JP2009059504A - 電池パックおよび制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池セルの状態を考慮して適切に充放電を行う。
【解決手段】各電池セルの温度を測定し、最大温度および最小温度を抽出する。そして、最大温度および最小温度に基づき電池セルの温度差を算出し、算出された電池セルの温度差が所定の閾値と比較して大きい場合には、温度差異常であると判定し、充電停止電圧Vctを通常の充電停止電圧Vct_refと比較して低い値に設定し、充電停止電流Ictを通常の充電停止電流Ict_refと比較して低い値に設定する。また、放電停止電圧Vdtを通常の放電停止電圧Vdt_refと比較して高い値に設定し、放電停止電流Idtを通常の放電停止電流Idt_refと比較して低い値に設定する。
【選択図】図14
【解決手段】各電池セルの温度を測定し、最大温度および最小温度を抽出する。そして、最大温度および最小温度に基づき電池セルの温度差を算出し、算出された電池セルの温度差が所定の閾値と比較して大きい場合には、温度差異常であると判定し、充電停止電圧Vctを通常の充電停止電圧Vct_refと比較して低い値に設定し、充電停止電流Ictを通常の充電停止電流Ict_refと比較して低い値に設定する。また、放電停止電圧Vdtを通常の放電停止電圧Vdt_refと比較して高い値に設定し、放電停止電流Idtを通常の放電停止電流Idt_refと比較して低い値に設定する。
【選択図】図14
Description
この発明は、二次電池の電池パックおよび制御方法に関する。
リチウムイオン二次電池などを用いた二次電池の電池パックは、使用する電子機器の仕様に合わせて、複数の電池セルが直列および/または並列に接続されたものが広く使用されている。このような電池パックでは、電子機器の構成や使用環境によって各電池セルの温度に不均衡が生じてしまう場合がある。
例えば、電池パックをPC(Personal Computer)などの電子機器で使用する場合、PCに搭載されたCPU(Central Processing Unit)などの発熱部品に近接して配置された電池セルは、発熱部品からの熱の影響を受けるため、発熱部品から離れた位置に配置された電池セルと比較して温度が上昇してしまう。
複数の電池セルのうち、所定の電池セルの温度が他の電池セルと比較して高温となり、電池セル間の温度に不均衡が生じた状態で放置された場合には、高温状態の電池セルの劣化が促進し、電池セルの内部抵抗や自己放電量が増加してしまう。そして、電池セルの内部抵抗や自己放電量が増加すると、電池セル間の電池電圧に不均衡が生じてしまい、電池セルの充電容量や放電容量に不均衡が生じる。
このように、電池セルの充電容量や放電容量に不均衡が生じた状態で充放電を行った場合、例えば、充電の際に他の電池セルと比較して充電容量が少ない電池セルが満充電となると、残りの電池セルが充電可能であっても過充電防止のために充電を停止してしまい、全ての電池セルに対して十分に充電することができない。また、放電の際に他の電池セルと比較して放電容量が少ない電池セルが完放電となると、残りの電池セルが放電可能であっても過放電防止のために放電を停止してしまい、全ての電池セルを完全に放電することができない。
このような問題点を解決するために、下記の特許文献1には、各電池セルの温度を測定して電池セル間の温度差を検出し、温度差の偏差に基づき温度異常であるか否かを判定し、温度異常を検出した場合には、冷却ファンを作動させて各電池セルの温度を均一に保つように制御する技術が記載されている。
上述の特許文献1では、各電池セルの温度を均一に保つことにより、温度の不均衡によって電池セルがさらに劣化してしまうことを抑制することができる。しかしながら、この場合、温度の不均衡により電池セルが既に劣化している場合であっても、充放電の際に通常の充放電条件が適用されるため、電池セルの性能を十分に発揮することが困難であるという問題点があった。
したがって、この発明の目的は、より確実に温度異常を検出し、電池セルの状態を考慮して適切に充放電を行うことにより、電池セルの劣化を抑制して安全性を向上させることができる電池パックおよび制御方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、複数の電池セルが直列および/または並列に接続された二次電池の電池パックにおいて、電池セル毎または電池セルのブロック毎の温度を所定時間毎にそれぞれ測定する温度検出部と、測定された温度に基づき二次電池の充電停止電圧および充電停止電流と、放電停止電圧および放電停止電流との少なくとも一方を制御する制御部と、電池セルまたは電池セルのブロックの間の温度差に対する第1の閾値を記憶する記憶部とを有し、制御部は、測定された温度から抽出された最大温度および最小温度に基づき温度差を算出し、温度差と第1の閾値とを比較し、温度差が第1の閾値よりも大きい場合には、温度差に応じて充電停止電圧が基準の充電停止電圧よりも低く、充電停止電流が基準の充電停止電流よりも低く、放電停止電圧が基準の放電停止電圧よりも高く、放電停止電流が基準の放電停止電流よりも低くなるように、充電停止電圧および充電停止電流と、放電停止電圧および放電停止電流との少なくとも一方を設定し、温度差異常を示すフラグを記憶部にセットすることを特徴とする電池パックである。
また、第2の発明は、複数の電池セルが直列および/または並列に接続された二次電池の電池パックの制御方法において、電池セル毎または電池セルのブロック毎の温度を所定時間毎にそれぞれ測定し、電池セルまたは電池セルのブロックの間の温度差に対する第1の閾値を記憶部に記憶し、測定された温度から抽出された最大温度および最小温度に基づき温度差を算出し、温度差と第1の閾値とを比較し、温度差が第1の閾値よりも大きい場合には、温度差に応じて充電停止電圧が基準の充電停止電圧よりも低く、充電停止電流が基準の充電停止電流よりも低く、放電停止電圧が基準の放電停止電圧よりも高く、放電停止電流が基準の放電停止電流よりも低くなるように、充電停止電圧および充電停止電流と、放電停止電圧および放電停止電流との少なくとも一方を設定し、温度差異常を示すフラグを記憶部にセットすることを特徴とする制御方法である。
上述したように、第1および第2の発明では、電池セル毎または電池セルのブロック毎の温度を所定時間毎にそれぞれ測定し、測定された温度から抽出された最大温度および最小温度に基づき温度差を算出し、温度差と第1の閾値とを比較し、温度差が上記電池セルまたは上記電池セルのブロックの間の温度差に対する第1の閾値よりも大きい場合には、温度差に応じて充電停止電圧が基準の充電停止電圧よりも低く、充電停止電流が基準の充電停止電流よりも低く、放電停止電圧が基準の放電停止電圧よりも高く、放電停止電流が基準の放電停止電流よりも低くなるように、充電停止電圧および充電停止電流と、放電停止電圧および放電停止電流との少なくとも一方を設定するようにしているため、温度異常の際に、二次電池に対して適切な充放電が行われる。
この発明は、温度差異常が検出された場合に、二次電池に対する充放電停止条件を変更するため、異常な温度となった電池セルに対して適切に充放電を行うことができ、電池セルの劣化を抑制することができるという効果がある。
以下、この発明の実施の一形態について、図面を参照しながら説明する。電池パック1は、図1に示すように、充電時には充電器2に装着され、正極端子4および負極端子5がそれぞれ充電器2の正極端子および負極端子に接続され、充電が行われる。また、電子機器使用時には正極端子4および負極端子5がそれぞれ負荷3の正極端子および負極端子に接続され、放電が行われる。なお、この例では、充電器2および負荷3は、外部の電子機器に搭載されているものとし、電池パック1が電子機器に接続された際に、充電器2および負荷3を用いて充電および放電が行われる。
電池パック1は主に、二次電池10、温度検出部11、電圧検出部12、電流検出部13、スイッチ回路14、制御部15、充放電制御部16、記憶部17および電流検出抵抗18で構成されている。二次電池10は、例えば、リチウムイオン電池の二次電池であり、1または複数の二次電池セルを直列および/または並列に接続したものである。また、詳細は後述するが、例えば、二次電池10内の各電池セルには、温度を検出するための温度素子が設けられている。
温度検出部11は、例えば二次電池10内の各電池セルに設けられた温度素子を用いて、各電池セルの温度を検出し、制御部15に対して検出結果である温度情報を供給する。温度検出部11の詳細については後述する。電圧検出部12は、二次電池10の電圧を検出し、制御部15に対して検出結果である電圧情報を供給する。電流検出部13は、電流検出抵抗18を使用して電流の大きさおよび向きを検出し、制御部15に対して検出結果である電流情報を供給する。
制御部15は、電圧検出部12および電流検出部13から供給された電圧情報および電流情報に基づき、二次電池10の電圧が過充電検出電圧になった場合や、二次電池10の電圧が過放電検出電圧以下になった場合に、充放電制御部16に対して充放電の許可/禁止命令を供給する。
また、制御部15は、温度検出部11から供給された各電池セルの温度情報と、電池セルのセル位置を示す情報(以下、セル位置情報と適宜称する)とを関連付けて記憶部17に記憶させる。記憶部17としては、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリを用いることができる。
さらに、制御部15は、温度情報に基づき、電池セル間の温度差を算出する。そして、算出結果に基づき各電池セルに設けられた温度素子の故障判定処理や、二次電池の充放電停止条件変更処理などの各種処理を行う。なお、温度素子の故障判定処理および二次電池の充放電停止条件変更処理については後述する。
温度素子の故障判定処理および充放電停止条件変更処理により、温度素子の故障や電池セルの温度異常を検出した場合には、通信端子6aおよび6bを介して電子機器と通信を行い、温度素子故障や温度異常に関する情報を電子機器に対して送信する。電子機器との通信としては、例えば、SMバス(System Management Bus)を用いることができる。
記憶部17は、温度素子の故障判定処理や二次電池の充放電停止条件変更処理などの各種処理を行う際に用いられる閾値などのパラメータが予め格納されている。そして、これらのパラメータは、制御部15の制御によって読み出される。また、記憶部17には、検出された温度の温度情報およびその位置を示す位置情報が関連付けられて格納される。
充放電制御部16は、制御部15から供給された充放電の許可/禁止命令に基づき、スイッチ回路14に対して充放電を停止するための制御信号を送ることにより、過充電、過放電を防止する。
スイッチ回路14は、充電制御FET(Field Effect Transistor)19と、放電制御FET20とから構成されている。電池電圧が過充電検出電圧となった場合には、充放電制御部16からの制御信号により充電制御FET19をOFFとし、充電電流が流れないように制御される。なお、充電制御FET19のOFF後は、寄生ダイオード19aを介することによって放電のみが可能となる。また、電池電圧が過放電検出電圧となった場合には、充放電制御部16からの制御信号により放電制御FET20をOFFとし、放電電流が流れないように制御される。なお、放電制御FET20のOFF後は、寄生ダイオード20aを介することによって充電のみが可能となる。
二次電池10は、例えば、図2に示すように、電池セル21a,21b,21c,21d,21e,21f(以下、特に区別する必要がない場合には、単に電池セル21と称する)が2並列3直列に接続された構成とされている。
各電池セル21a,21b,21c,21d,21e,21fの付近には、サーミスタなどの温度素子22a,22b,22c,22d,22e,22f(以下、特に区別する必要がない場合には、単に温度素子22と称する)がそれぞれ設けられている。温度素子22は、各電池セル21の温度を検出し、温度検出部11に設けられた結線切替スイッチ23に対して検出した温度情報を供給する。
結線切替スイッチ23は、スイッチを切り替えることにより、各電池セル21から供給された温度情報を切り替えて制御部15に供給する。スイッチの切り替えは、制御部15の制御によって行われる。その際に、制御部15は、切り替え先によって、供給された温度情報がどの温度素子のものであるかを判断し、受け取った温度情報に基づき、どの電池セルであるかを示す情報であるセル位置情報を取得することができる。セル位置情報としては、例えば、最前段または最後段の電池セルから順に、電池セル毎に所定に割り当てられた番号が用いられる。
この発明の実施の一形態による電池パック1における各種処理について説明する。背景技術の項で説明したように、各電池セル21間の温度に不均衡が生じた状態で電池パック1の充放電を行った場合には、異常な温度となっている電池セル21が劣化してしまう。そのため、この発明の実施の一形態では、各電池セル21間の温度に不均衡が生じて温度差異常を検出した場合に、検出結果に基づき二次電池10に対する充放電停止条件を変更して異常な温度となっている電池セル21に対して適切に充放電を行い、電池セルの劣化を抑制するようにしている。
ところで、各電池セル21間の温度に不均衡が生じる要因としては、電子機器からの発熱の影響が考えられる。例えば、電子機器に設けられたCPUなどの部品は、電子機器が様々な処理を行うことによって発熱する発熱部品である。このような発熱部品を有する電子機器に電池パック1を接続した場合、発熱部品に近接した位置に配置された電池セル21は、発熱部品からの熱の影響により他の電池セル21と比較して温度が上昇してしまうため、温度差異常が検出されることになる。
そこで、この発明の実施の一形態では、温度差異常を検出した際に、電子機器に対して温度差異常であることを通知し、充電の際の充電電圧および充電電流の調整や、放電の際の負荷の調整を行うように要求するようにしている。こうすることにより、電子機器における発熱を抑制して電子機器からの発熱の影響を少なくし、温度の不均衡を抑制することができる。
また、実際に各電池セル21間の温度に不均衡が生じる以外に、各電池セル21の温度を測定する温度素子が故障し、異常な温度の情報を出力してしまうために、各電池セル21間の温度差異常が検出されてしまうことが考えられる。具体的には、例えば、温度素子22が故障して短絡状態や開放状態となった場合、温度素子22は異常な高温や低温を示す場合がある。そのため、各電池セル21の正確な温度を検出することができなくなってしまう。
このような状態で、二次電池10に対する充放電停止条件の変更を行うと、実際には各電池セル21間に温度の不均衡が生じていない場合であっても充放電停止条件を変更してしまうため、電池パック1における充放電の効率が悪化してしまう。そこで、この発明の実施の一形態では、温度差異常を検出した際の二次電池10に対する充放電停止条件を変更する前に、実際に温度の不均衡が生じているか否かを判定するため、温度素子22が故障しているか否かを判定するようにしている。そして、温度素子22が故障していると判定された場合には、正常に動作している温度素子22の位置の温度に基づき、故障した温度素子22の位置の温度を補完する。
この発明の実施の一形態による電池パック1における各種処理は、図3に示すように、ステップS1において、各電池セル21に設けられた温度素子22が故障しているか否かを判定するための温度素子故障判定処理が行われる。ステップS2では、温度素子22の故障が検出されたか否かが判定される。温度素子22の故障が検出された場合には、処理がステップS3に移行し、ステップS3において、故障した温度素子22の位置の温度の補完処理が行われる。一方、温度素子22の故障が検出されなかった場合には、処理がステップS4に移行する。
ステップS4では、二次電池10に対する充放電の停止条件を変更するための充放電停止条件の変更処理が行われる。そして、ステップS5において、電池パック1から電子機器に対して、充電電圧および充電電流の調整や、負荷の調整を行うための通知処理が行われる。
このように、この発明の実施の一形態では、温度差異常となった際に、温度素子22が故障しているか否かを判定し、温度素子22の故障が検出された場合には、故障した温度素子22の位置の温度を補完する。そして、温度素子22の故障が検出されなかった場合、および、故障が検出され温度が補完された場合には、二次電池10に対する充放電停止条件を変更するとともに、電子機器において充電電圧、充電電流および負荷の調整を行う。こうすることにより、電池パックの充放電を適切に行うことができ、電池セル21間の温度の不均衡を抑制することができる。
以下では、(1)温度素子故障判定処理、(2)温度補完処理、(3)充放電停止条件変更処理、(4)電子機器への通知処理の順に、各処理について詳細に説明する。
(1)温度素子故障判定処理
先ず、温度素子の故障判定処理について説明する。例えば、図4に示すように、電池セル21a〜21fが2並列3直列に接続された二次電池10を点線V1,V2およびV3で示すブロックに分け、点線V1,V2およびV3で囲まれたブロックの電池セル(以下、セルブロックV1,V2およびV3と適宜称する)の温度がそれぞれT1,T2およびT3である場合について考える。
先ず、温度素子の故障判定処理について説明する。例えば、図4に示すように、電池セル21a〜21fが2並列3直列に接続された二次電池10を点線V1,V2およびV3で示すブロックに分け、点線V1,V2およびV3で囲まれたブロックの電池セル(以下、セルブロックV1,V2およびV3と適宜称する)の温度がそれぞれT1,T2およびT3である場合について考える。
例えば、セルブロックV2の温度がセルブロックV1およびV3と比較して高温であるときで、温度素子が正常に動作している場合には、図5Aに示すように、高温となっているセルブロックV2から放出された熱が隣接するセルブロックV1およびV3に移動する。そのため、セルブロックV2の所定時間経過後の温度T2は、セルブロックV1およびV3の吸熱により下降する。また、セルブロックV2に隣接するセルブロックV1およびV3の温度T1およびT3は、セルブロックV2の発熱により上昇する。なお、ここでは、互いに隣り合う位置関係を「隣接する」と適宜称して説明する。
一方、温度素子が故障している場合には、図5Bに示すように、実際のセルブロックV2の温度にかかわらず、セルブロックV2に設けられた温度素子から異常な高温の温度値が常に出力され、セルブロックV2の所定時間経過後の温度変化がほとんどないように検出されてしまう。
また、セルブロックV2の温度がセルブロックV1およびV3と比較して低温であるときで、温度素子が正常に動作している場合には、図6Aに示すように、低温となっているセルブロックV2に隣接するセルブロックV1およびV3から放出された熱がセルブロックV2に移動する。そのため、低温となっているセルブロックV2の所定時間経過後の温度T2は、隣接するセルブロックV1およびV3の発熱により上昇する。また、セルブロックV2に隣接するセルブロックV1およびV3の温度T1およびT3は、セルブロックV2の吸熱により下降する。
一方、温度素子が故障している場合には、図6Bに示すように、実際のセルブロックV2の温度にかかわらず、セルブロックV2に設けられた温度素子から異常な低温の温度値が常に出力され、セルブロックV2の所定時間経過後の温度変化がほとんどないように検出されてしまう。
このように、温度素子が故障した場合には、温度素子から出力される温度が異常な高温や低温となり、所定時間経過した後の温度もほとんど変化しないように検出される。したがって、異常な高温や低温となった位置における所定時間経過後の温度変化の度合いにより、その位置に設けられた温度素子が故障しているか否かを判定することができる。
図4に示す二次電池10を例にとり、例えばセルブロックV2が異常な高温である場合の温度素子故障判定方法について具体的に説明する。先ず、各セルブロックV1,V2およびV3の温度T1,T2およびT3を測定し、測定した温度T1,T2およびT3の中から最大温度を抽出する。この例の場合には、セルブロックV2が他のセルブロックV1およびV3と比較して高温となっているため、セルブロックV2の温度T2が最大温度となる。
そして、最大温度のセルブロックV2と、セルブロックV2に隣接するセルブロックV1およびV3との温度差T2−T1およびT2−T3を算出する。算出した温度差T2−T1およびT2−T3が予め設定された温度差の閾値よりも大きい場合には、最大温度のセルブロックV2の温度が、セルブロックV2に隣接するセルブロックV1およびV3と比較して異常な高温となっていると判定する。
また、所定時間Δtだけ経過した後に、セルブロックV1,V2およびV3の温度T1´,T2´およびT3´を測定し、セルブロックV1,V2およびV3における温度の時間変化率ΔT1/Δt(=(T1´−T1)/Δt)、ΔT2/Δt(=(T2´−T2)/Δt)およびΔT3/Δt(=(T3´−T3)/Δt)を算出する。
算出された最大温度のセルブロックV2における温度の時間変化率ΔT2/Δtが、予め設定された最大温度位置における温度の時間変化率の閾値よりも小さく、且つ、セルブロックV2に隣接するセルブロックV1およびV3における温度の時間変化率ΔT1/ΔtおよびΔT3/Δtが、予め設定された最大温度位置に隣接する位置における温度の時間変化率の閾値よりも大きい場合には、セルブロックV2に設けられた温度素子が故障していると判定する。
次に、セルブロックV2が異常な低温である場合の温度素子故障判定方法について具体的に説明する。上述と同様にして各セルブロックV1,V2およびV3の温度T1,T2およびT3を測定し、測定した温度T1,T2およびT3の中から最小温度を抽出する。この例の場合には、セルブロックV2が他のセルブロックV1およびV3と比較して低温となっているため、セルブロックV2の温度T2が最小温度となる。
そして、最小温度のセルブロックV2と、セルブロックV2に隣接するセルブロックV1およびV3との温度差T1−T2およびT3−T2を算出する。算出した温度差T1−T2およびT3−T2が予め設定された温度差の閾値よりも大きい場合には、最小温度のセルブロックV2の温度が、セルブロックV2に隣接するセルブロックV1およびV3と比較して異常な低温となっていると判定する。
また、時間Δtだけ経過した後に、セルブロックV1,V2およびV3の温度T1”,T2”およびT3”を測定し、セルブロックV1,V2およびV3における温度の時間変化率ΔT1´/Δt(=(T1”−T1)/Δt)、ΔT2´/Δt(=(T2”−T2)/Δt)およびΔT3´/Δt(=(T3”−T3)/Δt)を算出する。
算出された最小温度のセルブロックV2における温度の時間変化率ΔT2´/Δtが、予め設定された最小温度位置における温度の時間変化率の閾値よりも小さく、且つ、セルブロックV2に隣接するセルブロックV1およびV3における温度の時間変化率ΔT1´/ΔtおよびΔT3´/Δtが、予め設定された最小温度位置に隣接する位置における温度の時間変化率の閾値よりも大きい場合には、セルブロックV2に設けられた温度素子が故障していると判定する。
温度素子が異常な高温を検出した場合の温度素子故障判定処理の流れについて、図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は、制御部15の制御の下で行われるものとする。
ステップS11では、N個の温度素子22を用いてN箇所の位置の温度T[1],T[2]、・・・、T[N]が測定され、測定された温度およびその位置情報が関連付けられて記憶部17に格納される。ステップS12では、測定された各位置の温度T[1],T[2]、・・・、T[N]の中から、最大温度Tmaxが抽出され、最大温度Tmaxおよび最大温度位置NTmaxが記憶部17に格納される。
ステップS13では、記憶部17に格納された最大温度Tmaxと、予め設定され、記憶部17に記憶されている最大温度の閾値Tmax_judge_Threshとが比較され、最大温度Tmaxが異常な高温であるか否かが判定される。比較の結果、最大温度Tmaxが閾値Tmax_judge_Threshよりも大きい場合には、最大温度Tmaxが異常な高温であると判定し、ステップS14において、充放電制御部16の制御により充電制御FET19および放電制御FET20がOFFとされ、二次電池10の充放電が停止される。
ステップS15において、最大温度位置NTmaxの最大温度T[NTmax](=Tmax)と、最大温度位置NTmaxに隣接する位置NTmax−1およびNTmax+1の温度T[NTmax−1]およびT[NTmax+1]との温度差T[NTmax]−T[NTmax−1]およびT[NTmax]−T[NTmax+1]が算出され、予め記憶部17に記憶されている温度差の閾値ΔTmax_judge_Threshとの比較が行われ、最大温度位置NTmaxの温度が隣接位置の温度と比較して異常な高温であるか否かが判定される。
比較の結果、温度差T[NTmax]−T[NTmax−1]が閾値ΔTmax_judge_Threshよりも大きく、且つ、温度差T[NTmax]−T[NTmax+1]が閾値ΔTmax_judge_Threshよりも大きい場合には、最大温度位置NTmaxの温度が隣接位置の温度と比較して異常な高温であると判定され、処理がステップS16に移行する。
ステップS16では、所定時間Δt経過後に、最大温度位置NTmaxの温度T´[NTmax]と、最大温度位置に隣接する位置NTmax−1およびNTmax+1の温度T´[NTmax−1]およびT´[NTmax+1]が測定される。
ステップS17において、最大温度位置NTmaxにおける温度の時間変化率ΔT[NTmax]/Δt(=(T´[NTmax]−T[NTmax])/Δt)と、最大温度位置に隣接する位置NTmax−1およびNTmax+1における温度の時間変化率ΔT[NTmax−1]/Δt(=(T´[NTmax−1]−T[NTmax−1])/Δt)およびΔT[NTmax+1]/Δt(=(T´[NTmax+1]−T[NTmax+1])/Δt)が算出される。
ステップS18では、最大温度位置NTmaxにおける温度の時間変化率ΔT[NTmax]/Δtと、予め記憶部17に記憶されている最大温度位置における温度の時間変化率の閾値ΔTmax_judge_ok_sourceとが比較され、最大温度位置に隣接する位置NTmax−1およびNTmax+1における温度の時間変化率ΔT[NTmax−1]/ΔtおよびΔT[NTmax+1]/Δtと、予め記憶部17に記憶されている最大温度位置に隣接する位置の温度の時間変化率の閾値ΔTmax_judge_ok_otherとが比較され、温度素子が異常であるか否かが判定される。
比較の結果、最大温度位置NTmaxにおける温度の時間変化率ΔT[NTmax]/Δtが最大温度位置における温度の時間変化率の閾値ΔTmax_judge_ok_sourceよりも小さく、且つ、最大温度位置に隣接する位置NTmax−1およびNTmax+1における温度の時間変化率ΔT[NTmax−1]/ΔtおよびΔT[NTmax+1]/Δtが最大温度位置に隣接する位置の温度の時間変化率の閾値ΔTmax_judge_ok_otherよりもそれぞれ大きい場合には、最大温度位置NTmaxに設けられた温度素子が異常であると判定し、ステップS19で、最大温度位置NTmaxが故障位置Nbreak_downとして記憶部17に格納されるとともに、温度素子の故障フラグP[Nbreak_down]がセットされ、一連の処理が終了する。
一方、ステップS13において、最大温度Tmaxが閾値Tmax_judge_Thresh以下である場合には、最大温度が正常な温度であると判定し、一連の処理が終了する。
また、ステップS15において、温度差T[NTmax]−T[NTmax−1]およびT[NTmax]−T[NTmax+1]のうち少なくともいずれか一方が閾値ΔTmax_judge_Thresh以下である場合には、最大温度位置NTmaxの温度が正常であると判定され、一連の処理が終了する。
さらに、ステップS18において、最大温度位置NTmaxにおける温度の時間変化率ΔT[NTmax]/Δtが最大温度位置における温度の時間変化率の閾値ΔTmax_judge_ok_source以上、または、最大温度位置に隣接する位置NTmax−1およびNTmax+1における温度の時間変化率ΔT[NTmax−1]/ΔtおよびΔT[NTmax+1]/Δtのうち、少なくともいずれか一方が最大温度位置に隣接する位置の温度の時間変化率の閾値ΔTmax_judge_ok_other以下である場合には、最大温度位置NTmaxに設けられた温度素子が正常であると判定し、一連の処理が終了する。
次に、温度素子が異常な低温を検出した場合の温度素子故障判定処理の流れについて、図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は、制御部15の制御の下で行われるものとする。
ステップS21では、N個の温度素子22を用いてN箇所の位置の温度T[1],T[2]、・・・、T[N]が測定され、測定された温度およびその位置情報が関連付けられて記憶部17に格納される。ステップS22では、測定された各位置の温度T[1],T[2]、・・・、T[N]の中から、最小温度Tminが抽出され、最小温度Tminおよび最小温度位置NTminが記憶部17に格納される。
ステップS23では、記憶部17に格納された最小温度Tminと、予め設定され、記憶部17に記憶されている最小温度の閾値Tmin_judge_Threshとが比較され、最小温度Tminが異常な低温であるか否かが判定される。比較の結果、最小温度Tminが閾値Tmin_judge_Threshよりも小さい場合には、最小温度が異常な低温であると判定し、ステップS24において、充放電制御部16の制御により充電制御FET19および放電制御FET20がOFFとされ、二次電池10の充放電が停止される。
ステップS25において、最小温度位置NTminの最小温度T[NTmin](=Tmin)と、最小温度位置NTminに隣接する位置NTmin−1およびNTmin+1の温度T[NTmin−1]およびT[NTmin+1]との温度差T[NTmin−1]−T[NTmin]およびT[NTmin+1]−T[NTmin]が算出され、予め記憶部17に記憶されている温度差の閾値ΔTmin_judge_Threshとの比較が行われ、最小温度位置NTminの温度が隣接位置の温度と比較して異常な低温であるか否かが判定される。
比較の結果、温度差T[NTmin−1]−T[NTmin]が閾値ΔTmin_judge_Threshよりも大きく、且つ、温度差T[NTmin+1]−T[NTmin]が閾値ΔTmin_judge_Threshよりも大きい場合には、最小温度位置NTminの温度が隣接位置の温度と比較して異常な低温であると判定され、処理がステップS26に移行する。
ステップS26では、所定時間Δt経過後に、最小温度位置NTminの温度T”[NTmin]と、最小温度位置に隣接する位置NTmin−1およびNTmin+1の温度T”[NTmin−1]およびT”[NTmin+1]が測定される。
ステップS27において、最小温度位置NTminにおける温度の時間変化率ΔT´[NTmin]/Δt(=(T”[NTmin]−T[NTmin])/Δt)と、最小温度位置に隣接する位置NTmin−1およびNTmin+1における温度の時間変化率ΔT´[NTmin−1]/Δt(=(T”[NTmin−1]−T[NTmin−1])/Δt)およびΔT´[NTmin+1]/Δt(=(T”[NTmin+1]−T[NTmin+1])/Δt)が算出される。
ステップS28では、最小温度位置NTminにおける温度の時間変化率ΔT´[NTmin]/Δtと、予め記憶部17に記憶されている最小温度位置における温度の時間変化率の閾値ΔTmin_judge_ok_sourceとが比較され、最小温度位置に隣接する位置NTmin−1およびNTmin+1における温度の時間変化率ΔT´[NTmin−1]/ΔtおよびΔT´[NTmin+1]/Δtと、予め記憶部17に記憶されている最小温度位置に隣接する位置の温度の時間変化率の閾値ΔTmin_judge_ok_otherとが比較され、温度素子が異常であるか否かが判定される。
比較の結果、最小温度位置NTminにおける温度の時間変化率ΔT´[NTmin]/Δtが最小温度位置における温度の時間変化率の閾値ΔTmin_judge_ok_sourceよりも小さく、且つ、最小温度位置に隣接する位置NTmin−1およびNTmin+1における温度の時間変化率ΔT´[NTmin−1]/ΔtおよびΔT´[NTmin+1]/Δtが最小温度位置に隣接する位置の温度の時間変化率の閾値ΔTmin_judge_ok_otherよりもそれぞれ大きい場合には、最小温度位置NTminに設けられた温度素子が異常であると判定し、ステップS29で、最小温度位置NTminが故障位置Nbreak_downとして記憶部17に格納されるとともに、温度素子の故障フラグP[Nbreak_down]がセットされ、一連の処理が終了する。
一方、ステップS23において、最小温度Tminが閾値Tmin_judge_Thresh以上である場合には、最小温度が正常な温度であると判定し、一連の処理が終了する。
また、ステップS25において、温度差T[NTmin−1]−T[NTmin]およびT[NTmin+1]−T[NTmin]のうち少なくともいずれか一方が閾値ΔTmin_judge_Thresh以下である場合には、最小温度位置NTminの温度が正常であると判定され、一連の処理が終了する。
さらに、ステップS28において、最小温度位置NTminにおける温度の時間変化率ΔT´[NTmin]/Δtが最小温度位置における温度の時間変化率の閾値ΔTmin_judge_ok_source以上、または、最小温度位置に隣接する位置NTmin−1およびNTmin+1における温度の時間変化率ΔT´[NTmin−1]/ΔtおよびΔT´[NTmin+1]/Δtのうち、少なくともいずれか一方が最小温度位置に隣接する位置の温度の時間変化率の閾値ΔTmin_judge_ok_other以下である場合には、最小温度位置NTminに設けられた温度素子が正常であると判定し、一連の処理が終了する。
(2)温度補完処理
次に、温度素子22が故障していると判断された場合の温度補完処理について説明する。例えば、所定位置の温度を測定する温度素子22が故障した場合、故障した温度素子22から異常な温度が出力されてしまい、正確な温度を測定することができないが、その位置の実際の温度は、隣接する位置の温度の影響を受けていると考えられる。そこで、この発明の実施の一形態では、故障した温度素子22の位置の温度を、隣接する位置の温度に基づき補完するようにした。
次に、温度素子22が故障していると判断された場合の温度補完処理について説明する。例えば、所定位置の温度を測定する温度素子22が故障した場合、故障した温度素子22から異常な温度が出力されてしまい、正確な温度を測定することができないが、その位置の実際の温度は、隣接する位置の温度の影響を受けていると考えられる。そこで、この発明の実施の一形態では、故障した温度素子22の位置の温度を、隣接する位置の温度に基づき補完するようにした。
具体的には、例えば、最前段N1から最後段Nmaxまでの複数位置の温度をそれぞれ測定する温度素子22のうち、所定位置の温度素子22が故障した場合について考える。故障位置Nbreak_downが「N1<Nbreak_down<Nmax」である場合、故障位置Nbreak_downの実際の温度T[Nbreak_down]は、隣接する両側の位置Nbreak_down−1およびNbreak_down+1の温度T[Nbreak_down−1]およびT[Nbreak_down+1]の影響を受けていると考えられる。そこで、故障位置Nbreak_downの温度T[Nbreak_down]を、隣接する両側の位置Nbreak_down−1およびNbreak_down+1の温度T[Nbreak_down−1]およびT[Nbreak_down+1]の平均値で補完する。
すなわち、故障位置Nbreak_downの温度T[Nbreak_down]は、隣接位置Nbreak_down−1およびNbreak_down+1における温度T[Nbreak_down−1]およびT[Nbreak_down+1]を用いて、数式(1)に基づき算出される。
T[Nbreak_down]=(T[Nbreak_down−1]+T[Nbreak_down+1])/2 ・・・(1)
T[Nbreak_down]=(T[Nbreak_down−1]+T[Nbreak_down+1])/2 ・・・(1)
また、故障位置Nbreak_downが「Nbreak_down=N1」または「Nbreak_down=Nmax」である場合、故障位置Nbreak_downの実際の温度T[Nbreak_down]は、隣接する片側の位置N2またはNmax−1の温度T[N2]またはT[Nmax−1]の影響を受けていると考えられる。そこで、故障位置Nbreak_downの温度T[Nbreak_down]を、隣接する片側の位置N2またはNmax−1の温度T[N2]またはT[Nmax−1]で補完する。
すなわち、故障位置Nbreak_downが「Nbreak_down=N1」である場合、故障位置Nbreak_downの温度T[Nbreak_down]は、隣接位置N2における温度T[N2]を用いて、数式(2)に基づき算出される。
T[Nbreak_down]=T[N2] ・・・(2)
T[Nbreak_down]=T[N2] ・・・(2)
また、故障位置Nbreak_downが「Nbreak_down=Nmax」である場合、故障位置Nbreak_downの温度T[Nbreak_down]は、隣接位置Nmax−1における温度T[Nmax−1]を用いて、数式(3)に基づき算出される。
T[Nbreak_down]=T[Nmax−1] ・・・(3)
T[Nbreak_down]=T[Nmax−1] ・・・(3)
このように、温度素子22が故障していると判断された場合に、隣接する温度素子22の位置の温度に基づき、故障した温度素子22の位置の温度を補完することにより、その位置の実際の温度を推定することができる。
ただし、故障した温度素子22の位置に隣接する位置の温度を測定する温度素子22も故障している場合には、隣接する位置の温度が正確に測定されていない。そのため、隣接位置の温度に基づき、故障した温度素子22の位置の温度を補完して温度を推定すると、推定した温度が実際の温度と大きく異なってしまうおそれがある。したがって、このような場合には補完処理を行わず、安全性を考慮して充放電を禁止する。
温度補完処理の流れについて、図9のフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は、制御部15の制御の下で行われるものとする。ステップS31では、上述の温度素子故障判定処理においてセットされた故障フラグP[Nbreak_down]に基づき、故障位置Nbreak_downおよびその隣接位置が判別される。ここでは、故障位置Nbreak_downが「N1<Nbreak_down<Nmax」である場合と、「Nbreak_down=N1」である場合と、「Nbreak_down=Nmax」である場合とのいずれかに判別される。
ステップS32では、故障フラグに基づき、故障位置Nbreak_downの隣接位置が故障しているか否かが判断される。「N1<Nbreak_down<Nmax」である場合には、隣接位置Nbreak_down−1およびNbreak_down+1の故障フラグP[Nbreak_down−1]およびP[Nbreak_down+1]がセットされているか否かが判断される。
また、「Nbreak_down=N1」である場合には、隣接位置N2の故障フラグP[N2]がセットされているか否かが判断される。さらに、「Nbreak_down=Nmax」である場合には、隣接位置Nmax−1の故障フラグP[Nmax−1]がセットされているか否かが判断される。
「N1<Nbreak_down<Nmax」である場合において、故障フラグP[Nbreak_down−1]およびP[Nbreak_down+1]がセットされていない場合には、隣接位置Nbreak_down−1およびNbreak_down+1の温度素子22が故障していないと判断し、処理がステップS33に移行する。
また、「Nbreak_down=N1」である場合において、故障フラグP[N2]がセットされていない場合には、隣接位置N2の温度素子22が故障していないと判断し、処理がステップS33に移行する。さらに、「Nbreak_down=Nmax」である場合において、故障フラグP[Nmax−1]がセットされていない場合には、隣接位置Nmax−1の温度素子22が故障していないと判断し、処理がステップS33に移行する。
ステップS33において、隣接位置の温度に基づき、温度素子22が故障した位置の温度が算出される。そして、温度素子22が故障した位置の温度が算出された温度で補完され、一連の処理が終了する。「N1<Nbreak_down<Nmax」である場合、故障位置Nbreak_downの温度T[Nbreak_down]は、上述の数式(1)に基づき算出される。また、「Nbreak_down=N1」である場合、故障位置Nbreak_downの温度T[Nbreak_down]は、数式(2)に基づき算出される。さらに、「Nbreak_down=Nmax」である場合、故障位置Nbreak_downの温度T[Nbreak_down]は、数式(3)に基づき算出される。
一方、ステップS32で、「N1<Nbreak_down<Nmax」である場合において、故障フラグP[Nbreak_down−1]またはP[Nbreak_down+1]がセットされている場合には、隣接位置Nbreak_down−1およびNbreak_down+1のいずれかの温度素子22が故障していると判断し、処理がステップS34に移行する。
また、「Nbreak_down=N1」である場合において、故障フラグP[N2]がセットされている場合には、隣接位置N2の温度素子22が故障していると判断し、処理がステップS34に移行する。さらに、Nbreak_down=Nmax」である場合において、故障フラグP[Nmax−1]がセットされている場合には、隣接位置Nmax−1の温度素子22が故障していると判断し、処理がステップS34に移行する。
ステップS34では、充放電制御部16が制御されることにより、充電制御FET19および放電制御FET20をOFFとして二次電池10の充放電を禁止し、一連の処理が終了する。
(3)充放電停止条件変更処理
次に、二次電池10に対する充放電停止条件の変更処理について説明する。例えば、充電の際に所定の電池セルの温度が他の電池セルの温度よりも異常な温度となり、温度差異常が検出された場合について考える。このような場合には、異常な温度となった電池セルが劣化して電池電圧が低下するため、通常の充電停止電圧まで充電を行うと、異常な温度となった電池セルが過充電状態となるおそれがある。
次に、二次電池10に対する充放電停止条件の変更処理について説明する。例えば、充電の際に所定の電池セルの温度が他の電池セルの温度よりも異常な温度となり、温度差異常が検出された場合について考える。このような場合には、異常な温度となった電池セルが劣化して電池電圧が低下するため、通常の充電停止電圧まで充電を行うと、異常な温度となった電池セルが過充電状態となるおそれがある。
そこで、この発明の実施の一形態では、二次電池10に対する充電停止条件の変更処理として、図10Aに示すように、充電停止電圧Vctを通常の充電停止電圧Vct_refと比較して低い値に設定する。こうすることにより、異常な温度となった電池セルが過充電状態となるのを防ぎ、高電圧による電池セルの劣化を抑制することができる。
また、図10Bに示すように、充電停止電流Ictを通常の充電停止電流Ict_refと比較して低い値に設定する。こうすることにより、電流が流れることで発生する熱による電池セルの劣化を抑制することができる。
一方、例えば、放電の際に温度差異常が検出された場合に、通常の放電停止電圧まで放電を行うと、異常な温度となった電池セルが過放電状態となるおそれがある。そこで、この発明の実施の一形態では、放電停止条件の変更処理として、図11Aに示すように、放電停止電圧Vdtを通常の放電停止電圧Vdt_refと比較して高い値に設定する。こうすることにより、異常な温度となった電池セルが過放電状態となるのを防ぎ、内部抵抗の増加を抑制することができる。
また、図11Bに示すように、放電停止電流Idtを通常の放電停止電流Idt_refと比較して低い値に設定する。こうすることにより、電流が流れることで発生する熱による電池セルの劣化を抑制することができる。
充電停止電圧Vct、充電停止電流Ict、放電停止電圧Vdtおよび放電停止電流Idtは、例えば温度差に応じて可変とし、所定の計算を行うことにより電池セルが劣化しない程度の値に設定する。
先ず、充電停止電圧Vctおよび充電停止電流Ictの設定方法について説明する。例えば、温度差ΔTが温度差異常であるか否かを判定するための閾値ΔTThreshと、充電停止電圧Vctが最小の充電停止電圧Vct_minとなる温度差ΔTmaxが予め設定されており、これらの閾値ΔTThreshおよびΔTmaxと温度差ΔTとの関係に基づき、充電停止電圧Vctが設定される。
例えば、図12Aに示すように、温度差ΔTが閾値ΔTThresh以下である場合には、温度差異常でないと判定され、充電停止電圧Vctが通常の充電停止電圧Vct_refに設定される。すなわち、0≦ΔT≦ΔTThreshの場合、充電停止電圧Vctは、数式(4)に基づいて算出される。
Vct=Vct_ref ・・・(4)
Vct=Vct_ref ・・・(4)
また、温度差ΔTが閾値ΔTThreshよりも大きく、ΔTmaxよりも小さい場合、すなわち、ΔTThresh<ΔT<ΔTmaxである場合には、温度差異常であると判定され、充電停止電圧Vctが数式(5)に基づいて算出される。
Vct=(Vct_min−Vct_ref)/(ΔTmax−ΔTThresh)×(ΔT−ΔTmax)+Vct_min
・・・(5)
Vct=(Vct_min−Vct_ref)/(ΔTmax−ΔTThresh)×(ΔT−ΔTmax)+Vct_min
・・・(5)
さらに、温度差ΔTがΔTmax以上である場合には、充電停止電圧Vctが最小の充電停止電圧Vct_minに設定される。すなわち、ΔT≧ΔTmaxである場合、充電停止電圧Vctは、数式(6)に基づいて算出される。
Vct=Vct_min ・・・(6)
Vct=Vct_min ・・・(6)
充電停止電流Ictについても、充電停止電圧Vctと同様に、閾値ΔTThreshおよびΔTmaxと温度差ΔTとの関係に基づいて設定される。
例えば、図12Bに示すように、温度差ΔTが閾値ΔTThresh以下である場合には、温度差異常でないと判定され、充電停止電流Ictが通常の充電停止電流Ict_refに設定される。すなわち、0≦ΔT≦ΔTThreshの場合、充電停止電流Ictは、数式(7)に基づいて算出される。
Ict=Ict_ref ・・・(7)
Ict=Ict_ref ・・・(7)
また、温度差ΔTが閾値ΔTThreshよりも大きく、ΔTmaxよりも小さい場合、すなわち、ΔTThresh<ΔT<ΔTmaxである場合には、温度差異常であると判定され、充電停止電流Ictが数式(8)に基づいて算出される。
Ict=(Ict_min−Ict_ref)/(ΔTmax−ΔTThresh)×(ΔT−ΔTmax)+Ict_min
・・・(8)
Ict=(Ict_min−Ict_ref)/(ΔTmax−ΔTThresh)×(ΔT−ΔTmax)+Ict_min
・・・(8)
さらに、温度差ΔTがΔTmax以上である場合には、充電停止電流Ictが最小の充電停止電流Ict_minに設定される。すなわち、ΔT≧ΔTmaxである場合、充電停止電流Ictは、数式(9)に基づいて算出される。
Ict=Ict_min ・・・(9)
Ict=Ict_min ・・・(9)
次に、放電停止電圧Vdtおよび放電停止電流Idtの設定方法について説明する。例えば、図13Aに示すように、温度差ΔTが閾値ΔTThresh以下である場合には、温度差異常でないと判定され、放電停止電圧Vdtが通常の放電停止電圧Vdt_refに設定される。すなわち、0≦ΔT≦ΔTThreshの場合、放電停止電圧Vdtは、数式(10)に基づいて算出される。
Vdt=Vdt_ref ・・・(10)
Vdt=Vdt_ref ・・・(10)
また、温度差ΔTが閾値ΔTThreshよりも大きく、ΔTmaxよりも小さい場合、すなわち、ΔTThresh<ΔT<ΔTmaxである場合には、温度差異常であると判定され、放電停止電圧Vdtが数式(11)に基づいて算出される。
Vdt=(Vdt_max−Vdt_ref)/(ΔTmax−ΔTThresh)×(ΔT−ΔTmax)+Vdt_max
・・・(11)
Vdt=(Vdt_max−Vdt_ref)/(ΔTmax−ΔTThresh)×(ΔT−ΔTmax)+Vdt_max
・・・(11)
さらに、温度差ΔTがΔTmax以上である場合には、放電停止電圧Vdtが最大の放電停止電圧Vdt_maxに設定される。すなわち、ΔT≧ΔTmaxである場合、放電停止電圧Vdtは、数式(12)に基づいて算出される。
Vdt=Vdt_max ・・・(12)
Vdt=Vdt_max ・・・(12)
放電停止電流Idtについても、放電停止電圧Vdtと同様に、閾値ΔTThreshおよびΔTmaxと温度差ΔTとの関係に基づいて設定される。
例えば、図13Bに示すように、温度差ΔTが閾値ΔTThresh以下である場合には、温度差異常でないと判定され、放電停止電流Idtが通常の放電停止電流Idt_refに設定される。すなわち、0≦ΔT≦ΔTThreshの場合、放電停止電流Idtは、数式(13)に基づいて算出される。
Idt=Idt_ref ・・・(13)
Idt=Idt_ref ・・・(13)
また、温度差ΔTが閾値ΔTThreshよりも大きく、ΔTmaxよりも小さい場合、すなわち、ΔTThresh<ΔT<ΔTmaxである場合には、温度差異常であると判定され、放電停止電流Idtが数式(14)に基づいて算出される。
Idt=(Idt_min−Idt_ref)/(ΔTmax−ΔTThresh)×(ΔT−ΔTmax)+Idt_min
・・・(14)
Idt=(Idt_min−Idt_ref)/(ΔTmax−ΔTThresh)×(ΔT−ΔTmax)+Idt_min
・・・(14)
さらに、温度差ΔTがΔTmax以上である場合には、放電停止電流Idtが最小の放電停止電流Idt_minに設定される。すなわち、ΔT≧ΔTmaxである場合、放電停止電流Idtは、数式(15)に基づいて算出される。
Idt=Idt_min ・・・(15)
Idt=Idt_min ・・・(15)
なお、充電停止電圧Vct、充電停止電流Ict、放電停止電圧Vdtおよび放電停止電流Idtを算出するための数式は、上述の数式(4)〜(15)に限らず、別の数式を用いてもよい。また、例えば、充電停止電圧Vct、充電停止電流Ict、放電停止電圧Vdtおよび放電停止電流Idtと、温度差との関係を示すテーブルを予め用意し、算出された温度差に応じて、テーブルを参照して決定するようにしてもよい。
充放電停止条件の変更処理の流れについて、図14に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は、制御部15の制御の下で行われるものとする。ステップS41において、N個の温度素子22を用いてN箇所の位置の温度T1,T2、・・・、TNが測定され、ステップS42において、測定された各位置の温度T1,T2、・・・、TNの中から最大温度Tmaxおよび最小温度Tminが抽出される。
ステップS43では、最大温度Tmaxおよび最小温度Tminの差分によって算出される温度差ΔT(=Tmax−Tmin)と、温度差ΔTの閾値ΔTThreshとが比較される。比較の結果、温度差ΔTが温度差の閾値ΔTThreshよりも大きい場合には、温度差異常であると判定し、処理がステップS44に移行する。ステップS44では、測定された各位置の温度T1,T2、・・・、TNが記憶部17に格納される。
ステップS45では、例えば、上述の数式(5)および数式(6)に基づき充電停止電圧Vctが設定され、数式(8)および数式(9)に基づき充電停止電流Ictが設定される。また、ステップS46では、例えば、数式(11)および数式(12)に基づき放電停止電圧Vdtが設定され、数式(14)および数式(15)に基づき放電停止電流Idtが設定される。そして、ステップS47において、温度差異常フラグがセットされ、一連の処理が終了する。
一方、ステップS43において、温度差ΔTが温度差の閾値ΔTThresh以下である場合には、温度差異常でないと判定し、処理がステップS48に移行する。ステップS48では、例えば、数式(4)に基づき充電停止電圧Vctとして通常の充電停止電圧Vct_refが設定され、数式(7)に基づき充電停止電流Ictとして通常の充電停止電流Ict_refが設定される。また、ステップS49では、例えば、数式(10)に基づき放電停止電圧Vdtとして通常の放電停止電圧Vdt_refが設定され、数式(13)に基づき放電停止電流Idtとして放電停止電流Idt_refが設定され、一連の処理が終了する。
(4)電子機器への通知処理
次に、電子機器への通知処理について説明する。例えば、温度差異常を検出した場合、電池パック1は、電子機器に対して温度差異常が発生したことを通知し、充電の際には、充電電圧および充電電流を通常の充電電圧および充電電流と比較して低くし、放電の際には、負荷を通常の負荷と比較して低負荷として放電電流を低くするように、電子機器に対して要求する。
次に、電子機器への通知処理について説明する。例えば、温度差異常を検出した場合、電池パック1は、電子機器に対して温度差異常が発生したことを通知し、充電の際には、充電電圧および充電電流を通常の充電電圧および充電電流と比較して低くし、放電の際には、負荷を通常の負荷と比較して低負荷として放電電流を低くするように、電子機器に対して要求する。
電子機器に対する温度差異常の通知処理の流れについて、図15に示すフローチャートを参照して説明する。ステップS51において、充電状態または放電状態の判定が行われる。充電状態または放電状態の判定は、例えば電流検出部13で検出された電流の向きにより判定される。充電状態であると判定された場合には、処理がステップS52に移行する。
ステップS52では、温度差異常フラグがセットされているか否かの判定が行われる。温度差異常フラグがセットされていると判定された場合には、処理がステップS53に移行する。ステップS53では、充電電圧を通常の充電電圧と比較して低い充電電圧とするように電子機器に対して要求し、ステップS54において、充電電流を通常の充電電流と比較して低い充電電流とするように電子機器に対して要求し、一連の処理が終了する。
また、ステップS52において、温度差異常フラグがセットされていないと判定された場合には、処理がステップS55に移行する。ステップS55では、低充電電圧の要求を取り消して通常の充電電圧とするように、電子機器に対して要求する。そして、ステップS56において、低充電電流の要求を取り消して通常の充電電流とするように電子機器に対して要求し、一連の処理が終了する。
一方、ステップS51において、放電状態であると判定された場合には、処理がステップS57に移行する。ステップS57では、温度差異常フラグがセットされているか否かの判定が行われる。温度差異常フラグがセットされていると判定された場合には、処理がステップS58に移行し、ステップS58において、通常の負荷と比較して低い負荷として放電電流を低くするように電子機器に対して要求し、一連の処理が終了する。
また、ステップS57において、温度差異常フラグがセットされていないと判定された場合には、処理がステップS59に移行し、ステップS59において、低負荷の要求を取り消して通常の負荷とするように、電子機器に対して要求し、一連の処理が終了する。
電子機器は、上述の通知処理による電池パック1からの要求に応じて、充電の際には充電電圧および充電電流の調整を行い、放電の際には負荷の調整を行う。具体的には、例えば、充電の際には、充電電圧および充電電流を通常よりも低く設定し、放電の際には、負荷を通常よりも低く設定する。こうすることにより、電子機器に設けられている発熱部品からの発熱を抑え、電池パック1において、発熱部品に近接する部分の温度とそれ以外の部分の温度とにおける温度の不均衡を抑制するようにする。
電子機器における処理の流れについて、図16に示すフローチャートを参照して説明する。なお、特別な記載がない限り、以下の処理は電子機器に設けられた制御部の制御の下で行われるものとする。ステップS61において、充電状態または放電状態の判定が行われる。充電状態であると判定された場合には、処理がステップS62に移行する。
ステップS62では、電池パック1から通常の充電電圧と比較して低充電電圧が要求されたか否かが判定される。低充電電圧が要求されていると判定された場合には、処理がステップS63に移行し、ステップS63において、充電電圧が通常の充電電圧と比較して低充電電圧に設定される。
一方、ステップS62において、低充電電圧が要求されていないと判定された場合には、処理がステップS64に移行し、ステップS64において、充電電圧が通常の充電電圧に設定される。
ステップS65では、電池パック1から通常の充電電流と比較して低充電電流が要求されたか否かが判定される。低充電電流が要求されていると判定された場合には、処理がステップS66に移行し、ステップS66において、充電電流が通常の充電電流と比較して低充電電流に設定され、一連の処理が終了する。
また、ステップS65において、低充電電流が要求されていないと判定された場合には、処理がステップS67に移行し、ステップS67において、充電電流が通常の充電電流に設定され、一連の処理が終了する。
一方、ステップS61において、放電状態であると判定された場合には、処理がステップS68に移行する。ステップS68では、電池パック1から通常の負荷と比較して低負荷が要求されたか否かが判定される。低負荷が要求されていると判定された場合には、処理がステップS69に移行し、ステップS69において、負荷が通常の負荷と比較して低負荷に設定され、一連の処理が終了する。
また、ステップS68において、低負荷が要求されていないと判定された場合には、処理がステップS70に移行し、ステップS70において、負荷が通常の負荷に設定され、一連の処理が終了する。
このように、この発明の実施の一形態では、温度差に応じて二次電池10に対する充放電停止条件を変更することにより、劣化しているおそれがある電池セルが過充電状態や過放電状態となるのを防ぎ、電池セルに対する適切な充放電を行うことで電池セルの劣化を抑制することができる。
また、温度差異常を検出した場合に、温度差の原因が温度素子の故障によるものであるか否かを判断するようにしているため、実際に温度差異常が発生しているか否かを検出することができる。
さらにまた、電池パック1から電子機器に対して温度差異常が生じていること通知し、電池パック1からの要求に応じて、電子機器において充電電圧、充電電流および負荷を調整することにより、電子機器における発熱を抑制し、電池パック1内の温度の不均衡を抑制することができる。
以上、この発明の実施の一形態について説明したが、この発明は、上述したこの発明の実施の一形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。この例では、温度素子22を各電池セルの付近にそれぞれ設けるように説明したが、これはこの例に限られず、例えば、コストや電池パック1の構成に応じてセルブロック毎に1つの温度素子22を設けるようにしてもよい。
また、例えば、電池パックから電子機器に対して温度差異常を通知した際に、電子機器は、充電電圧、充電電流および負荷の調整を行うだけでなく、温度差異常が発生したことをユーザに通知し、使用環境の改善を促すようにしてもよい。
1 電池パック
2 充電器
3 負荷
4 正極端子
5 負極端子
6a、6b 通信端子
10 二次電池
11 温度検出部
12 電圧検出部
13 電流検出部
14 スイッチ回路
15 制御部
16 充放電制御部
17 記憶部
18 電流検出抵抗
19 充電制御FET
19a 寄生ダイオード
20 放電制御FET
20a 寄生ダイオード
21a、21b、21c、21d、21e、21f 電池セル
22a、22b、22c、22d、22e、22f 温度素子
23 結線切替スイッチ
2 充電器
3 負荷
4 正極端子
5 負極端子
6a、6b 通信端子
10 二次電池
11 温度検出部
12 電圧検出部
13 電流検出部
14 スイッチ回路
15 制御部
16 充放電制御部
17 記憶部
18 電流検出抵抗
19 充電制御FET
19a 寄生ダイオード
20 放電制御FET
20a 寄生ダイオード
21a、21b、21c、21d、21e、21f 電池セル
22a、22b、22c、22d、22e、22f 温度素子
23 結線切替スイッチ
Claims (6)
- 複数の電池セルが直列および/または並列に接続された二次電池の電池パックにおいて、
上記電池セル毎または電池セルのブロック毎の温度を所定時間毎にそれぞれ測定する温度検出部と、
上記測定された温度に基づき上記二次電池の充電停止電圧および充電停止電流と、放電停止電圧および放電停止電流との少なくとも一方を制御する制御部と、
上記電池セルまたは上記電池セルのブロックの間の温度差に対する第1の閾値を記憶する記憶部と
を有し、
上記制御部は、
上記測定された温度から抽出された最大温度および最小温度に基づき温度差を算出し、
上記温度差と上記第1の閾値とを比較し、上記温度差が上記第1の閾値よりも大きい場合には、上記温度差に応じて上記充電停止電圧が基準の充電停止電圧よりも低く、上記充電停止電流が基準の充電停止電流よりも低く、上記放電停止電圧が基準の放電停止電圧よりも高く、上記放電停止電流が基準の放電停止電流よりも低くなるように、上記充電停止電圧および上記充電停止電流と、上記放電停止電圧および上記放電停止電流との少なくとも一方を設定し、
温度差異常を示すフラグを上記記憶部にセットする
ことを特徴とする電池パック。 - 請求項1に記載の電池パックにおいて、
上記記憶部は、隣接位置の間の温度差に対する第2の閾値と、最大温度位置における温度の時間変化率に対する第3の閾値と、上記最大温度位置に隣接する位置における温度の時間変化率に対する第4の閾値とをさらに記憶し、
上記制御部は、
上記測定された温度から、最大温度および該最大温度位置の隣接位置における隣接温度を抽出し、
上記最大温度および上記隣接温度に基づき温度差を算出し、
上記温度差および上記第2の閾値を比較し、上記温度差が上記第2の閾値よりも大きい場合には、上記最大温度が上記隣接温度と比較して異常な高温であると判定し、
所定時間経過後に測定された各位置の温度から上記最大温度位置および上記隣接位置の隣接温度を抽出し、
上記最大温度および上記所定時間経過後の最大温度に基づき最大温度の時間変化率を算出するとともに、上記隣接温度および上記所定時間経過後の隣接温度に基づき隣接温度の時間変化率を算出し、
上記最大温度の時間変化率および上記第3の閾値を比較するとともに、上記隣接温度の時間変化率および上記第4の閾値を比較し、上記最大温度の時間変化率が上記第3の閾値よりも小さく、且つ、上記隣接温度の時間変化率が上記第4の閾値よりも大きい場合には、上記温度検出部が故障していると判定する
ことを特徴とする電池パック。 - 請求項1に記載の電池パックにおいて、
上記記憶部は、隣接位置の間の温度差に対する第5の閾値と、最小温度位置における温度の時間変化率に対する第6の閾値と、上記最小温度位置に隣接する位置における温度の時間変化率に対する第7の閾値とをさらに記憶し、
上記制御部は、
上記測定された温度から、最小温度および該最小温度位置の隣接位置における隣接温度を抽出し、
上記最小温度および上記隣接温度に基づき温度差を算出し、
上記温度差および上記第5の閾値を比較し、上記温度差が上記第5の閾値よりも大きい場合には、上記最小温度が上記隣接温度と比較して異常な低温であると判定し、
所定時間経過後に測定された各位置の温度から上記最小温度位置および上記隣接位置の隣接温度を抽出し、
上記最小温度および上記所定時間経過後の最小温度に基づき最小温度の時間変化率を算出するとともに、上記隣接温度および上記所定時間経過後の隣接温度に基づき隣接温度の時間変化率を算出し、
上記最小温度の時間変化率および上記第6の閾値を比較するとともに、上記隣接温度の時間変化率および上記第7の閾値を比較し、上記最小温度の時間変化率が上記第6の閾値よりも小さく、且つ、上記隣接温度の時間変化率が上記第7の閾値よりも大きい場合には、上記温度検出部が故障していると判定する
ことを特徴とする電池パック。 - 請求項2または請求項3に記載の電池パックにおいて、
上記制御部は、
上記温度検出部が故障していると判定した場合に、上記故障した温度検出部の位置の隣接位置における温度検出部が故障しているか否かを判定し、上記隣接位置の温度検出部が故障していないと判定した場合には、上記測定された温度から上記隣接位置の隣接温度を抽出し、
上記隣接温度に基づき、上記故障した温度検出部の位置の温度を補完する
ことを特徴とする電池パック。 - 請求項1に記載の電池パックにおいて、
上記制御部は、
充電の際に、上記記憶部に上記温度差異常フラグがセットされているか否かを判定し、上記温度差異常フラグがセットされている場合には、外部の機器に対して充電電圧および充電電流を基準の充電電圧および充電電流よりも低くするように要求し、
放電の際に、上記記憶部に上記温度差異常フラグがセットされているか否かを判定し、上記温度差異常フラグがセットされている場合には、外部の機器に対して負荷を基準の負荷よりも低くして放電電流を低くするように要求する
ことを特徴とする電池パック。 - 複数の電池セルが直列および/または並列に接続された二次電池の電池パックの制御方法において、
上記電池セル毎または電池セルのブロック毎の温度を所定時間毎にそれぞれ測定し、
上記電池セルまたは上記電池セルのブロックの間の温度差に対する第1の閾値を記憶部に記憶し、
上記測定された温度から抽出された最大温度および最小温度に基づき温度差を算出し、
上記温度差と上記第1の閾値とを比較し、上記温度差が上記第1の閾値よりも大きい場合には、上記温度差に応じて上記充電停止電圧が基準の充電停止電圧よりも低く、上記充電停止電流が基準の充電停止電流よりも低く、上記放電停止電圧が基準の放電停止電圧よりも高く、上記放電停止電流が基準の放電停止電流よりも低くなるように、上記充電停止電圧および上記充電停止電流と、上記放電停止電圧および上記放電停止電流との少なくとも一方を設定し、
温度差異常を示すフラグを上記記憶部にセットする
ことを特徴とする制御方法。
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- 2007-08-30 JP JP2007223743A patent/JP2009059504A/ja active Pending
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