JP2008018759A - 車輪用軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保できる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】外方部材1と内方部材2の軌道面3,4間に介在した複列の転動体5を備える。内方部材は、中実の軸部9bおよび前記フランジ9aを有するハブ輪9と、軸部の外周に圧入されインボード側およびアウトボード側の軌道面をそれぞれ有する2つの内輪10A,10Bとでなる。軸部のインボード側端面には穴部9dを設けられ、穴部の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部9eでインボード側の内輪の幅面が軸方向に締め付けられる。穴部の底面位置は、インボード側の内輪の軌道面の軸方向中央から軌道面に対して直角方向に延ばした直線L1がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置P1よりインボード側にあり、穴部の底面位置は、内輪のインボード側の端面よりアウトボード側に位置する。
【選択図】図1
【解決手段】外方部材1と内方部材2の軌道面3,4間に介在した複列の転動体5を備える。内方部材は、中実の軸部9bおよび前記フランジ9aを有するハブ輪9と、軸部の外周に圧入されインボード側およびアウトボード側の軌道面をそれぞれ有する2つの内輪10A,10Bとでなる。軸部のインボード側端面には穴部9dを設けられ、穴部の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部9eでインボード側の内輪の幅面が軸方向に締め付けられる。穴部の底面位置は、インボード側の内輪の軌道面の軸方向中央から軌道面に対して直角方向に延ばした直線L1がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置P1よりインボード側にあり、穴部の底面位置は、内輪のインボード側の端面よりアウトボード側に位置する。
【選択図】図1
Description
この発明は、自動車等における車輪用軸受装置に関し、特に、ハブ輪に1つまたは2つの内輪を圧入した車輪用軸受装置に関する。
ハブ輪に内輪を圧入した車輪用軸受装置では、内輪の軌道面や外径面に、フープ応力、つまり円周方向に引張られる応力が掛かる。特に、ハブ輪のインボード側端に加締部を設けて内輪をハブ輪に対し軸方向に締め付けたタイプのもの(例えば特許文献1)では、加締に伴うハブ輪外径面の拡径のため、内輪の外径部に働くフープ応力がさらに増加する。内輪の外径部に働くフープ力が極度に高くなると、内輪の耐久性が低下する。
そこで、上記加締めタイプの車輪用軸受装置では、内輪の径方向や幅方向の肉厚を厚くすることで、フープ応力の低減を図っている。
特開平11−129703号公報
そこで、上記加締めタイプの車輪用軸受装置では、内輪の径方向や幅方向の肉厚を厚くすることで、フープ応力の低減を図っている。
しかし、加締めタイプの車輪用軸受装置において、内輪の径方向や軸方向に肉厚を厚くする構造とした場合、ハブ輪強度を確保するためにハブ輪の軸部径を大きくする設計等が必要となる。そのため、材料を低減してコスト減を図るのに阻害要因となる。
この発明の目的は、内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保できる車輪用軸受装置を提供することである。
この発明の第1の発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面を有し車体に取付けられる外方部材と、前記軌道面に対向する複列の軌道面を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジを有する内方部材と、これら外方部材と内方部材の軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、前記内方部材が、中実の軸部および前記フランジを有するハブ輪とこのハブ輪の前記軸部の外周に圧入されてインボード側の軌道面を有する一つの内輪、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面をそれぞれ有する2つの内輪とでなり、前記ハブ輪の軸部のインボード側端面に穴部を設けてこの穴部の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部で前記インボード側の内輪の幅面を軸方向に締め付けた車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の内輪の軌道面の軸方向中央から、この内輪の軌道面に対して直角方向に延ばした直線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側にあり、かつこの内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置することを特徴とする。
このような加締タイプの車輪用軸受装置において、インボード側の内輪の圧入およびハブ輪の加締によって最もフープ応力が高くなるのは、内輪の外径面におけるインボード側の端面付近である。この発明によると、ハブ輪の端面の穴部の底面位置が、内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置する。すなわち、内輪の端面の直下部に穴部が位置することになる。このように、最もフープ応力が高くなる位置に対応する内輪端面の直下部に穴部が設けられていることにより、圧入および加締によって生じる内輪外径面の端部の膨張量を抑えることが可能となり、フープ応力が低減できる。また、インボード側の内輪の作用点となる軌道面の軸方向中央から、この内輪の軌道面に対して直角方向に延ばした直線である作用線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側に、上記穴部の底面位置がある。すなわち、内輪の作用線とハブ輪外周面との交点の直下には上記穴部が開いていない。そのため、上記穴部が設けられていても、軸受は十分な強度を有する。
このため、内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。
このため、内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。
この発明において、前記車輪用軸受装置が円すいころ軸受型であって、前記内方部材の複列の軌道面は互いに離れる側の端部が大径側となる円すい面であっても良い。
この発明において、前記ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の内輪のインボード側の端面よりも3mm以上アウトボード側に位置するものとしても良い。
内輪の外径部に働くフープ応力は、上記のようにインボード側の内輪のインボード側端部で最も高くなることから、インボード側の内輪のインボード側の端面よりも3mm以上アウトボード側の位置を、ハブ輪の穴部の底面位置とすると、内輪の外径部に働くフープ応力の低減効果をより高めることができる。
内輪の外径部に働くフープ応力は、上記のようにインボード側の内輪のインボード側端部で最も高くなることから、インボード側の内輪のインボード側の端面よりも3mm以上アウトボード側の位置を、ハブ輪の穴部の底面位置とすると、内輪の外径部に働くフープ応力の低減効果をより高めることができる。
この発明の第2の発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面を有し車体に取付けられる外方部材と、前記軌道面に対向する複列の軌道面を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジを有する内方部材と、これら外方部材と内方部材の軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、前記内方部材の複列の軌道面は互いに離れる側の端部が大径側となる円すい面であり、前記内方部材が、中実の軸部および前記フランジを有するハブ輪とこのハブ輪の前記軸部の外周に圧入されてインボード側の軌道面を有する一つの内輪、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面をそれぞれ有する2つの内輪とでなり、前記ハブ輪の軸部のインボード側端面に穴部を設けてこの穴部の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部で前記インボード側の内輪の幅面を軸方向に締め付けた円すいころ軸受型の車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の内輪の軌道面の大径側端部から、この内輪の軌道面に対して直角方向に延ばした直線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側にあり、かつこの内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置することを特徴とする。
円すいころ軸受型の車輪用軸受装置の場合、この構成のように、ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の内輪の軌道面の大径側端部から、この内輪の軌道面に対して直角方向に延ばした直線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側にあり、かつこの内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置している場合も、内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。また、この構成の場合には、ハブ輪の穴部の底面位置を、第1の発明に係る車輪用軸受装置の場合に比べて、よりインボード側に偏らせているので、より十分な軸受強度を確保できる。
第2の発明において、前記ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の内輪のインボード側の端面よりも3mm以上アウトボード側に位置するものとしても良い。この構成の場合、内輪の外径部に働くフープ応力の低減効果をより高めることができる。
この発明の第1の発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面を有し車体に取付けられる外方部材と、前記軌道面に対向する複列の軌道面を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジを有する内方部材と、これら外方部材と内方部材の軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、前記内方部材が、中実の軸部および前記フランジを有するハブ輪とこのハブ輪の前記軸部の外周に圧入されてインボード側の軌道面を有する一つの内輪、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面をそれぞれ有する2つの内輪とでなり、前記ハブ輪の軸部のインボード側端面に穴部を設けてこの穴部の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部で前記インボード側の内輪の幅面を軸方向に締め付けた車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の内輪の軌道面の軸方向中央から、この内輪の軌道面に対して直角方向に延ばした直線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側にあり、かつこの内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置するものとしたので、内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。
この発明の第2の発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面を有し車体に取付けられる外方部材と、前記軌道面に対向する複列の軌道面を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジを有する内方部材と、これら外方部材と内方部材の軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、前記内方部材の複列の軌道面は互いに離れる側の端部が大径側となる円すい面であり、前記内方部材が、中実の軸部および前記フランジを有するハブ輪とこのハブ輪の前記軸部の外周に圧入されてインボード側の軌道面を有する一つの内輪、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面をそれぞれ有する2つの内輪とでなり、前記ハブ輪の軸部のインボード側端面に穴部を設けてこの穴部の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部で前記インボード側の内輪の幅面を軸方向に締め付けた円すいころ軸受型の車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の内輪の軌道面の大径側端部から、この内輪の軌道面に対して直角方向に延ばした直線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側にあり、かつこの内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置するものとしたので、内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。この実施形態は、内輪回転タイプで、かつ従動輪支持用の車輪用軸受装置に適用したものである。なお、この明細書において、車両に取付けた状態で車両の車幅方向外側寄りとなる側をアウトボード側と言い、車両の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
この車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面3を有する外方部材1と、これら各軌道面3に対向する複列の軌道面4を外周に有する内方部材2と、これら外方部材1および内方部材2の軌道面3,4間に介在した複列の転動体5とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持するものである。この車輪用軸受装置は転動体5が円すいころからなる円すいころ軸受型であって、内方部材2の複列の軌道面4は互いに離れる側の端部が大径側となる円すい面とされている。転動体5は、各列毎に保持器6で保持されている。外方部材1と内方部材2の間の軸受空間は、シール7,8によりそれぞれ密封されている。
この車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面3を有する外方部材1と、これら各軌道面3に対向する複列の軌道面4を外周に有する内方部材2と、これら外方部材1および内方部材2の軌道面3,4間に介在した複列の転動体5とを備え、車体に対して車輪を回転自在に支持するものである。この車輪用軸受装置は転動体5が円すいころからなる円すいころ軸受型であって、内方部材2の複列の軌道面4は互いに離れる側の端部が大径側となる円すい面とされている。転動体5は、各列毎に保持器6で保持されている。外方部材1と内方部材2の間の軸受空間は、シール7,8によりそれぞれ密封されている。
外方部材1は固定側の部材となる全体が一体の部品であって、この外方部材1に外嵌めされる別部材を介して車体の懸架装置(図示せず)に取付けられる。
内方部材2は回転側の部材となるものであって、アウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジ9aを有するハブ輪9と、このハブ輪9の中実の軸部9bの外周に、軸方向に並べてそれぞれ圧入状態に嵌合させた2列の個々の内輪10A,10Bとを有する。これら2列の内輪10A,10Bの外周に、上記各列の軌道面4が形成されている。なお、上記内輪10A,10B、外方部材1、および転動体5により、ハブ輪9とは独立した軸受が構成される。
内方部材2は回転側の部材となるものであって、アウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジ9aを有するハブ輪9と、このハブ輪9の中実の軸部9bの外周に、軸方向に並べてそれぞれ圧入状態に嵌合させた2列の個々の内輪10A,10Bとを有する。これら2列の内輪10A,10Bの外周に、上記各列の軌道面4が形成されている。なお、上記内輪10A,10B、外方部材1、および転動体5により、ハブ輪9とは独立した軸受が構成される。
ハブ輪9のフランジ9aの基端におけるアウトボード側の側面には、ホイールおよびブレーキロータ(いずれも図示せず)の案内用のパイロット部9cが突出している。ハブ輪9の軸部9bのインボード側端面には穴部9dが設けられ、この穴部9dの外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部9eで、インボード側の内輪10Bの幅面が軸方向に締め付けられる。ハブ輪9のフランジ9aの近傍には軸方向に向く段差面9fが設けられ、この段差面9fと前記加締部9eとで、ハブ輪9の軸部9bに嵌合した前記2列の内輪10A,10Bが軸方向に締め付け固定される。
図1のA部を拡大して図2に示す。同図のように、前記ハブ輪9の穴部9dの底面位置は、インボード側の内輪10Bの軌道面4の軸方向中央から、この内輪10Bの軌道面4に対して直角に延ばした直線L1である作用線がハブ輪9の外周面と内輪10Bの嵌合面に交わる位置P1よりもインボード側であり、かつこの内輪10Bのインボード側の端面よりもアウトボード側の範囲W1内に位置させてある。
このような加締タイプの車輪用軸受装置において、インボード側の内輪10Bの圧入およびハブ輪9の加締部9eの加締によって最もフープ応力が高くなるのは、内輪10Bの外径面におけるインボード側の端面付近である。この実施形態では、ハブ輪9の端面の穴部9dの底面位置が、内輪9Bのインボード側の端面よりもアウトボード側に位置する。すなわち、内輪10Bの端面の直下部に穴部9dが位置することになる。このように、最もフープ応力が高くなる位置に対応する、内輪端面の直下部に穴部9dが設けられていることにより、圧入および加締によって生じる内輪10Bの外径面端部の膨張量を抑えることが可能となり、フープ応力が低減できる。また、ハブ輪9の穴部9dの底面位置は、インボード側の内輪10Bの作用点である軌道面4の軸方向中央から、この内輪10Bの軌道面4に対して直角に延ばした直線L1である作用線がハブ輪9の外周面と内輪10Bの嵌合面に交わる位置P1よりもインボード側に位置させている。すなわち、内輪10Bの作用線となる直線L1とハブ輪外周面との交点P1の直下には上記穴部9dが開いていない。そのため上記穴部9dが設けられていても、軸受は十分な強度を有する。
このため、内輪10Bの径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪10Bの外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。
このため、内輪10Bの径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪10Bの外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。
図2では、ハブ輪9の穴部9dの底面のインボード側限界位置を、単に内輪10Bのインボード側の端面よりもアウトボード側としているが、内輪10Bの外径部に働くフープ応力は内輪10Bのインボード側端部で最も高くなる。このため、図3のように内輪10Bのインボード側の端面よりも3mm以上アウトボード側の位置を、ハブ輪9の穴部9dの底面のインボード側限界位置とするのがより望ましい。これにより、内輪10Bの外径部に働くフープ応力の低減効果をより高めることができる。
また、図2では、ハブ輪9の穴部9dの底面のアウトボー側限界位置を、インボード側の内輪10Bの作用点である軌道面4の軸方向中央から、この内輪10Bの軌道面4に対して直角に延ばした直線L1がハブ輪9の外周面と内輪10Bの嵌合面に交わる位置P1よりもインボード側としている。更に、図4のようにインボード側の内輪10Bの軌道面4の大径側端部から、この内輪10Bの軌道面4に対して直角方向に延ばした直線L2がハブ輪9の外周面と内輪10Bとの嵌合面に交わる位置よりもインボード側の位置を、ハブ輪9の穴部9dの底面のアウトボー側限界位置としても良い。この場合には、ハブ輪9の穴部9dの底面位置を図2の場合に比べてよりインボード側に偏らせているので、より十分な軸受強度を確保できる。
図5の例では、図4の構成例において、内輪10Bのインボード側の端面よりも3mm以上アウトボード側の位置を、ハブ輪9の穴部9dの底面のインボード側限界位置としている。これにより、より十分な軸受強度を確保できると共に、内輪10Bの外径部に働くフープ応力の低減効果をより高めることができる。
なお、上記実施形態では、ハブ輪9に2個の内輪10A,10Bを並べて嵌合させた第2世代型等の車輪用軸受装置につき説明したが、この発明は、内方部材がハブ輪とインボード側列の内輪とでなる第3世代型の車輪用軸受装置においても適用することができる。また、図1ないし図3に示す例の場合には、円すいころ軸受型に限らず、アンギュラ玉軸受型の車輪用軸受装置にもこの発明を適用することができる。その場合、図2の構成において、「内輪10Bの軌道面4の軸方向中央」とあるのは、転動体5(ボール)との接触点であり、「内輪10Bの軌道面4に対して直角に延ばした直線L1」とあるのは、内輪軌道面の法線となる。
1…外方部材
2…内方部材
3,4…軌道面
5…転動体
9…ハブ輪
9a…車輪取付用のフランジ
9b…軸部
9d…穴部
9e…加締部
10A,10B…内輪
2…内方部材
3,4…軌道面
5…転動体
9…ハブ輪
9a…車輪取付用のフランジ
9b…軸部
9d…穴部
9e…加締部
10A,10B…内輪
この発明の第1の発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面(3)を有し車体に取付けられる外方部材(1)と、前記軌道面(3)に対向する複列の軌道面(4)を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジ(9a)を有する内方部材(2)と、これら外方部材(1)と内方部材(2)の軌道面(3),(4)間に介在した複列の転動体(5)とを備え、前記内方部材(2)が、中実の軸部(9b)および前記フランジ(9a)を有するハブ輪(9)とこのハブ輪(9)の前記軸部(9b)の外周に圧入されてインボード側の軌道面(4)を有する一つの内輪(10B)、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面(4)をそれぞれ有する2つの内輪(10B)とでなり、前記ハブ輪(9)の軸部(9b)のインボード側端面に穴部(9d)を設けてこの穴部(9d)の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部(9e)で前記インボード側の内輪(10B)の幅面を軸方向に締め付けたアンギュラ玉軸受型の車輪用軸受装置において、前記ハブ輪(9)の前記穴部(9d)の底面位置が、インボード側の転動体(5)との接触点から、この内輪(10B)の軌道面(4)の法線がハブ輪(9)の外周面と内輪(10B)との嵌合面に交わる位置(P1)よりもインボード側にあり、かつこの内輪(10B)のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置することを特徴とする。
このような加締タイプの車輪用軸受装置において、インボード側の内輪の圧入およびハブ輪の加締によって最もフープ応力が高くなるのは、内輪の外径面におけるインボード側の端面付近である。この発明によると、ハブ輪の端面の穴部の底面位置が、内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置する。すなわち、内輪の端面の直下部に穴部が位置することになる。このように、最もフープ応力が高くなる位置に対応する内輪端面の直下部に穴部が設けられていることにより、圧入および加締によって生じる内輪外径面の端部の膨張量を抑えることが可能となり、フープ応力が低減できる。また、インボード側の内輪の作用点となる転動体との接触点から、この内輪の軌道面の法線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側に、上記穴部の底面位置がある。すなわち、内輪の作用線とハブ輪外周面との交点の直下には上記穴部が開いていない。そのため、上記穴部が設けられていても、軸受は十分な強度を有する。
このため、内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。
このため、内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。
この発明の第2の発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面(3)を有し車体に取付けられる外方部材(1)と、前記軌道面(3)に対向する複列の軌道面(4)を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジ(9a)を有する内方部材(2)と、これら外方部材(1)と内方部材(2)の軌道面(3),(4)間に介在した複列の転動体(5)とを備え、前記内方部材(2)の複列の軌道面(4)は互いに離れる側の端部が大径側となる円すい面であり、前記内方部材(2)が、中実の軸部(9b)および前記フランジ(9a)を有するハブ輪(9)とこのハブ輪(9)の前記軸部(9b)の外周に圧入されてインボード側の軌道面(4)を有する一つの内輪(10B)、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面(4)をそれぞれ有する2つの内輪(10B)とでなり、前記ハブ輪(9)の軸部(9b)のインボード側端面に穴部(9d)を設けてこの穴部(9d)の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部(9e)で前記インボード側の内輪(10B)の幅面を軸方向に締め付けた円すいころ軸受型の車輪用軸受装置において、前記ハブ輪(9)の前記穴部(9d)の底面を軸方向に垂直に設け、この穴部(9d)の底面位置が、インボード側の内輪(10B)の軌道面(4)の大径側端部から、この内輪(10B)の軌道面(4)に対して直角方向に延ばした直線(L1)がハブ輪(9)の外周面と内輪(10B)との嵌合面に交わる位置(P1)よりもインボード側にあり、かつこの内輪(10B)のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置することを特徴とする。
この発明の第1の発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面を有し車体に取付けられる外方部材と、前記軌道面に対向する複列の軌道面を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジを有する内方部材と、これら外方部材と内方部材の軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、前記内方部材が、中実の軸部および前記フランジを有するハブ輪とこのハブ輪の前記軸部の外周に圧入されてインボード側の軌道面を有する一つの内輪、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面をそれぞれ有する2つの内輪とでなり、前記ハブ輪の軸部のインボード側端面に穴部を設けてこの穴部の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部で前記インボード側の内輪の幅面を軸方向に締め付けたアンギュラ玉軸受型の車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の転動体との接触点から、この内輪の軌道面の法線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側にあり、かつこの内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置するものとしたので、内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。
この発明の第2の発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面を有し車体に取付けられる外方部材と、前記軌道面に対向する複列の軌道面を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジを有する内方部材と、これら外方部材と内方部材の軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、前記内方部材の複列の軌道面は互いに離れる側の端部が大径側となる円すい面であり、前記内方部材が、中実の軸部および前記フランジを有するハブ輪とこのハブ輪の前記軸部の外周に圧入されてインボード側の軌道面を有する一つの内輪、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面をそれぞれ有する2つの内輪とでなり、前記ハブ輪の軸部のインボード側端面に穴部を設けてこの穴部の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部で前記インボード側の内輪の幅面を軸方向に締め付けた円すいころ軸受型の車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の前記穴部の底面を軸方向に垂直に設け、この穴部(9d)の底面位置が、インボード側の内輪の軌道面の大径側端部から、この内輪の軌道面に対して直角方向に延ばした直線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側にあり、かつこの内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置するものとしたので、内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。
この発明の車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面(3)を有し車体に取付けられる外方部材(1)と、前記軌道面(3)に対向する複列の軌道面(4)を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジ(9a)を有する内方部材(2)と、これら外方部材(1)と内方部材(2)の軌道面(3),(4)間に介在した複列の転動体(5)とを備え、前記内方部材(2)の複列の軌道面(4)は互いに離れる側の端部が大径側となる円すい面であり、前記内方部材(2)が、中実の軸部(9b)および前記フランジ(9a)を有するハブ輪(9)とこのハブ輪(9)の前記軸部(9b)の外周に圧入されてインボード側の軌道面(4)を有する一つの内輪(10B)、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面(4)をそれぞれ有する2つの内輪(10B)とでなり、前記ハブ輪(9)の軸部(9b)のインボード側端面に穴部(9d)を設けてこの穴部(9d)の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部(9e)で前記インボード側の内輪(10B)の幅面を軸方向に締め付けた円すいころ軸受型の車輪用軸受装置において、前記ハブ輪(9)の前記穴部(9d)の底面を軸方向に垂直に設け、この穴部(9d)の底面位置が、インボード側の内輪(10B)の軌道面(4)の大径側端部から、この内輪(10B)の軌道面(4)に対して直角方向に延ばした直線(L1)がハブ輪(9)の外周面と内輪(10B)との嵌合面に交わる位置(P1)よりもインボード側にあり、かつこの内輪(10B)のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置し、前記内輪(10B)の大鍔の軸方向長さを、この内輪(10B)の軌道面(4)の軸方向長さよりも短くすることを特徴とする。
この発明の車輪用軸受装置は、内周に複列の軌道面を有し車体に取付けられる外方部材と、前記軌道面に対向する複列の軌道面を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジを有する内方部材と、これら外方部材と内方部材の軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、前記内方部材の複列の軌道面は互いに離れる側の端部が大径側となる円すい面であり、前記内方部材が、中実の軸部および前記フランジを有するハブ輪とこのハブ輪の前記軸部の外周に圧入されてインボード側の軌道面を有する一つの内輪、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面をそれぞれ有する2つの内輪とでなり、前記ハブ輪の軸部のインボード側端面に穴部を設けてこの穴部の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部で前記インボード側の内輪の幅面を軸方向に締め付けた円すいころ軸受型の車輪用軸受装置において、前記ハブ輪の前記穴部の底面を軸方向に垂直に設け、この穴部(9d)の底面位置が、インボード側の内輪の軌道面の大径側端部から、この内輪の軌道面に対して直角方向に延ばした直線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側にあり、かつこの内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置し、前記内輪(10B)の大鍔の軸方向長さを、この内輪(10B)の軌道面(4)の軸方向長さよりも短くするものとしたので、内輪の径方向や幅方向に肉厚を厚くすることなく、内輪の外径部に働くフープ応力を低減でき、十分な軸受強度も確保することができる。
なお、上記実施形態では、ハブ輪9に2個の内輪10A,10Bを並べて嵌合させた第2世代型等の車輪用軸受装置につき説明したが、この発明は、内方部材がハブ輪とインボード側列の内輪とでなる第3世代型の車輪用軸受装置においても適用することができる。
Claims (5)
- 内周に複列の軌道面を有し車体に取付けられる外方部材と、前記軌道面に対向する複列の軌道面を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジを有する内方部材と、これら外方部材と内方部材の軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、前記内方部材が、中実の軸部および前記フランジを有するハブ輪とこのハブ輪の前記軸部の外周に圧入されてインボード側の軌道面を有する一つの内輪、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面をそれぞれ有する2つの内輪とでなり、前記ハブ輪の軸部のインボード側端面に穴部を設けてこの穴部の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部で前記インボード側の内輪の幅面を軸方向に締め付けた車輪用軸受装置において、
前記ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の内輪の軌道面の軸方向中央から、この内輪の軌道面に対して直角方向に延ばした直線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側にあり、かつこの内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置することを特徴とする車輪用軸受装置。 - 請求項1において、円すいころ軸受型であって、前記内方部材の複列の軌道面は互いに離れる側の端部が大径側となる円すい面である車輪用軸受装置。
- 請求項1または請求項2において、前記ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の内輪のインボード側の端面よりも3mm以上アウトボード側に位置する車輪用軸受装置。
- 内周に複列の軌道面を有し車体に取付けられる外方部材と、前記軌道面に対向する複列の軌道面を外周に有しアウトボード側端の外周に車輪取付用のフランジを有する内方部材と、これら外方部材と内方部材の軌道面間に介在した複列の転動体とを備え、前記内方部材の複列の軌道面は互いに離れる側の端部が大径側となる円すい面であり、前記内方部材が、中実の軸部および前記フランジを有するハブ輪とこのハブ輪の前記軸部の外周に圧入されてインボード側の軌道面を有する一つの内輪、またはインボード側およびアウトボード側の軌道面をそれぞれ有する2つの内輪とでなり、前記ハブ輪の軸部のインボード側端面に穴部を設けてこの穴部の外周の円筒状部分を外径側へ加締めた加締部で前記インボード側の内輪の幅面を軸方向に締め付けた円すいころ軸受型の車輪用軸受装置において、
前記ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の内輪の軌道面の大径側端部から、この内輪の軌道面に対して直角方向に延ばした直線がハブ輪の外周面と内輪との嵌合面に交わる位置よりもインボード側にあり、かつこの内輪のインボード側の端面よりもアウトボード側に位置することを特徴とする車輪用軸受装置。 - 請求項4において、前記ハブ輪の前記穴部の底面位置が、インボード側の内輪のインボード側の端面よりも3mm以上アウトボード側に位置する車輪用軸受装置。
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