JP2008170301A - 静電チャック式試料固定治具、観察面露出用切削装置および表層物性解析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ごく薄い試料の表層の物性解析を行う。
【解決手段】表面粗さ(Rmax)が5μm以下の試料固定面(1a)に静電チャックにより試料(P)を吸着固定する静電チャック式試料固定治具(1)と、試料固定面(1a)に固定された試料(P)を表面から切刃(2a)を用いて切削すると共に切削結果を基に物性解析を行う表層物性解析装置本体(2)とを具備する。
【効果】15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような極く薄い試料の表層を好適に切削し、表層の物性解析を好適に行うことが可能になる。
【選択図】図1
【解決手段】表面粗さ(Rmax)が5μm以下の試料固定面(1a)に静電チャックにより試料(P)を吸着固定する静電チャック式試料固定治具(1)と、試料固定面(1a)に固定された試料(P)を表面から切刃(2a)を用いて切削すると共に切削結果を基に物性解析を行う表層物性解析装置本体(2)とを具備する。
【効果】15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような極く薄い試料の表層を好適に切削し、表層の物性解析を好適に行うことが可能になる。
【選択図】図1
Description
本発明は、静電チャック式試料固定治具、観察面露出用切削装置および表層物性解析装置に関し、さらに詳しくは、ごく薄い試料の表層の物性解析を好適に行うことを可能にする静電チャック式試料固定治具、観察面露出用切削装置および表層物性解析装置に関する。
従来、塗装膜を持つ試料の表面を切刃で切削し、切削結果に基づいて塗装膜の剪断強度および剥離強度を測定する表面物性解析装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、試料を保持するための試料固定治具が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
また、徐々に切込みが深くなるように斜めに切削した面(例えば表面から0.5μmの深さまでが均一に顕れるように切削した面)を、赤外分析やTOF−SIMSのような機器分析などで解析し、表層の深さ方向の物性変化を分析する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
他方、半導体ウエハーなどを静電力により吸着保持する静電チャックが知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2003−254894号公報
特開2000−193571号公報
特開2005−142591号公報
N.Man et al. "Depth profile analysis of chemically amplified resist by using TOF-SIMS with gradient shaving preparations" Applied Surface Science 231-232(2004)353-356
また、徐々に切込みが深くなるように斜めに切削した面(例えば表面から0.5μmの深さまでが均一に顕れるように切削した面)を、赤外分析やTOF−SIMSのような機器分析などで解析し、表層の深さ方向の物性変化を分析する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
他方、半導体ウエハーなどを静電力により吸着保持する静電チャックが知られている(例えば、特許文献3参照。)。
従来の表面物性解析装置では、試料台の試料固定面に試料を押え付けて固定したり、試料固定面に穿設した微細孔から試料を真空吸引して固定したりしている。
しかし、15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような試料の場合は、押え付けると試料が破損し、真空吸引すると試料が波打って切削できなくなるなどの問題点があった。
しかし、15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような試料の場合は、押え付けると試料が破損し、真空吸引すると試料が波打って切削できなくなるなどの問題点があった。
これに対して、従来の静電チャックを表面物性解析装置の試料固定手段として利用することが考えられる。
しかし、従来の静電チャックでは、15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような試料を保持すると、吸着面の凹凸により試料面に凹凸が発生し、表面から内部に向けて徐々に切込みが深くなるように斜めに切削できなくなり、表層の深さ方向の分析に誤差を生じやすくなる。
しかし、従来の静電チャックでは、15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような試料を保持すると、吸着面の凹凸により試料面に凹凸が発生し、表面から内部に向けて徐々に切込みが深くなるように斜めに切削できなくなり、表層の深さ方向の分析に誤差を生じやすくなる。
そこで、本発明の目的は、ごく薄い試料の表層の物性解析を好適に行うことを可能にする静電チャック式試料固定治具、観察面露出用切削装置および表層物性解析装置を提供することにある。
第1の観点では、本発明は、表面粗さ(Rmax)が5μm以下の試料固定面と、前記試料固定面に静電チャックにより試料を吸着固定する静電吸着手段とを具備したことを特徴とする静電チャック式試料固定治具を提供する。
上記第1の観点による静電チャック式試料固定治具では、表面粗さ(Rmax)が5μm以下である試料固定面に静電チャックにより試料を吸着固定する。これにより、15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような試料の場合でも、破損せずに試料を平坦な状態で固定できる。従って、ごく薄い試料を、表面から一定の深さで切削したり、徐々に切込みが深くなるように斜めに切削することが可能になる。
上記第1の観点による静電チャック式試料固定治具では、表面粗さ(Rmax)が5μm以下である試料固定面に静電チャックにより試料を吸着固定する。これにより、15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような試料の場合でも、破損せずに試料を平坦な状態で固定できる。従って、ごく薄い試料を、表面から一定の深さで切削したり、徐々に切込みが深くなるように斜めに切削することが可能になる。
第2の観点では、本発明は、前記第1の観点の静電チャック式試料固定治具と、前記試料固定面に固定された試料の表面から切刃を用いて切削する切削手段とを具備したことを特徴とする観察面露出用切削装置を提供する。
上記第2の観点による観察面露出用切削装置では、表面粗さ(Rmax)が5μm以下である試料固定面に静電チャックにより試料を吸着固定し、切刃を用いて切削する。これにより、15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような試料の場合でも、破損せずに試料を平坦な状態で固定でき、表面から一定の深さで切削したり、徐々に切込みが深くなるように斜めに切削することが出来る。
上記第2の観点による観察面露出用切削装置では、表面粗さ(Rmax)が5μm以下である試料固定面に静電チャックにより試料を吸着固定し、切刃を用いて切削する。これにより、15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような試料の場合でも、破損せずに試料を平坦な状態で固定でき、表面から一定の深さで切削したり、徐々に切込みが深くなるように斜めに切削することが出来る。
第3の観点では、本発明は、前記第2の観点の観察面露出用切削装置と、切削結果を基に物性解析を行う解析手段とを具備したことを特徴とする表層物性解析装置を提供する。
上記第3の観点による表層物性解析装置では、表面粗さ(Rmax)が5μm以下である試料固定面に静電チャックにより試料を吸着固定し、切刃を用いて切削し、切削結果を基に物性解析を行う。これにより、15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような試料の場合でも、破損せずに試料を平坦な状態で固定でき、表面から一定の深さで切削したり、徐々に切込みが深くなるように斜めに切削でき、表面から一定の深さの面の物性や、表層の深さ方向の物性変化を分析できる。
上記第3の観点による表層物性解析装置では、表面粗さ(Rmax)が5μm以下である試料固定面に静電チャックにより試料を吸着固定し、切刃を用いて切削し、切削結果を基に物性解析を行う。これにより、15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような試料の場合でも、破損せずに試料を平坦な状態で固定でき、表面から一定の深さで切削したり、徐々に切込みが深くなるように斜めに切削でき、表面から一定の深さの面の物性や、表層の深さ方向の物性変化を分析できる。
本発明の静電チャック式試料固定治具、観察面露出用切削装置および表層物性解析装置によれば、15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような極く薄い試料の表層を好適に切削し、表層の物性解析を好適に行うことが可能になる。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る表層物性解析装置100を示す要部斜視図である。
この表層物性解析装置100は、表面粗さ(Rmax)が5μm以下である試料固定面1aに静電チャックにより試料Pを吸着固定する静電チャック式試料固定治具1と、表層物性解析装置本体2とを具備している。
この表層物性解析装置100は、表面粗さ(Rmax)が5μm以下である試料固定面1aに静電チャックにより試料Pを吸着固定する静電チャック式試料固定治具1と、表層物性解析装置本体2とを具備している。
図2に示すように、静電チャック式試料固定治具1は、基台10と、電源15から電圧を供給されて静電力を発生する電極部11と、電極部11の上面側に設けられた保護層12と、保護層12の上面側に設けられたハードコート層13とを有している。
保護層12は、例えばエポキシ樹脂である。
ハードコート層13は、例えばアトミクス社製のアトムコンポプリッドHCSやアトムコンポプリッドHUV−628Aである。
例えばエポキシ樹脂の保護層12には凹凸があるため、保護層12の上面に前述のようなハイブリッド樹脂塗料をバーコーターにてコーティングし、室温で3時間置き、硬化させる。これにより、試料固定面1aの表面粗さ(Rmax)を5μm以下にすることが出来る。
例えばエポキシ樹脂の保護層12には凹凸があるため、保護層12の上面に前述のようなハイブリッド樹脂塗料をバーコーターにてコーティングし、室温で3時間置き、硬化させる。これにより、試料固定面1aの表面粗さ(Rmax)を5μm以下にすることが出来る。
表層物性解析装置本体2は、従来公知の構成であり(例えば特許文献1に記載の構成)、試料固定面1aに固定された試料Pの表面から切刃2aを用いて切削する切削部と、その切削結果を基に物性解析を行う解析部とを有している。
実施例1の表層物性解析装置100によれば次の効果が得られる。
(1)15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような極く薄い試料Pでも、静電チャック式試料固定治具1により破損せずに平坦な状態で固定できる。
(2)15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような極く薄い試料Pでも、表面から一定の深さで切削したり、徐々に切込みが深くなるように斜めに切削できる。
(3)15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような極く薄い試料Pでも、表面から一定の深さの面の物性や、表層の深さ方向の物性変化を分析できる。
(1)15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような極く薄い試料Pでも、静電チャック式試料固定治具1により破損せずに平坦な状態で固定できる。
(2)15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような極く薄い試料Pでも、表面から一定の深さで切削したり、徐々に切込みが深くなるように斜めに切削できる。
(3)15μm程度の極く薄い高分子フィルムのような極く薄い試料Pでも、表面から一定の深さの面の物性や、表層の深さ方向の物性変化を分析できる。
エポキシ樹脂の保護層12の表面に機械的研磨を施して表面粗さ(Rmax)を5μm以下にしてもよい。この場合、ハードコート層13は設けてもよいし、省略してもよい。
例えば厚さ15μmのポリエチレンフィルムのような極く薄い試料の表層の物性解析を行うのに利用できる。
1 静電チャック式試料固定治具
1a 試料固定面
2 表層物性解析装置本体
2a 切刃
100 表面物性解析装置
P 試料
1a 試料固定面
2 表層物性解析装置本体
2a 切刃
100 表面物性解析装置
P 試料
Claims (3)
- 表面粗さ(Rmax)が5μm以下の試料固定面と、前記試料固定面に静電チャックにより試料を吸着固定する静電吸着手段とを具備したことを特徴とする静電チャック式試料固定治具。
- 請求項1の静電チャック式試料固定治具と、前記試料固定面に固定された試料の表面から切刃を用いて切削する切削手段とを具備したことを特徴とする観察面露出用切削装置。
- 請求項2の観察面露出用切削装置と、切削結果を基に物性解析を行う物性解析手段とを具備したことを特徴とする表層物性解析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007004200A JP2008170301A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 静電チャック式試料固定治具、観察面露出用切削装置および表層物性解析装置 |
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Publications (1)
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JP2007004200A Pending JP2008170301A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 静電チャック式試料固定治具、観察面露出用切削装置および表層物性解析装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008170301A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103674833A (zh) * | 2013-11-29 | 2014-03-26 | 西南交通大学 | 一种简易岩石与混凝土胶结面剪切试验方法及其装置 |
KR101806486B1 (ko) | 2016-04-26 | 2018-01-10 | 주식회사 인포웍스 | 박막 재료의 표면 및 계면 시료 전처리 방법 및 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체 |
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2007
- 2007-01-12 JP JP2007004200A patent/JP2008170301A/ja active Pending
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