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JP2007335107A - 鉛蓄電池の検査方法 - Google Patents

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JP2007335107A JP2006162281A JP2006162281A JP2007335107A JP 2007335107 A JP2007335107 A JP 2007335107A JP 2006162281 A JP2006162281 A JP 2006162281A JP 2006162281 A JP2006162281 A JP 2006162281A JP 2007335107 A JP2007335107 A JP 2007335107A
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Abstract

【課題】鉛蓄電池の電槽のシール箇所の密閉性の検査と電槽の蓋内に設けられている一括排気通路の検査とを簡単に行うことができる鉛蓄電池の検査方法を提案する。
【解決手段】電槽3の蓋2に設けられた開放可能な孔212をガス充填口とし、電槽の蓋に設けられているガス充填口以外の孔をすべて閉鎖した状態で、電槽内に圧縮ガスを充填した後、電槽の蓋2に設けられているすべての孔を閉鎖した状態に保って、電槽内のガス圧が低下するか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査する。電槽3内に圧縮ガスが充填されている状態で排気孔210,211を開いたときの電槽内のガス圧の低下の状況から電槽の蓋2の内側に設けられた一括排気通路が正常であるか否かを検査する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉛蓄電池の電槽のシール箇所の密閉性の検査と、電槽の蓋内に設けられる一括排気通路が正常であるか否かの検査とを行う鉛蓄電池の検査方法に関するものである。
複数のセル室内のガス圧を逃がすための排気通路を備えた鉛蓄電池として、電槽内の複数のセル室に対して共通に一括排気通路を設けたものがある。この種の鉛蓄電池は、特許文献1に示されているように、複数のセル室を内部に有する電槽本体及びこの電槽本体の上端に接合された蓋からなる電槽と、電槽の各セル室内に収容された発電要素とを備えていて、電槽の蓋内に複数のセル室に連通した一括排気通路が設けられている。また一括排気路内を外部に連通させる一対の排気孔が電槽の蓋に形成され、各セル室内の圧力が上昇した際に、各セル室のガスが一括排気通路と排気孔とを通して外部に排出されるようになっている。
この種の鉛蓄電池では、電池を組み立てた後に、電槽のシール箇所(電槽本体と蓋との接合部や電極端子が蓋を貫通する部分等)の密閉性(気密性及び液密性)が良好であるか否かを検査することが必要である。鉛蓄電池の電槽のシール箇所の密閉性を検査する方法としては、特許文献2に示されているように、電槽の蓋に設けられた孔から電槽内に検査ガスを圧入して、電槽のシール箇所から検査ガスの漏れがあるか否かをガスセンサにより検出する方法が知られている。この方法では、検査ガスとして、センサにより検出し得るものを用いる必要がある。特許文献2に示された方法では、検査ガスとして微量の水素を含むガスを用いている。
特開平8−22815号公報 特開平5−21089号公報
従来の検査方法では、電槽のシール箇所から漏れるガスを収集するための装置を必要としたたため、検査に要する設備が複雑になるのを避けられなかった。また検査ガスとしてセンサにより検出し得る成分を含んだ特殊のガスを用いる必要があるため、検査装置が複雑になることと相俟って、検査に要するコストが高くなるという問題があった。
また、電槽の蓋内に一括排気通路が設けられている鉛蓄電池では、一括排気通路が正常に機能するか否かを検査することが望ましいが、従来の検査方法では、一括排気通路が正常であるか否かの検査を行うことはできなかった。
本発明の目的は、電槽のシール箇所の密閉性の検査と、一括排気通路が正常であるか否かの検査とを低コストで行うことができるようにした鉛蓄電池の検査方法を提案することにある。
本発明は、横方向に並べて配置された複数のセル室を内部に有する電槽本体とこの電槽本体の上端に接合された蓋とからなる電槽と、電槽の各セル室内に収容された発電要素とを備え、複数のセル室に連通した一括排気通路が電槽の蓋内に設けられて、一括排気通路内を外部に連通させる排気孔が電槽の蓋に形成されている鉛蓄電池の電槽のシール箇所の密閉性の検査と、一括排気通路が正常であるか否かの検査とを行う鉛蓄電池の検査方法に係わるものである。
本発明においては、電槽の蓋に、排気孔以外に開放可能な孔を設けておいて、該開放可能な孔をガス充填口とし、電槽の蓋に設けられているガス充填口以外の孔をすべて閉鎖した状態で、電槽内に圧縮ガスを充填した後、電槽の蓋に設けられているすべての孔を閉鎖した状態に保って、電槽内のガス圧が低下するか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査し、電槽内に圧縮ガスが充填されている状態で排気孔を開いたときの電槽内のガス圧の低下の状況から一括排気通路が正常であるか否かを検査する。
上記の方法によれば、電槽内に圧縮ガスを封入した状態で、電槽内の圧力が低下するか否かを見ることにより、電槽のシール箇所の密閉性(シール性)が良好であるか否かを判定することができる。即ち、電槽内に圧縮ガスを封入した状態で、一定の時間の間に電槽内の圧力の低下が見られないときに電槽のシール箇所の密閉性が良好であると判定することができ、電槽内に圧縮ガスを封入した状態で、一定時間の間に電槽内の圧力が低下したときに、電槽のシール箇所の密閉性に問題があると判定することができる。
また電槽内に圧縮ガスを封入した状態で排気孔を開くと、一括排気通路の流路抵抗に応じて決まる時間的な変化率で電槽内の圧力が低下していく。一括排気通路内の流路抵抗は一括排気通路の機械的な構成により決まるため、排気孔を開いた際の電槽内の圧力の低下割合を見ることにより、電槽の蓋内の一括排気通路が正常に機能しているか否か(電槽が正常に組み立てられているか否か)を判定することができる。
電槽の蓋内に一括排気通路を備えた鉛蓄電池においては、複数のセル室の並設方向の一端側及び他端側で一括排気通路内を外部に連通させるように、一対の排気孔が電槽の蓋の一端及び他端にそれぞれ形成されることが多い。
このような鉛蓄電池に本発明を適用する場合には、電槽の蓋に、排気孔以外に開放可能な孔を設けておいて、該開放可能な孔をガス充填口とし、電槽の蓋に設けられたガス充填口以外の孔はすべて閉鎖した状態で、ガス充填口から電槽内に設定圧力まで圧縮ガスを充填した後一定の判定時間の間電槽の蓋に設けられたすべての孔を閉鎖した状態に保持して、該判定時間の間に電槽内のガス圧が低下するか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査する密閉性検査過程を行う。
そして、この密閉性検査過程で電槽内のガス圧の低下が見られなかったときに、排気孔の一方のみを開き、電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態にした際の電槽内の圧力の低下の状況から一括排気通路が正常であるか否かを検査する第1の排気通路検査過程を行い、この第1の排気通路検査過程で一括排気通路が正常であると判定されたときに、ガス充填口以外の孔をすべて閉鎖した状態で、ガス充填口から電槽内に設定圧力まで圧縮ガスを再充填した後、排気孔の他方のみを開き、電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態にした際の電槽内の圧力の低下の状況から一括排気通路が正常であるか否かを検査する第2の排気通路検査過程を行う。
上記のように構成すると、一括排気通路のガス充填口付近から一方の排気孔に至る部分の排気機能と、ガス充填口付近から他方の排気孔に至る部分との排気機能とを個別に検査することができるため、一括排気通路全体の検査を的確に行うことができる。
上記の例では、第1の排気通路検査過程を行った後、電槽内に圧縮ガスを再充填してから第2の排気通路検査過程を行うようにしたが、第1の排気通路検査過程を電槽内のガス圧が未だ十分に高い状態で終了させて、引き続き第2の排気通路検査過程に移行させるようにしてもよい。
即ち、電槽の蓋に設けられたガス充填口以外の孔はすべて閉鎖した状態で、ガス充填口から電槽内に設定圧力まで圧縮ガスを充填した後一定の判定時間の間電槽の蓋に設けられたすべての孔を閉鎖した状態に保持して、該判定時間の間に前記電槽内のガス圧が低下するか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査する密閉性検査過程を行い、密閉性検査過程で電槽内のガス圧の低下が見られなかったときに、排気孔の一方のみを開き、電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態を一定時間維持してその間の電槽内の圧力の低下の状況から一括排気通路が正常であるか否かを検査する第1の排気通路検査過程と、排気孔の他方のみを開き、電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態にした際の電槽内の圧力の低下の状況から一括排気通路が正常であるか否かを検査する第2の排気通路検査過程とを順次行うようにしてもよい。
本発明の他の好ましい態様では、一対の排気孔の一方をガス充填口とし、電槽の蓋に設けられた他の孔はすべて閉鎖した状態で電槽内に圧縮ガスを設定圧力まで充填した後、一定の判定時間の間電槽の蓋に設けられたすべての孔を閉鎖した状態に保持して、該判定時間の間に電槽内のガス圧が低下したか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査する密閉性検査過程を行い、この密閉性検査過程で電槽のシール箇所の密閉性が良好であると判定されたときに、一対の排気孔の他方のみを開き、電槽に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態に保持したときの電槽内の圧力の低下の状況から一括排気通路が正常であるか否かを検査する排気通路検査過程を行う。
上記の方法によると、一対の排気孔のみを用いて検査を行うことができるため、電槽の蓋にガス充填口として用いることができる適当な孔が設けられていない場合でも、電槽のシール箇所の密閉性の検査と、一括排気通路が正常であるか否かの検査とを容易に行うことができる。またガス充填口として用いることができる適当な孔、例えば電解液の液面レベルを表示するインジケータ等の部品を取り付けるための部品取付用の孔が設けられている場合には、その孔に部品を取り付けた状態で電槽のシール箇所の密閉性の検査と、一括排気通路の検査とを行うことができる。
本発明の更に他の好ましい態様では、電槽の蓋に、排気孔以外に開放可能な孔を設けておいて、この開放可能な孔をガス充填口とし、電槽の蓋に設けられたガス充填口以外の孔はすべて閉鎖した状態で、ガス充填口から電槽内に設定圧力まで圧縮ガスを充填して、電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に該電槽内に充填されたガスの量を測定する。
そして、電槽内の圧力が設定圧力に達した時に電槽内へのガスの供給を停止して電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に測定された該電槽内へのガスの充填量が設定された判定値に達しているか否かにより一括排気通路が正常であるか否かを判定し、電槽内へのガスの充填量が判定値に達していて一括排気通路が正常であると判定されたときに、一定の判定時間の間電槽に設けられているすべての孔を閉鎖した状態に保持して、判定時間の間に電槽内のガス圧が低下したか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査する。
電槽内のガス圧力をガス充填口側で測るものとすると、一括排気通路に異常がある場合(一括排気通路が途中で塞がれている場合)には、電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に電槽内に充填されるガスの量が、一括排気通路に異常がない場合よりも少なくなる。従って、一括排気通路が正常である場合に電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に電槽内に充填されるガスの量を、判定値として予め実験により求めておいて、電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に電槽内に充填されたガスの量が判定値に達しているか否かを見ることにより、一括排気通路が正常であるか否かを容易に判定することができる。また、一括排気通路が正常であると判定されたときに、一定の判定時間の間電槽に設けられているすべての孔を閉鎖した状態に保持すると、電槽のシール箇所に異常(漏れ)がある場合には、ガス漏れにより電槽内の圧力が低下していくので、電槽内に所定の圧力までガスを充填した後判定時間の間に電槽内のガス圧が低下したか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査することができる。
本発明の更に他の好ましい態様では、一対の排気孔の一方をガス充填口とし、電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態で、ガス充填口から電槽内に圧縮ガスを設定圧力まで充填して、電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に該電槽内に充填されたガスの量を測定し、電槽内の圧力が設定圧力に達した時に電槽内へのガスの充填を停止して、電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に測定された該電槽内へのガスの充填量が設定値に達しているか否かにより一括排気通路が正常であるか否かを判定する。
また電槽内へのガスの充填量が設定値に達していて一括排気通路が正常であると判定されたときに、次いで一定の判定時間の間電槽に設けられているすべての孔を閉鎖した状態に保持して、判定時間の間に電槽内のガス圧が低下したか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査する。
上記の方法によっても、一対の排気孔を用いて、一括排気通路の異常の有無と、電槽のシール箇所の気密性の検査とを容易に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、電槽内に圧縮ガスを充填した後、一定の判定時間の間電槽内の圧力を監視して、一定の判定時間の間に電槽内の圧力が低下するか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性が良好であるか否かを判定するようにしたので、特殊な成分の検査ガスを用いることなく電槽のシール箇所の気密性の検査を行うことができる。また電槽のシール箇所から漏れるガスを回収する装置を設けることなく密閉性の検査を行うことができるため、検査に要する設備を簡単にして、低コストで電槽のシール箇所の密閉性の検査を行うことができる。
また本発明によれば、電槽内に圧縮ガスを封入した状態で排気孔を開いたときの電槽内の圧力の低下から電槽の蓋内の一括排気通路が正常に機能しているか否かを判定するようにしたので、一括排気通路が正常であるか否かの検査を簡単に行うことができる。
以下図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1及び図2は本発明の一実施形態において検査の対象とする鉛蓄電池の構成を概略的に示したもので、図1は電槽の蓋の大部分を除いた状態での平面図、図2は電槽の蓋を閉じた状態での斜視図である。
これらの図において、1は矩形状の横断面形状を有して長手方向(横方向)に並ぶ複数の(図示の例では6個の)セル室1aないし1fを内部に有する電槽本体、2は電槽本体の上端の開口部を閉じる蓋であり、電槽本体1と蓋2とにより電槽3が構成されている。各セル室内には、所定枚数の負極板及び正極板を間にセパレータを介在させて交互に積層してなる極板群と電解液とからなる発電要素が収容され、最端部に配置されたセル室1a及び1f内にそれぞれ収容された発電要素からそれぞれ正極端子4及び負極端子5が上方に導出されている。
図示の蓋2は、電槽本体1の上端に気密及び液密に接合されて、セル室1aないし1fの上端の開口部を閉じる蓋本体201と、蓋本体201の幅方向の一端側のほぼ半部に形成された凹部202の上端開口部を閉じる蓋板203とからなっており、蓋本体201の凹部202と蓋板203とにより排気室204が形成されている。
排気室204内は、セル室1aないし1f相互間を仕切る仕切り壁に相応する位置に形成された隔壁205によりセル室1aないし1fのそれぞれの上部に位置するセル対応排気室204aないし204fに仕切られている。蓋本体201の幅方向の他端側に位置するセル対応排気室204aないし204fのそれぞれの端部壁を貫通して、セル室1aないし1fをそれぞれセル対応排気室204aないし204f内に連通させる排気孔206aないし206fが形成され、セル対応排気室204aないし204fの底部には、セル室1aないし1f内に連通する電解液環流孔207aないし207fが形成されている。液化した電解液を環流孔207aないし207fに導くため、各セル対応排気室の底部には各環流孔に向かって傾斜した傾斜面が形成されている。
セル対応排気室204aないし204f相互間を仕切る各隔壁205には切り欠き208が形成され、この切り欠き208を通して一連のセル対応排気室204aないし204fが連通させられている。セル対応排気室204aないし204fとこれらのセル対応排気室を連通させる切り欠き208とにより、一括排気通路が形成されている。
セル室1aないし1fの並設方向の一端側及び他端側で一括排気通路内を外部に連通させる一対の排気孔210及び211が蓋板203の長手方向(セル室の並設方向)の一端及び他端の側壁にそれぞれ形成されている。図示してないが、排気孔210及び211には電解液のミストが外部に流出するのを阻止するためのフィルタが取り付けられている。
実際には、排気孔206aないし206fからそれぞれ排出されたガス中に含まれる電解液のミストの液化を促すための邪魔板や突起などがセル対応排気室204aないし204f内に設けられるが、これらの図示は省略されている。
正極端子4及び負極端子5は、電槽の蓋本体201の幅方向の他端側の上部壁を液密及び気密に貫通した状態で蓋の上部に導出されている。また電槽の蓋本体201には、一つのセル室(図示の例ではセル室1e)内に連通した部品取付用の孔212が形成され、この孔212の内周には雌ネジが刻設されている。孔212は例えば、電解液の液面レベルを表示するインジケータを取り付けるために用いられる。
上記の鉛蓄電池を組み立てた後、本発明に係わる検査方法を実施する。本発明の第1の実施形態では、孔212をガス充填口として用い、このガス充填口から電槽内に圧縮ガスを充填して、充填した圧縮ガスの漏れの有無から電槽のシール箇所の密閉性を検査する密閉性検査過程を行う。圧縮ガスとしては、通常は圧縮空気を用いる。
この密閉性検査過程では、電槽3の蓋2の一端及び他端にそれぞれ設けられた排気孔210及び211を図示しない栓で気密に閉鎖した状態で、圧縮ガス供給源10に一端が接続された圧縮ガス供給管11の他端をバルブ12とガス供給管13とを通して部品取付用の孔(ガス充填口)212に気密に接続する。バルブ12を閉じた状態で電槽内のガス圧力を計測し得るように、ガス供給管13に圧力計14を接続しておく。バルブ12を開いて、圧縮ガス供給源10から電槽3内に圧縮ガスAを充填し、電槽内の圧力が一定値に達したところでバルブを閉じて電槽3内に圧縮ガスを封入する。一定の判定時間の間、電槽内に圧縮ガスを封入した状態を保持する。この間、ガス供給管13に接続した圧力計により電槽3内の圧力を監視し、一定の判定時間の間電槽3内の圧力の低下が見られなかったときに電槽3のシール箇所の密閉性が良好であると判定する。また一定の判定時間の間に電槽3内の圧力の低下が見られた場合には、蓋2と電槽本体1との接合部、端子4,5の貫通部などの電槽のシール箇所のいずれかが不良であると判定する。
上記の密閉性検査の結果、電槽のシール箇所の密閉性に問題があると判定されたときには、以後の検査は行わず、不良品として排除する。
上記のようにして電槽の密閉性検査過程を行った結果、電槽のシール箇所の密閉性が良好であると判定された場合には、次に、一括排気通路が正常であるか否かの検査を行う検査過程を行う。
この検査過程では、先ず電槽3の蓋2の一端及び他端にそれぞれ設けられた排気孔210及び211を閉鎖した状態で、部品取付用の孔を通して電槽2内に圧縮ガスを充填した後、排気孔210及び211の一方を開き他方を閉鎖したままの状態にした際の電槽内の圧力の低下から一括排気通路が正常であるか否かを検査する第1の排気通路検査過程を行う。
この第1の排気通路検査過程では、バルブ12が閉じ、電槽3内に圧縮ガスが充填されている状態で、例えば排気孔211を閉じたままとし、排気孔210を開く。このとき一括排気通路の少なくとも孔212が設けられたセル室に対応するセル対応排気室204eから開かれた排気孔210に至る部分が正常に機能していれば、電槽内の圧力が低下していくため、この部分の排気通路が正常に機能していると判定することができる。電槽内の圧力は、一括排気通路の機械的な構成により決まる流路抵抗に応じて、所定の時間的な変化率で低下していくため、排気孔210を開いた際の電槽内の圧力の低下割合を見ることにより、電槽の蓋内の一括排気通路の上記の部分が正常に機能しているか否か(電槽が正常に組み立てられているか否か)を判定することができる。排気通路110を開いた際に電槽内のガス圧力が所定の割合で低下していかない場合には、以後の検査は行わずに不良品として排除する。
上記第1の排気通路検査過程を行った結果、排気通路が正常であると判定されたときには、電槽3の蓋の一端及び他端にそれぞれ設けられた排気孔210を閉鎖した状態で、電槽3内に圧縮ガスを再度充填した後、排気孔210,211の一方を閉鎖したままの状態にして他方を開いた際の電槽3内の圧力の低下の状況から一括排気通路が正常であるか否かを検査する第2の排気通路検査過程を行う。
この第2の排気通路検査過程では、バルブ12を閉じ、排気孔210及び211を閉じた状態で、電槽3内に圧縮ガスを一定の圧力まで充填した後、第1の排気通路検査過程で開かなかった方の排気孔(今の例では排気孔211)を開き、他方の排気孔210を閉じたままとして、電槽内の圧力が低下していくか否かを見る。このとき一括排気通路の少なくとも孔212が設けられたセル室に対応するセル対応排気室204eから開かれた排気孔211に至る部分が正常に機能していれば、電槽3内の圧力が低下していくため、この部分の排気通路が正常に機能していると判定することができる。排気通路211を開いた際に電槽内のガス圧力が所定の割合で低下していかない場合(例えば、隔壁205に設けられた切り欠き208が詰まっている場合)には、一括排気通路が正常に機能していないため、不良品として排除する。
上記の実施形態では、第1の排気通路検査過程を行った後、電槽内にガスを再充填してから第2の排気通路検査過程を行うようにしたが、電槽内のガス圧が十分残っている段階で第1の排気通路検査過程を終了して、引き続き第2の排気通路検査過程に移行させるようにしてもよい。即ち、密閉性検査過程で電槽内のガス圧の低下が見られなかったときに、排気孔の一方のみを開き、電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態を一定時間維持してその間の電槽内の圧力の低下の状況から一括排気通路が正常であるか否かを検査する第1の排気通路検査過程と、排気孔の他方のみを開き、電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態にした際の電槽内の圧力の低下の状況から一括排気通路が正常であるか否かを検査する第2の排気通路検査過程とを順次行うようにしてもよい。
上記の実施形態では、第1の排気通路検査過程と、第2の排気通路検査過程とを行うようにしたが、電槽内に圧縮ガスを所定の圧力まで充填した状態で、排気孔210及び211を同時に開いた際の電槽内の圧力の低下の状況(圧力の時間的な変化)は、ガス充填口212が設けられているセル室に対応するセル室対応排気室204eから排気孔210に至る排気通路と、セル室対応排気室204eから排気孔211に至る排気通路の双方が正常な場合と、いずれか一方が異常である場合とで異なるので、第1及び第2の排気通路検査過程の双方を行うことなく、排気孔210及び211の双方を開いて排気通路検査過程を一度だけ行うようにしてもよい。
即ち、電槽の蓋に設けられているガス充填口以外の孔をすべて閉鎖した状態で、電槽内に圧縮ガスを充填した後、電槽の蓋に設けられているすべての孔を閉鎖した状態に保って、電槽内のガス圧が低下するか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査した後、電槽内に圧縮ガスが充填されている状態で排気孔210,211を同時に開いたときの電槽内のガス圧の低下の状況(ガス圧の時間的変化率)から一括排気通路が正常であるか否かを検査するようにしてもよい。
上記の各例では、電槽に部品を取り付けるために設けられている孔212をガス充填口として用いているが、図1及び図2に示された電池のように、電槽の蓋の両端に一対の排気孔210及び211が設けられている場合には、これらの排気孔をガス充填口として用いることにより、電槽の密閉性の検査と、一括排気通路の検査とを行うことができる。
例えば、一対の排気孔210,211の一方をガス充填口とし、電槽の蓋2に設けられた他の孔はすべて閉鎖した状態で電槽内に圧縮ガスを設定圧力まで充填した後、一定の判定時間の間電槽の蓋2に設けられたすべての孔を閉鎖した状態に保持して、該判定時間の間に電槽内のガス圧が低下したか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査する密閉性検査過程を行い、密閉性検査過程で電槽のシール箇所の密閉性が良好であると判定されたときに、一対の排気孔の他方のみを開き、電槽に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態に保持したときの電槽内の圧力の低下の状況から一括排気通路が正常であるか否かを検査する排気通路検査過程を行うようにすることができる。
上記の各実施形態では、排気孔を開いた際の電槽内のガス圧の低下から一括排気通路の検査を行うようにしたが、一括排気通路が正常な場合と、異常な場合(一部が詰まっている場合)とでは、電槽内に所定圧力までガスを充填した際のガスの充填量が異なるので、電槽内に圧縮ガスを供給する管路の途中に流量計を挿入しておいて、電槽内に所定圧力までガスを充填した際のガスの充填量から一括排気通路の検査を行うこともできる。
即ち、電槽の蓋2に設けられた開放可能な孔212をガス充填口とし、電槽の蓋に設けられた孔のうち、このガス充填口以外の孔はすべて閉鎖した状態で、ガス充填口から電槽内に設定圧力まで圧縮ガスを充填して、電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に該電槽内に充填されたガスの量を測定し、電槽内の圧力が設定圧力に達した時に電槽内へのガスの供給を停止して電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に測定された該電槽内へのガスの充填量が設定値に達しているか否かにより一括排気通路が正常であるか否かを判定することができる。また電槽3内へのガスの充填量が設定値に達していて一括排気通路が正常であると判定されたときに、一定の判定時間の間電槽に設けられているすべての孔を閉鎖した状態に保持して、判定時間の間に電槽内のガス圧が低下したか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査することができる。
また、一対の排気孔210,211の一方をガス充填口とし、電槽の蓋2に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態で、ガス充填口から電槽内に圧縮ガスを設定圧力まで充填して、電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に該電槽内に充填されたガスの量を測定し、電槽内の圧力が設定圧力に達した時に電槽内へのガスの充填を停止して、電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に測定された該電槽内へのガスの充填量が設定値に達しているか否かにより一括排気通路が正常であるか否かを判定することもできる。
この場合も、電槽3内へのガスの充填量が設定値に達していて一括排気通路が正常であると判定されたときに、次いで一定の判定時間の間電槽に設けられているすべての孔を閉鎖した状態に保持して、判定時間の間に電槽内のガス圧が低下したか否かを見ることにより電槽のシール箇所の密閉性を検査することができる。
本発明の一実施形態において検査の対象とする鉛蓄電池の構成を、電槽の蓋の大部分を除いた状態で概略的に示した平面図である。 図1に示した鉛蓄電池に本発明に係わる検査を実施する際の状態を概略的に示した斜視図である。
符号の説明
1 電槽本体
1a〜1f セル室
2 蓋
201 蓋本体
202 凹部
203 蓋板
204 排気室
204a〜204f セル対応排気室
210,211 排気孔
212 開放可能な孔
3 電槽
10 圧縮ガス供給源

Claims (6)

  1. 横方向に並べて配置された複数のセル室を内部に有する電槽本体と、前記電槽本体の上端に接合された蓋とからなる電槽と、前記電槽の各セル室内に収容された発電要素とを備えて、前記電槽の蓋内に前記複数のセル室に連通した一括排気通路が設けられ、前記電槽の蓋には、少なくとも前記一括排気通路内を外部に連通させる排気孔が形成されている鉛蓄電池の前記電槽のシール箇所の密閉性の検査と前記一括排気通路が正常であるか否かの検査とを行う鉛蓄電池の検査方法であって、
    前記電槽の蓋に、前記排気孔以外に開放可能な孔を設けておいて、該開放可能な孔をガス充填口とし、
    前記電槽の蓋に設けられている前記ガス充填口以外の孔をすべて閉鎖した状態で、前記電槽内に圧縮ガスを充填した後、前記電槽の蓋に設けられているすべての孔を閉鎖した状態に保って、前記電槽内のガス圧が低下するか否かを見ることにより前記電槽のシール箇所の密閉性を検査し、
    前記電槽内に圧縮ガスが充填されている状態で前記排気孔を開いたときの前記電槽内のガス圧の低下の状況から前記一括排気通路が正常であるか否かを検査することを特徴とする鉛蓄電池の検査方法。
  2. 横方向に並べて配置された複数のセル室を内部に有する電槽本体と、前記電槽本体の上端に接合された蓋とからなる電槽と、前記電槽の各セル室内に収容された発電要素とを備えて、前記電槽の蓋内に前記複数のセル室に連通した一括排気通路が設けられ、前記複数のセル室の並設方向の一端側及び他端側で前記一括排気通路内を外部に連通させる一対の排気孔が前記電槽の蓋の一端及び他端にそれぞれ形成されている鉛蓄電池の前記電槽のシール箇所の密閉性の検査と前記一括排気通路が正常であるか否かの検査とを行う鉛蓄電池の検査方法であって、
    前記電槽の蓋に、前記排気孔以外に開放可能な孔を設けておいて、該開放可能な孔をガス充填口とし、
    前記電槽の蓋に設けられた前記ガス充填口以外の孔はすべて閉鎖した状態で、前記ガス充填口から電槽内に設定圧力まで圧縮ガスを充填した後一定の判定時間の間電槽の蓋に設けられたすべての孔を閉鎖した状態に保持して、該判定時間の間に前記電槽内のガス圧が低下するか否かを見ることにより前記電槽のシール箇所の密閉性を検査する密閉性検査過程を行い、
    前記密閉性検査過程で前記電槽内のガス圧の低下が見られなかったときに、前記排気孔の一方のみを開き、前記電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態にした際の前記電槽内の圧力の低下の状況から前記一括排気通路が正常であるか否かを検査する第1の排気通路検査過程を行い、
    前記第1の排気通路検査過程で前記一括排気通路が正常であると判定されたときに、前記ガス充填口以外の孔をすべて閉鎖した状態で、前記ガス充填口から前記電槽内に設定圧力まで圧縮ガスを再充填した後、前記排気孔の他方のみを開き、前記電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態にした際の前記電槽内の圧力の低下の状況から前記一括排気通路が正常であるか否かを検査する第2の排気通路検査過程を行うことを特徴とする鉛蓄電池の検査方法。
  3. 横方向に並べて配置された複数のセル室を内部に有する電槽本体と、前記電槽本体の上端に接合された蓋とからなる電槽と、前記電槽の各セル室内に収容された発電要素とを備えて、前記電槽の蓋内に前記複数のセル室に連通した一括排気通路が設けられ、前記複数のセル室の並設方向の一端側及び他端側で前記一括排気通路内を外部に連通させる一対の排気孔が前記電槽の蓋の一端及び他端にそれぞれ形成されている鉛蓄電池の前記電槽のシール箇所の密閉性の検査と前記一括排気通路が正常であるか否かの検査とを行う鉛蓄電池の検査方法であって、
    前記電槽の蓋に、前記排気孔以外に開放可能な孔を設けておいて、該開放可能な孔をガス充填口とし、
    前記電槽の蓋に設けられた前記ガス充填口以外の孔はすべて閉鎖した状態で、前記ガス充填口から電槽内に設定圧力まで圧縮ガスを充填した後一定の判定時間の間電槽の蓋に設けられたすべての孔を閉鎖した状態に保持して、該判定時間の間に前記電槽内のガス圧が低下するか否かを見ることにより前記電槽のシール箇所の密閉性を検査する密閉性検査過程を行い、
    前記密閉性検査過程で前記電槽内のガス圧の低下が見られなかったときに、前記排気孔の一方のみを開き、前記電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態を一定時間維持してその間の前記電槽内の圧力の低下の状況から前記一括排気通路が正常であるか否かを検査する第1の排気通路検査過程と、前記排気孔の他方のみを開き、前記電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態にした際の前記電槽内の圧力の低下の状況から前記一括排気通路が正常であるか否かを検査する第2の排気通路検査過程とを行うことを特徴とする鉛蓄電池の検査方法。
  4. 横方向に並べて配置された複数のセル室を内部に有する電槽本体と、前記電槽本体の上端に接合された蓋とからなる電槽と、前記電槽の各セル室内に収容された発電要素とを備えて、前記電槽の蓋内に前記複数のセル室に連通した一括排気通路が設けられ、前記複数のセル室の並設方向の一端側及び他端側で前記一括排気通路内を外部に連通させる一対の排気孔が前記電槽の蓋の一端及び他端にそれぞれ形成されている鉛蓄電池の前記電槽のシール箇所の密閉性の検査と前記一括排気通路が正常であるか否かの検査とを行う鉛蓄電池の検査方法であって、
    前記一対の排気孔の一方をガス充填口とし、前記電槽の蓋に設けられた他の孔はすべて閉鎖した状態で前記電槽内に圧縮ガスを設定圧力まで充填した後、一定の判定時間の間前記電槽の蓋に設けられたすべての孔を閉鎖した状態に保持して、該判定時間の間に前記電槽内のガス圧が低下したか否かを見ることにより前記電槽のシール箇所の密閉性を検査する密閉性検査過程を行い、
    前記密閉性検査過程で前記電槽のシール箇所の密閉性が良好であると判定されたときに、前記一対の排気孔の他方のみを開き、前記電槽に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態に保持したときの前記電槽内の圧力の低下の状況から前記一括排気通路が正常であるか否かを検査する排気通路検査過程を行うことを特徴とする鉛蓄電池の検査方法。
  5. 横方向に並べて配置された複数のセル室を内部に有する電槽本体と、前記電槽本体の上端に接合された蓋とからなる電槽と、前記電槽の各セル室内に収容された発電要素とを備えて、前記電槽の蓋内に前記複数のセル室に連通した一括排気通路が設けられ、前記複数のセル室の並設方向の一端側及び他端側で前記一括排気通路内を外部に連通させる一対の排気孔が前記電槽の蓋の一端及び他端にそれぞれ形成されている鉛蓄電池の前記電槽のシール箇所の密閉性の検査と前記一括排気通路が正常であるか否かの検査とを行う鉛蓄電池の検査方法であって、
    前記電槽の蓋に、前記排気孔以外に開放可能な孔を設けておいて、該開放可能な孔をガス充填口とし、
    前記電槽の蓋に設けられた前記ガス充填口以外の孔はすべて閉鎖した状態で、前記ガス充填口から前記電槽内に設定圧力まで圧縮ガスを充填して、前記電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に該電槽内に充填されたガスの量を測定し、
    前記電槽内の圧力が設定圧力に達した時に前記電槽内へのガスの供給を停止して前記電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に測定された該電槽内へのガスの充填量が設定値に達しているか否かにより前記一括排気通路が正常であるか否かを判定し、
    前記電槽内へのガスの充填量が設定値に達していて前記一括排気通路が正常であると判定されたときに、一定の判定時間の間前記電槽に設けられているすべての孔を閉鎖した状態に保持して、前記判定時間の間に前記電槽内のガス圧が低下したか否かを見ることにより前記電槽のシール箇所の密閉性を検査することを特徴とする鉛蓄電池の検査方法。
  6. 横方向に並べて配置された複数のセル室を内部に有する電槽本体と、前記電槽本体の上端に接合された蓋とからなる電槽と、前記電槽の各セル室内に収容された発電要素とを備えて、前記電槽の蓋内に前記複数のセル室に連通した一括排気通路が設けられ、前記複数のセル室の並設方向の一端側及び他端側で前記一括排気通路内を外部に連通させる一対の排気孔が前記電槽の蓋の一端及び他端にそれぞれ形成されている鉛蓄電池の前記電槽のシール箇所の密閉性の検査と前記一括排気通路が正常であるか否かの検査とを行う鉛蓄電池の検査方法であって、
    前記一対の排気孔の一方をガス充填口とし、前記電槽の蓋に設けられている他の孔をすべて閉鎖した状態で、前記ガス充填口から前記電槽内に圧縮ガスを設定圧力まで充填して、前記電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に該電槽内に充填されたガスの量を測定し、
    前記電槽内の圧力が設定圧力に達した時に前記電槽内へのガスの充填を停止して、前記電槽内の圧力が設定圧力に達するまでの間に測定された該電槽内へのガスの充填量が設定値に達しているか否かにより前記一括排気通路が正常であるか否かを判定し、
    前記電槽内へのガスの充填量が設定値に達していて前記一括排気通路が正常であると判定されたときに、次いで一定の判定時間の間前記電槽に設けられているすべての孔を閉鎖した状態に保持して、前記判定時間の間に前記電槽内のガス圧が低下したか否かを見ることにより前記電槽のシール箇所の密閉性を検査することを特徴とする鉛蓄電池の検査方法。
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