JP2008176100A - 電子写真用トナー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】結着樹脂、着色剤及び離型剤を有するトナー母体粒子と、数平均一次粒子径の異なる少なくとも2種の外添剤を含む電子写真用トナーにおいて、該外添剤は、数平均一次粒子径が50〜200nmの大径外添剤と、数平均一次粒子径が5〜40nmの小径外添剤であり、且つ、下記の条件を満たすことを特徴とする電子写真用トナー。
【選択図】なし
Description
該外添剤は、数平均一次粒子径が50〜200nmの大径外添剤と、数平均一次粒子径が5〜40nmの小径外添剤であり、且つ、下記の条件を満たすことを特徴とする電子写真用トナー。
条件
当該電子写真用トナーに含む大径外添剤の量をXa質量%、小径外添剤の量をXb質量%とし、該電子写真用トナーを分散剤溶液中で一分間超音波処理を行った後に当該電子写真用トナーに残存する前記大径外添剤の残存量をYa質量%、小径外添剤の残存量をYb質量%としたとき、大径外添剤の残存率Za(=Ya/Xa)が80%以上、小径外添剤の残存率Zb(=Yb/Xb)が30〜60%である。
外添剤としては、大径外添剤と小径外添剤の少なくとも2種類の外添剤を用いる。尚、大径外添剤と小径粒子の粒径差は30nm以上が好ましい。30nm以上とすることでスペーサー効果が顕著に発揮され、小径粒子をトナー母体粒子表面により長期間保持することができる。
大径外添剤の数平均一次粒径は、トナー母体粒子表面への固着化とスペーサー効果とを両立させるため、50〜200nm、好ましくは80〜120nmである。
小径外添剤の数平均一次粒径は、トナー母体粒子表面を転がり良好な流動性や安定した帯電量を得るため、5〜40nm、好ましくは10〜30nmである。
外添剤の数平均一次粒径は、具体的には下記の方法によって測定されるものである。
本発明では、トナー中の大径外添剤の量をXa質量%、小径外添剤の量をXb質量%とし、該電子写真用トナーを分散剤溶液中で一分間超音波処理を行った後に当該電子写真用トナーに残存する前記大径外添剤の残存量をYa質量%、小径外添剤の残存量をYb質量%としたとき、大径外添剤の残存率Za(=Ya/Xa)が80%以上、小径外添剤の残存率Zb(=Yb/Xb)が30〜60%であることを特徴としている。
トナー中の小径外添剤の含有量Xb及び大径外添剤の含有量Xa、並びに小径外添剤の残存量Ya及び大径外添剤の残存量Ybは、蛍光X線分析法で求める。具体的には、あらかじめ外添剤の含有量が明らかなトナーを用いて、蛍光X線分析で検量線を作成し、この検量線を使ってトナー中の外添剤量を蛍光X線分析法で求める。蛍光X線装置としては、「XRF−1700」((株)島津製作所製)を用いることが可能である。
管電圧 40kV
管電流 95mA
フィルター なし
分光系条件/スリット 標準
アッテネータ なし
分光結晶(Si=PET、Ti=LiF、Al=PET)(Fe=LiF、Cl=Ge、Ca=LiF)
検出器(Si=、Ti=、Al=)(Fe=SC、Cl=FPC、Ca=FPC)
ただし、大径外添剤と小径外添剤が同種の材料である場合は、上記手段によっては同時に測定することはできない。この場合は、超音波前後のトナーを走査型電子顕微鏡により3万倍にて写真撮影し、トナー表面を被覆している各外添剤のトナー表面被覆率を面積率にて算出し、その差により残存率を算出するものとする。
外添剤の残存量を測定するトナーは、トナーを分散剤溶液中で一分間超音波処理後、洗浄、乾燥して準備する。
本発明のトナーの製造方法は、結着樹脂、着色剤及び離型剤を含むトナー母体粒子に、粒径の異なる少なくとも2種類以上の外添剤を混合して作製する。
(1)離型剤をラジカル重合性単量体に溶解或いは分散する溶解/分散工程
(2)離型剤を溶解/分散させた重合性単量体溶液を溶液媒体中で液滴化し、ミニエマルジョン重合して樹脂粒子の分散液を調製する重合工程
(3)一般式(1)で表される化合物を含有する溶液媒体中で着色剤を分散させる着色剤分散工程
(4)溶液媒体中で樹脂粒子と着色剤粒子を会合させて会合粒子を得る凝集・融着工程
(5)会合粒子を熱エネルギーにより熟成して形状を調整しトナー母体粒子とする熟成工程
(6)トナー母体粒子の分散液を、冷却する冷却工程
(7)冷却されたトナー母体粒子の分散液から当該トナー母体粒子を固液分離し、当該トナー母体から界面活性剤などを除去する洗浄工程
(8)洗浄処理されたトナー母体粒子を、乾燥する乾燥工程
(9)乾燥処理されたトナー母体粒子に、外添剤を添加する工程
以下、各工程について説明する。
この工程は、ラジカル重合性単量体に離型剤を溶解或いは分散させて、当該離型剤のラジカル重合性単量体溶液を調製する工程である。
この重合工程の好適な一例においては、界面活性剤を含有した溶液媒体中に、前記離型剤を溶解或いは分散したラジカル重合性単量体溶液を添加し、機械的エネルギーを加えて液滴を形成させ、次いで水溶性のラジカル重合開始剤からのラジカルにより当該液滴中において重合反応を進行させる。尚、前記溶液媒体中に、核粒子として樹脂粒子を添加しておいても良い。
この工程は、一般式(1)で表される化合物と界面活性剤を含有する溶液媒体中に着色剤粒子を添加し、分散装置を用いて着色剤粒子を溶液媒体中に分散させる工程である。
凝集工程は、重合工程により得られた樹脂粒子と着色剤粒子を用いて着色粒子を形成する工程である。又、当該凝集工程においては、樹脂粒子や着色剤粒子とともに、離型剤粒子や荷電制御剤などの内添剤粒子なども凝集させることができる。
熟成は、熱エネルギー(加熱)により行う方法が好ましい。
この工程は、前記トナー母体粒子の分散液を冷却処理(急冷処理)する工程である。冷却処理条件としては、1〜20℃/minの冷却速度で冷却する。冷却処理方法としては特に限定されるものではなく、反応容器の外部より冷媒を導入して冷却する方法や、冷水を直接反応系に投入して冷却する方法を例示することができる。
この固液分離・洗浄工程では、上記の工程で所定温度まで冷却されたトナー母体粒子の分散液から当該トナー母体粒子を固液分離する固液分離処理と、固液分離されたトナーケーキ(ウェット状態にあるトナー母体粒子をケーキ状に凝集させた集合物)から界面活性剤や塩析剤などの付着物、熟成工程で用いたアルカリ剤を除去する洗浄処理とが施される。
この工程は、洗浄処理されたトナーケーキを乾燥処理し、乾燥されたトナー母体粒子を得る工程である。この工程で使用される乾燥機としては、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機などを挙げることができ、静置棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、撹拌式乾燥機などを使用することが好ましい。乾燥された着色粒子の水分は、5質量%以下であることが好ましく、更に好ましくは2質量%以下とされる。尚、乾燥処理されたトナー母体粒子同士が、弱い粒子間引力で凝集している場合には、当該凝集体を解砕処理しても良い。ここに、解砕処理装置としては、ジェットミル、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル、フードプロセッサー等の機械式の解砕装置を使用することができる。
この工程は、トナー母体粒子に本発明に係る2種以上の外添剤を混合してトナーを作製する工程である。外添剤の混合装置としては、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル等の機械式の混合装置を使用することができる。
外添剤の混合方法は、トナー母体粒子中に大径外添剤を最初に添加(固定化第一工程)し、トナー母体粒子表面に大径外添剤を固定化した後、小径外添剤を添加(固定化第二工程)し、トナー母体粒子表面に小径外添剤を付着させる方法が好ましい。
又、混合装置の条件としては、周速として20〜50m/secが好ましく、大径外添剤処理の周速が小径外添剤処理の周速より速いことが好ましい。処理時間は、3〜40分が好ましいが、外添剤が小径になるほど外添剤粒子同士が凝集しやすくなるために処理時間は長めに設定することが好ましい。
本発明のトナーは、結着樹脂、着色剤及び離型剤を含むトナー母体粒子に粒径の異なる少なくとも2種類以上の外添剤を添加して得られるものである。
結着樹脂を構成する重合性単量体として使用されるものは、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレンの様なスチレン或いはスチレン誘導体、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル等のメタクリル酸エステル誘導体、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸フェニル等の、アクリル酸エステル誘導体、エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン系ビニル類、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等のビニルエステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトン等のビニルケトン類、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物、ビニルナフタレン、ビニルピリジン等のビニル化合物類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸或いはメタクリル酸誘導体がありる。これらビニル系単量体は単独或いは組み合わせて使用することができる。
樹脂の分子量を調整するためには、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることが可能である。用いられる連鎖移動剤としては、特に限定されるものではなく例えばn−オクチルメルカプタン、n−デシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン等のメルカプタン、n−オクチル−3−メルカプトプロピオン酸エステル等のメルカプトプロピオン酸エステル、ターピノーレン、四臭化炭素及びα−メチルスチレンダイマー等が使用される。
本発明に用いられる着色剤は、上記の黒色着色剤を使用することができる。
本発明に用いられる離型剤は、公知の化合物を用いることができる。
本発明に係るトナーには、必要に応じて荷電制御剤を添加することができる。荷電制御剤としては、公知の化合物を用いることができる。
本発明のトナーは、一成分現像剤、二成分現像剤として用いることができる。
感光体で用いられる基体としてはシート状、円筒状のどちらを用いても良いが、画像形成装置をコンパクトに設計するためには円筒状基体の方が好ましい。
本発明に係る感光体は、基体上に導電層を設けてもよい。導電層は、基本的にバインダー樹脂と導電性顔料から構成される層である。導電層の膜厚は0.3〜20μmが好ましく、1〜15μmがより好ましい。
本発明では、基体と感光層のとの接着性改良、或いは該基体からの電荷注入を防止するために、基体と感光層の間に中間層(下引層も含む)を設ける。中間層の材料としては、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂並びに、これらの樹脂の繰り返し単位のうちの2つ以上を含む共重合体樹脂が挙げられる。これら樹脂の中で繰り返し使用に伴う残留電位増加を小さくできる樹脂としてはポリアミド樹脂が好ましい。又、これら樹脂を用いた中間層の膜厚は0.01〜1.0μmが好ましい。
電荷発生層には電荷発生物質(CGM)を含有する。その他の物質としては必要によりバインダー樹脂、添加剤を含有しても良い。
電荷輸送層には電荷輸送物質(CTM)及びバインダー樹脂を含有する。その他の物質としては必要により酸化防止剤等の添加剤を含有しても良い。
本発明に用いる転写材は、トナー画像を保持する支持体で、通常画像支持体、記録材或いは転写紙と通常よばれるものである。具体的には薄紙から厚紙までの普通紙や上質紙、アート紙やコート紙等の塗工された印刷用紙、市販されている和紙やはがき用紙、OHP用のプラスチックフィルム、布等の各種転写材を挙げることができるが、これらに限定されるものではない
以下の方法で、トナーを作製した。
《コア用樹脂粒子1の調製》
(1)第1段重合
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器において、スチレン90.8質量部、n−ブチルアクリレート72.7質量部、メタクリル酸12.3質量部の混合液に離型剤としてパラフィンワックス「HNP−57」(日本精鑞社製)を93.8質量部添加し、80℃に加温し溶解した。
上記のようにして得られた「樹脂粒子C1」に、過硫酸カリウム5.1質量部をイオン交換水197質量部に溶解させた開始剤溶液を添加し、80℃の温度条件下にスチレン274.1質量部、n−ブチルアクリレート168.6質量部、メタクリル酸5.2質量部、n−オクチルメルカプタン6.6質量部からなる単量体混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間にわたり加熱撹拌することにより第2段重合(外層の形成)を行った後、28℃まで冷却し、「コア用樹脂粒子1」を得た。
コア用樹脂粒子1の調製において、第1段重合におけるモノマー量を、スチレン115.3質量部、n−ブチルアクリレート48.4質量部、メタクリル酸12.3質量部に、第2段重合におけるモノマー量をスチレン293.4質量部、n−ブチルアクリレート123.2質量部、メタクリル酸31.4質量部に変更する他は同様にして「コア用樹脂粒子2」を得た。この樹脂粒子重量平均分子量は22,000、質量平均粒径は180nm、Tgは44.0℃であった。
コア用樹脂粒子1の調製において、第1段重合におけるモノマー量を、スチレン119.7質量部、n−ブチルアクリレート44.0質量部、メタクリル酸12.3質量部に、第2段重合におけるモノマー量をスチレン304.6質量部、n−ブチルアクリレート112.0質量部、メタクリル酸31.4質量部に変更する他は同様にして「コア用樹脂粒子3」を得た。この樹脂粒子重量平均分子量は22,500、質量平均粒径は180nm、Tgは49.0℃であった。
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を付けた反応容器にポリオキシエチレン(2)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム2.0質量部をイオン交換水3000質量部に溶解させた界面活性剤溶液を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、内温を80℃に昇温させた。
(着色剤分散液Bk1の作製)
ドデシル硫酸ナトリウム10質量%の水溶液900質量部を撹拌しながら、着色剤「リーガル330R」(キャボット社製)100質量部を徐々に添加し、次いで、撹拌装置「クレアミックス」(エム・テクニック社製)を用いて分散処理することにより、着色剤粒子の分散液を調製した。これを、「着色剤分散液Bk1」とする。この着色剤分散液中の着色剤粒子の平均分散径を動的光散乱式粒度分析計「マイクロトラックUPA150」(日機装(株)製)を用いて測定したところ、150nmであった。
着色剤分散液Bk1の作製において、着色剤「リーガル330R」(キャボット社製)420質量部を「C.I.ピグメントブルー15:3」の210質量部に変更した以外は同様にして着色剤粒子の分散液を調製した。これを、「着色剤分散液C1」とする。この着色剤分散液中の着色剤粒子の平均分散径を動的光散乱式粒度分析計「マイクロトラックUPA150」(日機装(株)製)を用いて測定したところ、150nmであった。
着色剤分散液Bk1の作製において、着色剤「リーガル330R」(キャボット社製)の420質量部を「C.I.ピグメントレッド122」の357質量部に変更した以外は同様にして着色剤粒子の分散液を調製した。これを、「着色剤分散液M1」とする。この着色剤分散液中の着色剤粒子の平均分散径を動的光散乱式粒度分析計「マイクロトラックUPA150」(日機装(株)製)を用いて測定したところ、150nmであった。
着色剤分散液Bk1の作製において、着色剤「リーガル330R」(キャボット社製)420質量部を「C.I.ピグメントイエロー74」の378質量部に変更した以外は同様にして着色剤粒子の分散液を調製した。これを、「着色剤分散液Y1」とする。この着色剤分散液中の着色剤粒子の平均分散径を動的光散乱式粒度分析計「マイクロトラックUPA150」(日機装(株)製)を用いて測定したところ、150nmであった。
(塩析/融着(会合・融着)工程)(コア部の形成)
420.7質量部(固形分換算)の「コア用樹脂粒子1」とイオン交換水900質量部と「着色剤粒子分散液Bk1」200質量部とを、温度センサー、冷却管、窒素導入装置、撹拌装置を取り付けた反応容器に入れて撹拌した。容器内の温度を30℃に調製した後、この溶液に5モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを9に調整した。
次いで、65℃において「シェル用樹脂粒子」を50質量部(固形分換算)添加し、更に塩化マグネシウム・6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を、10分間かけて添加した後、70℃(シェル化温度)まで昇温し、1時間にわたり撹拌を継続し、「コア部1」の表面に「シェル用樹脂粒子」の粒子を融着させた後、75℃で20分熟成処理を行い、シェル層を形成した。
トナー母体粒子を含有する水溶液をバスケット型遠心分離機「MARKIII 型式番号60×40」(松本機械社製)で固液分離し、トナー母体粒子のウェットケーキを形成した。該ウェットケーキを、前記バスケット型遠心分離機で濾液の電気伝導度が5μS/cmになるまで水洗浄し、その後「フラッシュジェットドライヤー」(セイシン企業社製)に移し、水分量が0.5質量%となるまで乾燥して「トナー母体粒子Bk1」を作製した。得られたトナー母体粒子Bk1は、コア・シェル構造を有する体積基準におけるメディアン径(D50)が6.0μm、Tgが20.5℃の粒子であった。
トナー母体粒子Bk1の作製において、コア部の形成工程に用いるコア用樹脂粒子を「コア用樹脂粒子2」に変更する他は同様にして、「トナー母体粒子Bk2」を作製した。この粒子の体積基準におけるメディアン径(D50)は6.0μm、Tgは44.5℃であった。
トナー母体粒子Bk1の作製において、コア部の形成工程に用いるコア用樹脂粒子を「コア用樹脂粒子3」に変更する他は同様にして、「トナー母体粒子Bk3」を作製した。この粒子の体積基準におけるメディアン径(D50)は6.1μm、Tgは49.5℃であった。
上記で作製した「トナー母体粒子Bk2」100質量部に対し、先ず、大径外添剤として疎水性シリカ微粒子(数平均一次粒子径=80nm)を3.5質量%添加し、「ヘンシェルミキサー」(三井三池化工社製)を用いて、周速40m/secで5分間混合してた後に、小径外添剤として疎水性チタニア微粒子(数平均一次粒子径=10nm)を0.6質量%添加し、周速35m/secで25分間混合して、「トナーBk1」を作製した。
トナーBk1の作製で用いたトナー母体粒子Bk2及び大径外添剤と小径外添剤を、表1のように変更した以外は同様にして「トナーBk2〜Bk8、Bk10、Bk11」を作製した。
上記で作製した「トナー母体粒子Bk2」100質量部に対し、大径外添剤として疎水性チタニア微粒子(数平均一次粒子径=100nm)を1.5質量%と、小径外添剤として疎水性アルミナ(数平均一次粒子径=30nm)を1.2質量%を同時に添加し、「ヘンシェルミキサー」(三井三池化工社製)を用いて、周速35m/secで25分間混合して、「トナーBk9」を作製した。
上記で得られた「トナー母体粒子Bk2」100質量部に対し、先ず、大径外添剤としてPMMA(数平均一次粒子径=200nm)を3.8質量%添加し、「ヘンシェルミキサー」(三井三池化工社製)を用いて、周速40m/secで3分間混合した後に、小径外添剤として疎水性シリカ微粒子(数平均一次粒子径=30nm)を1.2質量%添加し、周速35m/secで25分間混合して、「トナーBk12」を作製した。
上記で得られた「トナー母体粒子2」100質量部に対し、先ず、大径外添剤として疎水性シリカ(数平均一次粒子径=100nm)を2.5質量%添加し、「ヘンシェルミキサー」(三井三池化工社製)を用いて、周速40m/secで5分間混合した後に、小径外添剤として疎水性アルミナ微粒子(数平均一次粒子径=40nm)を1.2質量%添加し、周速35m/secで15分間混合して、「トナーBk13」を作製した。
上記で得られた「トナー母体粒子Bk2」100質量部に対し、大径外添剤として疎水性チタニア微粒子(数平均一次粒子径=50nm)を1.5質量%と、小径外添剤として疎水性シリカ微粒子(数平均一次粒子径=30nm)を1.5質量%を同時に添加し、「ヘンシェルミキサー」(三井三池化工社製)を用いて、周速35m/secで25分間混合して、「トナーBk14」を作製した。
トナーBk1の作製で用いた大径外添剤と小径外添剤を、数平均粒子径が100nmの疎水性チタニア大径外添剤(粒度分布がブロードであり、5〜40nmの粒子を20個数%含み、個数粒度分布におけるピークが1ピークである大径外添剤)のみの添加とし、大径外添剤混合時間を3分間混合する以外は同様にして「トナーBk15」を作製した。
「トナーBk1〜Bk15」の作製で用いた着色剤分散液Bk1を着色剤分散液C1に変更した以外は同様にして「トナーC1〜C15」を作製した。
「トナーBk1〜Bk15」の作製で用いた着色剤分散液Bk1を着色剤分散液M1に変更した以外は同様にして「トナーM1〜M15」を作製した。
「トナーBk1〜Bk15」の作製で用いた着色剤分散液Bk1を着色剤分散液Y1に変更した以外は同様にして「トナーY1〜Y15」を作製した。
上記トナーの各々に対してシリコン樹脂を被覆した体積平均メディアン径(D50)60μmのフェライトキャリアを混合し、トナー濃度が6質量%の「現像剤Bk1〜Bk15」、「現像剤C1〜C15」、「現像剤M1〜M15」、「現像剤Y1〜Y15」を調製した。
感光体は、以下のようにして作製した。
基体としては、コンパックス加工を施したアルミニウムドラムを用いた。
下記組成物を溶解して中間層用塗布液を調製した。その塗布液を前記基体上に浸漬法で塗布して中間層塗膜を形成した。その後、100℃で30分乾燥して膜厚が1.0μmの中間層を形成した。
トルエン/n−ブチルアルコール=5/1(質量比) 2000質量部
〈電荷発生層〉
下記組成物をサンドミルを用いて17時間分散して電荷発生層用塗布液を調製した。その塗布液を前記中間層上に浸漬法で塗布して電荷発生層塗膜を形成した。その後、100℃で30分乾燥して膜厚が1.5μmの電荷発生層を形成した。
シリコン樹脂「KR−5240」(信越化学社製) 100質量部
t−酢酸ブチル 1000質量部
〈電荷輸送層〉
下記組成物を溶解して電荷輸送層用塗布液を調製した。この塗布液を前記電荷発生層上に浸漬塗布して電荷輸送層塗膜を形成した。その後、110℃で60分乾燥して膜厚23μmの電荷輸送層を形成し、「感光体1」を作製した。
ポリカーボネート「Z−200」(三菱瓦斯化学社製) 560質量部
ジオキソラン(bp74〜75℃) 2800質量部
メチルフェニルシリコンオイル「KF−54」(信越化学社製)
全固形分に対し100ppm添加
評価用の画像形成装置として、「bizhub PRO C500(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)」を準備した。評価は、前記画像形成装置に上記で作製した感光体を装着と上記で作製した各トナーを順次搭載し、プリントを行って評価した。
初期及び10万枚プリント終了後、画素濃度が1.30の赤色ソリッド画像(20mm×50mm)の画像形成を行い、下記式により転写率を求めて、評価を行った。
尚、転写率は90%以上を合格とする。
ハーフトーン画像の濃度ムラは、高温高湿(30℃80%RH)の環境で、濃度0.2近辺の赤(マゼンタとイエローのドット画像)のハーフトーン画像をプリントして得られた初期と10万枚プリント終了後のプリント画像を、各色20箇所、絶対画像濃度で測定し、その最大濃度−最小濃度の差(ΔHD)を濃度ムラとして評価した。画像濃度の測定は、「RD−918(マクベス反射濃度計)」を用いて行った。
◎:濃度ムラが、0.05以下で良好
○:濃度ムラが、0.05より大で0.1未満であったが実用上問題ないレベル
×:濃度ムラが、0.1以上で実用上問題あり。
初期の感光層の膜厚と10万枚プリント修了の感光体の感光層の膜厚を測定し、その差を感光層の摩耗量として評価した。
4Y、4M、4C、4K 現像手段
5Y、5M、5C、5K 1次転写手段としての1次転写ローラ
5A 2次転写手段としての2次転写ローラ
6Y、6M、6C、6K クリーニング手段
7 無端ベルト状中間転写体ユニット
Claims (3)
- 結着樹脂、着色剤及び離型剤を有するトナー母体粒子と、数平均一次粒子径の異なる少なくとも2種の外添剤を含む電子写真用トナーにおいて、
該外添剤は、数平均一次粒子径が50〜200nmの大径外添剤と、数平均一次粒子径が5〜40nmの小径外添剤であり、且つ、下記の条件を満たすことを特徴とする電子写真用トナー。
条件
当該電子写真用トナーに含む大径外添剤の量をXa質量%、小径外添剤の量をXb質量%とし、該電子写真用トナーを分散剤溶液中で一分間超音波処理を行った後に当該電子写真用トナーに残存する前記大径外添剤の残存量をYa質量%、小径外添剤の残存量をYb質量%としたとき、大径外添剤の残存率Za(=Ya/Xa)が80%以上、小径外添剤の残存率Zb(=Yb/Xb)が30〜60%である。 - 前記電子写真用トナーは、電子写真用トナー100質量部に大径外添剤を1.5〜4.0質量部、小径外添剤を0.3〜2.0質量部含むことを特徴とする請求項1に記載の電子写真用トナー。
- 前記大径外添剤が、無機粒子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真用トナー。
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2007
- 2007-01-19 JP JP2007009989A patent/JP2008176100A/ja active Pending
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