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JP2008258698A - 画像出力装置および画像出力方法 - Google Patents

画像出力装置および画像出力方法 Download PDF

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JP2008258698A JP2007095984A JP2007095984A JP2008258698A JP 2008258698 A JP2008258698 A JP 2008258698A JP 2007095984 A JP2007095984 A JP 2007095984A JP 2007095984 A JP2007095984 A JP 2007095984A JP 2008258698 A JP2008258698 A JP 2008258698A
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Abstract

【課題】表示仕様の異なる画像データに処理対象に切り替わった場合であっても、画像等の再生される情報の乱れを生じさせることが無いようにする。
【解決手段】解像度判別部13により判別される出力対象の画像データの表示仕様である画像表示仕様が、操作受付I/F18を通じてユーザーによって選択するようにされた固定表示仕様と一致せず、しかも固定表示仕様に一致するように解像度変換部14において変換できないものである場合に、画像合成手段によって画像合成処理を行うなどの所定の処理を行って、出力対象の画像データに応じた画像を含む固定表示仕様に合致した画像データを形成し、これをHDMII/Fを通じてディスプレイ装置2に送信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)プレイヤーやSTB(Set Top Box)などと呼ばれるデジタル放送の受信機などの画像データを出力する機器および当該機器において用いられるデータの出力方法に関する。
近年、HDMI(High Definition Multimedia Interface)規格やDVI(Digital Visual Interface)規格などの高速デジタルインターフェイス規格に準拠したインターフェイスを備えた種々の電子機器の開発が進められている。特に、HDMI規格では、映像のブランキング期間を利用して音声信号や制御信号の伝送を行うように規定されている。これらの高速デジタルインターフェイス規格では、TMDS(Transmission Minimized Differential Signaling)というシリアル伝送方式が採用されている。
HDMI規格では、1本のケーブルで高解像度のビデオ信号とマルチチャンネルのオーディオ信号を非圧縮で高品質のまま伝送できるとともに、制御信号も合わせて伝送できる仕様となっている。図6は、HDMI規格に準拠したデジタルインターフェイスの主データの伝送ラインについて説明するための図である。
図6において、送信機器100は、HDMI規格のデジタルインターフェイス(以下、デジタルI/Fと略称する。)を備え、当該デジタルI/Fを通じて画像データ等の情報を送信するDVDプレイヤーなどの機器である。また、受信機器200は、HDMI規格のデジタルI/Fを備え、当該デジタルI/Fを通じて画像データ等の情報を受信するディスプレイ装置などの機器である。
送信機器100と受信機器200との間はHDMIケーブル1本によって接続されるが、当該ケーブル内には、複数の伝送ラインが設けられている。すなわち、送信機器100は、図6に示したように、エンコーダ及び送信部101、102、103を備えている。また、受信機器200は、受信部及びデコーダ201、202、203を備えている。これらの間を参照符号ch0、ch1、ch2が示すように各伝送ラインによって接続されると共に、参照符号CLKが示すように、クロックラインによっても接続される。
そして、図6に示すように、エンコーダ及び送信部101は、画像成分(青(B))と、水平及び垂直同期信号、補助データ(パケットヘッダ等)の供給を受けて、これらを多重化すると共に暗号化して送信信号を形成し、これをデータラインch0に送出する。また、エンコーダ及び送信部102は、画像成分(緑(G))と、コントロールデータ0,1、補助データ(音声データ)の供給を受けて、これらを多重化すると共に暗号化して送信信号を形成し、これをデータラインch1に送出する。
また、エンコーダ及び送信部103は、画像成分(赤(R))と、コントロールデータ2,3、補助データ(音声データ)の供給を受けて、これらを多重化すると共に暗号化して送信信号を形成し、これをデータラインch2に送出する。また、画素クロック信号が伝送ラインCLKを通じて送出される。
受信部及びデコーダ201、202、203のそれぞれでは、送信機器100からの送信信号を受信し、復号化すると共に多重化されている各データを分離し、そのそれぞれを出力し、これらが後段の回路に供給され、画像データに応じた画像が表示素子に表示するようにされると共に、オーディオデータに応じた音声がスピーカーから放音するようにされる。
ところで、このHDMI規格におけるデータ伝送は、ビデオデータ期間(Video Data Period)、データアイランド期間(Data Island Period)、コントロール期間(Control Period)の3つの期間に分けて行われる。各期間の伝送イメージ(データフォーマット)を図7に示す。なお、図7は、水平画素数が720画像、垂直ライン数が480本、操作方式がプログレッシブ方式(ノンインターレス方式)、すなわち、「720×480p」の画像データの場合の例である。
そして、図7に示した例の場合、最上位ラインから45ラインまでは垂直ブランキング期間とされ、各ラインは、コントロール期間とデータアイランド期間とからなっている。また、図7に示すように、46ライン目から525ライン目までが、ビデオデータ期間を有するラインとなるが、各ラインの先頭から138画素までの期間が水平ブランキング期間とされ、この水平ブランキング期間には、コントロール期間とデータアイランド期間とが設けられている。
画像データ(ビデオ信号)は、ビデオデータ期間に配置され、EIA/CEA−861B規格でフォーマットされたビデオ信号のピクセルデータとして伝送される。音声信号は、ビデオデータ期間を避けたブランキング区間に配置されるデータアイランド期間に配置され、IEC06958規格でフォーマットされたオーディオストリーム信号のパケットデータとして伝送される。
また、同期信号は、ブランキング区間に配置されるデータアイランド期間に配置され、エンコードされた水平同期信号(HSYNC)、垂直同期信号(VSYNC)の形で伝送される。なお、水平同期信号、垂直同期信号は、所定のコントロール期間を通じてもいわゆるプリアンブル情報として伝送される。そして、受信機器200においては、伝送されてくるデータに応じて特定される例えば図7に示したようなデータフォーマットに基づいて、水平同期信号、垂直同期信号が抽出され、これらの同期信号に従って、画像データに応じた画像、音声データに応じた音声が再生される。
この他にも、画像データについての属性データであるAVI Infoframeなどが、データアイランド期間に配置され、パケットデータとして伝送されている。このAVI Infoframeのもつデータ内容としては、例えば、伝送される画像データ(ビデオ信号)の解像度情報、周波数情報、カラースペース情報(YCrCbかRGBか)、ビデオ信号の有効エリア(画の上下左右に黒帯などがついた画像の場合、黒帯の開始位置)、画像のアスペクト比などの情報があげられる。
そして、図7のTMDS期間(TDMS Periods)の配置図からもわかるように、HDMI規格のデジタルI/Fでは、画像データ(ビデオデータ)のクロックと同期信号とを基準として、音声データや属性データなども伝送される。このため、同期信号が正しく伝わらなければ、画像、音声ともに正しく伝わる保障はない。例えば、画像の色がおかしかったり、音声がでなかったり、若しくは、ノイズが出るといったことが発生する場合があると考えられる。
例えば、伝送される信号が、それぞれに解像度や周波数などの表示仕様が異なる信号Aから信号Bに切り替わる場合、受信機器ではまず信号Aを表示する設定で動作しているが、信号Aとは表示仕様の異なる信号Bが入ってきてから「信号Bに切り替わった」と認識するまでに一定の時間を要する。
信号Aではなく、しかも信号Bであることも分からない区間というのは、図7を用いて説明したように伝送されるデータの表示仕様に応じて特定されるデータフォーマットが特定できないために、正しい同期信号が認識できず、正確なTMDS期間の位置を把握することができない。そのため、受信機器は信号Aのための設定のまま信号Bを表示しようとしてしまい、例えば、ノイズが発生してしまうなど、正常に画像や音声を再生することができない場合があると考えられる。
このような問題を解決するために、後に記す特許文献1には、不明な信号、サポート外の信号が入力された場合に、音声ミュートを施したり、OSD(On Screen Display)技術を用いて正常な再生ができないことを表示メッセージで通知できるようにしたりする受信装置についての技術が開示されている。
なお、上記の特許文献1は以下の通りである。
国際公開第2004/107750号パンフレット
ところで、上述した特許文献1に開示されている受信機器の場合、再生対象の信号が切り替わった場合においての動作が不安定となる遷移時における乱れた画像や音声をユーザーに提供しないようにすることは可能である。しかし、再生対象の信号の変化に追従するまでの処理には、一定の時間を要することが一般的であるため、一定時間、正常な映像表示、音声出力を行うことができなくなる場合があるという基本的な問題に関しては解決されていない。
近年においては、放送メディアや通信ネットワーク、あるいは、種々のストレージ(記録媒体)を介して、解像度、走査方式、ビデオ周波数(同期周波数)、カラースペース(色空間)などの表示仕様の異なる様々な画像データが提供されるようになってきている。また、デジタルビデオカメラで画像を撮影する場合にも、撮影モードを切り替えることによって、撮影してストレージに記録する画像データの解像度等を変えることができる場合もある。
このように、種々のメディアを通じて提供される種々の表示仕様の画像データを出力したり、あるいは、1つのストレージに混在して記録されている表示仕様の異なる画像データを連続して再生したりするなどのことが頻繁に行われるようになると考えられる。このため、表示仕様の異なる画像データを処理対象とする場合において、表示仕様の異なる画像データに処理対象が変わった場合に発生する可能性のある画像データを受信する受信機器側における画像や音声の乱れを回避できるようにすることが望まれている。
以上のことに鑑み、この発明は、表示仕様の異なる画像データに処理対象が切り替わった場合であっても、画像等の再生される情報の乱れを生じさせることが無いようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像出力装置は、
ディスプレイ装置に対して供給する画像データの出力端と、
前記ディスプレイ装置からの情報の入力端と、
前記ディスプレイ装置に保持されている情報であって、前記ディスプレイ装置において画像表示が可能な画像データについての表示仕様である1以上の装置表示仕様を、前記入力端を通じて取得する取得手段と、
自機から適切に出力可能な画像データについての表示仕様である1以上の対応表示仕様を記憶保持する対応表示仕様記憶手段と、
前記取得手段を通じて取得した1以上の前記装置表示仕様と前記対応表示仕様記憶手段に保持されている1以上の対応表示仕様とで共通する表示仕様の内から、固定的に用いる1の表示仕様である固定表示仕様の選択入力を受け付ける受付手段と、
出力対象の画像データの表示仕様である画像表示仕様を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された前記画像表示仕様と前記受付手段を通じて選択された前記固定表示仕様とが一致せず、かつ、出力対象の前記画像データの前記画像表示仕様を前記固定表示仕様に一致するように変換できない場合に、少なくとも画像合成処理を含む所定の処理を行って、出力対象の前記画像データに応じた画像を含み、前記固定表示仕様に合致した画像データを形成する形成手段と、
前記形成手段で形成された前記画像データを、前記出力端を通じて前記ディスプレイ装置に出力する出力手段と
を備えることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明の画像出力装置によれば、取得手段を通じて、画像データの供給先となるディスプレイ装置から当該ディスプレイ装置において表示が可能な画像データについての表示仕様である1以上(1種類以上)の装置表示仕様が取得される。この取得された1つ以上の装置表示仕様と、対応表示仕様記憶手段に記憶保持されている自機から適切に出力可能な画像データについての表示仕様である1以上(1種類以上)の対応表示仕様とで共通するものの中から固定的に用いる1の表示仕様である固定表示仕様の選択入力が受付手段を通じて受け付けられる。
そして、判別手段により判別される出力対象の表示仕様である画像表示仕様が、ユーザーによって選択するようにされた固定表示仕様と一致せず、しかも固定表示仕様に一致するように変換できないものである場合に、形成手段によって画像合成処理を含む所定の処理を行って、出力対象の画像データに応じた画像を含む固定表示仕様に合致した画像データが形成され、これが出力手段を通じてディスプレイ装置に提供するようにされる。
これにより、当該画像出力装置からディスプレイ装置に対しては、常に表示仕様が固定表示仕様に固定するようにされた画像データが供給するようにされるので、ディスプレイ装置においては、表示仕様が異なることにより、垂直同期信号や水平同期信号を迅速かつ正確に検出することができずに画像や音声が乱れてしまうなどといった不都合を防止することができるようにされる。
この発明によれば、画像データの供給を受ける受信機器側において、画像データの同期変換に追従するまでの間、正しく画像、音声が表示されないというユーザーにとってのデメリットを回避することができる。
また、同期信号の変化によって、まれに受信機器側において、再生される画像の色が正常でない、音声が出力されないなどといった正常でない状態に陥った場合には、ユーザーがケーブルの抜き差しをする必要があったが、この発明によれば、同期信号の変化自体が起こらないため、トラブル解消のためにユーザーの手を煩わせることも回避することができる。
以下、図を参照しながら、この発明による装置、方法の一実施の形態について説明する。以下においては、この発明の装置、方法を、例えば、DVDプレイヤーやハードディスクレコーダ等の記録媒体に記録された画像データを読み出して出力する再生装置に適用した場合を例にして説明する。
なお、DVDプレイヤーやハードディスクレコーダ等の再生装置においては、画像データと音声データとが同期を取って再生される場合が通常である。しかし、以下においては説明を簡単にするために、画像データの再生系について主に説明し、音声データの再生系についての説明は省略する。
[再生装置の構成について]
図1は、この実施の形態の再生装置1を説明するためのブロック図である。この実施の形態の再生装置1は、HDMI規格に準拠したデジタルインターフェイス(以下、デジタルI/Fと略称する。)を備え、例えば、図1に示すように、HDMI規格に準拠したデジタルI/Fケーブル3を通じて、ディスプレイ装置2に接続されるものである。すなわち、この実施の形態において、ディスプレイ装置2もまた、再生装置1と同様にHDMI規格に準拠したデジタルI/Fを備えたものである。
そして、この実施の形態の再生装置1は、HDMI規格に準拠したデジタルI/Fを通じて、ディスプレイ装置2に対して画像データを出力することができると共に、ディスプレイ装置2から必要な情報の提供を受けることができるものである。また、再生装置1は、HDMI規格に準拠したデジタルI/Fが備える所定のラインを通じて電気的にディスプレイ装置2が接続されたか否かを判別することもできるものである。
ここで、再生装置1とHDMI規格に準拠するデジタルI/Fによって接続されるディスプレイ装置2の構成について簡単に説明する。ディスプレイ装置2は、HDMI規格に準拠したいわゆるHDMIシンク機器であり、HDMI規格のデジタルI/Fを実現するために、HDMIコネクタ部21a、HDMI制御部21b、EDID(Extended Display Identification Data)情報を格納するメモリ21cを有するものである。
ディスプレイ装置2のメモリ21cに格納されているEDID情報としては、ディスプレイ装置2で処理可能な(表示可能な)画像データの解像度の種類、操作方式、ビデオ周波数(同期周波数)、カラースペース(色空間)などの情報からなるディスプレイ装置2において表示可能な画像データについての表示仕様である装置表示仕様が含むようにされている。
なお、ディスプレイ装置2のメモリ21cに記憶保持されているEDID情報は、再生装置1からの要求に応じて、HDMI制御部21bによって読み出され、HDMI規格に準拠したデジタルI/Fにおけるデータ及びクロック信号線(DDC(Display Data Channel)ライン)を通じて、再生装置1に供給することができるようにされている。
また、ディスプレイ装置2のHDMI制御部21bは、HDMI規格のデジタルI/Fを通じて伝送されてくる画像データなどを受信してデコードするレシーバ/デコーダとしての機能や、上述もしたように、メモリ21cに記憶保持されているEDID情報を読み出してDDCラインを通じて送出する機能など、HDMI規格に準拠したデジタルI/Fとしての機能を実現するようにするものである。また、HDMIコネクタ21aは、HDMI規格のデジタルI/Fケーブルとの接続端を構成するものである。
次に、この実施の形態の再生装置1について説明する。図1に示すように、この実施の形態の再生装置1は、ストレージ10、読み出し部11、デコーダ12、解像度判別部13、解像度変換部14、画像合成部15、HDMIトランスミッタ16a、HDMIコネクタ部16b、表示インターフェイス(以下、表示系I/Fと略称する)17、操作受付インターフェイス(以下、操作受付I/Fと略称する。)18、システム制御部19を備えたものである。
HDMIトランスミッタ16aとHDMIコネクタ16bとでHDMI規格のデジタルI/Fを実現している。また、システム制御部19は、図1に示したように、CPU(Central Processing Unit)191、ROM(Read Only Memory)192、RAM(Random Access Memory)193、不揮発性メモリ194が、CPUバスによって接続されて構成されたマイクロコンピュータであり、図1において点線で示したように、この実施の形態の再生装置の各部を制御するものである。
ここで、CPU191は、後述もするROM192に記憶保持されているプログラムを実行し、各部に供給する制御信号を形成してこれを各部に供給したり、各部からの信号を受信してこれに応じた処理を行ったりするなど、制御の主体となるものである。ROM192は、上述のように、CPU191によって実行される種々のプログラムや処理に必要になる各種のデータ等を予め記憶保持するものである。
RAM192は、処理の途中結果を一時記憶するなど主に作業領域として用いられるものである。不揮発性メモリ193は、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and programmable ROM)などからなり、電源が落とされても保持しておくべきデータ、例えば、各種の設定パラメータや処理結果、あるいは、機能追加のためのプログラムやデータ等を記憶保持するものであり、より具体的には、この再生装置1が適正に処理可能な画像データの表示仕様である1つ以上の対応表示仕様や自機においてどの表示仕様からどの表示仕様に変換可能であるかを示す表示仕様変換パターンをも記憶保持している。
そして、システム制御部19には、操作受付I/F18が接続されている。操作受付I/F18は、種々の操作キーやダイヤルキー等からなり、ユーザーからの操作入力を受け付けて電気信号に変換し、これをシステム制御部19に供給することができるものである。これにより、システム制御部19は、操作受付I/F18を通じて受け付けたユーザーからの操作入力に応じて各部に供給する制御信号を形成し、これを各部に供給することによって、ユーザーからの操作入力に応じた処理を実行させることができるようにしている。
ストレージ10は、例えば、DVD等の光ディスク、MD(Mini Disc(登録商標))等の光磁気ディスク、ハードディスクなどの磁気ディスク、半導体メモリなど、種々の記憶媒体を用いて構成可能な記憶装置である。この実施の形態において、ストレージ10は、比較的に安価に大容量の記憶容量を実現でき、データの記録が可能であると共に、着脱可能なDVDが用いられたものとして説明する。
ストレージ10に記憶保持されている画像データは、読み出し部11によって読み出され、デコーダ12に供給される。この実施の形態において、ストレージ10に記憶保持されている画像データは、所定の方式でデータ圧縮されたものである。デコーダ12は、読み出し部11からの所定の方式でデータ圧縮されている画像データの供給を受けて、これを圧縮解凍し、データ圧縮前の元の画像データ(0と1からなるベースバンド信号)を復元し、これを解像度判別部13に供給する。
解像度判別部13は、これに供給された画像データが有する情報に基づいて、当該画像データの解像度等の画像表示仕様を判別し、判別結果をシステム制御部19に通知すると共に、画像データについては解像度変換部14に供給する。ここで、解像度判別部13からシステム制御部19に通知された出力対象の画像データの画像表示仕様は、システム制御部19の例えばRAM193に一時記憶される。
解像度変換部14は、システム制御部19の制御に応じて、解像度判別部13からの画像データが解像度等の画像表示仕様の変換が必要ないものである場合には、当該画像データをそのまま画像合成部15と、表示系I/F17とに供給し、解像度判別部13からの画像データが画像表示仕様の変換が必要であるものである場合には、当該画像データの画像表示仕様の変換を行って、画像表示仕様が変換された画像データを画像合成部15と、表示系I/F17とに供給するものである。
表示系I/F17は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示素子と、LCDコントローラなどの表示素子コントローラを備え、解像度変換部14からの画像データから表示素子に供給する画像信号を形成して、これを表示素子に供給することにより、当該画像データに応じた画像を表示素子の表示画面に表示するものである。なお、表示系I/F17は、システム制御部19の制御に応じて、再生装置1の状態情報を表示したり、各種のガイダンスメッセージや警告メッセージなどを表示したりすることもできるようにされている。
一方、画像合成部15は、フレームメモリ15aを備え、詳しくは後述もするが、ユーザーによって選択されて固定するようにされた表示仕様(固定表示仕様)の画像サイズに応じた領域上に、ストレージ10から読み出した出力対象の画像データを上書きして、所定の黒画と読み出した画像データとを合成し、合成した画像データをHDMIトランスミッタ16aに供給するものである。
なお、固定するようにされた表示仕様(固定表示仕様)の画像サイズの画像(黒画)のどの部分に、ストレージ10から読み出した画像データを上書きするようにするかを自動的に算出するために、解像度判別部13で判別した画像表示仕様やシステム制御部19の制御に応じて画像表示仕様の変換処理を行う解像度変換部14における変換後の画像表示仕様を用いる。画像合成部15に対する黒画のサイズ指定や上書き開始位置の決定及び通知は、システム制御部19の制御指令により行われる。
HDMIトランスミッタ16aは、システム制御部19の制御に応じて、画像合成部15からの画像データをHDMI規格のデータに変換し、暗号化を施すなどして、HDMII/Fを通じて自機から出力する画像データを形成するものである。そして、HDMIトランスミッタ16aで形成された出力用の画像データは、HDMIコネクタ部16b、HDMI規格のデジタルI/Fケーブル3を通じてディスプレイ装置2に供給される。なお、HDMIコネクタ部16bは、HDMI規格のデジタルI/Fケーブル3との接続端を構成するものである。
ディスプレイ装置2では、HDMIコネクタ部21aを通じて再生装置1からの画像データを受け付けてHDMI制御部21bに供給する。HDMI制御部21bは、再生装置1からの暗号化されている画像データを復号化するなどして自機において処理可能な画像データに変換して後段の処理回路に対して出力し、自機の表示素子の表示画面に画像を表示するための画像データとして用いることができるようにする。
そして、この実施の形態の再生装置1は、出力する画像データを形成するモードとして、モードAとモードBとを備えている。ここで、モードAは、ディスプレイ装置2において対応可能な1以上(1種類以上)の装置表示仕様と再生装置1から適切に出力可能な表示仕様である1以上(1種類以上)の対応表示仕様とで重複する表示仕様の内から選択した1つの表示仕様に固定し、この固定した表示仕様(固定表示仕様)に合致するように出力する画像データを形成して出力するものである。
すなわち、モードAは、画像表示仕様の異なる画像データを連続して再生するようにする場合であっても、画像や音声が乱れることが無いようにするモードであり、ユーザーによって選択された1つの表示仕様を再生装置1とディスプレイ装置2とで固定的に用いるようにすることによって、画像や音声が乱れることを防止するようにするものである。
また、モードBは、表示仕様を固定することなく、ストレージ10から読み出す信号が変わるたびに、例えば、読み出された画像データの画像表示仕様と、ディスプレイ装置2における装置表示仕様と、再生装置2においてどの画像表示仕様からどの画像表示仕様に変換可能であるかを示す表示仕様変換パターンとを考慮して、出力すべき画像データの画像表示仕様を最適な表示仕様に自動的に変換を行うようにするものである。
この実施の形態の再生装置1の上述した画像合成部15は、モードAが選択されている場合に、固定するようにされた表示仕様(固定表示仕様)に合致する画像データを形成するために用いられるものである。なお、モードAが選択されている場合であっても、出力対象の画像データの画像表示仕様と構成した表示仕様とが同じ場合、及び、モードBが選択されている場合には、画像合成部15においては、画像合成処理を行う必要は無いので、画像合成部15は供給された画像データをそのまま出力する(スルーする)ことができるようにされている。
そして、この実施の形態の再生装置1において、操作受付I/F18を通じて、モードAで動作することの指示を受け付けた場合に、システム制御部19は、ユーザーによって固定的に用いる表示仕様として選択される固定表示仕様と、再生装置1の不揮発性メモリ194に記憶保持されている表示仕様変換パターンと、再生装置1からの出力対象の画像データの画像標示仕様とに基づいて、出力対象の画像データをどのように処理して出力すべきかを特定して、その特定した処理を行って出力する。
すなわち、システム制御部19は、HDMII/Fのデータ信号線及びクロック信号線(DDC(Display Data Channel)ライン)を通じて、ディスプレイ装置2のメモリ21cに記憶保持されている、ディスプレイ装置2で処理可能な画像データの解像度の種類、ビデオ周波数、色空間等からなる1以上の装置表示仕様を取得し、これを例えばRAM193に一時記憶している。
さらに、システム制御部19は、不揮発性メモリ194に、解像度変換部14において、どの画像表示仕様からどの画像表示仕様への変換が可能であるかを示す情報である表示仕様変換パターンや自機において対応可能な(適正に出力可能な)画像の表示仕様である対応表示仕様を予め記憶保持するようにしている。
このため、システム制御部19は、まず、不揮発性メモリ194に記憶保持されている再生装置1において対応可能な表示仕様を示す情報である1以上の対応表示仕様と、ディスプレイ装置2から事前に取得してRAM193に一時記憶している1つ以上の装置表示仕様(装置表示仕様群)とで共通する表示仕様の中から固定する表示仕様を選択するようにユーザーを促し、選択された表示仕様を再生装置1及びディスプレイ装置2において用いる表示仕様(固定表示仕様)として固定する。
このように、ディスプレイ装置2で対応可能な装置表示仕様と再生装置1で対応可能な対応表示仕様とで共通の表示仕様を固定表示仕様として選択するのは、再生装置1とディスプレイ装置2との両方で確実に対応可能な表示仕様を固定表示仕様として選択することができるようにするためである。
そして、システム制御部19は、出力対象の画像データの画像表示仕様と、再生装置1とディスプレイ装置2との双方において固定的用いられる表示仕様として選択された固定表示仕様とが一致している場合には、出力対象の画像データはそのまま出力可能であると特定して、出力対象の画像データについて、画像表示仕様を変更することなくそのまま出力する。
一方、出力対象の画像データの画像表示仕様と、選択された固定表示仕様とが一致しないために、そのままでは出力できないと判断したときには、システム制御部19は、出力対象の画像データを固定表示仕様に従った画像データとして出力するために、詳しくは後述もするが、画像合成処理のみが必要か、画像表示仕様の変換処理と画像合成処理との両方が必要か、画像表示仕様の変換処理のみが必要かを特定し、この特定した処理を出力対象の画像データについて行うようにして、固定するようにした表示仕様に従った画像データを形成して出力する。
このように、この実施の形態の再生装置1が備えるモードAは、再生装置1においてストレージ10から読み出される画像データの画像表示仕様がどのようなものであっても、選択された固定表示仕様に合致するようにした画像データを形成して出力するようにするものである。
ただし、この実施の形態の再生装置1においては、低解像度の画像表示仕様を高解像度の画像表示仕様に変換するいわゆるアップコンバート処理は行わない。アップコンバート処理を行う回路は、高解像度の画像表示仕様を低解像度の画像表示仕様に変換するいわゆるダウンコントロールバート処理を行う回路に比べて高価であり、また回路規模も大きくなる。このため、コスト面、小型化設計の面から、この実施の形態の再生装置1は、画像表示仕様のアップコンバートを行う回路は搭載していないものである。従って、図1に示した解像度変換部14は、主にダウンコンバート処理を行うものである。
そして、モードAが選択されている場合には、上述もしたように、再生装置1からHDMIトランスミッタ16a及びHDMIコネクタ16bを通じて出力される画像データは、選択された固定表示仕様に合致するようにして出力されるので、ディスプレイ装置2においては、常に、再生装置1からの画像データに応じた画像を適切に表示することができる。すなわち、ディスプレイ装置2において新たな画像表示仕様に対応するためにかかる時間の間において、画像が表示されなくなるなどの不都合を防止できるようにしている。
なお、この実施の形態の再生装置1においては、画像データを出力する出力端としての機能と、EDID情報の入力を受け付けつける入力端としての機能とは、HDMIコネクタ16bによって実現するようにしている。また、装置表示仕様を取得する取得手段としての機能は、システム制御部19が実現するようにしている。また、対応表示仕様記憶手段としての機能は、不揮発性メモリ194が実現し、受け付け手段としての機能は、操作受付I/F18が実現するようにしている。
また、出力対象の画像データの画像標示仕様を判別する判別手段としての機能は、解像度判別部13が実現し、固定表示仕様に合致した出力用の画像データを形成する形成手段としての機能は、システム制御部19によって制御される解像度変換部14、画像合成部15が実現するようにしている。すなわち、形成手段としての機能は、システム制御部19、解像度変換部14、画像合成部15が協働して実現するようにしている。また、出力手段としての機能は、HDMIトランスミッタ16aが実現している。
[再生装置1における画像データの出力処理について]
次に、図2〜図4のフローチャートを参照しながら、この実施の形態の再生装置1において行われる画像データの出力処理について説明する。図2〜図4は、この実施の形態の再生装置1において行われる画像データの出力処理を説明するためのフローチャートである。この図2〜図4に示すフローチャート処理は、操作受付I/F18を通じてストレージ10に記憶保持されている画像データの再生指示を受け付けた場合に、主にシステム制御部19によって実行される。
操作受付I/F18を通じて画像データの再生指示を受け付けると、システム制御部19は、HDMIコネクタ16bにディスプレイ装置2が接続されているか否かを確認する(ステップS1)。このステップS1の確認処理は、HDMI規格に準拠したデジタルI/Fの所定のラインの信号を確認することにより行うことができる。
ステップS1の確認処理において、ディスプレイ装置が接続されていないと判断したときには、ステップS1の確認処置が繰り返され、ディスプレイ装置の接続待ちとなる。なお、この場合、ディスプレイ装置の接続を促すメッセージを表示系I/F17の表示画面に表示するなどのことを行うようにしてもよい。
ステップS1の処理において、ディスプレイ装置が接続されていることを確認すると、システム制御部19は、HDMI規格のデジタルI/FのDDCラインを通じて、ディスプレイ装置2のメモリ21cに記憶保持されているEDID情報を読み出す(ステップS2)。
そして、システム制御部19は、ステップS2において読み出したEDID情報に基づいて、ディスプレイ装置2において表示可能な画像の1つ以上の表示仕様である装置表示仕様群αを判別(認識)する(ステップS3)。
なお、この実施の形態において、ステップS3において判別したディスプレイ装置2における装置表示仕様群αは、
(1)1920×1080p
(2)720×480p/4:3
(3)720×480p/16:9
(4)1440×720p
の4種類の装置表示仕様からなるものとして説明する。
また、この実施の形態において、装置表示仕様、対応表示仕様、固定表示仕様などの表示仕様は、上記の(1)〜(4)に示したように、水平方向の画素数×垂直方向のライン数により解像度を示し、垂直方向のライン数の直後に付加された文字「p」や「i」が走査方式を示している。この場合、文字「p」は、走査方式がプログレッシブ(順次走査(ノンインターレース))方式の画像データであることを示し、文字「i」は、走査方式がインターレース(飛び越し走査)方式の画像データであることを示している。また、解像度が720×480の画像データについては、上記の(2)、(3)に示すように、アスペクト比も指定することができるようにされている。
次に、システム制御部19は、表示系I/F17を制御し、出力対象の画像データについての処理モードを選択するようにユーザーを促すメッセージを表示系I/F17の表示画面に表示する(ステップS4)。具体的には、用いる表示仕様を1つに固定するモードAか、その他のモードBのいずれかを選択することを促すメッセージを表示系I/F17に表示する。
そして、システム制御部19は、操作受付I/F18を通じて、ユーザーからの処理モードの選択入力を待ち(ステップS5)、ユーザーにより選択入力がなされると、選択された処理モードはモードAか否かを判断する(ステップS6)。ステップS6の判断処理において、モードAは選択されていない、すなわち、モードBが選択されたと判断したときには、モードBに応じた再生処理を行い(ステップS7)、モードBに応じた再生処理が終了すると、この図2〜図4に示した処理(画像データの再生処理)を終了する。
一方、ステップS6の判断処理において、モードAが選択されたと判断したときには、システム制御部19は、固定するようにする表示仕様(固定表示仕様)として選択可能な表示仕様の一覧と、当該一覧から固定表示仕様を選択するように促すメッセージとを表示系I/F17の表示画面に表示し(ステップS8)、操作受付I/F18を通じて、固定表示仕様βの選択入力を受け付ける(ステップS9)。
なお、ステップS8において表示される固定表示仕様として選択可能な表示仕様の一覧は、ディスプレイ装置2から取得したEDID情報に応じて判別したディスプレイ装置2においての装置表示仕様群αと、上述もしたように再生装置1の不揮発性メモリ194に記憶保持されている再生装置1から適正に出力可能な画像の表示仕様である対応表示仕様とのAND(論理積)条件で残ったものの一覧リストである。
例えば、再生装置1の不揮発性メモリ194に記憶保持されている対応表示仕様として、
(a)1920×1080p
(b)720×480p/4:3
(c)720×480p/16:9
の3種類の情報が記憶保持されていたとする。
この場合、上述した(1)〜(4)の4種類の装置表示仕様と(a)〜(c)の3種類の対応表示仕様との論理積を取れば、1440×720p以外の1920×1080p、720×480p/4:3、720×480p/16:9の3種類の表示仕様からなる一覧リストが表示され、この3種類の表示仕様の中から固定表示仕様βが選択されることになる。このステップS8、ステップS9の処理が、出力する画像データを形成するモードとしてモードAを用いる上で必要になる手続である。なお、以下の説明においては、ステップS9において、固定表示仕様βとして、「1920×1080p」がユーザーによって選択されたものとして具体的に説明する。
次に、システム制御部19は、図3のステップS10の処理に進み、読み出し部11、デコーダ12を制御して目的とする画像データを読み出してデコードし(ステップS10)、解像度判別部13を制御して、読み出した画像データの画像表示仕様γを判別して把握する(ステップS11)。
システム制御部19は、ステップS11において判別した画像表示仕様γと、ステップS9において固定する表示仕様として選択された固定表示仕様βとが同じか否かを判断する(ステップS12)。ステップS12の判断処理において、画像表示仕様γと固定表示仕様βとが同じであると判断した場合、すなわち、画像表示仕様γも「1920×1080p」であり、固定表示仕様βも「1920×1080p」である場合には、ストレージ10から読み出した画像データについては、画像合成処理や画像表示仕様の変換処理を行うことなくそのまま出力してもディスプレイ装置2において適正に表示することができると分かる。
この場合には、システム制御部19は、HDMIトランスミッタ16aを制御して、出力対象の画像データによる画像(送信画像)全てが有効エリア内にあることを示す属性データ(AVI InfoFrame)を生成する(ステップS13)。
次に、システム制御部19は、解像度変換部14、画像合成部15を制御して画像データをスルーするようにし、HDMIトランスミッタ16aを制御して、ステップS13において生成したAVI InfoFrameと、出力対象の画像データとをHDMI規格に準拠した出力用の画像データに変換し(ステップS14)、これをHDMIコネクタ16b、HDMI規格に準拠したデジタルI/Fケーブル3を通じてディスプレイ装置2に出力する(ステップS15)。
そして、システム制御部19は、操作受付I/F18を通じて再生終了操作を受け付けたり、ディスプレイ装置2の接続がはずされたり、再生対象の画像データがなくなったりするなどの再生処理の何らかの終了イベントが発生したか否かを判断する(ステップS16)。
ステップS16の判断処理において、再生終了イベントは発生していない(再生終了ではない)と判断したときには、ステップS10からの処理を繰り返し、画像データの再生処理を続行するようにする。ステップS16の判断処理において、再生終了イベントが発生したと判断したときには、システム制御部19は、ストレージ10のファイルをクローズしたり、各部の再生動作を終了させたりするなどの所定の終了処理を行って(ステップS17)、この図2〜図4に示す画像データの再生処理を終了させる。
また、ステップS12の判断処理において、画像表示仕様γと固定表示仕様βとは同じではないと判断した場合には、図4に示すステップS18の判断処理に進む。そして、システム制御部19は、ステップS11において判別したストレージ10から読み出された画像データの画像表示仕様γの画像サイズは、ステップS9においてユーザーによって選択された固定表示仕様βの画像サイズよりも小さいか否かを判断する(ステップS18)。
このステップS18の判断処理は、固定表示仕様βの画像サイズの画像に対して、画像表示仕様γの画像サイズの画像をそのまま合成できるか否かを判断する処理である。そして、ステップS18の判断処理において、画像表示仕様γの画像サイズが、固定表示仕様βの画像サイズよりも小さいと判断した場合には、固定表示仕様βの画像サイズの画像に対して、画像表示仕様γの画像サイズの画像をそのまま合成できると判断する。
この場合、システム制御部19は、画像合成部15のフレームメモリ15aに固定表示仕様βの画像サイズに応じた大きさの画像合成領域(黒画像の領域)を確保し、この画像合成領域に画像表示仕様γの画像サイズに応じて画像を合成する場合の合成開始位置(X,Y)を算出する(ステップS19)。
上述もしたように、選択された固定表示仕様βは、「1920×1080p」であり、ストレージ10から読み出した画像データの画像表示仕様γが「720×480p/4:3」である場合を例にして、ステップS19において行われる合成開始位置(X,Y)の算出処理について具体的に説明する。図5は、フレームメモリ15a上に設定される画像合成領域と、この画像合成領域上の合成開始位置の算出処理を説明するための図である。
ステップS19において、システム制御部19は、まず、固定表示仕様β「1920×1080p」に基づいて、図5に示すように、横(X軸方向)1920画素、縦(Y軸方向)1080ラインの画像合成領域を設定する。図5に示すように、右上端部が原点(0,0)とされ、横方向(X軸右方向)に1920画素分、縦方向(Y軸下方向)に1080ライン分の領域が画像合成領域として設定される。
そして、この実施の形態の再生装置においては、図5に示した横1920画素、縦1080ラインの画像合成領域の中央部分に画像表示仕様の画像サイズ(720×480)の画像を合成するものとする。この場合、合成開始位置a=(X,Y)のX軸方向の位置Xは、
X=(1920−720)/2=600 …(1)
のように、(1)式によって求められる。また、合成開始位置a=(X,Y)のY軸方向の位置Yは、
Y=(1080−480)/2=300 …(2)
のように、(2)式によって求められる。
すなわち、図5に示すように、合成開始位置aは、(600,300)と算出することができる。そして、この合成開始位置を起点とし、画像サイズ(720×480)の画像が合成される領域の他の3点b、c、dのそれぞれは、図5に示したように、b=(600,780)、c=(1320,1080)、d=(1320,300)と特定することができる。
このようにして、システム制御部19は、フレームメモリ15aの画像合成領域における合成開始位置aを算出した後、画像合成部15を制御し、フレームメモリ15aに設定した画像サイズ(1920×1080)の画像合成領域上において、ストレージ10から読み出した画像データによる画像を合成開始位置a=(600,300)から合成(上書き)する(ステップS20)。この場合、ストレージ10から読み出した画像データによる画像の周囲(図5において斜線で示した部分)は黒画となる。
次に、システム制御部19は、HDMIトランスミッタ16aを制御して、属性データAVI Infoframeを生成する(ステップS21)。上述もしたように、AVI Infoframeには、送信する画像の有効開始位置を記述できるので、図5の、点a,b,c,dの位置情報を用いて有効画像エリアの指定をする。
そして、システム制御部19は、図3に示したステップS14からの処理を繰り返すようにする。すなわち、システム制御部19は、HDMIトランスミッタ16aを制御して、ステップS20において、画像合成部15が合成した画像データと、ステップS21において生成するようにしたAVI InfoframeとをHDMI出力形式のデータに変換して(ステップS14)、これをHDMIコネクタ16b、HDMI規格に準拠したデジタルI/Fケーブル3を通じてディスプレイ装置2に送信する(ステップS15)。
この後、再生を終了するイベントが発生したか否かを判断し(ステップS16)、再生を終了するイベントは発生していないと判断したときには、ステップS10からの処理を繰り返すようにし、再生を終了するイベントが発生したと判断したときには、所定の終了処理を行って、この図2〜図4に示した再生処理を終了する。
また、図4に示したステップS18の判断処理において、画像表示仕様γの画像サイズが、固定表示仕様βの画像サイズよりも小さくない(大きい)と判断した場合には、システム制御部19は、自己の不揮発性メモリ194に記憶保持されている表示仕様変換パターン(どの表示仕様からどの表示仕様への変換が可能かを示す情報)を参照し、出力対象の画像データの画像表示仕様γを固定表示仕様βに変換不可か否かを判断する(ステップS22)。
ステップS22の判断処理において、画像表示仕様γを固定表示仕様βに変換不可であると判断したときには、システム制御部19は、解像度変換部14を制御して、出力対象の画像データの画像表示仕様γを、固定表示仕様βの画像サイズよりも小さな画像サイズの表示仕様に変換する(ステップS23)。
この後、システム制御部19は、図4に示したステップS19からの処理を実行する。すなわち、画像表示仕様γ変換後の画像表示仕様の画像データを、固定表示仕様βの画像サイズのメモリ領域に上書きして合成する場合の合成開始位置(X,Y)を算出する(ステップS19)。
そして、ステップS19において算出した合成開始位置(X,Y)から、ステップS23において画像表示仕様γを変換した画像データを上書きして合成するようにし(ステップS20)、当該画像データを合成した後の画像データにおける有効画像エリアを指定するAVI Infoframを生成する(ステップS21)。
この後、図3に示したステップS14の処理に進み、ステップS20で画像合成して形成した画像データと、ステップS21で生成したAVI InfoframをHDMI出力形式のデータに変換して(ステップS14)、ディスプレイ装置2に対して送出し(ステップS15)、再生の終了イベントが発生していなければ、ステップS10からの処理を繰り返し、再生の終了イベントが発生していれば、所定の終了処理を行って(ステップS17)、この図2〜図4に示した再生処理を終了する。
一方、ステップS22の判断処理において、画像表示仕様γを固定表示仕様βに変換不可ではない(画像表示仕様γを固定表示仕様βに変換可能である)と判断したときには、システム制御部19は、解像度変換部14を制御して、出力対象の画像データの画像表示仕様γを、固定表示仕様βに変換する(ステップS24)。
この後、システム制御部19は、HDMIトランスミッタ16aを制御して、出力対象の画像データによる画像(送信画像)全てが有効エリア内にあることを示す属性データ(AVI InfoFrame)を生成し(ステップS25)、図3に示す、ステップS14からの処理を繰り返す。
すなわち、ステップS24で画像表示仕様βに変換された画像データと、ステップS25で生成したAVI InfoframをHDMI出力形式のデータに変換して(ステップS14)、ディスプレイ装置2に対して送出し(ステップS15)、再生の終了イベントが発生していなければ、ステップS10からの処理を繰り返し、再生の終了イベントが発生していれば、所定の終了処理を行って(ステップS17)、この図2〜図4に示した再生処理を終了する。
このように、この例においては、ストレージ10から読み出されてディスプレイ装置2に送信するようにされる出力対象の画像データは、再生装置1及びディスプレイ装置2において固定するようにされた固定表示仕様であるEIA/CEA−861B規格に記載された1920x1080pとされ、当該固定表示仕様に合致するようにされた画像データが出力される。
この場合、出力対象の画像データの画像表示仕様γと固定表示画像βとが一致している場合、あるいは、出力対象の画像データの画像表示仕様γを固定表示画像βに変換した場合には、送信画像全てが有効画像エリアにあることが示すようにされるので、ディスプレイ装置2においても、ディスプレイ装置2の表示素子の表示画面いっぱいに再生装置1からの画像データに応じた画像が表示される。
また、出力対象の画像データの画像表示仕様γと固定表示画像βとが一致していない場合であって、画像表示仕様γの画像サイズが固定表示仕様βの画像サイズよりも小さい場合、あるいは、画像表示仕様γの画像サイズが固定表示仕様βの画像サイズよりも大きく、画像表示仕様γを固定表示仕様βに変換できない場合には、図5を用いて説明したように、固定表示仕様βに合致する黒画像に、固定表示仕様βの画像サイズよりも小さい画像サイズの出力態様の画像データによる画像が合成されてディスプレイ装置に提供される。
この場合には、ディスプレイ装置2においては、図5に示した表示態様で、すなわち、画面の中央部分がストレージ10から読み出された画像データに応じた画像となり、その周囲が黒画像となる画像を表示することが可能である。また、AVI Infoframeにおいて、有効画像エリア(有効画像の開始位置と終了位置と)が分かるので、ディスプレイ装置2においては、受信した画像データについて、目的とする画像領域を拡大して表示することにより、全画面にストレージ10から読み出された画像データに応じた画像を表示するようにすることもできる。
また、再生装置1とディスプレイ装置2とで固定的に1つの表示仕様(固定表示仕様)を用いるようにすることの最大のメリットとして、画像表示仕様の異なる画像データの信号切り替わり時にまつわる問題を避けることができる。画像表示仕様の異なる画像データに切り替わる場合、ディスプレイ装置2では新しい画像表示仕様に対応するために、ディスプレイ装置2内の設定を切り替える必要があるが、追従するまでに所定の時間を要する。
しかし、その間は、送信されている画像データや音声データを正しく再生することができないという問題があるが、これを解消することができる。また、画像表示仕様の異なる画像データへの切り替わり時において、ディスプレイ装置2が何らかの原因により異常状態に陥っても、再生装置1はその状態を知ることができないが、上述したように、再生装置1とディスプレイ装置2とで用いる出力信号の種類(表示仕様)を固定することにより、異常状態に陥る可能性を減らすことができる。
すなわち、この実施の形態の再生装置1においては、再生装置1とディスプレイ装置2とで用いる表示仕様を固定することにより、再生装置1から出力される画像データについての映像同期信号(水平同期信号、垂直同期信号)を固定することができる。これにより、映像同期信号の変化に弱いHDMI受信機器(ディスプレイ装置2)において、同期変化時におこる激しい画乱れを防ぐことができる。
また、受信機器(ディスプレイ装置2)の状態遷移中は、再生機器(再生装置1)から送信されてくる画像が正しく表示されない場合がったが、この発明を適用することにより、状態の遷移にもっとも時間のかかる映像同期信号の変化がおこらないため、映像同期信号が変化することに伴って発生する画乱れによって見ることができない区間を減らすことが可能である。
また、再生装置1から出力する画像データの映像同期信号を固定するため、映像同期信号の変化に弱いHDMI受信機器において、同期変化が原因で起こる受信機の異常状態に陥るのを回避することができる。従来、異常状態に陥った場合、HDMIの通信をリセットする必要があったため、「HDMIのケーブルを抜き差しする」、「受信機器(ディスプレイ装置2)の入力きりかえをしてみる」などのユーザーによる操作が必要であったが、この発明を適用することにより、異常状態に陥ること自体が圧倒的に減るため、上述したようなユーザーへの負担を減らすことができる。
[その他]
なお、上述の実施の形態においては、図5を用いて説明したように、出力対象の画像データによる画像を固定表示仕様に合致した所定の画像の中央部分に合成するようにしたが、これに限るものではない。合成開始位置は、種々の位置に設定することが可能である。例えば、合成開始位置を原点(0,0)に一致させることにより、黒画の部分は、右端と下端とにしか生じないようにすることが可能である。従って、ディスプレイ装置2における処理をも考慮して、適宜の位置に合成開始位置を設定することができる。
また、この実施の形態においては、DVDプレイヤーやハードディスクレコーダ等のストレージを備えた再生装置にこの発明を適用した場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、インターネット等のネットワークを通じて画像データの提供を受けて、これを出力するパーソナルコンピュータなどの画像データの出力機器や、セット・トップ・ボックス(Set-Top Box)やIRD(Integrated Receiver Decoder)などと呼ばれるケーブルテレビやデジタルテレビ放送の受信機や、デジタルビデオカメラなどにもこの発明を適用することができる。すなわち、画像データの供給を受けて、これを処理してディスプレイ装置等の受信機器に対して出力する画像データの種々の出力機器にこの発明を適用することができる。
そして、この発明は、コスト面や、小型化設計の面で、表示仕様のアップコンバータを搭載することができない送信機器、例えばデジタルビデオカメラや、ポータブルタイプの再生装置などにおいて特に効果がある。
また、上述した実施の形態においては、再生装置1、ディスプレイ装置2とも、HDMI規格に準拠したデジタルI/Fを備えるものとして説明した。しかし、デジタルI/Fは、HDMI規格に準拠したものに限るものではない。画像データや有効画面エリアを示す情報の出力が可能であって、ディスプレイ装置等の受信機器から対応可能な装置表示仕様を示す情報の提供を受けることが可能な種々のインターフェイスを用いることが可能である。
また、インターフェイスは、HDMI規格に準拠したデジタルI/Fのように、データレインと制御ラインとが1本にまとめられている必要はなく、画像データなどを伝送するデータラインと、装置表示仕様などの情報を伝送する制御ラインとを別々に接続する構成のインターフェイスであってもよい。
この発明の一実施の形態が適用された再生装置を説明するためのブロック図である。 図1に示した再生装置1において行われる画像データの出力処理を説明するためのフローチャートである。 図2に続くフローチャートである。 図3に続くフローチャートである。 フレームメモリ15a上に設定される画像合成領域と、この画像合成領域上の合成開始位置の算出処理を説明するための図である。 HDMI規格に準拠したデジタルインターフェイスの主データの伝送ラインについて説明するための図である。 HDMI規格のインターフェイスによって伝送される情報の伝送イメージを説明するための図である。
符号の説明
1…再生装置、10…ストレージ、11…読み出し部、12…デコーダ、13…解像度判別部、14…解像度変換部、15…画像合成部、16a…HDMIトランスミッタ、16b…HDMIコネクタ部、17…表示系I/F、18…操作受付I/F、19…システム制御部、2…ディスプレイ装置、21a…HDMIコネクタ部、21b…HDMI制御部、21c…メモリ、3…HDMI規格のデジタルI/Fケーブル

Claims (8)

  1. ディスプレイ装置に対して供給する画像データの出力端と、
    前記ディスプレイ装置からの情報の入力端と、
    前記ディスプレイ装置に保持されている情報であって、前記ディスプレイ装置において画像表示が可能な画像データについての表示仕様である1以上の装置表示仕様を、前記入力端を通じて取得する取得手段と、
    自機から適切に出力可能な画像データについての表示仕様である1以上の対応表示仕様を記憶保持する対応表示仕様記憶手段と、
    前記取得手段を通じて取得した1以上の前記装置表示仕様と前記対応表示仕様記憶手段に保持されている1以上の対応表示仕様とで共通する表示仕様の内から、固定的に用いる1の表示仕様である固定表示仕様の選択入力を受け付ける受付手段と、
    出力対象の画像データの表示仕様である画像表示仕様を判別する判別手段と、
    前記判別手段により判別された前記画像表示仕様と前記受付手段を通じて選択された前記固定表示仕様とが一致せず、かつ、出力対象の前記画像データの前記画像表示仕様を前記固定表示仕様に一致するように変換できない場合に、少なくとも画像合成処理を含む所定の処理を行って、出力対象の前記画像データに応じた画像を含み、前記固定表示仕様に合致した画像データを形成する形成手段と、
    前記形成手段で形成された前記画像データを、前記出力端を通じて前記ディスプレイ装置に出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像出力装置。
  2. 請求項1に記載の画像出力装置であって、
    前記形成手段は、
    前記固定表示仕様の画像サイズより前記画像表示仕様の画像サイズの方が小さい場合には、前記固定表示仕様の所定の画像データに対して前記画像表示仕様の出力対象の前記画像データを合成して出力用の画像データを形成し、
    前記固定表示仕様の画像サイズより前記画像表示仕様の画像サイズの方が大きい場合には、前記画像表示仕様の出力対象の前記画像データを、前記固定表示仕様の画像サイズよりも小さな画像サイズの表示仕様の画像データに変換した後に、前記固定表示仕様の所定の画像データに対して、変換後の出力対象の前記画像データを合成して出力用の画像データを形成する
    ことを特徴とする画像出力装置。
  3. 請求項1に記載の画像出力装置であって、
    出力対象の前記画像データに応じた画像を、前記固定表示仕様の画像サイズの画像に合成する場合に、前記固定表示仕様の画像サイズの画像上における出力対象の前記画像データに応じた画像の合成開始位置を算出する算出手段と、
    前記算出手段で算出された前記合成開始位置に基づいて、合成後の画像データにおいて、出力対象の前記画像データによる画像部分と、それ以外の部分とを区別可能にする情報を形成する区別情報形成手段と、
    前記区別情報形成手段で形成された情報を、前記出力端あるいは他の出力端を通じて前記ディスプレイ装置に供給する情報供給手段と
    を備えることを特徴とする画像出力装置。
  4. 請求項2に記載の画像出力装置であって、
    前記形成手段で用いられる前記固定表示仕様の所定の画像データは、表示画像の全面を黒色にする黒画や表示画像の全面を青色にする青画等の無画像を形成するものであることを特徴とする画像出力装置。
  5. ディスプレイ装置に対して画像データを出力する画像出力装置において用いられる画像出力方法であって、
    前記ディスプレイ装置に保持されている情報であって、前記ディスプレイ装置において画像表示が可能な画像データについての表示仕様である1以上の装置表示仕様を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得した1以上の装置表示仕様と自機において記憶保持している自機から適切に出力可能な画像データについての表示仕様である1以上の対応表示仕様とで共通する表示仕様の内から、固定的に用いる1の表示仕様である固定表示仕様の選択入力を受け付ける受付工程と、
    出力対象の画像データの表示仕様である画像表示仕様を判別する判別工程と、
    前記判別工程において判別した前記画像表示仕様と前記受付工程において受け付けた前記選択入力に応じて選択した前記固定表示仕様とが一致せず、かつ、出力対象の前記画像データの前記画像表示仕様を前記固定表示仕様に一致するように変換できない場合に、少なくとも画像合成処理を含む所定の処理を行って、出力対象の前記画像データに応じた画像を含み、前記固定表示仕様に合致した画像データを形成する形成工程と、
    前記形成工程で形成した前記画像データを、前記ディスプレイ装置に出力する出力工程と
    を有することを特徴とする画像出力方法。
  6. 請求項5に記載の画像出力方法であって、
    前記形成工程においては、
    前記固定表示仕様の画像サイズより前記画像表示仕様の画像サイズの方が小さい場合には、前記固定表示仕様の所定の画像データに対して前記画像表示仕様の出力対象の前記画像データを合成して出力用の画像データを形成し、
    前記固定表示仕様の画像サイズより前記画像表示仕様の画像サイズの方が大きい場合には、前記画像表示仕様の出力対象の前記画像データを、前記固定表示仕様の画像サイズよりも小さな画像サイズの表示仕様の画像データに変換した後に、前記固定表示仕様の所定の画像データに対して、変換後の出力対象の前記画像データを合成して出力用の画像データを形成する
    ことを特徴とする画像出力方法。
  7. 請求項5に記載の画像出力方法であって、
    出力対象の前記画像データに応じた画像を、前記固定表示仕様の画像サイズの画像に合成する場合に、前記固定表示仕様の画像サイズの画像上における出力対象の前記画像データに応じた画像の合成開始位置を算出する算出工程と、
    前記算出工程において算出した前記合成開始位置に基づいて、合成後の画像データにおいて、出力対象の前記画像データによる画像部分と、それ以外の部分とを区別可能にする情報を形成する区別情報形成工程と、
    前記区別情報形成工程において形成した情報を、前記ディスプレイ装置に供給する情報供給工程と
    を有することを特徴とする画像出力方法。
  8. 請求項6に記載の画像出力方法であって、
    前記形成工程で用いる前記固定表示仕様の所定の画像データは、表示画像の全面を黒色にする黒画や表示画像の全面を青色にする青画等の無画像を形成するものであることを特徴とする画像出力方法。
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