の上端を支持する固定部材26と、駆動信号を圧電素子25に供給する柔軟なケーブル27とを備えている。圧電素子25は、複数のノズル開口17のそれぞれに対応するように設けられている。
また、ヘッド本体18の内部に形成され、インクタンクからインク供給流路を介して供給されたインクが流れる内部流路28と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22によって形成され、内部流路28と接続された共通インク室29と、流路形成ユニット22によって形成され、共通インク室29と接続されたインク供給口30と、流路形成ユニット22によって形成されてインク供給口30と接続された圧力室31とを備えている。圧力室31は、複数のノズル開口17に対応するように複数設けられている。複数のノズル開口17のそれぞれは、複数の圧力室31のそれぞれに接続されている。
ヘッド本体18は、合成樹脂で形成されている。振動板19は、例えばステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工したものである。振動板19の圧力室に対応する部分には、圧電素子25の下端と接合される島部32が形成されている。振動板19の少なくとも一部は、圧電素子25の駆動に応じて弾性変形する。振動板19と内部流路28の下端近傍との間にはコンプライアンス部33が形成されている。
流路基板20は、内部流路28の下端とノズル開口17とを接続する共通インク室29、インク供給口30、及び圧力室31それぞれの空間を形成するための凹部を有する。本実施形態においては、流路基板20は、シリコンを異方性エッチングすることで形成されている。
ノズル基板21は、所定方向に所定間隔(ピッチ)で形成された複数のノズル開口17を有する。本実施形態のノズル基板21は、例えばステンレス鋼等の金属で形成された板状の部材である。
各インクタンクから各々のインク供給流路を介して供給されたインクは、内部流路28の上端に流入する。内部流路28の下端は、共通インク室29に接続されており、インクタンクからインク供給流路を介して内部流路28の上端に流入したインクは、内部流路28を流れた後、共通インク室29に供給される。共通インク室29に供給されたインクは、インク供給口30を介して、複数の圧力室31のそれぞれに分配されるように供給される。
ケーブル27を介して圧電素子25に駆動信号が入力されると、圧電素子25が伸縮する。これにより、振動板19が圧力室に接近する方向及び離れる方向に変形(移動)する。これにより、圧力室31の容積が変化し、インクを収容した圧力室31の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズル開口17から、インクが噴射される。
このように、本実施形態の圧電素子25(駆動素子)は、ノズル開口17よりインクを噴射するために、入力される駆動信号に基づいて、ノズル開口17に接続された圧力室31(空間)の圧力を変動させる。そして、ノズル開口17から噴射されたインクによって記録紙12に所望の画像が形成される。
また、ラインヘッド13は、ラインヘッド移動機構(不図示)によって上下方向に移動可能とされている。
より詳細には、ラインヘッド13は、ラインヘッド移動機構によって、印刷位置とメンテナンス位置との間において上下方向に移動可能とされている。
なお、印刷位置とは、ラインヘッド13のノズル開口17から記録紙12へインクを噴射することによって記録を行う位置であり、相対的にラインヘッド13が上方に移動された位置である。また、メンテナンス位置とは、以下に詳説するメンテナンス部11によってラインヘッド13のメンテナンス処理が行われる位置である。
次に、メンテナンス部11の構成について詳述する。
メンテナンス部11は、図1に示したようにノズル開口17の乾燥防止又はノズル開口17近傍のインク粘度上昇を防止するためのキャッピング機構40と、キャッピング機構40に溜まったインクを排出するためのインク排出部41とを含めたキャッピングメンテナンス部42(図8参照)、インク排出部41によって排出されたインクを回収する廃インクタンク39等を備えている。
ところで、本実施形態に係るラインヘッド13は、図5に示されるようにノズル基板(ノズル形成部材)21と、ヘッド本体(保持部材)18とを有して構成されている。ノズル基板21はノズル形成領域17aに対応している。またヘッド本体18の下面は、上記ノズル基板21に一致するように形成されており、ヘッド本体18及びノズル基板21の下面がノズル形成面21Aを構成している。
キャッピング機構40は、図6に示すように、樹脂等によってトレー形状に成型されたキャップ部材43を備えている。このキャップ部材43は、周縁部43a(枠状部)が枠状に成型されている。キャップ部材43は、周縁部43a上に形成されたシール部80と、このシール部80の外側に設けられてラインヘッド13に当接する当接部81とを備えている。
シール部80は、ラインヘッド13のノズル形成面21Aに当接した際に上記ノズル形成領域17aを囲むようになっている。すなわち、シール部80はノズル基板21に当接するようになっている。
このような構成に基づき、シール部80はキャップ部材43の周縁部43aがノズル形成面21Aに当接した際に押圧されることでノズル形成領域17aとキャップ部材43との間に閉空間を形成するようになっている。
シール部80は、例えばエラストマーから構成される。これ以外のシール部80の形成材料としては押圧時にラインヘッド13の表面形状、例えばフレキシブルケーブル等がノズル近傍等に配置されている場合でも、その段差に倣って変形可能なものであればよく、例えばゴム硬度20°以下の材料が好適である。
当接部81は、ヘッド本体18に当接する位置に設けられており、キャップ部材43がラインヘッド13に当接した際にノズル基板21(ノズル形成領域17a)に負荷が加わることが防止され、キャッピング処理時のノズル形成面21Aへのダメージを防止している。具体的に本実施形態では、キャップ部材43の周縁部43aの長手方向における両側辺部に当接部81がそれぞれ2個設けられている。
当接部81はラインヘッド13のノズル形成面21Aに当接した際に弾性変形することがなく、ストッパーとしての機能を奏する程度の硬度を有する材料、例えばプラスチック等を用いることができる。なお、当接部81はキャップ部材43に一体に形成してもよい。
図7に示されるように、当接部81はシール部80の高さに比べて低く設定されており、ノズル形成面21Aに当接部81が接触する際には必ずシール部80が押圧される構成としている。
また、キャップ部材43は、ラインヘッド13による記録動作前や記録動作中等において、増粘したインク2や気泡等を排出するためにインク滴を噴射するフラッシング処理においてインク滴を受ける機能も有している。この場合、キャップ部材43の内部にはインクを吸収可能なスポンジ状部材や多孔部材等が設けられる。
以下、図8を参照してインク排出部について詳述する。図8は、キャップ部材に連結された吸引ポンプの構成を示す図である。
インク排出部41は、キャップ部材43に接続してキャップ部材43内に溜まったインクを排出するインク排出流路、キャップ部材43に溜まったインクをインク排出流路内に吸引するための吸引ポンプ49等を備えている。
キャップ部材43の底壁には、キャップ部材43内に溜まったインク2を排出する突出部46が下方に向かって突設されており、その内部には排出通路46aが形成されている。
突出部46には、上記インク排出流路として機能する、可撓性材料等からなる排出チューブ47(第2の排出流路)の一端部が接続されており、排出チューブ47の他端部は、廃インクタンク39内に挿入されている。
なお、廃インクタンク39内には、多孔質部材からなる廃インク吸収材48が収容されており、この廃インク吸収材48により回収されたインク2が吸収されるようになっている。
キャップ部材43と廃インクタンク39間には、チューブポンプ式の吸引ポンプ49が配設されている。吸引ポンプ49は、円筒状のケース50を有しており、このケース50内には平面視で円形状をなすポンプホイル51がケース50の軸心に設けられたホイル軸52を中心に回動可能に収容されている。そして、このケース50内に、排出チューブ47の中間部47aがケース50の内周壁50aに沿うようにして収容されている。
ポンプホイル51には、一対の外側に膨らむ円弧状をなすローラ案内溝53,54がホイル軸52を挟んで対向するように形成されている。各ローラ案内溝53,54は、一端がポンプホイル51の外周側に位置しており、他端がポンプホイル51の内周側に位置している。すなわち、両ローラ案内溝53,54は、それらの一端から他端に向かうほど、徐々にポンプホイル51の外周部から遠ざかるように延びている。
両ローラ案内溝53,54内には、押圧手段としての一対のローラ55,56が、それぞれ回動軸55a,56aを介して挿通支持されている。なお、両回動軸55a,56aは、それぞれ両ローラ案内溝53,54内を摺動自在になっている。
そして、ポンプホイル51を、正方向(矢印方向)に回動させると、両ローラ55,56が両ローラ案内溝53,54の一端側(ポンプホイル51の外周側)に移動し、排出チューブ47の中間部47aを上流側から下流側へ順次押し潰しながら(押圧しながら)回動するようになっている。この回動により、吸引ポンプ49より上流側の排出チューブ47の内部が減圧されるようになっている。
これにより、キャップ部材43内に溜まったインク2は、ポンプホイル51の正方向の回動動作により、徐々に廃インクタンク39方向へ排出されるようになっている。
また、ポンプホイル51を逆方向(矢印方向とは反対方向)に回動させると、両ローラ55,56が両ローラ案内溝53,54の他端側(ポンプホイル51の内周側)に移動するようになっている。この移動により、両ローラ55,56がそれぞれ排出チューブ47の中間部47aに軽く接した状態となり、排出チューブ47の内部の減圧状態が解消されるようになっている。
なお、ポンプホイル51は、記録紙搬送機構14の紙送りモータによって回転駆動されるようになっている。
(メンテナンス処理)
以下、本実施形態のインクジェットプリンタ100においてメンテナンス部11を用いてラインヘッド13に対するメンテナンス処理を行う場合について図9に示すフローチャート図を参照しながら説明する。
外部から印刷データが送信されると、不図示の制御装置はドットパターンに対応した噴射データに展開してラインヘッド13に送信する。そして、ラインヘッド13では、受信した噴射データに基づき、記録(印字・印刷)処理、すなわち記録紙に対するインク滴の噴射を実行する(ステップS1)。
そして、予め設定されている時間が経過すると(ステップS2)、定期メンテナンス処理を開始する。
メンテナンス処理が開始すると、制御装置は当接部81がノズル形成面21Aに当接するまでラインヘッド13を下降させ、キャッピング動作を行う(ステップS3、S4)。
具体的には、図10(a)に示されるように、シール部80がはじめにノズル形成面21A(ノズル形成領域17a)に当接する(図5参照)。さらにラインヘッド13を下降させ続けると、図10(b)に示されるようにシール部80が押圧されて変形する。このとき、例えばノズル形成面21Aが凹凸状となっている場合でも、シール部80が凹凸形状に倣って変形することでシール部80はノズル形成面21Aに密着した状態となる。
さらにラインヘッド13を下降させ続けると、図10(c)に示されるように当接部81がノズル形成面21Aに当接することとなる。すると、制御部はラインヘッド13の下降を停止させる。すなわち、当接部81はストッパーとして機能を奏するようになっている。このように本実施形態によれば、当接部81をストッパーとして機能させることでシール部80が過剰に潰れることでキャップ部材43とラインヘッド13との間に隙間が形成されるのを防止できる。
またインクジェットプリンタ100では、ラインヘッド13及びキャップ部材43が細長い形状から構成されるため、僅かな撓みが生じる可能性がある。しかしながら、本実施形態によれば、キャップ部材43の長手方向における両側辺部に配置された当接部81をラインヘッド13のノズル形成面21Aに当接させることで、仮に上述した撓みが生じていた場合でもシール部80をノズル形成面21Aに密着させることができる。
したがって、本実施形態によれば、インクジェットプリンタ100においてキャップ部材43とラインヘッド13との密着性を確保することができる。
続いて、制御装置は吸引ポンプ49を駆動することによって、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に形成される空間を減圧状態とし、これによってノズル開口17を介してラインヘッド13の内部からインクを強制排出させる吸引動作を行う(ステップS5)。
この際、上述のように、キャップ部材43とノズル形成面21Aとの間に形成される空間が閉空間とされているため、吸引ポンプ49を駆動させることによって空間を良好に減圧させることができる。このため、ラインヘッド13内のインク2をノズル開口17から良好に強制排出させることができる。
その後、制御装置は、吸引ポンプ49を逆駆動することによって、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間に形成されている空間を大気開放する(ステップS6)。具体的には、吸引ポンプ49を逆駆動することによってノズル形成面21Aとキャップ部材43との間の空間に空気が流入し、空間が大気開放される。ノズル形成面21Aからキャップ部材43の上端面を離す前に、ノズル形成面21Aとキャップ部材43との間の空間を大気開放することによって、ノズル開口17のインクの界面(メニスカス)の状態を維持できる。
そして、制御装置は、ラインヘッド13を上昇させることによって、ノズル形成面21Aからキャップ部材43を離間させる(ステップS7)。具体的には、制御装置は、ラインヘッド13を印刷位置まで移動させることによってノズル形成面21Aからキャップ部材43を離間させる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもなく、上記各実施形態を組み合わせても良い。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態においては、ラインヘッド13をメンテナンス部11に対して昇降させることでメンテナンス処理を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばラインヘッド13の待機位置までメンテナンス部11を移動させることでノズル形成面17aとメンテナンス部11とを対向配置し、メンテナンス処理を行うようにしてもよい。
例えば、上記実施形態に係る説明では記録紙上に画像形成する場合について説明したが、ロール紙上に画像形成する場合にも本発明は適応可能である。図11に示すようにロール紙Rに印字を行う場合、ラインヘッド13の下側にメンテナンス部11を配置することが難しい。このような場合、ラインヘッド13の側方にメンテナンス部11を配置し、メンテナンス処理時にラインヘッド13を上昇させるとともに、ノズル形成面21Aを同図中矢印方向に回転させることでメンテナンス部11に対向させてメンテナンス処理を行うようにしてもよい。
また、本発明はノズル形成面21Aをそれぞれ対向配置させた2つのラインヘッド13間に記録紙を送ることで両面印刷を行うインクジェットプリンタについても適用可能である。このような場合、図12に示すように2つのラインヘッドの側方にメンテナンス部11をそれぞれ配置し、上述した両面印刷時と同様にメンテナンス処理時にラインヘッド13を移動させるとともに、ノズル形成面21Aを同図中矢印方向に回転させることでメンテナンス部11に対向させてメンテナンス処理を行うようにしてもよい。
例えば、上記実施形態においては、単一のラインヘッドを備え、当該ラインヘッドから全ての種類のインクが噴射される構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、インクの種類ごとにラインヘッドを設置する構成であっても良い。このような場合には、各ラインヘッドごとにメンテナンス部11が設置されることとなる。
また、本発明は、ラインヘッド方式のインクジェットプリンタに限られるものではなく、シリアル方式のインクジェットプリンタに適用することも可能である。
また、上記実施形態においては、インクジェット式記録装置がインクジェット式プリンタである場合を例にして説明したが、インクジェット式プリンタに限られず、複写機及びファクシミリ等の記録装置であってもよい。
また、上記実施形態では圧電素子25として積層型のものを用いたが、本発明はこれに限定されず、積層型以外の種類(例えば、モノモルフ、ユニモルフ、バイモルフ、ムーニー型、マルチムーニー型、シンバル型等)を用いてもよい。更に、駆動ユニット24としては上述した圧電素子25を用いたピエゾジェットタイプに限定されることなく、例えばサーマル方式を採用することもできる。その場合には印加時間を変化させることなどにより、流体吐出量を変化させることができる。
また、上述の各実施形態においては、流体噴射装置が、インク等の流体を噴射する流体噴射装置(流体噴射装置)である場合を例にして説明したが、本発明の流体噴射装置は、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に適用することができる。流体噴射装置が噴射可能な流体は、液体、機能材料の粒子が分散又は溶解されている液状体、ジェル状の流状体、流体として流して噴射できる固体、及び粉体(トナー等)を含む。
また、流体噴射装置としては、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する流体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する流体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する流体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する流体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する流体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。
インクジェットプリンタの概略構成図である。 ラインヘッド周辺の要部平面図である。 ラインヘッドのノズル形成面を示す平面図である。 ラインヘッドの一部を示す断面図である。 ラインヘッドの構成を示す図である。 キャッピング機構を構成するキャップ部材の概略構成を示す図である。 キャップ部材及びラインヘッドの対応関係を説明するための図である。 インク排出部の構成を示す図である。 ラインヘッドに対するメンテナンス処理を説明するための図である。 (a)〜(c)はメンテナンス時のキャップ部材の動作説明図である。 インクジェットプリンタの変形例に係る構成を示す図である。 インクジェットプリンタの変形例に係る構成を示す図である。
符号の説明
13…ラインヘッド(噴射ヘッド)、17…ノズル開口、17a…ノズル形成領域、18…ヘッド本体(保持部材)、21…ノズル基板(ノズル形成部材)、43…キャップ部材、80…シール部、81…当接部、100…インクジェットプリンタ(流体噴射装置)

Claims (5)

  1. 複数のノズル開口が形成されたノズル形成領域を有するとともに前記ノズル開口から流体を噴射する噴射ヘッドと、前記ノズル開口の噴射特性を維持あるいは回復すべく前記噴射ヘッドに対して当接されるキャップ部材とを備える流体噴射装置であって、
    前記キャップ部材は、前記ノズル形成領域を囲むように設けられて前記噴射ヘッドとの間で押圧されるシール部と、該シール部の外側に設けられて前記噴射ヘッドに当接する当接部とを備えることを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記噴射ヘッドは、前記ノズル形成面を含むノズル形成部材と、該ノズル形成部材を保持する保持部材とを有してなり、
    前記当接部が前記保持部材に当接されることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記当接部を複数備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記噴射ヘッドは、ラインヘッドであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  5. 前記当接部を複数備えており、該当接部は前記噴射ヘッドの長手方向における両側辺部に当接する位置に設けられることを特徴とする請求項4に記載の流体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013132873A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Brother Industries Ltd ヘッドアセンブリ及び液体吐出装置
JP2014233904A (ja) * 2013-06-03 2014-12-15 セイコーエプソン株式会社 プリンターおよびその制御方法
CN110918333A (zh) * 2018-09-19 2020-03-27 长鑫存储技术有限公司 一种光阻喷头装置及涂布光阻的方法

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