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JP2008126888A - ウィンドウガラス取付装置及びウィンドウガラス取付方法 - Google Patents

ウィンドウガラス取付装置及びウィンドウガラス取付方法 Download PDF

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JP2008126888A
JP2008126888A JP2006315580A JP2006315580A JP2008126888A JP 2008126888 A JP2008126888 A JP 2008126888A JP 2006315580 A JP2006315580 A JP 2006315580A JP 2006315580 A JP2006315580 A JP 2006315580A JP 2008126888 A JP2008126888 A JP 2008126888A
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JP2006315580A
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Inventor
Hideyuki Murayama
英之 村山
Iwao Maeda
岩夫 前田
Masafumi Uchihara
誠文 内原
Hidenori Kimura
英紀 木村
Satoyuki Nakayama
学之 中山
Wojtara Tytus
ティトゥス ヴォイタラ
Shingo Shimoda
真吾 下田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
Toyota Motor Corp
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Publication date
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Abstract

【課題】作業者が一人で、ウィンドウガラスの車体に対する位置合わせを行い、車体へのウィンドウガラス取付作業を行うことを可能にする。
【解決手段】本発明のウィンドウガラス取付装置は、ウィンドウガラス保持具に保持されたウィンドウガラスを作業者が車体の所定の取付位置に位置決めして取付ける際に、作業者の車体に対するウィンドウガラスの取付作業を容易にする。このウィンドウガラス取付装置では、ウィンドウガラス保持具に取付けられた2つのカメラが、ウィンドウガラス保持具で保持されたウィンドウガラスの左右端をそれぞれ撮像する。撮像された画像の一方のみが左右鏡像反転されてモニタ150に表示される。
【選択図】 図8

Description

本発明はウィンドウガラス取付装置に関する。詳しくは、ウィンドウガラスを車体の所定の取付位置に取付ける際に用いられるウィンドウガラス取付装置に関する。
特許文献1には、自動車の車体にウィンドウガラスを取付けるウィンドウガラス取付装置が開示されている。このウィンドウガラス取付装置は、ウィンドウガラス取付用ロボットと、このウィンドウガラス取付用ロボットを制御する制御装置を備える。ウィンドウガラス取付用ロボットの手首部分には、ウィンドウガラスを吸着(保持)可能なウィンドウガラス取付用治具(すなわち、ウィンドウガラス保持具)が取付けられている。ウィンドウガラス保持具には、車体の所定箇所にスリット光を投光するレーザ投光器と、投光されたスリット光の画像を撮像するカメラが取付けられている。
このウィンドウガラス取付装置によってウィンドウガラスを車体に取付けるには、まず、車体をコンベアによってセンタリング治具まで搬送し、センタリング治具において前後左右の位置決めが行われる。次に、ウィンドウガラス取付用ロボットが所定の計測位置まで移動し、レーザ投光器よりセンタリング治具上の車体にスリット光を投光し、そのスリット光の像をカメラで撮像する。制御装置は、撮像されたスリット光の像から車体の位置を計測し、センタリング治具に対する車体の位置ズレ量が許容値以内となるかを判断する。車体の位置ズレ量が許容値以内となる場合は、制御装置はウィンドウガラス取付用ロボットの制御を自動モードとし、ウィンドウガラス取付用ロボットを駆動して自動でウィンドウガラスを車体に取付ける。一方、車体の位置ズレ量が許容値を超える場合は、制御装置はウィンドウガラス取付用ロボットの制御を手動モードとする。ウィンドウガラス取付用ロボットの制御が手動モードとされると、作業者は、カメラで撮像される画像を見ながらウィンドウガラス取付用ロボットを操作して、ウィンドウガラスを車体に取付ける。
上述したウィンドウガラス取付装置では、ウィンドウガラスの取付けをロボットによって自動的に行う。このため、車体を正確に位置決めしない状態(例えば、コンベアで車体を搬送している状態)のままではウィンドウガラスの取付けを行うことはできず、生産ライン上を搬送されている車体を一旦センタリング冶具上に位置決めしてウィンドウガラスの取付けを行っている。したがって、生産設備内にセンタリング冶具を配置しなければならないため、生産設備の大型化等の問題が生じる。
そこで、車体を正確に位置決めしない状態(例えば、コンベアで車体を搬送している状態)のままウィンドウガラスを取付ける場合には、通常、ウィンドウガラス保持具によって保持されたウィンドウガラスを作業者によって車体に取付けるようにしている。すなわち、ウィンドウガラス保持具はウィンドウガラスを保持(吸着)した状態で、ウィンドウガラス保管場所と生産ライン上との間を移動可能に配置される(例えば、ウィンドウガラス保持具は、天井に吊り下げられた状態でウィンドウガラス保管場所と生産ライン上との間を移動可能に配置される)。生産ライン上を搬送される車体にウィンドウガラスを取付ける際には、まず、作業者はウィンドウガラス保管場所においてウィンドウガラス保持具にウィンドウガラスを吸着する。次いで、作業者は、ウィンドウガラスをウィンドウガラス保持具に保持された状態で生産ライン上まで運搬する。そして、作業者は、ウィンドウガラスを車体の所定の位置、即ち、車体のウィンドウガラス取付枠に取付けるため、ウィンドウガラスとウィンドウガラス取付枠の位置合わせを行い、ウィンドウガラスを車体に取付ける。この技術では、ウィンドウガラス取付枠の端とウィンドウガラスの端との位置関係を作業者が目視で確認しながらウィンドウガラスの位置合わせを行うため、車体をセンタリング冶具等によって位置決めしなくても、車体の所定の位置に精度良くウィンドウガラスを取付けることができる。
しかしながら、ウィンドウガラスは車体の取付位置に対して左右対称に取付ける必要がある。車体の形状やウィンドウガラスの形状にはばらつきがあるため、車体の左右両側のうち一方だけウィンドウガラスの端と車体の取付枠の位置関係を目視で確認しただけでは、車体に対して左右均等にウィンドウガラスを取付けることはできない。このため、左右両側のウィンドウガラスの端と車体の取付枠との位置関係を確認する必要があるが、作業者が一人で左右両側のウィンドウガラスの端と車体の取付枠との位置関係を確認することは困難である。そのため、従来は車体の左右両側それぞれに作業者が一人ずつ配置されており、生産コスト(人件費)が高くなるという問題があった。
特開平5−58360号
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、作業者が一人で、ウィンドウガラスを車体の所定の位置に正確に位置合わせを行うことができ、これによって、車体へのウィンドウガラス取付作業の作業者一人で行うことのできる技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のウィンドウガラス取付装置は、ウィンドウガラス保持具に保持されたウィンドウガラスを作業者が車体の所定の取付位置に位置決めして取付ける際に、作業者の車体に対するウィンドウガラスの取付作業を容易にするウィンドウガラス取付装置である。このウィンドウ取付装置は、ウィンドウガラスの右側の端を撮像する少なくとも1つの撮像手段と、ウィンドウガラスの左側の端を撮像する少なくとも1つの撮像手段と、これら撮像手段で撮像されたウィンドウガラスの右側端の画像と左側端の画像とを表示する表示装置と、を有する。そして、表示装置は、ウィンドウガラスの右側端の画像と左側端の画像ののうちどちらか一方の画像が左右鏡像反転して表示することを特徴とする。
ウィンドウガラスの左右端で撮像された2つの画像のどちらか一方を左右鏡像反転すると、ウィンドウガラス右側端のウィンドウガラスとウィンドウガラス端との位置関係が、ウィンドウガラス左側端のウィンドウガラスとウィンドウガラス端との位置関係と同じ位置関係で表示装置に表示される。例えば、ウィンドウガラスの左側端を表示する画面内の中央にウィンドウガラス端が表示され、その画面内の右側にウィンドウガラスが表示される場合に、ウィンドウガラスの右側端を表示する画面においても、中央にウィンドウガラス端が表示され、その画面内の右側にウィンドウガラスが表示される。
ウィンドウガラスを車体の所定の取付位置(例えば、ウィンドウガラス取付枠)に取付ける際には、撮像手段はウィンドウガラスの端と同時に、ウィンドウガラス取付位置を撮像する。したがって、表示装置には、ウィンドウガラスの端と共にウィンドウガラス取付位置が表示される。このとき、表示されたウィンドウガラス取付位置も、左側の画面と右側の画面とで同じ位置関係で表示される。すなわち、表示装置には、ウィンドウガラス取付位置、ウィンドウガラス端、ウィンドウガラスが左右端とも同じ並びで表示される。そのため、作業者は表示装置を確認することで、車両左右両側のウィンドウガラス端とウィンドウガラス取付位置との位置関係を同時に確認することができる。したがって、作業者は、車体の左右両側に移動しなくても、ウィンドウガラスのウィンドウガラス取付位置に対する左右方向のずれを容易に確認することができる。このため、表示装置に表示された左右端の画像を確認しながら、ウィンドウガラス端とウィンドウガラス取付枠との間隔を合わせることにより、作業者は一人でウィンドウガラスと車体の位置合わせを行うことができる。これによって、作業者は車体へのウィンドウガラス取付作業を一人ですることができる。
表示装置は、さらに、左右鏡像反転された画像と左右鏡像反転されていない画像とを上下方向に並んで表示することが好ましい。
この構成によると、ウィンドウガラスの右側端の画像と左側端の画像が上下方向に並んで表示されるため、作業者はウィンドウガラスの右側端の車体に対するズレ量とウィンドウガラスの左側端の車体に対するズレ量の違いを容易に把握することができる。
また、表示装置は、さらに、左右鏡像反転された画像内におけるウィンドウガラスの端の水平方向の位置と左右鏡像反転されていない画像内におけるウィンドウガラスの端の水平方向の位置、若しくは、左右鏡像反転された画像内における車体の取付位置の水平方向の位置と左右鏡像反転されていない画像内における車体の取付位置の水平方向の位置とが一致するように、ウィンドウガラスの右側端の画像と左側端の画像を表示することが好ましい。
この構成によれば、作業者は、表示装置の上下の画像を比較し、ウィンドウガラスの端と車体の取付位置のうち水平方向の位置が一致するように表示されていない方(即ち、ウィンドウガラスの端が左右で一致するように表示されていれば車体の取付位置であり、車体の取付位置が左右で一致するように表示されていればウィンドウガラスの端)を水平方向に位置を合わせるように、ウィンドウガラスの位置を調整することで、ウィンドウガラスを車体の取付位置に左右対称に取付けることができる。
表示装置は、ウィンドウガラスの端又は車体の取付位置の端に沿って線を表示することが好ましい。
このように表示すると、作業者は、表示装置の線を目標にウィンドウガラスと車体の取付位置との位置合わせを行うことができる。そのため、ウィンドウガラスの位置合わせをより容易に行うことができる。
また、本発明は、ウィンドウガラス保持具に保持されたウィンドウガラスを作業者が車体の所定の取付位置に位置決めして取付ける際に、作業者の車体に対するウィンドウガラスの取付作業を容易にするウィンドウ取付方法も提供する。
本発明のウィンドウ取付方法は、ウィンドウガラスの右側の端を撮像する工程と、ウィンドウガラスの左側の端を撮像する工程と、各撮像工程で撮像されたウィンドウガラスの右側端の画像と左側端の画像ののうちどちらか一方の画像を左右鏡像反転する工程と、左右鏡像反転された画像と左右鏡像反転されていない画像とを併せて表示する工程と、を有することを特徴とする。
上記ウィンドウ取付方法でも、作業者が一人で車体の所定の取付位置にウィンドウガラスを取付けることができる。
下記の実施例に記載の技術の主要な特徴について列記する。
(形態1) 車体はコンベア上に載置され、コンベアによって生産ラインを搬送される。車体はコンベアによって搬送された状態のまま、作業者によってウィンドウガラスが車体の所定の取付位置に取付けられる。
(形態2) 各カメラ(撮像手段)で撮像された画像は、画像処理装置に入力される。画像処理装置は、各カメラで撮像されたウィンドウガラスの左右両側の画像のうち一方側の画像を左右鏡像反転する。
(形態3) カメラ(撮像手段)はウィンドウガラス保持具に取付けられている。
(形態4) カメラ(撮像手段)はウィンドウガラスのサイズに合わせて撮像する位置を変えられるように取付けられている。
本発明を具現化した一実施例に係るウィンドウガラス取付装置を図面を参照して説明する。図1は、ウィンドウガラス取付装置10を使用して、作業者1が車体200のウィンドウガラス取付位置(即ち、ウィンドウガラス取付枠200a)に、ウィンドウガラス50を取付ける作業の状態を示す模式図である。図1に示すように、ウィンドウガラス取付装置10は、生産ライン100の上方に配置された本体20と、本体20からライン100側(即ち、図1の下側)へ垂下されたワイヤ11,12に取付けられたウィンドウガラス保持具30と、ウィンドウガラス保持具30に保持されたウィンドウガラス50とウィンドウガラス取付枠200aとの位置関係を表示する表示装置140を備えている。
本体20は、ライン100の上方に配設された横スライドレール110,120にスライド可能に取付けられている。横スライドレール110,120は、ライン100の進行方向に対して垂直に敷かれている。横スライドレール110,120の一端は、横スライドレール110,120の上方に配設された縦スライドレール130にスライド可能に取付けられている。縦スライドレール130は、ライン100の進行方向に対して平行に敷かれている。したがって、横スライドレール110,120が縦スライドレール130に沿ってスライドすることで、本体20がライン100の進行方向に移動し、本体20が横スライドレール110,120に沿ってスライドすることで、本体20がライン100の進行方向と垂直に移動する。
縦スライドレール130に対する横スライドレール110,120の移動、並びに、横スライドレール110,120に対する本体20の移動は、モータ64,65(図3に図示)によって行われる。モータ64,65のON/OFFは、作業者1が操作器62(図3に図示)のスイッチをON/OFFすることによって制御される。なお、縦スライドレール130に対する横スライドレール110,120の移動、並びに、横スライドレール110,120に対する本体20の移動は、作業者1がウィンドウガラス保持具30に力を加えることによっても行うことができる。
本体20には、車体100の左右方向(ライン100の進行方向に対して垂直方向)に所定の間隔を開けて、2本のワイヤ11,12の一端が取付けられている。ワイヤ11,12は本体20から下側に向かって垂下している。本体20にはワイヤ巻取装置68(図3に図示)が装備され、ワイヤ巻取装置68はワイヤ11,12を巻取り、あるいは、送り出す。ワイヤ巻取装置68の駆動は、作業者1によって操作器62のスイッチを操作されることで制御される。
ワイヤ11,12の下端(本体20と反対側の端)には、ウィンドウガラス保持具30が取付けられている(すなわち、ウィンドウガラス保持具30は、ワイヤ11,12によって本体20から吊り下げられている。)。したがって、ワイヤ巻取装置68にワイヤ11,12が巻取られることによりウィンドウガラス保持具30が上昇し、ワイヤ巻取装置68からワイヤ11,12が送り出されることによりウィンドウガラス保持具30が下降する。
次に、ウィンドウガラス保持具30の詳細な説明を図2を参照して説明する。図2は、ウィンドウガラス保持具30の斜視図である。
ウィンドウガラス保持具30は、ライン100の進行方向100a側に開口がある三辺の枠組みであるフレーム31と、フレーム31の4つの角部から下側(即ち、ライン100側)に伸びる保持脚32〜35と、保持脚32〜35から左右両側(ライン100の進行方向100aに対して外側)にそれぞれ張り出したグリップ部36,37を備えている。
フレーム31のライン100の進行方向100aと平行に伸びる部位の略中央には、アイボルト38,39が固定されている。アイボルト38,39には、ワイヤ11,12の下端が固定されている。
保持脚32の下端には、ウィンドウガラス50の表面(つまり、ウィンドウガラスを車体に取付けた時に車体の外側になる面)に吸付く吸盤44が取付けられている。保持脚33,34,35の下端にも、保持脚32と同様、吸盤45,46,47が取付けられている。吸盤44〜47のそれぞれにはポンプ66(図3に図示)が接続される。
ウィンドウガラス保持具30にウィンドウガラス50を保持する場合、吸盤44〜47をウィンドウガラス表面に密着させ、ポンプ66によって吸盤44〜47内の空気を吸引する。これにより、ウィンドウガラス50は吸盤44〜47に吸着され、ウィンドウガラス保持具30に保持される。一方、ウィンドウガラス保持具30からウィンドウガラス50を開放する場合には、ポンプ66による空気の吸引を停止し、吸盤44〜47とウィンドウガラス50との間に空気を注入することで、吸盤44〜47へのウィンドウガラス50の吸着を停止する。これにより、ウィンドウガラス50はウィンドウガラス保持具30から開放される。吸盤44〜47とウィンドウガラス50との間への空気の吸引及び注入(ポンプ66のON/OFF)は、作業者1が操作器62のスイッチを操作することにより制御される。
グリップ部36は、保持脚32,33の中間部に取付けられている。グリップ部36は、車体200にウィンドウガラス50を取付ける際に作業者1によって把持される。作業者1がグリップ部36を把持することで、ウィンドウガラス保持具30が安定し、作業者1は車体に対するウィンドウガラス保持具30の位置調整を行うことができる。グリップ部36は、保持脚32の外側の面に垂直に固定された支柱36aと、保持脚33の外側の面に垂直に固定された支柱36bと、支柱36aの外側の一端と支柱36bの外側の一端とを連結するグリップ36cで構成されている。グリップ36cは、ライン100の進行方向100aと平行に配されている。
支柱36aの中間部にはカメラ40が取付けられている。詳細には、カメラ40は、ウィンドウガラス保持具30にウィンドウガラスを保持した時に、ウィンドウガラスの4つの角部の中で、最も近い1つの角部(即ち、図1で、作業者1から見て右下の角部)を撮像できるように取付けられている。カメラ40は、撮像された画像を画像データとして出力する。また、支柱36bの中間部にもカメラ41が取付けられている。カメラ41は、カメラ40と同様に、ウィンドウガラス保持具30がウィンドウガラスを保持した時に、ウィンドウガラスの4つの角部の中で最も近い1つの角部(即ち、図1で、作業者1から見て右上の角部)を撮像できるように取付けられている。カメラ41も、撮像された画像を画像データとして出力する。
保持脚34,35の中間部にも、上述したグリップ部36と同様のグリップ部37が取付けられている。すなわち、グリップ部37は、保持脚34の外側の面に垂直に固定された支柱37aと、保持脚35の外側の面に垂直に固定された支柱37bと、支柱37a,37bの外側の端を連結するグリップ37cで構成されている。支柱37aの中間部にはカメラ42が、支柱37bの中間部にはカメラ43がそれぞれ取付けられている。カメラ42,43は、ウィンドウガラス保持具30がウィンドウガラスを保持した時に、ウィンドウガラスの4つの角部の中で最も近い1つの角部(即ち、図1で、作業者1から見て、カメラ42は左下の角部、カメラ43は左上の角部)をそれぞれ撮像するように、支柱37a,37bに取付けられている。カメラ42,43も、撮像された画像を画像データとして出力する。なお、カメラ40〜43は、ウィンドウガラスの大きさに応じて、撮像方向が変更できるように取付けられている。また、カメラ40〜43による撮像は、作業者1が操作器62を操作することによって開始され、また、停止するようになっている。ただし、カメラ40〜43による撮像は、ウィンドウガラス保持具30にウィンドウガラス50を保持する間、自動的に行われるようにしてもよい。
表示装置140は、カメラ40〜43で撮像された画像を表示する装置である。表示装置140は、ライン100のウィンドウガラス取付位置の近傍で、かつ、作業者1がモニタ150を見ることができるように配置されている(ライン100の作業者1側に配置されている(図1参照))。
表示装置140は、カメラ40〜43より出力される画像データを画像処理する画像処理装置159と、画像処理装置159から出力された画像(画像データ)を表示するモニタ150を備えている(図3参照)。画像処理装置159は、カメラ40〜43から出力された各画像データに画像処理を行い、モニタ150に画像を表示するための画像データを作成する。画像処理装置159で作成された画像データはモニタ150に出力され、モニタ150には画像処理装置159から出力された画像データに基づく画像が表示される。画像処理装置159には汎用のコンピュータ等を用いることができ、モニタ150には公知の表示器を用いることができる。
図3はウィンドウガラス取付装置10の制御系の構成を示すブロック図である。図3に示すように、ウィンドウガラス取付装置10の各部の動作は制御装置60によって制御される。制御装置60には、操作器62、モータ64,65、ポンプ66及びワイヤ巻取装置68が接続されている。作業者1が操作器62を操作すると、操作器62から制御装置60に信号が入力する。制御装置60は、操作器62の操作に応じて、モータ64、ポンプ66及びワイヤ巻取装置68をON/OFFする。
また、制御装置60には、カメラ40〜43と表示装置140が接続されている。制御装置60は、操作器62の操作に応じてカメラ40〜43を起動する。カメラ40〜43が起動されると、カメラ40〜43から制御装置60に画像データが入力する。制御装置60は、カメラ40〜43から入力する画像データを画像処理装置159に出力する。画像処理装置159は、入力する画像データに基づいてモニタ150に画像を表示するための画像データを作成し、その作成した画像データをモニタ150に出力する。
次に、作業者1がウィンドウガラス50を車体200のウィンドウガラス取付枠200aに取付ける際のウィンドウガラス取付装置10の動作について説明する。
ウィンドウガラス50を車体200に取付けるためには、まず、作業者1はウィンドウガラス保持具30にウィンドウガラス50を吸着する。すなわち、ウィンドウガラス50は、ライン100の側に設置されたウィンドウガラス保管場所(図示省略)に保管されている。このため、作業者1は、操作器62を操作してモータ64,65を駆動し、本体20を横スライドレール110,120及び縦スライドレール130に沿ってスライドさせ、本体20をウィンドウガラス保管場所まで移動させる。本体20がウィンドウガラス保管場所まで移動すると、ワイヤ巻取装置68よりワイヤ11,12を送り出し、ウィンドウガラス保持具30を下降させる。ウィンドウガラス保持具30が下降すると、ポンプ66をONにし、ウィンドウガラス保持具30にウィンドウガラス50を吸着する。
ウィンドウガラス50をウィンドウガラス保持具30に吸着(保持)すると、作業者1はワイヤ巻取装置68を駆動してワイヤ11,12を巻き取り、ウィンドウガラス保持具30を上昇させる。ウィンドウガラス保持具30が上昇すると、本体20を横スライドレール110,120及び縦スライドレール130に沿ってスライドさせ、本体20をウィンドウガラス取付位置まで移動させる。
次に、作業者1は、ワイヤ巻取装置68からワイヤ11,12を送り出させ、ウィンドウガラス保持具30をライン100に向かって下降させる。ウィンドウガラス保持具30が下降すると、作業者1はウィンドウガラス保持具30のグリップ36cを掴み、ウィンドウガラス50とライン100上を搬送される車体200のウィンドウガラス取付枠200aとの位置調整を行う。このとき、作業者1は、操作器62を操作して、ウィンドウガラス保持具30に取付けられたカメラ40〜43に撮像を行わせる。これによって、カメラ40〜43で撮像された画像が画像処理装置159に入力し、画像処理装置159はカメラ40〜43で撮像された各画像に基づいてモニタ150に画像を表示する。作業者1は、モニタ150を確認することにより、ウィンドウガラス50の4つの角部とウィンドウガラス取付枠200aとの位置関係を把握する。作業者1は、ウィンドウガラス50とウィンドウガラス取付枠200aとの間隔が、上下左右でそれぞれ同じになるよう、モニタ150を確認しながら、ウィンドウガラス保持具30の位置を調整し、ウィンドウガラス50をウィンドウガラス取付枠200aに取付ける。ウィンドウガラス50をウィンドウガラス取付枠200aに取付けると、ポンプ66をOFFしてウィンドウガラス保持具30からウィンドウガラス50を開放する。これによって、ウィンドウガラス50の車体200への取付けが終了する。以下、作業者1は、ライン100上を搬送される各車両200に対して、上述の作業を繰返すこととなる。
次に、ウィンドウガラス取付作業中に行う表示装置140の処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
カメラ40〜43で撮像が開始される(ステップS1)と、画像処理装置159にはカメラ40〜43から出力される画像(画像データ)が入力する(ステップS2)。図5は、各カメラ40〜43から出力された画像141〜144をそれぞれ示している。画像141はカメラ40で撮像された画像であり、画像142はカメラ41で撮像された画像であり、画像143はカメラ42で撮像された画像であり、画像144はカメラ43で撮像された画像である。なお、図5では、ウィンドウガラス50とウィンドウガラス取付枠200aを区別するため、ウィンドウガラス50には斜線を施している(以降の図において同様)。図5に示すように、画像141では画面の左上側にウィンドウガラス50が表示され、画像142では画面の左下側にウィンドウガラス50が表示され、画像143では画面の右上側にウィンドウガラス50が表示され、画像144では画面の右下側にウィンドウガラス50が表示されている。
画像処理装置159は、まず、ステップS2で取り込んだ画像141〜144からウィンドウガラス50の端52の認識を行う(ステップS3)。すなわち、取り込んだ画像141〜144内のウィンドウガラス50の部分を識別し、ウィンドウガラス50の境界線(すなわち、端52)を認識する。
次に、画像処理装置159は、ステップS2で取り込んだ画像141〜144のそれぞれに対して、ステップS3で識別されたウィンドウガラス50の端52のうち画面垂直方向に伸びる端辺52aが画面の中央に表示されるように、取り込んだ画像を画面水平方向にシフトさせる(ステップS4)。図6は図5に示す画像143に対してステップS4の処理を行った後の画像を示している。図6から明らかなように、ステップS4の処理が行われると、画面中央にウィンドウガラス50の端辺52aが表示される。
ステップS5では、画像処理装置159は、ウィンドウガラス50の左側端を撮像した画像(すなわち、画像143,144)に対して左右鏡像反転処理を行う(ステップS5)。図7は図6に示す画像143に対してステップS5の処理を行った後の画像を示している。図6と図7の比較から明らかなように、図6の画像を左右鏡像反転することで、画面右上に表示されていたウィンドウガラス50が画面左上に表示されることとなる。
ステップS6では、画像処理装置159は、(1)左右鏡像反転された画像144が左下に表示されると共に、左右鏡像反転されていない画像142が左上に表示され、(2)左右鏡像反転された画像143が右下に表示されると共に、左右鏡像反転されていない画像141が右上に表示されるように、各カメラ40〜43から入力した4つの画像141〜144を合成し(ステップS6)、合成した画像をモニタ150に出力する(ステップS7)。これによって、モニタ150には4つの画像141〜144を合成した画像が表示される。モニタ150に表示される画像については、後で詳述する。
ステップS8に進むと、画像処理装置159はウィンドウガラス取付作業が終了したか否かを判定する。すなわち、ウィンドウガラス取付作業は、作業者1がポンプ66の作動をOFFして、ウィンドウガラス保持具30からウィンドウガラス50を開放することで終了する。したがって、ポンプ66がOFFされてウィンドウガラス保持具30からウィンドウガラス50が開放されると、制御装置60から画像処理装置159に停止信号が出力される。画像処理装置159は、制御装置60から停止信号が入力されると、ウィンドウガラス取付処理が終了したと判定する。
ウィンドウガラス取付処理が終了している場合(ステップS8でYESの場合)はそのまま処理を終了し、ウィンドウガラス取付処理が終了していない場合(ステップS8でNOの場合)はステップS2に戻って、ステップS2からの処理を繰返す。
図8,9には上述した処理によってモニタ150に表示される画像の一例を示しており、図8はウィンドウガラス50をウィンドウガラス取付枠200aに位置決めする前の画像であり、図9はウィンドウガラス50をウィンドウガラス取付枠200aに位置決めした後の画像である。図8,9に示すように、モニタ150には、左右鏡像反転された画像144(ウィンドウガラス50の左上角の画像)が画面左下に表示され、左右鏡像反転されていない画像142(ウィンドウガラス50の右上角の画像)が画面左上に表示され、左右鏡像反転された画像143(ウィンドウガラス50の左下角の画像)が画面右下に表示され、左右鏡像反転されていない画像141(ウィンドウガラス50の右下角の画像)が画面右上に表示される。
ウィンドウガラス50の左上の角を撮像した画像144は左右鏡像反転されているため、その画像144内の左下にウィンドウガラス50が表示される。一方、ウィンドウガラス50の右上の角を撮像した画像142は左右鏡像反転されていないため、その画像142内の左下にウィンドウガラス50が表示される。すなわち、画像142,144は、同一の位置にウィンドウガラス50が表示される。また、画像142,144にはステップS4の処理が行われているため、ウィンドウガラス50の端辺52aが各画像142,144の水平方向中央に表示される。このため、画像142内のウィンドウガラス50の端辺52aの水平方向の位置が、画像144内のウィンドウガラス50の端辺52aの水平方向の位置と同一となる。したがって、ウィンドウガラス50の右上の端辺52aとウィンドウガラス取付枠200aとの間隔(画像144に示されている)と、ウィンドウガラス50の左上の端辺52aとウィンドウガラス取付枠200aとの間隔(画像142に示されている)との相違を一目で認識することができる。このため、作業者1は、ウィンドウガラス50の上側において、ウィンドウガラス50がウィンドウガラス取付枠200aに対して左右どちらにずれているかを認識することができ、ウィンドウガラス50を適切な方向に移動させることができる(図8に示す例では、ウィンドウガラス50はウィンドウガラス取付枠200aに対して左側にずれており、ウィンドウガラス50を右側に移動させることとなる)。
また、図8,9から明らかなように、作業者1は、ウィンドウガラス50の右上の端辺52aとウィンドウガラス取付枠200aとの間隔(画像144に示されている)が、ウィンドウガラス50の左上の端辺52aとウィンドウガラス取付枠200aとの間隔(画像142に示されている)と同一となるようにウィンドウガラス50を移動させて、ウィンドウガラス50のウィンドウガラス取付枠200aに対する位置決めを行う。上述したように、作業者1は、(1)ウィンドウガラス50の右上の端辺52aとウィンドウガラス取付枠200aとの間隔と(2)ウィンドウガラス50の左上の端辺52aとウィンドウガラス取付枠200aとの間隔との相違を一目で認識することができるため、両者が同一となったか否かも容易に判断することができる。このため、ウィンドウガラス50をウィンドウガラス取付枠200aに容易に位置決めすることができる。
同様に、ウィンドウガラス50の左下の角を撮像した画像143は左右鏡像反転されているため、画像143内の左上にウィンドウガラス50が表示される。一方、ウィンドウガラス50の右下の角を撮像した画像141は左右鏡像反転されていないため、画像141内の左上にウィンドウガラス50が表示される。また、画像141,143にはステップS4の処理が行われているため、ウィンドウガラス50の端辺52aが各画像141,143の水平方向中央に表示される。このため、画像141内のウィンドウガラス50の端辺52aの水平方向の位置が、画像143内のウィンドウガラス50の端辺52aの水平方向の位置と同一となる。したがって、ウィンドウガラス50の右下の端辺52aとウィンドウガラス取付枠200aとの間隔(画像141に示されている)と、ウィンドウガラス50の左下の端辺52aとウィンドウガラス取付枠200aとの間隔(画像143に示されている)との相違を一目で認識することができる。このため、作業者1は、ウィンドウガラス50の下側において、ウィンドウガラス50がウィンドウガラス取付枠200aに対して左右どちらにずれているかを認識することができ、ウィンドウガラス50を適切な方向に移動させることができる。
なお、作業者1は、ウィンドウガラス50の上側の端辺とウィンドウガラス取付枠200aとの間隔(画像142,144に示されている)を、ウィンドウガラス50の上側の端辺とウィンドウガラス取付枠200aとの間隔(画像141,143に示されている)と同一にしなければならない。画像142,144は画面の左側に表示され、画像141,143は画面の右側に表示されるため、ウィンドウガラス50の上下方向のずれが並んで表示されない。しかしながら、ウィンドウガラス50は左右方向に長く、上下方向に短い。このため、ウィンドウガラス50の上下方向のずれは小さい。また、作業者1の作業位置からウィンドウガラス50の上下方向のずれは確認することができる。したがって、ウィンドウガラス50の上下方向のずれが並んで表示されなくても、作業者1の位置決め作業はそれほど困難にならない。
なお、図8,9に示されている状態から、さらに、画像142,144を上下方向に鏡像反転し、かつ、画像142,144内のウィンドウガラス50の上側の端辺の画面垂直方向の位置が、画像141,143内のウィンドウガラス50の下側の端辺の画面垂直方向の位置を同一となるように画像処理を行ってもよい(図10に示す状態)。このようにすると、ウィンドウガラス50の上下方向のずれも一目で認識でき、上下方向の位置合わせを容易に行うことができる。
上述したウィンドウガラス取付装置10では、作業者1は、モニタ150を確認することで、作業位置を移動することなく、ウィンドウガラス50の4つの角部とウィンドウガラス取付枠200aの位置関係を確認することができる。そのため、作業者1は、所定の作業位置を移動することなく一人でウィンドウガラス取付作業を行うことができる。
ウィンドウガラス50の4つの角部を撮像することで、左右方向だけでなく、上下方向のずれもモニタ150上で確認することができ、上下左右の位置合わせを容易に行うことができる。
また、ウィンドウガラスの角部を撮像するにより、作業者1はモニタ150を確認することで、ウィンドウガラス50とウィンドウガラス取付枠200aの上下方向の端と車軸方向の端とを同時に確認することができる。また、ウィンドウガラス50とウィンドウガラス取付枠200aの上下方向の端と車軸方向の端をそれぞれ平行にすることで、ウィンドウガラス50とウィンドウガラス取付枠200aのねじれ方向のずれも調整することができる。さらに、4つの角部を撮像することで、ねじれ方向のずれを4つの角部でバランスよく調整することができる。
なお、ウィンドウガラス50の4つの角部を撮像した画像データは、図11に示すように、左右鏡像反転処理やウィンドウガラス50の端辺を水平方向中央に表示することなくモニタ150に表示してもよい。モニタ150の右下にはカメラ40で撮像された画像141(ウィンドウガラス50の右下角の画像)が表示され、右上にはカメラ41で撮像された画像142(ウィンドウガラス50の右上角の画像)が表示され、左下にはカメラ42で撮像された画像143(ウィンドウガラス50の左下角の画像)が表示され、左上にはカメラ43で撮像された画像144(ウィンドウガラス50の左下角の画像)が表示される。すなわち、モニタ150に表示される画像の位置は、ウィンドウガラス50のそれぞれの角の位置に対応するよう表示されている。これによっても、作業者1はモニタ150を確認するだけで、所定の作業位置を移動することなくウィンドウガラス50の位置合わせを行うことができる。また、モニタ150に表示する画像を、ウィンドウガラス50の実際の位置の対応するように表示することで、作業者1は実際のウィンドウガラス50とウィンドウガラス取付枠200aとの位置関係を容易に認識することができる。
本発明のウィンドウガラス取付装置は、4つの角部を撮像する以外にも、ウィンドウガラス50の左右端を撮像することで、作業者がウィンドウガラスと車体のウィンドウガラス取付枠との位置関係を容易に把握することができる。ここでは、ウィンドウ取付装置10のカメラ40,42を用いる場合について説明する。なお、ウィンドウガラス50の撮像位置は角部に限らず、ウィンドウガラス50の左右端辺の中間であってもよい。このウィンドウ取付装置は、カメラの個数とモニタ150以外は上述のウィンドウ取付装置10と同様の構成であるため、説明は省略する。
ウィンドウ保持具30に保持されたウィンドウガラス50及びウィンドウ取付枠200aはカメラ40,42で撮像される。撮像された画像データは、表示装置140の画像処理装置159に入力される。カメラ40で撮像された画像データは、画像処理装置159によりガラス端辺52aが画像の水平方向中央に位置するように処理され、モニタ150の下側(図12の画像152)に表示される。また、カメラ42で撮像された画像データは画像処理装置159により左右鏡像反転され、ガラス端辺52aが画像の水平方向中央に位置するように処理され、モニタ150の上側(図12の画像151)に表示される。これにより、ウィンドウガラス50の端辺52aが画像151内と画像152内で同一の位置となる。そのため、作業者は図13に示すように、画像151内のウィンドウガラス取付枠200aと画像152内のウィンドウガラス取付枠200aの位置を合わせることで、左右方向の位置合わせができる。この構成によっても、作業者は所定の作業位置を移動することなく、ウィンドウガラス50とウィンドウ取付枠200aとのずれを確認し、位置合わせをすることができる。
また、上述した様々な実施例には、画像内のウィンドウガラス端又はウィンドウガラス取付枠に沿って線を表示するようにしてもよい。表示する線は、撮像された画像に対して目立つように表示することが好ましい。画像に線を表示するには、表示装置140の画像処理装置159で、ウィンドウガラス端又はウィンドウガラス取付枠を検出し、線を表示するよう画像処理を行う。これにより、作業者は位置合わせする目標(ウィンドウガラス端又はウィンドウガラス取付枠)を一目で認識することができる。そのため、作業者はより容易にウィンドウガラスの位置合わせをすることができる。
以上、本発明のいくつかの具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、ウィンドウガラス保持具には、ウィンドウガラスの4つの角部以外にも撮像するようにカメラを取付けてもよい。このとき、モニタには、実際のウィンドウガラスを撮像した位置に対応するように出力する。例えば、ウィンドウガラスの下辺の中央を撮像するカメラを追加する場合、撮像された画像は、モニタの右下端と左下端を撮像した画像の間に出力されるようにすることが好ましい。
また、ウィンドウガラス保持具は、本体からワイヤで接続されていたが、本体から下向きに配されたシリンダ等で保持されていてもよく、本体から伸びる関節部を有するアーム等で連結してもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性をもつものである。
本実施例のウィンドウガラス取付装置の用いたウィンドウガラス取付作業の概略図。 本実施例のウィンドウガラス保持具の斜視図。 本実施例のウィンドウガラス取付装置の制御系を示すブロック図。 画像処理装置で行う画像処理手順を示すフローチャート。 各カメラで撮像された画像を模式的に示す図。 図5の画像143を画像処理した画像を模式的に示す図。 図6を左右鏡像反転した図。 本実施例のモニタに表示される画像の一例を示す図。 同上。 同上。 本実施例のモニタに表示される画像のその他の例を示す図。 その他の実施例のモニタに表示される画像の一例を示す図。 同上。
符号の説明
1:作業者
10:ウィンドウガラス取付装置
30:ウィンドウガラス保持具
40〜43:カメラ
50:ウィンドウガラス
141〜144:画像
60:制御装置
62:操作器
64,65:モータ
66:ポンプ
68:ワイヤ巻取装置
100:コンベア
140:表示装置
150:モニタ
159:画像処理装置
200:車体

Claims (5)

  1. ウィンドウガラス保持具に保持されたウィンドウガラスを作業者が車体の所定の取付位置に位置決めして取付ける際に、作業者の車体に対するウィンドウガラスの取付作業を容易にするウィンドウガラス取付装置であり、
    ウィンドウガラスの右側の端を撮像する少なくとも1つの撮像手段と、
    ウィンドウガラスの左側の端を撮像する少なくとも1つの撮像手段と、
    これら撮像手段で撮像されたウィンドウガラスの右側端の画像と左側端の画像とを併せて表示する表示装置と、を有しており、
    表示装置は、ウィンドウガラスの右側端の画像と左側端の画像ののうちどちらか一方の画像が左右鏡像反転して表示することを特徴とするウィンドウガラス取付装置。
  2. 表示装置は、さらに、左右鏡像反転された画像と左右鏡像反転されていない画像とを上下方向に並んで表示することを特徴とする請求項1に記載のウィンドウガラス取付装置。
  3. 表示装置は、さらに、左右鏡像反転された画像内におけるウィンドウガラスの端の水平方向の位置と左右鏡像反転されていない画像内におけるウィンドウガラスの端の水平方向の位置、若しくは、左右鏡像反転された画像内における車体の取付位置の水平方向の位置と左右鏡像反転されていない画像内における車体の取付位置の水平方向の位置とが一致するように、ウィンドウガラスの右側端の画像と左側端の画像を表示することを特徴とする請求項2に記載のウィンドウガラス取付装置。
  4. 表示装置は、ウィンドウガラスの端又は車体の取付位置の端に沿って線を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のウィンドウガラス取付装置。
  5. ウィンドウガラス保持具に保持されたウィンドウガラスを作業者が車体の所定の取付位置に位置決めして取付ける際に、作業者の車体に対するウィンドウガラスの取付作業を容易にするウィンドウガラス取付方法であり、
    ウィンドウガラスの右側の端を撮像する工程と、
    ウィンドウガラスの左側の端を撮像する工程と、
    各撮像工程で撮像されたウィンドウガラスの右側端の画像と左側端の画像ののうちどちらか一方の画像を左右鏡像反転する工程と、
    左右鏡像反転された画像と左右鏡像反転されていない画像とを併せて表示する工程と、を有することを特徴とするウィンドウガラス取付方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108655717A (zh) * 2018-06-01 2018-10-16 信义节能玻璃(四川)有限公司 汽车前挡风玻璃与镜座组装设备
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