JP2008140982A - 露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 露光装置の光学素子の性能劣化を抑制すること。
【解決手段】 基板を露光する露光装置において、2つの光学素子を有し、光源からの光を前記基板に導く光学系と、前記2つの光学素子の間の空間へ気体を供給する給気部と、前記空間から前記気体を排出する排気部と、を備え、前記空間に前記気体の旋回流が形成されることを特徴とする構成にした。
【選択図】 図3
【解決手段】 基板を露光する露光装置において、2つの光学素子を有し、光源からの光を前記基板に導く光学系と、前記2つの光学素子の間の空間へ気体を供給する給気部と、前記空間から前記気体を排出する排気部と、を備え、前記空間に前記気体の旋回流が形成されることを特徴とする構成にした。
【選択図】 図3
Description
本発明は、露光装置及びデバイス製造方法に関する。
半導体集積回路の製造を目的とするような露光装置では、従来、各種の波長帯域の光を露光光として用いている。露光光には、i線(λ=365nm)、KrFエキシマレーザ(λ=248nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)、あるいはX線などが用いられている。
光源から放射された露光光は、原版に形成されたパターンを基板上に投影する投影光学系(投影レンズ)を介して、基板上にパターンを露光する。そのような従来の露光装置において、パターン線幅の微細化に伴い、スループット及び解像度の向上が要求されるようになり、これに伴って露光光としてはますます高出力なものが要求されると同時に、露光光の波長帯域の短波長化が進んでいる。
しかし、短波長化に伴って、露光光が露光装置内に存在する不純物を酸素と光化学反応させることが知られている。このような光化学反応による生成物(ケミカルコンタミネーション)が露光装置の光学系の光学素子(レンズやミラー)に付着し、露光光に対し不透明な「曇り」が生じるという不都合があった。このような不純物としては、レジスト由来の塩基性ガスや、光学素子に使われる接着剤由来の有機ケイ素化合物(シロキサン等)がある。不純物の状態としては、気体状の物質だけでなく固体状の物質(浮遊粒状物質)も含まれる。
通常、露光装置本体は、チャンバ中に設置される。チャンバは、気体温度調整装置、ULPAフィルタ、ケミカルフィルタを備える。チャンバ内部に供給される気体は、温度が一定に保たれ、不純物濃度も極めて低く保たれている。
しかし、不純物の発生源は露光装置内でも多く存在する。例えば、鏡筒の内部において、光学素子と保持部材との固定には接着剤が使用されている。その接着剤として、主に弾性接着剤が使用されるが、弾性接着剤にはシロキサンが含まれる場合が多く、光学素子の「曇り」の原因となる。したがって、鏡筒内部についても不純物濃度を十分に低減する必要がある。
このような問題に対処するため、図20に示すように、鏡筒220の内部のレンズ230の保持部材231に開口232を設けることが提案されている(特許文献1)。このように構成することで、レンズ及び保持部材で仕切られた気密室間の気体流動を可能にしている。鏡筒220内の雰囲気は、供給手段206及び回収手段207により、パージガスで置換される。
また、図21に示すように、レンズ118の表面にパージガスGを導くためのガス案内機構125を設け、鏡筒123内の不純物を効率良く鏡筒外へ排出する方法も提案されている(特許文献2)。
特開平11−145053号公報
特開2005−183624号公報
しかし、特許文献1では、図20に示すように、開口232が単にレンズ230の周辺に配置されているため、パージガスはレンズ230の表面上をほとんど流れない。したがって、鏡筒内で発生した不純物の濃度は拡散によりレンズ230の表面上で高くなってしまい、「曇り」の原因となる不純物濃度を十分に下げることができない。
特許文献2では、図21に示すように、パージガスGがレンズ118の表面上を流れるようにしている。しかし、レンズの表面上を流れるパージガスの総量が多くなりすぎると、ケミカルコンタミネーションの発生量も多くなってしまう。従って、特許文献2の方法でも、レンズの「曇り」を十分防止することはできない。
さらに、レンズは、その表面が軸対称な球面または非球面で設計されている場合が多い。したがって、光学系の光学性能の劣化の原因となるレンズの温度分布や変形が軸対称な場合はそれに起因する光学収差補正は容易である。しかし、特許文献2の方法のように、パージガスをレンズ表面上を一方向に流した場合、光学素子の温度分布が軸対称とならず、それに起因して発生する光学収差の補正が困難となる。
本発明の例示的な目的は、光学素子の性能劣化を抑制することができる露光装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、基板を露光する露光装置において、2つの光学素子を有し、光源からの光を前記基板に導く光学系と、前記2つの光学素子の間の空間へ気体を供給する給気部と、前記空間から前記気体を排出する排気部と、を備え、前記空間に前記気体の旋回流が形成されることを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付の図面に基いて説明される実施例によって明らかにされる。
本発明によれば、露光装置の光学素子の性能劣化を抑制することができる。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した露光装置の概略図である。
露光装置は、通常、不図示のチャンバ内に設置されている。チャンバは、気体温度調整装置、ULPAフィルタ、ケミカルフィルタを備えている。チャンバ内部の気体の温度は一定に保たれ、不純物濃度も極めて低く保たれている。
図1のように、本実施例の露光装置は、照明光学系7、原版5を保持する原版ステージ6、投影系の鏡筒1、基板3を保持する基板ステージ4、本体定盤2、及び外筒8を有する。
基板ステージ4と鏡筒1と外筒8は本体定盤2上に設置され、原版ステージは外筒8上に設置される。
照明光学系7は光源からの光で原版5を照明する。
鏡筒1は投影光学系を含み、原版5のパターンを基板3上に投影する。
基板3はウエハやガラスプレートであり、その表面には感光剤が塗布される。
原版5はレチクルやマスクであり、その表面には基板3に露光するための回路パターン等が形成されている。
鏡筒1の側壁には、鏡筒1内部に気体を導入するための給気部としての給気管9と気体を排出するための排気部としての排気管10が設けられている。
給気管9から気体PGを鏡筒1内部に供給し、排気管10から鏡筒1内部の気体を排出し、鏡筒1内部の気体置換を行う。
給気管9の上流には、気体供給装置があり、気体PGの温度、湿度、不純物濃度を管理している。気体としては、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン等の希ガス類や窒素といった不活性ガスを使用することができる。
高価な気体を使用する場合には、排気管10の下流に気体再生装置を設け、排出気体OGを精製し、再利用することもできる。
気体PGは、図1に示すように鏡筒1のある一箇所から供給し、鏡筒1の内部全体を置換した後、ある一箇所から排出してもよいし、図2のように鏡筒ユニット13の特定の部位のみに流してもよい。
図3は、鏡筒1を構成する鏡筒ユニット13の部分の拡大図である。なお、図3に示すように、以下の実施例では、投影光学系の光軸をZ軸とした円筒座標系を定義し、R方向を光学素子11の半径方向、θ方向を光学素子11の円周方向とする。
光学素子11は接着剤16によって保持部材15に固定され、保持部材15は鏡筒17に嵌め合いによって収納される。
光学素子11としては、レンズやミラー、回折光学素子などを使用することができる。
光学素子11および保持部材15は温度変動によって膨張や伸縮といった変形をする可能性がある。よって、光学素子11と保持部材15を剛に固定してしまうと変形による応力が光学素子11に加わり光学性能を悪化させる原因となる。したがって、接着剤16としては、変形によって光学素子11に加わる応力を緩和するために弾性接着剤を使用することが好ましい。
弾性接着剤は、構成成分として、溶剤等の低分子有機化合物、主剤となる変成シリコン樹脂、エポキシ樹脂等を含み、アウトガス(不純物)を発生する。従来、このアウトガスがケミカルコンタミネーションの主な原因となっていた。
図4は図3のA−A’矢視断面図である。光学素子11と保持部材15と鏡筒17によって囲まれた空間18(以下、「閉空間」)が形成されている。閉空間18の大きさは、R方向の鏡筒17の内径D、2つの保持部材のZ方向距離Hによって概略表される。光学素子11の表面の曲率によっては閉空間18の中心部は距離Hより小さい場合もあれば大きい場合もある。接着剤16からは、十分に時間が経過した後でも微量の不純物を構成する分子19が閉空間18に放出される。
図5は図3の気体PGの給気管9の中心軸21を含むRθ断面図である。交点23は、給気管9の中心軸21と鏡筒17の内壁との交わる点である。ここで、Z軸から交点23へ向かって延びる半径方向の軸22を定義する。中心軸21と軸22は角度αをなしている。給気管9から閉空間18に供給された気体はZ軸を中心に旋回流20を形成する。旋回流20の速度ベクトルは、主として円周方向のベクトル成分を持っている。この時、旋回流20とともに不純物を構成する分子19は角速度ωで旋回している。Z軸からの距離rにある不純物を構成する分子19は力fを受ける。
図6は図3の気体OGを排出するための排気管10の中心軸24を含むRθ断面図である。交点26は、排気管10の中心軸24が鏡筒17の内壁と交わる点である。ここで、Z軸から交点26へ向かって延びる半径方向の軸25を定義する。中心軸24と軸25は角度βをなしている。
図5で角度αを0°<α<90°の範囲に設定することで、閉空間18に供給される気体PGは円周方向のベクトル成分を持ち、旋回流20を形成することができる。気体PGを少ない流量で効率良く旋回流20を形成するためには角度αは90°に近い方が良く、45°<α<90°であることが好ましい。
円周方向にほぼ均一な角速度を持つ旋回流20を形成するためには、複数の給気管9と複数の排気管10のそれぞれをZ軸に対して回転対称に配置するのが望ましい。
閉空間18に旋回流20を形成することで光学素子11および保持部材15の表面にZ軸を中心とした回転対称の円周方向の流れを形成することができる。
したがって、閉空間18内の気体PGの温度分布を光軸に対して概ね回転対称とすることができるので、光学素子11の温度分布が光軸に対して回転非対称になることに起因する非対称な収差の発生を抑制することができる。
また、図5のように、Z軸から距離rにある不純物を構成する分子19が角速度ωで旋回流20と供に流れる場合、不純物を構成する分子19の質量をσ、気体PGを構成する分子の質量をρとすると、不純物を構成する分子19は半径方向に力fを受ける。力fは(σ−ρ)×rω2(式1)に比例した値となる。ここで、rω2は遠心加速度である。
(σ−ρ)>0の場合、不純物を構成する分子19は半径方向に正の力を受けるので、不純物を構成する分子19は半径方向に移動し、結果として閉空間18の外周部で不純物濃度が上がり、相対的に光学素子11の表面近傍の不純物濃度を下げることができる。
さらに閉空間18の外周部で不純物濃度が高くなっているため、図6のように排気管10から不純物を効率良く排出することができる。
前述の「曇り」の原因となる物質は分析の結果、シリコンを含むシロキサンガス類、TMS(トリメチルシリル)、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)であり、不純物の質量σとしては常温、常圧でσ>3[kg/m3]であることが分かっている。従がって閉空間18に供給する気体PGとして、ヘリウム(ρ=0.16)、ネオン(ρ=0.82)、アルゴン(ρ=1.6)、窒素(ρ=1.1)を用いれば良い。
式1より、光学素子11の表面近傍の不純物濃度を効率よく下げるには、質量σに比べ質量ρを小さく、角速度ωを大きくすれば良い。
本実施例では、閉空間18の内径Dを240mm、距離Hを20mm、気体PGを窒素とした。角度αおよびβを70°として内側の断面積100mm2の給気管9と排気管10をそれぞれ4箇所設置した。
給気管9から5m/sで気体PGを供給したところ、閉空間18の外周部で円周方向にほぼ均一に3.5m/sの流速を得ることができた。流量としては84l/minであった。この時、角速度ωは約35rad/sであり、半径方向の位置が変わってもほぼ同じ値であった。もしZ軸上に不純物を構成する分子19が存在した場合、不純物を構成する分子19は遠心加速度を受けないが、少しでもZ軸から外れれば遠心加速度を受ける。通常、気体分子や浮遊粒状物質は熱運動しており一箇所に止まることは無い。また前述のとおり不純物の発生源は主にZ軸から外れた接着剤16の部分であるため、不純物は閉空間18に放出されると即座に遠心加速度を受けるので、光学素子11の表面上の不純物濃度を低くすることができる。
次に、保持部材15の変形例について説明する。
閉空間18に旋回流20を形成した場合、気体PGの粘性係数や排気管10の構成によって、閉空間18の中央部に比べ外周部で僅かながら圧力が高くなる圧力差を生ずることがある。この場合、保持部材15の極表面では気体PGの流速が0に近いため、圧力差によって不純物が保持部材15の表面に沿って−R方向に移動(二次流れ)することがある。
この二次流れに対処するために保持部材15aの表面には、図7に示すように光学素子11を保持する保持部から外周部に向かって延びる溝凹が設けられている。溝凹に沿った方向に対して垂直な面における溝凹の断面形状は、図7(a)に示すように矩形であっても良いし、図7(b)に示すように溝を構成する面を傾けて(テーパー形状)も良いし、図7(c)に示すように台形であってもよい。また、その他の形状にしても良い。
また、図8に示すように光学素子11を保持する保持部から外周部に向かって延びる突起凸を設けた保持部材15bにしても良い。突起凸の断面形状についても前述の溝凹同様、矩形、テーパー形状、台形であってもよく、その他の形状にしても良い。
図9は保持部材15aをZ軸方向から見た図である。軸27は溝に沿った軸、交点28は軸27と保持部材15aの内周部が交わる点、軸29はZ軸から交点28に向かって延びる軸である。γは軸27と軸29のなす角度である。
旋回流20は溝凹の稜にぶつかると保持部材15aの表面付近で軸27方向に沿った流れを形成する。ここで角度γを0°<γ<90°の範囲で傾斜させると前記軸27方向に沿った流れは+R方向のベクトル成分を持つ。従がって二次流れを低減して効率よく不純物を外周部に移動させることができる。保持部材15bによっても同様の効果を得ることができる。
次に、給気部の変形例について説明する。
上述の実施例では鏡筒17に対して給気管9を角度αを0°<α<90°の角度範囲になるよう貫通孔を設定して旋回流20を形成していた。しかし、鏡筒17の材質によっては、その角度範囲で鏡筒に貫通口を設けるように加工することが難しい場合がある。この場合は、図10に示すように貫通孔を含む給気管9の中心軸30を半径方向と平行に形成し、鏡筒17の内部の給気管9につながる場所に開口部を円周方向に向けたノズル31を設置することができる。この構成によれば、鏡筒17の側壁に垂直な貫通孔を開けることができるので給気管9を容易に設置することができ、ノズル31によって閉空間18に供給される気体PGは円周方向のベクトル成分を持ち、旋回流20も形成することができる。この時、閉空間18の排気管10につながる部分にはノズルを設置しなくても旋回流20は形成できる。
図11は図1に示す鏡筒ユニット14の部分の拡大図である。図3同様に円筒座標系を定義し、R方向を光学素子の半径方向、θ方向を光学素子の円周方向とする。
本実施例が実施例1と異なるのは、保持部材32に貫通孔33が設けられているところである。貫通孔33は上流の閉空間からは給気部として働き、下流の閉空間へは排気部としての役割を果たす。
図12は図11のB−B’矢視断面図である。図13は保持部材32をZ軸方向から見た図である。35は貫通孔33の中心軸である。
図14は図13のC−C’矢視断面図である。貫通孔の中心軸35はR軸を回転軸として傾いておりZ軸と中心軸35は角度δをなしている。角度δを0°<δ<90°に設定することで閉空間18に供給される気体PGは円周方向のベクトル成分を持ち旋回流を形成することができる。気体PGを少ない量で効率良く旋回流を形成するためには角度δは90°に近い方が良く、45°<α<90°であることが好ましいい。
本実施例では、閉空間18の直径Dを240mm、距離Hを20mm、気体PGを窒素として、中心軸35に垂直な断面積71mm2の貫通孔8箇所から流速5m/sで閉空間に供給した。その結果、閉空間の外周部で円周方向にほぼ均一に3.7m/sの流速を得ることができた。この時、供給した気体の流量は約130l/minであった。また、角速度ωは約37rad/sであり、半径方向の位置が変わってもほぼ同じ値であった。
本実施例では1箇所の閉空間に鏡筒1の外部から気体PGを供給した後、複数の閉空間を保持部材に設けた貫通孔で連通し、最下流の閉空間から気体PGを鏡筒1の外部に排出している。そのため、下流の閉空間に行くほど気体PGに含まれる不純物濃度が高くなる。各閉空間では旋回流が形成されているため、光学素子11の表面上の不純物濃度は低く保たれている。しかし、更に、光学素子11の表面上の不純物濃度を下げるため、下流の閉空間において図15に示すように不純物吸着部材36を鏡筒1の内側の表面に配置しても良い。不純物吸着部材36としては、活性炭、多孔質セラミックス、多孔質金属等のシロキサンガス類を吸着する物質を用いることができる。
このように、不純物濃度の高い位置に不純物吸着材を配置することで、効率的に不純物濃度を下げることができ、複数の閉空間を連通した場合でも、光学素子11の表面の不純物濃度を低く保つことができる。
また上記実施例では保持部材32に対して貫通孔33を角度δを0<δ<90°の角度範囲に設定して旋回流を形成していた。保持部材32は材質によってはその角度範囲で貫通孔33を加工することが難しい場合がある。この場合、図16に示すようにZ軸と各貫通孔33の中心軸35が平行になるように貫通孔33を形成し、図17に示すように各貫通孔33に開口部を円周方向に向けたノズル37を設置することができる。この構成によれば、保持部材32に容易に貫通孔33を設置することができ、ノズル37によって閉空間18に供給される気体PGは円周方向のベクトル成分を持ち旋回流の形成も可能となる。
なお、実施例1における変形例を本実施例に適用することもできる。
以上の実施例では、本発明を投影光学系に適用したが、照明光学系を含む鏡筒に本発明を適用することもできる。
次に、図18及び図19を参照して、前述の露光装置を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図18は、デバイス(半導体デバイスや液晶デバイス)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体デバイスの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(レチクル製作)では、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、レチクルとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図19は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、前述の露光装置によってレチクルの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重の回路パターンが形成される。本実施例のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。
1 投影光学系
3 基板
5 原版
7 光源を含む照明光学系
9 給気管
10 排気管
11 光学素子
12 露光光
15 保持部材
17 鏡筒
18 閉空間
19 不純物を構成する分子
20 旋回流
PG 供給気体
OG 排出気体
凹 溝
凸 突起
31 ノズル
33 貫通孔
36 不純物吸着部材
37 ノズル
3 基板
5 原版
7 光源を含む照明光学系
9 給気管
10 排気管
11 光学素子
12 露光光
15 保持部材
17 鏡筒
18 閉空間
19 不純物を構成する分子
20 旋回流
PG 供給気体
OG 排出気体
凹 溝
凸 突起
31 ノズル
33 貫通孔
36 不純物吸着部材
37 ノズル
Claims (10)
- 基板を露光する露光装置において、
2つの光学素子を有し、光源からの光を前記基板に導く光学系と、
前記2つの光学素子の間の空間へ気体を供給する給気部と、
前記空間から前記気体を排出する排気部と、を備え、
前記空間に前記気体の旋回流が形成されることを特徴とする露光装置。 - 前記給気部は、前記空間へ供給される前記気体の流速ベクトルが前記2つの光学素子の円周方向のベクトル成分を持つように構成されていることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 前記排気部は、前記空間から排出される前記気体の流速ベクトルが前記円周方向のベクトル成分を持つように構成されていることを特徴とする請求項2記載の露光装置。
- 前記2つの光学素子を収納する鏡筒を更に備え、
前記空間は、前記2つの光学素子及び前記鏡筒で囲まれており、
前記鏡筒の内側の表面には、前記空間に存在する不純物を吸着する吸着部材が配置されることを特徴とする請求項1記載の露光装置。 - 前記光学素子を保持する保持部材を更に備え、
前記保持部材には、前記光学素子を保持する保持部から外周部に向かって延びる溝又は突起が設けられており、
前記溝又は突起の延びる方向は、前記光学素子の半径方向に対して、前記旋回流の流れる方向に傾斜していることを特徴とする請求項1記載の露光装置。 - 前記2つの光学素子を収納する鏡筒を更に備え、
前記空間は、前記2つの光学素子及び前記鏡筒で囲まれており、
前記給気部は、前記鏡筒に設けられた貫通孔を含むことを特徴とする請求項1記載の露光装置。 - 前記貫通孔は、前記光学素子の半径方向と平行に形成され、
前記給気部は、前記貫通孔からの気体を前記空間へ供給するノズルを有し、
前記ノズルは、前記空間へ供給される気体の流速ベクトルが前記2つの光学素子の円周方向のベクトル成分を持つように構成されていることを特徴とする請求項6記載の露光装置。 - 前記光学素子を保持する保持部材を更に備え、
前記給気部は、前記保持部材に設けられた貫通孔を含むことを特徴とする請求項1記載の露光装置。 - 前記貫通孔は、前記光学素子の光軸と平行に形成され、
前記給気部は、前記貫通孔からの気体を前記空間へ供給するノズルを有し、
前記ノズルは、前記空間へ供給される気体の流速ベクトルが前記2つの光学素子の円周方向のベクトル成分を持つように構成されていることを特徴とする請求項8記載の露光装置。 - 請求項1乃至9のいずれか一項記載の露光装置により基板を露光し、露光した前記基板を現像することを特徴とするデバイス製造方法。
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