JP2009009018A - ソースドライバ、電気光学装置、投写型表示装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 低消費電力で、高速にソース線を駆動するソースドライバ、これを含む電気光学装置、投写型表示装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】 電気光学装置のソース線を駆動するためのソースドライバ30は、当該駆動期間のK(Kは2以上の整数)ビットの画像データと直前の駆動レベルに対応した前データとを比較する画像データ比較回路210と、所与の駆動期間内で、前記画像データに基づいて前記ソース線を第1の電流駆動能力で駆動した後に、該画像データに基づいて前記ソース線を前記第1の電流駆動能力より低い第2の電流駆動能力で駆動するためのアンプ回路200とを含む。画像データの上位L(L<K、Lは自然数)ビットと前データの上位Lビットが一致したとき、アンプ回路200が、前記駆動期間内に、第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することなく第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動する。
【選択図】 図4
【解決手段】 電気光学装置のソース線を駆動するためのソースドライバ30は、当該駆動期間のK(Kは2以上の整数)ビットの画像データと直前の駆動レベルに対応した前データとを比較する画像データ比較回路210と、所与の駆動期間内で、前記画像データに基づいて前記ソース線を第1の電流駆動能力で駆動した後に、該画像データに基づいて前記ソース線を前記第1の電流駆動能力より低い第2の電流駆動能力で駆動するためのアンプ回路200とを含む。画像データの上位L(L<K、Lは自然数)ビットと前データの上位Lビットが一致したとき、アンプ回路200が、前記駆動期間内に、第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することなく第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、ソースドライバ、電気光学装置、投写型表示装置及び電子機器に関する。
従来より、電子機器に用いられる液晶パネル(広義には表示パネル、更に広義には電気光学装置)として、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下TFTと略す。)等のスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶パネルが知られている。この液晶パネルを低消費電力で駆動する目的で、例えば、特許文献1〜特許文献3には、該液晶パネルのソース線を駆動するアンプの出力と該アンプにアナログ電圧を出力するDAC(Digital-to-Analog Converter)の出力とを切り替えたり、アンプのスルーレート自体を切り替えたりしていた。
最近の液晶パネルとして、アモルファスシリコン液晶パネルや低温ポリシリコン液晶パネルが採用されることが多い。ところが、例えばプロジェクタの応用分野では、いわゆるフルハイビジョン(High Definition TeleVision:HDTV)規格の画像データに対応した表示への対応が求められている。そのため、これらの応用分野では、液晶パネルとして、より一層の高速が可能な高温ポリシリコン液晶パネルが採用される傾向にある。従って、このような液晶パネルを駆動するソースドライバは、フルハイビジョン規格の画像データのデータ量に対応して高速に画素電極に電圧を書き込む必要がある。
特開2005−250353号公報
特開2006−72124号公報
特開2006−53252号公報
しかしながら、フルハイビジョン規格のような画質を優先する表示領域においては、TFTを有するアクティブマトリクス方式の液晶パネルでは、極性反転駆動方式にドット反転方式を採用することが望ましい。ドット反転方式では、ライン反転方式等と異なり、対向電極電圧を固定する必要があるため、ソースドライバが与えるソース線の電圧の振幅を大きくせざるを得ない。このため、ソースドライバのソース線を駆動するアンプの消費電力が大きくなる。従って、ソースドライバの消費電力を削減しつつ、高速にソース線を精度良く駆動することが求められている。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、低消費電力で、高速にソース線を駆動するソースドライバ、これを含む電気光学装置、投写型表示装置及び電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、
電気光学装置のソース線を駆動するためのソースドライバであって、
当該駆動期間のK(Kは2以上の整数)ビットの画像データと直前の駆動レベルに対応した前データとを比較する画像データ比較回路と、
所与の駆動期間内で、前記画像データに基づいて前記ソース線を第1の電流駆動能力で駆動した後に、該画像データに基づいて前記ソース線を前記第1の電流駆動能力より低い第2の電流駆動能力で駆動するためのアンプ回路とを含み、
前記画像データ比較回路により前記画像データの上位L(L<K、Lは自然数)ビットと前記前データの上位Lビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することなく、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動し、
前記画像データ比較回路により前記画像データの上位Lビットと前記前データの上位Lビットの不一致が検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動した後に、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動するソースドライバに関係する。
電気光学装置のソース線を駆動するためのソースドライバであって、
当該駆動期間のK(Kは2以上の整数)ビットの画像データと直前の駆動レベルに対応した前データとを比較する画像データ比較回路と、
所与の駆動期間内で、前記画像データに基づいて前記ソース線を第1の電流駆動能力で駆動した後に、該画像データに基づいて前記ソース線を前記第1の電流駆動能力より低い第2の電流駆動能力で駆動するためのアンプ回路とを含み、
前記画像データ比較回路により前記画像データの上位L(L<K、Lは自然数)ビットと前記前データの上位Lビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することなく、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動し、
前記画像データ比較回路により前記画像データの上位Lビットと前記前データの上位Lビットの不一致が検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動した後に、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動するソースドライバに関係する。
本発明においては、アンプ回路が少なくとも2種類の電流駆動能力でソース線を駆動できる場合に、画像データ比較回路の比較結果に応じて電流駆動能力を切り替える。そして、画像データ比較回路により上位Lビットだけが一致していることが検出されたときには、直前の画像データとの差が小さく、ソース線の電位変化が小さいと判断でき、消費電流の大きい第1の電流駆動能力でソース線を駆動することなく、そのまま第2の電流駆動能力でソース線を駆動する。一方、上位Lビットが不一致であることが検出されたときには、直前の画像データとの差が大きく、ソース線の電位変化が大きいと判断でき、消費電流が大きいがソース線の電位を高速に変化させる第1の電流駆動能力でソース線を駆動した後に、第2の電流駆動能力でソース線を駆動する。本発明によれば、一律に電流駆動能力を制御する場合に比べて、ソース線の電位の変化量が小さいときに高い電流駆動能力で駆動することがなく、リンギングの発生を抑え、無駄な電力消費を削減できる。しかも、上位Lビットのみを比較すればよいので、回路規模の増大を抑える画像データ比較回路により上記の効果を得ることができる。
また本発明に係るソースドライバでは、
前記画像データ比較回路により前記画像データの上位p(L<p<K、pは自然数)ビットと前記前データの上位pビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、
前記第1の電流駆動能力で前記アンプ回路が駆動する期間を短縮して前記ソース線を駆動した後、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することができる。
前記画像データ比較回路により前記画像データの上位p(L<p<K、pは自然数)ビットと前記前データの上位pビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、
前記第1の電流駆動能力で前記アンプ回路が駆動する期間を短縮して前記ソース線を駆動した後、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することができる。
本発明によれば、第1の電流駆動能力で駆動する期間を短縮するようにしたので、上記の効果に加えて、アンプ回路が駆動可能な電流駆動能力の種類を増加させることなく、きめ細かくソース線の電位を設定できるようになる。更に、上位Lビットより大きい上位pビットが一致したことを条件に第1の電流駆動能力で駆動する期間を短縮するようにしたので、微少な電位変化でも、低消費電流且つ高速にソース線の電位を設定できるようになる。
また本発明に係るソースドライバでは、
時分割多重された画像データに基づいて複数のソース線を駆動するマルチ駆動を行う場合に、
前記画像データ比較回路が、
前記画像データに代えて、前記時分割多重された画像データの平均値と前記前データとを比較し、
前記画像データ比較回路により前記平均値の上位Lビットと前記前データの上位Lビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することなく、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動し、
前記画像データ比較回路により前記平均値の上位Lビットと前記前データの上位Lビットの不一致が検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動した後に、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することができる。
時分割多重された画像データに基づいて複数のソース線を駆動するマルチ駆動を行う場合に、
前記画像データ比較回路が、
前記画像データに代えて、前記時分割多重された画像データの平均値と前記前データとを比較し、
前記画像データ比較回路により前記平均値の上位Lビットと前記前データの上位Lビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することなく、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動し、
前記画像データ比較回路により前記平均値の上位Lビットと前記前データの上位Lビットの不一致が検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動した後に、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することができる。
また本発明に係るソースドライバでは、
前記画像データ比較回路により前記平均値の上位p(L<p<K、pは自然数)と前記前データの上位pビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、
前記第1の電流駆動能力で前記アンプ回路が駆動する期間を短縮して前記ソース線を駆動した後、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することができる。
前記画像データ比較回路により前記平均値の上位p(L<p<K、pは自然数)と前記前データの上位pビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、
前記第1の電流駆動能力で前記アンプ回路が駆動する期間を短縮して前記ソース線を駆動した後、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することができる。
上記のいずれかの発明によれば、時分割多重された画像データの平均値を用いて、電流駆動能力を切り替えるべきか否かを判断するようにしたので、上記の効果に加えて、時分割多重された画像データの時分割タイミング毎に画像データを比較する必要がく、消費電力をより一層削減できるようになる。
また本発明に係るソースドライバでは、
前記アンプ回路が、
前記前記第1の電流駆動能力よりも低く、且つ前記第2の電流駆動能力よりも高い第3の電流駆動能力で、前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動し、
前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動した後に、前記第3の電流駆動能力で前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動し、その後、前記第2の電流駆動能力で前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動することができる。
前記アンプ回路が、
前記前記第1の電流駆動能力よりも低く、且つ前記第2の電流駆動能力よりも高い第3の電流駆動能力で、前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動し、
前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動した後に、前記第3の電流駆動能力で前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動し、その後、前記第2の電流駆動能力で前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動することができる。
また本発明に係るソースドライバでは、
前記前データが、
前記ソース線のプリチャージ電位に対応したデータであってもよい。
前記前データが、
前記ソース線のプリチャージ電位に対応したデータであってもよい。
本発明によれば、駆動期間の最初にプリチャージを行う場合でも、プリチャージ後のソース線の電位を低消費電流で、且つ高速に設定できるようになる。
また本発明は、
複数のゲート線と、
複数のソース線と、
各画素が、各ゲート線及び各ソース線により特定される複数の画素と、
前記複数のゲート線を走査するためのゲートドライバと、
前記複数のソース線を駆動するための上記のいずれか記載のソースドライバとを含む電気光学装置に関係する。
複数のゲート線と、
複数のソース線と、
各画素が、各ゲート線及び各ソース線により特定される複数の画素と、
前記複数のゲート線を走査するためのゲートドライバと、
前記複数のソース線を駆動するための上記のいずれか記載のソースドライバとを含む電気光学装置に関係する。
また本発明は、
上記のいずれか記載のソースドライバを含む電気光学装置に関係する。
上記のいずれか記載のソースドライバを含む電気光学装置に関係する。
上記のいずれかの発明によれば、低消費電力で、高速にソース線を駆動するソースドライバが適用される電気光学装置を提供できる。
また本発明は、
上記記載の電気光学装置と、
前記電気光学装置に光を入射するための光源と、
前記電気光学装置から出射される光を投写するための投写手段とを含む投写型表示装置に関係する。
上記記載の電気光学装置と、
前記電気光学装置に光を入射するための光源と、
前記電気光学装置から出射される光を投写するための投写手段とを含む投写型表示装置に関係する。
また本発明は、
上記のいずれか記載のソースドライバを含む投写型表示装置に関係する。
上記のいずれか記載のソースドライバを含む投写型表示装置に関係する。
上記のいずれかの発明によれば、低消費電力で、高速にソース線を駆動するソースドライバが適用される投写型表示装置を提供できる。
また本発明は、
上記記載の電気光学装置を含む電子機器に関係する。
上記記載の電気光学装置を含む電子機器に関係する。
また本発明は、
上記記載の電気光学装置と、
前記電気光学装置に対して画像データを供給する手段とを含む電子機器に関係する。
上記記載の電気光学装置と、
前記電気光学装置に対して画像データを供給する手段とを含む電子機器に関係する。
また本発明は、
上記のいずれか記載のソースドライバを含む電子機器に関係する。
上記のいずれか記載のソースドライバを含む電子機器に関係する。
上記のいずれかの発明によれば、低消費電力で、高速にソース線を駆動するソースドライバが適用される電子機器を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 液晶装置
図1に、本実施形態におけるアクティブマトリックス型の液晶装置の構成の概要を示す。ここでは、アクティブマトリックス型の液晶装置について説明するが、他の液晶装置についても、本実施形態におけるソースドライバを適用できる。
図1に、本実施形態におけるアクティブマトリックス型の液晶装置の構成の概要を示す。ここでは、アクティブマトリックス型の液晶装置について説明するが、他の液晶装置についても、本実施形態におけるソースドライバを適用できる。
以下では、液晶装置の液晶表示パネルをいわゆるマルチ駆動する例について説明するが、該液晶表示パネルをいわゆる非マルチ駆動であるノーマル駆動する場合にも本発明を適用できる。ここで、マルチ駆動とは、1出力当たりに複数のソース線の駆動信号が時分割多重された状態で駆動するマルチ駆動する方式をいい、非マルチ駆動とは、各出力に各ソース線の駆動信号を出力する駆動方式をいう。
液晶装置10は、液晶表示(Liquid Crystal Display:LCD)パネル(広義には表示パネル、更に広義には電気光学装置)20を含む。LCDパネル20は、高温ポリシリコン液晶パネルであり、例えばガラス基板上に形成される。このガラス基板上には、Y方向に複数配列されそれぞれX方向に伸びるゲート線(走査線)GL1〜GLM(Mは2以上の整数)と、X方向に複数配列されそれぞれY方向に伸びるソース線(データ線)SL1〜SLN(Nは2以上の整数)とが配置されている。LCDパネル20は、複数のソース線毎に設けられたデマルチプレクサDMPX1〜DMPXj(jは2以上の整数)を含み、ソースドライバのソース出力を分離して複数のソース線SL1〜SLNのそれぞれに駆動電圧を出力する。
ゲート線GLm(1≦m≦M、mは整数、以下同様。)とソース線SLn(1≦n≦N、nは整数、以下同様。)との交差位置に対応して、画素領域(画素)が設けられ、該画素領域に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、TFTと略す。)22mnが配置されている。
TFT22mnのゲートは、ゲート線GLmに接続されている。TFT22mnのソースは、ソース線SLnに接続されている。TFT22mnのドレインは、画素電極26mnに接続されている。画素電極26mnと、これに対向する対向電極28mnとの間に液晶(広義には電気光学素子)が封入され、液晶容量(広義には液晶素子)24mnが形成される。画素電極26mnと対向電極28mnとの間の印加電圧に応じて画素の透過率が変化するようになっている。対向電極28mnには、対向電極電圧Vcomが供給される。
このようなLCDパネル20は、例えば画素電極及びTFTが形成された第1の基板と、対向電極が形成された第2の基板とを貼り合わせ、両基板の間に電気光学材料としての液晶を封入させることで形成される。
従って、LCDパネル20は、スイッチ素子としてのTFTを介してソース線と接続される画素電極を有するということができる。またLCDパネル20は、複数のソース線と、複数のスイッチ素子と、各画素電極が各ソース線と各スイッチ素子を介して接続される複数の画素電極とを有するということができる。
液晶装置10は、LCDパネル20を駆動する表示ドライバ(広義には駆動回路)90を含む。表示ドライバ90は、ソースドライバ30を含む。ソースドライバ30は、各ソース線に対応した画像データ(階調データ)に基づいて、LCDパネル20のソース線SL1〜SLNをマルチ駆動する制御を行う。即ち、ソースドライバ30は、複数のソース線に出力する駆動電圧を時分割多重してそれぞれソース電圧供給線SP1〜SPjに出力し、各ソース電圧供給線に接続されるLCDパネル20のデマルチプレクサが、ソースドライバ30から指定される分離タイミングでソース電圧供給線の駆動電圧を分離して複数のソース線に分配する。なお、図1では、デマルチプレクサがLCDパネル20に含まれているものとして説明するが、ソースドライバ30がデマルチプレクサDMPX1〜DMPXjを含んでもよい。
表示ドライバ90は、ゲートドライバ(広義には走査ドライバ)32を含むことができる。ゲートドライバ32は、1垂直走査期間内に、LCDパネル20のゲート線GL1〜GLMを走査する。表示ドライバ90は、ソースドライバ30及びゲートドライバ32の少なくとも一方が省略された構成であってもよい。
液晶装置10は、電源回路100を含むことができる。電源回路100は、ソース線の駆動に必要な電圧を生成し、これらをソースドライバ30に対して供給する。電源回路100は、例えばソースドライバ30のソース線の駆動に必要な電源電圧VDDH、VSSHや、ソースドライバ30のロジック部の電圧を生成する。
また電源回路100は、ゲート線の走査に必要な電圧を生成し、これをゲートドライバ32に対して供給する。
更に電源回路100は、対向電極電圧Vcomを生成する。電源回路100は、ソースドライバ30によって生成された極性反転信号POLのタイミングに合わせて、高電位側電圧VCOMHと低電位側電圧VCOMLとを周期的に繰り返す対向電極電圧Vcomを、LCDパネル20の対向電極に出力する。
液晶装置10は、表示コントローラ38を含むことができる。表示コントローラ38は、図示しない中央処理装置(Central Processing Unit:以下、CPUと略す。)等のホストにより設定された内容に従って、ソースドライバ30、ゲートドライバ32、電源回路100を制御する。例えば、表示コントローラ38は、ソースドライバ30及びゲートドライバ32に対し、動作モードの設定、内部で生成した垂直同期信号や水平同期信号の供給を行う。
なお図1では、液晶装置10に電源回路100又は表示コントローラ38を含めて構成するようにしているが、これらのうち少なくとも1つを液晶装置10の外部に設けて構成するようにしてもよい。或いは、液晶装置10に、ホストを含めるように構成することも可能である。
また、ソースドライバ30は、ゲートドライバ32及び電源回路100のうち少なくとも1つを内蔵してもよい。
更にまた、ソースドライバ30、ゲートドライバ32、表示コントローラ38及び電源回路100の一部又は全部をLCDパネル20上に形成してもよい。例えば図2では、LCDパネル20上に、表示ドライバ90(ソースドライバ30及びゲートドライバ32)が形成されている。このようにLCDパネル20は、複数のソース線と、複数のゲート線と、各スイッチ素子が複数のゲート線の各ゲート線及び複数のソース線の各ソース線とに接続された複数のスイッチ素子と、複数のソース線を駆動するソースドライバとを含むように構成することができる。LCDパネル20の画素形成領域80に、複数の画素が形成されている。
2. ゲートドライバ
図3に、図1のゲートドライバ32の構成例を示す。
図3に、図1のゲートドライバ32の構成例を示す。
ゲートドライバ32は、シフトレジスタ40、レベルシフタ42、出力バッファ44を含む。
シフトレジスタ40は、各フリップフロップが各ゲート線に対応して設けられ、順次接続された複数のフリップフロップを含む。このシフトレジスタ40は、クロック信号CPVに同期してスタートパルス信号STVをフリップフロップに保持すると、順次クロック信号CPVに同期して隣接するフリップフロップにスタートパルス信号STVをシフトする。ここで入力されるクロック信号CPVは水平同期信号(HSYNC)であり、スタートパルス信号STVは垂直同期信号(VSYNC)である。
レベルシフタ42は、シフトレジスタ40からの電圧のレベルを、LCDパネル20の液晶素子とTFTのトランジスタ能力とに応じた電圧のレベルにシフトする。
出力バッファ44は、レベルシフタ42によってシフトされた走査電圧をバッファリングしてゲート線に出力し、ゲート線を駆動する。パルス状の走査電圧の高電位側は選択電圧であり、走査電圧の低電位側は非選択電圧である。
なお、ゲートドライバ32は、図3のようにシフトレジスタを用いてゲート線を走査することなく、アドレスデコーダによるデコード結果に対応したゲート線を選択することで複数のゲート線を走査するようにしてもよい。
3. ソースドライバ
3.1 構成の概要
図4に、本実施形態におけるソースドライバ30の原理的構成図を示す。
3.1 構成の概要
図4に、本実施形態におけるソースドライバ30の原理的構成図を示す。
図4は、ソースドライバ30の1出力当たりの構成を示している。ソースドライバ30は、K(Kは2以上の整数)ビットの画像データに基づいてソース線を駆動するためのアンプ回路200と、画像データ比較回路210とを含む。画像データ比較回路210は、当該駆動期間のKビットの画像データと直前の駆動レベルに対応した前データとを比較する。前データを保持するために、ソースドライバ30は、ラッチ220を備える。ここで、駆動期間は、マルチ駆動において複数のソース線の1つが選択される1選択期間(1SEL)又は非マルチ駆動における1水平走査期間(1H)である。
アンプ回路200は、所与の駆動期間内で、第1の電流駆動能力で画像データに基づいてソース線を駆動した後に第1の電流駆動能力より低い第2の電流駆動能力で該画像データに基づいてソース線を駆動する。このアンプ回路200は、画像データ比較回路210の比較結果に基づいて、電流駆動能力を変化させてソース線を駆動する。このようなアンプ回路200は、第1の電流駆動能力でソース線を駆動するための第1のアンプ202と、第2の電流駆動能力でソース線を駆動するための第2のアンプ204とを含む。
より具体的には、画像データ比較回路210により画像データの上位L(L<K、Lは自然数)ビットと前データの上位Lビットとが一致していることが検出されたとき、アンプ回路200が、駆動期間内に、第1の電流駆動能力でソース線を駆動することなく、第2の電流駆動能力でソース線を駆動する。画像データ比較回路210により画像データの上位Lビットと前データの上位Lビットとが一致していないことが検出されたとき、アンプ回路200が、駆動期間内に、第1の電流駆動能力でソース線を駆動した後に、第2の電流駆動能力でソース線を駆動する。
高い電流駆動能力でソース線を駆動することにより、ソース線の電位を高速に変化させることができる。そして、その後に低い電流駆動能力でソース線を駆動することにより、ソース線の電位を高精度に設定することができる。
なお、図4では、アンプ回路200が、2種類の電流駆動能力でソース線を駆動するものとして説明したが、3種類以上の電流駆動能力でソース線を駆動してもよい。
図5に、マルチ駆動を行う場合の一般的なソース出力電圧の波形例を示す。
図5では、縦軸に電圧、横軸に時間を示しており、マルチ駆動の各選択期間(SEL期間)毎にソース出力電圧(駆動電圧)が切り替わっている。各選択期間におけるソース出力電圧のレベルは、画像データ(階調データ)に対応しており、ソース出力電圧の変化量が最大のときに電位が速やかに変化するように、アンプ回路200の電流駆動能力が定められることになる(C1)。ところが、ソース出力電圧の変化量が小さいときでも、過剰な電流駆動能力でアンプ回路200が駆動してしまい、リンギングが生じると共に、無駄な電力を消費する。
そこで、本実施形態のように、画像データの上位Lビットと前データの上位Lビットが一致しているか否かを検出し、一致しているときに低い電流駆動能力で駆動するようにしている。そして、上位Lビットだけが一致していることが検出されたときには、ソース出力電圧に対応する画像データの差が小さいと判断でき、消費電流の大きい第1の電流駆動能力でソース線を駆動することなく、そのまま第2の電流駆動能力でソース線を駆動する。なお、上位Lビットが不一致であることが検出されたときには、ソース出力電圧に対応する画像データの差が大きいと判断し、消費電流の大きい第1の電流駆動能力でソース線を駆動した後に、第2の電流駆動能力でソース線を駆動する。
これにより、上述のようなリンギングの発生を抑えると共に、無駄な電力の消費を低減させる。しかも、全ビットを比較する必要がないので、簡素な構成で、画像データと前データとを比較できる。
3.2 詳細な構成例
図6に、図1又は図2のソースドライバ30の詳細な構成例を示す。
図6に、図1又は図2のソースドライバ30の詳細な構成例を示す。
図6では、ソースドライバ30が、3種類の電流駆動能力でソース線(ソース電圧供給線)を駆動するものとする。図6では、デマルチプレクサを有するLCDパネル20に対してマルチ駆動するソースドライバ30の構成例を示すが、これに限定されるものではなく、ノーマル駆動を行うソースドライバであってもよい。また、ソースドライバ30は、表示メモリを含むものとして説明するが、表示メモリを搭載せずにシフトレジスタで階調データを取り込み、1水平走査期間ごとにラッチに取り込む構成であってもよい。
ソースドライバ30は、I/Oバッファ50、表示メモリ52、ラインラッチ54、マルチ駆動制御回路55、多重化回路56、画像データ比較回路57、階調電圧発生回路58、DAC(Digital/Analog Converter)60、ソース線駆動回路62を含む。
ソースドライバ30には、例えば表示コントローラ38から画像データとしての階調データDが入力される。この階調データDは、ドットクロック信号DCLKに同期して入力され、I/Oバッファ50においてバッファリングされる。ドットクロック信号DCLKは、表示コントローラ38から供給される。
I/Oバッファ50は、表示コントローラ38又は図示しないホストによってアクセスされる。I/Oバッファ50にバッファリングされた階調データは、表示メモリ52に書き込まれる。また、表示メモリ52から読み出された階調データは、I/Oバッファ50でバッファリングされた後に、表示コントローラ38等に対して出力されるようになっている。
表示メモリ52は、各メモリセルが各ソース線に接続される各出力線に対応して設けられた複数のメモリセルを含む。各メモリセルは、ロウアドレス及びカラムアドレスによって特定される。また1走査ライン分の各メモリセルは、ラインアドレスによって特定される。
アドレス制御回路66は、表示メモリ52内のメモリセルを特定するためのロウアドレス、カラムアドレス及びラインアドレスを生成する。アドレス制御回路66は、階調データを表示メモリ52に書き込む際には、ロウアドレス及びカラムアドレスを生成する。即ち、I/Oバッファ50にバッファリングされた階調データが、ロウアドレス及びカラムアドレスによって特定される表示メモリ52のメモリセルに書き込まれる。
ロウアドレスデコーダ68は、ロウアドレスをデコードし、該ロウアドレスに対応した表示メモリ52のメモリセルを選択する。カラムアドレスデコーダ70は、カラムアドレスをデコードし、該カラムアドレスに対応した表示メモリ52のメモリセルを選択する。
階調データを表示メモリ52から読み出してラインラッチ54に出力する際には、アドレス制御回路66は、ラインアドレスを生成する。即ち、ラインアドレスデコーダ72は、ラインアドレスをデコードし、該ラインアドレスに対応した表示メモリ52のメモリセルを選択する。そして、ラインアドレスによって特定されるメモリセルから読み出された1水平走査分の階調データがラインラッチ54に出力される。
アドレス制御回路66は、階調データを表示メモリ52から読み出してI/Oバッファ50に出力する際には、ロウアドレス及びカラムアドレスを生成する。即ち、ロウアドレス及びカラムアドレスによって特定される表示メモリ52のメモリセルに保持された階調データがI/Oバッファ50に読み出される。I/Oバッファ50に読み出された階調データは、表示コントローラ38又は図示しないホストにより取り出される。
従って、図6において、ロウアドレスデコーダ68、カラムアドレスデコーダ70及びアドレス制御回路66が表示メモリ52への階調データの書き込み制御を行う書き込み制御回路として機能する。一方、図6において、ラインアドレスデコーダ72、カラムアドレスデコーダ70及びアドレス制御回路66が表示メモリ52からの階調データの読み出し制御を行う読み出し制御回路として機能する。
ラインラッチ54は、表示メモリ52から読み出された1水平走査分の階調データを、1水平走査期間を規定する水平同期信号HSYNC(ラッチパルスLP)の変化タイミングでラッチする。ラインラッチ54は、各レジスタが1ドット分の階調データを保持する複数のレジスタを含む。ラインラッチ54の複数のレジスタの各レジスタには、表示メモリ52から読み出された1ドット分の階調データが取り込まれる。
マルチ駆動制御回路55は、各ソース線に対応した階調データを時分割多重するためのマルチプレクス制御信号を生成する。
多重化回路56は、マルチプレクサMPX1〜MPXjを含み、各マルチプレクサが、ラインラッチ54でラッチされた1水平走査分の階調データを、マルチプレクス制御信号に基づいてk(kは正の整数、但し、k×j=N)本のソース出力毎に時分割で多重化した多重化データを生成する。
画像データ比較回路57は、比較回路CMP1〜CMPjを含み、各比較回路が、当該駆動期間の画像データと直前の駆動レベルに対応した前データとを比較する。より具体的には、各比較回路は、Kビットの画像データのうち画像データの上位Lビットと前データの上位Lビットとを比較する。この画像データ比較回路57は、図4の画像データ比較回路210の機能を有する。
階調電圧発生回路58は、各階調電圧(基準電圧)が各階調データに対応する複数の階調電圧を生成する。より具体的には、階調電圧発生回路58は、高電位側電源電圧VDDHと低電位側電源電圧VSSHとに基づいて、各階調電圧が各階調データに対応する複数の階調電圧を生成する。
DAC60は、多重化回路56の各マルチプレクサからの多重化データに多重化された階調データに対応した階調電圧を、ソース出力毎に生成する。より具体的には、DAC60は、階調電圧発生回路58によって生成された複数の階調電圧の中から、画像データ比較回路57又は多重化回路56の各デマルチプレクサからの多重化データに多重化された階調データ毎に各階調データに対応した階調電圧を選択し、選択した階調電圧を出力することで多重化階調電圧を出力する。このようなDAC60は、ソース出力毎に設けられた電圧選択回路DEC1〜DECjを含む。各電圧選択回路は、階調電圧発生回路58からの複数の階調電圧の中から、多重化データの各階調データに対応した1つの階調電圧を出力する。
ソース線駆動回路62は、出力回路OP1〜OPjを含む。出力回路OP1〜OPjの各出力回路は、ボルテージフォロワ接続された演算増幅器を含み、DAC60の各電圧選択回路からの多重化階調電圧を用いてインピーダンス変換を行い、その出力を駆動する。出力回路OP1は、図4のアンプ回路200の機能を有する。
図7に、図6のソースドライバ30の1ソース出力当たりの構成例のブロック図を示す。
図7では、10マルチ駆動を行う場合のソースドライバ30の1ソース出力当たりの構成例を表している。図7に示すように、階調データが水平同期信号HSYNCに同期して各ラッチに取り込まれると、10ドット分の階調データがマルチプレクス制御信号に基づいてマルチプレクサMPX1により時分割多重される。
比較回路CMP1は、ラッチCLT1と、コンパレータCCP1と、アンプ制御回路APC1とを含む。ラッチCLT1は、マルチプレクサMPX1で時分割多重化された階調データを、マルチプレクス制御信号により特定される選択期間毎に取り込む。即ち、ラッチCLT1の取り込みデータは、選択期間毎に更新される。コンパレータCCP1は、マルチプレクス制御信号により特定される選択期間毎に、マルチプレクサMPX1で時分割多重化された階調データの各選択期間の階調データと、ラッチCLT1に取り込まれた階調データとを、上位Lビットが一致するか否かを検出する。コンパレータCCP1は、その比較結果に基づいて制御信号dpc1〜dpc3、dnc1〜dnc3を出力する。
アンプ制御回路APC1は、制御信号dpc1〜dpc3、dnc1〜dnc3を用いて、出力回路OP1の電流駆動能力を変化させる制御信号pc1〜pc3、nc1〜nc3を生成する。
電圧選択回路DEC1は、時分割多重された階調データ毎に、各階調データに対応した階調電圧を選択して出力する。
出力回路OP1は、比較回路CMP1のアンプ制御回路APC1からの制御信号pc1〜pc3、nc1〜nc3に基づいて変化する電流駆動能力で、ソース電圧供給線SP1を駆動する。
また、LCDパネル20側に設けられソース電圧供給線SP1に接続されるデマルチプレクサDMPX1は、ソースドライバ30からのマルチプレクス制御信号に基づいて、ソース線SL1、SL4、SL7、・・・、SL28の各ソース線に駆動電圧を分配する。
図8に、図7のマルチプレクサMPX1、比較回路CMP1の動作例を示す。
マルチプレクサMPX1は、10本のソース線に対応した階調データを時分割多重した多重化データを生成する。ラインラッチ54で取り込まれた第1〜第10のソース出力用の階調データGD1〜GD10は、多重化回路56のマルチプレクサMPX1で多重化される。マルチプレクサMPX1〜MPXjの各マルチプレクサには、時分割タイミングを規定するマルチプレクス制御信号SEL1〜SEL10が入力される。このようなマルチプレクス制御信号SEL1〜SEL10は、ソースドライバ30のマルチ駆動制御回路55において生成される。マルチ駆動制御回路55は、1水平走査期間内に、例えばマルチプレクス制御信号SEL1〜SEL10のいずれか1つのマルチプレクス制御信号が順番にHレベルとなるようにマルチプレクス制御信号SEL1〜SEL10を生成する。各マルチプレクス制御信号がHレベルの期間に当該マルチプレクス制御信号に対応した階調データが多重化データとして出力される。
このような多重化回路56は、各画素が複数ドットを有する複数の画素単位で階調データを時分割多重してもよいし、各画素を構成する同じ色成分の複数のドット単位で階調データ単位を時分割多重してもよい。
多重化データ中の階調データは、マルチプレクス制御信号SEL1〜SEL10により特定される選択期間毎に、ラッチCLT1に取り込まれる。比較回路CMP1は、ラッチCLT1の階調データと、多重化データ中の次の選択期間の階調データを前データとして比較し、比較結果RES1を出力する。図7では、比較結果RES1として制御信号dpc1〜dpc3、dnc1〜dnc3が出力される。
図9に、比較回路CMP1で比較される階調データの説明図を示す。
図10に、比較回路CMP1の動作説明図を示す。
比較回路CMP1は、Kビットの階調データDK−1〜D0のうち上位Lビットのデータと、ラッチCLT1に取り込まれたKビットの階調データのうち上位Lビットのデータとを比較する。
そして、比較回路CMP1は、両データの上位Lビットが一致したことが検出されたとき、例えば図10に示すような制御信号dpc1〜dpc3、dnc1〜dnc3を出力する。両データの上位Lビットの不一致が検出されたとき、制御信号dpc1〜dpc3、dnc1〜dnc3をすべて「H」とする。
ここで、制御信号dpc1〜dpc3は、それぞれ出力回路OP1の3種類の電流駆動能力のいずれかを選択するための信号(p型のMOSトランジスタを制御する信号)であり、制御信号dnc1〜dnc3もまた、出力回路OP1の3種類の電流駆動能力のいずれかを選択するための信号(n型のMOSトランジスタを制御する信号)である。このような制御信号dpc1〜dpc3、dnc1〜dnc3が、アンプ制御回路APC1に入力される。
アンプ制御回路APC1には、制御信号dpc1〜dpc3、dnc1〜dnc3の他に、図示しないタイミング制御回路からタイミング信号tc1〜tc3が入力される。
図11(A)、図11(B)に、タイミング信号tc1〜tc3の一例の説明図を示す。
タイミング信号tc1〜tc3の各タイミング信号は、出力回路OP1がソース電圧供給線を駆動する3種類の電流駆動能力のそれぞれを特定するための信号である。図11(A)では、タイミング信号tc1〜tc3が、1選択期間内で排他的にHレベルとなる。一方、図11(B)では、タイミング信号tc1〜tc3が、1選択期間内で順番にオーバーラップするようにアクティブとなる。
図12に、アンプ制御回路APC1の構成例の回路図を示す。
アンプ制御回路APC1は、制御信号dpc1〜dpc3、dnc1〜dnc3、タイミング信号tc1〜tc3に基づいて、制御信号pc1〜pc3、nc1〜nc3を生成する。制御信号pc1〜pc3は、出力回路OP1の電流駆動能力を変化させるp型のMOSトランジスタを制御する信号であり、制御信号nc1〜nc3は、出力回路OP1の電流駆動能力を変化させるn型のMOSトランジスタを制御する信号である。
図13に、出力回路OP1の構成例の回路図を示す。
出力回路OP1は、差動回路DIF1と、出力回路OT1とを含む。差動回路DIF1は、n型差動増幅回路nDIF1と、p型差動増幅回路pDIF1とを含む。
n型差動増幅回路nDIF1は、カレントミラー回路と、差動トランジスタ対と、電流源トランジスタ群(QN1、QN2、QN3)とを含み、差動トランジスタ対のソース側に電流源トランジスタ群が接続され、差動トランジスタ対のドレイン側にカレントミラー回路が接続されるようになっている。電流源トランジスタ群は、並列に3つの電流源トランジスタが接続され、これらの電流源トランジスタのゲートには定電圧Vrefnが供給される。3つの電流源トランジスタのソース側には、それぞれn型MOSトランジスタが接続され、これらのn型MOSトランジスタのゲートには、制御信号nc1〜nc3が入力される。従って、制御信号nc1〜nc3に基づいて、n型差動増幅回路nDIF1の動作電流を変化させることができる。
図13では、電流源トランジスタQN1〜QN3のいずれか1又は複数をオンさせることで、n型差動増幅回路nDIF1の動作電流を3種類のうちの1つを選択できるようになっている。例えば、図11(A)に示すタイミング信号の場合、電流源トランジスタQN1〜QN3の電流駆動能力をそれぞれDRN1、DRN2、DRN3とすると、DRN1>DRN2>DRN3となるように電流源トランジスタQN1〜QN3が形成される。また、例えば図11(B)に示すタイミング信号の場合、DRN1=DRN2=DRN3となるように電流源トランジスタQN1〜QN3が形成される。
このようなn型差動増幅回路nDIF1の出力電圧は、出力回路OT1のp型の駆動MOSトランジスタのゲートに供給される。
p型差動増幅回路pDIF1は、カレントミラー回路と、差動トランジスタ対と、電流源トランジスタ群(QP1、QP2、QP3)とを含み、差動トランジスタ対のソース側に電流源トランジスタ群が接続され、差動トランジスタ対のドレイン側にカレントミラー回路が接続されるようになっている。電流源トランジスタ群は、並列に3つの電流源トランジスタが接続され、これらの電流源トランジスタのゲートには定電圧Vrefpが供給される。3つの電流源トランジスタのソース側には、それぞれp型MOSトランジスタが接続され、これらのp型MOSトランジスタのゲートには、制御信号pc1〜pc3が入力される。従って、制御信号pc1〜pc3に基づいて、p型差動増幅回路pDIF1の動作電流を変化させることができる。
図13では、電流源トランジスタQP1〜QP3のいずれか1又は複数をオンさせることで、p型差動増幅回路pDIF1の動作電流を3種類のうちの1つを選択できるようになっている。例えば、図11(A)に示すタイミング信号の場合、電流源トランジスタQP1〜QP3の電流駆動能力をそれぞれDRP1、DRP2、DRP3とすると、DRP1>DRP2>DRP3となるように電流源トランジスタQP1〜QP3が形成される。また、例えば図11(B)に示すタイミング信号の場合、DRP1=DRP2=DRP3となるように電流源トランジスタQP1〜QP3が形成される。
このようなp型差動増幅回路pDIF1の出力電圧は、出力回路OT1のn型の駆動MOSトランジスタのゲートに供給される。
出力回路OT1は、p型の駆動MOSトランジスタのドレインとn型の駆動MOSトランジスタのドレインとが接続される出力ノードを出力電圧として出力される。この出力ノードは、n型差動増幅回路nDIF1の差動トランジスタ対を構成するトランジスタのうち入力電圧VINが入力されない他方のトランジスタのゲートに接続される。また、この出力ノードは、p型差動増幅回路pDIF1の差動トランジスタ対を構成するトランジスタのうち入力電圧VINが入力されない他方のトランジスタのゲートに接続される。
このような構成の出力回路OP1の出力電圧VOUTが供給されるソース電圧供給線は、LCDパネル20のデマルチプレクサに接続される。
上記の例では、n型差動増幅回路nDIF1とp型差動増幅回路pDIF1が一斉に電流駆動能力を高くしたり低くしたりするが、これに限定されるものではなく、いずれか一方の差動増幅回路の電流駆動能力を高くしたり低くしたりしてもよい。
図14に、LCDパネル20のデマルチプレクサの構成例の回路図を示す。
図14では、RGBの色成分毎に設けられた出力回路が、10マルチ駆動を行うものとする。この場合、各デマルチプレクサが、当該デマルチプレクサに対応する多重化回路56のマルチプレクサと反対の動作を行う。即ち、各デマルチプレクサが、ソース線駆動回路62の各出力回路からの多重化階調電圧を、10本のソース出力に分離して出力する。デマルチプレクサの分離動作タイミングは、多重化回路56の各マルチプレクサの時分割タイミングと同期している。
図14では、ソース線SL1〜SL30に分離するデマルチプレクサDMPX1〜DMPX3の例を示している。各マルチプレクサは、1画素を構成する色成分毎に階調電圧を分離する。即ち、ソースドライバ30の各出力回路OP1が、色成分毎に10マルチ駆動を行うようにソース電圧供給線を駆動する。これにより、出力回路OP1のばらつきに起因して同じ階調電圧を出力する場合でも区切り線が発生する現象を回避して、画質を向上させることができるようになる。
出力回路OP1には、RGB成分のうちR用多重化階調電圧が、DAC60の電圧選択回路DEC1から入力される。そして、出力回路OP1は、R用多重化階調電圧を用いてインピーダンス変換を行い、その出力を駆動する。デマルチプレクサDMPX1には、多重化回路56の時分割タイミングに同期したデマルチプレクス制御信号が入力され、デマルチプレクス制御信号により規定された期間だけ出力回路OP1の出力電圧を順番にソース線SL1、SL4、SL7、SL10、・・・、SL28に出力する。
出力回路OP2には、RGB成分のうちG用多重化階調電圧が、DAC60の電圧選択回路DEC2から入力される。そして、出力回路OP2は、G用多重化階調電圧を用いてインピーダンス変換を行い、その出力を駆動する。デマルチプレクサDMPX2には、多重化回路56の時分割タイミングに同期したデマルチプレクス制御信号が入力され、デマルチプレクス制御信号により規定された期間だけ出力回路OP2の出力電圧を順番にソース線SL2、SL5、SL8、SL11、・・・、SL29に出力する。
出力回路OP3には、RGB成分のうちB用多重化階調電圧が、DAC60の電圧選択回路DEC3から入力される。そして、出力回路OP3は、B用多重化階調電圧を用いてインピーダンス変換を行い、その出力を駆動する。デマルチプレクサDMPX3には、多重化回路56の時分割タイミングに同期したデマルチプレクス制御信号が入力され、デマルチプレクス制御信号により規定された期間だけ出力回路OP3の出力電圧を順番にソース線SL3、SL6、SL9、SL12、・・・、SL30に出力する。
図15に、図14のデマルチプレクサの動作説明図を示す。
図15では、図14のデマルチプレクサDMPX1の動作について説明するが、他のデマルチプレクサも同様である。
デマルチプレクサDMPX1は、R用の多重化階調電圧として時分割多重化された階調電圧GDV1、GDV2、GDV3、・・・、GDV10を分離して、各階調電圧を各ソース線に出力する。ここで、階調電圧GDV1は、階調電圧発生回路58において生成された複数の階調電圧のうち階調データGD1に対応した階調電圧である。また階調電圧GDV2は、階調電圧発生回路58において生成された複数の階調電圧のうち階調データGD2に対応した階調電圧である。同様に、階調電圧GDV10は、階調電圧発生回路58において生成された複数の階調電圧のうち階調データGD10に対応した階調電圧である。
デマルチプレクサDMPX1〜DMPX3には、デマルチプレクス制御信号DSEL1〜SEL10が入力される。デマルチプレクス制御信号DSEL1〜DSEL10は、それぞれマルチプレクス制御信号SEL1〜SEL10と同期した信号である。このようなデマルチプレクス制御信号DSEL1〜DSEL10は、ソースドライバ30のマルチ駆動制御回路55において生成される。マルチ駆動制御回路55は、1水平走査期間内に、例えばデマルチプレクス制御信号DSEL1〜DSEL10のいずれか1つのデマルチプレクス制御信号が順番にHレベルとなるようにデマルチプレクス制御信号DSEL1〜DSEL10を生成する。R用多重化階調データに多重化された階調電圧のうちデマルチプレクス制御信号がHレベルの期間の階調電圧が、当該デマルチプレクス制御信号に対応したソース線に出力される。
従って、デマルチプレクサDMPX1は、図15に示すようにR用多重化階調電圧から分離した階調電圧GDV1、GDV2、GDV3、・・・、GDV10を、それぞれソース線SL1、SL4、SL7、・・・、SL28に出力することができる。デマルチプレクサDMPX2、DMPX3も、デマルチプレクサDMPX1と同様にG用多重化階調電圧、B用多重化階調電圧から分離した各階調電圧を、各ソース線に出力できる。
図16に、本実施形態におけるソースドライバ30の動作例のタイミング図を示す。
図16では、垂直同期信号VSYNCの変化タイミングにより開始される1垂直走査期間(1V)に、複数の水平走査期間が設けられる。各水平走査期間は、水平同期信号HSYNCの変化タイミングにより規定される。極性反転信号POLは、液晶に印加される電圧の極性を規定する信号であり、1水平走査期間毎にHレベルとLレベルとが交互に設定される。
ソースドライバ30は、各水平走査期間の先頭で、図示しないプリチャージ回路によりソース出力にプリチャージ電圧を出力した後、10マルチ駆動を行う。図16では、各水平走査期間では、プリチャージ後に、10マルチ駆動が開始され、1選択期間(1SEL)毎に、ソース出力電圧が変化している。
図17に、図16の1選択期間のソースドライバ30のソース出力の一例を示す。
図17では、極性反転駆動の正極性のときの波形と、負極性のときの波形とを合わせて示している。本実施形態におけるソースドライバ30は、1選択期間(1SEL)に、まず高能力駆動期間が開始された後に、中能力駆動期間が開始される。そして、当該1選択期間内に、更に低能力駆動期間が開始される。
即ち、ソースドライバ30(出力回路OP1、アンプ回路)は、当該期間の階調データと前データの上位Lビットが一致しないとき、1選択期間内に、第1の電流駆動能力で階調データに基づいてソース線を駆動(高能力駆動期間)した後に、第3の電流駆動能力で階調データに基づいてソース線を駆動(中能力駆動期間)し、その後、第2の電流駆動能力で階調データに基づいてソース線を駆動(低能力駆動期間)する。高能力駆動期間、中能力駆動期間及び低能力駆動期間の各期間では、同じ階調データに対応した階調電圧をインピーダンス変換してソース出力を行う。ここで、第1の電流駆動能力>第2の電流駆動能力>第3の電流駆動能力の関係があり、1選択期間内に、徐々に電流駆動能力が低くなるように切り替えながら駆動する。例えば、第1の電流駆動能力で駆動する場合、出力回路OP1のスルーレートが100V/μS(負荷容量が例えば5pF)、第3の電流駆動能力で駆動する場合、出力回路OP1のスルーレートが50V/μS(負荷容量が例えば5pF)、第2の電流駆動能力で駆動する場合、出力回路OP1のスルーレートが20V/μS(負荷容量が例えば5pF)とすることができる。
高能力駆動期間は、ソース線の目標電位(到達点)に高速に設定するための期間であり、中能力駆動期間は、ソース線の電位を目標電位に早く収束させるための期間であり、低能力駆動期間は、ソース線の電位を精度良く目標電位に設定するための期間である。
そして、本実施形態では、図16に示す各選択期間の変化量が少ない場合でも、リンギングの発生を抑えるために、当該期間の階調データと前データの上位Lビットが一致しないとき、高能力駆動期間の駆動を省略する。即ち、第1の電流駆動能力でソース線を駆動することなく、第2又は第3の電流駆動能力でソース線を駆動する。なお、出力回路OP1が2種類の電流駆動能力でソース線を駆動する場合、中能力駆動期間を省くことができ、当該期間の階調データと前データの上位Lビットが一致しないとき、高能力駆動期間の駆動を省略して、第1の電流駆動能力でソース線を駆動することなく、第2の電流駆動能力でソース線を駆動することができる。
このような複数種類の電流駆動能力を切り替えてソース出力を行う場合、本実施形態のように、当該駆動期間の階調データと直前の駆動レベルに対応した前データとの比較結果に応じて電流駆動能力を切り替えることで、消費電流を大幅に削減できるようになる。
図18に、図13の出力回路OP1の消費電流の時間変化の一例を示す。
図18では、縦軸に消費電流、横軸に時間を表し、1選択期間内の1出力当たりの消費電流の変化を示している。
ここで、高能力駆動期間への切り替わりタイミング、高能力駆動期間から中能力駆動期間への切り替わりタイミング、及び中能力駆動期間から低能力駆動期間への切り替わりタイミングで、消費電流が一時的に増大するものの、各駆動期間における直流電流に着目する。高能力駆動期間の直流電流は、中能力駆動期間の直流電流よりも少ない。中能力駆動期間の直流電流は、低能力駆動期間の直流電流より少ない。低能力駆動期間の直流電流は、ほぼ0である。
従って、本実施形態のように、階調データと前データの上位Lビットが一致したことが検出されたとき、高能力駆動期間での駆動を省略することで、上記のようにリンギングの発生を抑えることができる上に、高能力駆動期間における直流電流分だけ消費電流を削減できることを意味する。即ち、本実施形態によれば、リンギングの発生を抑えると共に、消費電流を削減できるようになる。しかも、ソースドライバ30の全ソース出力を一律に制御するのではなく、ソース出力毎に制御するため、無駄な消費電流を抑えることができるようになる。
3.3 変形例
3.3.1 第1の変形例
上記の構成例においては、画像データと前データとの比較結果に基づいて電流駆動能力を切り替えるようにしていたが、それぞれの電流駆動能力は予め駆動する期間が固定さていた。そこで、第1の変形例では、同じ電流駆動能力で駆動する場合であっても、画像データと前データとの比較結果に基づいて上記の電流駆動能力で駆動する期間を変化させている。こうすることで、アンプ回路が駆動可能な電流駆動能力の種類を増やすことなく、ソース線の電位をきめ細かく制御できるようになる。
3.3.1 第1の変形例
上記の構成例においては、画像データと前データとの比較結果に基づいて電流駆動能力を切り替えるようにしていたが、それぞれの電流駆動能力は予め駆動する期間が固定さていた。そこで、第1の変形例では、同じ電流駆動能力で駆動する場合であっても、画像データと前データとの比較結果に基づいて上記の電流駆動能力で駆動する期間を変化させている。こうすることで、アンプ回路が駆動可能な電流駆動能力の種類を増やすことなく、ソース線の電位をきめ細かく制御できるようになる。
第1の変形例におけるソースドライバの構成は、図6と同様であるため図示及び説明を省略する。
図19に、第1の変形例におけるソースドライバの1ソース出力当たりの構成例のブロック図を示す。
図19において図7と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図19のコンパレータCCP1が図7のコンパレータCCP1と異なる点は、図19のコンパレータCCP1が、図7のコンパレータCCP1の機能に代えて若しくは追加して、マルチプレクス制御信号により特定される選択期間毎に、マルチプレクサMPX1で時分割多重化された階調データの各選択期間の階調データと、ラッチCLT1に取り込まれた階調データとが上位p(L<p<K、pは自然数)ビットだけ一致しているか否かを検出できる点である。コンパレータCCP1は、その比較結果に基づいて制御信号dpc1〜dpc4、dnc1〜dnc4を出力する。更に、アンプ制御回路APC1には、タイミング信号tc1〜tc4が入力され、アンプ回路である出力回路OP1は、第1の電流駆動能力で駆動する期間を短縮してソース線を駆動した後、第2の電流駆動能力でソース線を駆動するようになっている。
図20に、第1の変形例における比較回路CMP1の動作説明図を示す。
第1の変形例における比較回路CMP1は、Kビットの階調データDK−1〜D0のうち上位pビットのデータと、ラッチCLT1に取り込まれたKビットの階調データのうち上位pビットのデータとを比較すると共に、Kビットの階調データDK−1〜D0のうち上位Lビットのデータと、ラッチCLT1に取り込まれたKビットの階調データのうち上位Lビットのデータとを比較する。
そして、比較回路CMP1は、両データの上位pビットが一致していることが検出されたとき、例えば図20に示すような制御信号dpc1〜dpc4、dnc1〜dnc4(dpc4、dnc4が「H」)を出力する。また、比較回路CMP1は、両データの上位pビットが不一致であり、両データのLビットが一致していることが検出されたとき、例えば図20に示すような制御信号dpc1〜dpc4、dnc1〜dnc4(dpc4、dnc4が「L」)を出力する。更に、比較回路CMP1は、両データの上位pビットの不一致、且つ上位Lビットの不一致が検出されたとき、制御信号dpc4、dnc4を除いて制御信号dpc1〜dpc3、dnc1〜dnc3をすべて「H」とする。制御信号dpc1、dpc4は同時にHレベルとならず、制御信号dnc1、dnc4は同時にHレベルとならない。
ここで、制御信号dpc1〜dpc4は、それぞれ出力回路OP1の3種類の電流駆動能力のいずれかを選択するための信号(p型のMOSトランジスタを制御する信号)であり、制御信号dnc1〜dnc4もまた、出力回路OP1の3種類の電流駆動能力のいずれかを選択するための信号(n型のMOSトランジスタを制御する信号)である。このような制御信号dpc1〜dpc4、dnc1〜dnc4が、アンプ制御回路APC1に入力される。
アンプ制御回路APC1には、制御信号dpc1〜dpc4、dnc1〜dnc4の他に、図示しないタイミング制御回路からタイミング信号tc1〜tc4が入力される。
図21(A)、図21(B)に、タイミング信号tc1〜tc4の一例の説明図を示す。
タイミング信号tc1〜tc4の各タイミング信号は、出力回路OP1がソース電圧供給線を駆動する3種類の電流駆動能力のいずれか、或いは1つの電流駆動能力で駆動する期間を特定するための信号である。図21(A)では、タイミング信号tc1〜tc3が、1選択期間内で排他的にHレベルとなり、タイミング信号tc4がタイミング信号tc1より短い期間だけHレベルとなる。一方、図21(B)では、タイミング信号tc1〜tc3が、1選択期間内で順番にオーバーラップするようにアクティブとなり、タイミング信号tc4がタイミング信号tc1より短い期間だけHレベルとなる。
図22に、第1の変形例におけるアンプ制御回路APC1の構成例の回路図を示す。
第1の変形例におけるアンプ制御回路APC1は、制御信号dpc1〜dpc4、dnc1〜dnc4、タイミング信号tc1〜tc4に基づいて、制御信号pc1〜pc3、nc1〜nc3を生成する。制御信号pc1〜pc3は、出力回路OP1の電流駆動能力を変化させるp型のMOSトランジスタを制御する信号であり、制御信号nc1〜nc3は、出力回路OP1の電流駆動能力を変化させるn型のMOSトランジスタを制御する信号である。
図22に示すように、制御信号pc1は、制御信号dpc4がHレベルのときにタイミング信号tc4で指定された期間だけアクティブとなり、第1の電流駆動能力で駆動する期間が、制御信号dpc1がHレベルになる場合に比べて短縮される。また、図22に示すように、制御信号nc1は、制御信号dnc4がHレベルのときにタイミング信号tc4で指定された期間だけアクティブとなり、第1の電流駆動能力で駆動する期間が、制御信号dnc1がHレベルになる場合に比べて短縮される。
第1の変形例では、3種類の電流駆動能力を切り替える場合について説明したが、2種類若しくは4種類以上であってもよい。また、第1の変形例では、第1の電流駆動能力で駆動する期間を切り替えるものとして説明したが、第2又は第3の電流駆動能力で駆動する期間を切り替えるようにしてもよい。
以上のような構成を有する第1の変形例によれば、階調データと前データとが上位pビットだけ一致していることが検出されたとき、アンプ回路が、第1の電流駆動能力でアンプ回路が駆動する期間を短縮してソース線を駆動した後、第2の電流駆動能力でソース線を駆動できるようになる。
3.3.2 第2の変形例
本実施形態又は第1の変形例では、前データとして、当該選択期間の直前の選択期間の階調データ、又は当該駆動期間の直前の駆動期間の階調データが採用されていたが、これに限定されるものではない。第2の変形例では、マルチ駆動を行う場合の多重化データの平均値を前データとして採用してもよい。こうすることで、1選択期間毎に階調データを比較する必要がなくなり、消費電力を削減できるようになる。
本実施形態又は第1の変形例では、前データとして、当該選択期間の直前の選択期間の階調データ、又は当該駆動期間の直前の駆動期間の階調データが採用されていたが、これに限定されるものではない。第2の変形例では、マルチ駆動を行う場合の多重化データの平均値を前データとして採用してもよい。こうすることで、1選択期間毎に階調データを比較する必要がなくなり、消費電力を削減できるようになる。
第2の変形例におけるソースドライバの構成は、図6と同様であるため図示及び説明を省略する。
図23に、第2の変形例におけるソースドライバの1ソース出力当たりの構成例のブロック図を示す。
図23において図7と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図23のコンパレータCCP1が図7のコンパレータCCP1と異なる点は、図23のコンパレータCCP1が、平均値計算回路AVC1を含む点である。
平均値計算回路AVC1は、時分割多重された多重化データの各階調データを加算してその平均値を計算する。例えば図8に示すように10マルチ駆動を行う場合、多重化データは、階調データGD1、GD2、GD3、・・・、GD10が多重化される。平均値計算回路AVC1は、階調データの総和/マルチ数を計算して平均値として求める。この場合、平均値計算回路AVC1は、(GD1+GD2+GD3+・・・+GD10)/10を計算して平均値として求める。この平均値が、ラッチCLT1に取り込まれ、コンパレータCCP1は、マルチプレクス制御信号により特定される選択期間毎に、マルチプレクサMPX1で時分割多重化された階調データの各選択期間の階調データと、ラッチCLT1に取り込まれた階調データとが上位Lビットだけ一致しているか否かを検出する。
なお、第2の変形例では、コンパレータCCP1が両データの上位Lビットのみを比較するものとして説明したが、第1の変形例のように、コンパレータCCP1が両データの上位pビットを比較し、且つ上位Lビットを比較して、電流駆動能力のみならず、1つの電流駆動能力で駆動する期間を切り替えるようにしてもよい。
即ち、第1の電流駆動能力で駆動した後に第2の電流駆動能力で駆動するアンプ回路を用いて、時分割多重された階調データに基づいて複数のソース線を駆動するマルチ駆動を行う場合に、画像データ比較回路が、時分割多重された画像データの平均値と前データとを比較し、記画像データ比較回路により平均値と前データとが上位Lビットだけ一致していることが検出されたとき、アンプ回路が、第1の電流駆動能力でソース線を駆動することなく、第2の電流駆動能力でソース線を駆動することができる。更に、画像データ比較回路により平均値と前データとが上位pビットだけ一致していることが検出されたとき、アンプ回路が、第1の電流駆動能力でアンプ回路が駆動する期間を短縮してソース線を駆動した後、第2の電流駆動能力でソース線を駆動することができる。
3.3.3 第3の変形例
上記の構成例、第1又は第2の変形例では、前データとして、直前の駆動電圧に対応した階調データを採用していたが、これに限定されるものではない。例えば、駆動期間の最初にプリチャージが行われる場合がある。
上記の構成例、第1又は第2の変形例では、前データとして、直前の駆動電圧に対応した階調データを採用していたが、これに限定されるものではない。例えば、駆動期間の最初にプリチャージが行われる場合がある。
図24に、第3の変形例におけるソース出力の構成要部を示す。
即ち、アンプ回路200の出力に、プリチャージ回路230の出力が接続される。プリチャージ回路230は、駆動期間の最初に、プリチャージ電圧を出力する。このプリチャージの際に設定されるプリチャージ電圧は、固定電圧である場合もあれば、ある階調データに関連付けられた電圧である場合もある。固定電圧であっても、階調データに対応付けることができる。従って、プリチャージ電圧もまた、固定電圧であるか否かにかかわらず、階調データに対応付けることができる。そのため、前データとして、ソース線のプリチャージ電位に対応したデータであってもよく、前データを、直前の駆動レベルに対応したデータということができる。
3.3.4 第4の変形例
上記の構成例、第1〜第3の変形例では、ソースドライバが、デマルチプレクサDMPX1〜DMPXjが形成される高温ポリシリコン液晶パネルであるLCDパネル20に対してマルチ駆動を行うものとして説明したが、これに限定されるものではない。
上記の構成例、第1〜第3の変形例では、ソースドライバが、デマルチプレクサDMPX1〜DMPXjが形成される高温ポリシリコン液晶パネルであるLCDパネル20に対してマルチ駆動を行うものとして説明したが、これに限定されるものではない。
第4の変形例におけるソースドライバは、パネル基板上にデマルチプレクサDMPX1〜DMPXjを形成しないアモルファスシリコン液晶パネルであるLCDパネルを駆動する。この場合、上記の構成例、第1〜第3の変形例におけるデマルチプレクサDMPX1〜DMPXjの機能を、ソースドライバ側が備えることになる。
図25に、第4の変形例におけるソースドライバの構成例のブロック図を示す。
図25において図6と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図25のソースドライバが図6のソースドライバと異なる点は、ソース線駆動回路62の出力側に分離回路64が設けられている点である。この分離回路64は、図1又は図2においてLCDパネル20に設けられていたデマルチプレクサDMPX1〜DMPXjを有する。この分離回路64の機能は、図15と同様であるため詳細な説明を省略する。
4. 電子機器
次に、本実施形態における液晶装置10(ソースドライバ30)が適用される電子機器について説明する。
次に、本実施形態における液晶装置10(ソースドライバ30)が適用される電子機器について説明する。
4.1 投写型表示装置
上述の液晶装置10を用いて構成される電子機器として、投写型表示装置がある。
上述の液晶装置10を用いて構成される電子機器として、投写型表示装置がある。
図26に、本実施形態における液晶装置10が適用された投写型表示装置の構成例のブロック図を示す。
投写型表示装置700は、表示情報出力源710、表示情報処理回路720、表示駆動回路730(表示ドライバ)、液晶パネル740、クロック発生回路750及び電源回路760を含んで構成される。表示情報出力源710は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)、光ディスク装置等のメモリ、画像信号を同調して出力する同調回路等を含み、クロック発生回路750からのクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の表示情報を表示情報処理回路720に出力する。表示情報処理回路720は、増幅・極性反転回路、相展開回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、或いはクランプ回路等を含むことができる。表示駆動回路730は、ゲートドライバ及びソースドライバを含んで構成され、液晶パネル740を駆動する。電源回路760は、上述の各回路に電力を供給する。
図27に、投写型表示装置の要部の概略構成図を示す。
投写型表示装置は、光源810、ダイクロイックミラー813、814、反射ミラー815、816、817、入射レンズ818、リレーレンズ819、出射レンズ820、液晶光変調装置822、823、824、クロスダイクロイックプリズム825、投写レンズ826を含む。光源810は、メタルハライド等のランプ811とランプの光を反射するリフレクタ812とを含む。青色光・緑色光反射のダイクロイックミラー813は、光源810からの光束のうち赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色光は反射ミラー817で反射されて、赤色光用液晶光変調装置822に入射される。一方、ダイクロイックミラー813で反射された色光のうち緑色光は緑色光反射のダイクロイックミラー814によって反射され、緑色光用液晶光変調装置823に入射される。一方、青色光は第2のダイクロイックミラー814も透過する。青色光に対しては、長い光路により光損失を防ぐため、入射レンズ818、リレーレンズ819、出射レンズ820を含むリレーレンズ系からなる導光手段821が設けられ、これを介して青色光が青色光用液晶光変調装置824に入射される。各光変調回路により変調された3つの色光はクロスダイクロイックプリズム825に入射する。このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。以上のように、投写型表示装置の投写手段が構成される。この投写手段によって合成された光は、投写光学系である投写レンズ826によってスクリーン827に投写され、画像が拡大されて表示される。
4.2 携帯電話機
また上述の液晶装置10を用いて構成される電子機器として、携帯電話機がある。
また上述の液晶装置10を用いて構成される電子機器として、携帯電話機がある。
図28に、本実施形態における液晶装置10が適用された携帯電話機の構成例のブロック図を示す。図28において、図1又は図2と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
携帯電話機900は、カメラモジュール910を含む。カメラモジュール910は、CCDカメラを含み、CCDカメラで撮像した画像のデータを、YUVフォーマットで表示コントローラ38に供給する。
携帯電話機900は、LCDパネル20を含む。LCDパネル20は、ソースドライバ30及びゲートドライバ32によって駆動される。LCDパネル20は、複数のゲート線、複数のソース線、複数の画素を含む。
表示コントローラ38は、ソースドライバ30及びゲートドライバ32に接続され、ソースドライバ30に対してRGBフォーマットの階調データを供給する。
電源回路100は、ソースドライバ30及びゲートドライバ32に接続され、各ドライバに対して、駆動用の電源電圧を供給する。またLCDパネル20の対向電極に、対向電極電圧Vcomを供給する。
ホスト940は、表示コントローラ38に接続される。ホスト940は、表示コントローラ38を制御する。またホスト940は、アンテナ960を介して受信された階調データを、変復調部950で復調した後、表示コントローラ38に供給できる。表示コントローラ38は、この階調データに基づき、ソースドライバ30及びゲートドライバ32によりLCDパネル20に表示させる。
ホスト940は、カメラモジュール910で生成された階調データを変復調部950で変調した後、アンテナ960を介して他の通信装置への送信を指示できる。
ホスト940は、操作入力部970からの操作情報に基づいて階調データの送受信処理、カメラモジュール910の撮像、LCDパネル20の表示処理を行う。
図28では、ホスト940又は表示コントローラ38が、階調データを供給する手段ということができる。
本実施形態又はその変形例が適用可能な電子機器としては、例えばパーソナルコンピュータ、その周辺機器(例えばプリンタ装置、スキャナ装置又は複合機)、携帯電話機、携帯情報端末、オーディオプレーヤ、ロボット装置、デジタルカメラ、ビデオカメラ、GPS装置、テレビ受信装置、プロジェクタ等がある。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、本発明は上述の液晶表示パネルの駆動に適用されるものに限らず、エレクトロクミネッセンス、プラズマディスプレイ装置の駆動に適用可能である。また、液晶パネルは、高温ポリシリコン液晶パネル、低温ポリシリコン液晶パネル、アモルファスシリコン液晶パネル等の種類に限定されるものではない。更に上述のソースドライバの1つがRGBのそれぞれの色成分のソース線を駆動していたが、RGBの色成分ごとに別個にソースドライバが設けられ各ソースドライバが1つの色成分のソース線のみを駆動する構成であってもよい。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
10 液晶装置、 20 LCDパネル、 30 ソースドライバ、
32 ゲートドライバ、 38 表示コントローラ、 50 I/Oバッファ、
52 表示メモリ、 54 ラインラッチ、 55 マルチ駆動制御回路、
56 多重化回路、 57 画像データ比較回路、 58 階調電圧発生回路、
60 DAC、 62 ソース線駆動回路、 64 分離回路、
66 アドレス制御回路、 68 ロウアドレスデコーダ、
70 カラムアドレスデコーダ、 72 ラインアドレスデコーダ、
90 表示ドライバ、 100 電源回路、 200 アンプ回路、
210 画像データ比較回路、 220 ラッチ、 AVC1 平均値計算回路、
APC1 アンプ制御回路、 CCP1 コンパレータ、 CLT1 ラッチ、
CMP1〜CMPj 比較回路、 DEC1〜DECj 電圧選択回路、
DMPX1〜DMPXj デマルチプレクサ、 MPX1〜MPXj マルチプレクサ、
OP1〜OPj 出力回路
32 ゲートドライバ、 38 表示コントローラ、 50 I/Oバッファ、
52 表示メモリ、 54 ラインラッチ、 55 マルチ駆動制御回路、
56 多重化回路、 57 画像データ比較回路、 58 階調電圧発生回路、
60 DAC、 62 ソース線駆動回路、 64 分離回路、
66 アドレス制御回路、 68 ロウアドレスデコーダ、
70 カラムアドレスデコーダ、 72 ラインアドレスデコーダ、
90 表示ドライバ、 100 電源回路、 200 アンプ回路、
210 画像データ比較回路、 220 ラッチ、 AVC1 平均値計算回路、
APC1 アンプ制御回路、 CCP1 コンパレータ、 CLT1 ラッチ、
CMP1〜CMPj 比較回路、 DEC1〜DECj 電圧選択回路、
DMPX1〜DMPXj デマルチプレクサ、 MPX1〜MPXj マルチプレクサ、
OP1〜OPj 出力回路
Claims (13)
- 電気光学装置のソース線を駆動するためのソースドライバであって、
当該駆動期間のK(Kは2以上の整数)ビットの画像データと直前の駆動レベルに対応した前データとを比較する画像データ比較回路と、
所与の駆動期間内で、前記画像データに基づいて前記ソース線を第1の電流駆動能力で駆動した後に、該画像データに基づいて前記ソース線を前記第1の電流駆動能力より低い第2の電流駆動能力で駆動するためのアンプ回路とを含み、
前記画像データ比較回路により前記画像データの上位L(L<K、Lは自然数)ビットと前記前データの上位Lビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することなく、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動し、
前記画像データ比較回路により前記画像データの上位Lビットと前記前データの上位Lビットの不一致が検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動した後に、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することを特徴とするソースドライバ。 - 請求項1において、
前記画像データ比較回路により前記画像データの上位p(L<p<K、pは自然数)ビットと前記前データの上位pビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、
前記第1の電流駆動能力で前記アンプ回路が駆動する期間を短縮して前記ソース線を駆動した後、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することを特徴とするソースドライバ。 - 請求項1又は2において、
時分割多重された画像データに基づいて複数のソース線を駆動するマルチ駆動を行う場合に、
前記画像データ比較回路が、
前記画像データに代えて、前記時分割多重された画像データの平均値と前記前データとを比較し、
前記画像データ比較回路により前記平均値の上位Lビットと前記前データの上位Lビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することなく、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動し、
前記画像データ比較回路により前記平均値の上位Lビットと前記前データの上位Lビットの不一致が検出されたとき、
前記アンプ回路が、前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記ソース線を駆動した後に、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することを特徴とするソースドライバ。 - 請求項3において、
前記画像データ比較回路により前記平均値の上位p(L<p<K、pは自然数)と前記前データの上位pビットが一致していることが検出されたとき、
前記アンプ回路が、
前記第1の電流駆動能力で前記アンプ回路が駆動する期間を短縮して前記ソース線を駆動した後、前記第2の電流駆動能力で前記ソース線を駆動することを特徴とするソースドライバ。 - 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記アンプ回路が、
前記前記第1の電流駆動能力よりも低く、且つ前記第2の電流駆動能力よりも高い第3の電流駆動能力で、前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動し、
前記駆動期間内に、前記第1の電流駆動能力で前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動した後に、前記第3の電流駆動能力で前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動し、その後、前記第2の電流駆動能力で前記画像データに基づいて前記ソース線を駆動することを特徴とするソースドライバ。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記前データが、
前記ソース線のプリチャージ電位に対応したデータであることを特徴とするソースドライバ。 - 複数のゲート線と、
複数のソース線と、
各画素が、各ゲート線及び各ソース線により特定される複数の画素と、
前記複数のゲート線を走査するためのゲートドライバと、
前記複数のソース線を駆動するための請求項1乃至6のいずれか記載のソースドライバとを含むことを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1乃至6のいずれか記載のソースドライバを含むことを特徴とする電気光学装置。
- 請求項7又は8記載の電気光学装置と、
前記電気光学装置に光を入射するための光源と、
前記電気光学装置から出射される光を投写するための投写手段とを含むことを特徴とする投写型表示装置。 - 請求項1乃至6のいずれか記載のソースドライバを含むことを特徴とする投写型表示装置。
- 請求項7又は8記載の電気光学装置を含むことを特徴とする電子機器。
- 請求項7又は8記載の電気光学装置と、
前記電気光学装置に対して画像データを供給する手段とを含むことを特徴とする電子機器。 - 請求項1乃至6のいずれか記載のソースドライバを含むことを特徴とする電子機器。
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