JP2008253228A - ダイエット中の体重減少停滞の抑制 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】体重減少停滞抑制を目的としたL−カルニチン含有経口組成物を提供する。
【選択図】図1
Description
(1)L−カルニチン若しくはアシルL−カルニチン又はその塩を含むことを特徴とする、ダイエット中の体重減少停滞を抑制するための組成物;
(2)ダイエット中の体重減少停滞期直前及び/又は体重減少停滞期中に摂取するための、(1)に記載の組成物;
(3)飲食品である、(1)又は(2)に記載の組成物;
(4)ダイエット食品である、(3)に記載の組成物;
(5)医薬組成物である、(1)又は(2)に記載の組成物;
(6)ダイエット中の体重減少停滞を抑制するための組成物を製造するための、L−カルニチン若しくはアシルL−カルニチン又はその塩の使用;
である。
L−カルニチンは、体内において必須アミノ酸のリジン及びメチオニンから生合成される他、牛肉、豚肉、羊肉等から、日常的に摂取されている物質である。また、医薬品においては、塩化物であるL−塩化カルニチンの使用が認められており、安全性の高い成分とされている。L−カルニチンは、化学合成及び光学分割されたものや微生物などを用いて発酵し精製・抽出したもの;カルニチンが豊富に含まれる牛肉や羊肉などからアルコール、水や熱水などで抽出したエキス;当該抽出エキスをデキストリンなどを用いてスプレードライで粉末化したもの、またはそれに準ずる製法により得られるもの等、多種の経路で得られたものが存在するが、本発明組成物においてはいずれも使用可能である。また、本発明において用いられるL−カルニチンは、遊離体であっても、その食品学的若しくは薬学的に許容可能な塩の形態であっても、アセチルL−カルニチンのようなアシルL−カルニチンおよびその食品学的若しくは薬学的に許容可能な塩でもよい。そのようなL−カルニチンもしくはアシルL−カルニチンの塩には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛等の金属との塩、アンモニウム塩、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩等があるが、これらに限定されるものではない。
本願明細書における「ダイエット中の体重減少停滞」との用語は、ダイエット開始の一定期間後に現われることの多い、体重減少が止まるか又はその速度が著しく遅くなる現象をいう。また、そのような現象が現われる特定の期間のことを「ダイエット中の体重減少停滞期」又は「停滞期」と称する。停滞期は、通常、ダイエット開始日から約4週間以内に、典型的にはダイエット開始から数日〜1週間経過後に現われるが、出現時期には個人差がある。
停滞期が現われたか否かは、例えば、1〜7日ごとに体重測定を行い、各期間の体重減少量を比較することにより判断することができる。特定の期間の体重減少量が他の期間の体重減少量と比較して著しく低い場合には、当該体重減少量が少ない期間が停滞期であると判断できる。例えば、特定期間内の体重減少量が0.2kg/週以下、好ましくは0kg/週以下である場合、又は特定期間の体重減少量が他の期間の体重減少量の50%以下、好ましくは25%以下である場合には、当該体重減少量が少ない期間が停滞期であると判断できる。
本願発明の組成物は、このような体重減少停滞を抑制することができる。本願明細書における「体重減少停滞の抑制」との用語の意味には、体重減少停滞を防止又は緩和すること(停滞期の途中から体重減少停滞を防止又は緩和することも含まれる)が含まれる。体重減少停滞が抑制されたか否かは、例えば、停滞期が生じたか否かを確認することにより判断することができる。
体重減少停滞を抑制するためには、少なくとも停滞期直前及び/又は停滞期中に本発明組成物を投与する必要がある。典型的には、ダイエット開始後約1日目〜約21日目に、好ましくはダイエット開始日から約8日目〜約14日目に毎日投与を行なう。或いは、毎日の体重測定により体重減少が停滞し始めたと判断されてから(例えば、特定期間内の体重減少量が、週あたりの体重減少量に換算して0.2kg/週以下、好ましくは0kg/週以下である場合)投与を開始してもよい。この場合には、好ましくは、投与を少なくとも1週間毎日行なう。或いは、本願発明組成物は、ダイエット開始時からダイエット終了まで継続的に毎日投与されうる。
本発明に係る組成物は、停滞期緩和あるいは抑制作用を有する飲食品や医薬組成物等として用いることができるが、気軽に日常的に摂取できる飲食品として、特にダイエット食品として用いることが好ましい。この場合には、ダイエット中に用いることを考慮すると、熱量の高い食品の形態とすることは避けるべきである。従って、飲食品として用いる場合には、低カロリー食品の形態とすることが好ましい。本発明組成物は、体重減少停滞緩和あるいは抑制作用を有する健康食品として実施することが特に好ましい。ここでいう健康食品には、体重減少停滞緩和あるいは抑制作用を有する旨の表示を容器や説明書に付した飲食品(例えば、特定保健用食品や条件付き特定保健用食品のような機能性食品)も含まれる。なお、食品としての使用の態様には、本発明の組成物を食品添加剤として用いる場合も含まれるものとする。
ダイエット食品
ダイエット食品としては、こんにゃく、寒天、キノコ類、海藻類のような多くの低カロリー食が知られているが、典型的なダイエット食品は、低カロリーでありながらタンパク質、ビタミン、ミネラルを十分に含むように規格化されたフォーミュラ食である。フォーミュラ食は、脂肪以外の筋肉などの組織を維持しつつ減量できるように設計されている。低カロリー食のカロリーは、1食あたり200kcal以下が好ましく、さらに好ましくは170〜200kcal程度である。本発明においては、ダイエット食品には、L−カルニチン若しくはアシルL−カルニチン又はそれらの塩に加えて、必要により機能成分を添加してもよい。例えば、整腸作用の知られているキシロオリゴ糖等を添加してもよい。
本発明組成物は経口用組成物であることが好ましく、その形態は特に限定されない。例えば、錠剤、顆粒剤、液剤、カプセル剤、丸剤、粉末剤、キャンデー、ドロップ、トローチ、ガム、ジュース(ジュースを調製するための粉末も含む)、ドリンク剤、調味料、加工食品等の形態で提供することが可能である。
〔実施例〕
L−カルニチン含有食品として、以下のような低カロリーのフォーミュラ食を調製した。
実施例1で製造した試験サンプルAおよび対照群として試験サンプルAからL-カルニチンを除いたもの(試験サンプルB)を用いて以下の試験を行った。
Claims (6)
- L−カルニチン若しくはアシルL−カルニチン又はその塩を含むことを特徴とする、ダイエット中の体重減少停滞を抑制するための組成物。
- ダイエット中の体重減少停滞期直前及び/又は体重減少停滞期中に摂取するための、請求項1に記載の組成物。
- 飲食品である、請求項1又は2に記載の組成物。
- ダイエット食品である、請求項3に記載の組成物。
- 医薬組成物である、請求項1又は2に記載の組成物。
- ダイエット中の体重減少停滞を抑制するための組成物を製造するための、L−カルニチン若しくはアシルL−カルニチン又はその塩の使用。
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