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JP2008205231A - 窒化物系半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

窒化物系半導体発光素子及びその製造方法 Download PDF

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JP2008205231A
JP2008205231A JP2007040268A JP2007040268A JP2008205231A JP 2008205231 A JP2008205231 A JP 2008205231A JP 2007040268 A JP2007040268 A JP 2007040268A JP 2007040268 A JP2007040268 A JP 2007040268A JP 2008205231 A JP2008205231 A JP 2008205231A
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JP2007040268A
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Toshiyuki Kawakami
俊之 川上
Takeshi Kamikawa
剛 神川
Yoshiyuki Takahira
宜幸 高平
Yoshinobu Kawaguchi
佳伸 川口
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Abstract

【課題】 本発明は、十分なCODレベルを有した高出力光を安定して出射し得る窓構造を備えた窒化物系半導体発光素子及びその製造方法について提供することを目的とする。
【解決手段】 光出射端面上に積層されることで光出射端面をコーティングする窓層27において、n型GaN層を構成することによって、GaN内における窒素の空孔の生成を抑制して、酸素などの異種原子の拡散を抑制させる。これにより、酸素などの異種原子の拡散が窓層27によって発生することにより低下するCODレベルを、向上させることができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、窒化物系半導体発光素子及びその製造方法に関するもので、特に、端面に窓層が形成された窒化物系半導体発光素子及びその製造方法に関する。
近年、デジタル技術の発展に伴い、大記憶容量を備えた記録媒体が求められ、記録媒体の一つである光ディスクにおいては、BD(Blueray Disc)やHD−DVD(High Definition DVD)などのように、更なる高密度化が要求されている。そして、現在では、BDやHD−DVDに対する規格化及びその記録再生装置の製品化が進められている。又、BDやHD−DVDなどの高密度化した光ディスクの記録再生装置においては、情報の読み出しや書き込みを行うための短波長光源技術として、窒化物系半導体発光素子が注目されている。これらの新規のディスクにおいて、更なる高密度化(二層ディスク対応)及び高速書込みを可能とするためには、窒化物系半導体発光素子として信頼性の高い高出力のものが必要となる。
又、この窒化物系半導体発光素子は、短波長光源からの発光の可視領域への波長変換が可能なことから、照明やバックライトなどの可視光の光源としても期待されている。このように、窒化物系半導体発光素子の用途を拡大するためにも、安定した動作が可能であり、出力の高い半導体レーザ素子の開発が盛んに行われている。
しかしながら、窒化物系半導体発光素子を高出力で駆動する場合、光を出射する光出射端面での光密度が非常に高くなることから、半導体結晶が溶融したり欠陥が増殖したりするCOD(Catastrophic Optical Damage;光学損傷)が起こるという問題がある。このCODは、窒化物系半導体発光素子の光出射端面における光密度が所定量を超えることで発生するものである。そして、窒化物系半導体発光素子の光出射端面において、光の吸収による発熱が発生するため、発熱部分の半導体のバンドギャップが小さくなり、これにより、さらに光の吸収が増すという仕組みによって発生すると考えられている。
又、窒化物系半導体発光素子の光出射端面における光の吸収は、光出射端面を保護するコーティング膜や、吸着された酸素原子などにより深い準位が形成された光出射端面の表面/界面準位によって成される。このように、CODは光出射端面側で問題となり、その光の吸収を抑制することで、CODが生じる出力レベル(以下、「CODレベル」と呼ぶ)を向上させることができる。
即ち、光出射端面に酸素等の深い準位がなく、しかも出射光のエネルギーよりもバンドギャップエネルギーが大きい半導体層を光出射端面上にコーティングすることで、その半導体層は出射する光に対して透明に近くなり、光出射端面での光吸収を防止することができる。この光吸収の防止によって光吸収による発熱を防ぎ、CODを抑制することができるため、CODが起こる出力であるCODレベルを上げることができる。又、窒化物系半導体発光素子側の材料に近い材料を用いて光出射端面をコーティングすることで、光出射端面の表面/界面順位を低減して、光の吸収を防ぐこともできる。
このように出射光のエネルギーよりもバンドギャップエネルギーが大きい半導体層を光出射端面に設けた半導体発光素子は「端面窓型半導体発光素子」と呼ばれ、高出力の半導体発光素子では必要な構造であり、赤外線レーザや赤色レーザを出射するIII−V族系化合物半導体レーザ素子に用いられたものが既に提案されている(特許文献1及び特許文献2参照)。又、青色レーザを出射する窒化物系半導体レーザ素子においても、光出射端面にAlGaInNを側面成長させる方法が提案されている(特許文献3参照)。
特公昭55−27474号公報 特開昭52―74292号公報 特開平7−249830号公報
しかしながら、特許文献3で提案された、出射側端面にAlGaInNを側面成長させる方法は、出射側端面を形成する成長が側面成長であるため、平行性および平面度を高くして、反射損失を少なくするのが難しいという問題を有している。この反射損失だけの問題でなく、発光出射端面のコーティング膜と発光出射端面との界面に、酸素原子などの異種原子が侵入することについて防ぐことが困難である。そのため、青色半導体レーザなどの窒化物系半導体発光素子においては、十分な特性を安定して得られる窓構造は未だに見つかっていないのが実情であるとともに、バンドギャップの大きい材料を作製するだけとなる窓構造では、十分なCODレベルの向上に寄与しえないと考えられている。
このような問題を鑑みて、本発明は、十分なCODレベルを有した高出力光を安定して出射し得る窓構造を備えた窒化物系半導体発光素子及びその製造方法について提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の窒化物系半導体発光素子は、基板と、該基板の表面に積層された複数の窒化物半導体層と、該窒化物半導体層に形成される光閉じこめ領域となるストライプ状導波路と、前記窒化物半導体層が劈開されて形成される共振器端面の一方であるとともに前記光閉じこめ領域からの光を出射する光出射端面と、前記光出射端面と逆側の共振器端面であるとともに前記光閉じこめ領域からの光を反射させる光反射端面と、を備える窒化物系半導体発光素子において、前記光出射端面上に積層されることで前記光出射端面を覆うとともに、その一部にn型GaN層を有する窓層を備えることを特徴とする。
このような窒化物系半導体発光素子において、IV族元素のドーピングによって前記窓層の前記n型GaN層が形成されるものとしても構わない。又、Siのドーピングによって前記窓層の前記n型GaN層が形成されるものとしても構わない。
そして、前記窓層における前記n型GaN層が、5×1016/cm3以上1×1018/cm3以下のドーピング密度を備えるものとしても構わないし、前記窓層において、前記n型GaN層と前記光出射端面との間に、前記窒化物半導体層のGaN材料と格子整合性を有するGaN材料により構成される層を備えるものとしても構わない。
前記窓層において、前記n型GaN層と前記光出射端面との間に、絶縁性に近い電気特性を備えたGaN材料による層を備えることで、前記窓層への電流リークを防ぐものとしても構わない。
これらの窒化物系半導体発光素子において、前記窓層が、350℃以上600℃以下の温度雰囲気において形成されることが好ましい。更には、前記窓層が、450℃以上550℃以下の温度雰囲気において形成されることが好ましい。
又、前記光反射端面に積層されることで前記光出射端面を覆うコーティング層において、その一部にn型GaN層を有するものとしても構わない。
更に、前記ストライプ状導波路に電流を注入する電極を備え、当該電極が前記窓層と電気的に接触しない形にパターニングされているものとしても構わない。
本発明の窒化物系半導体発光素子の製造方法は、基板上にエピタキシャル成長させて窒化物半導体層を積層する第1工程と、該第1工程で構成された前記窒化物半導体層に光閉じこめ領域となるストライプ状導波路を形成する第2工程と、前記ストライプ状導波路を備えた前記窒化物半導体層を前記基板とともに劈開して共振器端面を形成する第3工程と、を備える窒化物系半導体発光素子の製造方法において、前記第3工程で形成された前記共振器端面の一方であるとともに前記光閉じこめ領域からの光を出射する光出射端面を積層して覆う窓層を形成する第4工程を備え、前記第4工程で形成される前記窓層の一部にn型GaN層が形成されることを特徴とする。
前記第4工程において、ドーピングするIV族元素が供給されることで前記n型GaN層を形成するものとしても構わない。又、前記第4工程において、ドーピングするSiが供給されることで前記n型GaN層を形成するものとしても構わない。そして、前記n型GaN層が、5×1016/cm3以上1×1018/cm3以下のドーピング密度を備えるように形成される。
前記第4工程において、前記窓層を形成する前に、前記光出射端面をプラズマによりクリーニングされるものとしても構わない。尚、前記光出射端面が、不純物の少ない清浄な状態であれば、当該クリーニングの工程を除いて前記窓層が形成される。
前記第4工程において、350℃以上600℃以下の温度雰囲気で前記窓層を形成することが好ましい。更に、前記第4工程において、450℃以上550℃以下の温度雰囲気で前記窓層を形成することが好ましい。
前記第4工程において、分子線エピタキシー法を用いることで前記窓層を形成するものとしても構わない。
又、前記第4工程を行う前に、前記ストライプ状導波路に電流を注入する電極をパターニングする第5工程を備え、前記第5工程において、前記電極が前記窓層と電気的に接触しない形にパターニングされるものとしても構わない。
本発明によると、光出射端面を覆う窓層にn型GaN層を設けることにより、窓層を構成するGaN層のフェルミレベルを上げることで、窒素の空孔の生成を抑制することができる。これにより、窓層内における酸素などの異種原子の拡散を抑えることができ、CODレベルを向上させて、高出力光を安定して出射することができる。そして、窓層を構成するGaN層にSiなどのIV族元素をドーピングしてn型GaN層を形成することで、上記の窓層内における酸素などの異種原子の拡散を抑制して、CODレベルを向上させることができる。
(用語の意味)
まず、本明細書における各用語の意味を予め明らかにする。「窒化物半導体基板」は、AlxGayInzN(0≦x≦1;0≦y≦1;0≦z≦1;x+y+z=1)から成る基板を意味する。但し、窒化物半導体基板の六方晶系が維持される条件下において、その窒素元素のうちの約10%以下が、As、P、又はSbの元素で置換されても構わない。又、この窒化物半導体基板が、Si、O、Cl、S、C、Ge、Zn、Cd、Mg、B、又はBeがドーピングされたn型窒化物半導体によるものでも構わないし、ノンドープの窒化物半導体によるものであっても構わない。更に、n型窒化物半導体としては、これらのドーピング材料のうちでも、Si、O、及びClが特に好ましい。
又、窒化物半導体基板の主面方位としては、C面{0001}、A面{11−20}、R面{1−102}、M面{1−100}、又は{1−101}面が好ましく用いられ得る。そして、これらの結晶面方位から2°以内のオフ角度を有する基板主面であれば、その表面モホロジーが良好であり得る。この窒化物半導体基板上に窒化物半導体成長層として積層される窒化物半導体薄膜は、III族元素として、Ga、Al、In、及びBのうち少なくとも1種類を含んでいても構わない。又、V族元素として、N、又は、NとAs
及びSbのうち少なくとも1種類とを含んでいても構わない。
更に、「窓層」とは、出射端面となる劈開面に形成された半導体層のことを言い、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、AlGaInN、ZnO、ZnS、ZnSSe等により構成される。
「MBE(Molecular Beam Epitaxy;分子線エピタキシー)装置」は、Al、Ga、Inといった固体材料と、N2に代表される気体材料とを個別に制御して試料に供給でき、試料温度を200℃以上に加熱できる。又、このMBE装置の成膜室の真空度は、成膜中及びクリーニング処理中においても、10-3Pa以下に制御することができる。
このように各用語の意味を説明した上で、以下において、本発明における実施の形態について、図面を参照して説明する。
(半導体ウェハの作製)
まず、窒化物半導体基板であるn型GaN基板上に各窒化物半導体層を積層することに形成される半導体ウェハについて、図1〜図4を参照して説明する。
1.窒化物半導体層のエピタキシャル成長
まず、図1(a)の断面図に示すように、n型GaN基板101の第1主面上に、0.1〜10μm(例えば4μm)のn型GaN下部コンタクト層102、0.5〜3.0μm(例えば1.0μm)のn型Aly1Ga1-y1N(0<y1<0.2)下部クラッド層103、0〜0.2μm(例えば0.1μm)のn型GaN下部ガイド層104、Inx1Ga1-x1N量子井戸層とInx2Ga1-x2N障壁層(x1>x2)の交互積層構造からなる多重量子井戸層構造を有する活性層105、p型Aly3Ga1-y3N(0.05<y3<0.5)からなる蒸発防止層106、0〜0.2μm(例えば0.01μm)のp型GaN上部ガイド層107、p型Aly4Ga1-y4N上部クラッド層108、及びp型GaN上部コンタクト層109が、順に積層される。
n型GaN基板101上の各窒化物半導体層は、MOCVD法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition;有機金属化学気相蒸着法)などの周知の技術を適宜用いて、窒化物半導体がエピタキシャル成長されることで、形成される。尚、窒化物半導体のエピタキシャル成長をさせる方法としては、MOCVD法以外に、MBE法、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)法等、他の気相成長法がある。
このようにエピタキシャル成長させて各窒化物半導体層が構成されるとき、下部クラッド層103は、n型GaNとn型AlGaNとの超格子構造や、何層かの組成の異なったAlGaNを組み合わせるなど、所望の光学特性に合うものを使用することで構成するものとしても構わない。又、下部ガイド層104及び上部ガイド層107については、設計上必要なければ、形成しなくても構わない。そして、下部ガイド層104については、n型GaNの他に、n型のInGaNやAlGaNを使用しても構わないし、上部ガイド層107については、p型GaNの他に、p型のInGaNやAlGaNを使用しても構わない。
又、活性層105は、上述したように、量子井戸層と量子障壁層とを交互に積層したMQW(Multiple Quantum Well;多重量子井戸)構造で構成され、又、量子障壁層が量子井戸層よりもバンドギャップエネルギーが大きくなるような組成とする。そして、窒化物系半導体発光素子の発振閾値を引き下げる目的から、活性層105を量子井戸数が2〜4となるMQW構造とすることが好ましいが、SQW(Single Quantum Well;単一量子井戸)構造としても構わない。尚、この活性層105について、波長約405nmの光を放射するように、量子井戸層及び障壁層それぞれの組成と、この量子井戸層及び障壁層による交互積層構造を設定することによって、青色レーザ光を出射する窒化物系半導体発光素子を形成することができる。
更に、蒸発防止層106は、活性層105を成長させた後、上部クラッド層108を成長させるまでの間に活性層105が劣化するのを防止する役割を果たせるものであれば、上述の組成のものや、AsやP等の不純物が混入するものとしても構わない。上部クラッド層108も下部クラッド層103と同様、p型GaNとp型AlGaNとの超格子構造や、何層かの組成の異なったAlGaNを組み合わせるなど、所望の光学特性に合うものを使用すれば良い。上部コンタクト層109は、p型GaNのみならず、p型InGaNやGaInNAsやGaInNP等を用いても良い。
2.リッジストライプの形成
上述のように、各窒化物半導体をn型GaN基板101の表面上にエピタキシャル成長させて、図1(a)のような積層構造の窒化物半導体層を備えたウェハが得られると、このウェハの表面上全面に、図1(b)に示すように、例えばPdやNi等を主成分とする第1のp電極112aを真空蒸着等により形成する。即ち、図1(a)における一番上の層である上部コンタクト層109の表面上全面にp電極112aが形成される。
そして、フォトリソグラフィ工程を利用して、図1(b)に示すように、蒸着させて形成したp電極112aの表面上に、幅1〜3μm(例えば1.5μm)のストライプ状レジスト114を形成する。続いて、イオンエッチングやウェットエッチングを行うことで、図2(a)に示すように、ストライプ状レジスト114の下部以外の領域におけるp電極112aを除去する。尚、このp電極112aについては、後に形成するパッド電極112bと同時に作製するものとしても構わない。この場合、図1(a)のような積層構造の窒化物半導体層を備えたウェハ表面に対して、直接、レジスト114を形成し、以下に説明する次の工程を行うものとすれば良い。
そして、更に、SiCl4やCl2ガスなどによるRIE等のドライエッチングにより、レジスト114が形成されていない領域に対して、上部コンタクト層109と上部クラッド層108の少なくとも深さ方向の一部までを除去して、図2(a)に示すリッジストライプ110を形成する。このとき、蒸発防止層106の上面から上部クラッド層108に向かって層厚方向に0.05μm〜0.2μmの位置で、エッチングを停止することが好ましい。このエッチングにより、図2(a)に示すように、レジスト114の下部領域における上部コンタクト層109と上部クラッド層108が他の領域よりも突出し、この突出した上部コンタクト層109と上部クラッド層108によるリッジストライプ110が形成される。
尚、エッチング停止位置を蒸発防止層106の上面から上部クラッド層108に向かって層厚方向に0.05μm以上の位置とするのは、蒸発防止層106の上面から上部クラッド層108に向かって0.05μmよりも小さくなる位置までエッチングした場合、窒化物系半導体レーザ素子の発振閾値は低下するが、そのキンクレベルが低下して高出力動作に不適なものとなるためである。逆に、蒸発防止層106の上面から上部クラッド層108に向かって0.2μm位置よりも大きくなる位置までしかエッチングしない場合は、窒化物系半導体レーザ素子の発振閾値が非常に増加する上、出射するレーザのファーフィールドパターン(FFP)等の光学特性を制御することが難しくなるため、好ましくない。
このように、リッジストライプ110が形成されると、図2(a)のようにリッジストライプ110が周期毎に形成されたウェハに対して、図2(b)に示すように、その表面全面に0.1μm〜0.5μm(例えば0.3μm)のSiO2からなる埋込層111を成膜することで、形成されたリッジストライプ110を埋め込む。このとき、SiO2により形成される埋込層111上に後述するパッド電極112bとの密着性を向上させる層を1層若しくは複数層形成しても構わない。このパッド電極112bとの密着性を向上させる層は、TiO2やZrO2、HfO2、Ta25等の酸化物、TiNやTaN、WN等の窒化物、Ti、Zr、Hf、Ta、Mo等の金属を使用することで生成される。
続いて、リッジストライプ110上に形成されたレジスト114を溶剤により溶解させた後に、超音波洗浄等を組み合わせて行ってリフトオフすることで、レジスト114と共に、レジスト114の上面に形成された埋込層111を除去する。この処理が施されることにより、図2(c)に示すように、リッジストライプ110の形成されない領域に埋込層111を形成させた状態で、リッジストライプ110上面となるp電極112aの表面を露出させる。尚、p電極112aが形成されない場合は、レジスト114が溶解されることで、リッジストライプ110の上面となる上部コンタクト層109の表面が露出することとなる。
3.パッド電極の形成
上述のように、エッチングを施すとともに埋込層111が形成されることで、図2(c)のような埋込層111によって埋め込まれたリッジストライプ110を備えたウェハが得られると、フォトリソグラフィ工程によりレジストで、p電極となるパッド電極112bのパターニングが行われる。このとき、図3に示すように、リッジストライプ110を中心にしてリッジストライプ110を十分に覆うような形状の開口部120aがマトリクス状に形成されたレジスト120がパターニングされる。即ち、レジスト120における開口部120aが、リッジストライプ110の延びる方向に対して断続的に形成される。
そして、レジスト120が形成されたウェハの表面上に、Mo/AuやW/Au等をこの順に真空蒸着等により成膜し、リッジストライプ110の表面上に形成されたp電極112aの大部分が接触するようにp電極となるパッド電極112bを形成する。尚、リッジストライプ110の形成前にp電極112aを作製しなかった場合には、このパッド電極112bを形成する工程において、外部から電力を供給するためのp電極としてNi/AuやPd/Mo/Au等を成膜すれば良い。
続いて、レジスト120を溶剤により溶解させた後に、超音波洗浄等を行ってリフトオフすることで、レジスト120と共にレジスト120の上面に形成された金属膜を除去して、レジスト120における開口部120aと同一の形状のパッド電極112bを形成する。尚、このレジスト120における開口部120aのパターンは、ワイヤボンド領域等を考慮して所望の形状とすることができる。
このパターニングによるパッド電極112bの形成は、窒化物系半導体発光素子としてウェハを分割して分割面(劈開面)を形成するときや、この分割面によって形成される光出射端面へのコーティングを行うときに、リークや電極はがれなどの信頼性低下の危険性があるためである。従って、パターニングは分割予定領域115を避けるように行なう。尚、このパッド電極112bのパターニングは、エッチングにより行なうことも可能である。このとき、p電極材料となる金属膜を、図2(c)に示すような構造のウェハ全面に蒸着し、フォトリソグラフィによりパッド電極112bとして残したい部分をレジストで保護してから、例えば王水系のエッチング液でパターニングすることで、パッド電極112bを形成することができる。
尚、上述のリークなどの危険性が第1のp電極112aによる所が大きい場合は、第1のp電極112aについてもパターニングによって形成することによって、信頼性低下を防ぐことができる。このときのパターニングの方法としては、第1のp電極112aの作製前にフォトリソグラフィを行い、リフトオフにより分割予定領域の金属を除去するものとしても構わないし、第1のp電極112aの作製直後に、フォトリソグラフィとエッチングとを行うことにより分割予定領域115部分の金属を除去するものとしても構わないし、第二のp電極112bの作製前後にフォトリソグラフィを用いて分割予定領域115部分の金属を除去するものとしても構わない。
このようにして、ウェハの表面に分割予定領域115部分を除いて第2のp電極112bが形成されると、このウェハの裏面(n型GaN基板101の裏面)を研磨又は研削することで、このウェハの厚みを60〜150μm(例えば、100μm)程度とする。そして、図4に示すように、この研磨又は研削されたウェハの裏面(研磨又は研削された面)に対して、Hf/AlやTi/Alをこの順に真空蒸着などで成膜して、n電極113aを形成する。又、このn電極113aは、そのオーミック特性を保証するための熱処理が施される。更に、n電極113aを覆うように、Ti/Pt/Auなどの金属膜を蒸着させることで、窒化物系半導体発光素子をマウントする際にマウントを容易に行うためのパッド電極113bを形成する。
(ミラー面の作製)
このようにしてn電極113a及びパッド電極113bそれぞれがウェハの裏面に形成されると、リッジストライプ110にほぼ垂直な方向に劈開し、ウェハを共振器長となる幅250〜1200μm(例えば650μm)の複数のバーとし、この劈開した面により共振器端面(光出射端面を含む)を形成する。ウェハの厚みが薄くなっているため、劈開は容易に行うことが出来る。このバーを形成する劈開を行うために、一般的に、スクライブ/ブレーク法やレーザスクライブによる活断等が用いられる。このように劈開が成されることによって、図5に示すように、劈開面を共振器端面として備えるとともに複数の窒化物半導体素子が並んだ素子バー150が複数本形成される。
(窓構造の作製)
このように分割されて得られた素子バー150の共振器端面のうちの光出射端面に対して、端面窓構造(窓層)を形成する。この端面窓構造の形成のために、図5のような素子バー150を、図6に示すMBE装置60に導入する。まず、この素子バー150が導入されて、端面窓構造(窓層)の形成を行うためのMBE装置について、以下に簡単に説明する。
MBE装置60は、H2やN2といった気体導入用のガスセル(H2セル62、N2セル63)とAl、Ga、Inといった固体用の固体材料用セル(Siセル61、Gaセル64)が複数設けられている。そして、ガスセル62,63として、RF(Radio Frequency;高周波)プラズマセルや熱クラッキングセルを用い、固体材料用セル61,64として、コニカルセルやSUMOセルを用いるものとするが、バルブドクラッカセルを用いるものとしても構わない。
又、ガスセル62,63はバルブにより材料の供給を制御しており、その流量はバリアブルバルブにより制御されるものとするが、マスフローコントローラ等により制御を行うものであっても構わない。更に、固体材料セル61,64それぞれは、Si、GaをMBE装置60内に供給するものであり、導入口に設けられたシャッタ61a,64aによって供給の開始及び停止が行われる。
このようなMBE装置60は、その内部を真空にした状態で素子バー150を常温から300℃まで加熱した後、原子状水素ガンからの水素をガスセル62より導入することで、素子バー150を水素雰囲気中に曝す。このとき、MBE装置60内は、300℃に加熱した際の真空度が10-6Paであり、水素にさらした際の真空度が10-4Paである。これは、発生させたプラズマにより素子バー150の共振器端面の不純物を物理的に取り除く処置(クリーニング)であるが、共振器端面が清浄であれば省略することも出来る。
次に、ガスセル63によって窒素ガスを窒素源としてプラズマ化した窒素を導入した後、ガスセル62からの水素の供給を停止して、素子バー150の共振器端面の一つである光出射端面を窒素雰囲気中に曝す。このようにして、窒素に曝しながら素子バー150を400℃に加熱する。そして、固体材料用セル61,64のシャッタ61a,64aを開けることによりSi及びGaを素子バー150の劈開によって形成された端面に供給して、SiがドーピングされたGaN(n型GaN層)からなる図7のような窓層27を形成する。尚、図7は、窒化物系半導体発光素子10の外観斜視図である。このとき、第2のp電極112bと窓層27がお互いに接触しないように作製することが好ましい。即ち、図7では、少なくともp電極112bを含むp電極112の幅が、リッジストライプ110の共振器長よりも短く、p電極112の端面には窓層27が形成されないように構成される。
このようにして、素子バー150の光出射端面をコーティングして窓層27を構成する際のn型GaN層の膜厚を、0.01μm以上0.20μm以下とすることが好ましい。これは、窓層27を構成するn型GaN層の膜圧を0.01μmよりも薄い場合、光出射端面27に膜圧の等しい安定した膜によって窓層27を構成することが困難となるためである。又、窓層27を構成するn型GaN層の膜圧が厚くなるに従って、例えば、窓層27を構成するn型GaN層の表面粗度が悪化することより、その反射率が場所によって変化するという問題が発生するため、膜圧を0.20μm以下程度に抑えることが望ましい。
1.窓層の効果について
ここで、窓層27には、活性層105を構成するInGaNよりもバンドギャップの大きいGaNが使用されているため、レーザ光の発振波長付近における窓層27による吸収を小さくすることができる。一方、酸素等の異種原子の拡散には、窓層27を構成するGaN層中の原子空孔が大きな役割を果たすことが考えられる上、このGaN層は窒素が抜けやすいことから、窒素の抜けが酸素の拡散を助長している可能性も考えられる。
しかしながら、原子空孔の形成エネルギーはGaNのフェルミレベルにより決定されるという計算結果が公開されている(例えば、Journal of Applied Physics 97, 061301(2005)など参照)。この公開されている計算結果より、窓層27を構成するGaN層のフェルミレベルを上げてn側に振っていけば、GaN内における窒素の空孔の生成が抑えられ、窓層27内における酸素等の異種原子の拡散も抑えられることが導かれる。よって、SiなどIV族元素のドーピングを行うことによって、窓層27を構成するGaN層をn型に振ることで、窓層27内における異種原子の拡散が抑制されるため、CODレベルが向上されることとなる。
このように窓層27を形成する際における、n型GaN層へのSiのドーピング量は、5×1016/cm3以上1×1018/cm3以下となるように調整する。これは、Siのドーピング量を5×1016/cm3より少なくとした場合、ノンドープのGaN層とほぼ同等の弱いn型となるため、Siのドーピングによる効果が得られない。逆に、Siのドーピング量が増えるに従って、窓層27を構成するn型GaN層の電気抵抗が小さくなることより、活性層105を流れる電流がリークする可能性が大きくなるため、Siのドーピング量を1×1018/cm3以下に抑えることが好ましい。
2.MBE装置内での加熱温度について
又、MBE装置60内に接地される素子バー150に対する加熱温度は、好ましくは350℃以上600℃以下の範囲、更に好ましくは450℃以上550℃以下の範囲とする。これは、素子バー150には、電極等が既に作製されているため、600℃より高い温度で加熱すると電圧上昇や発振閾値上昇など、素子特性が劇的に悪化する恐れがあるためである。一方、350℃未満の温度では、MBE法による結晶質のGaN膜を作製すること自体が困難となるという問題がある。
そして、350℃以上となる温度範囲では、温度が高いほどMBE成長されたGaNの結晶性が高くなり、結晶性をよくするという点からみた場合、450℃以上の温度とすることが好ましい。又、素子バー150に作製された電極等の特性からみると、その実用的な温度は550℃が上限である。そのため、MBE装置60内で450℃以上550℃以上の範囲による温度で素子バー150を加熱するとともにGaNによるコーティング膜を形成することで、窓層27を構成することが更に好ましい。
(反射膜の作製)
このようにして、素子バー150の光出射端面に窓層27を形成すると、窓層27がコーティングされた素子バー150をMBE装置60より取り出し、窓層27が設けられていない側の共振器端面に反射率95%のHR(High Reflection)コーティング膜29を形成する。尚、このHRコーティング膜29の材料として、SiO2、TiO2の多層膜を用いるものとするが、例えば、SiN、ZrO2、Ta25、MgF2等の誘電体を単層又は複数層用いて構成しても構わない。この反射膜であるHRコーティング膜29においても、窓層27と第2のp電極112bとの関係と同様、p電極112bと接触しないように作製される。即ち、図7では、少なくともp電極112bを含むp電極112の幅が、リッジストライプ110の共振器長よりも短く、p電極112の端面にはHRコーティング膜29が形成されないように構成される。
(素子分割)
更に、このようにして共振器端面のそれぞれに窓層27とHRコーティング膜29とが形成された素子バー150を、一定の間隔毎にチップ分割することで、図7の外観斜視図で示すような形状の窒化物系半導体発光素子10が得られる。このとき、例えば、リッジストライプ110が窒化物系半導体発光素子10の中央位置となるように分割するなどのように、リッジストライプ110に影響を与えない位置を分割位置として分割を行う。このようにして得られた窒化物系半導体発光素子10は、青色レーザ素子として構成し、レーザパッケージ内に密閉封止実装することで、窒化物系半導体レーザ装置を作製することができる。
尚、本実施形態において、MBE法によりSiがドーピングされたn型GaN層(SiドープGaN層)のみを光出射端面にコーティングすることで、窓構造(窓層27)を作製するものとしたが、光出射端面とSiドープのn型GaN層との間に絶縁性に近い電気特性を備えたGaN層を設けるなどした多層構造によって窓構造を作成しても構わない。この絶縁性に近い電気特性を備えたGaN層を間に設けた多層構造とすることで、SiドープGaN層と光出射端面との間の絶縁性を確保することができ、窓構造への電流リークを防ぐことができる。
又、Siドープのn型GaN層が窓構造の外側からの異種原子の拡散を防止することができるため、Siドープのn型GaN層の内側となる光出射端面に直接接する層については、活性層105を含む窒化物半導体層を形成するGaN材料との格子整合性を重視したAlGaInN等の4元系のGaN材料やAlGaN又はInGaN等の3元系のGaN材料により作製するものとしても構わない。更に、光出射端面の反対側となるHRコーティング膜29がコーティングされる共振器端面においても、Siドープのn型GaN層を設けるものとしても構わない。
又、本実施形態において、エアリッジ型のストライプ状導波路を持つ窒化物系半導体発光素子を例に挙げて説明したが、エアリッジ型以外にもBH型やRiS型等のストライプ状導波路を持つレーザに本発明を適用することも可能である。更に、窒化物系半導体発光素子を構成するために用いる基板は、上述のn型GaN基板に限らず、サファイア基板や、ノンドープのGaN基板又はAlGaN基板などとしても構わない。
更に、本実施形態における窒化物系半導体発光素子は、高出力の窒化物系半導体レーザ素子として構成することができるため、高密度化した光ディスクの記録再生装置の光ピックアップにおけるレーザ光出射用の半導体レーザ装置として使用することが可能である。又、このような半導体レーザ装置以外の他の目的で使用される半導体レーザ装置に対しても使用することが可能である。
即ち、例えば、FFP(ファーフィールドパターン)等の光学特性の制御に係る制約は弱いものの、出力が数Wと大変な高出力である、照明用のブロードエリア半導体レーザ装置に使用することができる。そして、このブロードエリア半導体レーザ装置に使用した場合においても、出力が数Wと大変な高出力であるため端面にかかる負担も大きいが、上述のようにCODレベルを向上させた構成とされるため、大きな信頼性向上が得られる。このブロードエリア半導体レーザ装置においては、本実施形態の窒化物系半導体発光素子のリッジストライプの形成において、そのリッジストライプ幅を5μm以上100μm以下とすることで実現することができる。
本発明の窒化物系半導体発光素子は、窒化物系半導体レーザ装置、例えば、単体の半導体レーザ装置、ホログラム素子を備えたホログラムレーザ装置、照明用の励起光用レーザ装置、駆動もしくは信号検出等の処理のためのICチップと一体化してパッケージされたオプトエレクトロニクスIC装置、導波路あるいは微小光学素子と一体化してパッケージされた複合光学装置などに適用可能である。又、本発明は、これらの装置を備えた光記録システム、光ディスクシステムや、紫外から緑色領域の光源システムなどに適用可能である。
は、本発明の窒化物系半導体発光素子の製造工程を説明するためのウェハ断面図である。 は、本発明の窒化物系半導体発光素子の製造工程を説明するためのウェハ断面図である。 は、本発明の窒化物系半導体発光素子の製造工程を説明するためのウェハ上面図である。 は、本発明の窒化物系半導体発光素子の製造工程を説明するためのウェハ断面図である。 は、図4に示すウェハを分割した後の素子バーの構成を示す断面図である。 は、図5に示す素子バーが配置されたMBE装置の概略構成図である。 は、本発明に係る窒化物系半導体発光素子の外観斜視図である。
符号の説明
10 窒化物系半導体発光素子
27 窓層
29 HRコーティング膜
101 n型GaN基板
102 下部コンタクト層
103 下部クラッド層
104 下部ガイド層
105 活性層
106 蒸発防止層
107 上部ガイド層
108 上部クラッド層
109 上部コンタクト層
110 リッジストライプ
111 埋込層
112a p電極
112b パッド電極
113a n電極
113b パッド電極
150 素子バー

Claims (20)

  1. 基板と、該基板の表面に積層された複数の窒化物半導体層と、該窒化物半導体層に形成される光閉じこめ領域となるストライプ状導波路と、前記窒化物半導体層が劈開されて形成される共振器端面の一方であるとともに前記光閉じこめ領域からの光を出射する光出射端面と、前記光出射端面と逆側の共振器端面であるとともに前記光閉じこめ領域からの光を反射させる光反射端面と、を備える窒化物系半導体発光素子において、
    前記光出射端面上に積層されることで前記光出射端面を覆うとともに、その一部にn型GaN層を有する窓層を備えることを特徴とする窒化物系半導体発光素子。
  2. 前記窓層の前記n型GaN層が、IV族元素のドーピングによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の窒化物系半導体発光素子。
  3. 前記窓層の前記n型GaN層が、Siのドーピングによって形成されることを特徴とする請求項2に記載の窒化物系半導体発光素子。
  4. 前記窓層における前記n型GaN層が、5×1016/cm3以上1×1018/cm3以下のドーピング密度を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子。
  5. 前記窓層における前記n型GaN層の膜厚を0.01μm以上0.20μm以下とすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子。
  6. 前記窓層において、前記n型GaN層と前記光出射端面との間に、前記窒化物半導体層のGaN材料と格子整合性を有するGaN材料により構成される層を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子。
  7. 前記窓層において、前記n型GaN層と前記光出射端面との間に、絶縁性に近い電気特性を備えたGaN材料による層を備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子。
  8. 前記窓層が、350℃以上600℃以下の温度雰囲気において形成されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子。
  9. 前記窓層が、450℃以上550℃以下の温度雰囲気において形成されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子。
  10. 前記光反射端面に積層されることで前記光出射端面を覆うコーティング層において、その一部にn型GaN層を有することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子。
  11. 前記ストライプ状導波路に電流を注入する電極を備え、
    当該電極が前記窓層と電気的に接触しない形にパターニングされていることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子。
  12. 基板上にエピタキシャル成長させて窒化物半導体層を積層する第1工程と、該第1工程で構成された前記窒化物半導体層に光閉じこめ領域となるストライプ状導波路を形成する第2工程と、前記ストライプ状導波路を備えた前記窒化物半導体層を前記基板とともに劈開して共振器端面を形成する第3工程と、を備える窒化物系半導体発光素子の製造方法において、
    前記第3工程で形成された前記共振器端面の一方であるとともに前記光閉じこめ領域からの光を出射する光出射端面を積層して覆う窓層を形成する第4工程を備え、
    前記第4工程で形成される前記窓層の一部にn型GaN層が形成されることを特徴とする窒化物系半導体発光素子の製造方法。
  13. 前記第4工程において、前記n型GaN層を形成する際、ドーピングするIV族元素が供給されることを特徴とする請求項12に記載の窒化物系半導体発光素子の製造方法。
  14. 前記第4工程において、前記n型GaN層を形成する際、ドーピングするSiが供給されることを特徴とする請求項13に記載の窒化物系半導体発光素子の製造方法。
  15. 前記窓層における前記n型GaN層が、5×1016/cm3以上1×1018/cm3以下のドーピング密度を備えることを特徴とする請求項12〜請求項14のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子。
  16. 前記第4工程において、前記窓層を形成する前に、前記光出射端面をプラズマによりクリーニングすることを特徴とする請求項12〜請求項15のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子の製造方法。
  17. 前記第4工程において、350℃以上600℃以下の温度雰囲気で前記窓層を形成することを特徴とする請求項12〜請求項16のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子の製造方法。
  18. 前記第4工程において、450℃以上550℃以下の温度雰囲気で前記窓層を形成することを特徴とする請求項12〜請求項16のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子の製造方法。
  19. 前記第4工程において、分子線エピタキシー法を用いることで前記窓層を形成することを特徴とする請求項12〜請求項18のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子の製造方法。
  20. 前記第4工程を行う前に、前記ストライプ状導波路に電流を注入する電極をパターニングする第5工程を備え、
    前記第5工程において、前記電極が前記窓層と電気的に接触しない形にパターニングされることを特徴とする請求項12〜請求項19のいずれかに記載の窒化物系半導体発光素子の製造方法。
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