JP2008118196A - デジタル放送のチャンネル検出方法及びそれを用いた受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チャンネル検出方法は、放送波スキャン開始を指示する処理P1と、同調制御を行う処理P2と、OFDM復調部を初期化・動作開始し、同期確立タイマ部24aのカウント開始する処理P3と、放送が行われていると判断する処理P4−1と、同期確立タイマ部24aの満了を判定する処理P4−2と、TS信号Stsを出力し、放送パラメータを検出中であることを通知する処理P5と、次チャンネルへの遷移を指示する処理P6と、最終チャンネルを判定する処理P7と、遷移動作を行う処理P8と、放送波スキャン終了する処理P9とを実行する。放送が行われていないときは、復調部22b、誤り訂正部22c、デコーダ26は動作しない。
【選択図】図1
Description
この地上デジタル放送受信装置は、放送波UHFを受信してベースバンド信号S11bを出力する受信部11と、ベースバンド信号S11bを復調してTS信号Stsとして出力する直交波周波数分割多重(以下「OFDM」という。)復調部12とを有している。OFDM復調部12の出力側には、TS信号Stsを復号して出力データDoutを出力すると共に、デコード信号S13を出力するデコーダ13が接続され、更に、このデコーダ13に、制御信号S14−1,S14−2,S14−3を出力するCPU14が接続されている。
先ず、アンテナ11aで放送波UHFを受信し、チューナ11bに入力する。チューナ11bは、放送波UHFを所定の周波数に同調させ、図示されていないバンドパスフィルタにて不要周波数帯を除去し、ベースバンド信号S11bとしてOFDM復調部12に出力する。
Tscan=(T11b+T12+T13+T14) ・・・・・・(1)
更に、OFDM復調部12の復調処理時間T12は、同期確立部12aの同期確立処理時間T12a、復調部12bの変換処理時間T12b、誤り訂正部12cの誤り訂正処理時間T12cと詳細化できるので、(1)式から下記の(2)式が得られる。
Tscan=(T11b+T12a+T12b+T12c+T13+T14)
・・・・・・(2)
Tt=Tscan×N
=(T11b+T12a+T12b+T12c+T13+T14)×N
・・・・・・(3)
現状のデジタルテレビジョン放送では、図2に示すように、与えられた全てのチャンネル数は50チャンネルあり、その地域で放送が行われている数は10チャンネルに満たないという状況である。残りの40チャンネル以上のチャンネルについては、放送がされていないということを正しく認識する必要があるので、充分に放送の有無が判定できるスキャン時間Tscanをとる必要があり、放送パラメータがあるチャンネルに対して、検索し判定するスキャン時間Tscanはより長い時間が必要となる。そのため、与えられた全てのチャンネルを検索する合計時間Ttは、膨大な時間を要することになり、放送エリアが頻繁にかわる携帯端末では、重大な課題となっていた。
図4は、本発明の実施例1におけるデジタル放送の受信装置(例えば、地上デジタル放送受信装置)を示す概略の構成図である。
図1は、本発明の実施例1の地上デジタル放送受信装置におけるデジタル放送のチャンネル検出方法の処理手順を示すフローチャートである。
制御回路25は、CPU27から放送波スキャン開始・終了指示S27−1を受領し(処理P1)、チューナ21bに対して所定の周波数への同調制御を行う(処理P2)。
チューナ21bが所定の周波数への同調が完了した時点で、制御回路25から制御信号S25−2が出力され、同期確立部22a、復調部22b、誤り訂正部22cは、初期化され、動作を開始する。また、同期確立タイマ部24aをリセットし、カウント開始する(処理P3)。
同期確立タイマ部24aが満了する前に(処理P4−2)、同期確立部22aからの同期確立信号S22a−2を受領した場合は、所定の周波数帯域のチャンネルにおいて放送が行われていると判断する(処理P4−1)。
OFDM復調部22からデコーダ26にTS信号Stsを出力する。更に、制御回路25は、デコーダ26で放送パラメータを検出中であることをCPU27に通知する(処理P5)。
TS信号Stsを復号すると共に、TS信号Stsに対する放送パラメータの抽出を行う(図示はされていない)。
CPU27は、該チャンネルの放送パラメータの抽出が完了、または抽出不可能と判断した時点で次のチャンネルへの遷移を指示する(処理P6)。最終チャンネルでなければ(処理P7)、次のチャンネルへの遷移動作を行い(処理P8)、処理手順P3〜P7を繰り返す。そうでなければ終了する(処理P9)。また、同期確立部22aからの同期確立信号22a−2を受領せずに、同期確立タイマ部24aが満了したときには(処理P4−2)、該チャンネルには放送がされていないと判断し、最終チャンネルでなければ(処理P7)、次のチャンネルへの遷移動作を行い(処理P8)、処理手順P3〜P7を繰り返す。そうでなければ終了する(処理P9)。
Tt=(T21b+T22a+T22b+T22c+T26+T27)×N
・・・・・・(4)
Tt=(T21b+T22a+T22b+T22c+T26+T27)×N1
+(T21b+T22a)×N2+T27 ・・・・・・(5)
本実施例1におけるデジタル放送のチャンネル検出方法及びそれを用いた受信装置によれば、同期確立タイマ部24aを用い、同期確立部22aからの同期確立信号S22aに基づいて放送の有無を判断するようにしたことにより、次の(a),(b)のような効果がある。
図5は、本発明の実施例2におけるデジタル放送の受信装置(例えば、地上デジタル放送受信装置)を示す概略の構成図であり、実施例1を示す図4中の要素と共通の要素には、共通の符号が付されている。
図6は、図5の地上デジタル放送受信装置におけるデジタル放送のチャンネル検出方法の処理手順を示すフローチャートであり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には、共通の符号が付されている。
実施例1の同調処理と同様の処理P1,P2を行う。
実施例1の同調処理と同様の処理P3を行う。
実施例1の判定処理と異なり、同期確立タイマ部24aが満了する前に(処理P11−2)、同期確立部22aからの同期確立信号S22a−2を受領した場合は、所定の周波数帯域のチャンネルにおいて放送が行われていると判断し、誤り訂正タイマ部24bをリセットし、カウント開始する(処理P11−1)。
実施例1の判定処理と異なり、誤り訂正タイマ部24bが満了する前に(処理P12−2)、誤り訂正部22cからの正常復号信号S22cを受領した場合は、所定の周波数帯域のチャンネルにおいて放送が行われていると判断する(処理P12−1)。
実施例1の復調処理と異なり、誤り訂正部22cからデコーダ26にTS信号Stsを出力する。更に、制御回路25は、デコーダ26で放送パラメータを検出中であることをCPU27に通知する(処理P13)。
実施例1のデコード処理と同様の処理を行う(図示はされていない)。
実施例1の遷移処理と異なり、CPU27は、該チャンネルの放送パラメータの抽出が完了、または抽出不可能と判断した時点で次のチャンネルへの遷移を指示する(処理P6)。最終チャンネルでなければ(処理P7)、次のチャンネルへの遷移動作を行い(処理P8)、処理手順P3〜P7を繰り返す。そうでなければ終了する(処理P9)。
Tt=(T21b+T22a+T22b+T22c+T26+T27)
×(N11+N12)+(T21b+T22a)×N2+T27
・・・・・・(6)
Tt=(T21b+T22a+T22b+T22c+T26+T27)×N11
+(T21b+T22a+T22b+T22c)×N12
+(T21b+T22a)×N2+T27 ・・・・・・(7)
本実施例2におけるデジタル放送のチャンネル検出方法及びそれを用いた受信装置によれば、誤り訂正タイマ部24bを用い、誤り訂正部22cからの正常復号信号S22cに基づいて放送の有無を判断するようにしたことにより、実施例1の効果に加えて、以下のような効果がある。
図7は、本発明の実施例3におけるデジタル放送の受信装置(例えば、地上デジタル放送受信装置)を示す概略の構成図であり、実施例2を示す図5中の要素と共通の要素には、共通の符号が付されている。
図8は、図7の地上デジタル放送受信装置におけるデジタル放送のチャンネル検出方法の処理手順を示すフローチャートであり、実施例2を示す図6中の要素と共通の要素には、共通の符号が付されている。
実施例1,2の同調処理と同様の処理P1,P2を行う。
実施例1,2の同調処理と同様の処理P3を行う。
実施例2の第1の判定処理と同様の処理P4−1を行う。
実施例2の第2の判定処理と同様の処理P11−1を行う。
実施例2の誤り訂正処理と同様の処理P13を行う。
実施例1,2のデコード処理と同様の処理を行う(図示はされていない)。
実施例2の遷移処理と異なり、CPU27は、該チャンネルの放送パラメータの抽出が不可能と判断した時点で次のチャンネルへの遷移を指示する(処理P21)。最終チャンネルでなければ(処理P7)、次のチャンネルへの遷移動作を行い(処理P8)、処理手順P3〜P7を繰り返す。そうでなければ終了する(処理P9)。
実施例2の地上デジタル放送受信装置におけるデジタル放送のチャンネル検出方法には、更に、CPU27は、該チャンネルの第1の放送局情報を含む放送パラメータの抽出が完了した時点で、終了を指示する(処理P22)。終了を指示した後に、放送局情報テーブル28に保有した第2の放送局情報を検索・展開して取得する(処理P23)。
波スキャン時間は、次のように計算される。
Tt=(T21b+T22a+T22b+T22c+T26+T27)
+(T21b+T22a+T22b+T22c)×N12
+(T21b+T22a)×N3+T27 ・・・・・・(8)
本実施例3の地上デジタル放送受信装置によれば、放送局情報テーブル28を設けたことで、実施例1,2の効果に加えて、以下のような効果がある。
本発明は、上記実施例1,2,3に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
12a,22a 同期確立部
12b,22b 復調部
12c,22c 誤り訂正部
13,26 デコーダ
14,27 CPU
24−1 同期確立タイマ
24−2 誤り訂正タイマ
25 制御回路
Claims (10)
- デジタル信号からなる放送波のスキャン指示に基づいて、前記放送波に対する所定の周波数帯域のチャンネルが設定され、前記設定されたチャンネルを選択して同調をとる同調処理と、
前記同調処理の処理結果に対し、同期確立を行って同期再生信号を出力すると共に、所定の時間の計時を開始する同期確立処理と、
前記所定の時間の計時が完了する前に、前記チャンネルにおいて放送が行われているかの判定を行う判定処理と、
前記同期再生信号を復調してトランスポートストリーム信号を出力する復調処理と、
前記トランスポートストリーム信号を復号すると共に、前記トランスポートストリーム信号に対する放送パラメータの抽出を行うデコード処理と、
前記放送パラメータの抽出が完了、または、抽出不可能のときに次の前記チャンネルへの遷移指示が与えられて、前記所定の時間の計時が完了しているときには、前記チャンネルが最終チャンネルでなければ、次の前記チャンネルを前記同調処理に対して設定し、前記最終チャンネルであればチャンネル検出を終了する遷移処理と、
を実行することを特徴とするデジタル放送のチャンネル検出方法。 - 前記放送波は、逆フーリエ変換された送信データであることを特徴とする請求項1記載のデジタル放送のチャンネル検出方法。
- 前記復調処理は、高速フーリエ変換を行って、前記同期再生信号を復調することを特徴とする請求項1または2記載のデジタル放送のデジタル放送のチャンネル検出方法。
- 前記復調処理は、前記同期再生信号を復調し、前記復調された前記同期再生信号の誤りを訂正して前記トランスポートストリーム信号を出力することを特徴とする請求項1、2または3記載のデジタル放送のチャンネル検出方法。
- 放送波のスキャン指示に基づいて、前記放送波に対する所定の周波数帯域のチャンネルが設定され、前記設定されたチャンネルを選択して同調をとる同調処理と、
前記同調処理の処理結果に対し、同期確立を行って同期再生信号を出力すると共に、第1の時間の計時を開始する同期確立処理と、
前記第1の時間の計時が完了する前に、前記チャンネルにおいて放送が行われているかの判定を行う第1の判定処理と、
前記同期再生信号を復調し、前記復調された前記同期再生信号の誤りを訂正してトランスポートストリーム信号を出力すると共に、第2の時間の計時を開始する誤り訂正処理と、
前記第2の時間の計時が完了する前に、前記チャンネルにおいて放送が行われているかの判定を行う第2の判定処理と、
前記トランスポートストリーム信号を復号すると共に、前記トランスポートストリーム信号から、第1の放送局情報を含む放送パラメータの抽出を行うデコード処理と、
前記放送パラメータの抽出が完了、または、抽出不可能のときに次の前記チャンネルへの遷移指示が与えられて、前記第1の時間及び前記第2の時間の計時が完了しているときには、前記チャンネルが最終チャンネルでなければ、次の前記チャンネルを前記同調処理に対して設定し、前記最終チャンネルであればチャンネル検出を終了する遷移処理と、
を実行することを特徴とするデジタル放送のチャンネル検出方法。 - 請求項5記載のデジタル放送のチャンネル検出方法には、更に、
最初に前記放送パラメータを抽出した際に、前記放送パラメータの中から前記第1の放送局情報を抽出し、抽出された前記第1の放送局情報に対応した第2の放送局情報に展開し、前記第2の放送局情報を取得する取得処理を実行することを特徴とするデジタル放送のチャンネル検出方法。 - 放送波のスキャン指示に基づいて、前記放送波に対する所定の周波数帯域のチャンネルが設定され、前記設定されたチャンネルを選択して同調をとるチューナと、
前記チューナの同調の結果に対し、同期確立を行って同期再生信号を出力する同期確立部と、
前記同期確立部が同期確立を行ったときに、所定の時間の計時を開始する計時手段と、
前記所定の時間の計時が完了する前に、前記チャンネルにおいて放送が行われているかの判定を行う判定手段と、
前記同期再生信号を復調してトランスポートストリーム信号を出力する復調手段と、
前記トランスポートストリーム信号を復号すると共に、前記トランスポートストリーム信号に対する放送パラメータの抽出を行うデコード手段と、
前記放送パラメータの抽出が完了、または、抽出不可能のときに次の前記チャンネルへの遷移指示が与えられて、前記所定の時間の計時が完了しているときには、前記チャンネルが最終チャンネルでなければ、次の前記チャンネルを前記同調処理に対して設定し、前記最終チャンネルであればチャンネル検出を終了する制御手段と、
を有することを特徴とするデジタル放送の受信装置。 - 前記復調手段は、
高速フーリエ変換を行って、前記同期再生信号を復調する復調部と、
前記復調された前記同期再生信号の誤りを訂正して前記トランスポートストリーム信号を出力する誤り訂正部と、
とにより構成されていることを特徴とする請求項7記載のデジタル放送の受信装置。 - 放送波のスキャン指示に基づいて、前記放送波に対する所定の周波数帯域のチャンネルが設定され、前記設定されたチャンネルを選択して同調をとるチューナと、
前記チューナの同調の結果に対し、同期確立を行って同期再生信号を出力する同期確立部と、
同期確立部が同期確立を行ったときに、第1の時間の計時を開始する第1の計時手段と、
前記第1の時間の計時が完了する前に、前記チャンネルにおいて放送が行われているかの判定を行う第1の判定手段と、
前記同期再生信号を復調する復調部と、
前記復調された同期再生信号の誤りを訂正してトランスポートストリーム信号を出力する誤り訂正部と、
誤り訂正部が前記誤りを訂正したときに、第2の時間の計時を開始する第2の計時手段と、
前記第2の時間の計時が完了する前に、前記チャンネルにおいて放送が行われているかの判定を行う第2の判定手段と、
前記トランスポートストリーム信号を復号すると共に、前記トランスポートストリーム信号から、第1の放送局情報を含む放送パラメータの抽出を行うデコード手段と、
前記放送パラメータの抽出が完了、または、抽出不可能のときに次の前記チャンネルへの遷移指示が与えられて、前記第1の時間及び前記第2の時間の計時が完了しているときには、前記チャンネルが最終チャンネルでなければ、次の前記チャンネルを前記同調処理に対して設定し、前記最終チャンネルであればチャンネル検出を終了する制御手段と、
を有することを特徴とするデジタル放送の受信装置。 - 請求項9記載のデジタル放送の受信装置には、更に、
最初に前記放送パラメータを抽出した際に、前記放送パラメータの中から前記第1の放送局情報を抽出し、抽出された前記放送局情報に対応した第2の放送局情報に展開し、前記第2の放送局情報を取得する取得手段を有することを特徴とするデジタル放送の受信装置。
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