JP2008159383A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】端子金具の抜け止め操作を簡単かつ確実に行う。
【解決手段】相手側のコネクタハウジングと嵌合可能とされ、その嵌合面が常にはキャップ40,40Aによって覆われているコネクタハウジング10,10Aを備える。エアバッグ装置の処理時にはキャップ40,40Aが取り外され、コネクタハウジング10,10Aが相手側のコネクタハウジングと嵌合されることでエアバッグ装置の廃棄回路を形成する。キャップ40,40Aには、同キャップ40,40Aのコネクタハウジング10,10Aへの取り付けに伴って、コネクタハウジング10,10Aに収容された端子金具90を抜け止め状態で係止可能となすリテーナ部41,41Aが一体に形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】相手側のコネクタハウジングと嵌合可能とされ、その嵌合面が常にはキャップ40,40Aによって覆われているコネクタハウジング10,10Aを備える。エアバッグ装置の処理時にはキャップ40,40Aが取り外され、コネクタハウジング10,10Aが相手側のコネクタハウジングと嵌合されることでエアバッグ装置の廃棄回路を形成する。キャップ40,40Aには、同キャップ40,40Aのコネクタハウジング10,10Aへの取り付けに伴って、コネクタハウジング10,10Aに収容された端子金具90を抜け止め状態で係止可能となすリテーナ部41,41Aが一体に形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、コネクタに関する。
車両の解体時等において、エアバッグ装置を予め展開状態にしておく必要があり、そのため、廃棄専用回路を構成するコネクタを用いることがある(例えば、以下の特許文献1を参照)。このコネクタは、相手側のコネクタハウジングと嵌合可能なコネクタハウジングを備え、車両利用時にはコネクタハウジングの嵌合面にキャップを被せ付けして保護状態におき、廃棄処理時にはキャップを取り外して相手側のコネクタハウジングと嵌合させて、廃棄回路を形成するようになっている。そして、リモートスイッチの閉成動作によって車両から離れた安全な位置でエアバッグ装置を膨張展開させるというものである。
特開2005−197055公報
ところで、上記したエアバッグ装置の廃棄回路用のコネクタにおいては、高い接続信頼性が要求されることから、車両利用時に、コネクタハウジング内に収容された端子金具がコネクタハウジングから容易に抜け落ちないようにする必要がある。こうした端子金具の抜け落ちを防止するための対策として、一般的には、コネクタハウジングに端子金具を抜け止め保持する別体のリテーナを装着させるという手法がとられる。しかし、この手法を上記した廃棄回路用のコネクタに適用するとなると、キャップとの干渉を回避可能な位置にリテーナを取り付けなければならないことから設計上の制約を受けるという事情があり、さらに作業者がリテーナ自体の装着をやり忘れる事態も起こり得るという事情がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタハウジング内に収容された端子金具の抜け止め操作を設計上の制約を受けることなく確実に行えるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、前記相手側のコネクタハウジングと嵌合可能とされ、その嵌合面が常にはキャップによって覆われているコネクタハウジングを備え、エアバッグ装置の処理時に、前記キャップが取り外されて、前記コネクタハウジングが前記相手側のコネクタハウジングと嵌合されることで前記エアバッグ装置の廃棄回路を形成するコネクタであって、前記キャップには、同キャップの前記コネクタハウジングへの取り付けに伴って、前記コネクタハウジングに収容された端子金具を抜け止め状態で係止可能となすリテーナ部が一体に形成されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記コネクタハウジングは、端子金具を挿入可能なキャビティを有するとともに、その側面に、前記キャビティに交差して通じる前記リテーナ部の差込路が開口されており、前記キャップは、前記両コネクタハウジングの嵌合方向と直交する方向で対向する面のうちの一方が前記コネクタハウジングの挿入口として開口され、他方が側壁部として閉止され、前記側壁部に前記リテーナ部が突出された形態となっており、前記リテーナ部は、前記キャップの前記コネクタハウジングへの取り付けに伴って前記差込路を通して前記キャビティ内に進入することで、前記端子金具とその抜け方向で対面するところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記コネクタハウジングは端子金具を挿入可能なキャビティを有し、このキャビティの内壁には、前記端子金具を抜け止め状態で係止する撓み可能なランスが形成され、前記コネクタハウジングの嵌合面には、前記ランスの撓み空間が開口されており、前記リテーナ部は、前記キャップの前記コネクタハウジングへの取り付けに伴って前記ランスの撓み空間に進入することで、前記端子金具と係止状態にある前記ランスの撓み動作を規制するところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
コネクタハウジングにキャップを取り付けると、その取り付け動作に伴って、キャップに形成されたリテーナ部がコネクタハウジングに収容された端子金具に抜け止め状態で係止可能とされるから、キャップとの取り付け作業に連動して端子金具の抜け止めをなすことが可能となる。したがって、作業者が端子金具の抜け止め操作をやり忘れることがない。また、リテーナ部がキャップに一体に形成されているから、リテーナ部とキャップとの干渉を気にする必要もない。さらに本発明によれば、キャップとリテーナ部が一体になっているから、それぞれが別部品で構成される場合に比べ、部品点数を削減できる。
コネクタハウジングにキャップを取り付けると、その取り付け動作に伴って、キャップに形成されたリテーナ部がコネクタハウジングに収容された端子金具に抜け止め状態で係止可能とされるから、キャップとの取り付け作業に連動して端子金具の抜け止めをなすことが可能となる。したがって、作業者が端子金具の抜け止め操作をやり忘れることがない。また、リテーナ部がキャップに一体に形成されているから、リテーナ部とキャップとの干渉を気にする必要もない。さらに本発明によれば、キャップとリテーナ部が一体になっているから、それぞれが別部品で構成される場合に比べ、部品点数を削減できる。
<請求項2の発明>
コネクタハウジングにキャップを取り付けると、リテーナ部がコネクタハウジングの側面に開口された挿入口を通してキャビティ内に進入し、これによって端子金具とその抜け方向で対面するから、端子金具の抜け止めが確実になされる。この場合、リテーナ部はコネクタハウジングに対してその嵌合方向と交差する方向に差し込まれるから、コネクタハウジングに対してその嵌合方向に沿った抜け方向の力が作用しても、コネクタハウジングはキャップから抜け出ることはない。また、コネクタハウジングの前後両面に干渉物があって、前後方向からコネクタハウジングを取り付けたり取り外したりすることが困難な場合にも、本発明によって、コネクタハウジングの挿入口を通した側方からの取り付け・取り外し作業が可能である。
コネクタハウジングにキャップを取り付けると、リテーナ部がコネクタハウジングの側面に開口された挿入口を通してキャビティ内に進入し、これによって端子金具とその抜け方向で対面するから、端子金具の抜け止めが確実になされる。この場合、リテーナ部はコネクタハウジングに対してその嵌合方向と交差する方向に差し込まれるから、コネクタハウジングに対してその嵌合方向に沿った抜け方向の力が作用しても、コネクタハウジングはキャップから抜け出ることはない。また、コネクタハウジングの前後両面に干渉物があって、前後方向からコネクタハウジングを取り付けたり取り外したりすることが困難な場合にも、本発明によって、コネクタハウジングの挿入口を通した側方からの取り付け・取り外し作業が可能である。
<請求項3の発明>
コネクタハウジングにキャップを取り付けると、リテーナ部がコネクタハウジングの嵌合面に開口されたランスの撓み空間に進入し、これによって端子金具と係止状態にあるランスの撓み動作が規制されるから、端子金具が二重に係止される。このとき、コネクタハウジングの嵌合面に対してキャップを取り付ける通常のキャップ取り付け方向から作業を行えばよいので、作業性に優れる。また、キャップにリテーナ部を付加するだけで済むから、構成の簡素化を図れる。
コネクタハウジングにキャップを取り付けると、リテーナ部がコネクタハウジングの嵌合面に開口されたランスの撓み空間に進入し、これによって端子金具と係止状態にあるランスの撓み動作が規制されるから、端子金具が二重に係止される。このとき、コネクタハウジングの嵌合面に対してキャップを取り付ける通常のキャップ取り付け方向から作業を行えばよいので、作業性に優れる。また、キャップにリテーナ部を付加するだけで済むから、構成の簡素化を図れる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。本実施形態のコネクタは、エアバック装置における廃棄回路用のコネクタであって、端子金具90、コネクタハウジング10、およびキャップ40を備えて構成される。
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。本実施形態のコネクタは、エアバック装置における廃棄回路用のコネクタであって、端子金具90、コネクタハウジング10、およびキャップ40を備えて構成される。
コネクタハウジング10は合成樹脂製であって、図3ないし図5に示すように、ブロック状、詳しくは角ブロック状の端子収容部11と、端子収容部11よりも一回り大きく段付き状に連なりつつ同端子収容部11の前面に突出された筒状、詳しくは角筒状のフード部12とからなる。端子収容部11の内部には、端子金具90が挿入可能とされるキャビティ13が高さ方向に複数段(図示する場合は2段)、幅方向に複数列となって配置されている。各キャビティ13の内壁の上面前部には、前方へ突出する片持ち状のランス14が形成され、ランス14の撓み方向(上方)には、同ランス14の撓み空間15が端子収容部11の前面に開口し、かつキャビティ13に連通して形成されている。各キャビティ13の内壁の下面前部には、ランス14の配設位置と対角位置に、端子金具90の前止まりをなすテーパ状の肉盛り部16が形成されている。
端子金具90は、導電性の金属板を曲げ加工等して形成され、図1に示すように、前方から順に、タブ91、箱部92、バレル部93を備えて構成される雄型端子金具である。バレル部93は、電線95の端末に接続され、電線95の被覆にかしめ付けられるインシュレーションバレルと、電線95の芯線にかしめ付けられるワイヤバレルとからなる。タブ91はフード部12内に突出状態で配置され、図示しない相手側のコネクタハウジングに収容された相手側端子金具に嵌合状態で接続可能とされる。箱部92には、ランス14が引掛け状態で係止する係止受け部94が切り欠いて形成されている。かかる端子金具90は、キャビティ13への挿入途上でランス14と干渉して同ランス14を撓み空間15側へ撓み変形させ、キャビティ13内に正規深さで挿入されるに伴い、ランス14が弾性復帰して係止受け部94に嵌り、もってランス14にキャビティ13からの抜け方向で弾性係止されるようになっている。
端子収容部11には、各キャビティ13を幅方向(コネクタハウジング10の嵌合方向と直交する方向)に横断貫通するリテーナ部41(後述する)の差込路17が形成されている。差込路17は、端子収容部11の一側面にのみ開口する形態とされ、この開口は、コネクタハウジング10とキャップ40との合体に伴い、キャップ40の壁面によって閉止される。コネクタハウジング10の一側面における差込路17の開口縁には面取り部18が全周に亘って形成されている。そして、差込路17は、キャビティ13の各段毎に分かれて高さ方向に2つ並設されており、リテーナ部41と対応して断面多角形状をなしている。
フード部12の上面(上壁の外面)には、キャップ40に対するロック部19が突設されている。ロック部19のうち、幅方向で対向する両側面のうちの一側面(差込口の開口側と同方向の面)は、図3に示すように、キャップ40への取り付け方向に傾斜するテーパ面21とされ、他側面は、略垂直に切り立つロック面22とされる。フード部12の他側面(差込路17が開口する側とは反対側の面)には、取付面にロック可能とされる弾性ロック式のロック構造部23が形成されている。そして、フード部12の内面(上壁の内面)には、相手側のコネクタハウジングを離脱規制状態でロックするためのハウジングロック部24が突設されている。ハウジングロック部24のうち、長さ方向(前後方向)で対向する両面のうちの一面(前面)は、相手側のコネクタハウジングの進入方向に沿って傾斜するテーパ面25とされ、他面(後面)は、略垂直に切り立つロック面26とされる。また、フード部12の内面のうち、上壁の内面および両側面の内面には、各面に一対ずつのリブ27が突設され、各リブ27によって相手側のコネクタハウジングとの誤組み付けが防止される。
そして、コネクタハウジング10には、フード部12の下面と端子収容部11の下面における繋がり部分に、および端子収容部11の上面に、幅方向に延出されたアリ溝28が形成されている。アリ溝28は、溝底に行くにつれ次第に前後幅を拡幅させた形態であって、コネクタハウジング10の全幅に亘って延出され、コネクタハウジング10の両側面に開口されている。
続いてキャップ40について説明する。キャップ40は合成樹脂製であって、図6ないし図8に示すように、一側面および後面の二面が開口されたボックス形状をなし、その内部に、上記したコネクタハウジング10を収容するための収容空間42が凹設されている。キャップ40の一側面は、コネクタハウジング10の挿入口43として全面的に大きく開口され、キャップ40の後面は、コネクタハウジング10の内部に収容された端子金具90に接続された電線95群の引き出し口として開口されている。キャップ40の前面はコネクタハウジング10の嵌合面(端子収容部11の前面)に対向する位置にあって、常にはコネクタハウジング10の嵌合面を覆う閉止板44として構成され、キャップ40の他側面(上記した挿入口43と対向する面)はコネクタハウジング10の挿入方向の前面(相手側のコネクタハウジングとの嵌合方向に関していえばコネクタハウジング10の側面)を覆う側壁部45として構成される。閉止板44における側壁部45寄りの上下二角には、窓孔46が開口して形成されており、この窓孔46を通してコネクタハウジング10の収容状態が視認可能となっている。
キャップ40は、コネクタハウジング10に対応する形態であって、端子収容部11を収容可能な小開口部47と、フード部12を収容可能な大開口部48とから構成される。大開口部48の内面には、同大開口部48に収容されるコネクタハウジング10(フード部12)との間の距離を詰めるガタ詰め用のリブ49が形成されている。リブ49は、大開口部48における、段差壁51、上壁52、閉止板44に、周方向に間隔をあけて多数形成されている。そして、大開口部48の上壁52には、一対のスリット53間にて弾性撓み可能とされたロック受け部54が形成されている。ロック受け部54は、図8に示すように、側壁部45寄りの位置に基端部を有しつつ挿入口43側へ延出された弾性ロック片55と、弾性ロック片55の延出方向の中間部上方を横切って架橋された保護壁56とからなり、さらに、弾性ロック片55の自由端部(挿入口43寄りの位置)に、ロック解除時に押圧操作される操作部57が形成されている。弾性ロック片55には同弾性ロック片55の長さ方向に延びるロック孔58が保有され、このロック孔58に、コネクタハウジング10側のロック部19が弾性的に嵌り込むことで、コネクタハウジング10がキャップ40内(収容空間42)にロック状態で収容保持されるようになっている。
また、キャップ40における側壁部45の外面および下壁の外面には取付面に対するロック構造部59が形成されている。ロック構造部59は、後方に開放された略コの字状の枠部61と、枠部61により取り囲まれた取り付け用ロック突部65とからなり、枠部61に対して後方から取付面を有する取付対象99がスライド装着されるようになっている。このキャップ40側のロック構造部59とコネクタハウジング10側のロック構造部23とは、それぞれ、取付面に対する取り付け位置に応じて選択され、キャップ40側のロック構造部59が取付面に固定される場合は、キャップ40からコネクタハウジング10が取り外され、コネクタハウジング10側のロック構造部23が取付面に固定される場合は、コネクタハウジング10からキャップ40が取り外される。なお、キャップ40の二面にロック構造部59が形成されることにより、取付面への取り付け位置が多角的に決せられ、これにより取り付け位置の選択幅が増えるようにしてある。
キャップ40の内面には、コネクタハウジング10側のアリ溝28と対応する位置に、アリ突部62が形成されている。アリ突部62は、幅方向(相手側のコネクタハウジングの嵌合方向と直交する方向)に延出され、突出端面が平面方向に沿ったフラット面とされ、この突出端面に向かって根元側から次第に前後幅を拡幅させた形態となっている。
キャップ40の内面には、コネクタハウジング10側のアリ溝28と対応する位置に、アリ突部62が形成されている。アリ突部62は、幅方向(相手側のコネクタハウジングの嵌合方向と直交する方向)に延出され、突出端面が平面方向に沿ったフラット面とされ、この突出端面に向かって根元側から次第に前後幅を拡幅させた形態となっている。
また、キャップ40の内面には、同キャップ40の側壁部45から挿入口43側へ向かって突出するリテーナ部41が形成されている。リテーナ部41は、断面多角形状、詳しくは断面方形の四角のちの一角を斜めに切り欠いた部分を含む形態で長さ方向に同幅をもって形成され、その前面が略垂直に切り立つ係止面63とされる。かかるリテーナ部41は、コネクタハウジング10とキャップ40とが合体されると、その合体に伴ってコネクタハウジング10の差込路17を通してキャビティ13内を貫通し、これにより、キャビティ13内に正規挿入された端子金具90を抜け止め状態で保持可能となっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
車両の利用時において、キャップ40とコネクタハウジング10とは合体され、コネクタハウジング10の嵌合面がキャップ40の閉止板44により覆われて保護状態におかれることとなる。それがため、まずコネクタハウジング10のキャビティ13に後方から端子金具90を挿入する。キャビティ13内に正規深さで挿入された端子金具90はランス14によって弾性的に一次係止される。全ての端子金具90を挿入したら、続いて、キャップ40の収容空間42に対してその挿入口43からコネクタハウジング10を相対的に移動させつつ挿入する。コネクタハウジング10の挿入過程では、アリ溝28にアリ突部62が進入するとともに、リテーナ部41が差込路17に進入し、さらに、コネクタハウジング10の挿入が進むにしたがって、アリ突部62およびリテーナ部41の挿入深さが増すこととなる。
車両の利用時において、キャップ40とコネクタハウジング10とは合体され、コネクタハウジング10の嵌合面がキャップ40の閉止板44により覆われて保護状態におかれることとなる。それがため、まずコネクタハウジング10のキャビティ13に後方から端子金具90を挿入する。キャビティ13内に正規深さで挿入された端子金具90はランス14によって弾性的に一次係止される。全ての端子金具90を挿入したら、続いて、キャップ40の収容空間42に対してその挿入口43からコネクタハウジング10を相対的に移動させつつ挿入する。コネクタハウジング10の挿入過程では、アリ溝28にアリ突部62が進入するとともに、リテーナ部41が差込路17に進入し、さらに、コネクタハウジング10の挿入が進むにしたがって、アリ突部62およびリテーナ部41の挿入深さが増すこととなる。
リテーナ部41の先端が差込路17の奥端位置に至ると、図1に示すように、リテーナ部41が幅方向に並んだ各段のキャビティ13を横断貫通し、これに伴い、キャビティ13内に正規挿入された端子金具90の箱部92における後端顎部98に対し、リテーナ部41の係止面63が端子金具90の抜け方向で略垂直に対面し、もって端子金具90が二次係止される。こうしてコネクタハウジング10とキャップ40とが正規状態で合体すると、図2に示すように、キャップ40のロック受け部54とコネクタハウジング10のロック部19が互いに弾性係止して、コネクタハウジング10のキャップ40からの離脱が防止される。この状態で、端子金具90のタブ91は、コネクタハウジング10の嵌合面がキャップ40の閉止板44によって覆われることで異物との干渉が回避されるとともに、その周りがフード部12とキャップ40の周壁とによって覆われることで、二重フード状態となる。
上記の場合に、全ての端子金具90のうちのいずれか一つでもキャビティ13内に正規挿入されていないと、コネクタハウジング10の挿入途上で、リテーナ部41の先端が端子金具90の箱部92の側面に突き当たってコネクタハウジング10のそれ以上の挿入動作が規制され、これをもって端子金具90が半挿入状態にあることを検知できる。この場合は、半挿入状態にある端子金具90を正規挿入位置まで押し込み、改めてコネクタハウジング10の挿入動作をやり直せばよい。
なお、上記の作業は、ロック構造部23を介して、キャップ40側を取付対象99の取付面に固定した状態で行っても、コネクタハウジング10側を取付対象99の取付面に固定した状態で行ってもよく、あるいは、両者を取付面に固定することなく自由状態で行ってもよい。キャップ40を取付面に固定した場合は、キャップ40が固定側、コネクタハウジング10が可動側となり、コネクタハウジング10を取付面に固定した場合は、キャップ40が可動側、コネクタハウジング10が固定側となるのはいうまでもない。
その後、車両を廃車解体等する際には、コネクタハウジング10をキャップ40から取り外し、コネクタハウジング10の嵌合面を露出状態となす。そして、相手側のコネクタハウジングをフード部12に内嵌させ、ハウジングロック部24によって相手側のコネクタハウジングを離脱規制状態でロックする。次いで、スイッチ操作によって遠隔的にエアバッグ回路を閉成し、エアバッグを展開膨張させる。
以上説明したように本実施形態によれば、キャップ40に対するコネクタハウジング10の取り付け作業に連動して、リテーナ部41が端子金具90の抜け止めをなすから、リテーナの装着作業を別途独立して行わずに済み、作業者が端子金具90の抜け止め作業をやり忘れることがない。そして、リテーナ部41とキャップ40とが一体に形成されているから、両者が互いに干渉することはなく、設計の自由度が高められる。さらに、キャップ40とリテーナ部41とが一体化されているから、それぞれ別部品で構成される場合に比べ、部品点数を削減できる。
また、リテーナ部41が相手側のコネクタハウジングに対してその嵌合方向と直交する方向に差し込まれるから、電線95が引っ張られる等してコネクタハウジング10に対しキャップ40からの抜け方向(後方)に力が作用しても、コネクタハウジング10がキャップ40から抜け落ちることはない。また、コネクタハウジング10の前後両面外方に干渉物があることに起因し、前後方向からのコネクタハウジング10の取り付け・取り外しが困難な場合にも、本発明によりコネクタハウジング10の挿入口43を通した側方からの作業が可能となる。
さらに、リテーナ部41と差込路17とが嵌合状態にあるのに加え、アリ溝28とアリ突部62とが嵌合状態にあるから、コネクタハウジング10に対してキャップ40とのずれ方向の応力が生じても、かかる応力がリテーナ部41のみに集中するのを回避できる。
さらに、リテーナ部41と差込路17とが嵌合状態にあるのに加え、アリ溝28とアリ突部62とが嵌合状態にあるから、コネクタハウジング10に対してキャップ40とのずれ方向の応力が生じても、かかる応力がリテーナ部41のみに集中するのを回避できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図9ないし図14によって説明する。実施形態2のコネクタは、実施形態1のコネクタと同様、エアバッグ装置の廃棄回路用のコネクタを示すものであるが、実施形態1のコネクタと違って、コネクタハウジング10Aとキャップ40Aの合体離脱方向が前後方向に設定されている。
次に、本発明の実施形態2を図9ないし図14によって説明する。実施形態2のコネクタは、実施形態1のコネクタと同様、エアバッグ装置の廃棄回路用のコネクタを示すものであるが、実施形態1のコネクタと違って、コネクタハウジング10Aとキャップ40Aの合体離脱方向が前後方向に設定されている。
コネクタハウジング10Aは合成樹脂製であって、図9ないし図11に示すように、ブロック状、詳しくは角ブロック状の端子収容部11Aと、端子収容部11Aよりも一回り大きく段付き状に連なりつつ同端子収容部11Aの前面に突出された筒状、詳しくは角筒状のフード部12Aとからなる。端子収容部11Aの内部には、端子金具90が挿入可能とされるキャビティ13Aが高さ方向に複数段(図示する場合は2段)、幅方向に複数列となって配置されている。各キャビティ13Aの内壁の上面前部には、前方へ突出する片持ち状のランス14Aが形成され、ランス14Aの撓み方向(上方)には、同ランス14Aの撓み空間15Aが端子収容部11Aの前面(コネクタハウジング10Aの嵌合面)に開口し、かつキャビティ13Aに連通して形成されている。ランス14Aの撓み空間15Aは、各段のキャビティ13Aをその並び方向(幅方向)に連通して横長に開口されており、ランス14Aの根元側で小さくランス14Aの先端側で大きく開口されている。そして、ランス14Aの撓み空間15Aは、ランス周囲面15Bによって区画されている。このうち、上段側のランス周囲面15Bには、上段側のランス14Aの鉛直上方位置に、断面方形の嵌合リブ15Eが前後方向に延出して形成されている。また、下段側のランス周囲面15Bは、下段側のランス14Aの上方位置から両側位置にかけて門型に屈曲して形成されている。各キャビティ13Aの内壁の下面前部には、ランス14Aの配設位置と対角位置に、端子金具90の前止まりをなすテーパ状の肉盛り部16Aが形成されている。
フード部12Aの外面には、取付対象99の取付面に対するロック構造部23A,23Bが形成されている。ロック構造部23A,23Bは、フード部12Aの周壁のうちの三面に設定され、このうちの一側面と下面とに、実施形態1におけるロック構造部59と同形状であるスライド式のロック構造部23Aが形成され、他側面に、実施形態1におけるロック構造部23と同形状である弾性ロック式のロック構造部23Bが形成され、これらが混在して配置されている。そして、フード部12Aの内面(上壁の内面)には、キャップ40Aおよび図示しない相手側のコネクタハウジングを離脱規制状態でロックするためのハウジングロック部24Aが突設されている。ハウジングロック部24Aのうち、長さ方向(前後方向)で対向する両面のうちの一面(前面)は、相手側のコネクタハウジングの進入方向に沿って傾斜するテーパ面24Bとされ、他面(後面)は、略垂直に切り立つロック面24Eとされる。
なお、実施形態2におけるコネクタハウジング10Aは、差込路17、アリ溝28、ロック部19が設けられていない点で実施形態1におけるコネクタハウジング10と異なり、実施形態1におけるコネクタハウジング10の構成に比べて全体的に簡素化されている。また、端子金具90は、前方から順に、タブ91、箱部92、バレル部93を備える雄型端子金具であって、実施形態1と同じ構造であるため、説明は省略する。
キャップ40Aは、図12ないし図14に示すように、ブロック状、詳しくは角ブロック状をなし、フード部12Aに内嵌可能とされる。キャップ40Aの後面は閉止面40Bとされ、かつ、キャップ40Aの閉止面40Bの両側端部から同閉止面40Bに隣接する両側外面の後端部に至る範囲に第一窓孔46Aが開設され、閉止面40Bの下部中央部に第二窓孔46Bが横並びで2つ開設されている。
キャップ40Aの上面には、後方へ向かって片持ち状に延出されるロック片40Eが形成されている。ロック片40Eの自由端部には解除時に押圧操作される操作部40Fが一段高く形成され、ロック片40Eの上面の略中央部にはハウジングロック部24Aに係止可能とされるロック突起40Gが形成されている。キャップ40Aの上面のうち、ロック片40Eを挟んだ両側位置には、左右一対の保護壁40Hが立設されている。キャップ40Aの下面には、操作部40Fと対向する位置に、指掛部40Kが突設されており、ここに指を引掛けることで操作部40Fへの解除操作が可能となっている。
キャップ40Aの上面には、後方へ向かって片持ち状に延出されるロック片40Eが形成されている。ロック片40Eの自由端部には解除時に押圧操作される操作部40Fが一段高く形成され、ロック片40Eの上面の略中央部にはハウジングロック部24Aに係止可能とされるロック突起40Gが形成されている。キャップ40Aの上面のうち、ロック片40Eを挟んだ両側位置には、左右一対の保護壁40Hが立設されている。キャップ40Aの下面には、操作部40Fと対向する位置に、指掛部40Kが突設されており、ここに指を引掛けることで操作部40Fへの解除操作が可能となっている。
キャップ40Aの両側外面には、フード部12Aに内嵌されたときに、フード部12Aの内面との間の距離をつけるガタ詰め用のリブ49Aが形成されている。このリブ49Aは、キャップ40Aの両側外面に左右一対ずつ同じ高さ位置で前後方向に延出して形成され、その後端位置がキャップ40Aの後端位置に達している。
また、キャップ40Aには、図9に示すように、タブ91が進入可能とされるタブ進入孔40Mが形成されている。タブ進入孔40Mはキャップ40Aの前面に開口されるとともに、下段側のタブ進入孔40Mについてはタブ91毎に個別に開口されて後端部で第二窓孔46Bに連通する形態とされ、上段側のタブ進入孔40Mについては対応する上段側のタブ91を一括して包囲するよう横長に開口されてその後端両側部で第一窓孔46Aに連通する形態とされる。そして、タブ進入孔40Mはキャップ40Aの前面側に行くにしたがって徐々に拡開されている。
また、キャップ40Aには、図9に示すように、タブ91が進入可能とされるタブ進入孔40Mが形成されている。タブ進入孔40Mはキャップ40Aの前面に開口されるとともに、下段側のタブ進入孔40Mについてはタブ91毎に個別に開口されて後端部で第二窓孔46Bに連通する形態とされ、上段側のタブ進入孔40Mについては対応する上段側のタブ91を一括して包囲するよう横長に開口されてその後端両側部で第一窓孔46Aに連通する形態とされる。そして、タブ進入孔40Mはキャップ40Aの前面側に行くにしたがって徐々に拡開されている。
キャップ40Aの前面には、同キャップ40Aとコネクタハウジング10Aと合体に伴って、ランス14Aの撓み空間15Aに進入されるリテーナ部41Aが突出して形成されている。リテーナ部41Aは、ランス周囲面15Bによって遊動規制された状態で撓み空間15Aに嵌合可能とされ、庇状の進入本体部41Bと、ランス14A毎に対応して設けられ、同ランス14Aの先端部に当接可能とされる対向リブ41Eとを備え、対向リブ41Eの前端位置は進入本体部41Bの前端位置より後退した位置にあり、かつ、進入本体部41Bの下面を切り欠いて対向リブ41Eの前端前方がランス14Aの逃がし溝41Fとして開放されている。そして、上段側の進入本体部41Bは、上段側のランス周囲面15Bの形状に合わせて横架状をなし、下段側の進入本体部41Bは、下段側のランス周囲面15Bの形状に合わせて門型状をなしている。また、上段側の進入本体部41Bの上端には、対向リブ41Eと対応する位置に、つまり対向リブ41Eより鉛直上方位置に、コネクタハウジング10A側の嵌合リブ15Eが進入可能とされる進入溝41Gが全長に亘って延出して形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、コネクタハウジング10Aのキャビティ13Aに後方から端子金具90を挿入する。端子金具90はキャビティ13A内に正規深さで挿入されるとランス14Aによって弾性的に一次係止され、タブ91がフード部12A内に突出状態で配置される。全ての端子金具90を挿入したら、続いて、コネクタハウジング10Aのフード部12A内に前方からキャップ40Aを挿入する。キャップ40Aの取り付け過程で、ロック片40Eがロック突起40Gとハウジングロック部24Aとの干渉によって下方へ撓み変形させられ、キャップ40Aが正規深さでフード部12A内に嵌合されると、ロック片40Eが弾性復帰して、ロック突起40Gとハウジングロック部24Aとがキャップ40Aの抜け方向で対面させられ、これによりキャップ40Aがコネクタハウジング10Aに正規装着される。この状態では、図9に示すように、キャップ40Aの前面と端子収容部11Aの前面が互いに当接状態で対面するとともに、端子収容部11Aの前面側から突成されたタブ91がキャップ40Aのタブ進入孔40Mに進入する。このとき、タブ91の先端位置はタブ進入孔40M内における中間部にあり、タブ91はタブ進入孔40M内に保護状態に置かれる。また、ロック片40Eの操作部40Fおよび指掛部40Kはフード部12Aの開口縁外方にあって解除操作可能な状態に置かれる。
まず、コネクタハウジング10Aのキャビティ13Aに後方から端子金具90を挿入する。端子金具90はキャビティ13A内に正規深さで挿入されるとランス14Aによって弾性的に一次係止され、タブ91がフード部12A内に突出状態で配置される。全ての端子金具90を挿入したら、続いて、コネクタハウジング10Aのフード部12A内に前方からキャップ40Aを挿入する。キャップ40Aの取り付け過程で、ロック片40Eがロック突起40Gとハウジングロック部24Aとの干渉によって下方へ撓み変形させられ、キャップ40Aが正規深さでフード部12A内に嵌合されると、ロック片40Eが弾性復帰して、ロック突起40Gとハウジングロック部24Aとがキャップ40Aの抜け方向で対面させられ、これによりキャップ40Aがコネクタハウジング10Aに正規装着される。この状態では、図9に示すように、キャップ40Aの前面と端子収容部11Aの前面が互いに当接状態で対面するとともに、端子収容部11Aの前面側から突成されたタブ91がキャップ40Aのタブ進入孔40Mに進入する。このとき、タブ91の先端位置はタブ進入孔40M内における中間部にあり、タブ91はタブ進入孔40M内に保護状態に置かれる。また、ロック片40Eの操作部40Fおよび指掛部40Kはフード部12Aの開口縁外方にあって解除操作可能な状態に置かれる。
また、キャップ40Aの取り付け過程で、リテーナ部41Aの進入溝41Gに嵌合リブ15Eが嵌入して案内されつつリテーナ部41Aがランス14Aの撓み空間15Aに前方から進入する。その後、キャップ40Aが正規装着されると、嵌合リブ15Eの先端が進入溝41Gの奥端に達するとともに、進入本体部41Bの先端がランス周囲面15Bに前方から当接し、かつ、対向リブ41Eの先端がランス14Aの先端に当接し、リテーナ部41Aがランス周囲面15Bによって遊動規制状態で拘束される。これにより、ランス14Aの撓み空間15Aがリテーナ部41Aによって塞がれ、ランス14Aの撓み動作が規制されることで、端子金具90が二重に係止されることとなる。
上記の場合に、全ての端子金具90のうちのいずれか一つでもキャビティ13A内に正規挿入されていないと、キャップ40Aの挿入途上で、進入本体部41Bの先端部がランス14Aの先端部と干渉してリテーナ部41Aのそれ以上の進入動作が規制され、これをもって端子金具90が半挿入状態にあることを検知できる。この場合は、半挿入状態にある端子金具90を正規挿入位置まで押し込み、改めてコネクタハウジング10Aの挿入動作をやり直せばよい。
その後、車両を廃車解体等する際には、キャップ40Aを後方へ引っ張ってコネクタハウジング10Aから離脱させ、コネクタハウジング10Aの嵌合面を露出状態となす。そして、相手側のコネクタハウジングをフード部12Aに内嵌させ、ハウジングロック部24Aによって相手側のコネクタハウジングを離脱規制状態でロックする。次いで、スイッチ操作によって遠隔的にエアバッグ回路を閉成し、エアバッグを展開膨張させる。
以上説明したように本実施形態によれば、キャップ40Aに対するコネクタハウジング10Aの取り付け作業に連動して、リテーナ部41Aが端子金具90の抜け止めをなすから、リテーナの装着作業を別途独立して行わずに済み、作業者が端子金具90の抜け止め作業をやり忘れることがない。そして、リテーナ部41Aとキャップ40Aとが一体に形成されているから、両者が互いに干渉することはなく、設計の自由度が高められる。さらに、キャップ40Aとリテーナ部41Aとが一体化されているから、それぞれ別部品で構成される場合に比べ、部品点数を削減できる。
さらにまた、コネクタハウジング10Aの嵌合面に対してキャップ40Aを取り付ける通常のキャップ40A取り付け方向から作業を行えばよいので、作業性に優れる。加えて、キャップ40Aにリテーナ部41Aを付加するだけで済むから、コネクタ全体として構成の簡素化を図れる。しかも、ハウジングロック部24Aがキャップ40Aに対するロック機能と相手側のコネクタハウジングに対するロック機能を兼用しているため、それぞれのロック機能を個別に設ける場合に比べ、構成がより簡素化される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本発明は、雌型端子金具が収容されたコネクタハウジングを備えるコネクタに適用可能である。
(2)本発明によれば、実施形態1とは逆に、アリ突部がコネクタハウジングの外面に設けられ、アリ溝がキャップの内面に設けられてもよい。もっとも、実施形態1のように、アリ突部がキャップの内面に設けられていると、その部分に対応するキャップの壁厚が増し、キャップの強度が高められる。
(3)本発明によれば、実施形態1および実施形態2とは逆に、コネクタハウジング側に弾性撓みするロック片を形成し、キャップ側に固定されたハウジングロック部を形成してもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本発明は、雌型端子金具が収容されたコネクタハウジングを備えるコネクタに適用可能である。
(2)本発明によれば、実施形態1とは逆に、アリ突部がコネクタハウジングの外面に設けられ、アリ溝がキャップの内面に設けられてもよい。もっとも、実施形態1のように、アリ突部がキャップの内面に設けられていると、その部分に対応するキャップの壁厚が増し、キャップの強度が高められる。
(3)本発明によれば、実施形態1および実施形態2とは逆に、コネクタハウジング側に弾性撓みするロック片を形成し、キャップ側に固定されたハウジングロック部を形成してもよい。
10,10A…コネクタハウジング
11,11A…端子収容部
12,12A…フード部
13,13A…キャビティ
14,14A…ランス
15,15A…撓み空間
24,24A…ハウジングロック部
40,40A…キャップ
41,41A…リテーナ部
90…端子金具
91…タブ
11,11A…端子収容部
12,12A…フード部
13,13A…キャビティ
14,14A…ランス
15,15A…撓み空間
24,24A…ハウジングロック部
40,40A…キャップ
41,41A…リテーナ部
90…端子金具
91…タブ
Claims (3)
- 相手側のコネクタハウジングと嵌合可能とされ、その嵌合面が常にはキャップによって覆われているコネクタハウジングを備え、エアバッグ装置の処理時に、前記キャップが取り外されて、前記コネクタハウジングが前記相手側のコネクタハウジングと嵌合されることで前記エアバッグ装置の廃棄回路を形成するコネクタであって、
前記キャップには、同キャップの前記コネクタハウジングへの取り付けに伴って、前記コネクタハウジングに収容された端子金具を抜け止め状態で係止可能となすリテーナ部が一体に形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記コネクタハウジングは前記端子金具を挿入可能なキャビティを有するとともに、その側面に、前記キャビティに交差して通じる前記リテーナ部の差込路が開口されており、前記キャップは、前記両コネクタハウジングの嵌合方向と直交する方向で対向する面のうちの一方が前記コネクタハウジングの挿入口として開口され、他方が側壁部として閉止され、前記側壁部に前記リテーナ部が突出された形態となっており、
前記リテーナ部は、前記キャップの前記コネクタハウジングへの取り付けに伴って前記差込路を通して前記キャビティ内に進入することで、前記端子金具とその抜け方向で対面することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。 - 前記コネクタハウジングは前記端子金具を挿入可能なキャビティを有し、このキャビティの内壁には、前記端子金具を抜け止め状態で係止する撓み可能なランスが形成され、前記コネクタハウジングの嵌合面には、前記ランスの撓み空間が開口されており、
前記リテーナ部は、前記キャップの前記コネクタハウジングへの取り付けに伴って前記ランスの撓み空間に進入することで、前記端子金具と係止状態にある前記ランスの撓み動作を規制することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006346298A JP2008159383A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006346298A JP2008159383A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | コネクタ |
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JP2008159383A true JP2008159383A (ja) | 2008-07-10 |
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Family Applications (1)
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JP2006346298A Pending JP2008159383A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | コネクタ |
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JP (1) | JP2008159383A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014084025A1 (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-05 | 矢崎総業株式会社 | 端子抜き治具 |
-
2006
- 2006-12-22 JP JP2006346298A patent/JP2008159383A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014084025A1 (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-05 | 矢崎総業株式会社 | 端子抜き治具 |
JP2014107137A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-09 | Yazaki Corp | 端子抜き治具 |
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