JP2008106927A - 防振装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンプレッサユニットのブラケット10にアッパブッシュ20を取付け、車体のパネル部材にワッシャ21を介してロアブッシュ22を当接させる。アッパブッシュ20とロアブッシュ22との間にコイルばね23を介装し、これらにパイプ部材24を挿通させる。ボルトをパイプ部材24に挿通させて車体のパネル部材に螺着する。コンプレッサユニットをコイルばね23によって弾性的に浮動支持し、その振動をアッパブッシュ20の突起部30とパイプ部材24との摺動によって生じる摩擦力によって減衰する。振幅が大きい場合には、アッパブッシュ20の凸部27とロアブッシュ22の凸部31とが互いに当接して、衝撃を吸収しつつ振動を抑制する。
【選択図】図1
Description
また、上記課題は、自動車に搭載されるブレーキに液圧を供給するポンプ、ブレーキ用倍力装置に負圧を供給する真空ポンプ、パワーステアリングに液圧を供給する油圧ポンプ等の車載用の流体ポンプを有する機器にも共通する課題である。
請求項2の発明に係る防振装置は、請求項1に記載の防振装置において、前記弾性部材を環状形状とし、前記第1部材側の摩擦部材は、前記弾性部材の内周部で構成し、第2部材の摩擦部材は、前記弾性部材の内周部に摺動可能に挿入され、前記第2部材に取り付けられる棒部材からなることを特徴とする。
請求項3の発明に係る防振装置は、請求項2に記載の防振装置において、前記弾性部材の内周には、前記棒部材と当接する軸方向に延びる突起部が複数形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明に係る防振装置は、請求項2に記載の防振装置において、前記弾性部材の内周には、前記棒部材と当接する周方向に延びる突起部が形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明に係る防振装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の防振装置において、前記弾性部材には、前記第2部材側と当接して、前記第1部材と第2部材との相対移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
請求項7の発明に係る防振装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の防振装置において、前記一対の摩擦部材の摺動部を覆うカバーが設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明に係る防振装置は、請求項7に記載の防振装置において、前記カバーは、前記弾性部材に一体に形成されていることを特徴とする。
請求項9の発明に係る防振装置は、請求項7又は8に記載の防振装置において、前記カバーに連通口が設けられていることを特徴とする。
請求項10の発明に係る防振装置は、請求項9に記載の防振装置において、前記連通口を少なくとも2つ設け、一方の連通口には前記カバーの内部から外部への流通のみを許容する逆止弁が設けられ、他方の連通口には前記カバーの外部から内部への流通のみを許容する逆止弁が設けられていることを特徴とする。
請求項11の発明に係る防振装置は、請求項9又は10に記載の防振装置において、前記連通口を少なくとも2つ設け、該2つの連通口を防振装置を取付た状態で前記カバーの下端側と、該下端側の連通口より上方に設けたことを特徴とする。
請求項12の発明に係る防振装置は、請求項請求項2乃至11のいずれかに記載の防振装置において、前記棒部材には、該棒状部材を前記第2部材に固定するためのボルトが挿入される軸方に延びる貫通孔が設けられていることを特徴とする。
請求項13の発明に係る防振装置は、制振すべき第1部材と第2部材との間に介装される防振装置であって、前記第1部材に設けられた取付孔に嵌合して取付けられる筒状の弾性部材と、一端が前記第2部材側に固定され他端が前記弾性部材の内部に摩擦をもって摺動可能に挿入される棒部材と、前記棒状部材の一端側に固着された一端側フランジ部材と、前記棒部材の外周に一端が前記弾性部材と当接し、他端が前記一端側フランジ部材に当接して設けられ両部材を離間させる方向に作用するばねと、前記棒状部材に設けられたボルトの挿入用の貫通孔とからなることを特徴とする防振装置。
請求項14の発明に係る防振装置は、請求項1乃至13のいずれかに記載の防振装置において、前記第1部材が車載用流体ポンプの取付ブラケットであり、第2部材が自動車のボディであることを特徴とする。
請求項2の発明に係る防振装置によれば、弾性部材が摩擦部材となり、安価に簡単な構成で前記請求項1の効果を得ることができる。
請求項3の発明に係る防振装置によれば、突起部の形状により摩擦力の設定が可能となり、また、揺動方向の力が働いても、突起部間に逃げがあるので、摩擦力が高くなりすぎることを防止できる。
請求項4の発明に係る防振装置によれば、突起部の形状により摩擦力の設定が可能となり、さらに、軸方向の移動方向に応じて摩擦力を設定することも可能となる。
請求項5の発明に係る防振装置によれば、大きな振幅に対して弾性部材が第2部材側と当接することによって、過振を防止し、当接後は、弾性部材の弾性で振動を抑えることができる。
請求項6の発明に係る防振装置によれば、内周部の周囲に空隙により、揺動方向の力が働いても、揺動を効果的に吸収することができる。
請求項8の発明に係る防振装置によれば、カバーを弾性部材と一体化したことにより、部品点数を削減することができる。
請求項9の発明に係る防振装置によれば、カバーの内部に侵入した水分を排出することができる。
請求項10の発明に係る防振装置によれば、カバーの下端側の連通口からカバーの内部に侵入した水分を排出でき、その上方の連通口より空気を吸うことができ、一旦排出した水分をすぐに吸うことを防止できる。
請求項11の発明に係る防振装置によれば、カバーの内部と外部との間で空気を循環させて、カバーの内部を換気することができる。
請求項12の発明に係る防振装置によれば、第2部財側の摩擦部材としての機能と取付けのための機能を一の棒部材で構成できるので、部品点数を削減でき、小型化が可能である。
請求項13の発明に係る防振装置によれば、ばねによって第1及び第2部材を弾性的に支持して振動を吸収することができ、また、一対の摩擦部材の摺動によって生じる摩擦力によって振動を減衰することができる。さらに、弾性部材により、ばねの軸方向以外の振動に対しても防振効果を発揮できる。
請求項14の発明に係る防振装置によれば、自動車のボディに振動を伝えることを防止できる。
本発明の第1実施形態について、図1乃至図3を参照して説明する。
本実施形態に係る防振装置を適用した自動車のエアサスペンション装置について、図3を参照して説明する。図3に示すように、エアサスペンション装置1は、ばね上、ばね下間、すなわち、車輪を支持するサスペンションメンバと車体との間に介装されるエアサスペンション2と、エアサスペンション2に圧縮空気を給排するためのコンプレッサユニット3(第1部材)とを備えている。
なお、ボルト10による結合は、パネル部材12に雌ねじを設けて螺着させてもよく、また、ナットを利用して結合させてもよい。
このパイプ部材24の内部は、本発明の貫通孔を形成しており、この貫通孔内にボルト10が挿入される。その際、ボルトの頭側に後述の第2実施形態に記載した大径のワッシャ36を設けることが望ましく、このワッシャによりアッパブッシュ20の移動範囲規制することができる。
またパイプ部材24は、ワッシャ21に溶接等で固着させてもよい。
給排制御バルブ8を供給位置とし、モータ7によってコンプレッサ6を作動させてエアドライヤ7及びエアライン17を介してエアサスペンション2のエアばね4に圧縮空気を供給することによって車高を上昇させることができ、モータ7を停止して給排制御バルブ8を閉じてエアばね4を密閉することによって車高を維持することができ、また、給排制御バルブ8を排気位置に切換えてエアばね4から圧縮空気を排出することによって車高を低下させることができる。
また、本実施形態では、ロアブッシュ22を弾性体とした例を示したが、剛体であってもよい。
また、排水口39の上部には、通気口39A(連通口)が設けられており、この通気口39Aにより呼吸できるようにしている。なお、排水口39からなるべく水を吸い込まないように、排水口39の合計面積より通気口39Aの合計通路面積を大きくなるように設定されている。
Claims (14)
- 制振すべき第1部材と第2部材との間に介装される防振装置であって、前記第1部材に取付けられる弾性部材と、該弾性部材を介して前記第1部材と第2部材との間をばね性を持って支持する支持手段と、前記第1及び第2部材のそれぞれに取付けられて振動によって互いに摺動する一対の摩擦部材とを備えていることを特徴とする防振装置。
- 前記弾性部材を環状形状とし、前記第1部材側の摩擦部材は、前記弾性部材の内周部で構成し、第2部材の摩擦部材は、前記弾性部材の内周部に摺動可能に挿入され、前記第2部材に取り付けられる棒部材からなることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
- 前記弾性部材の内周には、前記棒部材と当接する軸方向に延びる突起部が複数形成されていることを特徴とする請求項2に記載の防振装置。
- 前記弾性部材の内周には、前記棒部材と当接する周方向に延びる突起部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の防振装置。
- 前記弾性部材には、前記第2部材側と当接して、前記第1部材と第2部材との相対移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の防振装置。
- 前記弾性部材の前記内周部の周囲に空隙を設け、前記内周部の軸の揺動性を高めたこと特徴とする請求項2乃至5いずれかに記載の防振装置。
- 前記一対の摩擦部材の摺動部を覆うカバーが設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の防振装置。
- 前記カバーは、前記弾性部材に一体に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の防振装置。
- 前記カバーに連通口が設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載の防振装置。
- 前記連通口を少なくとも2つ設け、一方の連通口には前記カバーの内部から外部への流通のみを許容する逆止弁が設けられ、他方の連通口には前記カバーの外部から内部への流通のみを許容する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の防振装置。
- 前記連通口を少なくとも2つ設け、該2つの連通口を防振装置を取付た状態で前記カバーの下端側と、該下端側の連通口より上方に設けたことを特徴とする請求項9又は10に記載の防振装置。
- 前記棒部材には、該棒状部材を前記第2部材に固定するためのボルトが挿入される軸方に延びる貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項2乃至11のいずれかに記載の防振装置。
- 制振すべき第1部材と第2部材との間に介装される防振装置であって、前記第1部材に設けられた取付孔に嵌合して取付けられる筒状の弾性部材と、一端が前記第2部材側に固定され他端が前記弾性部材の内部に摩擦をもって摺動可能に挿入される棒部材と、該棒部材の他端側に設けられ、前記棒状部材の一端側に固着された一端側フランジ部材と、前記棒部材の外周に一端が前記弾性部材と当接し、他端が前記一端側フランジ部材に当接して設けられ両部材を離間させる方向に作用するばねと、前記棒状部材に設けられたボルトの挿入用の貫通孔とからなることを特徴とする防振装置。
- 前記第1部材が車載用流体ポンプの取付ブラケットであり、第2部材が自動車のボディであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の防振装置。
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