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JP2008175114A - 内燃機関の過給機制御装置 - Google Patents

内燃機関の過給機制御装置 Download PDF

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JP2008175114A JP2007008312A JP2007008312A JP2008175114A JP 2008175114 A JP2008175114 A JP 2008175114A JP 2007008312 A JP2007008312 A JP 2007008312A JP 2007008312 A JP2007008312 A JP 2007008312A JP 2008175114 A JP2008175114 A JP 2008175114A
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敏久 杉山
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Abstract

【課題】EGRガスを利用して1個ターボモードから2個ターボモードへの移行を円滑に行う。
【解決手段】内燃機関には、吸気通路と排気通路に並列に2つの過給機が設けられる。2つの過給機は、小容量の第1の過給機と、第1の過給機より大容量の第2の過給機を含む。また、排気を吸気側に環流させるEGR通路が設けられている。通常の制御では、低速域では小容量である第1の過給機のみを動作させ(1個ターボモード)、高速域では第1及び第2の過給機をともに動作させる(2個ターボモード)。制御手段は、1個ターボモードから2個ターボモードへのモード移行時には、EGRガス量を減少させる。これにより、それまでEGRに利用されていた排気ガスを過給機、特に新たに作動させる第2の過給機に供給することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、吸気通路及び排気通路に並列に配置された2つの過給機に対する排気流量を制御する装置に関する。
従来から、吸気系及び排気系に2つの過給機を並列に配置し、これらの過給機の作動個数を適宜切り替える技術が提案されている。例えば、特許文献1には、プライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機とを並列に配置した内燃機関の例が記載されている。上記の内燃機関では、セカンダリターボ過給機はプライマリターボ過給機よりも大容量に構成されている。そして、エンジン運転領域が低速域のときにはプライマリターボ過給機のみを動作させ(シングルターボモード)、高速域のときには2つの過給機を同時に動作させる(ツインターボモード)。これにより、低速域から高速域にわたって出力性能を向上させている。また、特許文献1には、シングルターボモードからツインターボモードへの移行時に、セカンダリターボ過給機を予備回転させる手法が記載されている。
特開平5−288069号公報
上記のような過給システムでは、シングルターボモードからツインターボモードへの移行時に、セカンダリターボ過給機の予備回転が不十分であると、大きなトルク段差が発生し、ドライバーが違和感を覚えることがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、EGRガスを利用してシングルターボモードからツインターボモードへの移行を円滑に行うことを目的とする。
本発明の1つの観点では、内燃機関の過給機制御装置は、吸気通路及び排気通路に並列に配置された、第1の過給機及び前記第1の過給機より容量が大きい第2の過給機と、前記吸気通路及び前記排気通路に接続され、排気を吸気側に環流させるEGR通路と、前記第1の過給機のみを動作させる1個ターボモードから、前記第1及び第2の過給機を動作させる2個ターボモードへのモード移行時に、前記EGR通路を通過するEGRガス量を減少させる制御手段と、を備える。
上記の過給機制御装置では、内燃機関には、吸気通路と排気通路に並列に2つの過給機が設けられる。2つの過給機は、小容量の第1の過給機と、第1の過給機より大容量の第2の過給機を含む。また、排気を吸気側に環流させるEGR通路が設けられている。通常の制御では、低速域では小容量である第1の過給機のみを動作させ(1個ターボモード)、高速域では第1及び第2の過給機をともに動作させる(2個ターボモード)。
ここで、制御手段は、1個ターボモードから2個ターボモードへのモード移行時には、EGRガス量を減少させる。これにより、それまでEGRに利用されていた排気ガスを過給機、特に新たに作動させる第2の過給機に供給することができ、その分だけ第2の過給機の予備回転を十分に行うことができる。よって、その後に2個ターボモードへ移行する際に、トルク段差の発生などを防止することができる。
上記の過給機制御装置の一態様では、前記制御手段は、前記1個ターボモードでは前記第2の過給機への排気の供給を遮断し、前記モード移行時には前記第2の過給機への排気の供給を可能とする。これにより、EGRに利用されていた排気ガスを第2の過給機の予備回転に利用することができる。
上記の過給機制御装置の他の一態様では、前記排気通路は、前記第1の過給機への第1の排気通路と、前記第2の過給機への第2の排気通路と、前記第2の排気通路に設けられた排気切替弁と、前記第2の排気通路より細く前記第2の排気通路をバイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路に設けられた排気バイパス弁と、を備え、前記制御手段は、前記1個ターボモードでは前記排気切替弁及び前記排気バイパス弁を閉状態とし、前記モード移行時には前記排気切替弁を閉状態とするとともに前記排気バイパス弁を開状態とし、前記2個ターボモードでは前記排気切替弁を開状態とする。
この態様では、モード移行時にまずEGR量を減少させるとともに、排気バイパス弁のみで第2の過給機への排気供給を行う。排気バイパス弁は排気切替弁より細いので、より効果的に第2の過給機のタービン前の圧力を上昇させ、十分に予備回転を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[全体構成]
まず、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用されたシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用された車両の構成を示す概略図である。図1では、実線矢印がガスの流れを示し、破線矢印が信号の入出力を示している。なお、図1においては、1個ターボモードに設定した場合のガスの流れを示している。
車両は、主に、エアクリーナ2と、吸気通路3と、ターボ過給機4、5と、吸気切替弁6と、リード弁7と、内燃機関8と、過給圧センサ9と、排気通路10と、EGR通路11と、EGR弁14と、排気切替弁15と、排気バイパス弁16と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
エアクリーナ2は、外部から取得された空気(吸気)を浄化して、吸気通路3に供給する。吸気通路3は途中で吸気通路3a、3bに分岐されており、吸気通路3aにはターボ過給機4のコンプレッサ4aが配設されており、吸気通路3bにはターボ過給機5のコンプレッサ5aが配設されている。コンプレッサ4a、5aは、それぞれ、吸気通路3a、3bを通過する吸気を圧縮する。
また、吸気通路3b中には、吸気切替弁6、及びリード弁7が設けられている。吸気切替弁6は、ECU50から供給される制御信号S6によって開閉が制御され、吸気通路3bを通過する吸気の流量を調整可能に構成されている。例えば、吸気切替弁6を開閉させることにより、吸気通路3bにおける吸気の流通/遮断を切り替えることができる。リード弁7は、通路中の圧力が所定以上となった際に開弁するように構成されている。更に、コンプレッサ4a、4bの下流側の吸気通路3には、過給圧センサ9が設けられている。過給圧センサ9は、過給された吸気の圧力(以下、「実過給圧」とも呼ぶ。)を検出し、この実過給圧に対応する検出信号S9をECU50に供給する。
内燃機関8は、左右のバンク(気筒群)8L、8Rにそれぞれ4つずつの気筒(シリンダ)8La、8Raが設けられたV型8気筒のエンジンとして構成されている。内燃機関8は、吸気通路3より供給される吸気と燃料との混合気を燃焼することによって、動力を発生する装置である。内燃機関8は、例えばガソリンエンジンやデーゼルエンジンなどによって構成される。そして、内燃機関8内における燃焼により発生した排気ガスは、排気通路10に排出される。なお、内燃機関8を、8気筒で構成することに限定はされない。
排気通路10中には、EGR通路11が接続されている。EGR通路11は、一端が排気通路10に接続されており、他端が吸気通路3に接続されている。EGR通路11は、排気ガス(EGRガス)を吸気系に還流するための通路である。具体的には、EGR通路11には、EGRクーラ12と、EGR弁14と、バイパス通路11aと、バイパス弁13とが設けられている。EGRクーラ12はEGRガスを冷却する装置であり、EGR弁14はEGR通路11を通過するEGRガスの流量を調節する弁、言い換えると吸気系に還流させるEGRガスの量を調節する(即ちEGR率を調節する)弁である。この場合、EGR弁14は、ECU50から供給される制御信号S14によって開度が制御される。また、バイパス通路11aは、EGRクーラ12をバイパスする通路であり、通路上にはバイパス弁13が設けられている。このバイパス弁13によって、バイパス通路11aを通過するEGRガスの流量が調節される。なお、図1においては、EGR弁14が閉に設定されているため、EGRガスは還流されない。
排気通路10は途中で排気通路10a、10bに分岐されており、排気通路10aにはターボ過給機4のタービン4bが配設されており、排気通路10bにはターボ過給機5のタービン5bが配設されている。タービン4b、5bは、それぞれ、排気通路10a、10bを通過する排気ガスによって回転される。このようなタービン4b、5bの回転トルクが、ターボ過給機4内のコンプレッサ4a及びターボ過給機5内のコンプレッサ5aに伝達されて回転することによって、吸気が圧縮される(即ち過給される)こととなる。なお、ターボ過給機4は、低中速域で過給能力の大きい小容量の低速型の過給機として構成され、ターボ過給機5は、中高速域で過給能力の大きい大容量の高速型の過給機として構成されている。
また、ターボ過給機4には、ターボ回転数、即ちタービン4bの回転数を検出する回転数センサ4cが設けられている。同様に、ターボ過給機5には、ターボ回転数、即ちタービン5bの回転数を検出する回転数センサ5cが設けられている。回転数センサ4c、5cからそれぞれ出力される回転数検出信号S18、S19は、ECU50に供給される。
更に、排気通路10bには、排気切替弁15が設けられていると共に、排気バイパス通路10baが接続されている。排気切替弁15は、ECU50から供給される制御信号S15によって開閉が制御され、排気通路10bを通過する排気ガスの流量を調整可能に構成されている。例えば、排気切替弁15を開閉させることにより、排気通路10bにおける排気ガスの流通/遮断を切り替えることができる。また、排気バイパス通路10baは、排気切替弁15が設けられた排気通路10bをバイパスする通路として構成されている。具体的には、排気バイパス通路10baは、排気切替弁15が設けられた排気通路10bよりも、通路の径が小さく構成されている。また、排気バイパス通路10ba中には排気バイパス弁16が設けられており、この排気バイパス弁16によって、排気バイパス通路10baを通過する排気ガスの流量が調節される。
なお、前述した吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16が全て閉である場合には、ターボ過給機4にのみ吸気及び排気ガスが供給され、ターボ過給機5には吸気及び排気ガスが供給されない。そのため、ターボ過給機4のみが作動し、ターボ過給機5は作動しない。一方、吸気切替弁6が開であり、排気切替弁15及び排気バイパス弁16のいずれかが開である場合には、ターボ過給機4、5の両方に吸気及び排気ガスが供給される。そのため、ターボ過給機4、5の両方が作動する。
ECU50は、図示しないCPU、ROM、RAM、及びA/D変換器などを含んで構成される。ECU50は、車両内の各種センサから供給される出力等に基づいて、車両内の制御を行う。具体的には、ECU50は、過給圧センサ9から実過給圧を取得し、この実過給圧などに基づいて、吸気切替弁6、EGR弁14、及び排気切替弁15、並びに排気バイパス弁16などに対する制御を行う。
本実施形態では、ECU50は、主に、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を制御することによって、ターボ過給機4のみを作動させるモード(「1個ターボモード」と呼ぶ。)と、ターボ過給機4、5の両方を作動させるモード(「2個ターボモード」と呼ぶ。)とを切り替える制御を行う。詳しくは、ECU50は、運転状態等、例えばエンジン回転数及び要求トルクに基づいて、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替え、及び2個ターボモードから1個ターボモードへの切り替えを実行する。
ここで、1個ターボモードと2個ターボモードとを切り替える際に実行される基本的な制御について、簡単に説明する。前述したように、モードの切り替えは、ECU50が、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を制御することによって行う。具体的には、1個ターボモードから2個ターボモードへ切り替える場合には、ECU50は、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を閉から開に制御する。この場合、ECU50は、基本的には、排気バイパス弁16、排気切替弁15、吸気切替弁6の順に弁を開にすることによって、切り替えを実行する。より詳しくは、まず排気バイパス弁16を少しずつ開いていき、この状態において所定の条件が満たされたときに排気切替弁15を開いていき、その後に吸気切替弁6を開く。この場合、最初に排気バイパス弁16を少し開くのは、比較的小流量の排気ガス(排気バイパス通路10baの径が小さいため)をターボ過給機5に供給することで、ターボ過給機5を徐々に作動(即ち、助走)させるためである。言い換えると、最初に排気切替弁15を開くことによって、比較的大流量の排気ガスがターボ過給機5に一気に流れて、トルクショックなどが生じてしまうことを防止するためである。一方、1個ターボモードから2個ターボモードへ切り替える場合には、ECU50は、上記と同様にして、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を開から閉に制御する。
図2は、1個ターボモードと2個ターボモードの動作領域マップを概略的に示す。図2のグラフにおいて、横軸はエンジン回転数を示し、縦軸は要求トルク(燃料噴射量)を示す。図2において、細い実線61及び太い実線63は小容量であるターボ過給機4の動作特性を示し、破線62及び太い実線64は大容量であるターボ過給機5の動作特性を示す。エンジン回転数及び要求トルク(燃料噴射量)によって定まる動作点が実線61より下側にある場合、内燃機関は1個ターボモードで動作する。また、エンジン回転数及びトルクが増加し、動作点が実線61より上側の斜線領域に入った場合、内燃機関は2個ターボモードで動作する。
[排気流量制御]
次に、本発明による排気流量制御について説明する。上述のように、1個ターボモードから2個ターボモードへのモード移行時には、ターボ過給機5の回転数が十分に上昇していないと大きなトルク段差が発生する。そこで、本発明では、モード移行時には、EGR量を減少させてその分の排気をターボ過給機5の予備回転(助走)に利用し、ターボ過給機5の回転数を十分に上昇させる。これにより、モード移行時のトルク段差の発生を防止する。
図3は、本発明による排気流量制御のタイミングチャートを示す。図3はEGR弁14、排気バイパス弁16及び排気切替弁15の開閉状態の時間変化を示している。いま、時刻t1までは内燃機関は1個ターボモードで運転されており、時刻t1に2個ターボモードへの切替条件が成立したと仮定する。時刻t1において、ECU50は、EGR弁14を閉じてEGR量を減少させるとともに、排気バイパス弁16を開く。これにより、それまでEGRに利用されていた排気ガスが排気通路10へ流れ込む。この排気ガスは基本的に排気通路10a、10bに流れようとするが、排気切替弁15は閉じたままであるので、結果的に、排気通路10a及び排気バイパス通路10baに流れることになる。これにより、それまでEGRに使用されていた排気ガスの分だけ余計に排気通路10a及び排気バイパス通路10baに排気ガスを流すことができ、ターボ過給機5のタービン5bを十分に予備回転させることができる。
そして、ECU50は所定時間tcが経過した時刻t2において、EGR弁14を開き、排気バイパス弁16を閉じ、排気切替弁15を開く。これにより、EGRは再開される。また、排気ガスは排気通路10a及び10bに流れ、ターボ過給機4、5を使用した2個ターボモードで内燃機関は動作する。所定時間tcは、EGRガスを利用することによりターボ過給機5を十分に予備回転させることができる時間に設定されるので、時刻t2で2個ターボモードに移行したときにトルク段差は発生せず、円滑なモード移行が可能となる。なお、EGRを停止するため、所定時間tcはなるべく短いことが望ましい。
なお、上記の例では、時刻t1から所定時間tcにわたってEGR弁14を閉じ、EGR量をゼロとしているが、本発明の適用はこれには限定されない。EGR量をゼロとしなくても、ある程度減少させることにより、その分の排気ガスをターボ過給機5の予備回転に使用することができ、本発明の効果を得ることができる。減少させるEGR量は、エンジン回転数及び燃料噴射量を入力としたマップなどを利用して決定することができる。
また、本実施例では、2個ターボモードへの切替条件が成立したときに、EGR量を減少させるとともに、排気バイパス弁16のみを開き、増加した排気ガスを排気バイパス弁16に流すようにしている。排気バイパス通路10baは排気通路10bより細いため、同じ量の排気ガスを流したとしても、排気通路10bに流すより排気バイパス通路10baに流す方が、ターボ過給機5のタービン5bの入力側の背圧をより効果的に増加させることができ、より効果的にターボ過給機5を予備回転させることができる。
図4は、本発明による排気流量制御のフローチャート例を示す。なお、この制御は、ECU50が予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、ECU50は、例えばエンジン回転数及び要求トルクに基づいて、内燃機関の運転状態が1個ターボ作動域にあるか否かを判定する(ステップS101)。この判定は、具体的には、図2に示した動作領域マップを参照することにより実行される。運転状態が1個ターボ作動域にある場合、ECU50は小容量のターボ過給機4を作動させ、1個ターボモードで内燃機関を運転する(ステップS102)。この際には、前述のように、吸気切替弁7、排気切替弁15及び排気バイパス弁16はいずれも閉状態とされる。
次に、ECU50は、内燃機関の運転状態が2個ターボ作動域にあるか否かを判定する(ステップS103)。この判定も図2に示した動作領域マップを参照することにより実行される。運転状態が2個ターボ作動域にある場合、即ち、2個ターボモードへの切替条件が成立した場合、ECU50はEGR弁14を閉じてEGRガス量を減少させるとともに、排気バイパス弁16を開く(ステップS104)。なお、排気切替弁15は閉じたままとする。これにより、それまでEGRに使われていた排気ガスを排気通路10a及び排気バイパス通路10baに流して、ターボ過給機5を予備回転させることができる。
次に、ECU50は所定時間tcが経過したか否かを判定し(ステップS105)、経過した場合には、2個ターボモードへ移行する(ステップS106)。具体的には、ECU50は、EGR弁14を開き、排気バイパス弁16を閉じ、排気切替弁15を開く。この後は、内燃機関はEGRを実行しつつ、2個ターボモードで動作する。
以上のように本発明では、1個ターボモードから2個ターボモードへのモード移行時にEGR量を減少させ、その分の排気ガスをターボ過給機5の予備回転に利用するので、モード移行時にトルク段差が発生することを防止することができる。
[変形例]
上記の例では、2個ターボモードへの移行後には排気バイパス弁16を閉じているが、開いたままの状態としてもかまわない。
また、上記の例では、図3及び図4に示す排気流量制御において、ECU50はEGR量を減少させてから所定時間tcの経過後に2個ターボモードへの移行を行っている。その代わりに、例えばターボ過給機5のタービン5bの回転数を回転数センサなどで検出し、十分な回転数になったときに2個ターボモードへ移行するようにしてもよい。また、ターボ過給機5のコンプレッサ5aの出口の圧力を検出し、この圧力が所定圧力値以上となったときに、十分な予備回転が得られたとして2個ターボモードへ移行するようにしてもよい。
本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用された車両の概略構成を示す図である。 1個ターボモードと2個ターボモードの動作領域マップを概略的に示す。 本発明による排気流量制御のタイミングチャートを示す。 本発明による排気流量制御のフローチャートである。
符号の説明
2 エアクリーナ
3 吸気通路
4、5 ターボ過給機
4a、5a コンプレッサ
4b、5b タービン
6 吸気切替弁
8 内燃機関
8a 気筒
9 過給圧センサ
10 排気通路
11 EGR通路
14 EGR弁
15 排気切替弁
16 排気バイパス弁
50 ECU

Claims (3)

  1. 吸気通路及び排気通路に並列に配置された、第1の過給機及び前記第1の過給機より容量が大きい第2の過給機と、
    前記吸気通路及び前記排気通路に接続され、排気を吸気側に環流させるEGR通路と、
    前記第1の過給機のみを動作させる1個ターボモードから、前記第1及び第2の過給機を動作させる2個ターボモードへのモード移行時に、前記EGR通路を通過するEGRガス量を減少させる制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の過給機制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記1個ターボモードでは前記第2の過給機への排気の供給を遮断し、前記モード移行時には前記第2の過給機へ排気を供給することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  3. 前記排気通路は、前記第1の過給機への第1の排気通路と、前記第2の過給機への第2の排気通路と、前記第2の排気通路に設けられた排気切替弁と、前記第2の排気通路より細く前記第2の排気通路をバイパスするバイパス通路と、前記バイパス通路に設けられた排気バイパス弁と、を備え、
    前記制御手段は、前記1個ターボモードでは前記排気切替弁及び前記排気バイパス弁を閉状態とし、前記モード移行時には前記排気切替弁を閉状態とするとともに前記排気バイパス弁を開状態とし、前記2個ターボモードでは前記排気切替弁を開状態とすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給機制御装置。
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