JP2008143820A - 乳化化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)疎水性粉体、
(B)オルガノポリシロキサンセグメントの末端若しくは側鎖のケイ素原子の少なくとも1個に、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して下記式(1)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)が結合してなる共重合体;又はアミノ変性シリコーン
(RはH、C1〜22のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基又はアリール基、xは2又は3の数)、
(C)分子内にC8〜30の炭化水素基と、アニオン性基とを有する水溶性高分子、
(D)25℃で液体である油性成分
を含有する乳化化粧料。
【選択図】なし
Description
(A)疎水性粉体、
(B)オルガノポリシロキサンセグメントの末端若しくは側鎖のケイ素原子の少なくとも1個に、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して下記式(1)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)が結合してなるシリコーン系ポリマー;又はアミノ変性シリコーン
(C)分子内に炭素数8〜30の炭化水素基と、アニオン性基とを有する水溶性高分子、
(D)25℃で液体である油性成分
を含有する乳化化粧料を提供するものである。
疎水性粉体としては、ポリアミド樹脂パウダー(ナイロン末)、多孔質ナイロンパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリ四弗化エチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、ポリウレタンパウダー、ラウロイルリジン、シリコーンパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、網状型メチルポリシロキサン粉体、アクリル酸ブチル・酢酸ビニル共重合体、シクロデキストリン、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂パウダー等の、有機樹脂粉体などの架橋型あるいは非架橋型の高分子粉体が挙げられる。
無機粉体としては、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、金雲母、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、エポキシ処理アルミニウム、アルミニウム末、リン酸カルシウム、無水ケイ酸、無水ケイ酸アルミニウム、パイロフェライト質クレー、ベントナイト、スメクタイト、モンモリロナイト、バーミキュライト、ヘクトライト、ゼオライト、ハイジライト、シリカ、黄酸化鉄、黄土、黒酸化鉄、ベンガラ、黒酸化チタン、低次酸化チタン、チタン酸鉄、γ−酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化アルミニウムコバルト、酸化クロム、酸化ジルコニウム、二酸化チタン、酸化チタンゾル、酸化鉄・二酸化チタン焼結物、酸化セリウム、酸化マグネシウム、水酸化クロム、チタン・二酸化チタン焼結物、チタン酸コバルト、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タングステン酸金属塩、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、オキシ塩化ビスマス、カラミン、ロジン酸ナトリウム処理酸化マグネシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなど)、窒化ホウ素等が挙げられ、またこれらの2種以上の複合化粉体、アクリル樹脂被覆アルミニウム末、酸化チタン被覆ナイロン末等の有機−無機複合化粉体などが挙げられる。
スターチの粉体としては、米、コーン、馬鈴薯等が挙げられる。
真珠光沢顔料としては、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、酸化チタン被覆ガラスフレーク、魚鱗箔等が挙げられる。
このほか、カーボンブラック、群青、紺青、グンジョウバイオレット、タール系色素、レーキ等が挙げられる。
疎水性粉体を紫外線防御剤として用いる場合、特に疎水化処理酸化チタンや疎水化処理酸化亜鉛が好ましく、これらの平均粒子径は0.001〜1μm、その形状としては、例えば粒状、球状、紡錘状、樹枝状、バルーン状、毬栗状等が好ましい。疎水化処理を行なう前に、酸化チタン及び酸化亜鉛の粉体表面に、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム等で前処理を行い、粉体表面の活性を抑制することもできる。
前記オルガノポリシロキサンのセグメントとポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントとの結合において介在するヘテロ原子を含むアルキレン基としては、窒素原子、酸素原子及び/又はイオウ原子を1〜3個含む炭素数2〜20のアルキレン基が挙げられ、その具体例としては、下記式で表される基が挙げられる。
また、R2は下記式で示される基である。
また、R5、R7、R8はそれぞれ水素原子又は炭素数1〜10の一価有機基を示し、例えば、水素原子;メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基や、これらの基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原子や水酸基で置換した基、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル基、2−(パーフルオロブチル)エチル基、2−(パーフルオロヘキシル)エチル基、2−(パーフルオロオクチル)エチル基等のハロゲノアルキル基などが挙げられる。
pは0≦p≦6、好ましくは0≦p≦3である。pが6を超えると工業的に入手が困難で、特性上も利点が少ない場合がある。
このような基R2としては、具体的に下記のものが例示される。
アミノ変性シリコーンとしては、特にアモジメチコン、アミノエチルアミノプロピルジメチコン、アミノプロピルジメチコンが好ましい。
成分(B)は、全組成中に0.1〜20質量%、特に0.1〜10質量%含有するのが、べたつきや粉っぽさなどがなく、化粧料の使用感が損なわれないので好ましい。
また、成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は、0.005〜3、更には0.01〜2、特に0.05〜0.2であるのが、皮膚に塗布した際の疎水性粉体による白浮きや塗布ムラが効率よく抑えられるので好ましい。
また、アニオン性基としては、例えば、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等が挙げられる。
(C−1)多糖類又はその誘導体のヒドロキシル基の水素原子の一部又は全てが、(a)炭素数8〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、アリールアルキル基及びアルキルアリール基から選ばれる疎水部を有する置換基、及び(b)ヒドロキシル基が置換していてもよいアニオン性の親水部を有する置換基で置換されており、置換基(a)と置換基(b)の置換度の比が1:1000〜100:1である水溶性多糖誘導体。
このような水溶性多糖誘導体としては、例えば特開平11−12119号公報に記載の方法によりアニオン基と疎水基を同時に導入された変性多糖誘導体や、特開平3−12401号公報の実施例1〜3に記載されている変性セルロースエーテル、米国特許第4228277号に記載されている非イオン長鎖アルキル化セルロースエーテル;市販品としてはNATROSOL PLUS 330、NATROSOL PLUS CS D−67(以上、アクアロン・カンパニー社)等のアルキル変性ヒドロキシエチルセルロースにアニオン基を導入したものなどが挙げられる。例えば、ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Na(INCI:SODIUM STEAROXY PG-HYDROXYETHYLCELLULOSE SULFONATE)(ポイズ310(花王社))等の市販品を使用することもできる。
より具体的には、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体(INCI:ACRYLATES/STEARETH-20 METHACRYLATE COPOLYMER)、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(25)ラウリルエーテル共重合体(INCI:ACRYLATES/LAURETH-25 METHACRYLATE COPOLYMER)、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(25)ベヘニルエーテル共重合体(INCI:ACRYLATES/BEHENETH-25 METHACRYLATE COPOLYMER)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(INCI:ACRYLATES/C10-30 ALKYL ACRYLATE CROSSPOLYMER)、アクリル酸・ネオデカン酸ビニル共重合体(INCI:ACRYLATES/VINYL NEODECANOATE CROSSPOLYMER)、(アクリル酸アルキル・オクチルアクリルアミド)コポリマー(INCI:ACRYLATES/OCTYLACRYLAMIDE COPOLYMER)、(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス-20)コポリマー(INCI:ACRYLATES/STEARETH-20 ITACONATE COPOLYMER)、(アクリレーツ/イタコン酸セテス-20)コポリマー(INCI:ACRYLATES/CETETH-20 ITACONATE COPOLYMER)、(アクリレーツ/アミノアクリレート/C10-30アクリルPEG-20イタコン酸)コポリマー(INCI:ACRYLATES/AMINOACRYLATES/C10-30ALKYL PEG-20 ITACONATE COPOLYMER)等が挙げられる。
これらの中で、ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Na、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル共重合体が好ましい。
また、成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は、0.01〜50、特に0.05〜10、更に0.1〜1であるのが、アニオン性の成分(C)を含む製剤中でもカチオン性の成分(B)を安定に配合でき、かつ成分(A)の疎水性粉体を均一分散できるので好ましい。
また、成分(C)は非イオン性の水溶性高分子とともに用いても、本発明の効果に影響はない。
また、成分(B)と成分(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は、0.001〜0.5、特に0.005〜0.4、更に0.01〜0.1であるのが、良好な使用感が得られ、製剤中で均一に粉体を分散できる点で好ましい。
なお、油相中には、成分(A)、成分(B)、成分(D)のほか、25℃で固体又は半固体の油性成分、界面活性剤、油溶性紫外線吸収剤(例えば、パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル等)、油溶性の有効成分(例えば、油溶性ビタミンC誘導体、グリチルレチン酸ステアリル、酢酸トコフェロール等)、皮膜形成剤(例えば、トリメチルシロキシケイ酸、アルキル変性シリコーン等)、溶媒としてのエタノールなどを含有することができる。
具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエートなど)、グリセリン脂肪酸エステル(例えば、モノステアリン酸グリセリン、モノイソステアリン酸グリセリン、ジステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸など)、ポリグリセリン脂肪酸エステル(例えば、モノステアリン酸ジグリセリン、トリステアリン酸ヘキサグリセリンなど)、プロピレングリコール・ペンタエリスリトール脂肪酸エステル(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール、ステアリン酸ペンタエリスリトールなど)、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(例えば、POE(4)モノステアレート、POE(2)モノオレエートなど)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(例えば、POE(2)セチルエーテル、POE(5)ベヘニルエーテル、POE(3)オクチルフェニルエーテルなど)、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油(例えば、POE(3)ヒマシ油、POE(5)硬化ヒマシ油など)、変性シリコーンでシリコーン鎖が直鎖、分岐または架橋タイプ(例えば、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル共変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、ポリグリセリン・アルキル共変性シリコーンなど)、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
硫酸ジエチル3.76g(0.024mol)及び2−エチル−2−オキサゾリン65.3g(0.66mol)を、脱水した酢酸エチル140gに溶解し、窒素雰囲気下、8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。ここに、側鎖1級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(分子量100000、アミン当量20500)500g(アミノ基にして0.024mol)の50%酢酸エチル溶液を一括して加え、12時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、N−プロピオニルエチレンイミン・ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状固体(537g、収率95%)として得た。重量平均分子量は149000であった。(N−プロピオニルエチレンイミン含有率12質量%)
硫酸ジエチル7.57g(0.049mol)及び2−エチル−2−オキサゾリン263.3g(2.66mol)を、脱水した酢酸エチル550gに溶解し、窒素雰囲気下、8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。ここに、側鎖1級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(分子量60000、アミン当量3870)250g(アミノ基にして0.065mol)の50%酢酸エチル溶液を一括して加え、12時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、N−プロピオニルエチレンイミン・ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状固体(505g、収率97%)として得た。重量平均分子量は88400であった。(N−プロピオニルエチレンイミン含有率49質量%)
表1〜表2に示す組成の乳化化粧料を製造し、粘度を測定し、保存安定性、使用感(粉っぽさのなさ、かさつきのなさ)、白浮きのなさ及び紫外線防御効果を評価した。結果を表3に示す。
油相成分(成分(B)、成分(D)、成分(E)を含む)を十分に溶解混合させたのち、粉体成分(成分(A)を含む)を加え、ディスパーを用いて強分散させる。一方、プロペラ攪拌機を用い、60〜70℃にて成分(C)の水溶性高分子を精製水に溶解し、次に他の水相成分を添加して混合する。水中油型組成物(O/Wタイプ)の場合は、水相成分をアジホモミキサーに移し換え、室温にて高速攪拌を行いながらそこに粉体成分を含む油相成分をゆっくり添加し、さらに30分高速攪拌を行った。また、油中水型組成物(W/Oタイプ)の場合は、粉体成分を含む油相成分をアジホモミキサーに移し換え、室温にて高速攪拌を行いながらそこに水相成分をゆっくり添加し、さらに30分高速攪拌を行った。このようにしてO/W型およびW/O型の化粧料を得た。
(1)粘度:
各化粧料について、ブルックフィールド型BM粘度計により回転数6rpm又は12rpmで、粘度に応じたスピンドルを用いて25℃で測定したとき、1分後の値を示した。
各化粧料を50mL容量のガラス瓶に充填し、25℃で1週間静置保存した後、以下の基準により外観を肉眼で判定した。
○:良好。
△:表面に粉や油がわずかに浮いている。
×:明らかに油分離や粉凝集が起きている。
10名の専門パネラーが、各化粧料を使用したときの「粉っぽさのなさ」と「かさつきのなさ」について官能評価し、次の基準により判定した。
○:7名以上が良好と評価した。
△:4〜6名が良好と評価した。
×:3名以下が良好と評価した。
ヒト前腕屈側部の皮膚4×5cm角上に、各化粧料を3mg/cm2になるよう塗布する。色差計(色差計CR-300(コニカミノルタ))でL*値を測定し、塗布前後のL*値の変化量(ΔL*値)を求めた。ΔL*値が大きいほど、白浮きが起こりやすいことを示している。
各化粧料についてin vitroのSPFを測定した。すなわち、サージカルテープに各化粧料を2mg/cm2になるよう均一に塗布し、20分放置して乾燥させた後、SPFアナライザー(Optometrics社)を用いて、化粧料のSPF値を測定した。
実施例1は使用感、粉体分散状態の安定性ともに良好である。これに対し、成分(B)を含まない比較例1は、使用感、粉体分散状態の安定性ともに劣り、また、肌に塗布したときの透明性も比較例1はL*値が高くなっていることから、白っぽく仕上がってしまうことがわかる。そして、比較例1では、界面活性剤であるポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体を増量しても、成分(B)と同等の効果が得られないこともわかる。
また、酸化亜鉛や酸化チタンといった紫外線防御効果を有する疎水性粉体を配合した場合(実施例2と比較例2)でも同様の結果が得られ、同じ紫外線防御剤組成でも成分(B)を含まないと、紫外線防御効果(SPF値)が低下してしまった。さらに、実施例3から成分(C)を除いた比較例3においても、同様の結果が得られた。
これらのことより、本発明品では、皮膚に塗布した際、粉体の凝集が起こらず、均一に塗布され、カバー力が高いことがわかる。
実施例4、5の成分(C)を、アルキル基を持たない非イオン性のヒドロキシエチルセルロースやイオン性のカルボキシビニルポリマーに替えたものが比較例4と5である。いずれも、実施例と比較して使用感と分散安定性が顕著に劣り、塗布時の透明性もそれぞれL*値が0.5近く上がって白っぽい仕上がりになってしまった。
実施例6はW/O乳化型化粧料であり、O/W乳化型化粧料と同様に使用感、分散安定性、透明性、UV防御能ともに優れていた。実施例6から成分(B)を除いた比較例6や、成分(C)を除いた比較例7は、使用感、分散安定性、透明性ともに実施例6より劣っており、皮膚上に塗布する時に白浮きが起こりやすかった。
表4に示す組成のローション(振盪タイプ)を、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.25;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は0.20;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.13;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は93質量%である。
得られたローションは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌もムラや白浮きがなく、透明な仕上がりであった。
表5に示す組成のO/W型乳液を、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は2.0;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は0.20;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.15;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は60質量%である。
得られた乳液は、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌もムラや白浮きがなく、透明な仕上がりであった。
表6に示す組成のW/O型クリームを、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.4;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は3.0;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.01;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は83質量%である。
得られたクリームは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌もムラや白浮きがなく、透明な仕上がりであった。
表7に示す組成のO/W型サンスクリーンを、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.13;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は0.25;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.08;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は95質量%である。
得られたサンスクリーンは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌もムラや白浮きがなく、透明な仕上がりであり、紫外線防御効果も高かった。
表8に示す組成のW/O型UVクリームを、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.05;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は1.25;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.04;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は71質量%である。
得られたクリームは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌もムラや白浮きがなく、透明な仕上がりであり、紫外線防御効果も高かった。
表9に示す組成のW/O型ファンデーションを、常法により製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.43;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は0.05;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.15;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は94質量%である。
得られたファンデーションは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後の肌も色ムラがない均一な仕上がりで、発色に優れており、紫外線防御効果も高かった。
表10に示す組成のマスカラを製造した。成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕は0.03;成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕は25;成分(B)と(D)の質量比率〔(B)/(D)〕は0.12;成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合は32質量%である。
得られたマスカラは、粉っぽさやかさつき感のない優れた使用感で、油分離や粉凝集などはみられなかった。また、塗布後はムラのない仕上がりで、発色に優れていた。
成分(1)〜(9)を加熱して溶解した後、成分(10)〜(15)を加え、良く撹拌しながら冷却する。そこに、予め加熱溶解して撹拌しておいた成分(16)〜(19)及び(21)を室温で加えて良く混合する。最後に、成分(20)を加えて混合し、マスカラを得た。
Claims (4)
- 成分(A)と成分(B)の質量比率〔(B)/(A)〕が0.005〜3であり、成分(B)と成分(C)の質量比率〔(C)/(B)〕が0.01〜50であり、かつ成分(A)と成分(B)を除く油相中における成分(D)の含有割合が30質量%以上である請求項1記載の乳化化粧料。
- 成分(B)と成分(D)の質量比率〔(B)/(D)〕が0.001〜0.5である請求項1又は2記載の乳化化粧料。
- 更に、(E)界面活性剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の乳化化粧料。
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