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JP2009098223A - 光ビア付き異方導電性接着シート、光電気混載パッケージ及びその製造方法 - Google Patents

光ビア付き異方導電性接着シート、光電気混載パッケージ及びその製造方法 Download PDF

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JP2009098223A
JP2009098223A JP2007267182A JP2007267182A JP2009098223A JP 2009098223 A JP2009098223 A JP 2009098223A JP 2007267182 A JP2007267182 A JP 2007267182A JP 2007267182 A JP2007267182 A JP 2007267182A JP 2009098223 A JP2009098223 A JP 2009098223A
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conductive adhesive
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anisotropic conductive
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Masaru Takagi
優 高木
Takeshi Ono
大野  猛
Toshikazu Horio
俊和 堀尾
Toshifumi Kojima
敏文 小嶋
Toshikatsu Takada
俊克 高田
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

【課題】簡単な構造であるにもかかわらず、2つの基板間の電気接続と光接続とを容易かつ確実に行うことができる光ビア付き異方導電性接着シートを提供すること。
【解決手段】異方導電性接着シート71は、シート主面72及びシート裏面73を有し、厚さ方向に導電性を有する。異方導電性接着シート71には、シート主面72及びシート裏面73を貫通する光ビア用孔101が形成され、光ビア用孔101内には、光信号が伝搬する光路となるコア103及びコア103を取り囲むクラッド104からなる光ビア102が形成される。また、異方導電性接着シート71には、シート主面72及びシート裏面73を貫通しかつガイドピンが嵌入可能な位置決め用ガイド孔が形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ビアが形成された光ビア付き異方導電性接着シート、光ビア付き異方導電性接着シートを用いて製造される光電気混載パッケージ及びその製造方法に関するものである。
近年、インターネットに代表される情報通信技術の発達や、情報処理装置の処理速度の飛躍的向上などに伴って、画像等の大容量データを送受信するニーズが高まりつつある。かかる大容量データを情報通信設備を通じて自由にやり取りするためには10Gbps以上の情報伝達速度が望ましく、そのような高速通信環境を実現しうる技術として光通信技術に大きな期待が寄せられている。一方、機器内の配線基板間の接続、配線基板内の半導体チップ間での接続、半導体チップ内での接続など、比較的短い距離における信号伝達経路に関しても、高速で信号を伝送することが近年望まれている。このため、従来一般的であった金属ケーブルや金属配線から、光導波路等を用いた光伝送へと移行することが理想的であると考えられている。
そして近年では、光導波路を備えた光導波路付き基板上に光素子を支持する配線基板を搭載することにより、光導波路と光素子との間で光通信を行う光電気混載パッケージが各種提案されている。また、光電気混載パッケージとして、光信号が光素子と光導波路との間を伝搬する際に生じる光信号の損失、劣化を低減(または防止)する構造を有するものが各種提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。特許文献1では、光素子を、はんだボールを介して基板(光導波路付き基板)に接続するとともに、光素子の光発光部を、光信号が伝搬する光路となる光ビアを介して光導波路に接続した構造が提案されている。特許文献2では、光素子としての機能を有するOE−IC(電気光学集積回路)を、はんだボールを介して回路板(光導波路付き基板)に接続するとともに、OE−ICの発光部及び受光部を、光信号が伝搬する光路となる光学ブリッジを介して光導波路に接続した構造が提案されている。特許文献3では、光素子としての機能を有するLSIチップを、はんだボールを介して基板(光導波路付き基板)に接続するとともに、LSIチップに設けられたフォトダイオードを、光信号が伝搬する光路となる光透過性の樹脂ボールを介して導波路に接続した構造が提案されている。特許文献4では、光素子としての機能を有する電気チップ(IC)を、電気接続端子を介して光電融合基板(光導波路付き基板)に接続するとともに、電気チップの下面から突出する光接続端子(光ピン)を光信号が伝搬する光路となる光電融合基板に挿入することにより、電気チップを光電融合基板に接続した構造が提案されている。特許文献5では、外側面にはんだボールや光素子を有するBGAタイプパッケージをボード内に埋設し、はんだボールをボード内の電気配線層に接続するとともに、光素子を同じくボード内の光配線層に接続した構造が提案されている。
特開2006−351718号公報(図5,図6など) 特開2005−250483号公報(図2,図6Aなど) 特開2005−64155号公報(図17,図19など) 特開2003−131081号公報(図2など) 特許第3728147号公報(図1,図4,図9など)
ところが、特許文献1〜5に記載の従来技術には以下の問題がある。即ち、導体部分(はんだボール、電気接続端子など)を接続する工程と、光路(光ビア、光学ブリッジ、樹脂ボール、光導波路、光配線層など)を接続する工程とを別々に行わなければならないため、工数が増えてしまうという問題がある。しかも、導体部分を構成する部品と光路を構成する部品とが別部品であるため、部品点数が増えてしまい、構造が複雑になるという問題もある。即ち、電気接続と光接続とを容易かつ確実に行うことができない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構造であるにもかかわらず、2つの基板間の電気接続と光接続とを容易かつ確実に行うことができる光ビア付き異方導電性接着シートを提供することにある。また、第2の目的は、上記の光ビア付き異方導電性接着シートを用いて製造される好適な光電気混載パッケージを提供することにある。さらに、第3の目的は、上記の光電気混載パッケージを容易に製造することが可能な光電気混載パッケージの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するための手段(手段1)としては以下のものがある。シート主面(72)及びシート裏面(73)を有し、厚さ方向に導電性を有する異方導電性接着シート(71,131)であって、前記シート主面(72)及び前記シート裏面(73)を貫通する光ビア用孔(101)内に、光信号が伝搬する光路となるコア(103)及び前記コア(103)を取り囲むクラッド(104)からなる光ビア(102)が形成され、前記シート主面(72)及び前記シート裏面(73)を貫通しかつガイドピン(52)が嵌入可能な位置決め用ガイド孔(74)が形成されていることを特徴とする光ビア付き異方導電性接着シート。
従って、手段1の光ビア付き異方導電性接着シートには光ビアが形成されているため、異方導電性接着シートに光信号を確実に通過させることができる。また、ガイドピンを位置決め用ガイド孔に嵌入させることにより、光ビアを確実に位置決めできる。さらに、異方導電性接着シートを厚さ方向に加圧することにより、シート主面側とシート裏面側とを電気的に接続する導体部を自由に形成できる。従って、光ビア付き異方導電性接着シートを用いれば、簡単な構造であるにもかかわらず、2つの基板間の電気接続と光接続とを容易かつ確実に行うことができる。
上記光ビア付き異方導電性接着シートは、前記光ビア用孔及び前記位置決め用ガイド孔が形成され、厚さ方向に加圧された際に内部の導電体により前記シート主面側と前記シート裏面側とを電気的に接続する導体部が形成される絶縁フィルムを備えている。かかる絶縁フィルムの好適例としては、樹脂をバインダとしてそれに導電体を含有させてなるものを挙げることができる。前記導電体の具体例としては、粒状の導電体(導電粒子)や繊維状の導電体などが挙げられる。前記導電粒子の具体例としては、導電性金属粒子、導電性金属を被覆した樹脂粒子、導電性金属を被覆したセラミック粒子などの粒子があるほか、導電性金属からなる柱状体などがある。なお、導電粒子としては、Ni、Au、Ag、Cu、Sn、In、Ge等を挙げることができる。
前記絶縁フィルムのバインダとなる樹脂は、熱硬化性を有する熱硬化性樹脂であっても、熱可塑性を有する熱可塑性樹脂であってもよいが、強いて言えば熱可塑性樹脂であることが好ましい。熱可塑性樹脂としては、エポキシ系の熱可塑性樹脂や、ポリアミド系の熱可塑性樹脂などが挙げられる。かかる熱可塑性樹脂は、所定の温度まで熱を加えることで軟化し、温度が下がることで固化するという特性を有している。熱可塑性樹脂は、熱硬化性樹脂とは異なり硬化促進剤等の添加剤が不要なため、長期にわたる保存が可能である。このため、必ずしもペーストを塗布、固化してから短期間のうちに接合工程を実施しなくてもよくなる。また、熱可塑性樹脂を使用した場合には加熱によるリワークが可能になるため、修正作業を容易に行うことができる。
上記光ビア付き異方導電性接着シートには前記光ビアが形成されている。なお、光ビア付き異方導電性接着シートには、1つの光ビアのみが形成されていてもよく、2つ以上の光ビアが形成されていてもよい。光ビアとは、光信号が伝搬する光路となるコア及び前記コアを取り囲むクラッドを有した部材を指し、例えば、ポリマ材料等からなる有機系の光ビア、石英ガラスや化合物半導体等からなる無機系の光ビア等がある。前記ポリマ材料としては、感光性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などの中から異方導電性接着シートの材料物性(熱膨張係数、弾性率など)に適合した材料を選択することができ、具体的には、フッ素化ポリイミド等のポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、UV硬化性エポキシ樹脂、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、重水素化PMMA、重水素フッ素化PMMA等のアクリル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、シリコーン樹脂などが好適である。特に、ポリマ材料としてシリコーン樹脂を選択すれば、異方導電性接着シートを厚さ方向に加圧した際に掛かる負荷を緩和することができる。
なお、前記コア及び前記クラッドは、前記光ビア用孔に樹脂材料を充填して固化させることにより形成されたものであることが好ましい。このようにすれば、コアを形成するコア材とクラッドを形成するクラッド材とを上記した多くの種類の材料から選択可能であるため、安価な材料を用いてコア及びクラッドを形成することができる。
また、前記コア及び前記クラッドの端面は、前記シート主面及び前記シート裏面から突出していないことが好ましい。このようにすれば、コア及びクラッドの突出部分と、光ビア付き異方導電性接着シートに接触する部材との干渉を防止することができる。なお、前記コア及び前記クラッドの端面は、前記シート裏面から突出していてもよい。このようにすれば、コア及びクラッドの突出部分をシート裏面に接触する部材に嵌入させることができるため、突出部分が嵌入する部材と光ビア付き異方導電性接着シートとの位置合わせを図ることができる。
ここで、ガイドピンの材料としては、ステンレス等のようにある程度硬質な金属がよい。また、ガイドピンの直径については、前記光ビア付き異方導電性接着シートのシート主面及びシート裏面を貫通する位置決め用ガイド孔に嵌入できるように、当該位置決め用ガイド孔とほぼ同径である必要がある。なお、ガイドピンの数については特に限定されないが、位置合わせ精度の向上及び固定強度の向上という観点からすると、単数よりは複数であることがよい。
上記課題を解決するための手段(手段2)としては以下のものがある。上記手段1に記載の光ビア付き異方導電性接着シート(71)を用いて製造される光電気混載パッケージ(2,3,4)であって、基板主面(12)及び基板裏面(13)を有する配線基板本体(11)に対して、前記基板主面(12)及び前記基板裏面(13)を貫通する光導波構造部(92)を形成し、前記基板主面(12)及び前記基板裏面(13)を貫通するガイド孔(51)を形成することによって配線基板(10)を作製し、発光部(25)及び受光部のうちの少なくとも一方を有する光素子(24,27)を、前記発光部(25)及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波構造部(92)側に向けた状態で、前記配線基板(10)の前記基板主面(12)における前記光導波構造部(92)の端部付近に位置する光素子実装部(55,56)上に実装し、前記配線基板(10)と前記光ビア付き異方導電性接着シート(71)とを積層してなる積層部(121)を、光信号が伝搬する光路となる光導波路(81)を備えた光導波路付き基板(61)上に配置するとともに、その際に前記ガイドピン(52)を前記配線基板(10)側のガイド孔(51)と前記光ビア付き異方導電性接着シート(71)の位置決め用ガイド孔(74)とに嵌入させることにより、前記光ビア付き異方導電性接着シート(71)の光ビア(102)と前記配線基板(10)の光導波構造部(92)とを位置合わせした後、前記配線基板(10)、前記光ビア付き異方導電性接着シート(71)及び前記光導波路付き基板(61)の積層方向に押圧力を加えることにより、前記配線基板(10)及び前記光導波路付き基板(61)を前記光ビア付き異方導電性接着シート(71)を介して接合することにより製造されることを特徴とする光電気混載パッケージ。
従って、手段2の光電気混載パッケージでは、光ビアと光導波構造部とが位置合わせされた状態で積層部と光導波路付き基板とを接合した際に、光ビア付き異方導電性接着シートが厚さ方向に加圧される。即ち、接合時においては、光ビアと光導波構造部とが接続されるのと同時に、配線基板及び光導波路付き基板が光ビア付き異方導電性接着シートを介して電気的に接続されるようになる。ゆえに、接合時の工数が少なくて済むため、光電気混載パッケージの製造が容易になる。また手段2では、導体部と光路を構成する光ビアとが1枚の光ビア付き異方導電性接着シート内に設けられているため、配線基板と光導波路付き基板との接続構造が単純になり、ひいては、光電気混載パッケージの構造も単純になる。ゆえに、光ビア付き異方導電性接着シートを用いて製造される好適な光電気混載パッケージを得ることができる。
さらに、光素子は、光ビア付き異方導電性接着シートが存在しない基板主面上に実装されているため、配線基板、光ビア付き異方導電性接着シート及び光導波路付き基板の積層方向に押圧力を加えた際に光素子に直接外力が作用しにくくなる。
光電気混載パッケージを構成する配線基板としては、例えば、樹脂配線基板、セラミック配線基板、ガラス配線基板または金属配線基板が使用可能であるが、コスト面を考慮すると樹脂配線基板であることが好ましい。なお、樹脂配線基板に比較して熱伝導性の高いセラミック配線基板を用いた場合には、配線基板が熱膨張によって変形しにくくなるため、光素子実装部上に光素子を実装した場合に、光素子と光導波路とを位置合わせした状態に保持しやすくなる。また、発生した熱が効率良く放散されるため、光素子実装部に光素子を接続した場合には、放熱性の悪化に起因する発光波長のズレが回避され、動作安定性・信頼性に優れた配線基板を実現することができる。
かかる樹脂配線基板の好適例を挙げると、EP樹脂(エポキシ樹脂)、PI樹脂(ポリイミド樹脂)、BT樹脂(ビスマレイド−トリアジン樹脂)、PPE樹脂(ポリフェニレンエーテル樹脂)等からなる配線基板がある。そのほか、これらの樹脂とガラス繊維(ガラス織布やガラス不織布)やポリアミド繊維等の有機繊維との複合材料からなる配線基板を使用してもよい。また、セラミック配線基板の好適例としては、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化ホウ素、ベリリア、ムライト、低温焼成ガラスセラミック、ガラスセラミック等からなる配線基板を挙げることができる。金属配線基板の好適例としては、例えば、銅からなる配線基板、銅合金からなる配線基板、銅以外の金属単体からなる配線基板、銅以外の合金からなる配線基板などを挙げることができる。
光電気混載パッケージを構成する配線基板は、樹脂絶縁層と金属導体層とを備えた多層配線基板であることがよい。前記金属導体層は前記基板主面や前記基板裏面に形成されていてもよいし、基板内部に形成されていてもよい。また、これらの金属導体層の層間接続を図るために、基板内部にスルーホール導体が形成されていてもよい。なお、かかる金属導体層やスルーホール導体は、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などからなる導電性金属ペーストを印刷または充填することにより形成される。そして、このような金属導体層には電気信号が流れるようになっている。なお、このような多層配線基板に加えて、例えば、樹脂絶縁層と金属導体層とを交互に積層してなるビルドアップ層をコア部の表層に有するビルドアップ多層配線基板を用いることも許容される。このようにすれば、配線基板の高密度化を図りやすくなる。
また、配線基板は前記光導波構造部を備えている。なお、光電気混載パッケージは、1つの光導波構造部のみを備えていてもよく、2つ以上の光導波構造部を備えていてもよい。光導波構造部とは、光信号が伝搬する光路となるコア及び前記コアを取り囲むクラッドを有した部材を指し、例えば、前記ポリマ材料等からなる有機系の光導波構造部、石英ガラスや化合物半導体等からなる無機系の光導波構造部等がある。
前記光素子実装部は、例えば導電性金属により形成された金属層であることが好ましい。前記導電性金属としては特に限定されないが、例えば銅、金、銀、白金、パラジウム、ニッケル、スズ、鉛、チタン、タングステン、モリブデン、タンタル、ニオブなどから選択される1種または2種以上の金属を挙げることができる。2種以上の金属からなる導電性金属としては、例えば、スズ及び鉛の合金であるはんだ等を挙げることができる。2種以上の金属からなる導電性金属として、鉛フリーのはんだ(例えば、Sn−Sb系はんだ、Sn−Ag系はんだ、Sn−Ag−Cu系はんだ、Sn−Ag−Bi系はんだ、Sn−Ag−Bi−Cu系はんだ、Sn−Zn系はんだ、Sn−Zn−Bi系はんだ、Au−Ge系はんだ、Au−Sn系はんだ、Au−Si系はんだ等)を用いても勿論よい。また、光素子実装部を形成する方法としては、エッチング、めっき、金属ペーストの印刷焼成、金属箔の貼付、スパッタリング、蒸着、イオンプレーティングなどが挙げられる。
光電気混載パッケージは、光素子実装部上に実装された光素子を備えている。光素子は、光素子実装部の数に合わせて1つまたは2つ以上実装される。その実装方法としては、例えば、ワイヤボンディングやフリップチップボンディング等の手法、異方導電性材料を用いた手法などを採用することができ、特には、フリップチップボンディングを採用することが好ましい。このようにすれば、ワイヤボンディングよりも、信頼性や電気的特性が向上する。なお、発光部を有する光素子(即ち発光素子)としては、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)、半導体レーザーダイオード(Laser Diode ;LD)、面発光レーザー(Vertical Cavity Surface Emitting Laser;VCSEL)等を挙げることができる。これらの発光素子は、入力した電気信号を光信号に変換した後、その光信号を所定部位に向けて発光部から出射する機能を有している。一方、受光部を有する光素子(即ち受光素子)としては、例えば、pinフォトダイオード(pin Photo Diode ;pin PD)、アバランシェフォトダイオード(APD)等を挙げることができる。これらの受光素子は、光信号を受光部にて入射し、その入射した光信号を電気信号に変換して出力する機能を有している。なお、光素子は発光部及び受光部の両方を有するものであってもよい。光素子に使用する好適な材料としては、例えば、Si、Ge、InGaAs、GaAsP、GaAlAsなどを挙げることができる。このような光素子(特に発光素子)は、動作回路によって動作される。光素子及び動作回路は、例えば、配線基板に形成された導体層(前記金属導体層)を介して電気的に接続されている。
ここで、前記光導波路付き基板としては、例えば、樹脂基板、セラミック基板、ガラス基板または金属基板が使用可能であるが、コスト面を考慮すると樹脂基板であることが好ましい。また、光導波路付き基板は、絶縁層と導体層とを備えた光導波路付き配線基板であることがよく、特には多層配線基板であることがよい。なお、このような配線基板に加えて、例えば、絶縁層と導体層とを交互に積層してなるビルドアップ層をコア部の表層に備えるビルドアップ多層配線基板を用いることも許容される。
また、光導波路付き基板は前記光導波路を備えている。光導波路付き基板は、1つの光導波路のみを備えていてもよく、2つ以上の光導波路を備えていてもよい。光導波路とは、光信号が伝搬する光路となるコア及び前記コアを取り囲むクラッドを有した板状またはフィルム状の部材を指し、例えば、前記ポリマ材料等からなる有機系の光導波路、石英ガラスや化合物半導体等からなる無機系の光導波路等がある。
上記課題を解決するための手段(手段3)としては以下のものがある。上記手段1に記載の光ビア付き異方導電性接着シート(131)を用いて製造される光電気混載パッケージ(2,3,4)であって、基板主面(12)及び基板裏面(13)を有する配線基板本体(11)に対して、前記基板主面(12)及び前記基板裏面(13)を貫通するガイド孔(51)を形成することによって配線基板(10)を作製し、発光部(25)及び受光部のうちの少なくとも一方を有する光素子(24,27)を、前記発光部(25)及び前記受光部の少なくとも一方を前記基板裏面(13)と同じ側に向けた状態で、前記配線基板(10)の前記基板裏面(13)に位置する光素子実装部(55,56)上に実装し、前記配線基板(10)と前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)とを積層し、かつ、前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)の前記シート主面(72)にて開口する収容凹部(132)内に前記光素子(24,27)を収容することにより構成される積層部(121)を、光信号が伝搬する光路となる光導波路(81)を備えた光導波路付き基板(61)上に配置するとともに、その際に前記ガイドピン(52)を前記配線基板(10)側のガイド孔(51)と前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)の位置決め用ガイド孔(74)とに嵌入させることにより、前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)の光ビア(102)と前記光素子(24,27)とを位置合わせした後、前記配線基板(10)、前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)及び前記光導波路付き基板(61)の積層方向に押圧力を加えることにより、前記配線基板(10)及び前記光導波路付き基板(61)を前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)を介して接合することにより製造されることを特徴とする光電気混載パッケージ。
従って、手段3の光電気混載パッケージでは、光ビアと光素子とが位置合わせされた状態で積層部と光導波路付き基板とを接合した際に、光ビア付き異方導電性接着シートが厚さ方向に加圧される。即ち、接合時においては、光ビアと光素子とが位置合わせされるのと同時に、配線基板及び光導波路付き基板が光ビア付き異方導電性接着シートを介して電気的に接続されるようになる。ゆえに、接合時の工数が少なくて済むため、光電気混載パッケージの製造が容易になる。また手段3では、導体部と光路を構成する光ビアとが1枚の光ビア付き異方導電性接着シート内に設けられているため、配線基板と光導波路付き基板との接続構造が単純になり、ひいては、光電気混載パッケージの構造も単純になる。ゆえに、光ビア付き異方導電性接着シートを用いて製造される好適な光電気混載パッケージを得ることができる。
さらに、光素子は、光ビア付き異方導電性接着シートに設けられた収容凹部内に収容されているため、配線基板、光ビア付き異方導電性接着シート及び光導波路付き基板の積層方向に押圧力を加えた際に光素子に直接外力が作用しにくくなる。
また、上記課題を解決するための別の手段(手段4)としては以下のものがある。上記手段1に記載の光ビア付き異方導電性接着シート(71)を用いて光電気混載パッケージ(2,3,4)を製造する方法であって、基板主面(12)及び基板裏面(13)を有し、前記基板主面(12)及び前記基板裏面(13)を貫通する光導波構造部(92)が形成され、前記基板主面(12)及び前記基板裏面(13)を貫通するガイド孔(51)が形成された配線基板(10)を作製する配線基板作製工程と、発光部(25)及び受光部のうちの少なくとも一方を有する光素子(24,27)を、前記発光部(25)及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波構造部(92)側に向けた状態で、前記配線基板(10)の前記基板主面(12)における前記光導波構造部(92)の端部付近に位置する光素子実装部(55,56)上に実装する光素子実装工程と、前記配線基板(10)と前記光ビア付き異方導電性接着シート(71)とを積層してなる積層部(121)を、光信号が伝搬する光路となる光導波路(81)を備えた光導波路付き基板(61)上に配置するとともに、その際に前記ガイドピン(52)を前記配線基板(10)側のガイド孔(51)と前記光ビア付き異方導電性接着シート(71)の位置決め用ガイド孔(74)とに嵌入させることにより、前記光ビア付き異方導電性接着シート(71)の光ビア(102)と前記配線基板(10)の光導波構造部(92)とを位置合わせする位置合わせ工程と、前記位置合わせ工程後、前記配線基板(10)、前記光ビア付き異方導電性接着シート(71)及び前記光導波路付き基板(61)の積層方向に押圧力を加えることにより、前記配線基板(10)及び前記光導波路付き基板(61)を前記光ビア付き異方導電性接着シート(71)を介して接合する接合工程とを含むことを特徴とする光電気混載パッケージの製造方法。
従って、手段4の光電気混載パッケージの製造方法では、位置合わせ工程後に接合工程を行う際に、光ビア付き異方導電性接着シートが厚さ方向に加圧される。即ち、接合工程においては、光ビアと光導波構造部とが接続されるのと同時に、配線基板及び光導波路付き基板が光ビア付き異方導電性接着シートを介して電気的に接続されるようになる。ゆえに、工数が少なくて済むため、光電気混載パッケージを容易に製造することができる。
さらに、光素子は、光素子実装工程において光ビア付き異方導電性接着シートが存在しない基板主面上に実装されるため、接合工程において配線基板、光ビア付き異方導電性接着シート及び光導波路付き基板の積層方向に押圧力を加えた際に光素子に直接外力が作用しにくくなる。
さらに、上記課題を解決するための別の手段(手段5)としては以下のものがある。上記手段1に記載の光ビア付き異方導電性接着シート(131)を用いて光電気混載パッケージ(2,3,4)を製造する方法であって、基板主面(12)及び基板裏面(13)を有し、前記基板主面(12)及び前記基板裏面(13)を貫通するガイド孔(51)が形成された配線基板(10)を作製する配線基板作製工程と、発光部(25)及び受光部のうちの少なくとも一方を有する光素子(24,27)を、前記発光部(25)及び前記受光部の少なくとも一方を前記基板裏面(13)と同じ側に向けた状態で、前記配線基板(10)の前記基板裏面(13)に位置する光素子実装部(55,56)上に実装する光素子実装工程と、前記配線基板(10)と前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)とを積層し、かつ、前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)の前記シート主面(72)にて開口する収容凹部(132)内に前記光素子(24,27)を収容することにより構成される積層部(121)を、光信号が伝搬する光路となる光導波路(81)を備えた光導波路付き基板(61)上に配置するとともに、その際に前記ガイドピン(52)を前記配線基板(10)側のガイド孔(51)と前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)の位置決め用ガイド孔(74)とに嵌入させることにより、前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)の光ビア(102)と前記光素子(24,27)とを位置合わせする位置合わせ工程と、前記位置合わせ工程後、前記配線基板(10)、前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)及び前記光導波路付き基板(61)の積層方向に押圧力を加えることにより、前記配線基板(10)及び前記光導波路付き基板(61)を前記光ビア付き異方導電性接着シート(131)を介して接合する接合工程とを含むことを特徴とする光電気混載パッケージの製造方法。
従って、手段4の光電気混載パッケージの製造方法では、位置合わせ工程後に接合工程を行う際に、光ビア付き異方導電性接着シートが厚さ方向に加圧される。即ち、接合工程においては、光ビアと光素子とが位置合わせされるのと同時に、配線基板及び光導波路付き基板が光ビア付き異方導電性接着シートを介して電気的に接続されるようになる。ゆえに、工数が少なくて済むため、光電気混載パッケージを容易に製造することができる。
さらに、光素子は、光素子実装工程において基板裏面上に実装され、積層部を構成する際に光ビア付き異方導電性接着シートに設けられた収容凹部内に収容される。このため、接合工程において配線基板、光ビア付き異方導電性接着シート及び光導波路付き基板の積層方向に押圧力を加えた際に光素子に直接外力が作用しにくくなる。
以下、光電気混載パッケージの製造方法を工程に沿って説明する。
まず、光ビア付き異方導電性接着シートを準備する。前記光ビア付き異方導電性接着シートは、例えば、ドリル加工を行うことにより、異方導電性接着シートに前記光ビア用孔及び前記位置決め用ガイド孔を形成する穴明け工程と、前記光ビア用孔内に前記光ビアにおける前記クラッドと前記コアとを形成する光ビア形成工程とを経て作製される。このようにすれば、穴明け工程が、低コストであるドリル加工によって行われるため、光ビア付き異方導電性接着シートを低コストで作製することができる。
なお、前記光ビア形成工程は、光ビア用孔内に液状のクラッド材を充填して固化させることにより前記クラッドを形成するクラッド形成工程と、精密ドリル加工またはレーザー加工を行って前記クラッドの一部を除去することにより、前記シート主面及び前記シート裏面を貫通するコア用孔を形成するコア用孔形成工程と、前記コア用孔内に液状のコア材を充填して固化させることにより前記コアを形成するコア形成工程とを含んでいてもよい。このようにした場合、クラッド材やコア材を上記した多くの種類の材料から選択可能であるため、安価な材料を用いて光ビアを形成することができる。
また、前記光ビア形成工程は、光ビア用孔内に感光性クラッド材を充填してクラッドを形成するクラッド形成工程と、前記感光性クラッド材内に光を照射して、前記感光性クラッド材を選択的に光硬化させることにより、周囲の部分よりも屈折率が高い前記コアを形成するコア形成工程とを含んでいてもよい。このようにした場合、クラッド及びコアを同じ材料によって形成できるため、光ビアの形成が容易になる。
また、配線基板作製工程では、基板主面及び基板裏面を有し、前記基板主面及び前記基板裏面を貫通するガイド孔が形成された配線基板を作製する。ここで、ガイド孔の形成方法としては周知の技術を採用することができ、具体例としては、ドリル加工、パンチ加工、レーザー加工などがある。ただし、低コストという観点からすると、ドリル加工やパンチ加工といった機械的加工が好ましい。また、ここで行われる穴明け加工は、例えば精密ドリルなどを用いた精密穴明け加工であることがより好ましい。このような加工法によって位置決め用ガイド孔を形成しておけば、高い精度で光軸合わせを行うことができるからである。なお、光素子を実装するための光素子実装部が前記配線基板の前記基板主面に位置する場合、配線基板作製工程において前記基板主面及び前記基板裏面を貫通する光導波構造部を形成することがよい。その後、光素子実装工程、位置合わせ工程及び接合工程を順番に行えば、所望の光電気混載パッケージを得ることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明を光電気混載モジュールに具体化した第1実施形態を、図1〜図12に基づき詳細に説明する。
図1〜図3に示されるように、本実施形態の光電気混載モジュール1は、光導波路付き配線基板61(光導波路付き基板)の上面62上に、光ビア付き異方導電性接着シート71(以下「異方導電性接着シート」という)を介して3つの光電気混載パッケージ2,3,4を接合することで構成される。
本実施形態の光導波路付き配線基板61は、上面62及び下面63を有する平面視略矩形状の板状部材である。光導波路付き配線基板61は、基板本体69及び光導波路81などを備えている。図3に示されるように、基板本体69は、樹脂絶縁層64と金属導体層65とによって構成された多層配線基板である。樹脂絶縁層64は、例えば、厚さ約30μmであって、連続多孔質PTFEにエポキシ樹脂を含浸させた樹脂−樹脂複合材料や、厚さ約100μmのガラス布基材エポキシ樹脂からなる。
図3に示されるように、樹脂絶縁層64における複数箇所には、樹脂絶縁層64の厚さ方向に貫通する内部導通用のスルーホール部66が形成されている。そして、これらのスルーホール部66は、層の異なる金属導体層65を電気的に接続する役割を果たしている。また、光導波路付き配線基板61の上面62において各々のスルーホール部66の上端面がある位置には、電極67が配置されている。
図1〜図3に示されるように、前記光導波路81は、光導波路付き配線基板61の上面62側に設けられた取付凹部68内に形成されており、上面が光導波路付き配線基板61の上面62と面一になっている。光導波路81は、コア83及びそれを取り囲むクラッド84を有している。なお、実質的にコア83は光信号が伝搬する光路となる。本実施形態の場合、コア83及びクラッド84は、屈折率等の異なる透明なポリマ材料、具体的には屈折率等の異なるPMMA(ポリメチルメタクリレート)により形成されている。光路となるコア83の本数は12であって、それらは直線状をなしており、互いに平行に延びるように形成されている。
光導波路81における所定の箇所には、光導波路81の下面にて開口するV字溝85が形成されている。このV字溝85の先端はコア83のある深さにまで及んでいる。V字溝85の内面は光導波路付き配線基板61の上面62に対して約45°の角度を持つ傾斜面となっていて、その傾斜面には光を全反射可能な金属からなる薄膜87が蒸着されている。その結果、光を90°の角度で反射する光路変換用ミラーが構成される。
図1〜図3に示されるように、前記光電気混載パッケージ2は配線基板10を備えている。配線基板10を構成する配線基板本体11は、基板主面12及びその反対側に位置する基板裏面13を有し、縦50.0mm×横50.0mm×厚さ1.0mmの正方形板状をなしている。また、配線基板10は、ガラスエポキシからなる略矩形板状のコア基板14(コア部)を有するとともに、コア基板14の表層であるコア主面15(図3では上面)上に第1ビルドアップ層31を有し、同じくコア基板14の表層であるコア裏面16(図3では下面)上に第2ビルドアップ層32を有するビルドアップ多層配線基板である。
図3に示されるように、コア基板14における複数箇所には、コア主面15及びコア裏面16を貫通するスルーホール導体17が形成されている。これらのスルーホール導体17は、コア基板14のコア主面15側とコア裏面16側とを接続導通している。なお、スルーホール導体17の内部は、例えばエポキシ樹脂などの閉塞体18で埋められている。そして、スルーホール導体17における開口部には銅めっき層からなる蓋状導体19が形成され、その結果スルーホール導体17が塞がれている。また、コア基板14のコア主面15及びコア裏面16においてスルーホール導体17が存在しない箇所には、銅めっき層からなる配線パターン(図示略)が形成されている。
前記第2ビルドアップ層32は、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)からなる2層の樹脂絶縁層34と、金属導体層42とを交互に積層した構造を有している。また、各樹脂絶縁層34における複数箇所には、金属導体層42などに接続される内層接続ビア導体47が形成されている。また、第2層の樹脂絶縁層34の表面上における複数箇所には、金属導体層42に電気的に接続される電極48が格子状に形成されている。即ち、電極48は、配線基板10の基板裏面13側に位置している。
図3に示されるように、前記第1ビルドアップ層31は、上述した第2ビルドアップ層32とほぼ同じ構造を有している。即ち、第1ビルドアップ層31は、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)からなる2層の樹脂絶縁層33と、銅からなる金属導体層42とを交互に積層した構造を有している。また、各樹脂絶縁層33における複数箇所には、金属導体層42に接続される内層接続ビア導体43が形成されている。さらに、第2層の樹脂絶縁層33の表面は、ソルダーレジスト37によってほぼ全体的に覆われている。
また、第2層の樹脂絶縁層33の表面上には、複数のCPU接続用端子(図示略)、及び、複数のドライバIC接続用端子57が形成されている。各CPU接続用端子は、前記配線基板10の基板主面12側において基板中央部となる領域に配置され、それぞれ平面視略矩形状をなしている。各ドライバIC接続用端子57は、配線基板10の基板主面12側において各CPU接続用端子よりも基板外周側となる領域に配置され、それぞれ平面視略矩形状をなしている。また、第2層の樹脂絶縁層33の表面上には、各CPU接続用端子と各ドライバIC接続用端子57とをつなぐ第1配線パターン58が形成されている。そして、配線基板10の基板主面12側において各CPU接続用端子が属する領域や、配線基板10の基板主面12側において各ドライバIC接続用端子57が属する領域が、半導体集積回路素子搭載領域23となる。なお、CPU接続用端子及びドライバIC接続用端子57の表面上には、それぞれはんだボール45が配設されている。
図1に示されるように、半導体集積回路素子搭載領域23に属するCPU接続用端子の表面上に配設された各はんだボール45には、ICチップ21(CPU)が接合されている。MPUとしての機能を有するICチップ21は、縦10.0mm×横7.5mm×厚さ0.7mmの矩形平板状をなしている。ICチップ21の下面側表層には、図示しない回路素子が形成されている。また、ICチップ21の下面側には、複数の素子側端子(図示略)が格子状に設けられている。
図1,図3に示されるように、半導体集積回路素子搭載領域23に属する前記ドライバIC接続用端子57の表面上に配設された各はんだボール45には、ドライバIC22が接合されている。本実施形態のドライバIC22は、縦3.5mm×横2.5mmの略矩形平板状をなしている。このドライバIC22の下面側表層には、図示しない回路素子が形成されている。また、ドライバIC22の有する複数の端子28は、各はんだボール45上にそれぞれ接合されている。
図2,図3に示されるように、第2層の樹脂絶縁層33の表面上には、複数の光素子接続用端子55(光素子実装部)が形成されている。各光素子接続用端子55は、配線基板10の基板主面12側において後述する光導波構造部92の端部付近に配置され、それぞれ平面視略矩形状をなしている。また、第2層の樹脂絶縁層33の表面上には、各光素子接続用端子55と各ドライバIC接続用端子57とをつなぐ第2配線パターン59が形成されている。さらに、各光素子接続用端子55の表面上には、それぞれはんだボール56(光素子実装部)が配設されている。
図1〜図3に示されるように、光素子接続用端子55の表面上に配設されたはんだボール56には、光素子(発光素子)の一種であるVCSEL24が、発光面を下方(前記光導波路81側)に向けた状態でフリップチップボンディングによって実装されている。本実施形態のVCSEL24は、縦3.0mm×横0.25mm×厚さ0.2mmの略矩形平板状をなしている。このVCSEL24は、同VCSEL24の長手方向に沿って一列に並べられた複数(ここでは12個)の発光部25を発光面内に有している。これらの発光部25は、配線基板10の基板主面12に対して直交する方向(即ち、図2,図3において下方向)に、所定波長のレーザー光(光信号)を出射するようになっている。また、VCSEL24の有する複数の端子29は、各はんだボール56にそれぞれ接合されている。VCSEL24は、第2配線パターン59などを介して前記ドライバIC22に電気的に接続されており、ドライバIC22によって駆動されるようになっている。
なお、図1において右側及び下側にある光電気混載パッケージ3,4が備える配線基板10の基板主面12には、複数のレシーバIC接続用端子(図示略)が形成され、各レシーバIC接続用端子の表面上には、それぞれはんだボール45が形成されている。各はんだボール45にはレシーバIC26が接合されている。本実施形態のレシーバIC26は、縦3.5mm×横2.5mmの略矩形平板状をなしている。このレシーバIC26の下面側表層には、図示しない回路素子が形成されている。また、レシーバIC26の有する複数の端子(図示略)は、各はんだボール45上にそれぞれ接合されている。
また、光電気混載パッケージ3,4が備える配線基板10の基板主面12には、複数の光素子接続用端子55が形成されている。各光素子接続用端子55の表面上には、光素子(受光素子)の一種であるフォトダイオード27が、受光面を下方(前記光導波路81側)に向けた状態で接合されている。本実施形態のフォトダイオード27は、縦3.0mm×横0.25mm×厚さ0.2mmの略矩形平板状をなしている。このフォトダイオード27は、同フォトダイオード27の長手方向に沿って一列に並べられた複数(ここでは12個)の受光部(図示略)を受光面内に有している。従って、これらの受光部は、光導波路81側からフォトダイオード27側に向かうレーザー光(光信号)を受けやすい構成となっている。なお、フォトダイオード27は、レシーバIC26に電気的に接続されており、レシーバIC26によって駆動されるようになっている。
図2に示されるように、配線基板10における複数箇所には、ガイド孔51が形成されている。各ガイド孔51は、断面円形状かつ等断面形状であって、配線基板10の基板主面12及び基板裏面13を貫通している。本実施形態の場合、各ガイド孔51の直径は約0.7mmに設定されている。各ガイド孔51には、断面円形状のガイドピン52の上端部が嵌入可能になっている。ガイド孔51にガイドピン52が嵌入された場合、ガイドピン52の両端部は、配線基板10の基板主面12側及び基板裏面13側にそれぞれ突出するようになっている。なお、これらのガイドピン52は、ステンレス鋼からなり、軸線方向に対して垂直な平坦面を両端部に備えている。本実施形態において具体的には、JIS C 5981に規定するガイドピン「CNF125A−21」(直径0.699mm)を使用している。即ち、ガイドピン52の直径は、ガイド孔51とほぼ同径に設定されている。
図2,図3に示されるように、配線基板10において前記半導体集積回路素子搭載領域23よりも基板外周側となる領域には、複数の光導波構造部用孔91が形成されている。各光導波構造部用孔91は断面円形状かつ等断面形状であって、配線基板10の基板主面12及び基板裏面13を貫通している。本実施形態の場合、各光導波構造部用孔91の直径は、約0.1mmに設定されている。
また、各光導波構造部用孔91内には、基板主面12及び基板裏面13を貫通する光導波構造部92がそれぞれ形成されている。そして、基板主面12における光導波構造部92の端部付近であって、かつ、各光導波構造部92よりも基板中央部側には、前記光素子接続用端子55が配置されている。各光導波構造部92は、コア93及びそれを取り囲むクラッド94を有している。なお、実質的にコア93は光信号が伝搬する光路となる。本実施形態の場合、コア93及びクラッド94は、屈折率等の異なる透明なポリマ材料、具体的には屈折率等の異なるPMMA(ポリメチルメタクリレート)により形成されている。光路となるコア93の本数は、前記VCSEL24の発光部25の数、及び、前記フォトダイオード27の受光部の数と同じく12であって、それらは直線的にかつ互いに平行に延びるように形成されている。
その結果、VCSEL24(またはフォトダイオード27)と光導波構造部92とが、平面方向において位置合わせされた状態で固定される。ここで、「平面方向において位置合わせされた状態」とは、光導波構造部92が前記各発光部25(または各受光部)の直下にあり各コア93と各発光部25(または各受光部)との光軸が合った状態をいう。
図1〜図3に示されるように、前記異方導電性接着シート71を構成する絶縁フィルム76は、熱可塑性樹脂(本実施形態ではエポキシ樹脂)からなるバインダ中にフィラーである銀粒子75(導電体)を含んだ組成を有している。異方導電性接着シート71は、シート主面72及びシート裏面73を有し、縦50.0mm×横50.0mm×厚さ0.2mmの正方形板状をなしている。シート主面72は、前記配線基板10の基板裏面13、及び、基板裏面13上に位置する前記電極48に面接触している。シート裏面73は、光導波路付き配線基板61の上面62、及び、上面62上に位置する前記電極67に面接触している。また、異方導電性接着シート71は、電極48−電極67間の領域に、シート主面72側とシート裏面73側とを電気的に接続する導体部77(図2,図3の破線部分参照)を有している。なお、図示していないが、導体部77は、異方導電性接着シート71を厚さ方向に加圧した際に内部の銀粒子75がシート厚さ方向に連続的に繋がることにより形成される。
図2に示されるように、異方導電性接着シート71における複数箇所には、位置決め用ガイド孔74が形成されている。各位置決め用ガイド孔74は、断面円形状かつ等断面形状であって、異方導電性接着シート71のシート主面72及びシート裏面73を貫通している。本実施形態の場合、各位置決め用ガイド孔74の直径は、前記ガイド孔51の直径と等しく、約0.7mmに設定されている。各位置決め用ガイド孔74には、前記ガイドピン52の下端部が嵌入可能になっている。
図2,図3に示されるように、異方導電性接着シート71には、複数の光ビア用孔101が形成されている。各光ビア用孔101は断面円形状かつ等断面形状であって、異方導電性接着シート71のシート主面72及びシート裏面73を貫通している。本実施形態の場合、各光ビア用孔101の直径は、前記光導波構造部用孔91の直径と等しく、約0.1mmに設定されている。
また、各光ビア用孔101内には、前記光導波構造部92と同軸上に位置する光ビア102がそれぞれ形成されている。各光ビア102は、コア103及びそれを取り囲むクラッド104を有している。なお、実質的にコア103は光信号が伝搬する光路となる。本実施形態の場合、コア103及びクラッド104は、光ビア用孔101に樹脂材料を充填して固化させることにより形成されたものである。具体的に言うと、クラッド104は、光ビア用孔101に液状のクラッド材を充填して固化させることにより形成されたものである。また、コア103は、クラッド104の一部を除去することによって形成されたコア用孔内に液状のコア材を充填して固化させることにより形成されたものである。コア103及びクラッド104は、屈折率等の異なる透明なポリマ材料、具体的には屈折率等の異なるPMMA(ポリメチルメタクリレート)により形成されている。光路となるコア103の本数は、光導波構造部92のコア93の数と同じく12であって、それらは直線的にかつ互いに平行に延びるように形成されている。なお、コア103及びクラッド104の端面は、シート主面72及びシート裏面73から突出しないようになっている。
その結果、光導波構造部92と光ビア102とが、平面方向において位置合わせされた状態で固定される。ここで、「平面方向において位置合わせされた状態」とは、光ビア102が各光導波構造部92の直下にあり、光ビア102のコア103と光導波構造部92のコア93との光軸が合った状態をいう。
このように構成された光電気混載モジュール1の一般的な動作について簡単に述べる。
VCSEL24及びフォトダイオード27は、光導波路付き配線基板61の金属導体層65や配線基板10の金属導体層42などを介した電力供給により、動作可能な状態となる。配線基板10上のドライバIC22からVCSEL24に電気信号が出力されると、VCSEL24は入力した電気信号を光信号(レーザー光)に変換した後、その光信号を光導波路81のコア83の一端(図3では右端)にある光路変換用ミラーに向けて、発光部25から出射する。発光部25から出射したレーザー光は、光導波構造部92のコア93及び光ビア102のコア103を順番に通過した後、光導波路81の上面側から入射して、コア83の光路変換用ミラーに入射する。光路変換用ミラーに入射したレーザー光は、そこで進行方向を90°変更し、コア83を通過して、コア83の他端側(図3では左端側)にある光路変換用ミラーに入射する。そして、他端側にある光路変換用ミラーに入射したレーザー光は、そこで進行方向を90°変更し、光導波路81の上面側から出射する。さらに、レーザー光は、光ビア102のコア103及び光導波構造部92のコア93を順番に通過した後、フォトダイオード27の受光部に入射する。フォトダイオード27は、受光したレーザー光を電気信号に変換し、変換した電気信号をレシーバIC26に出力する。
次に、上記構成の光電気混載モジュール1の製造方法を説明する。
まず、光ビア付き異方導電性接着シート71を従来周知の手法により作製し、あらかじめ準備しておく。光ビア付き異方導電性接着シート71は以下のように作製される。まず、異方導電性材料からなるペーストを図示しないフィルム上に塗布する。かかるペーストには、熱可塑性樹脂、銀粒子75、溶剤等が含まれている。そして、このようなペーストの塗布を行った後、所定温度で加熱乾燥を行うことによってペースト中の溶剤をある程度揮発させ、ペーストをBステージとなるように固化させる。その後、フィルムを除去すれば、半硬化状態の異方導電性接着シート71が形成される。
続く穴明け工程では、精密ドリル111を用いた精密穴明け加工(ドリル加工)を行い、異方導電性接着シート71に光ビア用孔101を形成する(図4参照)。また、穴明け工程では、精密ドリルを用いた精密穴明け加工を行い、異方導電性接着シート71に位置決め用ガイド孔74を形成する(図4参照)。次に、異方導電性接着シート71を表面研磨装置にセットして、シート主面72及びシート裏面73を研磨する。この研磨により、光ビア用孔101の開口部から突出して盛り上がっている余剰の樹脂や、シート表面に付着している樹脂を除去する。この研磨工程を行うと、異方導電性接着シート71の基板主面12及び基板裏面13における凹凸が解消されて平坦化する。さらに、周知の手法により仕上げ加工を行って、光ビア用孔101の穴径を0.100mmとなるように微調整するとともに、位置決め用ガイド孔74の穴径を0.700mmとなるように微調整する。このときの加工に要求される精度は、具体的には±0.001mmである。
続く光ビア形成工程では、クラッド形成工程及びコア形成工程を実施して、光ビア用孔101内に、光ビア102におけるクラッド104とコア103とを形成する(図5参照)。クラッド形成工程では、光ビア用孔101内に液状のクラッド材を充填して固化させることにより、クラッド104を形成する。次に、精密ドリルを用いた精密ドリル加工を行ってクラッド104の一部を除去することにより、シート主面72及びシート裏面73を貫通するコア用孔を形成する。なお、YAGレーザーまたは炭酸ガスレーザーを用いたレーザー加工を行ってクラッド104の一部を除去することにより、コア用孔を形成してもよい。続くコア形成工程では、コア用孔内に液状のコア材を充填して固化させることにより、コア103を形成する。その結果、光ビア102が形成され、異方導電性接着シート71が完成する。
また、光導波路付き配線基板61を構成する基板本体69を従来公知の手法により作製し、準備しておく。その具体例を挙げると、銅張積層板を出発材料として銅箔のエッチングや無電解銅めっき等を行い、金属導体層65及びスルーホール部66を有する樹脂絶縁層64を形成する。次に、樹脂絶縁層64の表層にさらに樹脂絶縁層64を積層形成し、最上層の樹脂絶縁層64の上面62に電極67や取付凹部68を形成する。また、従来公知の手法に従って、取付凹部68の底面にクラッド84及びコア83を順次積層形成し、光導波路81を形成する。
続く配線基板作製工程では、配線基板10を従来周知の手法により作製し、あらかじめ準備しておく。配線基板10は以下のように作製される。まず、縦50mm×横50mm×厚さ0.6mmの基材の両面に銅箔が貼付された銅張積層板(図示略)を準備する。そして、YAGレーザーまたは炭酸ガスレーザーを用いてレーザー孔あけ加工を行い、銅張積層板を貫通する貫通孔を所定位置にあらかじめ形成しておく。次に、従来公知の手法に従って無電解銅めっき及び電解銅めっきを行うことでスルーホール導体17を形成した後、そのスルーホール導体17内に閉塞体18を充填形成する。さらに、銅めっきを行って蓋状導体19を形成し、さらに銅張積層板の両面の銅箔のエッチングを行って配線パターン(図示略)をパターニングする。具体的には、無電解銅めっきの後、露光及び現像を行って所定パターンのめっきレジストを形成する。この状態で無電解銅めっき層を共通電極として電解銅めっきを施した後、まずレジストを溶解除去して、さらに不要な無電解銅めっき層をエッチングで除去する。その結果、コア基板14を得る。
次に、コア基板14のコア主面15及びコア裏面16に感光性エポキシ樹脂を被着し、露光及び現像を行うことにより、内層接続ビア導体43,47が形成されるべき位置に盲孔を有する第1層の樹脂絶縁層33,34を形成する。さらに、従来公知の手法(例えばセミアディティブ法)に従って電解銅めっきを行い、前記盲孔の内部に内層接続ビア導体43,47を形成するとともに、樹脂絶縁層33,34上に金属導体層42を形成する。
次に、第1層の樹脂絶縁層33,34上に感光性エポキシ樹脂を被着し、露光及び現像を行うことにより、内層接続ビア導体43,47が形成されるべき位置に盲孔を有する第2層の樹脂絶縁層33,34を形成する。次に、従来公知の手法に従って電解銅めっきを行い、前記盲孔の内部に内層接続ビア導体43,47を形成する。さらに、配線基板10の基板主面12側に位置する第2層の樹脂絶縁層33上に、CPU接続用端子、ドライバIC接続用端子57(またはレシーバIC接続用端子)、光素子接続用端子55及び配線パターン58,59を形成する(図6参照)。同様に、第2層の樹脂絶縁層34上に電極48を形成する。この時点で、第1ビルドアップ層31及び第2ビルドアップ層32が完成する(図6参照)。
この後、第2層の樹脂絶縁層33上にソルダーレジスト37を形成する。次に、所定のマスクを配置した状態で露光及び現像を行い、ソルダーレジスト37に、CPU接続用端子、ドライバIC接続用端子57(またはレシーバIC接続用端子)及び光素子接続用端子55を露出させる開口部をパターニングする。以上の結果、両面にビルドアップ層31,32を備える所望の配線基板10が完成する(図6参照)。
次に、精密ドリルを用いた精密穴明け加工を行い、配線基板10にガイド孔51を形成する。さらに、配線基板10を表面研磨装置にセットして、基板主面12及び基板裏面13を研磨する。この研磨により、ガイド孔51の開口部から突出して盛り上がっている余剰の樹脂や、基板表面に付着している樹脂を除去する。この研磨工程を行うと、配線基板10の基板主面12及び基板裏面13における凹凸が解消されて平坦化する。さらに、周知の手法により仕上げ加工を行って、ガイド孔51の穴径を0.700mmとなるように微調整する。このときの加工に要求される精度は、具体的には±0.001mmである。
また、配線基板10に対して精密ドリル112を用いた精密穴明け加工を行うことにより、配線基板10に光導波構造部用孔91を形成する(図7参照)。さらに、周知の手法により仕上げ加工を行って、光導波構造部用孔91の穴径を0.100mmとなるように微調整する。このときの加工に要求される精度は、具体的には±0.001mmである。
次に、光導波構造部92におけるクラッド94と、光導波構造部92におけるコア93とを形成する(図8参照)。詳述すると、まず、光導波構造部用孔91内に液状のクラッド材を充填して固化させることにより、クラッド94を形成する。次に、精密ドリルを用いた精密ドリル加工を行ってクラッド94の一部を除去することにより、基板主面12及び基板裏面13を貫通するコア用孔を形成する。なお、YAGレーザーまたは炭酸ガスレーザーを用いたレーザー加工を行ってクラッド94の一部を除去することにより、コア用孔を形成してもよい。次に、コア用孔内に液状のコア材を充填して固化させることにより、コア93を形成する。その結果、光導波構造部92が形成される。
さらに、完成した配線基板10において、前記CPU接続用端子上、及び、前記ドライバIC接続用端子57上(またはレシーバIC接続用端子上)にはんだボール45を形成する(図9参照)。詳述すると、CPU接続用端子及びドライバIC接続用端子57(またはレシーバIC接続用端子)にはんだペーストを塗布してリフローすることにより、はんだボール45を形成する。また、前記光素子接続用端子55上にはんだボール56を形成する。詳述すると、光素子接続用端子55にはんだペーストを塗布してリフローすることにより、はんだボール56を形成する。
次に、この配線基板10の半導体集積回路素子搭載領域23にICチップ21を搭載する。このとき、CPU接続用端子と、ICチップ21の素子側端子とを位置合わせしてリフローを行う。これにより、CPU接続用端子及び素子側端子同士が接合され、配線基板10とICチップ21とが電気的に接続される。
次に、図1において中央にある光電気混載パッケージ2において、配線基板10の基板主面12側にドライバIC22を実装する(図9参照)。また、図1において右側及び下側にある光電気混載パッケージ3,4において、配線基板10の基板主面12側にレシーバIC26を実装する。詳述すると、ドライバIC22をはんだボール45に押し付けた状態でリフローを行い、ドライバIC22の端子28をはんだボール45にはんだ付けする。一方、レシーバIC26も、ドライバIC22と同様の工程を経て、配線基板10の基板主面12側に実装される。
続く光素子実装工程では、光電気混載パッケージ2において、配線基板10の基板主面12側にVCSEL24を実装する(図9参照)。また、光電気混載パッケージ3,4において、配線基板10の基板主面12側にフォトダイオード27を実装する。詳述すると、VCSEL24を、発光部25を光導波構造部92側に向けた状態ではんだボール56に押し付けるとともに、この状態でリフローを行い、VCSEL24の端子29をはんだボール56にはんだ付けする。一方、フォトダイオード27も、VCSEL24と同様の工程を経て、配線基板10の基板主面12側に実装される。
続く位置合わせ工程では、配線基板10と異方導電性接着シート71とを積層してなる積層部121を光導波路付き配線基板61の上面62に配置する(図10,図11参照)。次に、ガイドピン52を、配線基板10のガイド孔51と異方導電性接着シート71の位置決め用ガイド孔74とに嵌入させる。これにより、光ビア102のコア103と光導波構造部92のコア93との光軸合わせが行われる。
続く接合工程では、積層部121を光導波路付き配線基板61の上面62に配置した状態で、配線基板10、異方導電性接着シート71及び光導波路付き配線基板61の積層方向に押圧力を加える。詳述すると、積層部121を、ヒートツールを用いて光導波路付き配線基板61に押し付ける。そして、ヒートツールを加熱して異方導電性接着シート71を一旦軟化させた後、異方導電性接着シート71を常温まで冷却して硬化させる。その結果、配線基板10及び光導波路付き配線基板61が異方導電性接着シート71を介して接合される。このとき、配線基板10の電極48と光導波路付き配線基板61の電極67とが銀粒子75を介して接合し、これにより配線基板10側と光導波路付き配線基板61側とを電気的に接続導通する。また、配線基板10と光導波路付き配線基板61との隙間は、異方導電性接着シート71によって埋められた状態となる。以上のようにして、図1に示す本実施形態の光電気混載モジュール1が完成する。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の光電気混載パッケージ2,3,4では、光ビア102と光導波構造部92とが位置合わせされた状態で積層部121と光導波路付き配線基板61とを接合した際に、異方導電性接着シート71が厚さ方向に加圧され、導体部77が自然に位置合わせされた状態で形成される。即ち、接合時においては、光ビア102と光導波構造部92とが接続されるのと同時に、配線基板10及び光導波路付き配線基板61が異方導電性接着シート71を介して電気的に接続されるようになる。ゆえに、接合時の工数が少なくて済むため、光電気混載パッケージ2,3,4の製造が容易になる。また本実施形態では、導体部分(導体部77)と光路を構成する部分(光ビア102)とが1枚の異方導電性接着シート71内に設けられているため、配線基板10と光導波路付き配線基板61との接続構造が単純になり、ひいては、光電気混載パッケージ2,3,4の構造も単純になる。ゆえに、異方導電性接着シート71を用いて製造される好適な光電気混載パッケージ2,3,4を得ることができる。
(2)特開2006−234851号公報では、配線板(光導波路付き配線基板)上に異方性導電フィルム(異方導電性接着シート)を形成した後、さらに異方性導電フィルム上に光学素子(光素子)を搭載する技術が提案されている。しかし、光学素子を配線板に電気的に接続する際に、異方性導電フィルムを厚さ方向に加圧する必要があるため、光学素子に直接圧力が加わって破損してしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、光素子(VCSEL24、フォトダイオード27)を、異方導電性接着シート71が存在しない基板主面12上に実装しているため、配線基板10、異方導電性接着シート71及び光導波路付き配線基板61の積層方向に押圧力を加えた際でも光素子に直接外力が作用しにくくなる。
(3)本実施形態では、配線基板10が異方導電性接着シート71を介して光導波路付き配線基板61に搭載されるため、光素子(VCSEL24またはフォトダイオード27)と光導波路81とをつなぐ光路は、配線基板10に形成された光導波構造部92と異方導電性接着シート71に形成された光ビア102とによって構成される。これにより、光信号は、確実に光導波構造部92及び光ビア102を伝搬し、コア93,103が存在しない空間を通らないため、光信号の損失、劣化を確実に低減することができる。
(4)本実施形態では、異方導電性接着シート71により配線基板10側と光導波路付き配線基板61側とが接続導通される。かかる導通構造によると、配線基板10側の電極48と光導波路付き配線基板61側の電極67とについてバンプレス化を図ることができる。ゆえに、電極48,67へのはんだ印刷を省略することができ、ひいては光電気混載パッケージ2,3,4のさらなる小型化に十分に対応可能となる。
(5)本実施形態のVCSEL24は、発光部25から配線基板10の基板主面12に対して直交する方向(即ち、図2,図3において下方向)に、光信号を出射するように構成され、配線基板10の基板主面12に搭載されている。また、本実施形態のフォトダイオード27は、受光部が光導波路81側からフォトダイオード27側に向かう光信号を受けやすい構成となっており、同じく配線基板10の基板主面12に搭載されている。よって、VCSEL24及びフォトダイオード27を、従来のフリップチップボンディング等の手法で実装することができるため、光電気混載モジュール1を低コストで製造できる。
[第2実施形態]
以下、本発明を具体化した第2実施形態の光電気混載モジュール1を図13に基づき詳細に説明する。ここでは前記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点については同じ部材番号を付すのみとする。
図13に示されるように、本実施形態の光電気混載モジュール1は、VCSEL24(またはフォトダイオード27)の位置と光ビア付き異方導電性接着シートの構造が上記第1実施形態とは異なる。本実施形態のVCSEL24は、発光部25を基板裏面13と同じ側に向けた状態で、基板裏面13に位置する光素子実装部(光素子接続用端子55、はんだボール56)上に実装されている。また、本実施形態の光ビア付き異方導電性接着シート131は、シート主面72にて開口する収容凹部132を有している。なお、本実施形態の光電気混載パッケージ2を製造する際の位置合わせ工程においては、配線基板10と異方導電性接着シート131とを積層し、かつ、収容凹部132内にVCSEL24を収容することにより積層部が構成される。そして、接合工程において積層部を光導波路付き配線基板61に対して接合することにより、光電気混載パッケージ2が製造される。
従って、本実施形態によれば、VCSEL24が異方導電性接着シート71に設けられた収容凹部132内に収容されているため、配線基板10、異方導電性接着シート71及び光導波路付き配線基板61の積層方向に押圧力を加えた際にVCSEL24に直接外力が作用しにくくなる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の光ビア102を構成するコア103及びクラッド104の端面は、シート主面72及びシート裏面73から突出しないようになっていた。しかし、例えば光導波路81が光導波路付き配線基板61に埋設されている場合、コア103及びクラッド104の端面をシート裏面73から突出させるとともに、突出部分を最上層の樹脂絶縁層64に設けた嵌入孔133内に嵌入させてもよい(図14参照)。このようにすれば、コア103及びクラッド104の突出部分により、光導波路付き配線基板61と異方導電性接着シート71との位置合わせを図ることができる。
・ところで、光ビア102を絶縁フィルム76よりも体積収縮しにくい材料で形成した場合には、異方導電性接着シート71を厚さ方向に加圧したとしても、異方導電性接着シート71は、光ビア102が存在するために薄くなりにくい。その結果、導体部77の形成が困難になる可能性がある。そこで図15に示されるように、光ビア102を構成するコア103及びクラッド104のシート主面72側の端面を凹ませる(即ち、端面をシート主面72よりもシート裏面73側に位置させる)ようにしてもよい。このようにすれば、厚さ方向に加圧した際に異方導電性接着シート71が確実に薄くなるため、導体部77が確実に形成される。
・上記各実施形態において、ICチップ21、ドライバIC22、レシーバIC26、VCSEL24及びフォトダイオード27の搭載方法を適宜変更してもよい。例えば、ICチップ21、ドライバIC22、レシーバIC26、VCSEL24及びフォトダイオード27の少なくとも1つを、ワイヤ(図示略)を介して配線基板10の基板主面12上または基板裏面13上に形成されたボンディングパッド(図示略)に接続してもよい。
次に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)シート主面及びシート裏面を有し、厚さ方向に導電性を有する異方導電性接着シートであって、前記シート主面及び前記シート裏面を貫通する光ビア用孔が形成され、前記シート主面及び前記シート裏面を貫通しかつガイドピンの一部が嵌入可能な位置決め用ガイド孔が形成され、厚さ方向に加圧された際に内部の導電体により前記シート主面側と前記シート裏面側とを電気的に接続する導体部が形成される絶縁フィルムと、光信号が伝搬する光路となるコア、及び、前記コアを取り囲むクラッドを有し、前記光ビア用孔内に形成された光ビアとを備えることを特徴とする光ビア付き異方導電性接着シート。
本発明を具体化した第1実施形態の光電気混載モジュールを示す概略斜視図。 光電気混載モジュールを示す概略断面図。 光電気混載モジュールを示す要部断面図。 光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 光電気混載モジュールの製造方法を示す説明図。 第2実施形態における光電気混載モジュールを示す要部断面図。 他の実施形態における光電気混載モジュールを示す要部断面図。 他の実施形態における異方導電性接着シートを示す概略断面図。
符号の説明
2,3,4…光電気混載パッケージ
10…配線基板
11…配線基板本体
12…基板主面
13…基板裏面
24…光素子としてのVCSEL
25…発光部
27…光素子としてのフォトダイオード
51…ガイド孔
52…ガイドピン
55…光素子実装部としての光素子接続用端子
56…光素子実装部としてのはんだボール
61…光導波路付き基板としての光導波路付き配線基板
71,131…光ビア付き異方導電性接着シート(異方導電性接着シート)
72…シート主面
73…シート裏面
74…位置決め用ガイド孔
81…光導波路
92…光導波構造部
101…光ビア用孔
102…光ビア
103…コア
104…クラッド
121…積層部
132…収容凹部

Claims (9)

  1. シート主面及びシート裏面を有し、厚さ方向に導電性を有する異方導電性接着シートであって、
    前記シート主面及び前記シート裏面を貫通する光ビア用孔内に、光信号が伝搬する光路となるコア及び前記コアを取り囲むクラッドからなる光ビアが形成され、前記シート主面及び前記シート裏面を貫通しかつガイドピンが嵌入可能な位置決め用ガイド孔が形成されていることを特徴とする光ビア付き異方導電性接着シート。
  2. 前記コア及び前記クラッドは、前記光ビア用孔に樹脂材料を充填して固化させることにより形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の光ビア付き異方導電性接着シート。
  3. 前記コア及び前記クラッドの端面は、前記シート主面及び前記シート裏面から突出していないことを特徴とする請求項1または2に記載の光ビア付き異方導電性接着シート。
  4. 前記コア及び前記クラッドの端面は、前記シート裏面から突出していることを特徴とする請求項1または2に記載の光ビア付き異方導電性接着シート。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光ビア付き異方導電性接着シートを用いて製造される光電気混載パッケージであって、
    基板主面及び基板裏面を有する配線基板本体に対して、前記基板主面及び前記基板裏面を貫通する光導波構造部を形成し、前記基板主面及び前記基板裏面を貫通するガイド孔を形成することによって配線基板を作製し、
    発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を有する光素子を、前記発光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波構造部側に向けた状態で、前記配線基板の前記基板主面における前記光導波構造部の端部付近に位置する光素子実装部上に実装し、
    前記配線基板と前記光ビア付き異方導電性接着シートとを積層してなる積層部を、光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板上に配置するとともに、その際に前記ガイドピンを前記配線基板側のガイド孔と前記光ビア付き異方導電性接着シートの位置決め用ガイド孔とに嵌入させることにより、前記光ビア付き異方導電性接着シートの光ビアと前記配線基板の光導波構造部とを位置合わせした後、
    前記配線基板、前記光ビア付き異方導電性接着シート及び前記光導波路付き基板の積層方向に押圧力を加えることにより、前記配線基板及び前記光導波路付き基板を前記光ビア付き異方導電性接着シートを介して接合する
    ことにより製造されることを特徴とする光電気混載パッケージ。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光ビア付き異方導電性接着シートを用いて製造される光電気混載パッケージであって、
    基板主面及び基板裏面を有する配線基板本体に対して、前記基板主面及び前記基板裏面を貫通するガイド孔を形成することによって配線基板を作製し、
    発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を有する光素子を、前記発光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記基板裏面と同じ側に向けた状態で、前記配線基板の前記基板裏面に位置する光素子実装部上に実装し、
    前記配線基板と前記光ビア付き異方導電性接着シートとを積層し、かつ、前記光ビア付き異方導電性接着シートの前記シート主面にて開口する収容凹部内に前記光素子を収容することにより構成される積層部を、光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板上に配置するとともに、その際に前記ガイドピンを前記配線基板側のガイド孔と前記光ビア付き異方導電性接着シートの位置決め用ガイド孔とに嵌入させることにより、前記光ビア付き異方導電性接着シートの光ビアと前記光素子とを位置合わせした後、
    前記配線基板、前記光ビア付き異方導電性接着シート及び前記光導波路付き基板の積層方向に押圧力を加えることにより、前記配線基板及び前記光導波路付き基板を前記光ビア付き異方導電性接着シートを介して接合する
    ことにより製造されることを特徴とする光電気混載パッケージ。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光ビア付き異方導電性接着シートを用いて光電気混載パッケージを製造する方法であって、
    基板主面及び基板裏面を有し、前記基板主面及び前記基板裏面を貫通する光導波構造部が形成され、前記基板主面及び前記基板裏面を貫通するガイド孔が形成された配線基板を作製する配線基板作製工程と、
    発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を有する光素子を、前記発光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記光導波構造部側に向けた状態で、前記配線基板の前記基板主面における前記光導波構造部の端部付近に位置する光素子実装部上に実装する光素子実装工程と、
    前記配線基板と前記光ビア付き異方導電性接着シートとを積層してなる積層部を、光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板上に配置するとともに、その際に前記ガイドピンを前記配線基板側のガイド孔と前記光ビア付き異方導電性接着シートの位置決め用ガイド孔とに嵌入させることにより、前記光ビア付き異方導電性接着シートの光ビアと前記配線基板の光導波構造部とを位置合わせする位置合わせ工程と、
    前記位置合わせ工程後、前記配線基板、前記光ビア付き異方導電性接着シート及び前記光導波路付き基板の積層方向に押圧力を加えることにより、前記配線基板及び前記光導波路付き基板を前記光ビア付き異方導電性接着シートを介して接合する接合工程と
    を含むことを特徴とする光電気混載パッケージの製造方法。
  8. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光ビア付き異方導電性接着シートを用いて光電気混載パッケージを製造する方法であって、
    基板主面及び基板裏面を有し、前記基板主面及び前記基板裏面を貫通するガイド孔が形成された配線基板を作製する配線基板作製工程と、
    発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を有する光素子を、前記発光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記基板裏面と同じ側に向けた状態で、前記配線基板の前記基板裏面に位置する光素子実装部上に実装する光素子実装工程と、
    前記配線基板と前記光ビア付き異方導電性接着シートとを積層し、かつ、前記光ビア付き異方導電性接着シートの前記シート主面にて開口する収容凹部内に前記光素子を収容することにより構成される積層部を、光信号が伝搬する光路となる光導波路を備えた光導波路付き基板上に配置するとともに、その際に前記ガイドピンを前記配線基板側のガイド孔と前記光ビア付き異方導電性接着シートの位置決め用ガイド孔とに嵌入させることにより、前記光ビア付き異方導電性接着シートの光ビアと前記光素子とを位置合わせする位置合わせ工程と、
    前記位置合わせ工程後、前記配線基板、前記光ビア付き異方導電性接着シート及び前記光導波路付き基板の積層方向に押圧力を加えることにより、前記配線基板及び前記光導波路付き基板を前記光ビア付き異方導電性接着シートを介して接合する接合工程と
    を含むことを特徴とする光電気混載パッケージの製造方法。
  9. 前記光ビア付き異方導電性接着シートは、
    ドリル加工を行うことにより、異方導電性接着シートに前記光ビア用孔及び前記位置決め用ガイド孔を形成する穴明け工程と、
    前記光ビア用孔内に前記光ビアにおける前記クラッドと前記コアとを形成する光ビア形成工程と
    を経て作製されることを特徴とする請求項7または8に記載の光電気混載パッケージの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103630986A (zh) * 2012-08-24 2014-03-12 伟创力有限责任公司 用于印刷电路板的光通孔

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