JP2009085293A - 差動制限装置 - Google Patents
差動制限装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009085293A JP2009085293A JP2007254286A JP2007254286A JP2009085293A JP 2009085293 A JP2009085293 A JP 2009085293A JP 2007254286 A JP2007254286 A JP 2007254286A JP 2007254286 A JP2007254286 A JP 2007254286A JP 2009085293 A JP2009085293 A JP 2009085293A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- gear
- clutch
- housing
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/20—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
- F16H48/30—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using externally-actuatable means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/06—Differential gearings with gears having orbital motion
- F16H48/10—Differential gearings with gears having orbital motion with orbital spur gears
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/06—Differential gearings with gears having orbital motion
- F16H48/10—Differential gearings with gears having orbital motion with orbital spur gears
- F16H48/11—Differential gearings with gears having orbital motion with orbital spur gears having intermeshing planet gears
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/20—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
- F16H48/22—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using friction clutches or brakes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/20—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
- F16H48/30—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using externally-actuatable means
- F16H48/34—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using externally-actuatable means using electromagnetic or electric actuators
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/20—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
- F16H2048/204—Control of arrangements for suppressing differential actions
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/20—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
- F16H48/30—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using externally-actuatable means
- F16H48/34—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using externally-actuatable means using electromagnetic or electric actuators
- F16H2048/346—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using externally-actuatable means using electromagnetic or electric actuators using a linear motor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/38—Constructional details
- F16H48/40—Constructional details characterised by features of the rotating cases
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Retarders (AREA)
Abstract
【課題】クラッチの容量を増大することができ、十分に大きな差動制限力を得ることができる差動制限装置を提供する。
【解決手段】駆動源の駆動力によって回転するハウジング2と、このハウジング2からの回転力を1対の出力軸に差動分配する1対の出力ギヤ3A,3Bを有する差動機構3と、1対の出力ギヤ3A,3Bの周囲に配置され、差動機構3の差動を制限する環状の摩擦板としてのインナクラッチプレート4A及びアウタクラッチプレート4Bを有するクラッチ4と、このクラッチ4を作動させる出力機構5とを備え、この出力機構5は、インナクラッチプレート4A及びアウタクラッチプレート4Bの外径に対応した外径を有して軸線方向に移動する第1カム52Cと、この第1カム52Cの軸線方向の移動をクラッチ4に伝達する伝達部材としての押圧ピン35とを含む。
【選択図】図2
【解決手段】駆動源の駆動力によって回転するハウジング2と、このハウジング2からの回転力を1対の出力軸に差動分配する1対の出力ギヤ3A,3Bを有する差動機構3と、1対の出力ギヤ3A,3Bの周囲に配置され、差動機構3の差動を制限する環状の摩擦板としてのインナクラッチプレート4A及びアウタクラッチプレート4Bを有するクラッチ4と、このクラッチ4を作動させる出力機構5とを備え、この出力機構5は、インナクラッチプレート4A及びアウタクラッチプレート4Bの外径に対応した外径を有して軸線方向に移動する第1カム52Cと、この第1カム52Cの軸線方向の移動をクラッチ4に伝達する伝達部材としての押圧ピン35とを含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、差動制限装置に関し、特に差動機構の差動を制限するクラッチを備えた差動制限装置に関する。
従来の差動制限装置として、1対の出力軸のうち一方の出力軸と入力軸とをクラッチによって連結し、差動機構の差動を制限するようにしたものがある(特許文献1)。
この差動制限装置は、入力軸と共に回転するハウジングと、このハウジングからの回転力を差動分配する差動機構と、この差動機構の差動を制限するクラッチと、このクラッチを駆動する駆動機構とから構成されている。
ハウジングは、一方に開口する有底円筒状のフロントハウジング、及びこのフロントハウジングの開口部に装着された円環状のリヤハウジングからなり、入力軸に連結されている。そして、車両用のエンジンなど駆動源の駆動力を入力軸から受けて回転するように構成されている。
差動機構は、1対の出力軸をそれぞれ連結する1対の出力ギヤとしてのリングギヤ,太陽歯車、及びこれらリングギヤ,太陽歯車に噛合する入力ギヤとしての遊星歯車を有し、ハウジング内に収容されている。そして、ハウジングからの回転力を1対の出力軸に差動分配するように構成されている。
クラッチは、アウタクラッチプレート及びインナクラッチプレートからなり、フロントハウジングの内周面とリングギヤの外周面との間に配置されている。そして、アウタクラッチプレートとインナクラッチプレートとが摩擦係合して入力軸と一方の出力軸とを連結し、上述したように差動機構の差動を制限するように構成されている。アウタクラッチプレートはフロントハウジングの内周面に、またインナクラッチプレートはリングギヤの外周面にそれぞれ交互に複数個ずつスプライン嵌合されている。
駆動機構は、電磁クラッチと、この電磁クラッチの電磁力を受けて駆動するパイロットクラッチと、このパイロットクラッチの駆動によってハウジングからの回転力をメインクラッチ側への押圧力に変換するカムとを有し、1対の出力軸の周囲に配置され、かつハウジング内に収容されている。そして、カムの出力部材からの押圧力を筒部及び底部からなる有底円筒状の出力伝達部材(底部)に付与し、さらには出力伝達部材(筒部)からメインクラッチ側に付与してアウタクラッチプレートとインナクラッチプレートとを摩擦係合させるように構成されている。
以上の構成により、例えば車両のエンジン側からの駆動力が入力軸を介してハウジングに入力されると、ハウジングが回転軸線の回りに回転する。ハウジングが回転すると、この回転力が遊星歯車に伝達され、さらに遊星歯車からリングギヤと太陽歯車とに伝達される。リングギヤ及び太陽歯車にはそれぞれ出力軸が連結されているため、エンジン側からの駆動力が車両の走行状況に応じて差動分配され、この差動分配されたトルクが左右の出力軸に伝達される。
この場合、電磁クラッチに通電すると、電磁クラッチの電磁力によってパイロットクラッチが駆動される。次に、パイロットクラッチの駆動時にハウジングからの回転力をカムが受けると、この回転力がカムによって押圧力に変換され、この押圧力が出力部材から出力伝達部材を介してメインクラッチに付与される。そして、メインクラッチのアウタクラッチプレートとインナクラッチプレートとが相対的に接近して摩擦係合し、この摩擦係合によってハウジングとリングギヤとが、すなわち入力軸とリングギヤに対応する出力軸とがハウジングの回転力を伝達可能に連結される。これにより、差動機構の差動が制限される。
特開2007−138983号公報
しかしながら、特許文献1の差動制限装置において、より大きな差動制限力を得るためには、クラッチプレートの枚数を増やすことが必要となるが、メインクラッチの軸方向長さが遊星歯車の軸方向長さ及びリングギヤのフランジ部の軸方向長さ以上になると、装置全体の軸線方向寸法の大型化を招来してしまう。この結果、アウタクラッチプレート及びインナクラッチプレートの収容個数が制限され、すなわちメインクラッチの容量が制限されて、十分に大きな差動制限力を得ることができないという問題があった。
従って、本発明の目的は、クラッチの容量を増大することができ、もって十分に大きな差動制限力を得ることができる差動制限装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、駆動源の駆動力によって回転するハウジングと、前記ハウジングからの回転力を1対の出力軸に差動分配する1対の出力ギヤを有する差動機構と、前記1対の出力ギヤの周囲に配置され、前記差動機構の差動を制限する環状の摩擦板を有するクラッチと、前記クラッチを作動させる出力機構とを備え、前記出力機構は、前記摩擦板の外径に対応した外径を有して軸線方向に移動するカム部材と、前記カム部材の軸線方向の移動を前記クラッチに伝達する伝達部材とを含むことを特徴とする差動制限装置を提供する。
本発明によると、クラッチの容量を増大することができ、十分に大きな差動制限力を得ることができる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る差動制限装置を説明するために一部を破断して示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る差動制限装置を説明するために示す断面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図2のB−B断面図である。図5は、図2のC−C断面図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る差動制限装置を説明するために一部を破断して示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る差動制限装置を説明するために示す断面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図2のB−B断面図である。図5は、図2のC−C断面図である。
〔差動制限装置の全体構成〕
図1及び図2において、符号1で示す差動制限装置は、エンジントルクを受けて回転するハウジング2と、このハウジング2からの回転力を1対の車軸(図示せず)に差動分配する差動機構3と、この差動機構3の差動を制限するクラッチ4と、このクラッチ4を作動させる出力機構5とから大略構成されている。
図1及び図2において、符号1で示す差動制限装置は、エンジントルクを受けて回転するハウジング2と、このハウジング2からの回転力を1対の車軸(図示せず)に差動分配する差動機構3と、この差動機構3の差動を制限するクラッチ4と、このクラッチ4を作動させる出力機構5とから大略構成されている。
(ハウジング2の構成)
ハウジング2は、図1及び図2に示すように、車軸方向(回転軸線O)に沿って一方向に開口する部品挿入口20Aを有する有底円筒状のフロントハウジング20と、このフロントハウジング20の部品挿入口20Aを覆う略円環状のリヤハウジング21からなり、全体が回転軸線Oを中心として回転駆動される中空構造体によって形成されている。
ハウジング2は、図1及び図2に示すように、車軸方向(回転軸線O)に沿って一方向に開口する部品挿入口20Aを有する有底円筒状のフロントハウジング20と、このフロントハウジング20の部品挿入口20Aを覆う略円環状のリヤハウジング21からなり、全体が回転軸線Oを中心として回転駆動される中空構造体によって形成されている。
フロントハウジング20には、図2に示すように、部品挿入口20Aに連通し、かつ差動機構3及びクラッチ4・出力機構5(一部を除く)を収容する収容空間20Bと、この収容空間20Bに連通する車軸挿入孔20C及び第1ギヤ収容空間20D,20D,…、第2ギヤ収容空間20E,20E,…(実施の形態では共に5個)とが設けられている。また、フロントハウジング20には、第1ギヤ収容空間20D,20D,…を形成する第1トルク伝達面200D,200D,…と第1ピニオンギヤ支持面201D,201D,…、及び第2ギヤ収容空間20E,20E,…を形成する第2トルク伝達面200E,200E,…と第2ピニオンギヤ支持面201E,201E,…が設けられている。
車軸挿入孔20Cは、略均一な内径をもち、左側の車軸(図示せず)を挿通させる段状の貫通孔によって形成されている。第1ギヤ収容空間20D,20D,…及び第2ギヤ収容空間20E,20E,…は、図3に示すように、それぞれが互いに連通され、車軸挿入孔20C(図2に示す)の軸線回りに等間隔をもって並列する位置に配置されている。
フロントハウジング20の左車軸側端部には、ハウジング外周面に突出する環状のリングギヤ組付用フランジ20Fが設けられている。リングギヤ組付用フランジ20Fには、円周方向に所定の間隔をもって並列する複数の貫通孔20f,20f,…が設けられている。
フロントハウジング20の内面には、リヤハウジング21の内端面を指向する環状の段差面20Gが設けられている。また、フロントハウジング20の内面には、車軸方向に開口し、かつ段差面20Gとリヤハウジング21の内端面との間に介在する非磁性材料からなるリングスペーサ22が螺着されている。
フロントハウジング20の底部には、第2ギヤ収容空間20E,20E,…に対応する部位に位置し、かつ車軸挿入孔20Cの軸線回りに所定の間隔をもって並列する複数(実施の形態では5個)の貫通孔20H,20H,…が設けられている。貫通孔20H,20H,…は、油孔23A,23A,…を有する蓋体23,23,…によって閉塞されている。また、フロントハウジング20の底部には、左右1対の出力ギヤ3A,3B(後述)のうち右側の出力ギヤ3Bのギヤ部材を摺動自在に支持する右出力ギヤ用の第1支持部20Iが設けられている。
一方、リヤハウジング21は、図2に示すように、円筒状の第1エレメント21Aと、この第1エレメント21Aの外周面に環状空間25を介して対向する内周面を有する環状の第2エレメント21Bと、この第2エレメント21Bと第1エレメント21Aとの間に介在する連結用リング21Cとからなり、フロントハウジング20の部品挿入側開口部内に螺着されている。第1エレメント21A及び第2エレメント21Bは軟鉄等の磁性材料によって、また連結用リング21Cはステンレス鋼等の非磁性材料によってそれぞれ形成されている。
リヤハウジング21(第1エレメント21A)には、フロントハウジング20の収容空間20Bに連通し、かつ車軸挿入孔20Cの軸線方向に開口する車軸挿入孔210Aが設けられている。車軸挿入孔210Aは、略均一な内径をもち、右側の車軸(図示せず)を挿通させる段状の貫通孔によって形成されている。車軸挿入孔210Aの段状面には、左右1対の出力ギヤ3A,3B(後述)のうち右側の出力ギヤ3Bのボス部材を摺動自在に支持する右出力ギヤ用の第2支持部210Bが設けられている。
(差動機構3の構成)
差動機構3は、図1及び図2に示すように、左右1対の出力ギヤ(共にヘリカルギヤ)3A,3Bと、これら出力ギヤ3A,3Bのうち左側の出力ギヤ3Aにギヤ軸を平行にして噛合する第1ピニオンギヤ3C,3C,…(ヘリカルギヤ)と、これら第1ピニオンギヤ3C,3C,…及び右側の出力ギヤ3Bにギヤ軸を平行にして噛合する第2ピニオンギヤ3D,3D,…(ヘリカルギヤ)とを備え、ハウジング2の収容空間20Bに収容されている。
差動機構3は、図1及び図2に示すように、左右1対の出力ギヤ(共にヘリカルギヤ)3A,3Bと、これら出力ギヤ3A,3Bのうち左側の出力ギヤ3Aにギヤ軸を平行にして噛合する第1ピニオンギヤ3C,3C,…(ヘリカルギヤ)と、これら第1ピニオンギヤ3C,3C,…及び右側の出力ギヤ3Bにギヤ軸を平行にして噛合する第2ピニオンギヤ3D,3D,…(ヘリカルギヤ)とを備え、ハウジング2の収容空間20Bに収容されている。
出力ギヤ3Aは、図2に示すように、第1ボス部としてのボス部材30A及び第1筒部としてのギヤ部材31Aを有し、ハウジング2の回転軸線O上に回転自在に配置されている。出力ギヤ3A(ギヤ部材31A)の第1ピニオンギヤ3Cとの噛み合い部と出力ギヤ3B(ギヤ部材32B)の第2ピニオンギヤ3Dとの噛み合い部とのギヤ径(ピッチ円直径)比は、第1ピニオンギヤ3Cと第2ピニオンギヤ3Dとのギヤ径(ピッチ円直径)比に等しくなる割合に設定されている。これにより、出力ギヤ3A,3Bの速度比を等倍(1:1)の割合にすることが可能となる。
ボス部材30Aは、円環状のフランジ300Aを軸線方向略中間部に有する円筒部材からなり、フランジ300Aが出力ギヤ3Bのフランジ300B(後述)及びフロントハウジング20の内面にワッシャ27,28を介して摺動自在に配置されている。ボス部材30Aの内周面には、左右1対の出力軸(図示せず)のうち左側の出力軸が車軸挿入孔20Cを挿通してスプライン嵌合されている。
ギヤ部材31Aは、ボス部材30Aの外周面に第1環状空間29を介して対向する内周面を有する有底円筒状のインターナルギヤ(リングギヤ)からなり、ボス部材30Aのフランジ300Aの外周面にスプライン嵌合され、かつその先端部が出力ギヤ3Bのギヤ部材32Bにワッシャ34を介して、また底部がフランジ300Bにワッシャ27を介してそれぞれ摺動自在に配置されている。
出力ギヤ3Bは、図2に示すように、第2ボス部としてのボス部材30B,第2筒部としての中間部材31B及びギヤ部材32Bを有し、出力ギヤ3Aの軸線上にボス部材30Aの一部を内部に挿入させて回転自在に配置されている。
ボス部材30Bは、出力ギヤ3Aのフランジ300Aに対向するフランジ300Bを左出力ギヤ側端部に有する円筒部材からなり、右出力ギヤ用の第2支持部210Bにワッシャ26を介して摺動自在に配置されている。ボス部材30Bの内周面には、左右1対の出力軸(図示せず)のうち右側の出力軸が車軸挿入孔210Aを挿通してスプライン嵌合されている。
中間部材31Bは、出力ギヤ3Aのギヤ部材31Aの外周面に第2環状空間30を介して対向する内周面を有する円筒部材からなり、ボス部材30Bのフランジ300Bに一体に設けられている。中間部材31Bには、円周方向に所定の間隔をもって並列し、かつ出力伝達部材としての押圧ピン35,35,…(後述)を回転軸線Oと平行な方向に移動可能に挿通させるピン挿通孔310B,310B,…が設けられている。
ギヤ部材32Bは、図2及び図4に示すように、第2環状空間30の左車軸側に位置する円環状のインターナルギヤ(リングギヤ)からなり、右出力ギヤ用の第1支持部20Iにワッシャ24を介して摺動自在に配置され、かつ中間部材31Bの内周面にスプライン嵌合されている。即ち、出力ギヤ3Aは、ボス部材30B及びこれにスプライン嵌合するギヤ部材32Bからなる断面コの字状の構成部材を介して第2ピニオンギヤ3Dと噛み合っている。
第1ピニオンギヤ3C,3C,…は、図3及び図5に示すように、第1ギヤ収容空間20D,20D,…に回転自在に収容されている。そして、そのギヤ面は第1トルク伝達面200D,200D,…に、また片側(左車軸側)端面は第1ピニオンギヤ支持面201D,201D,…にそれぞれ摺動自在に配置されている。
第2ピニオンギヤ3D,3D,…は、図3及び図4に示すように、第2ギヤ収容空間20E,20E,…に回転自在に収容されている。そして、そのギヤ面は第2トルク伝達面200E,200E,…に、また片側(右車軸側)端面は第2ピニオンギヤ支持面201E,201E,…にそれぞれ摺動自在に配置されている。
(クラッチ4の構成)
クラッチ4は、図2に示すように、第1クラッチプレートとしての複数のインナクラッチプレート4A,4A,…及び第2クラッチプレートとしての複数のアウタクラッチプレート4B,4B,…を有する摩擦式のメインクラッチからなり、出力ギヤ3A,3Bの周囲(第2環状空間30)に配置されている。そして、出力ギヤ3A,3Bを断続可能に連結し、差動機構3の差動を制限するように構成されている。
クラッチ4は、図2に示すように、第1クラッチプレートとしての複数のインナクラッチプレート4A,4A,…及び第2クラッチプレートとしての複数のアウタクラッチプレート4B,4B,…を有する摩擦式のメインクラッチからなり、出力ギヤ3A,3Bの周囲(第2環状空間30)に配置されている。そして、出力ギヤ3A,3Bを断続可能に連結し、差動機構3の差動を制限するように構成されている。
インナクラッチプレート4A,4A,…及びアウタクラッチプレート4B,4B,…は、それぞれが互いに対向する位置に回転軸線Oに沿って交互に配置され、全体が環状の摩擦板によって形成されている。インナクラッチプレート4A,4A,…は出力ギヤ3のギヤ部材31Aの外周面に、またアウタクラッチプレート4B,4B,…は出力ギヤ3Bの中間部材31Bの内周面にそれぞれスプライン嵌合されている。アウタクラッチプレート4B,4B,…のうち右車軸側最端部のアウタクラッチプレート4bは、クラッチ4の入力部として機能し、出力機構5のカム部材(後述)から押圧ピン35,35,…を介して左車軸側に押圧力を受けると、この押圧方向への移動によってアウタクラッチプレート4A,4A,…とインナクラッチプレート4B,4B,…とを摩擦係合させ、ハウジング2の回転力を伝達可能に出力ギヤ3A,3B同士を連結するように構成されている。押圧ピン35,35,…は、例えばスプリング等によって復帰習性が付与されている。
(出力機構5の構成)
出力機構5は、図2に示すように、出力用駆動源としての電磁クラッチ5Aと、この電磁クラッチ5Aの駆動によって機能するパイロットクラッチ5Bと、このパイロットクラッチ5Bによってハウジング2に連結可能なカム機構5Cとを含み、クラッチ4の右車軸側に配置されている。
出力機構5は、図2に示すように、出力用駆動源としての電磁クラッチ5Aと、この電磁クラッチ5Aの駆動によって機能するパイロットクラッチ5Bと、このパイロットクラッチ5Bによってハウジング2に連結可能なカム機構5Cとを含み、クラッチ4の右車軸側に配置されている。
電磁クラッチ5Aは、電磁石50A及びアーマチャ51Aを有し、出力ギヤ4Bのボス部材30Bの外周囲に配置されている。電磁石50Aは、リヤハウジング21の環状空間25に配置され、かつ第1エレメント21Aの外周面に軸受(ボールベアリング)32を介して相対回転可能に支持されている。アーマチャ51Aは、パイロットクラッチ5Bの左車軸側に配置され、かつリングスペーサ22の内周面にスプライン嵌合されている。そして、電磁石50Aの電磁力によってリヤハウジング21の内端面に接近する方向に移動するように構成されている。
パイロットクラッチ5Bは、複数のインナクラッチプレート50B,50B,…及び複数のアウタクラッチプレート51B,51B,…を有する摩擦式のサブクラッチからなり、アーマチャ51Aとリヤハウジング21との間に配置されている。そして、ハウジング2とカム機構5C(後述するカム部材50C)とを断続可能に連結し、ハウジング2の回転力をカム部材50Cに伝達し得るように構成されている。
インナクラッチプレート50B,50B,…及びアウタクラッチプレート51B,51B,…は、それぞれが互いに対向する位置に回転軸線Oに沿って交互に配置され、全体が環状の摩擦板によって形成されている。インナクラッチプレート50B,50B,…はカム50Cの外周面に、またアウタクラッチプレート51B,51B,…はリングスペーサ22の内周面にそれぞれスプライン嵌合されている。
カム機構5Cは、ハウジング2からの回転力を受けて回転するカム部材(第2カム)50Cと、このカム部材50Cの回転によって押圧力を発生するカムフォロア51Cと、このカムフォロア51Cの押圧力を受けて出力するカム部材(第1カム)52Cと、カム部材52Cからの押圧力をクラッチ4に伝達する押圧ピン35,35,…とを有し、リングスペーサ22の内周面と出力ギヤ3Bのボス部材30Bの外周面との間に収容されている。
カム部材50Cは、カムフォロア側に開口する環状のカム溝(図示せず)を有し、出力ギヤ3Bのボス部材30Bの外周囲に配置され、かつ第1エレメント21Aの内端面(車軸挿入孔210Aの内側開口周縁)に軸受(ニードルベアリング)33を介して回転自在に支持されている。
カムフォロア51Cは、カム部材50Cにおけるカム溝の溝底とカム部材52Cのカム側端面との間に介装され、全体が球体(ボール)によって形成されている。そして、カム部材50Cの回転によって発生する押圧力をカム部材52Cに付与するように構成されている。
カム部材52Cは、押圧ピン35,35,…の押圧力受面35A,35A(アウタクラッチプレート4b)に対向する押圧面520Cを外周縁に有する環状部材からなり、出力ギヤ3Bのフランジ300Bと電磁クラッチ5Aのアーマチャ51Aとの間に収容され、出力ギヤ3Bのボス部材30Bの外周面にスプライン嵌合されている。そして、カムフォロア51Cからの押圧力を受けてその出力を発生し、押圧面520Cから押圧ピン35,35,…(押圧力受面35A,35A,…)に付与するように構成されている。
押圧ピン35,35,…は、クラッチ4の入力部(アウタクラッチプレート4b)とカム部材52Cの出力部との間に配置され、かつ出力ギヤ3B(フランジ300B)のピン挿通孔310B,310B…に回転軸線Oと平行な方向に移動可能に挿通されている。そして、カム部材52Cからの押圧力を受けてクラッチ4のアウタクラッチプレート4bに伝達するように構成されている。
〔差動制限装置1の動作〕
車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してハウジング2に入力されると、ハウジング2が回転軸線Oの回りに回転する。ハウジング2が回転すると、この回転力が第1ピニオンギヤ3C及び第2ピニオンギヤ3Dに伝達され、さらに第1ピニオンギヤ3C及び第2ピニオンギヤ3Dから出力ギヤ3A,3Bに伝達される。この場合、左右の出力ギヤ3A,3Bにはそれぞれ車軸(図示せず)がスプライン嵌合されているため、エンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤ・ハウジング2・第1ピニオンギヤ3C,第2ピニオンギヤ3D・出力ギヤ3A,3Bを介して左右の車軸に伝達される。
車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してハウジング2に入力されると、ハウジング2が回転軸線Oの回りに回転する。ハウジング2が回転すると、この回転力が第1ピニオンギヤ3C及び第2ピニオンギヤ3Dに伝達され、さらに第1ピニオンギヤ3C及び第2ピニオンギヤ3Dから出力ギヤ3A,3Bに伝達される。この場合、左右の出力ギヤ3A,3Bにはそれぞれ車軸(図示せず)がスプライン嵌合されているため、エンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤ・ハウジング2・第1ピニオンギヤ3C,第2ピニオンギヤ3D・出力ギヤ3A,3Bを介して左右の車軸に伝達される。
ここで、車両が直進状態であり、かつ左右各車輪に路面との間でスリップが発生しない場合には、エンジン側からのトルクがハウジング2に伝達されると、第1ピニオンギヤ3C及び第2ピニオンギヤ3Dが出力ギヤ3A,3Bの中心軸回りに自転することなく公転し、第1ピニオンギヤ3C,第2ピニオンギヤ3D及び出力ギヤ3A,3Bがハウジング2と共に一体に回転するため、エンジン側からのトルクが左右両車軸に等分に伝達され、左右各車輪が等しい回転数で回転する。
一方、例えば右側の車輪がぬかるみに落ち込んでスリップが発生した場合には、第1ピニオンギヤ3C及び第2ピニオンギヤ3Dが出力ギヤ3A,3Bと噛合しながら自転するため、左側の車輪がハウジング2の回転速度より低い速度で回転し、右側の車輪がハウジング2の回転速度より高い速度で回転し、エンジン側からのトルクが左右の車軸(車輪)間で差動分配される。
本実施の形態においては、ハウジング2にエンジントルクが入力した状態で次の(1)及び(2)に示す作用によって出力ギヤ3A,3Bの差動回転が制限される。
(1)第1ピニオンギヤ3C及び第2ピニオンギヤ3Dが回転すると、これら第1ピニオンギヤ3C及び第2ピニオンギヤ3Dの各歯先面が第1ギヤ収容空間20D,第2ギヤ収容空間20Eを形成する内面(第1トルク伝達面200D,第2トルク伝達面200E)で摺動するため、この内面との間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によって出力ギヤ3A,3Bの差動回転が制限される。
一方、第1ピニオンギヤ5及び第2ピニオンギヤ6の回転によって出力ギヤ3A,3Bとの噛み合い面で各々のギヤ(第1ピニオンギヤ3C,第2ピニオンギヤ3D及び出力ギヤ3A,3B)に回転軸方向のスラスト力が発生する。このうち出力ギヤ3A,3Bに発生するスラスト力により出力ギヤ3A,3B(ギヤ部材31A,32B)が互いに離間する方向に移動して出力ギヤ3B(ワッシャ27),第1支持部20I(ワッシャ24)にそれぞれ圧接するため、出力ギヤ3Aとワッシャ27との間及び出力ギヤ3Bとワッシャ24との間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によっても出力ギヤ3A,3Bの差動回転が制限される。
また、第1ピニオンギヤ3C及び第2ピニオンギヤ3Dに発生するスラスト力により第1ピニオンギヤ3Cの片側端面が第1ピニオンギヤ支持面201Dに、第2ピニオンギヤ3Dの片側端面が第2ピニオンギヤ支持面201Eに圧接するため、第1ピニオンギヤ3C及び第2ピニオンギヤ3Dの自転に対する摩擦抵抗が発生し、これによっても出力ギヤ3A,3Bの差動回転が制限される。
(2)電磁クラッチ5Aに通電すると、リヤハウジング21及びアーマチャ51Aに跨って磁気回路が形成され、その磁力によってアーマチャ51Aがパイロットクラッチ(リヤハウジング)側に移動する。このアーマチャ51Aの移動によってパイロットクラッチ5Bがリヤハウジング側に押圧され、これに伴いパイロットクラッチ5Bのインナクラッチプレート50B及びアウタクラッチプレート51Bが相対的に接近して互いに摩擦係合する。
次に、インナクラッチプレート50B及びアウタクラッチプレート51Bが互いに摩擦係合すると、ハウジング2とカム機構5Cのカム部材50Cとがパイロットクラッチ5Bを介して連結される。このハウジング2とカム部材50Cとの連結状態において、ハウジング2からの回転力をカム部材50Cが受けると、この回転力がカム部材50C及びカムフォロア51Cによって押圧力に変換され、この押圧力がカム部材52Cから押圧ピン35,35,…を介してクラッチ4の入力部(アウタクラッチプレート4b)に出力される。
そして、クラッチ4のアウタクラッチプレート4b(入力部)が左車軸(フロントハウジング20の底面部)側に押圧され、これに伴いクラッチ4のインナクラッチプレート4A及びアウタクラッチプレート4Bとが相対的に接近して互いに摩擦係合し、この摩擦係合によってギヤ部材31Aと中間部材31Bとが、すなわち出力ギヤ3Aと出力ギヤ3Bとがハウジング2の回転力を伝達可能に連結される。これにより、差動機構3の差動回転が制限される。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)出力伝達部材としての押圧ピン35,35,…の軸線方向寸法を従来のようには大きい寸法に設定する必要がないため、クラッチ4の収容スペースがハウジング2の回転軸線方向に大きくなる。これにより、インナクラッチプレート4A及びアウタクラッチプレート4Bの収容個数を増加することができ、すなわちクラッチ4の容量を増大することができ、十分に大きな差動制限力を得ることができる。
(2)クラッチ4はハウジング2の回転力を伝達可能に出力ギヤ3A,3B同士を連結するように構成されているため、従来例のようにハウジング(入力軸)とリングギヤ(出力軸)との間にクラッチを配置したものに比べ、クラッチ4によって得られる差動機構3の差動制限力を倍増することができる。つまり、差動発生時に出力ギヤ3A,3Bはクラッチ4を介して互いに逆方向に回転するため、クラッチ4を介して出力ギヤ3Aに伝達される出力ギヤ3Bのトルクが出力ギヤ3Aを回転規制し、同様にクラッチ4を介して出力ギヤ3Bに伝達される出力ギヤ3Aのトルクが出力ギヤ3Bを回転規制するように作用する。これにより、差動機構3の差動制限力を倍増することができるのである。
以上、本発明の差動制限装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)本実施の形態では、出力ギヤ3Aと出力ギヤ3Bとのギヤ径(ピッチ円直径)比が第1ピニオンギヤ3Cと第2ピニオンギヤ3Dとのギヤ径(ピッチ円直径)比に等しくなる割合に設定されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、他の割合に設定しても勿論よい。
(2)本実施の形態では、サイドギヤ3A,3Bに噛合する第1ピニオンギア3C及び第2ピニオンギヤ3Dがハウジング2内に5個ずつ(5対)配置されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、5対を除く複数対のピニオンギヤ(第1ピニオンギヤ及び第2ピニオンギヤ)をハウジング内に配置してもよい。
1…車両用差動装置
2…ハウジング
20…フロントハウジング、20A…部品挿入口、20B…収容空間、20C…車軸挿入孔、20D…第1ギヤ収容空間、200D…第1トルク伝達面、201D…第1ピニオンギヤ支持面、20E…第2ギヤ収容空間、200E…第2トルク伝達面、201E…第2ピニオンギヤ支持面、20F…リングギヤ組付用フランジ、20f…貫通孔、20G…段差面、20H…貫通孔、20I…右出力ギヤ用の第1支持部
21…リヤハウジング、21A…第1エレメント、210A…車軸挿入孔、21B…第2エレメント、210B…右出力ギヤ用の第2支持部、21C…連結用リング、
3…差動機構、3A…左側の出力ギヤ、30A…ボス部材、31A…ギヤ部材、300A…フランジ、3B…右側の出力ギヤ、30B…ボス部材、300B…フランジ、31B…中間部材、310B…ピン挿通孔、32B…ギヤ部材、3C…第1ピニオンギヤ、3D…第2ピニオンギヤ
4…クラッチ
4A…インナクラッチプレート
4B…アウタクラッチプレート、4b…右車軸側最端部のアウタクラッチプレート(クラッチの入力部)
5…出力機構
5A…電磁クラッチ、50A…電磁石、51A…アーマチャ
5B…パイロットクラッチ、50B…インナクラッチプレート、51B…アウタクラッチプレート
5C…カム機構、50C…カム部材、51C…カムフォロア、52C…カム部材、520C…押圧面
22…リングスペーサ
23…蓋体、23A…油孔
24…ワッシャ
25…環状空間
26,27,28…ワッシャ
29…第1環状空間
30…第2環状空間
32…軸受(ボールベアリング)
33…軸受(ニードルベアリング)
34…ワッシャ
35…押圧ピン(出力伝達部材)、35A…押圧力受面
O…回転軸線
2…ハウジング
20…フロントハウジング、20A…部品挿入口、20B…収容空間、20C…車軸挿入孔、20D…第1ギヤ収容空間、200D…第1トルク伝達面、201D…第1ピニオンギヤ支持面、20E…第2ギヤ収容空間、200E…第2トルク伝達面、201E…第2ピニオンギヤ支持面、20F…リングギヤ組付用フランジ、20f…貫通孔、20G…段差面、20H…貫通孔、20I…右出力ギヤ用の第1支持部
21…リヤハウジング、21A…第1エレメント、210A…車軸挿入孔、21B…第2エレメント、210B…右出力ギヤ用の第2支持部、21C…連結用リング、
3…差動機構、3A…左側の出力ギヤ、30A…ボス部材、31A…ギヤ部材、300A…フランジ、3B…右側の出力ギヤ、30B…ボス部材、300B…フランジ、31B…中間部材、310B…ピン挿通孔、32B…ギヤ部材、3C…第1ピニオンギヤ、3D…第2ピニオンギヤ
4…クラッチ
4A…インナクラッチプレート
4B…アウタクラッチプレート、4b…右車軸側最端部のアウタクラッチプレート(クラッチの入力部)
5…出力機構
5A…電磁クラッチ、50A…電磁石、51A…アーマチャ
5B…パイロットクラッチ、50B…インナクラッチプレート、51B…アウタクラッチプレート
5C…カム機構、50C…カム部材、51C…カムフォロア、52C…カム部材、520C…押圧面
22…リングスペーサ
23…蓋体、23A…油孔
24…ワッシャ
25…環状空間
26,27,28…ワッシャ
29…第1環状空間
30…第2環状空間
32…軸受(ボールベアリング)
33…軸受(ニードルベアリング)
34…ワッシャ
35…押圧ピン(出力伝達部材)、35A…押圧力受面
O…回転軸線
Claims (6)
- 駆動源の駆動力によって回転するハウジングと、
前記ハウジングからの回転力を1対の出力軸に差動分配する1対の出力ギヤを有する差動機構と、
前記1対の出力ギヤの周囲に配置され、前記差動機構の差動を制限する環状の摩擦板を有するクラッチと、
前記クラッチを作動させる出力機構とを備え、
前記出力機構は、前記摩擦板の外径に対応した外径を有して軸線方向に移動するカム部材と、前記カム部材の軸線方向の移動を前記クラッチに伝達する伝達部材とを含む
ことを特徴とする差動制限装置。 - 前記クラッチは、前記1対の出力ギヤを断続可能に連結するメインクラッチによって構成されている請求項1に記載の差動制限装置。
- 前記差動機構は、
前記1対の出力ギヤのうち一方の出力ギヤが、前記1対の出力軸のうち一方の出力軸を連結する第1ボス部、及び前記第1ボス部の外周面に第1環状空間を介して対向する内周面をもつ第1筒部を有し、
前記1対の出力ギヤのうち他方の出力ギヤが、前記1対の出力軸のうち他方の出力軸を連結する第2ボス部、及び前記第1筒部の外周面に第2環状空間を介して対向する内周面をもつ第2筒部を有し、
前記クラッチは、
前記環状の摩擦板として前記第1筒部の外周面にスプライン嵌合する第1クラッチプレート、及び前記第2筒部の内周面にスプライン嵌合する第2クラッチプレートを有し、前記第2環状空間に配置されている請求項1に記載の差動制限装置。 - 前記差動機構は、前記1対の出力ギヤのうち一方の出力ギヤにギヤ軸を平行にして噛合する第1ピニオンギヤ、及び前記1対の出力ギヤのうち他方の出力ギヤと前記第1ピニオンギヤにギヤ軸を平行にして噛合する第2ピニオンギヤを有し、前記第1ピニオンギヤと前記第2ピニオンギヤが前記第1環状空間に配置されている請求項1に記載の差動制限装置。
- 前記第1ピニオンギヤは及び前記第2ピニオンギヤは、それぞれ複数の歯車からなる第1歯車群と第2歯車群によって構成され、前記第1歯車群の前記複数の歯車及び前記第2歯車群の前記複数の歯車がそれぞれ前記ハウジングの軸線回りに等間隔をもって配置されている請求項4に記載の差動制限装置。
- 前記出力機構は、前記伝達部材、前記カム部材としての第1カム、前記ハウジングからの回転力を受けて回転する第2カム、及び前記第2カムの回転によって発生する押圧力を前記第1カムに付与するカムフォロアを有するカム機構を含む請求項1に記載の差動制限装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007254286A JP2009085293A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 差動制限装置 |
EP08165189A EP2042774A3 (en) | 2007-09-28 | 2008-09-26 | Differential limiting apparatus |
US12/238,604 US8021261B2 (en) | 2007-09-28 | 2008-09-26 | Differential limiting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007254286A JP2009085293A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 差動制限装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009085293A true JP2009085293A (ja) | 2009-04-23 |
Family
ID=40251554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007254286A Pending JP2009085293A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 差動制限装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8021261B2 (ja) |
EP (1) | EP2042774A3 (ja) |
JP (1) | JP2009085293A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9347542B2 (en) * | 2008-09-30 | 2016-05-24 | American Axle & Manufacturing, Inc. | Parallel-axis helical differential assembly |
EP2819867B1 (en) * | 2012-03-01 | 2017-07-12 | BorgWarner Sweden AB | Electrically driven vehicle drive axle arrangement |
DE102016205514B4 (de) * | 2016-04-04 | 2018-04-26 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Schaltbares Differentialgetriebe mit einem Zwischenrad und einem Schaltelement |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007002984A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Fuji Heavy Ind Ltd | 差動制限機構付き差動装置 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1410061A (en) | 1972-01-07 | 1975-10-15 | Gkn Transmissions Ltd | Vehicle with differential assembly |
US4781078A (en) * | 1987-02-02 | 1988-11-01 | Dana Corporation | Locking differential with electromagnetic actuated clutch |
US5269730A (en) * | 1990-06-05 | 1993-12-14 | Tochigifujisangyo Kabushiki Kaisha | Differential gear device for vehicle |
JP3002040B2 (ja) * | 1991-11-19 | 2000-01-24 | 栃木富士産業株式会社 | デファレンシャル装置 |
CA2116411C (en) * | 1993-02-26 | 1997-08-26 | Jun Aoki | Connecting system |
US5527229A (en) * | 1994-03-22 | 1996-06-18 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Planetary differential gear system provided with a differential action limiting mechanism |
US6371880B1 (en) * | 1999-06-03 | 2002-04-16 | Hyundai Motor Company | Limited slip differential |
JP4778648B2 (ja) * | 2001-09-14 | 2011-09-21 | Gknドライブラインジャパン株式会社 | 電動モータ用動力伝達装置及びその組み付け方法 |
US7008345B2 (en) * | 2003-10-27 | 2006-03-07 | Automotive Components Holdings Inc. | Planetary differential |
JP4363188B2 (ja) * | 2004-01-07 | 2009-11-11 | 株式会社ジェイテクト | 差動制限装置 |
JP4600729B2 (ja) * | 2004-06-01 | 2010-12-15 | 株式会社ジェイテクト | 駆動力伝達装置 |
DE102005041080A1 (de) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Tochigi Fuji Sangyo K.K. | Reibeingriffsvorrichtung |
JP2006348983A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Fuji Heavy Ind Ltd | 差動制限機構付き差動装置 |
JP4650225B2 (ja) * | 2005-11-15 | 2011-03-16 | 株式会社ジェイテクト | 駆動力伝達装置 |
-
2007
- 2007-09-28 JP JP2007254286A patent/JP2009085293A/ja active Pending
-
2008
- 2008-09-26 US US12/238,604 patent/US8021261B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2008-09-26 EP EP08165189A patent/EP2042774A3/en not_active Withdrawn
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007002984A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Fuji Heavy Ind Ltd | 差動制限機構付き差動装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2042774A2 (en) | 2009-04-01 |
US8021261B2 (en) | 2011-09-20 |
EP2042774A3 (en) | 2011-08-03 |
US20090088288A1 (en) | 2009-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7628721B2 (en) | Device operable to distribute driving forces | |
US8967350B2 (en) | Driving force transmission apparatus | |
JP5104563B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
US7311633B2 (en) | Vehicular four-wheel drive unit | |
JP6242593B2 (ja) | 自転車変速機および自転車 | |
JP4363188B2 (ja) | 差動制限装置 | |
JP2009085293A (ja) | 差動制限装置 | |
US8388487B2 (en) | Differential apparatus for vehicle | |
US20040185982A1 (en) | Differential apparatus | |
JP6669096B2 (ja) | 4輪駆動車両用デファレンシャル装置 | |
US8439788B2 (en) | Vehicle differential unit | |
JP5325088B2 (ja) | デファレンシャル装置とドライブシャフトの連結構造 | |
JP2011141011A (ja) | 車両用差動装置 | |
US11079005B2 (en) | Vehicular final speed reducing device | |
JP5125787B2 (ja) | 車両用差動装置 | |
JP2009014100A (ja) | 駆動力伝達装置及びその組み付け方法 | |
JP2012189203A (ja) | 駆動力伝達装置 | |
JPH0658378A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP2004068904A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JPH08152055A (ja) | デファレンシャル装置 | |
JP4895053B2 (ja) | 左右駆動力配分装置 | |
JP2013155843A (ja) | 駆動力伝達装置 | |
JP6332050B2 (ja) | 車両の断接装置 | |
JP2010091019A (ja) | 駆動力分配装置 | |
JP2004225811A (ja) | デファレンシャル装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100824 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111122 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120403 |