JP2008278760A - 作業機装着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 前部がトラクタ車体2に連結された直装ヒッチ機構5の後端に連結枠6を連結し、この連結枠6に作業機9を装着する。連結枠6には、作業機Sの上係合部10及び左右一対の下係合部11とそれぞれ係脱自在に係合する上連結部7及び左右一対の下連結部8とを設ける。上連結部7及び下連結部8の少なくとも一方は連結枠6と別個に形成した連結体Fに形成し、この連結体Fを連結枠6に前後移動可能に装着し、かつ連結枠6との間に作業機Sの前方向移動に対して後方向に付勢する緩衝装着具Cを設ける。
【選択図】図1
Description
しかし、前記連結枠の中途部を分割する構成でも、連結枠の上部にはトップリンクと作業機の上係合部(トップマスト)とが連結され、連結枠の下部にはロアリンクと作業機の下係合部(サポートブラケット)とが連結されており、例えば、作業機がロータリ耕耘機のように駆動されるものである場合は、作業機側からの前方向の押動衝撃が大きく、分割部分の弾性体では十分な振動吸収を行うことが困難になっている。
本発明は、上連結部及び下連結部の少なくとも一方を連結枠と別個に形成した連結体に形成して、この連結体を連結枠6に緩衝装着具を介して前後移動可能に装着することにより、作業機側からトラクタ車体への前方向の振動、衝撃を効果的に吸収できるようにした作業機装着装置を提供することを目的とする。
第1に、前部がトラクタ車体2に連結された直装ヒッチ機構5の後端に連結枠6を連結し、この連結枠6に作業機9を装着した作業機装着装置であって、
前記連結枠6には、作業機Sの上係合部10及び左右一対の下係合部11とそれぞれ係脱自在に係合する上連結部7及び左右一対の下連結部8とが設けられており、
前記上連結部7及び下連結部8の少なくとも一方は連結枠6と別個に形成した連結体Fに形成され、この連結体Fは連結枠6に前後移動可能に装着されかつ連結枠6との間に前記作業機Sの前方向移動に対して後方向に付勢する緩衝装着具Cが設けられていることを特徴とする。
第3に、前記連結枠6には連結体Fの前後移動を案内する案内部材18が設けられていることを特徴とする。
第4に、前記緩衝装着具Cは連結体Fを後方向に弾圧する弾性体15Aと、この弾性体15Aに対向していて連結体Fを前方向に弾圧する対向弾性体15Bとを有することを特徴とする。
「作用」
作業機装着装置は前記構成によって次のような作用を奏する。
連結枠6の上下両方に緩衝装着具Cを介して連結体Fを装着することにより、ダウンカットだけでなくアッパカットのときも前後方向の振動・衝撃をより効率よく吸収する。
緩衝装着具Cは連結体Fを後方向に弾圧する弾性体15Aだけでなく、この弾性体15Aに対向していて連結体Fを前方向に弾圧する対向弾性体15Bを有することにより、前方向だけでなく、後方向の振動・衝撃も吸収する。
緩衝装着具Cは、連結枠6に取付部材17を設け、連結体Fに支持部材16を設け、それらに案内部材18を貫通し、それらの間に弾性体15を設けるだけで簡単に構成することができる。
図1〜6において、トラクタに適用された作業機装着装置1の第1の実施の形態を示しており、ロータリ耕耘機で例示した作業機Sを特殊状態(特殊3点リンク仕様の装着状態)で装着しており、後述する直装ヒッチ機構(3点リンク機構)5のトップリンク3を標準3点リンク仕様状態に変更することにより、標準3点リンク仕様装着状態となり、また二点リンク機構(直装ヒッチ機構)及び二点リンク装着作業機を使用して、二点リンク仕様装着状態とすることも可能になっている。
3点リンク機構5はトップリンク3と左右一対のロアリンク4とを有し、トップリンク3の前連結部3Fはトップリンクブラケット22にピンを介して連結され、左右ロアリンク4の前連結部4Fはロアリンクピン30に連結されており、このロアリンク4は昇降装置23のリフトアームとリフトロッドを介して連結され、昇降自在になっている。
前記作業機Sは、PIC軸13を前方突出したギヤケース33から左右にサポートアーム34を突出し、左右サポートアーム34の外端に伝動ケース及びサイドフレームを固定してロータリ機枠35を構成し、伝動ケース及びサイドフレームの下部で爪軸を回転自在に支持し、この爪軸に多数本の耕耘爪を取り付けている。
前記作業機Sのトップマスト36前上端のピンは上係合部10を形成し、左右連結ブラケット37に設けたピンは下係合部11を形成している。
前記連結枠6は、上部にトップリンク3の後端と連結するトップリンク連結ピン3Bを挿脱自在に有し、下部にロアリンク4の後端と連結するロアリンク連結ピン32を外側方突出状に設けており、上連結部7を形成した上部中央の上連結体FUと、下連結部8を形成した下部左右の下連結体FDとを有する。
前記上部体42の左右側面には取付部材17が固定され、この取付部材17は主枠41の上面にも固定されており、この上部体42の背面側には、上連結体FUが上緩衝装着具CUを介して取り付けられている。この上連結体FUは上向き開口の側面視コ字形状で、上向き開口で上係合部10と係合する上連結部7を形成しており、左右側面に支持部材16を突設している。
前記左右各下部体43の内側近傍である下枠材44と中央枠45の左右両端には対向状に取付部材17が固定され、下枠材44と中央枠45との間に左右下連結体FDがそれぞれ下緩衝装着具CDを介して取り付けられている。この下連結体FDは後向き開口の側面視コ字形状で、後向き開口で下係合部11と係合する下連結部8を形成しており、上下面に上下の取付部材17と対向する支持部材16を突設している。
前記案内部材18はガイドピンで形成され、上連結体FUではその中途部が取付部材17に貫通支持されており、この案内部材18が左右一対存在することにより、連結枠6に対して上連結体FUの前後移動を案内している。また、下連結体FDでは案内部材18の中途部が支持部材16に貫通支持されており、この案内部材18が上下一対存在することにより、連結枠6に対して下連結体FDの前後移動を案内している。
この対向弾性体15Bは、上緩衝装着具CUでは案内部材18の先端と取付部材17との間に配置され、下緩衝装着具CDでは案内部材18の先端と支持部材16との間に配置されている。
作業機Sがダウンカット耕耘等を行うとき、主に下緩衝装着具CDの弾性体15A及び上緩衝装着具CUの対向弾性体15Bが前方向衝撃を吸収し、下緩衝装着具CDの対向弾性体15B及び上緩衝装着具CUの弾性体15Aが前方向衝撃に対する反動を吸収し、アッパカット耕耘等を行うときは前記と逆になる。なお、作業機Sがダウンカット耕耘等を行うときは上係合部10にも前方向の衝撃が加わることがあり、そのときは上緩衝装着具CUの弾性体15Aが緩衝作用をする。
前記左右各下連結体FDは背面側に下係合部11と係脱自在に係合する下連結部8が形成されているだけでなく、後方開放凹部が形成されかつ内部が空洞になっていて、係合した下係合部11の離脱を阻止するロック部材52が枢支されている。
前記ロック部材52は、図2、3に示すように、横軸53を介して下連結体FDに回動可能に支持されており、このロック部材52の後部はロック凹部52aを有し、下連結部8に係合した下係合部11に後側から係合して下係合部11が離脱するのを阻止する。
保持具61は左右担持部材48間に支持されており、軸受を介してヨーク62を軸心廻りで回転自在に支持する円筒体63と、この円筒体63の背面に固着された平面視コ字形状の保持体64と、この保持体64の左右壁にピンを貫通固着して形成された左右一対の軸部65とを有している。
保持具61は軸部65を中心に揺動可能であり、位置決め部材66がストッパ67に当接した姿勢に保持可能になっており、位置決め部材66及びストッパ67はヨーク62を姿勢制御する姿勢制御手段となっている。
前記検知部26は作業機Sとしてのロータリ耕耘機の後部カバー70の角度検出センサであり、前記制御部24は検知部26からの角度検出信号を受けて昇降装置23を作動するものであり、これらによって圃場の凹凸、土質の変化による耕深の変化を検知して作業機Sの耕深を一定に保持する自動耕深制御機構が構成されている。
ロータリ耕耘機Sの主カバー76上面又はサポートアーム34に前方突出状にブラケット77を設け、このブラケット77の前端に第2フック78を横軸回り揺動自在に枢支し、第2フック78の自由端側に検知部26と連結されたインナワイヤ79を連結し、アウタワイヤを前記ブラケット77に固定して作業機S側の伝達手段25が構成されている。
前記第1接続部25Aと第2接続部25Bとは、連結枠6に作業機Sを装着するとき係合し、連結枠6に対して連結体Fが前後振動しても係合を維持することができ、係合を介して後部カバー70の角度変化を制御部24に伝達し、連結枠6から作業機Sを離脱すると伝達は切断される。
従って、第2実施形態の作業機装着装置1Bは、上連結部7で作業機Sの上係合部10を枢支し、この上係合部10廻りの作業機Sの下部の前後揺動のみを下緩衝装着具CDで緩衝することになる。
図8は第3実施形態の作業機装着装置1Cを示しており、上連結体FU及び上緩衝装着具CUは前記第1実施形態と同一であり、下連結体FD及び下緩衝装着具CDは設けられていなく、下部体43に下連結部8が一体成形され、かつ図示していないがロック部材が枢支される。
図9は上連結体FUの変形例を示している。前記第1〜3実施形態の上連結部7から下連結部8までの上下方向の距離(上係合部10から下係合部11までの距離も同じ。)が特殊3点リンク仕様作業機Sに適合するものとなっているが、この距離は標準3点リンク仕様作業機又はその他の特殊な作業機では異なる場合があり、それらの場合には上連結体FUを取り換えることにより装着することができるようになる。
なお、下連結体FDでは上下に下緩衝装着具CDが存在するので制約はあるが、前記上連結体FUと同様に下連結部8の上下位置の異なるものを用意しておいて、第1実施形態のものと取り換えるようにしてもよい。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜9に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
また、案内部材18はガイドピンの代わりに、連結枠6側に連結体Fを前後摺動自在に案内する案内面又は部材を設けてもよい。
2 トラクタ車体
3 トップリンク
3B 連結ピン
4 ロアリンク
5 直装ヒッチ機構(3点リンク機構)
6 連結枠
7 上連結部
8 下連結部
10 上係合部
11 下係合部
15 弾性体
15A 弾性体
15B 対向弾性体
16 支持部材
17 取付部材
18 案内部材(ガイドピン)
C 緩衝装着具
F 連結体
S 作業機
Claims (5)
- 前部がトラクタ車体(2)に連結された直装ヒッチ機構(5)の後端に連結枠(6)を連結し、この連結枠(6)に作業機9を装着した作業機装着装置であって、
前記連結枠(6)には、作業機(S)の上係合部(10)及び左右一対の下係合部(11)とそれぞれ係脱自在に係合する上連結部(7)及び左右一対の下連結部(8)とが設けられており、
前記上連結部(7)及び下連結部(8)の少なくとも一方は連結枠(6)と別個に形成した連結体(F)に形成され、この連結体(F)は連結枠(6)に前後移動可能に装着されかつ連結枠(6)との間に前記作業機(S)の前方向移動に対して後方向に付勢する緩衝装着具(C)が設けられていることを特徴とする作業機装着装置。 - 前記直装ヒッチ機構(5)はトップリンク(3)及び左右一対のロアリンク(4)を有する3点リンク機構で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業機装着装置。
- 前記連結枠(6)には連結体(F)の前後移動を案内する案内部材(18)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機装着装置。
- 前記緩衝装着具(C)は連結体(F)を後方向に弾圧する弾性体(15A)と、この弾性体(15A)に対向していて連結体(F)を前方向に弾圧する対向弾性体(15B)とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機装着装置。
- 前記緩衝装着具(C)は、連結枠(6)に固定の取付部材(17)と、連結体(F)に固定の支持部材(16)と、前記支持部材(16)と取付部材(17)の一方に連結され他方に摺動自在に挿通されたガイドピン製の案内部材(18)と、前記支持部材(16)と取付部材(17)との間で案内部材(18)に嵌装されていて連結体(F)を後方向に弾圧するコイルスプリング製の弾性体(15)とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業機装着装置。
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