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JP2008537275A - シフトレジスタ回路 - Google Patents

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JP2008537275A JP2008502543A JP2008502543A JP2008537275A JP 2008537275 A JP2008537275 A JP 2008537275A JP 2008502543 A JP2008502543 A JP 2008502543A JP 2008502543 A JP2008502543 A JP 2008502543A JP 2008537275 A JP2008537275 A JP 2008537275A
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Abstract

シフトレジスタ回路の夫々の段は、前の段の出力へ接続される第1の入力Rn−1と、その段の出力Rへ第1のクロック電力ライン電圧Pを結合する駆動トランジスタTdriveと、駆動トランジスタの寄生容量の影響を補償する補償コンデンサCと、駆動トランジスタのゲートとその段の出力との間に接続される第1のブートストラップコンデンサCと、第1の入力Rn−1により制御され、第1のブートストラップコンデンサCを充電する入力トランジスタTinとを有する。夫々の段は、入力トランジスタTinのゲートと第1の入力Rn−1との間に接続される第2のブートストラップコンデンサCを有する、その段よりも2(又はそれ以上)前の段の出力Rn−2へ結合される入力セクション10を更に有する。2つのブートストラップコンデンサの使用により閾値電圧のレベル又は変動への回路の感度は低くなり、アモルファスシリコン技術を用いる実施が可能となる。

Description

本発明は、特に、アクティブマトリクスディスプレイ装置の表示画素へ行電圧を供給するための、シフトレジスタ回路に関する。
アクティブマトリクスディスプレイ装置は、行及び列で配置され、少なくとも1つの薄膜駆動トランジスタ及び表示素子、例えば液晶セルを夫々有する画素の配列を有する。画素の夫々の行は行導体を共有し、行導体は、その行にある画素の薄膜トランジスタのゲートへ接続する。画素の夫々の列は列導体を共有し、列導体へは画素駆動信号が供給される。行導体での信号は、トランジスタがオン又はオフにされるかどうかを決定し、トランジスタが(行導体上の高電圧パルスによって)オンされる場合には、列導体からの信号は、液晶材料の領域へ伝わることを可能にされ、それによって、その材料の光伝達特性を変更する。
アクティブマトリクスディスプレイ装置のフレーム(フィールド)周期は、画素の行が短い時間期間でアドレス指定されることを要求し、これは、言い換えると、所望の電圧レベルへ液晶材料を充電又は放電するためにトランジスタ電流駆動機能に必要条件を課す。かかる電流必要条件を満たすために、薄膜トランジスタへ供給されるゲート電圧は、大きな電圧振幅により変動する必要がある。アモルファスシリコン駆動トランジスタの場合、この電圧振幅はおよそ30ボルトである。
行導体での大きな電圧振幅に関する必要条件は、行ドライバ回路が高電圧部品を用いて実施されることを必要とする。
表示画素の配列の基板と同じ基板上に行ドライバ回路の構成要素を集積することに大きな関心が寄せられてきた。1つの可能性は、画素トランジスタに多結晶シリコンを用いることであり、これは、この技術が行ドライバ回路の高電圧回路素子により容易に適するためである。その場合、アモルファスシリコン技術を用いて表示画素を製造するコスト面の利点は失われる。
従って、アモルファスシリコン技術を用いて実施され得るドライバ回路を提供することに関心が寄せられている。アモルファスシリコントランジスタの低い移動度及び閾値電圧のストレスによる変化は、アモルファスシリコン技術を用いてドライバ回路を実施する際に深刻な困難を与える。
行ドライバ回路は、従来、シフトレジスタ回路として実施される。シフトレジスタ回路は、順に夫々の行導体に行電圧パルスを出力するよう動作する。
基本的に、シフトレジスタ回路の夫々の段は、クロック高電力ラインと行導体との間に接続される出力駆動トランジスタを有し、駆動トランジスタは、行アドレスパルスを発生させるようクロック高電力ラインへ行導体を結合するためにオンされる。行導体での電圧が(直列接続された駆動トランジスタに関わらず)電力ライン電圧に達することを確実にするために、出力トランジスタの浮遊容量を用いるブートストラップ効果を利用することが知られる。これは、US6,052,426で論じられている。
この方法における駆動トランジスタの寄生容量の利用に伴う問題は、他の浮遊効果が存在することであり、これらは、同じくUS6,052,426で論じられている。かかる問題に対する1つの解決法は、第1の更なるコンデンサを導入することによって浮遊容量の影響を相殺し、ブートストラップ動作のために設けられた第2の更なるコンデンサを導入することである。
このように更なるブートストラップコンデンサを用いるシフトレジスタ回路は、US6,052,426及びUS6,064,713で論じられている。
US6,052,426 US6,064,713
このような回路では、出力トランジスタのゲートは、入力トランジスタを介して前の行の行パルスによって充電される。結果として、出力トランジスタへ印加され得る最大ゲート電圧は、入力トランジスタの閾値電圧に依存する。特に、アモルファスシリコン技術を用いてシフトレジスタ回路を実施する場合には、これは、回路の性能における限定因子になりうる。これは、特に低温で問題である。なぜなら、その場合に、TFTの移動度はその最低値にあり、閾値電圧はその最高値にあるためである。
本発明に従って、複数の段を有するシフトレジスタ回路であって、夫々の段は、
前の段の出力へ接続される第1の入力と、
当該段の出力へ第1のクロック電力ライン電圧を結合する駆動トランジスタと、
該駆動トランジスタの寄生容量の影響を補償する補償コンデンサと、
前記駆動トランジスタのゲートと当該段の出力との間に接続される第1のブートストラップコンデンサと、
前記第1の入力によって制御され、前記第1のブートストラップコンデンサを充電する入力トランジスタとを有し、
夫々の段は、当該段よりも2又はそれ以上前の段の出力へ結合される入力セクションを更に有し、該入力セクションは、前記入力トランジスタのゲートと前記第1の入力との間に接続される第2のブートストラップコンデンサを有する、シフトレジスタ回路が提供される。
この回路配置は、2つのブートストラップコンデンサを使用する。1つは、全電力供給ライン電圧が出力へ結合され得ることを確実にするために用いられ、他は、前の段からの全行電圧がゲート充電ステップの間、駆動トランジスタへ入力トランジスタを介して結合されることを確実にするために用いられる。回路は、2つの予備充電動作周期、即ち、入力トランジスタのゲートが予め充電される第1の周期と、駆動トランジスタのゲートが予め充電される第2の周期とを有する。これは、閾値電圧のレベル又は変動に対する回路の感度を低くし、アモルファスシリコン技術を用いる実施を可能にする。
望ましくは、夫々の段は、次の段の出力へ接続される第2の入力を更に有し、該第2の入力は、前記駆動トランジスタのゲートと低電力ラインとの間に接続されるリセットトランジスタのゲートへ接続される。従って、回路は、2つの予備充電周期、即ち、出力周期及びリセット周期を有する。
望ましくは、夫々の段の前記補償コンデンサは、前記駆動トランジスタのゲートと、前記第1の電力ライン電圧と相補的にクロック制御される第2のクロック電力ライン電圧との間に接続される。これは、駆動トランジスタの寄生容量の影響を相殺するよう動作する。
1つの実施形態として、前記入力セクションは、前記第2のブートストラップコンデンサにトランジスタ閾値電圧を蓄えるための回路素子を有する。
例えば、前記入力セクションは、第2の入力トランジスタと、減衰トランジスタとを更に有しても良く、
前記第2の入力トランジスタは、前記第1の入力トランジスタのゲートへ当該段よりも2又はそれ以上前の段の出力を供給し、
前記減衰トランジスタは、前記第2のブートストラップコンデンサと並列に接続され、当該減衰トランジスタの閾値電圧が到達されるまで前記第2のブートストラップコンデンサの電圧を減衰させる。
望ましくは、前記減衰トランジスタは、該減衰トランジスタ及び前記第1の入力トランジスタが同じ電圧ストレスを受けるように、前記第1の入力トランジスタのゲートへ接続されたゲートを有し、更に、前記第1の入力トランジスタと実質的に同じ寸法を有しても良い。従って、前記減衰トランジスタは入力トランジスタのモデルとして使用され、前記減衰トランジスタの閾値電圧は入力トランジスタの閾値電圧を表すために使用される。
前記入力セクションは、当該段の出力へ接続されるゲートを有し、前記第2のブートストラップコンデンサを放電するリセットトランジスタを更に有しても良い。
他の実施形態として、前記入力セクションは、前記第1の入力トランジスタのゲートへ当該段よりも2又はそれ以上前の段の出力を供給する第2の入力トランジスタを更に有し、これは、前記第2のブートストラップコンデンサへより高い電圧を供給することができる。
前記第1の入力トランジスタは、入力ラインと前記駆動トランジスタのゲートとの間に接続されても良く、前記入力ラインは、前段の出力がハイである場合にハイであり、前記前段の出力がハイからローへの推移を有する少なくとも直後はハイである。
前記入力セクションは、前記第1の入力トランジスタのゲートと低電力ラインとの間に接続される入力セクションリセットトランジスタを更に有しても良い。
本発明のシフトレジスタ回路は、特に、例えば、アクティブマトリクス液晶ディスプレイ装置など、アクティブマトリクスディスプレイ装置の行ドライバ回路での使用に適する。
本発明は、また、複数段のシフトレジスタ回路出力を発生させる方法であって、前記シフトレジスタ回路の夫々の段に関して、
入力トランジスタのゲートを充電するために当該段の2又はそれ以上前の段の出力を用い、第2のブートストラップコンデンサにゲート−ソース間電圧を蓄えるステップと、
前記入力トランジスタを介して駆動トランジスタのゲートを充電し、且つ、前記駆動トランジスタのゲート−ソース間電圧を蓄える第1のブートストラップコンデンサを充電するために、当該段の1又はそれ以上前の段の出力を用いるステップと、
前記駆動トランジスタを介して当該段の出力へ第1のクロック電力供給ライン電圧を結合するステップとを有する方法を提供する。
これは、先に説明された2段予備充電動作を提供する。
同様に、前記第1のブートストラップコンデンサは、次の段の出力を用いてリセットされ得、前記第2のブートスラップコンデンサは、当該段の出力を用いてリセットされ得る。
以下、添付の図面を参照して本発明の一例について記載する。
図1は、アモルファスシリコンアクティブマトリクス液晶ディスプレイ(AMLCD)での使用に適した既知の高インピーダンスゲートドライバ回路を示す。示される回路は、複数段のシフトレジスタのうちのただ1つの段であり、夫々の段は、画素の1つの行へ行電圧を供給するために使用される。同様の回路は、US6,052,426に記載されている。
回路は、クロック電力ラインPと、その段によって制御される行導体Rとの間に結合される出力駆動トランジスタTdriveを有する。クロック電力ラインP(及び相補信号invP)は2相信号であり、クロック電力ラインPの周期は、シフトレジスタ段の順次的な動作のタイミングを決定する。
前の行Rn−1での行パルスは、ダイオード接続入力トランジスタTinを介して出力トランジスタTdriveのゲートを充電するために使用される。
第1のコンデンサCは、出力トランジスタTdriveのゲートと、クロック電力ラインPに対する相補信号を伝達する制御ラインとの間に接続される。コンデンサCの目的は、出力トランジスタTdriveの内部寄生容量の影響をオフセットすることである。
更なるブートストラップコンデンサCは、出力トランジスタTdriveのゲートと行導体R(即ち、その段の出力)との間に設けられる。
段は、また、次の行Rn+1での行パルスによっても制御される。この行パルスは、出力トランジスタTdriveのゲート電圧をプルダウンすることによってその段をオフするために使用される。次の行Rn+1の行パルスは、次の行導体信号に結合される入力トランジスタTr(n+1)を介して出力トランジスタTdriveのゲートへ供給される。
回路は、また、最初に回路に電力を供給する際に使用される2つのリセットトランジスタTr−n及びTr−rを有する。
動作において、入力トランジスタTinは、前の行パルスの間、出力トランジスタTdriveのゲートを充電する。この前の行パルスの間、電力ラインPはローであり、反転電力ラインinvPはハイである。出力トランジスタTdriveは、この前の行パルスによってオンされるが、電力ラインPがローであるため、その段の出力はローのままである。
この充電段階の間、ブートストラップコンデンサCは、(入力トランジスタTinの閾値電圧を引いた)行電圧パルスへと充電される。
次のクロック周期の間、クロック信号Pはハイであり、この電圧増大は、出力トランジスタTdriveを介して行導体Rで出力電圧をプルアップする。ブートストラップコンデンサCの効果は、クロック信号Pの全電圧レベルが行導体Rへ送られることを確実にするようゲート電圧を増大させることである。続いて、トランジスタTr(n+1)は、次の行パルスの間、出力トランジスタTdriveのゲート電圧ノードをリセットする。
遊休状態で、第1の更なるコンデンサCを介する反転電力ラインinvPの結合は、出力トランジスタTdriveがPからパルスを受け取る場合に、出力トランジスタTdriveのゲートがオンすることを妨げるよう設計される。
上述されるような回路の動作は、当該技術において通常の知識を有するものには知られていることである。
上述されたように、図1の回路の動作の1つの制約は、前の行パルスのタイミングの間の出力トランジスタTdriveのゲートの充電が、入力トランジスタTinの閾値電圧に依存する点である。アモルファスシリコントランジスタに関して、この閾値電圧は重要であり、更に、温度及び時間と共に著しく変化しうる。
本発明は、その段の2段前の段の出力へ結合される更なる入力セクションを提供する。この入力セクションは、入力トランジスタのゲートと第1の入力との間に接続される第2のブートストラップコンデンサを有し、駆動トランジスタのゲートの充電の際に入力トランジスタの閾値電圧の影響を相殺するよう動作する。
図2は、本発明のシフトレジスタ回路の1つの段を示す。
回路は、第2のブートストラップコンデンサCにTFT閾値電圧をサンプリングするために使用される予備充電回路10を有する。その場合に、これは、入力TFTTin1をブートするために使用され、結果として、入力トランジスタの閾値電圧に関わらず駆動トランジスタTdriveのゲート電圧の良好な充電が得られる。次いで、行回路は、入力TFTTin1がドリフトしないように、Cでの充電をリセットする。図2の回路の他の部分は図1と同じであり、これらの構成要素に関する記載は繰り返さない。
予備充電回路10は、示される段よりも2段前の段の出力Rn−2へ接続される入力を有する。この出力Rn−2は、第1の入力トランジスタTin1のゲートへ第2の入力トランジスタTin2を介して結合される。
第2のブートストラップコンデンサCは、第1の入力トランジスタTin1のゲートと前の段の出力Rn−1との間に接続される。
減衰トランジスタTdecayは、第2のブートストラップコンデンサCと並列に接続され、ダイオード接続される。減衰トランジスタTdecayのゲートは、第1の入力トランジスタTin1のゲートへ接続され、従って、それらは同じ電圧ストレスを受ける。望ましくは、減衰トランジスタTdecayは、また、第1の入力トランジスタTin1と実質的に同じ寸法を有する。
予備充電セクション10は、その段の出力Rへ接続されるゲートを有し、第2のブートストラップコンデンサCを放電するリセットトランジスタTr(n)を有する。
動作において、現在の行よりも2つ前の行Rn−2の行パルスは、第1の入力トランジスタTin1のゲート及び第2のブートストラップコンデンサCを第2の入力トンジスタTin2を介して充電するために使用される。この充電は、減衰トランジスタTdecayを介する充電の減衰によって制限される。
行n−2がローになる場合に、減衰トランジスタTdecayは、第2のブートストラップコンデンサCの両端の電圧をおおよそTFT閾値電圧まで減衰させる。減衰トランジスタTdecay及び第1の入力トランジスタTin1は、常に同じゲートバイアスを受ける。従って、如何なる閾値電圧ドリフトが発生する場合でさえも、それらは同じ閾値電圧を示しうる。
行n−1がハイになる場合に、第1の入力トランジスタTin1のゲートは、第2のブートストラップコンデンサCによってブートされ、結果として、駆動トランジスタTdecayのゲートの良好な充電が得られる。
行n−1がローになる場合に、充電は、それが閾値に近い場合には、Tin1を介して除去されない。代わりに、行nがハイになると、放電トランジスタTr(n)は第2のブートストラップコンデンサCの両端の電圧を放電して、第1の入力トランジスタTin1を完全にオフする。
次いで、回路動作は、図1の既知の回路と同様に続く。
リセットトランジスタTr(n)は、その下側が(示されるような)低電圧ラインVoffへ接続されるよう配置され得、あるいは、それは、前の段n−1へ接続され得る。
図2の回路は、少数の制御ラインが有効である。1つの欠点は、回路内の容量を充電するために必要とされる電流が、他の段からの行出力から引き込まれる点であり、これは性能を制限する。
図2の回路に対する修正が図3に示される。図3で、入力トランジスタTin1及びTin2は、両方とも、夫々のコンデンサへ直流電圧Vhighを結合する。更なるリセットトランジスタは、入力セクション10において示される。直流高電圧の結合は、ボトムゲートトランジスタ技術より更に容易に達成される。この設計は、充電電流が直流電源から引き込まれる場合に、前の行での負荷を低減する。これは、改善された回路性能を与える。
図3の回路の更なる利点は、回路が、遊休動作モードを提供するよう制御される得ることである。遊休状態で、回路は、行パルスが行導体の他端へ接続される異なる行ドライバ回路によって制御され得るように、行へ高いインピーダンスを与える。例えば、2つの異なった動作モード(ディスプレイがいずれか一方の改良を使用することを可能にする異なった方向での駆動又は異なる電力)を提供するよう、ディスプレイの対辺に2つの行ドライバ回路を設けることが知られており、遊休モードはこの場合に必要とされる。
遊休モードは、VhighをVoffへ変更して、P及び反転パルスを印加することによって、図3の回路へ適用され得る。
図4は、図2の回路のタイミング動作原理を図解的に説明するために用いられ、同じ原則が図3にも当てはまる。プロットは、クロック電力供給ラインと、第1の入力トランジスタTin1でのゲート電圧と、駆動トランジスタTdriveのゲート電圧と、出力Rとを示す。
2つ前の段のタイミングn−2の間、第2のブートストラップコンデンサCは予め充電される。この相の終わりに、コンデンサが閾値電圧を蓄えるまで電圧の降下が存在する。第2のブートストラップコンデンサCにおける電圧のこのような減衰は、入力トランジスタTin1への出力パルスn−1の印加の間続き、行n−1の出力パルスの終了によって、第2のブートストラップコンデンサCの両端の電圧は、閾値電圧へと減衰しうる。従って、閾値補償は入力トランジスタにとって有効である。更に、全行電圧は、第1のブートストラップコンデンサCを充電するために使用される。
段n−1の間、段n−1の出力は、第1の入力トランジスタTin1を駆動するゲート電圧を得るよう第2のブートストラップコンデンサCの電圧へ容量的に加えられる。
段n−1の間、第1のブートストラップコンデンサCは、また、駆動トランジスタTdriveのゲートに関するプロットから明らかなように、充電される。
段nの間、クロック電力供給ライン電圧Pは、駆動トランジスタTdriveのゲート電圧を得るよう第1のブートストラップコンデンサCの電圧へ加えられる。
周期nの開始は、Rによって制御されるリセットトランジスタTr(n)を介して第2のブートストラップコンデンサCを放電するために使用される。
本発明の回路は、特に、アクティブマトリクス液晶ディスプレイの行ドライバ回路での使用に適する。
図2に示される回路は、入力TFT(Tin)の閾値電圧を補正するために特別の入力段を使用する。
図4のタイミング図は2相クロックを使用する。実際は、図3の回路の実施は、3相クロックを使用しうる。言い換えると、Pn−2及びPの値は、もはや同じではない。3相クロックの一例は、以下で記載される図7に示される。図3での直流電圧の使用は、Rn−2行パルスの間にC及びCが両方とも充電することを妨げるために3つの位相制御信号を必要とする。
代替のアプローチは、入力段が、その閾値電圧によるTinの実効ゲート駆動電圧の上昇に制限されず、より一層多くの量によって駆動電圧を高めることができるように、入力段を適合させることである。これは、回路容量ノードの充電を更に改善し、従って、動作を改善する。
図5は、本発明のこの第2の実施例に従うシフトレジスタ回路の1つの段を示す。
回路は、入力セクション10を別として、図2の回路と同じであり、重複する回路部品の記載は与えられない。
入力セクション10は、先と同じく、第2の入力トランジスタTin2を有し、第2の入力トランジスタTin2は、第1の入力トランジスタTin1のゲートへ、その段の2段前の段の出力Rn−2に基づくタイミングを有して信号を供給する。図5の回路で、2段前の出力Rn−2はタイミングを制御するが、異なる電圧波形は、第2の入力トランジスタTin2のドレインへ印加され、これは、Ln−2として示される。これは、第2の入力ラインと呼ばれる。
同様に、第1の入力トランジスタTin1は、第1の入力ラインLn−1と駆動トランジスタTdriveのゲートとの間に接続される。入力ラインLn−1は、前の段の出力がハイである場合にハイであり、従って、その動作は図2と同様である。しかし、以下で説明される理由のために、入力Ln−1は、また、前の段の出力がハイからローへの推移を有した直後にもハイである。
第1及び第2の入力ラインLn−1、Ln−2は、クロック信号であっても良いが、それらは、互いの遅延された形態を取ることも可能であり、従って、入力クロックPの夫々の位相に関して1つの更なるクロック信号しか事実上存在しない。代替的に、直流電圧が使用されても良い。
図2の回路と同様に、第2のブートストラップコンデンサCは、前の段の出力Rn−1と第1の入力トランジスタTin1のゲートとの間に接続され、この第2のブートストラップコンデンサCは、2つ前の段の出力に基づくタイミングにより充電される。しかし、減衰トランジスタは存在せず、従って、第2のブートストラップコンデンサCでの充電は、閾値電圧に制限されず、代わりに、入力Ln−2からTin2の閾値電圧を引いた電圧に基づいて選択され得る。
(随意的な)入力セクションリセットトランジスタTr2は、第1の入力トランジスタTin1のゲートと低電力ラインVoffとの間に接続される。これは、ドライバのリセット用である。
第1の入力トランジスタTin1のゲートは、コンデンサCを介して第1の入力ラインLn−1の逆相であるクロック信号InvLn−1へ接続され得る。これは、Tin1の寄生ゲート−ドレイン容量を介して結合して、Tin1をオンするLn−1の立ち上がりを防ぐためである。コンデンサCは、この効果を相殺する信号を相補的に結合する。Cの値は、Cと駆動トランジスタTdriveとの間と同じ比例を有してTin1の容量に比例するよう然るべく選択される。
図5の実施例で、入力セクションフィードバックリセットトランジスタTr(n)は、第1の入力トランジスタTin1のゲートと前の段の出力Rn−1との間に接続され、先と同じく、その段の出力Rへ接続されるゲートを有し、第2のブートストラップコンデンサCを放電する。
図5の回路の動作において、2つ前の段の出力Rn−2の高いパルスは、先と同じく、第2の入力トランジスタTin2を介して第2のブートストラップコンデンサCを充電する。第2の入力ラインLn−2は、この時間の間ハイである。充電を制限する減衰トランジスタは存在しない。従って、Cを閾値電圧へ充電する代わりに、それは、第2の入力トランジスタTin2の閾値電圧を引いた第2の入力ラインLn−2の電圧へ充電しても良い。この第2の入力ラインLn−2は、通常は行電圧を伝送しうるが、タイミングは、以下で説明されるように同じではない。
前の段の出力Rn−1がハイになり、第1の入力ラインLn−1もハイである場合に、第1の入力トランジスタTin1のゲートは、第2のブートストラップコンデンサCによってブートされ、結果として、駆動トランジスタTdriveのゲートの極めて良好な充電が得られる。
出力Rn−1がローになる場合に、充電は、Ln−1が、Cが放電された後までハイのままであるよう配置されるので、Tin1を介して第1のブートストラップコンデンサCから除去されない。これは、たとえ電圧レベルが同じであり得るとしても、出力Rn−1のタイミングとは異なるタイミングが第1の入力Ln−1に必要とされる理由である。行Nがハイになると直ぐに、フィードバックリセットトランジスタTr(n)は、図2の実施例と同じように、Cの両端の電圧を放電して、Tin1を完全にオフする。
回路動作は、上記と同じ方法で続く。
図5の回路は、図2と同じ数のTFTを有するが、幾つかの余分のクロックラインが必要とされる。しかし、第1の入力トランジスタTin1のブートストラップは、はるかに良い。
TFT技術が十分に良好なスイッチング特性を有するならば、行の高電圧に等しい直流電圧は、クロック信号Lに取って代わっても良い。
この場合に、コンデンサC及び反転クロックLは必要とされず、回路性能は、より一層改善される。
図5の回路は、内在的な容量ノードが、前の行よりむしろクロックラインLからそれらの充電電流を引き込むという、上述された同じ更なる利点を有する。これは、夫々の出力TFTによって駆動される必要がある負荷を低減する。
回路は、また、適切な信号を印加することによって、行ドライバは遊休状態のままであっても良く、一方、他の行ドライバは異なるパルス列によりディスプレイを駆動するという利点を有する。上述されたように、これは、例えば、順方向又は逆方向で走査することができるディスプレイを提供するために使用され得る。
図6は図5の回路に対する変形を示す。図6で、直流電圧は、先と同じく、タイミング信号Lの代わりに使用される。これは、やはり、ボトムゲート技術にとって最も適切である。これは、クロックカウントを低減し、容量Cの必要性を回避する。回路は、図3を参照して説明されるのと同じ方法で遊休状態とされ得る。
図7は、図5の回路に関するクロックタイミング図を示し、3本の連続する行の電力ラインの信号とともに、3本の連続する行の入力ラインLの信号を示す。
示されるように、入力ラインLのパルスは、行アドレス期間よりも長い存続期間を有し、この存続期間は、一例として60μsと示される。クロック電力ラインパルスは、より短く、一例として40μsと示される。
タイミング図に示される信号は反復パルスを有し、従って、3つの異なる電力P及び入力ラインLの波形並びにそれらの補完しか、全配列をアドレスするために必要とされない。
当然のことながら、シフトレジスタ回路の夫々の段は、正確な動作のために2つのタイミングパルスを必要とする。即ち、1つは前の行からのパルスであり、もう1つは2つ前の行からのパルスである。従って、第1のシフトレジスタ回路段に関して、2つの外部で発生したタイミング信号は、シフトレジスタ回路の正確な動作を開始するために必要とされる。これは、図1のより簡単な回路に比べられる回路の起こり得る欠点である。図1の回路は、信号Rn−1を複製するために、第1のシフトレジスタ段のためにただ1つのスタートパルスしか必要としない。
図8は、1つのスタートパルスしか必要とされないようにシフトレジスタ回路を構成する方法を示す。
シフトレジスタは、第1の起動回路11を有する。第1の起動回路11は、単一のスタート信号を必要とし、前の段からの出力をエミュレートする。回路は、また、クロック電力ライン信号P及びinvPを使用する。この回路は、単一のスタート信号及び(回路によって内部で生成される)出力信号が、次の段のタイミングに必要とされる2つの先行信号を供給することができるように、出力信号を発生させる。
この第1の段は、1つ前の段にのみ依存する“タイプ1”シフトレジスタ回路と考えられる。図8から明らかなように、回路11は、図1の既知のシフトレジスタ段を有することができる。しかし、回路11は、単にスタート/リセットパルスの適切に遅延された形態である出力を供給するよう設計されても良く、従って、遅延機能を実施する、より簡単な回路を有しても良い。
スタート/リセット信号は外部からのタイミング信号であり、従って、それはきれいな波形を有する。シフトレジスタ段を通るパルス伝播とともに、パルス品質は劣化する。しかし、タイプ1回路はシフトレジスタチェーンの最上部にあるので、それは、第1の行のシフトレジスタ段として使用され得る。このようにして、回路11は、画素の第1の行を駆動する第1のシフトレジスタ段を有しても良く、あるいは、それは、単に、単一のスタートパルスを2つのタイミング信号に変換するために設けられても良い。その場合に、2つのタイミング信号は、シフトレジスタ回路の第1の段に使用される。これは、原則的に、その後のシフトレジスタ段の出力間の時間に対応する遅延を有する、上述されたような遅延機能を有する。
図8は、単にタイミングのために回路11を使用し、次の段は“行0”を駆動するよう示される。
示されるように、次の段は“タイプ2”回路であると考えられ、これらは、変形及び代替のいずれをも含む、本発明に従う回路である。従って、夫々のシフトレジスタ段12、14は、図2乃至7を参照して記載されるような回路を有する。
第1の行に関する段12は、Rn−2入力としてスタート/リセットパルスを受け取り、Rn−1入力として回路11の出力を受け取る。回路12は、また、回路11のRn+1入力として回路11へ自身の出力をフィードバックする。
次いで、残りのシフトレジスタ回路段は順に接続される。
シフトレジスタ段の回路設計の適切な選択により、回路全体は、このようにして、2相クロック信号及び単一スタートパルスにより実施され得る。
前出の回路は、(駆動トランジスタTdriveの寄生容量の影響を補償する)補償コンデンサCの容量と、駆動トランジスタTdriveのドレインの容量との良好な整合を必要とする。駆動トランジスタTdriveは、空間及び電力を節約するよう、最も細かいディフィニション(definition)プロセスにより作られうる。これは、ライン幅の変化に起因する寄生容量の変化をもたらす。従って、コンデンサCとの良好な整合は達成するのが困難であり、これは回路の動作範囲を制限しうる。
この問題は、非反転クロック信号Pの振幅へ別個に調整可能な反転クロック信号invPの振幅を生成することによって対処され得る。その場合に、反転信号は、デバイス製造後に、特定のプロセス変動に駆動トランジスタの寸法を適応させるよう選択され得る。これは、コンデンサの大きさを変化させるのと同じ効果を有するが、物理的なコンデンサ設計への変更を必要としない。この調整は、製造後に行われることが可能であり、従って、例えばライン幅のような、予期しない又は予測不可能なプロセス変動を補償するために使用され得る。
非反転クロックは、反転クロック入力が補償信号のために使用されようとなかろうと、その段の出力を形成するために使用される。これは、2つの信号が、1つの信号が他の信号への回路の応答に悪影響を及ぼすことなく独立して扱われることを可能にする。
可変な反転クロック振幅は、また、周囲条件を補償するために使用され得る。例えば、それは、回路動作の上限温度を広げるよう高温で大きくなることができ、それは、回路動作の下限温度を広げるよう低温で小さくなることができる。
図9は、アクティブマトリクス液晶ディスプレイのための従来の画素構造を示す。ディスプレイは、行及び列において画素の配列として配置される。画素の夫々の行は共通の行導体21を共有し、画素の夫々の列は共通の列導体22を共有する。夫々の画素は、列導体22と共通電極28との間に直列に配置された薄膜トランジスタ24及び液晶セル26を有する。トランジスタ24は、上述されたように、行導体21に供給される信号によってオン及びオフを切り換えられる。夫々の画素は、次の行電極へ、前の行電極へ、あるいは別のコンデンサ電極へ1つの端部32で接続される蓄積コンデンサ30を更に有する。このコンデンサ30は、トランジスタ24がオフされた後に、信号が液晶セル26の両端に保持されるように、駆動電圧を蓄える。
必要とされるグレーレベルを得るよう所望電圧へと液晶セル26を駆動するために、適切な信号が、行導体21上の行アドレスパルスと同期して列導体22で供給される。この行アドレスパルスは、薄膜トランジスタ24をオンして、列導体22が所望電圧へ液晶セル26を充電し、更に、同じ電圧へ蓄積コンデンサ30を充電することを可能にする。行アドレスパルスの終わりに、トランジスタ24はオフされ、蓄積コンデンサ30は、他の行がアドレス指定されている場合に、セル26の両端の電圧を保持する。蓄積コンデンサ30は、液晶漏れの影響を低減し、液晶セル容量の電圧依存性によって引き起こされる画素容量の百分率変化を低減する。
行は、全ての行が1つのフレーム周期でアドレス指定され、続くフレーム周期でリフレッシュされるように、順次にアドレス指定される。
図10に示されるように、表示画素の配列44へは、行アドレス信号が行ドライバ回路40によって供給され、画素駆動信号が列アドレス回路42によって供給される。本発明の回路は、行ドライバ回路での使用に適し、アモルファスシリコン技術を用いて製造される。その場合、回路素子は、アクティブマトリクスディスプレイ基板上に集積され得る。
本発明の回路は、低温でのより一層良好な動作と、より幅広いプロセスマージンとをもたらす。その場合、これは、より小さな構成要素が所与の用途のために使用されることを可能にするために使用され得、(全て小さい)含まれる余分のTFTにも関わらず、より低い電力及びより小さな回路設計をもたらす。
前出の例で、次の段によって制御されるリセットトランジスタTr(n+1)は、駆動トランジスタのゲートと低電力ラインとの間に接続される。それは、代わりに、駆動トランジスタのゲートと行出力との間に、即ち、第1のブートストラップコンデンサCの両端に接続されても良い。更に、このリセットトランジスタは、例えば、段n+2、n+3など(n+(クロック相の数)−1以下。)、異なる出力段の出力へ接続され得る。
前出の2つの例から明らかであるように、入力セクションのリセットトランジスタTr(n)は、第1の入力トランジスタTin1のゲートと低電力ラインVoffとの間に、又は、第1の入力トランジスタTin1のゲートと前の行出力n−1との間に、即ち、第2のブートストラップコンデンサCの両端に接続され得る。かかる2つの可能性は、示される両方の例にとって可能である。このリセットトランジスタのゲートは、また、例えば、n+1、n+2など、異なる出力段の出力へ接続され得る。回路は、また、全くリセットトランジスタを有さずに機能することができる。
図5の例で、第2の入力トランジスタTin2は、図2の例と同様にダイオード接続されて、Ln−2への接続を除くことができる。従って、図5の実施例は、第2の入力ラインLn−2への接続を必要としない。Ln−2への接続は、遊休状態のままであるよう回路の機能を提供し、一方、ディスプレイは、上述されたように、異なる状態で駆動される。
前出の詳細な例は、制御信号として2つ前の段からの出力を使用する。しかし、2重予備充電効果は、更に前の段からの出力を用いて達成され得る。例えば、前出の例のようにRn−1及びRn−2を用いる代わりに、回路は、Rn−2及びRn−4を用いるよう設計されても良い。これは、ゲートドライバが、夫々が配列の異なる側にある奇数及び偶数半に分けられる場合に望ましい。この例は、また、示される例で前の段の出力によって制御されるゲート充電が、実際には更に前の段によっても制御されることを示す。
上述されるように、本発明は、特に、アモルファスシリコントランジスタを用いる実施に適し、このため、示される回路はn形トランジスタを使用する。しかし、本発明は、また、例えば、(しばしばp形デバイスとして実施される)有機薄膜トランジスタ又は(PMOSデバイスとして実施され得る)低温ポリシリコンなど、他の回路技術に適用可能である。本発明の回路は、動作原理への変更を伴わずにp形トランジスタ用いて実施可能であり、これは、当該技術において通常の知識を有する者(所謂、当業者。)によってよく理解されるであろう。本発明は、如何なる特定の技術形式にも限定されるよう意図されない。
従って、詳細に記載された特定の回路への多数の変形が存在することは明らかであり、多数の他の変更は当業者には明らかであろう。
既知のシフトレジスタ回路を示す。 本発明のシフトレジスタ回路の第1の例を示す。 図2の回路に対する変形を示す。 図2の回路の動作のタイミングを示す。 本発明のシフトレジスタ回路の第2の例を示す。 図5の回路に対する変形を示す。 図5の回路の動作のタイミングを示す。 回路を動作させるために必要とされる外部タイミング信号を簡単にするシフトレジスタ回路への修正を示す。 アクティブマトリクス液晶ディスプレイに関して既知の画素構造の一例を示す。 本発明の回路が使用され得る行及び列ドライバ回路を含むディスプレイ装置を示す。

Claims (25)

  1. 複数の段を有するシフトレジスタ回路であって、
    夫々の段は:
    前の段の出力へ接続される第1の入力;
    当該段の出力へ第1のクロック電力ライン電圧を結合する駆動トランジスタ;
    該駆動トランジスタの寄生容量の影響を補償する補償コンデンサ;
    前記駆動トランジスタのゲートと当該段の出力との間に接続される第1のブートストラップコンデンサ;及び
    前記第1の入力によって制御され、前記第1のブートストラップコンデンサを充電する入力トランジスタ;
    を有し、
    夫々の段は、当該段よりも2又はそれ以上前の段の出力へ結合される入力セクションを更に有し、
    該入力セクションは、前記入力トランジスタのゲートと前記第1の入力との間に接続される第2のブートストラップコンデンサを有する、シフトレジスタ回路。
  2. 前記入力セクションは、前記段よりも2段前の段の出力へ結合される、請求項1記載のシフトレジスタ回路。
  3. 夫々の段は、次の段の出力へ接続される第2の入力を更に有する、請求項1又は2記載のシフトレジスタ回路。
  4. 前記第2の入力は、前記駆動トランジスタのゲートと低電力ラインとの間に接続されるリセットトランジスタのゲートへ接続される、請求項3記載のシフトレジスタ回路。
  5. 夫々の段の前記補償コンデンサは、前記駆動トランジスタのゲートと、前記第1の電力ライン電圧と相補的にクロック制御される第2のクロック電力ライン電圧との間に接続される、請求項1乃至4のうちいずれか一項記載のシフトレジスタ回路。
  6. 前記入力セクションは、前記第2のブートストラップコンデンサにトランジスタ閾値電圧を蓄えるための回路素子を有する、請求項1乃至5のうちいずれか一項記載のシフトレジスタ回路。
  7. 前記入力セクションは、第2の入力トランジスタと、減衰トランジスタとを更に有し、
    前記第2の入力トランジスタは、前記第1の入力トランジスタのゲートへ当該段よりも2段前の段の出力を供給し、
    前記減衰トランジスタは、前記第2のブートストラップコンデンサと並列に接続され、当該減衰トランジスタの閾値電圧が到達されるまで前記第2のブートストラップコンデンサの電圧を減衰させる、請求項1乃至6のうちいずれか一項記載のシフトレジスタ回路。
  8. 前記減衰トランジスタは、前記第1の入力トランジスタと実質的に同じ寸法を有する、請求項7記載のシフトレジスタ回路。
  9. 前記入力セクションは、前記第1の入力トランジスタのゲートへ当該段よりも2段前の段の出力を供給する第2の入力トランジスタを更に有する、請求項1乃至5のうちいずれか一項記載のシフトレジスタ回路。
  10. 前記第1の入力トランジスタは、入力ラインと前記駆動トランジスタのゲートとの間に接続され、
    前記入力ラインは、前段の出力がハイである場合にハイであり、前記前段の出力がハイからローへの推移を有する少なくとも直後はハイである、請求項9記載の回路。
  11. 前記入力ラインは、当該回路の動作の間は永久的にハイである、請求項10記載のシフトレジスタ回路。
  12. 前記入力セクションは、前記第1の入力トランジスタのゲートと低電力ラインとの間に接続される入力セクションリセットトランジスタを更に有する、請求項10又は11記載のシフトレジスタ回路。
  13. 前記入力セクションは、当該段の出力へ接続されるゲートを有し、前記第2のブートストラップコンデンサを放電するフィードバックリセットトランジスタを更に有する、請求項1乃至12のうちいずれか一項記載のシフトレジスタ回路。
  14. 起動回路が設けられ、
    該起動回路は、スタート信号を入力として受け取り、前記スタート信号を遅延させた信号を出力として供給し、
    第1のシフトレジスタ段は、前の段の出力として前記起動回路の出力を受け取り、当該段よりも2又はそれ以上前の段の出力として前記スタート信号を受け取る、請求項1乃至13のうちいずれか一項記載のシフトレジスタ回路。
  15. 前記起動回路の出力は、シフトレジスタ段の間の時間遅延によって遅延される、請求項14記載のシフトレジスタ回路。
  16. 前記起動回路の出力は、当該シフトレジスタ回路の第1の出力として使用される、請求項14又は15記載のシフトレジスタ回路。
  17. アモルファスシリコン技術により実施される、請求項1乃至16のうちいずれか一項記載のシフトレジスタ回路。
  18. アクティブマトリクス表示画素の配列;及び
    請求項1乃至17のうちいずれか一項記載のシフトレジスタ回路を有する行ドライバ回路;
    を有するアクティブマトリクスディスプレイ装置。
  19. アクティブマトリクス液晶ディスプレイ装置を有する、請求項18記載のアクティブマトリクスディスプレイ装置。
  20. 複数段のシフトレジスタ回路出力を発生させる方法であって、
    前記シフトレジスタ回路の夫々の段に関して:
    入力トランジスタのゲートを充電するために当該段の2又はそれ以上前の段の出力を用い、第2のブートストラップコンデンサにゲート−ソース間電圧を蓄えるステップ;
    前記入力トランジスタを介して駆動トランジスタのゲートを充電し、且つ、前記駆動トランジスタのゲート−ソース間電圧を蓄える第1のブートストラップコンデンサを充電するために、当該段の1又はそれ以上前の段の出力を用いるステップ;及び
    前記駆動トランジスタを介して当該段の出力へ第1のクロック電力供給ライン電圧を結合するステップ;
    を有する方法。
  21. 前記第2のブートストラップコンデンサにゲート−ソース間電圧を蓄えた後、閾値電圧が前記第2のブートストラップコンデンサに蓄えられるまで前記第2のブートストラップコンデンサを放電するステップを更に有する、請求項20記載の方法。
  22. 補償コンデンサを介して前記駆動トランジスタのゲートへ第2のクロック電力供給ライン電圧を結合するステップを更に有し、
    前記第1のクロック電力供給ライン電圧及び前記第2のクロック電力供給ライン電圧は相補的にクロック制御される、請求項20又は21記載の方法。
  23. 次の段の出力を用いて前記第1のブートストラップコンデンサをリセットするステップを更に有する、請求項20乃至22のうちいずれか一項記載の方法。
  24. 当該段の出力を用いて前記第2のブートストラップコンデンサをリセットするステップを更に有する、請求項20乃至23のうちいずれか一項記載の方法。
  25. 当該段よりも2段前の段の出力は、前記入力トランジスタのゲートを充電するために用いられ、
    当該段よりも1段前の段の出力は、前記駆動トランジスタのゲートを充電するために用いられる、請求項20乃至24のうちいずれか一項記載の方法。
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