JP2008286838A - 露光用マスク、パターン形成装置及びパターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光触媒層表層に生じる光強度分布のコントラストを向上させることができ、また光触媒層へ与える光強度を向上させることができる露光用マスク、該露光用マスクを用いたパターン形成装置及びパターン形成方法を提供する。
【解決手段】光照射装置から光を照射し、被処理物にパターンを形成する際に用いる露光用マスクであって、
前記光照射装置からの光によって触媒機能を発現する光触媒によって形成された光触媒層101と、
前記光触媒層に接し、前記光照射装置からの光を選択的に遮光する開口が形成された遮光層102と、を備えている構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】光照射装置から光を照射し、被処理物にパターンを形成する際に用いる露光用マスクであって、
前記光照射装置からの光によって触媒機能を発現する光触媒によって形成された光触媒層101と、
前記光触媒層に接し、前記光照射装置からの光を選択的に遮光する開口が形成された遮光層102と、を備えている構成とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、露光用マスク、該露光用マスクを用いたパターン形成装置及びパターン形成方法に関する。特に、露光用マスクを備え、光触媒作用によって発生する活性酸素によって表面改質や有機物の分解を行うことによってパターンを形成する技術に関する。
リソグラフィー技術の進化・多様化が進み、新たな可能性を探るエマージングリソグラフィー技術として、様々な露光方法について提案がなされている。
中でも、これまでの投影方式の露光方式に対して、解像度が光の波長に依存することなく、ローコストで微細加工を行うことができる加工方法の一つとして、特許文献1のように、コンタクト方式によって近接場露光を行う露光方法が提案されている。
中でも、これまでの投影方式の露光方式に対して、解像度が光の波長に依存することなく、ローコストで微細加工を行うことができる加工方法の一つとして、特許文献1のように、コンタクト方式によって近接場露光を行う露光方法が提案されている。
また、これまでのリソグラフィーでは、感光性材料に光を照射して光潜像を形成し、現像処理を行うことでパターンを形成してきた。
これに対して、光触媒を用いることで感光性材料を用いずにパターンを形成する方法が提案されている。
例えば、特許文献2では、光触媒含有層が形成された基板と特性変化層が形成された基板を接触させ、光触媒層をはさみ特性変化層と反対側にフォトマスクを配置し、パターン形成体を形成する方法が提案されている。
この方法では、上記フォトマスクに光を照射し、フォトマスクのパターンを反映した光強度分布の光を光触媒層に照射する。
そして、光が照射されている箇所からのみ、活性酸素を発生させ、その活性酸素によって特性変化層の特性を変化させ、パターン形成体を形成する。
また、特許文献3及び非特許文献1では、透明基板上に光触媒として二酸化チタンを形成し、光触媒から間隙を設けて被処理基板を配置し、透明基板側にフォトマスクを配置した構成の光触媒リソグラフィー法が提案されている。
ここでも、特許文献2と同様に、上記フォトマスクへ光を照射し、このフォトマスクのパターンを反映した光強度分布の光を照射する方法が用いられている。
そして、この光が照射された箇所からのみ、活性酸素を発生させ、その活性酸素によって被処理物の処理を行っている。
特開平11−145051号公報
特開2000−249821号公報
特開2003−236390号公報
Lamgumuir 2002,18,9632−9634 ¨Patterning of solid Surface by Photocatalytic Lithography Based on the Remote Oxidation Effect of TiO2¨
これに対して、光触媒を用いることで感光性材料を用いずにパターンを形成する方法が提案されている。
例えば、特許文献2では、光触媒含有層が形成された基板と特性変化層が形成された基板を接触させ、光触媒層をはさみ特性変化層と反対側にフォトマスクを配置し、パターン形成体を形成する方法が提案されている。
この方法では、上記フォトマスクに光を照射し、フォトマスクのパターンを反映した光強度分布の光を光触媒層に照射する。
そして、光が照射されている箇所からのみ、活性酸素を発生させ、その活性酸素によって特性変化層の特性を変化させ、パターン形成体を形成する。
また、特許文献3及び非特許文献1では、透明基板上に光触媒として二酸化チタンを形成し、光触媒から間隙を設けて被処理基板を配置し、透明基板側にフォトマスクを配置した構成の光触媒リソグラフィー法が提案されている。
ここでも、特許文献2と同様に、上記フォトマスクへ光を照射し、このフォトマスクのパターンを反映した光強度分布の光を照射する方法が用いられている。
そして、この光が照射された箇所からのみ、活性酸素を発生させ、その活性酸素によって被処理物の処理を行っている。
しかしながら、上記従来例の特許文献2や特許文献3のような光触媒層を用いたリソグラフィー法によるものでは、コントラストの向上を図る上でつぎのような課題を有している。
なお、ここでのコントラストは、つぎのように定義されたものを用いる。
すなわち、光触媒層表層における光強度の最大値をImax、最小値をIminとしたとき、コントラストCを以下の式によって定義する。
コントラストC=(Imax−Imin)/(Imax+Imin)
上記従来例のものにおいては、このようなコントラストの向上を図るに際し、光触媒層を支持する透明な基板越しに、光のパターンを照射していることから、光触媒層における光強度分布のコントラストの低下を招くこととなる。
また、光のパターンが広がるなど、光触媒層へ照射する光強度分布に悪影響を与える恐れが生じる。
また、フォトマスクと光触媒層が離れているため、フォトマスクを透過した光は回折し、フォトマスクのパターンよりも光のパターンがボケて光触媒層に照射されることとなる。そのため、最終的に活性酸素の発生領域がボケ、被処理物への処理領域がボケてしまう恐れが生じる。
なお、ここでのコントラストは、つぎのように定義されたものを用いる。
すなわち、光触媒層表層における光強度の最大値をImax、最小値をIminとしたとき、コントラストCを以下の式によって定義する。
コントラストC=(Imax−Imin)/(Imax+Imin)
上記従来例のものにおいては、このようなコントラストの向上を図るに際し、光触媒層を支持する透明な基板越しに、光のパターンを照射していることから、光触媒層における光強度分布のコントラストの低下を招くこととなる。
また、光のパターンが広がるなど、光触媒層へ照射する光強度分布に悪影響を与える恐れが生じる。
また、フォトマスクと光触媒層が離れているため、フォトマスクを透過した光は回折し、フォトマスクのパターンよりも光のパターンがボケて光触媒層に照射されることとなる。そのため、最終的に活性酸素の発生領域がボケ、被処理物への処理領域がボケてしまう恐れが生じる。
本発明は、上記課題を解決し、光触媒層表層に生じる光強度分布のコントラストを向上させることができ、また光触媒層へ与える光強度を向上させることができる露光用マスク、該露光用マスクを用いたパターン形成装置及びパターン形成方法の提供を目的とする。
本発明は、つぎのように構成した露光用マスク、該露光用マスクを用いたパターン形成装置及びパターン形成方法を提供するものである。
本発明の露光用マスクは、光照射装置から光を照射し、被処理物にパターンを形成する際に用いる露光用マスクであって、
前記光照射装置からの光によって触媒機能を発現する光触媒によって形成された光触媒層と、
前記光触媒層に接し、前記光照射装置からの光を選択的に遮光する開口が形成された遮光層と、
を備えていることを特徴とする。
また、本発明の露光用マスクは、前記遮光層に形成された開口の内部が、周囲の空気によって満たされていることを特徴とする。
また、本発明の露光用マスクは、前記遮光層に形成された開口の内部が、前記光触媒によって満たされていることを特徴とする。
また、本発明の露光用マスクは、前記光触媒層が、前記光照射装置からの光に対して透明な材料で形成された基板によって支持されていることを特徴とする。
また、本発明の露光用マスクは、前記遮光層に形成された開口の少なくとも一方の幅が、前記光照射装置からの光の波長よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明の露光用マスクは、前記遮光層が、金属で形成されていることを特徴とする。
また、本発明のパターン形成装置は、上記したいずれかに記載の露光用マスクを用いたパターン形成装置であって、
前記露光用マスクの前記遮光層側を被処理物に対向して配置するマスク支持部材と、
前記露光用マスクを被処理物に対し、近接または密着させる露光用マスク駆動装置と、
前記露光用マスクの光触媒層側から光を照射する光照射装置と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明のパターン形成装置は、前記被処理物が、光触媒作用によって特性が変化する材料からなることを特徴とする。
また、本発明のパターン形成方法は、露光用マスクとして、前記遮光層に形成された開口の内部が、周囲の空気によって満たされている露光用マスクを用い、光照射装置から光を照射して被処理物にパターンを形成するパターン形成方法であって、
前記被処理物にパターンを形成するに際し、前記露光用マスクを被処理物に対して密着させ、前記遮光層とは反対側である光触媒層側から前記光を照射し、前記被処理物を処理することを特徴とする。
また、本発明のパターン形成方法は、露光用マスクとして、前記遮光層に形成された開口の内部が、前記光触媒によって満たされている露光用マスクを用い、光照射装置から光を照射して被処理物にパターンを形成するパターン形成方法であって、
前記被処理物にパターンを形成するに際し、前記露光用マスクを被処理物に対して1〜1000μmの距離まで近接させ、前記遮光層とは反対側である光触媒層側から前記光を照射し、前記被処理物を処理することを特徴とする。
本発明の露光用マスクは、光照射装置から光を照射し、被処理物にパターンを形成する際に用いる露光用マスクであって、
前記光照射装置からの光によって触媒機能を発現する光触媒によって形成された光触媒層と、
前記光触媒層に接し、前記光照射装置からの光を選択的に遮光する開口が形成された遮光層と、
を備えていることを特徴とする。
また、本発明の露光用マスクは、前記遮光層に形成された開口の内部が、周囲の空気によって満たされていることを特徴とする。
また、本発明の露光用マスクは、前記遮光層に形成された開口の内部が、前記光触媒によって満たされていることを特徴とする。
また、本発明の露光用マスクは、前記光触媒層が、前記光照射装置からの光に対して透明な材料で形成された基板によって支持されていることを特徴とする。
また、本発明の露光用マスクは、前記遮光層に形成された開口の少なくとも一方の幅が、前記光照射装置からの光の波長よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明の露光用マスクは、前記遮光層が、金属で形成されていることを特徴とする。
また、本発明のパターン形成装置は、上記したいずれかに記載の露光用マスクを用いたパターン形成装置であって、
前記露光用マスクの前記遮光層側を被処理物に対向して配置するマスク支持部材と、
前記露光用マスクを被処理物に対し、近接または密着させる露光用マスク駆動装置と、
前記露光用マスクの光触媒層側から光を照射する光照射装置と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明のパターン形成装置は、前記被処理物が、光触媒作用によって特性が変化する材料からなることを特徴とする。
また、本発明のパターン形成方法は、露光用マスクとして、前記遮光層に形成された開口の内部が、周囲の空気によって満たされている露光用マスクを用い、光照射装置から光を照射して被処理物にパターンを形成するパターン形成方法であって、
前記被処理物にパターンを形成するに際し、前記露光用マスクを被処理物に対して密着させ、前記遮光層とは反対側である光触媒層側から前記光を照射し、前記被処理物を処理することを特徴とする。
また、本発明のパターン形成方法は、露光用マスクとして、前記遮光層に形成された開口の内部が、前記光触媒によって満たされている露光用マスクを用い、光照射装置から光を照射して被処理物にパターンを形成するパターン形成方法であって、
前記被処理物にパターンを形成するに際し、前記露光用マスクを被処理物に対して1〜1000μmの距離まで近接させ、前記遮光層とは反対側である光触媒層側から前記光を照射し、前記被処理物を処理することを特徴とする。
本発明によれば、光触媒層表層に生じる光強度分布のコントラストを向上させることが可能となる露光用マスク、該露光用マスクを用いたパターン形成装置及びパターン形成方法を実現することができる。
また、光触媒層へ与える光強度を向上させることが可能となる露光用マスク、該露光用マスクを用いたパターン形成装置及びパターン形成方法を実現することができる。
また、光触媒層へ与える光強度を向上させることが可能となる露光用マスク、該露光用マスクを用いたパターン形成装置及びパターン形成方法を実現することができる。
本発明の実施の形態における光照射装置から光を照射し、被処理物にパターンを形成する際に用いる露光用マスクについて説明する。
図1及び図2に、本実施の形態における露光用マスクを説明する図を示す。
図1及び図2において、100、200は露光用マスク、101、201は光触媒層、102、202は遮光層、103、203は透明基板、104、204は開口である。
本実施の形態において、光触媒層101、201は光照射装置からの光によって触媒機能を発現する光触媒によって形成される。
また、遮光層102、202は、前記光触媒層に接し、前記光照射装置からの光を選択的に遮光する開口が形成された構成を備えている。
その際、上記光触媒層101、201を形成する光触媒は、光を照射することにより活性酸素などの活性種を発生させる材料であればよく、例えば、以下のようなものが利用可能である。
すなわち、酸化チタン、酸化タングステン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化スズ、チタン酸ストロンチウム、カドミウムセレンなど様々なものが利用可能である。
その中でも、化学的に安定且つ毒性もなく、比較的入手し易いことから、特に酸化チタン、及び酸化チタンの酸素の一部を窒素に置換したものなどの、チタンを含む光触媒が好ましい。
図1及び図2に、本実施の形態における露光用マスクを説明する図を示す。
図1及び図2において、100、200は露光用マスク、101、201は光触媒層、102、202は遮光層、103、203は透明基板、104、204は開口である。
本実施の形態において、光触媒層101、201は光照射装置からの光によって触媒機能を発現する光触媒によって形成される。
また、遮光層102、202は、前記光触媒層に接し、前記光照射装置からの光を選択的に遮光する開口が形成された構成を備えている。
その際、上記光触媒層101、201を形成する光触媒は、光を照射することにより活性酸素などの活性種を発生させる材料であればよく、例えば、以下のようなものが利用可能である。
すなわち、酸化チタン、酸化タングステン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化スズ、チタン酸ストロンチウム、カドミウムセレンなど様々なものが利用可能である。
その中でも、化学的に安定且つ毒性もなく、比較的入手し易いことから、特に酸化チタン、及び酸化チタンの酸素の一部を窒素に置換したものなどの、チタンを含む光触媒が好ましい。
このような光触媒を板状にして光触媒層101、201を形成し、その一方の面に触媒反応を生じさせる光を遮る遮光層102、202を形成する。
このとき、光触媒のみで板状にすることが難しい場合には、光を透過する透明基板103、203上に光触媒によって光触媒層101、201を形成するようにしても良い。
その場合には、光触媒層102、202の上部に遮光層102、202を形成する。
この遮光層102、202に、開口104、204を形成することで、本発明に用いる露光用マスク100、200を形成する。
このとき、光触媒のみで板状にすることが難しい場合には、光を透過する透明基板103、203上に光触媒によって光触媒層101、201を形成するようにしても良い。
その場合には、光触媒層102、202の上部に遮光層102、202を形成する。
この遮光層102、202に、開口104、204を形成することで、本発明に用いる露光用マスク100、200を形成する。
このとき、開口内部は、周囲の空気によって満たされている(図1(a)、図1(b))。
また、この開口内部に光触媒を充填し、これによってその内部を満たすようにしても良い(図2(a)、図2(b))。
このときの遮光層102、202として用いられる材料は、光を遮光する材料であれば良いが、後述する理由により、好ましくは金属を選択する。特に好ましくは、照射する光に対して消衰係数の小さな金属材料を選ぶと良い。
また、この開口内部に光触媒を充填し、これによってその内部を満たすようにしても良い(図2(a)、図2(b))。
このときの遮光層102、202として用いられる材料は、光を遮光する材料であれば良いが、後述する理由により、好ましくは金属を選択する。特に好ましくは、照射する光に対して消衰係数の小さな金属材料を選ぶと良い。
次に、本実施の形態における上記露光用マスクを備えたパターン形成装置について説明する。
図4に、本実施の形態におけるパターン形成装置を説明する図を示す。
図4において、400はパターン形成装置、401は光触媒層、402は遮光層、403は石英基板、404は露光用マスク、405はマスク支持部材、406は光照射装置である水銀ランプ、407はコリメーターレンズ、408は光である。
409は被処理基板(被処理物)、410は露光用マスク駆動装置を構成する駆動機構、411は活性酸素、412は開口である。
本実施の形態において、光触媒層401が光照射装置である水銀ランプ406からの光に対して透明な材料である石英基板403によって支持されている露光用マスク404を、マスク支持部材405に取り付ける。
その際、遮光層側を被処理基板409に向け、被処理基板409と対抗して配置し、駆動装置410によって両者を近接、あるいは密着させる。
その後、上記遮光層とは反対側である光触媒層側から光触媒作用を生じさせる光408を照射し、光触媒層401表面から活性酸素411などの活性種を発生させ、この活性種に対向した被処理基板409を処理する。
この処理としてたとえば、シリコン基板上に形成されたアミノ基を有するシランカップリング剤を活性酸素によって分解するなどの、活性酸素によって生じる分解、特性変化がある。
このとき、開口412内部が光触媒によって満たされている場合は、露光用マスク404と被処理基板409を完全に密着させると、光触媒作用によって活性化される酸素が供給されなくなり、処理が進まなくなることがある。
このため、露光用マスク404と被処理基板409を1〜1000μm離して配置し、光を照射する。
また、開口内部が空気によって満たされている場合は、露光用マスク404表面と被処理基板409とを密着させて光408を照射させても、開口412内部の空気から酸素が供給され活性酸素が発生し、被処理基板を処理できる。
図4に、本実施の形態におけるパターン形成装置を説明する図を示す。
図4において、400はパターン形成装置、401は光触媒層、402は遮光層、403は石英基板、404は露光用マスク、405はマスク支持部材、406は光照射装置である水銀ランプ、407はコリメーターレンズ、408は光である。
409は被処理基板(被処理物)、410は露光用マスク駆動装置を構成する駆動機構、411は活性酸素、412は開口である。
本実施の形態において、光触媒層401が光照射装置である水銀ランプ406からの光に対して透明な材料である石英基板403によって支持されている露光用マスク404を、マスク支持部材405に取り付ける。
その際、遮光層側を被処理基板409に向け、被処理基板409と対抗して配置し、駆動装置410によって両者を近接、あるいは密着させる。
その後、上記遮光層とは反対側である光触媒層側から光触媒作用を生じさせる光408を照射し、光触媒層401表面から活性酸素411などの活性種を発生させ、この活性種に対向した被処理基板409を処理する。
この処理としてたとえば、シリコン基板上に形成されたアミノ基を有するシランカップリング剤を活性酸素によって分解するなどの、活性酸素によって生じる分解、特性変化がある。
このとき、開口412内部が光触媒によって満たされている場合は、露光用マスク404と被処理基板409を完全に密着させると、光触媒作用によって活性化される酸素が供給されなくなり、処理が進まなくなることがある。
このため、露光用マスク404と被処理基板409を1〜1000μm離して配置し、光を照射する。
また、開口内部が空気によって満たされている場合は、露光用マスク404表面と被処理基板409とを密着させて光408を照射させても、開口412内部の空気から酸素が供給され活性酸素が発生し、被処理基板を処理できる。
以上の構成とすることで、光触媒層が露出されている箇所が遮光層によって明確に区切られるため、光触媒作用によって活性酸素が発生する領域も遮光層の存在によって明確に区切ることができる。
同様に、光触媒層が露出されている箇所が遮光層によって明確に区切られていることから、光触媒層の表層の光強度分布も開口部のみに強い光強度分布が生じ、高い光強度コントラストを得ることができる。
また、本発明における光触媒層上に形成した遮光層の開口の少なくとも一方の幅を、照射する光の波長以下のサイズとすることで、
本実施の形態において、次のような形態を採るようにしてもよい。
光触媒作用によって発生する活性酸素量は、光触媒に照射する光の強度に依存する。
そのため、これまでは照射した光強度に依存した活性酸素量しか発生していなかった。
そこで、本実施の形態における光触媒層上に形成した遮光層の微小開口の少なくとも一方の幅を、照射する光の波長以下のサイズとすると、その微小開口には近接場光が発生する。
このような微小開口に生じる近接場光は、入射する光強度よりも強くなることが知られている。
同様に、光触媒層が露出されている箇所が遮光層によって明確に区切られていることから、光触媒層の表層の光強度分布も開口部のみに強い光強度分布が生じ、高い光強度コントラストを得ることができる。
また、本発明における光触媒層上に形成した遮光層の開口の少なくとも一方の幅を、照射する光の波長以下のサイズとすることで、
本実施の形態において、次のような形態を採るようにしてもよい。
光触媒作用によって発生する活性酸素量は、光触媒に照射する光の強度に依存する。
そのため、これまでは照射した光強度に依存した活性酸素量しか発生していなかった。
そこで、本実施の形態における光触媒層上に形成した遮光層の微小開口の少なくとも一方の幅を、照射する光の波長以下のサイズとすると、その微小開口には近接場光が発生する。
このような微小開口に生じる近接場光は、入射する光強度よりも強くなることが知られている。
以上のような微小開口に対して、光を入射したときの光強度分布の計算結果の一例を図3に示す。
図3は光触媒層301、遮光層302にクロムを用い、微小開口303として幅45nmの図面法線方向に無限に長いスリットを用いたマスクに365nmの光を入射した場合の光強度分布の計算結果を示した。
この計算結果の図は、図面の上方から光を入射しており、上方から光触媒層301、遮光層302の順で積層されている。
この計算の一例では、微小開口部の光触媒表面に光強度が入射光強度の4倍以上となっている。
図3は光触媒層301、遮光層302にクロムを用い、微小開口303として幅45nmの図面法線方向に無限に長いスリットを用いたマスクに365nmの光を入射した場合の光強度分布の計算結果を示した。
この計算結果の図は、図面の上方から光を入射しており、上方から光触媒層301、遮光層302の順で積層されている。
この計算の一例では、微小開口部の光触媒表面に光強度が入射光強度の4倍以上となっている。
ここで挙げたように、遮光層に金属を用いることで、光を照射すると開口部に表面プラズモンが励起され、より近接場光の強度が増大される。
そのため、遮光層として金属を用いることが好ましい。さらに、消衰係数の小さな金属材料を用いると、表面プラズモンに与える損失が小さくなり、より強い近接場光強度が得られるため、特に好ましい。
このように光の波長よりも幅の狭い開口が、光触媒層上に形成されており、開口部に近接場光が発生する場合、光触媒層表層の光強度が、入射光強度よりも強くなる。
この強度の増加に伴い、光触媒活性も高まり、活性酸素量も増加するという効果が得られる。
そのため、遮光層として金属を用いることが好ましい。さらに、消衰係数の小さな金属材料を用いると、表面プラズモンに与える損失が小さくなり、より強い近接場光強度が得られるため、特に好ましい。
このように光の波長よりも幅の狭い開口が、光触媒層上に形成されており、開口部に近接場光が発生する場合、光触媒層表層の光強度が、入射光強度よりも強くなる。
この強度の増加に伴い、光触媒活性も高まり、活性酸素量も増加するという効果が得られる。
以上の構成によれば、光触媒層表層に生じる光強度分布のコントラストを向上することができ、マスクパターンと略同一の領域のみで光触媒作用を起こすことができ、パターン通りに被処理物への処理を行うことができる。
さらに、光触媒層へ与える光強度を向上させることができ、光触媒活性を向上させ、処理のスループットを向上させることができる。
さらに、光触媒層へ与える光強度を向上させることができ、光触媒活性を向上させ、処理のスループットを向上させることができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]近接パターン形成方法
実施例1においては、まず、露光用マスクの作製方法について説明する。
本実施例においては、次のような手順によって露光用マスクを作製する。
石英基板上に、水とアルコールの混合溶媒に分散させた二酸化チタン微粒子の分散体をスピンコート法によって塗布し、500度のオーブンにて焼成することで、光触媒層を形成する。
次に、このようにして形成された光触媒層上に、スパッタリング法を用いてクロムによる50nmの厚さの遮光膜を形成する。
次に、この遮光膜に、電子線レジストをスピンコート法によって塗布し、電子ビーム露光、現像を行い、レジストパターンを形成する。
次に、このレジストパターンをマスクにドライエッチングを行い、幅1μm、長さ100μmの開口を形成する。
次に、上記開口に二酸化チタンを充填するために、リフトオフ法を用いる。具体的には、二酸化チタンをスパッタリング法にて50nmの厚さで形成し、電子ビーム露光に使用した電子線レジストをジメチルアセトアミドやアセトンなどの有機溶剤で溶解する。
この作製手順により、上記開口に光触媒である二酸化チタンを充填する。
以上の手順により露光用マスクを得ることができる。
[実施例1]近接パターン形成方法
実施例1においては、まず、露光用マスクの作製方法について説明する。
本実施例においては、次のような手順によって露光用マスクを作製する。
石英基板上に、水とアルコールの混合溶媒に分散させた二酸化チタン微粒子の分散体をスピンコート法によって塗布し、500度のオーブンにて焼成することで、光触媒層を形成する。
次に、このようにして形成された光触媒層上に、スパッタリング法を用いてクロムによる50nmの厚さの遮光膜を形成する。
次に、この遮光膜に、電子線レジストをスピンコート法によって塗布し、電子ビーム露光、現像を行い、レジストパターンを形成する。
次に、このレジストパターンをマスクにドライエッチングを行い、幅1μm、長さ100μmの開口を形成する。
次に、上記開口に二酸化チタンを充填するために、リフトオフ法を用いる。具体的には、二酸化チタンをスパッタリング法にて50nmの厚さで形成し、電子ビーム露光に使用した電子線レジストをジメチルアセトアミドやアセトンなどの有機溶剤で溶解する。
この作製手順により、上記開口に光触媒である二酸化チタンを充填する。
以上の手順により露光用マスクを得ることができる。
つぎに、上記手順で作製された露光用マスクを備えたパターン形成装置について、図4を用いて説明する。
本実施例において、被処理基板としては、シリコン基板上にアミノ基を有するシランカップリング剤をスピンコート法によって塗布し、120度で10分間加熱した物を用いる。
上記露光用マスク404をマスク支持部材405に取り付け、被処理基板409と露光用マスク404の遮光層402側を対向して配置する。
その後、駆動装置410にて、被処理基板409と露光用マスク404との間の間隙を500μmまで近接させる。
その後、水銀ランプ406と図示しない波長フィルターを用い、波長365nmの光408を露光用マスク404の石英基板403側から照射する。
本実施例において、被処理基板としては、シリコン基板上にアミノ基を有するシランカップリング剤をスピンコート法によって塗布し、120度で10分間加熱した物を用いる。
上記露光用マスク404をマスク支持部材405に取り付け、被処理基板409と露光用マスク404の遮光層402側を対向して配置する。
その後、駆動装置410にて、被処理基板409と露光用マスク404との間の間隙を500μmまで近接させる。
その後、水銀ランプ406と図示しない波長フィルターを用い、波長365nmの光408を露光用マスク404の石英基板403側から照射する。
このとき、開口412部を透過する光によって、開口部の二酸化チタンによって活性酸素411が生じる。
この活性酸素411によって、露光用マスク404の開口412のパターンに応じた領域において、シリコン基板上のアミノ基が分解される。
この露光用マスク404のパターンを反映した、アミノ基のパターンが形成された被処理基板409を、金微粒子のコロイド溶液に約10時間浸漬させることで、アミノ基のパターンに沿って、金微粒子を堆積させたナノデバイスを作製することができる。
この活性酸素411によって、露光用マスク404の開口412のパターンに応じた領域において、シリコン基板上のアミノ基が分解される。
この露光用マスク404のパターンを反映した、アミノ基のパターンが形成された被処理基板409を、金微粒子のコロイド溶液に約10時間浸漬させることで、アミノ基のパターンに沿って、金微粒子を堆積させたナノデバイスを作製することができる。
[実施例2]
実施例2においては、上記実施例1とは異なる形態の露光用マスクの作製方法について説明する。
図5に、本実施例の露光用マスクの作製方法の手順を説明する図を示す。
図5において、501はシリコン基板、502はマスク母材、503は光触媒層、504は遮光層、505は薄膜部である。
実施例2においては、上記実施例1とは異なる形態の露光用マスクの作製方法について説明する。
図5に、本実施例の露光用マスクの作製方法の手順を説明する図を示す。
図5において、501はシリコン基板、502はマスク母材、503は光触媒層、504は遮光層、505は薄膜部である。
露光用マスクの作製に際し、まず、シリコン基板501を準備する(図5(a))。
次に、減圧CVD法によってシリコン基板501にマスク母材502として窒化シリコンをシリコン基板501の両面に500nm堆積させる(図5(b))。次に、光触媒層503としてスパッタリング法によって光触媒機能を有する二酸化チタンを約100nm堆積させる(図5(c))。
次に、二酸化チタン上に遮光層504としてクロムをスパッタリング法にて約100nm堆積させる。
そして、実施例1と同様に電子ビーム露光とドライエッチングを用いてクロムにピッチ10μm、幅約100nm、長さ100μmのスリットアレイを作製する(図5(d))。
次に、光触媒層503と反対の面の窒化シリコン506を10mm×10mmの領域において、フォトリソグラフィとドライエッチングによって取り除く。
次に、110℃に熱した水酸化カリウム水溶液内に、遮光層504側を保護しながら2時間浸漬させる。
これにより、10mm×10mmの領域のシリコンをエッチングし、周囲のシリコン基板501に支持された窒化シリコン/二酸化チタン/クロムの薄膜部505を有する露光用マスクを作製する(図5(e))。
次に、減圧CVD法によってシリコン基板501にマスク母材502として窒化シリコンをシリコン基板501の両面に500nm堆積させる(図5(b))。次に、光触媒層503としてスパッタリング法によって光触媒機能を有する二酸化チタンを約100nm堆積させる(図5(c))。
次に、二酸化チタン上に遮光層504としてクロムをスパッタリング法にて約100nm堆積させる。
そして、実施例1と同様に電子ビーム露光とドライエッチングを用いてクロムにピッチ10μm、幅約100nm、長さ100μmのスリットアレイを作製する(図5(d))。
次に、光触媒層503と反対の面の窒化シリコン506を10mm×10mmの領域において、フォトリソグラフィとドライエッチングによって取り除く。
次に、110℃に熱した水酸化カリウム水溶液内に、遮光層504側を保護しながら2時間浸漬させる。
これにより、10mm×10mmの領域のシリコンをエッチングし、周囲のシリコン基板501に支持された窒化シリコン/二酸化チタン/クロムの薄膜部505を有する露光用マスクを作製する(図5(e))。
つぎに、上記手順で作製された露光用マスクを備えたパターン形成装置について説明する。
図6に、本実施例における露光用マスクを備えたパターン形成装置を説明する図を示す。
図6において、600はパターン形成装置、601は光触媒層、602は遮光層、603はマスク母材(窒化シリコン)、604はシリコン支持部材、605は露光用マスクである。
606は圧力調整容器、607はガラス窓、608はコリメーターレンズ、609は光源、610は光、611は圧力調整機構、612は被処理物、613は駆動機構、614は活性酸素、615は開口である。
図6に、本実施例における露光用マスクを備えたパターン形成装置を説明する図を示す。
図6において、600はパターン形成装置、601は光触媒層、602は遮光層、603はマスク母材(窒化シリコン)、604はシリコン支持部材、605は露光用マスクである。
606は圧力調整容器、607はガラス窓、608はコリメーターレンズ、609は光源、610は光、611は圧力調整機構、612は被処理物、613は駆動機構、614は活性酸素、615は開口である。
本実施例において、被処理基板としては、シリコン基板上にアミノ基を有するシランカップリング剤をスピンコート法によって塗布し、120度で10分間加熱したものを用いる。
上記手順で作製された露光用マスク605の遮光層602と反対側の面を圧力調整容器606に取り付け、被処理基板612に対抗して配置する。
その後、露光用マスク605と被処理基板612を50μmの距離まで近接させ、圧力調整機構611によって、圧力調整容器606内の圧力を約10kPaまで加圧することで、露光用マスク605の薄膜部を撓ませて非処理基板612に密着させる。
圧力調整容器606上部のガラス窓607を通して、水銀ランプから波長365nmの光610を露光用マスク605に照射し、開口615に近接場光を発生させる。
上記手順で作製された露光用マスク605の遮光層602と反対側の面を圧力調整容器606に取り付け、被処理基板612に対抗して配置する。
その後、露光用マスク605と被処理基板612を50μmの距離まで近接させ、圧力調整機構611によって、圧力調整容器606内の圧力を約10kPaまで加圧することで、露光用マスク605の薄膜部を撓ませて非処理基板612に密着させる。
圧力調整容器606上部のガラス窓607を通して、水銀ランプから波長365nmの光610を露光用マスク605に照射し、開口615に近接場光を発生させる。
この近接場光の強度は、入射した光の強度に比べ二酸化チタン表面において4倍以上の光強度を有するため、実施例1と比較して高い効率で活性酸素を発生する。
この活性酸素によって、マスクのパターンに応じた領域において、シリコン基板上のアミノ基が分解される。
アミノ基のパターンが形成された被処理基板を、金微粒子のコロイド溶液に約10時間浸漬させることで、アミノ基にパターンに沿って金微粒子を堆積させることができる。
このように近接場光で光触媒層を励起することで、光照射時間を短縮し、パターニング工程のスループットを向上させることができる。
この活性酸素によって、マスクのパターンに応じた領域において、シリコン基板上のアミノ基が分解される。
アミノ基のパターンが形成された被処理基板を、金微粒子のコロイド溶液に約10時間浸漬させることで、アミノ基にパターンに沿って金微粒子を堆積させることができる。
このように近接場光で光触媒層を励起することで、光照射時間を短縮し、パターニング工程のスループットを向上させることができる。
100:露光用マスク
101:光触媒層
102:遮光層
103:透明基板
104:開口
200:露光用マスク
201:光触媒層
202:遮光層
203:透明基板
204:開口
301:光触媒層
302:遮光層
303:微小開口
400:パターン形成装置
401:光触媒層
402:遮光層
403:石英基板
404:露光用マスク
405:マスク支持部材
406:水銀ランプ
407:コリメーターレンズ
408:光
409:被処理基板
410:駆動機構
411:活性酸素
412:開口
501:シリコン基板
502:マスク母材
503:光触媒層
504:遮光層
505:薄膜部
600:パターン形成装置
601:光触媒層
602:遮光層
603:マスク母材(窒化シリコン)
604:シリコン支持部材
605:露光用マスク
606:圧力調整容器
607:ガラス窓
608:コリメーターレンズ
609:光源
610:光
611:圧力調整機構
612:被処理物
613:駆動機構
614:活性酸素
615:開口
101:光触媒層
102:遮光層
103:透明基板
104:開口
200:露光用マスク
201:光触媒層
202:遮光層
203:透明基板
204:開口
301:光触媒層
302:遮光層
303:微小開口
400:パターン形成装置
401:光触媒層
402:遮光層
403:石英基板
404:露光用マスク
405:マスク支持部材
406:水銀ランプ
407:コリメーターレンズ
408:光
409:被処理基板
410:駆動機構
411:活性酸素
412:開口
501:シリコン基板
502:マスク母材
503:光触媒層
504:遮光層
505:薄膜部
600:パターン形成装置
601:光触媒層
602:遮光層
603:マスク母材(窒化シリコン)
604:シリコン支持部材
605:露光用マスク
606:圧力調整容器
607:ガラス窓
608:コリメーターレンズ
609:光源
610:光
611:圧力調整機構
612:被処理物
613:駆動機構
614:活性酸素
615:開口
Claims (10)
- 光照射装置から光を照射し、被処理物にパターンを形成する際に用いる露光用マスクであって、
前記光照射装置からの光によって触媒機能を発現する光触媒によって形成された光触媒層と、
前記光触媒層に接し、前記光照射装置からの光を選択的に遮光する開口が形成された遮光層と、
を備えていることを特徴とする露光用マスク。 - 前記遮光層に形成された開口の内部が、周囲の空気によって満たされていることを特徴とする請求項1に記載の露光用マスク。
- 前記遮光層に形成された開口の内部が、前記光触媒によって満たされていることを特徴とする請求項1に記載の露光用マスク。
- 前記光触媒層が、前記光照射装置からの光に対して透明な材料で形成された基板によって支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の露光用マスク。
- 前記遮光層に形成された開口は、該開口の少なくとも一方の幅が、前記光照射装置からの光の波長よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の露光用マスク。
- 前記遮光層が、金属で形成されていることを特徴とする請求項5に記載の露光用マスク。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の露光用マスクを用いたパターン形成装置であって、
前記露光用マスクの前記遮光層側を被処理物に対向して配置するマスク支持部材と、
前記露光用マスクを被処理物に対し、近接または密着させる露光用マスク駆動装置と、
前記露光用マスクの光触媒層側から光を照射する光照射装置と、
を備えていることを特徴とするパターン形成装置。 - 前記被処理物が、光触媒作用によって特性が変化する材料からなることを特徴とする請求項7に記載のパターン形成装置。
- 露光用マスクとして、請求項2に記載の露光用マスクを用い、光照射装置から光を照射して被処理物にパターンを形成するパターン形成方法であって、
前記被処理物にパターンを形成するに際し、前記露光用マスクを被処理物に対して密着させ、前記遮光層とは反対側である光触媒層側から前記光を照射し、前記被処理物を処理することを特徴とするパターン形成方法。 - 露光用マスクとして、請求項3に記載の露光用マスクを用い、光照射装置から光を照射して被処理物にパターンを形成するパターン形成方法であって、
前記被処理物にパターンを形成するに際し、前記露光用マスクを被処理物に対して1〜1000μmの距離まで近接させ、前記遮光層とは反対側である光触媒層側から前記光を照射し、前記被処理物を処理することを特徴とするパターン形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007129107A JP2008286838A (ja) | 2007-05-15 | 2007-05-15 | 露光用マスク、パターン形成装置及びパターン形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008286838A true JP2008286838A (ja) | 2008-11-27 |
Family
ID=40146658
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JP (1) | JP2008286838A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009086094A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Hoya Corp | マスクブランク及び転写用マスク |
JP2013210559A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Toshiba Corp | 近接場露光用マスクおよびパターン形成方法 |
-
2007
- 2007-05-15 JP JP2007129107A patent/JP2008286838A/ja active Pending
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