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JP2008196679A - ボルトの緩み防止構造 - Google Patents

ボルトの緩み防止構造 Download PDF

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JP2008196679A
JP2008196679A JP2007035674A JP2007035674A JP2008196679A JP 2008196679 A JP2008196679 A JP 2008196679A JP 2007035674 A JP2007035674 A JP 2007035674A JP 2007035674 A JP2007035674 A JP 2007035674A JP 2008196679 A JP2008196679 A JP 2008196679A
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shaft
bolt
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pulley
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JP2007035674A
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Makoto Iizuka
飯塚  誠
Masayuki Kono
雅行 河野
Daisuke Asakura
大輔 朝倉
Masanori Amemori
雅典 雨森
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
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Abstract

【課題】圧縮機において、ストッパのシャフトとの接触面における摩耗を起因としてボルトが緩むことを防止する。
【解決手段】ストッパ20をシャフト7の軸方向に並設された構成部材21と構成部材22とで構成し、これら構成部材21、22を軟鋼で形成する一方で、シャフト7と接触する構成部材22について、表面処理により構成部材21よりも硬度を高めることで、構成部材22のシャフト7と接する面が当該シャフト7と擦れあっても摩耗し難くする。
【選択図】図2

Description

この発明は、圧縮機の動力伝達装置において、ストッパ等の介在部材でシャフトとの接触面に摩耗が生ずることを起因として、ボルトに緩みが生ずるのを防止する構造に関する。
この種の車両搭載型の圧縮機において、ハブをシャフトの先端側に固定する構造としては、例えば特許文献1等に示されるように、略円筒状のハブの中央部位に孔を形成し、この孔の内周面に内歯を設けてスプライン溝とすると共に、圧縮機のハウジングから突出したシャフトの先端部分に対し、前記内歯と噛合する外歯を設けてスプライン軸とし、これらの内歯と外歯とを噛み合せた状態で、ハブの孔内に係合されたストッパを介在しつつ、ボルトをシャフトの先端部分に形成された雌ネジに螺合させるものが公知である。
一方、圧縮機の圧縮室内での圧縮動作に伴い圧縮反力が発生し、この圧縮反力がシャフトに伝達されて、シャフトにおいてトルク変動が励起されるものであり、圧縮運転時にシャフトに作用する外部駆動源からの入力トルクに対する抵抗トルクが非常に低い状態で、この圧縮反力によるトルク変動がシャフトに作用されると、そのトルク変動の負側の値がトルク0のレベルを越えて、シャフトに負のトルクが作用することがあり、この場合には、シャフトに螺合されたボルト等に対し締結方向と逆方向の回転力が付与されて、当該ボルト等に緩みが生ずることは知られており、その対策のための圧縮機は提供されている(例えは、特許文献2等を参照。)。
特開2006−316951号公報 特開平9−133074号公報
これに対し、ハブのスプライン溝の内歯とシャフトのスプライン軸の外歯とに隙間がありガタつきを有する場合には、シャフトや圧縮機の本体の微振動等により、図7に示されるように、ストッパ101とシャフト102とが擦れ合って、相対的に柔らかいストッパ101に摩耗が発生して減少部103を生じ、この状態が進行すると、ボルト104の軸力が低下してボルト104が締結方向と逆方向に回転して緩みを生じ、最終的にはボルト104がシャフト102から脱落することが懸念されるところ、上記特許文献2は、スプライン溝の内歯とスプライン軸の外歯とのガタつき自体をなくそうというもので、部品寸法精度の向上を要求し、スプライン溝の内歯とスプライン軸の外歯との組み付け性が損なわれることが懸念される。
そこで、本発明は、圧縮機において、ストッパのシャフトとの接触面における摩耗を起因としてボルトが緩むことを防止したボルトの緩み防止構造を提供することを目的とする。
本発明に係るボルトの緩み防止構造は、駆動源からの動力を受けて回転するプーリと、ハブと、このハブ内に装着されて前記プーリから伝達手段を介して伝達された動力により回転するシャフトとを有して構成された圧縮機において、前記ハブ内であって、前記シャフトに挿入されるボルトの頭部と前記シャフトの軸方向の先端部との間に介在部材が配されており、この介在部材は、前記シャフトの軸方向に沿って並ぶ複数の構成部材で構成され、前記シャフトの先端部と当接する構成部材は、他の構成部材よりも相対的に硬度が高められていることを特徴としている(請求項1)。介在部材は、例えばストッパ等と称される軟鋼で形成された環状の部材である。介在部材を構成する構成部材について軟鋼でありながらその硬度を相対的に高める手段としては、例えば、構成部材を木炭粉の入った密閉容器中で加熱したり、浸炭剤の入った高熱溶融塩の中へ入れて加熱したりする浸炭焼き入れがある。そして、窒化剤を混合することによって、表面を浸炭窒化して、さらに構成部材の硬度を高める方法もある。
これにより、介在部材のうちシャフトと接触する構成部材は、軟鋼で形成されていても、軟鋼で形成され且つ処理のされていない他の構成部材よりも少なくともその表面において相対的に硬度を高めることができるので、ハブの貫通孔のスプライン溝の内歯とシャフトのスプライン軸の外歯との間に隙間があってガタつき、これに伴う微振動等により介在部材の構成部材のシャフトと接する面が当該シャフトと擦れあっても摩耗し難くなる。一方、介在部材のうち他の構成部材は、処理されない軟鋼の性質のままであるので、ボルトとの摩擦係数が低下してボルトが滑り易くなることがない。
また、本発明に係るボルトの緩み防止構造は、駆動源からの動力を受けて回転するプーリと、ハブと、このハブ内に装着されて前記プーリから伝達手段を介して伝達された動力により回転するシャフトとを有して構成された圧縮機において、前記ハブ内であって、前記シャフトに挿入されるボルトの頭部と前記シャフトの軸方向の先端部との間に単体の介在部材が配されており、この介在部材は、軟鋼で形成されていると共に、前記シャフトの先端部と当接する部位は、他の部位よりも相対的に硬度が高められていることを特徴としている(請求項2)。介在部材は、例えばストッパ等と称される軟鋼で形成された環状の部材である。介在部材について軟鋼でありながらシャフトと接触する面の硬度を相対的に高める手段としては、例えば、焼き入れ、コーティングや耐摩耗材の塗布等がある。
これにより、介在部材が軟鋼で形成されていても、シャフトと当接する面側の部位を、介在部材の他の部位よりも相対的に硬度を高くすることで、ハブの貫通孔のスプライン溝の内歯とシャフトのスプライン軸の外歯との間に隙間があってガタつき、これに伴う微振動等により介在部材のシャフトとの接触面が当該シャフトと擦れあっても摩耗し難くなる。一方、介在部材のうちシャフトと接触しない面は、処理されない軟鋼の性質のままであるので、ボルトとの摩擦係数が低下してボルトが滑り易くなることがない。
更に、本発明に係るボルトの緩み防止構造は、駆動源からの動力を受けて回転するプーリと、ハブと、このハブ内に装着されて前記プーリから伝達手段を介して伝達された動力により回転するシャフトとを有して構成された圧縮機において、前記ハブ内であって、前記シャフトに挿入されるボルトの頭部と前記シャフトの軸方向の先端部との間に介在部材が配されており、この介在部材は軟鋼で形成されていると共に、この介在部材よりも前記シャフトの先端部側にこの介在部材よりも相対的に硬度が高められた第2の介在部材が配されていることを特徴としている(請求項3)。介在部材は、例えばストッパ等と称される軟鋼で形成された環状の部材である。第2の介在部材は、例えば薄い環状のシム等であり、シャフトと擦れ合っても摩耗しない硬鋼等で形成されている。
これにより、介在部材が直接的にシャフトの外面と接触しないので、ハブの貫通孔のスプライン溝の内歯とシャフトのスプライン軸の外歯との間に隙間があってガタつき、これに伴う微振動等が生じても、介在部材の外面がシャフトの外面と擦れ合って摩耗することがなくなる。そして、介在部材自体は、処理されない軟鋼の性質のままであるので、ボルトとの摩擦係数が低下してボルトが滑り易くなることがない。
そして、前記第2の介在部材の内径側端部は、その内側において、前記シャフトのネジ部の谷側部位と係合可能な延設部を有している(請求項4)。これにより、ボルトに第2の介在部材を装着した際に、第2の介在部材は、その内側に設けられた延設部がボルトのネジ部の谷側部位と係合するので、ボルトの脱落防止をより確実に図ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、介在部材を構成する構成部材が全て軟鋼で形成されていても、シャフトと接触する構成部材は他の構成部材よりも少なくともその表面において相対的に硬度が高くなっている。このため、ハブの貫通孔のスプライン溝の内歯とシャフトのスプライン軸の外歯との間に隙間があってガタつき、これに伴う微振動等により介在部材の構成部材のシャフトと接触する面が当該シャフトと擦れあっても、構成部材の接触面が摩耗し難くなるので、ボルトの軸力が相対的に低下してボルトが緩むことがなくなり、ボルトが脱落するのを防止することができる。しかも、介在部材のうちボルトと接触する構成部材は、処理されない軟鋼の性質のままであるので、ボルトとの摩擦係数が低下してボルトが滑り易くなることがなく、ボルトの緩みに対し不利な条件となるのを回避することもできる。
請求項2に記載の発明によれば、単体の介在部材が軟鋼で形成されていても、シャフトと接触する面側の部位は介在部材の他の部位よりも相対的に硬度が高くなっている。このため、ハブの貫通孔のスプライン溝の内歯とシャフトのスプライン軸の外歯との間に隙間があってガタつき、これに伴う微振動等により介在部材のシャフトと接する面が当該シャフトと擦れあっても介在部材のシャフトと接触する面側部位は摩耗し難くなるので、ボルトの軸力が相対的に低下してボルトが緩むことがなくなり、ボルトが脱落するのを防止することができる。しかも、介在部材のうちシャフトと接触しない面側の部位は、処理されない軟鋼の性質のままであるので、ボルトとの摩擦係数が低下してボルトが滑り易くなることがなく、硬化でボルトの緩みに対し不利な条件となるのを回避することもできる。
請求項3に記載の発明によれば、介在部材が軟鋼であっても、この介在部材の外面が直接的にシャフトの外面と接触することがない。このため、ハブの貫通孔のスプライン溝の内歯とシャフトのスプライン軸の外歯との間に隙間があってガタつき、これに伴う微振動等により、介在部材がシャフトと擦れ合って摩耗すること自体が回避されるので、ボルトの軸力が相対的に低下することがなく、ボルトが脱落するのを防止することができる。しかも、介在部材は、処理されない軟鋼の性質のままであるので、ボルトとの摩擦係数が低下してボルトが滑り易くなることがなく、硬化でボルトの緩みに対し不利な条件となるのを回避することもできる。
請求項4に記載の発明によれば、ボルトに第2の介在部材を装着した際に、第2の介在部材は、その内側に設けられた延設部がボルトのネジ部の谷側部位と係合するので、ボルトの脱落防止をより確実に図ることができる。
以下、この発明の実施形態を図面により説明する。
図1及び図2において、この発明に係るクラッチレス圧縮機の動力伝達装置1の一例が示されている。この動力伝達装置1は、プーリ2と、ハブ3と、ダンパ用内側リング4と、ダンパ用外側リング5と、ダンパーゴム6とを有して基本的に構成されている。
このうち、プーリ2は、圧縮機のハウジング8から突設されたボス部8aにラジアル軸受9を介して回転可能に装着されている。また、プーリ2の外周面には、図示しない駆動ベルト(Vベルト)を取り付けるための溝10が形成され、駆動ベルトを介して連結されたエンジン等の駆動源(図示せず)からの回転動力により、シャフト7を回転中心として回転するようになっている。
シャフト7の先端側は、圧縮機のハウジング8から突出し、その突出した先端部には、ボルト11によりハブ3が軸方向に固定されている。より具体的には、図2に示されるように、ハブ3は、その中央に貫通孔13を有する筒状体のもので、この貫通孔13は、その内周面に複数の内歯14を形成することでスプライン溝を有しており、またシャフト7の先端部は、その外周面に前記内歯14と噛合する複数の外歯15を形成してスプライン軸としている。そして、ストッパ20を介在部材として、ボルト11をシャフト7の先端部に形成された雌ネジ16に螺合させることで、シャフト7の先端部にハブ3を軸方向に固定するようになっている。尚、ストッパ20については後で詳述する。
ハブ3には、その外側面にダンパ用内側リング4が一体に形成されている。このダンパ用内側リング4は、径方向外側へ延設されたフランジ部4aと、このフランジ部4aとその外周端にて一体に形成されて、ハウジング8とは反対側へ延設された円筒部4bとを有して構成されている。
ダンパ用内側リング4の円筒部4bにはダンパーゴム6を介してダンパ用外側リング5が保持されている。このダンパ用外側リング5は、ダンパ用内側リング4の円筒部4bよりも径が大きくなるように形成されてダンパーゴム6を円筒部4bとの間で保持する円筒部5bと、この円筒部5bに一体に形成されて径方向外側に延設されたフランジ部5aとを有して構成されている。
そして、ダンパ用外側リング5のフランジ部5aは、ボルト17等の係合手段によってプーリ2に固定されている。
従って、動力源からの回転動力が駆動ベルトを介してプーリ2に伝達されると、ダンパ用外側リング5、ダンパーゴム6、ダンパ用内側リング4及びハブ3を介してシャフト7に伝達される。
ところで、ストッパ20は、この実施形態では、環状の2つの構成部材21、22から構成されており、図2に示されるように、ハブ3の貫通孔13内において、ボルト11の頭部11aとシャフト7の先端部との間でシャフト7の軸方向に沿って並設されたものとなっている。
そして、各構成部材21、22は、双方とも軟鋼で形成されている一方、シャフト7側の構成部材22は、処理によりその表面に構成部材21よりも相対的にその硬度が高い部位23が形成されたものとなっている。この処理は、熱処理として、例えば、構成部材を木炭粉の入った密閉容器中で加熱したり、浸炭剤の入った高熱溶融塩の中へ入れて加熱したりする浸炭焼き入れ方法が採られる。更に、窒化剤を混合することによって、表面を浸炭窒化する方法もあり、これにより、構成部材22の硬度をより一層高めることが可能である。但し、構成部材22の硬度を高める方法はこれに限定されず、シャフト7の先端部の面と接触する面がシャフト7と擦れ合っても摩耗しない程度の硬度を確保することができれば良い。
これにより、ハブ3の貫通孔13のスプライン溝の内歯14とシャフト7のスプライン軸の外歯15との間に隙間があってガタつき、これに伴う微振動等によりストッパ20の構成部材22のシャフト7と接触する面がシャフト7と擦れあっても、構成部材22の接触面が摩耗し難くなるので、ボルト11の軸力が相対的に低下してボルト11が緩むことがなくなり、ボルト11が脱落するのを防止することができる。しかも、ストッパ20の構成部材21は、柔らかい軟鋼の性質のままであるので、ボルト11との摩擦係数が低下してボルト11が滑り易くなることがなく、ボルト11の緩みに対し不利な条件を生ずるのを回避することもできる。
もっとも、ストッパ20は、上記のように複数の構成部材から構成されたものでなく、図3に示されるように、軟鋼で形成された単体のものとしつつ、処理によりシャフト7と接触する側の表面に構成部材21よりも相対的にその硬度が高い部位23が形成されたものとしても良い。これにより、ハブ3の貫通孔13のスプライン溝の内歯14とシャフト7のスプライン軸の外歯15との間に隙間があってガタつき、これに伴う微振動等によりストッパ20のシャフト7と接触する面がシャフト7と擦れあっても、当該接触面が摩耗し難くなるので、ボルト11の軸力が相対的に低下してボルト11が緩むことがなくなり、ボルト11が脱落するのを防止することができる。しかも、ストッパ20のうちシャフト7と接触する面以外は、柔らかい軟鋼の性質のままであるので、ボルト11との摩擦係数が低下してボルト11が滑り易くなることがなく、ボルト11の緩みに対し不利な条件が生ずるのを回避することもできる。
図4及び図5において、この発明に係るクラッチレス圧縮機の動力伝達装置1の他の例が示されている。以下、この実施形態について説明する。但し、先の実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
ストッパ20は、この実施形態では、軟鋼で形成され且つ表面処理のされていない単体のもので、図4に示されるように、ハブ3の貫通孔13内において、ボルト11の頭部11aとシャフト7の先端部との間に介在されたものとなっている。そして、このストッパ20よりもシャフト7側においてシム24が別に介在されている。このシム24は、例えば軟鋼よりも硬度の高い硬鋼等と称される素材により形成された環状のものである。
これにより、ハブ3の貫通孔13のスプライン溝の内歯14とシャフト7のスプライン軸の外歯15との間に隙間があってガタつき、これに伴う微振動等により、ストッパ20がシャフト7と擦れ合って摩耗すること自体が回避されるので、ボルト11の軸力が相対的に低下することがなく、ボルト11が脱落するのを防止することができる。しかも、ストッパ20は、柔らかい軟鋼の性質のままであるので、ボルト11との摩擦係数が低下してボルト11が滑り易くなることがなく、ボルト11の緩みに対し不利な条件が生ずるのを回避することもでき、更に従来のストッパをそのまま用いることが可能であるので、コストの削減も図ることができる。
そして、シム24は、図6に示されるように、その内側から延設部25を略径方向に一体的に延設して、シム24を装着した際に延設部25がボルト11のネジ部11bのうちの谷側部位と係合させることが可能としても良い。これにより、ボルト11の脱落防止をより確実に図ることができる。
図1は、この発明に係る第1の実施形態におけるボルトの緩み防止構造を用いた圧縮機の動力伝達装置及びその周辺部位を示す断面図である。 図2は、同上のボルトの緩み防止構造を示す拡大図である。 図3は、図2のボルトの緩み防止構造の変形例を示す拡大図である。 図4は、この発明に係る第2の実施形態におけるボルトの緩み防止構造を用いた圧縮機の動力伝達装置及びその周辺部位を示す断面図である。 図5は、同上のボルトの緩み防止構造を示す拡大図である。 図6は、図5のボルトの緩み防止構造の変形例を示す拡大図である。 図7は、ストッパのシャフトと接触する面が摩耗する不具合を有する、従来の圧縮機の動力伝達装置及びその周辺部位を示す断面図である。
符号の説明
1 動力伝達装置
2 プーリ
3 ハブ
4 ダンパ用内側リング
4a フランジ部
4b 円筒部
5 ダンパ用外側リング
5a フランジ部
5b 円筒部
6 ダンパーゴム
7 シャフト
8 圧縮機のハウジング
8a ボス部
9 ラジアル軸受
10 溝
11 ボルト
11a 頭部
13 貫通孔
14 内歯
15 外歯
16 雌ネジ
17 ボルト
20 ストッパ(介在部材)
21 構成部材
22 構成部材
23 硬度が高い部位
24 シム(第2の介在部材)

Claims (4)

  1. 駆動源からの動力を受けて回転するプーリと、ハブと、このハブ内に装着されて前記プーリから伝達手段を介して伝達された動力により回転するシャフトとを有して構成された圧縮機において、
    前記ハブ内であって、前記シャフトに挿入されるボルトの頭部と前記シャフトの軸方向の先端部との間に介在部材が配されており、この介在部材は、前記シャフトの軸方向に沿って並ぶ複数の構成部材で構成され、前記シャフトの先端部と当接する構成部材は、他の構成部材よりも相対的に硬度が高められていることを特徴とするボルトの緩み防止構造。
  2. 駆動源からの動力を受けて回転するプーリと、ハブと、このハブ内に装着されて前記プーリから伝達手段を介して伝達された動力により回転するシャフトとを有して構成された圧縮機において、
    前記ハブ内であって、前記シャフトに挿入されるボルトの頭部と前記シャフトの軸方向の先端部との間に単体の介在部材が配されており、この介在部材は、前記シャフトの先端部と当接する部位が、他の部位よりも相対的に硬度が高められていることを特徴とするボルトの緩み防止構造。
  3. 駆動源からの動力を受けて回転するプーリと、ハブと、このハブ内に装着されて前記プーリから伝達手段を介して伝達された動力により回転するシャフトとを有して構成された圧縮機の動力伝達装置において、
    前記ハブ内であって、前記シャフトに挿入されるボルトの頭部と前記シャフトの軸方向の先端部との間に介在部材が配されており、この介在部材よりも前記シャフトの先端部側にこの介在部材よりも相対的に硬度が高められた第2の介在部材が配されていることを特徴とするボルトの緩み防止構造。
  4. 前記第2の介在部材は、その内側において、前記シャフトのネジ部の谷側部位と係合可能な延設部を有していることを特徴とする請求項3に記載のボルトの緩み防止構造。
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