JP2008150820A - 壁コンクリート、壁コンクリートの製造方法及び壁コンクリートの施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鋼製鋼板と鋼製L型補強材の構造体であって転倒防止のための斜控え材部が適宜配置され、底面を固定設置する手段を持ち、外面の仮設足場を設置することなく内側型枠を設置したのちコンクリートを打設することを特徴とする壁コンクリート。
【選択図】図1
Description
即ち、図4は完成時の壁コンクリート16の構成を示したものであるが、図4から理解される様に、従来では、壁コンクリート16を構築するためには作業員仮設足場14、15を必ず設置しなければならない。
施工方法としては、先ず鉄筋21を組み立てて型枠9を構築し、適宜の鋼材29と適宜のパイプ部材11とを適宜の螺子手段12等からなる型枠支保工22で当該型枠9を補強し、面木23を設置する事によって型枠支保13工が完成される。
当該コンクリート20が流し込まれ、当該コンクリート20が十分に硬化した後、型枠支保工22と型枠9を外して、壁コンクリート16が完成するが、その後に仮設足場14、15を解体して構築作業が完了する。
即ち、本発明に係る第1の態様に係る壁コンクリートの基本的な態様は、基台部の表面部に固定されているL型構造を持つ底部固定板部と当該底部固定板部と接合され当該基台部の表面部に対して直角に配置されている側壁固定板部と当該側壁固定板部の転倒防止のため当該底部固定板部と当該側壁固定板部との間に配置されている斜控え部とで構成された壁支持構成体がコンクリートで構成された板状直方体構造部と一体化されている事を特徴とする壁コンクリートであり、又本発明に係る第2の態様に係る壁コンクリートの基本的な態様は、水平線に対して垂直若しくは垂直に近い角度を有する擁壁部を持った基台部若しくは下方部に空間部が存在する基台部の端縁部に沿って形成されている壁コンクリートであって、当該壁コンクリートは、当該基台部の表面部に於ける当該端縁部に沿って配置されている底部固定板部と当該基台部の当該端縁部に沿って配置されており、当該底部固定板部と略直交する角度を形成して上方に延展され且つ当該底部固定板部に適宜の固定手段を介して接合固定されている側壁固定板部と、当該底部固定板部と当該側壁固定板部との間に形成される角度を所定の値に設定保持する為に当該底部固定板部と当該側壁固定板部との間に配置されている斜控え材部とから構成される壁支持構成体及び適宜の鉄筋が内在され、所定の厚み及び少なくとも当該基台部の表面部に於ける当該端縁部に沿って所定の長さと高さを持った側壁面を有するコンクリートからなる直方体構造部とから構成されており、且つ当該直方体構造部の当該端縁部に沿って配置される当該側壁部の少なくとも一部が当該側壁固定板部と密着接合されていると共に、当該直方体構造部の底部の少なくとも一部が当該底部固定板部と密着接合されている事を特徴とする壁コンクリートである。
即ち、図1(A)は、本発明に係る壁コンクリート1であって、基台部8の表面部30に固定されているL型構造を持つ底部固定板部4と当該底部固定板部4と接合され当該基台部8の表面部30に対して略直角に配置されている側壁固定板部2と当該側壁固定板部2の転倒防止のため当該底部固定板部4と当該側壁固定板部2との間に配置されている斜控え材部5とで構成された壁支持構成体35がコンクリートで構成された板状直方体構造部41と一体化されている壁コンクリート1が示されている。
又、当為が底部固定板部4の当該壁固定板部接合保持部34には、上記した固定手段挿入部37に替えて、図3(C)に示す様に、予め適宜のボルト部61を配置したものであっても良い。
一方、本発明に於いて使用される当該側壁固定板部2は、図5(A)に示す様に、その下端部に沿って当該底部固定板部4に於ける当該壁固定板部接合保持部34と接合させるための複数個の固定手段39が配置されている事が望ましい。
一方、本発明に於いては、当該底部固定板部4と当該側壁固定板部2とを組み立てる際に当該両者の形成する角度を直角若しくは略直角となる様に設定する必要があり、又係る角度が工事中に変形する事は好ましくないので、当該斜控え材部5を当該底部固定板部4と当該側壁固定板部2との間に鎹状に配置固定しておく事が望ましい。
即ち図3(B)は、本発明に係る壁コンクリート1の完成時の構成を示す斜視図である。
また、本発明に於いては、図4に示す様な擁壁6及び、基台部8を構成する土工部はすでに完成していることが前提であり、更には、従来一般的である調整コンクリート7等も既に完成していることも望ましい。
即ち、本発明は、水平線に対して垂直若しくは垂直に近い角度を有する擁壁部6を持った基台部8若しくは下方部に空間部が存在する基台部8の端縁部31に沿って壁コンクリート1を形成する方法であって、先ず、当該底部固定板部4の当該底部固定板本体部36のL字型屈曲部80を当該基台部8の表面部30に於ける端縁部31に沿って配置して、予め当該基台部8の表面部30に形成されている調整コンクリート7に配置されている固定ボルト部60に当該固定手段挿入部38を嵌合させて適宜のナット等63で固定する。
次に、当該側壁固定板部2を当該底部固定板部4の当該壁固定板部接合保持部34と接合させるため例えば、当該側壁固定板部2の固定手段39に当該壁固定板部接合保持部34に設けられている固定手段37であるボルト部61と嵌合させ、適宜のナット等64で固定する。
次いで、当該壁支持構成体35の当該側壁固定板部2の内面側に、壁本体を形成するためのコンクリート製の板状直方体構造部41を形成する為に、適宜の材料からなる鉄筋21を従来と同様の方法で組み立てる。
又、本発明に係る型枠内に打設するコンクリートが、外部に漏れないことが絶対条件である。
更に、本発明に含まれる当該直方体構造部41に於いては、弱点と言われてきた中間部型枠の強度を向上させる為に、鋼製L型補強材を組み入れることにより、コンクリート流し込み時のふくらみをより防止した。
2…側壁固定板部
3…高さ調整用パネル
4…底部固定板部
5…斜控え材部
6…擁壁、既設コンクリート
7…調整コンクリート
8…基台部、土工部
9…内面型枠
11…型枠支保工パイプ
12…螺子部
13…内面型枠材全体
14…仮設足場
15…仮設足場手すり
16…壁コンクリート
19…土工部調整コンクリート
20…コンクリート
21…鉄筋
22…型枠支保工
23…面木
Claims (14)
- 基台部の表面部に固定されているL型構造を持つ底部固定板部と当該底部固定板部と接合され当該基台部の表面部に対して略直角に配置されている側壁固定板部と当該側壁固定板部の転倒防止のため当該底部固定板部と当該側壁固定板部との間に配置されている斜控え材部とで構成された壁支持構成体がコンクリートで構成された板状直方体構造部と一体化されている事を特徴とする壁コンクリート。
- 水平線に対して垂直若しくは垂直に近い角度を有する擁壁部を持った基台部若しくは下方部に空間部が存在する基台部の端縁部に沿って形成されている壁コンクリートであって、当該壁コンクリートは、当該基台部の表面部に於ける当該端縁部に沿って固定的に配置されている底部固定板部と当該基台部の当該端縁部に沿って配置されており、当該底部固定板部と略直交する角度を形成して上方に延展され且つ当該底部固定板部に適宜の固定手段を介して接合固定されている側壁固定板部と、当該底部固定板部と当該側壁固定板部との間に形成される角度を所定の値に設定保持する為に当該底部固定板部と当該側壁固定板部との間に配置されている斜控え材部とから構成される壁支持構成体及び適宜の鉄筋が内在され、所定の厚み及び少なくとも当該基台部の表面部に於ける当該端縁部に沿って所定の長さと高さを持った側壁面を有するコンクリートからなる直方体構造部とから構成されており、且つ当該直方体構造部の当該端縁部に沿って配置される当該側壁部の少なくとも一部が当該側壁固定板部と密着接合されていると共に、当該直方体構造部の底部の少なくとも一部が当該底部固定板部と密着接合されている事を特徴とする壁コンクリート。
- 当該側壁固定板部及び当該底部固定板部は、金属或は合成樹脂若しくはそれらの複合体によりそれぞれ別体に形成されている事を特徴とする請求項1又は2に記載の壁コンクリート。
- 当該底部固定板部は、当該基台部の表面部に当接し、当該表面部に固定される底部固定板本体部と当該底部固定板本体部に対して略直角に屈曲形成された側壁固定板部接合保持部とを有する事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の壁コンクリート。
- 当該底部固定板本体部には、当該底部固定板本体部を当該基台部の表面部の固定するための固定手段を配置する為の固定手段配置部が設けられている事を特徴とする請求項4に記載の壁コンクリート。
- 当該底部固定板部には、更に補強部材が設けられている事を特徴とする請求項4又は5に記載の壁コンクリート。
- 当該側壁固定板部は、当該基台部の当該端縁部に近接する部分に、当該底部固定板部との接合手段を配置する接合手段配置部が設けられている事を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の壁コンクリート。
- 当該側壁固定板部には、更に補強部材が設けられている事を特徴とする請求項7に記載の壁コンクリート。
- 基台部の表面部に固定されているL型構造を持つ底部固定板部と当該底部固定板部と接合され当該基台部の表面部に対して略直角に配置されている側壁固定板部と当該側壁固定板部の転倒防止のため当該底部固定板部と当該側壁固定板部との間に配置されている斜控え材部とで壁支持構成体を形成し、次いで当該側壁固定板部の当該基台部の表面部と対向する内面側に所定の幅と長さ及び高さを有する鉄筋を格子状に組み立てて形成した後、当該格子状の鉄筋を介して当該側壁固定板部の内面との間に所定の間隔を設けて内側型枠を設置し、当該壁固定板部と当該内側型枠との間の空間部にコンクリートを打設することを特徴とする壁コンクリートの製造方法。
- 水平線に対して垂直若しくは垂直に近い角度を有する擁壁部を持った基台部若しくは下方部に空間部が存在する基台部の端縁部に沿って形成されている壁コンクリートの製造方法であって、当該基台部の表面部に於ける当該端縁部に沿って当該表面部に底部固定板部を固定配置すると共に当該端縁部に沿って底部固定板部と直角に側壁固定板を接合して配置せしめ、更に、当該底部固定板部と当該側壁固定板部との間に転倒防止のための斜控え材部を取り付け、その後、当該側壁固定板部の当該基台部の表面部と対向する内面側に所定の幅と長さ及び高さを有する鉄筋を格子状に組み立てて形成した後、当該格子状の鉄筋を介して当該側壁固定板部の内面との間に所定の間隔を設けて内側型枠を設置し、当該壁固定板部と当該内側型枠との間の空間部にコンクリートを打設することを特徴とする壁コンクリートの製造方法。
- 当該内側型枠は、当該コンクリートが硬化された後に剥離する事を特徴とする請求項9又は10に記載の壁コンクリートの製造方法。
- 当該底部固定板部及び当該側壁固定板部とは、予め工場で所定の長さ及び所定の幅に製作され、当該壁コンクリートに形成現場で当該基台部に於ける当該端縁部の内側からの操作により当該底部固定板部を当該基台部の表面部に固定すると共に、当該側壁固定板部を当該基台部の表面部に対して直交する方向に立設せしめて当該底部固定板部に固定し、更に当該斜控え材部を当該底部固定板部と当該側壁固定板部との間に配置する工程が実行される事を特徴とする請求項9又は10に記載の壁コンクリートの製造方法。
- 当該底部固定板部及び当該側壁固定板部は、金属或は合成樹脂によりそれぞれ別体に形成されている事を特徴とする請求項9乃至12の何れかに記載の壁コンクリートの製造方法。
- 水平線に対して垂直若しくは垂直に近い角度を有する擁壁部を持った基台部若しくは下方部に空間部が存在する基台部の端縁部に沿って形成されている壁コンクリートの製造方法であって、当該基台部の表面部に於ける当該端縁部に沿って当該表面部に底部固定板部を固定配置すると共に当該端縁部に沿って底部固定板部と直角に側壁固定板を接合して配置せしめ、更に、当該底部固定板部と当該側壁固定板部との間に転倒防止のための斜控え材部を取り付け、その後、当該側壁固定板部の当該基台部の表面部と対向する内面側に所定の幅と長さ及び高さを有する鉄筋を格子状に組み立てて形成した後、当該格子状の鉄筋を介して当該側壁固定板部の内面との間に所定の間隔を設けて内側型枠を設置し、当該壁固定板部と当該内側型枠との間の空間部にコンクリートを注入することを特徴とする壁コンクリートの施工方法。
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