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JP2007226084A - 表示装置とカラーフィルタ及びそれらを備えた液晶表示装置、液晶表示装置用パネルと電子機器 - Google Patents

表示装置とカラーフィルタ及びそれらを備えた液晶表示装置、液晶表示装置用パネルと電子機器 Download PDF

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JP2007226084A
JP2007226084A JP2006049635A JP2006049635A JP2007226084A JP 2007226084 A JP2007226084 A JP 2007226084A JP 2006049635 A JP2006049635 A JP 2006049635A JP 2006049635 A JP2006049635 A JP 2006049635A JP 2007226084 A JP2007226084 A JP 2007226084A
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JP2006049635A
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Tatsuya Kato
達矢 加藤
Kimitaka Kamijo
公高 上條
Tomoyuki Nakano
智之 中野
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Epson Imaging Devices Corp
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Epson Imaging Devices Corp
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Abstract

【課題】本発明は、色の再現性を向上させ、表示画面の高輝度化をなしえた表示装置ならびにそれを備えた電子機器の提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、第1のピーク波長の第1のサブピクセルと第2のピーク波長の第2のサブピクセルと第3のピーク波長の第3のサブピクセルにより単位画素が構成され、複数の単位画素のうち、隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素において第1〜第3のサブピクセルのうちの1つか2つが、波長特性において、第1、第2のピーク波長の間に位置する第4のピーク波長と、第1、第3のピーク波長の間に位置する第5のピーク波長の少なくとも一方に置換されてなることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示領域の色調の偏りを抑制した表示装置及びカラーフィルタとそれらを備えた液晶表示装置、液晶表示装置用パネル及び電子機器に関する。
従来、表示装置においては、各種の表示形態が提案されており、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンス装置(以下、有機EL装置と称する。)、プラズマディスプレイ等が知られている。このような表示装置は、いずれもR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色のサブピクセルを単位画素内に備えた構成となっており、当該3色サブピクセルの光量を各々異ならせることで、多様な色を実現し、カラー画像表示を行っている。
ところで、自然界には、R、G、Bの3色利用だけでは表示できない色の波長領域が存在しており、3色利用のみでは自然光により近い色を実現することが困難であった。
そこで、近年では、これまで以上に自然光に近い色の実現が可能となる表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。当該特許文献においては、R、G、Bの3色サブピクセルと、C(シアン色)を更に備えた画素構成を採用している。当該Cは、色度図上のR、G、Bの各点を結んで形成される三角形領域の外に規定された色であるため、これによってより広範囲の波長域の表示色を実現できるようになっている。また、当該文献においては、Cの他に、Y(イエロー色)、M(マゼンダ色)を採用した例の記載がなされている。
上記特許文献1に記載された技術においては、より広範囲の波長域の表示色が実現可能となっているが、当該技術では、色の表現力は向上するものの、表示品位が必ずしも向上するとは言えない問題があった。
即ち、単位画素内に4色のサブピクセルを有する表示装置において、互いに波長特性が近似している2つのサブピクセルを隣接配置すると、当該波長特性が異なる2つのサブピクセルが見かけ上同一のサブピクセルとして認識されてしまい、人間の視感度として表示画像の解像度が低下してしまう問題がある。
このような背景から、複数のサブピクセルを単位画素内に備えた表示装置であって、出射される光の波長特性において第1〜第3のピーク波長を各々有する、第1〜第3のサブピクセルと、前記波長特性において、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長の間に位置すると共に、前記第1のピーク波長よりも前記第2のピーク波長に近い第4のピーク波長を有する、第4のサブピクセルとを具備し、前記第4のサブピクセルは、前記第2のサブピクセルに隣接せず、前記第1のサブピクセルまたは前記第3のサブピクセルに隣接して配置されていることを特徴とする表示装置が提案されている。(特許文献2参照)
特開2001−306023号公報 特開2005−309305号公報
先の特許文献2に記載されているカラーフィルタにおけるサブピクセルの平面配置の例を図11、図12に示すが、特許文献2には図11に示す如く1つの画素100に第1〜第4のサブピクセル101〜104をRGBCの色の順に繰り返し配置した構成と、図12に示す如く1つの画素105に第1〜第4のサブピクセル106〜109をBGRCの順序で繰り返し配置した構成が開示されている。
図11と図12に示すカラーフィルタにおける色の配置によれば、隣接するサブピクセルの色の混色による悪影響を排除し、人間の視感度に関連した解像度低下や画像品質の低下を防止できる利点を有するが、その反面、1つの単位画素が4つのサブピクセルに分割されてなる構成であるので、1つの画素を3つのサブピクセルに分割する構成に比べて、単位画素の大きさが同じ場合、個々のサブピクセルのサイズが小さくなってしまう問題点を有していた。
例えば、通常の液晶表示装置にあっては、基本的なカラーフィルタの画素サイズは240μm×240μmであり、この大きさの画素を3つのサブピクセルに分割した場合の各サブピクセルサイズは80μm×240μmであるのに対し、4つのサブピクセルに分割した場合の各サブピクセルサイズは60μm×240μmとなり、その分サブピクセルサイズが小さくなることになる。現状の液晶表示装置の製造技術において横幅60μm×縦幅240μm程度のサブピクセルを製造することは問題ないが、液晶表示装置が携帯電話等の高精細仕様となる場合、例えば120μm×120μmサイズの単位画素となり、このサイズの画素を4分割すると、横幅30μm×縦幅120μm程度のサイズのサブピクセルであり、30μm幅のサブピクセルの製造は、微細フォトリソ工程を利用する現状の製造技術では困難であり、製造コストが嵩む問題がある。
また、図11に示す配置状態のカラーフィルタにおいて、人間の視感度は緑色に高感度であるので、そのまま同一面積で赤色と緑色と青色とシアン色のサブピクセルを配置すると、表示画面全体を白表示にした場合、4色全部が点灯するために緑色がかった白色表示となってしまう問題があることを本発明者は知見した。
そこで、緑色のサブピクセルの部分の光が通過する部分の面積を制限し、サブピクセルの一部を遮光構造としたり、緑色のサブピクセルを薄い色調として観察者に届く緑色の量を制限する構造を採用する必要があった。
しかし、サブピクセルの一部の光透過面積の制限を行うと、表示に寄与しないデスエリアが増大して開口率が低下し、輝度が低下する問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、基本的な単位画素を3つのサブピクセルに分割する構造を採用し、微細サブピクセルの製造条件を緩和した上で第4のピーク波長あるいは第5のピーク波長のサブピクセルを混在させ、色の再現性を向上させるとともに、画素において表示に寄与しないデスエリアの発生を無くして表示画面の高輝度化をなしえた表示装置ならびにそれを備えた電子機器の提供を1つの目的とする。
また、本発明は、基本的な単位画素を3つのサブピクセルに分割する構造を採用し、微細なサブピクセルの製造条件を緩和した上で第4のピーク波長あるいは第5のピーク波長のサブピクセルを混在させ、色の再現性を向上させるとともに、表示に寄与しないデスエリアの発生を無くして表示画面の高輝度化をなしえたカラーフィルタならびにそれを備えた液晶表示装置、液晶表示装置用パネルと電子機器の提供を1つの目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の表示装置は、複数のサブピクセルを単位画素内に備え、前記単位画素が複数集合されて表示領域が規定された表示装置であって、出射される光の波長特性において第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルと第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルと第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルにより前記単位画素が構成されるとともに、前記表示領域を規定する複数の単位画素のうち、隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素において前記第1〜第3のサブピクセルのうちの1つあるいは2つが、前記波長特性において、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長の間に位置する第4のピーク波長と、前記第1のピーク波長と前記第3のピーク波長の間に位置する第5のピーク波長の少なくとも一方に置換され、前記隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素の置換されたサブピクセルが、前記他方の単位画素における置換されていないサブピクセルであって、前記置換されたサブピクセルのピーク波長に近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接されていないことを特徴とする。
隣接する単位画素の第1〜第3のピーク波長を有する第1〜第3のサブピクセルのうち、一方の単位画素の第1〜第3のサブピクセルの一部を第4あるいは第5のピーク波長のサブピクセルに置き換えることで、3色のサブピクセルに加えて他の色のサブピクセルを利用して色再現性を向上させた上に、表示領域全体の色調が特定のピークの色に偏ることを抑制できる。特に、緑色は観察者の視感度の高い特定波長のピークであり、全サブピクセルを利用して白表示した場合などに表示領域の全体の色調が緑色のサブピクセルの色に偏らないように均一化して良好な白表示することができる。
更に、特定色のサブピクセルの色に偏らないように表示領域の色を均一化できるので、特定色のサブピクセルの色の偏りに応じて従来構造において行なわれていたサブピクセルの部分的遮光構造を採用する必要が無くなり、その分だけ透過光の透過率が向上するので開口率の高い明るい表示装置を提供できる。
また、1つの基本画素の色の置換を行ったサブピクセルを他の基本画素側の色を置換していない、近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接させないように配置したので、近いピーク波長を有するサブピクセルどうしを隣接させることが無くなり、近いピーク波長を有するサブピクセルどうしが隣接することによる解像度低下を防止できる。
本発明の表示装置は、複数のサブピクセルを単位画素内に備え、該単位画素の複数が集合されて表示領域が規定された表示装置であって、出射される光の波長特性において第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルと第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルと第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルにより前記単位画素が構成されるとともに、前記複数の単位画素のうち、少なくとも一部の単位画素において前記第1〜第3のサブピクセルのうちの1つあるいは2つが、前記波長特性において、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長の間に位置する第4のピーク波長と、前記第1のピーク波長と前記第3のピーク波長の間に位置する第5のピーク波長の少なくとも一方に置換されるとともに、前記隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素の置換されたサブピクセルが、前記他方の単位画素における置換されていないサブピクセルであって、前記置換されたサブピクセルのピーク波長に近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接されていないことにより、表示領域全体の色調において前記第1のピーク波長側あるいは前記第3のピーク波長側への偏りが抑制されてなることを特徴とする。
第1〜第3のピーク波長を有する第1〜第3のサブピクセルに加えてそれらの一部を第4あるいは第5のピーク波長のサブピクセルに置き換えることで、3色のサブピクセルに加えて他の色のサブピクセルを利用して色再現性を向上させた上に、表示領域全体の色調が特定のピークの色に偏ることを抑制できる。特に、緑色は観察者の視感度の高い特定波長のピークであり、全サブピクセルを利用して白表示した場合などに表示領域の全体の色調が緑色のサブピクセルの色に偏らないように均一化して良好な白表示することができる。
更に、特定色のサブピクセルの色に偏らないように表示領域の色を均一化できるので、特定色のサブピクセルの色の偏りに応じて従来構造において行なわれていたサブピクセルの部分的遮光構造を採用する必要が無くなり、デスエリアが無くなる分だけ透過光の透過率が向上するので開口率の高い明るい表示装置を提供できる。
また、1つの基本画素の色の置換を行ったサブピクセルを他の基本画素側の色を置換していない、近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接させないように配置したので、近いピーク波長を有するサブピクセルどうしを隣接させることが無くなり、近いピーク波長を有するサブピクセルどうしが隣接することによる解像度低下を防止できる。
本発明の表示装置は、前記複数の単位画素のうち、隣接する2つの単位画素のうちの他方の単位画素において前記第1〜第3のサブピクセルのうちの1つあるいは2つが、前記波長特性において、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長の間に位置する第4のピーク波長と、前記第2のピーク波長と前記第3のピーク波長の間に位置する第5のピーク波長の少なくとも一方に置換されるとともに、前記隣接する2つの単位画素のうちの他方の単位画素の置換されたサブピクセルが、前記一方の単位画素における置換されていないサブピクセルであって、前記他方の単位画素において置換されたサブピクセルのピーク波長に近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接されていないことを特徴とする。
隣接する基本画素の内、一方の単位画素の複数のサブピクセルの一部に加え、他方の単位画素の複数のサブピクセルの一部も第4のサブピクセルまたは第5のサブピクセルに置換するので、3色のサブピクセルに加えて他の2色のサブピクセルを有効に利用してより広い色再現性を実現することができる。また、一方の単位画素の置換したサブピクセルも他方の単位画素の置換したサブピクセルも他の画素の置換していないピーク波長の近いサブピクセルに隣接しないので、近いピーク波長を有するサブピクセルどうしを隣接させることが無くなり、近いピーク波長を有するサブピクセルどうしが隣接することによる解像度低下を防止できる。
本発明の表示装置は、前記第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルが緑色、前記第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルが青色、前記第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルが赤色とされ、前記第4のピーク波長を有するサブピクセルがシアン色とされてなることを特徴とする。
隣接する単位画素のG(緑色)のサブピクセルとB(青色)のサブピクセルとR(赤色)のサブピクセルについて、一方の単位画素のG(緑色)のサブピクセルをC(シアン色)のサブピクセルで置換することにより、表示領域全体に存在するG(緑色)のサブピクセルの総数を削減し、GとBとRのサブピクセルに加えたCのサブピクセルによる4色サブピクセル表示の色再現性を確保した上に、表示領域全体の色調がG(緑色)側に偏ることを抑制する。
特に、緑色は観察者の視感度の高い特定波長のピークであり、全サブピクセルを利用して白表示した場合などに表示領域の全体の色調が緑色のサブピクセルの色に偏らないように均一化して良好な白表示することができる。
更に、緑色のサブピクセルの色に偏らないように表示領域の色を均一化できるので、緑色のサブピクセルの色の偏りに応じて従来構造において行なわれていた緑色のサブピクセルの部分的遮光構造を採用する必要が無くなり、デスエリアが無くなる分だけ透過光の透過率が向上するので開口率の高い明るい表示装置を提供できる。
また、Cに置換したサブピクセルを他の単位画素のGのサブピクセルに隣接させていないので、近いピーク波長を有するGとCのサブピクセルどうしを隣接させることが無くなり、GとCのサブピクセルどうしが隣接することによる解像度低下を防止できる。
本発明の表示装置は、前記第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルが緑色、前記第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルが青色、前記第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルが赤色とされ、前記第5のピーク波長を有するサブピクセルがマゼンダ色とされてなることを特徴とする。
隣接する単位画素のG(緑色)のサブピクセルとB(青色)のサブピクセルとR(赤色)のサブピクセルについて、一方の単位画素のR(赤色)のサブピクセルをM(マゼンダ色)のサブピクセルで置換することにより、表示領域全体に存在するR(赤色)のサブピクセルの総数を削減し、GとBとRのサブピクセルに加えたMのサブピクセルによる4色サブピクセル表示の色再現性を確保した上に、表示領域全体の色調がR(赤色)側に偏ることを抑制する。
本発明の表示装置は、前述の表示領域において、縦方向または横方向のどちらか一方に同色のサブピクセルが配列され、他の方向に緑色のサブピクセルと青色のサブピクセルと赤色のサブピクセルが、いずれかのサブピクセルを第1番目と第2番目と第3番目に配置して繰り返し同じ順序で配置されてなることを特徴とする。
前記サブピクセルの配列構成として、緑色のサブピクセルと青色のサブピクセルと赤色のサブピクセルがいずれかのサブピクセルを第1番目と第2番目と第3番目に配置して繰り返し同じ順序で配置されてなる構成を採用できる。例えば、サブピクセルの配置例として、GBRCBRの繰り返し、RGBRCBの繰り返し、RBGRBCの繰り返し、BRGBRCの繰り返し、GRBCRBの繰り返しなどのいずれを選択しても良い。
本発明のカラーフィルタは、複数のサブピクセルを単位画素内に備え、前記単位画素が複数集合されて表示領域が規定された表示装置であって、出射される光の波長特性において第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルと第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルと第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルにより前記単位画素が構成されるとともに、前記表示領域を規定する複数の単位画素のうち、隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素において前記第1〜第3のサブピクセルのうちの1つあるいは2つが、前記波長特性において、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長の間に位置する第4のピーク波長と、前記第1のピーク波長と前記第3のピーク波長の間に位置する第5のピーク波長の少なくとも一方に置換され、前記隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素の置換されたサブピクセルが、前記他方の単位画素における置換されていないサブピクセルであって、前記置換されたサブピクセルのピーク波長に近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接されていないことを特徴とする。
本発明のからフィルタによれば、隣接する単位画素の第1〜第3のピーク波長を有する第1〜第3のサブピクセルのうち、一方の単位画素の第1〜第3のサブピクセルの一部を第4あるいは第5のピーク波長のサブピクセルに置き換えることで、3色のサブピクセルに加えて他の色のサブピクセルを利用して色再現性を向上させた上に、表示領域全体の色調が特定のピークの色に偏ることを抑制できる。特に、緑色は観察者の視感度の高い特定波長のピークであり、全サブピクセルを利用して白表示した場合などに表示領域の全体の色調が緑色のサブピクセルの色に偏らないように均一化して良好な白表示することができる。また、1つの基本画素の色の置換を行ったサブピクセルを他の基本画素側の色を置換していない、近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接させないように配置したので、近いピーク波長を有するサブピクセルどうしを隣接させることが無くなり、近いピーク波長を有するサブピクセルどうしが隣接することによる解像度低下を防止できる。
本発明のカラーフィルタは、複数のサブピクセルを単位画素内に備え、該単位画素の複数が集合されて表示領域が規定された表示装置であって、出射される光の波長特性において第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルと第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルと第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルにより前記単位画素が構成されるとともに、前記複数の単位画素のうち、少なくとも一部の単位画素において前記第1〜第3のサブピクセルのうちの1つあるいは2つが、前記波長特性において、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長の間に位置する第4のピーク波長と、前記第1のピーク波長と前記第3のピーク波長の間に位置する第5のピーク波長の少なくとも一方に置換されるとともに、前記隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素の置換されたサブピクセルが、前記他方の単位画素における置換されていないサブピクセルであって、前記置換されたサブピクセルのピーク波長に近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接されていないことにより、表示領域全体の色調において前記第1のピーク波長側あるいは前記第3のピーク波長側への偏りが抑制されてなることを特徴とする。
本発明のカラーフィルタは、前記第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルが緑色、前記第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルが青色、前記第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルが赤色とされ、前記第4のピーク波長を有するサブピクセルがシアン色とされて、表示領域全体の色調において緑色側への偏りが抑制されてなることを特徴とする。
隣接する単位画素のG(緑色)のサブピクセルとB(青色)のサブピクセルとR(赤色)のサブピクセルについて、一方の単位画素のG(緑色)のサブピクセルをC(シアン色)のサブピクセルで置換することにより、表示領域全体に存在するG(緑色)のサブピクセルの総数を削減し、GとBとRのサブピクセルに加えたCのサブピクセルによる4色サブピクセル表示の色再現性を確保した上に、表示領域全体の色調がG(緑色)側に偏ることを抑制する。
特に、緑色は観察者の視感度の高い特定波長のピークであり、全サブピクセルを利用して白表示した場合などに表示領域の全体の色調が緑色のサブピクセルの色に偏らないように均一化して良好な白表示することができる。また、Cに置換したサブピクセルを他の単位画素のGのサブピクセルに隣接させていないので、近いピーク波長を有するGとCのサブピクセルどうしを隣接させることが無くなり、GとCのサブピクセルどうしが隣接することによる解像度低下を防止できる。
本発明の液晶表示装置と液晶表示装置用パネルは、先のいずれかに記載のカラーフィルタを備えたことを特徴とする。
本発明の電子機器は、先のいずかに記載の表示装置またはカラーフィルタを備えたことを特徴とする。
これらの液晶表示装置と液晶表示装置用パネル並びに電子機器によれば、前述の表示装置やカラーフィルタが備えた特徴を有する液晶表示装置と液晶表示装置用パネル並びに電子機器を提供できる。
以下に本願発明について最良の実施形態を基に説明するが、本願発明が以下の実施の形態により制限されるものではない。また、以下の全ての図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて示してある。
「第1実施形態」
以下、図1〜図6を参照し、本発明の第1実施形態について説明する。
本実施形態では、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)をスイッチング素子として用いたアクティブマトリクス方式の透過型液晶表示装置に本発明を適用した例について説明する。
図1は本実施形態の液晶表示装置の各構成要素を対向基板の側から見た平面図であり、図2は液晶表示装置の断面構成を説明するための斜視図であり、図3は液晶表示装置のカラーフィルタ基板とTFTアレイ基板の対向状態を示す斜視図であり、図4は液晶表示装置におけるカラーフィルタの平面配置図であり、図5はカラーフィルタの波長選択特性の一例を示す図であり、図6は液晶表示装置のカラーフィルタのxy色度特性を説明するための図である。
図1〜図3に示すように、本実施形態の液晶表示装置(表示装置)Sは、TFTアレイ基板1と対向基板2とがシール材3によって貼り合わされ、このシール材3によって区画された領域内に液晶層5が封入されて概略構成されている。前記シール材3の形成領域の内側領域には、遮光性材料からなる遮光膜(周辺見切り)6が形成されている。シール材3の外側の周辺回路領域には、データ線駆動回路7および外部回路実装端子8がTFTアレイ基板1の一辺に沿って形成されており、この一辺に隣接する他の2辺に沿って走査線駆動回路9が形成されている。TFTアレイ基板1の残る一辺には、表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路9の間を接続するための複数の配線11が設けられている。また、対向基板2の角部においては、TFTアレイ基板1と対向基板2との間で電気的導通をとるための基板間導通材12が適宜配設されている。
また、図2と図3に示すように、TFTアレイ基板1の内側には複数の画素電極13がマトリクス状に整列形成され、対向基板2の内側には共通電極15が形成されている。更に、対向基板2と共通電極15の間には、カラーフィルタ16が形成されている。また、TFTアレイ基板1と対向基板2の外側には、図2に示すようにバックライトユニット17と、上下偏光板18、19とが形成されている。
なお、本実施形態において、「内側」とは、液晶層5が形成されている側を意味し、「外側」とは、液晶層5が配置されていない側を意味している。
ここで、液晶表示装置Sを構成する各構成要素について説明する。
TFTアレイ基板1及び対向基板2は、ガラス、プラスチック等の透明基板によって構成されている。また、画素電極13及び共通電極15は、ITO(インジウムスズ酸化物)等の透明導電体によって形成されている。更に、各画素電極13は、TFTアレイ基板1に設けられたTFT(Thin film Transistor)20に接続されており、各TFT20には先のデータ線駆動回路7に接続されたデータ配線20Aと、先の走査線駆動回路9に接続された走査配線20Bとが接続され、データ線駆動回路7と走査線駆動回路9により作動制御される当該TFT20のスイッチング駆動に応じて、前記共通電極15と画素電極13の間の液晶層5に電圧を付与するようになっている。
液晶層5は、共通電極15と画素電極13によって付与された電圧値に応じて配列が変化する液晶分子を有している。本実施形態においては、液晶モードとしてTFTアレイ基板1と対向基板2の間で90度ねじれているTNモードを採用することができるが、液晶モードとして他のモードを選択しても差し支えない。また、TNモードとする場合、上下偏光板18、19は、この形態では相互の透過軸が直交するように配置されている。
以上のような液晶層5及び上下偏光板18、19においては、液晶層5に付与される電圧値に応じて液晶分子の配列が変化することで、液晶層5及び上下偏光板18、19を透過する光量が変わるようになっている。従って、液晶層5は、本発明の透光量制御部として機能するものであり、バックライトユニット17側から入射する光の光量を制御して、観察者側に所定の透光量で透過させるものである。
前記バックライトユニット17は、本発明の照明部として機能するものであり、光源と導光板によって構成されている。このような構成においては、光源から発光した光を導光板内部に均一に広げて、図2の符号Aに示す方向に光源光を出射して観察者に到達するようになっている。光源は、例えば蛍光管や白色LED等からなるものであり、導光板は、アクリル等の樹脂からなる透明のものである。
以上のような構成を有する液晶表示装置Sは、図2に示すようにバックライトユニット17の発光を符号Aの方向に出射し、対向基板2側から取り出す透過型の液晶表示装置である。従って、バックライトユニット17の光源光を利用して液晶表示を行うようになっている。
次に、本実施形態のカラーフィルタ16の構成について説明する。
図3と図4は、隣接する3つのサブピクセルによって1つの基本的な単位画素が構成され、その単位画素が複数マトリクス状に配置されたカラーフィルタ16の一例を示しており、複数配列されたG(緑色)、B(青色)、R(赤色)の第1から第3のサブピクセル21、22、23に加えて、複数のサブピクセルのうち、Gのサブピクセル21の代わりに一部C(シアン色)のサブピクセル25が配置された画素構成を示している。この実施形態では、第1のピーク波長を有する第1のサブピクセル21がG、第2のピーク波長を有する第2のサブピクセル22がB、第3のピーク波長を有する第3のサブピクセル23がRとされている。
この形態のカラーフィルタ16の各サブピクセルの平面配置は、図3または図4に示すように、左側から右側に向けてG、B、R、C、B、Rの繰り返しで各色サブピクセルが配置された構成とされている。また、各サブピクセルの平面配置において縦方向は、図3または図4に示すように上から下に向けて同一色のサブピクセルが並べられている。このようなサブピクセル構成を有するカラーフィルタ16は、図1に示す液晶表示装置1の表示領域の大部分を占めるように配置されているものとする。
即ち、本実施形態のカラーフィルタ16は、第1〜第3のサブピクセル21、22、23が平面視横方向にG、B、R、G、B、Rの順で繰り返し配列されているストライプ配置とされた場合について、G、B、Rで構成される単位画素が2つセットで隣接されている内、一方の画素のGをCで置換した配列の単位画素26と、G、B、Rの配列の単位画素27とが繰り返されるもの、即ち、2つセットで隣接配置された単位画素26、27が繰り返し配列された(G、B、R、C、B、R)構成とされている。
また、G、B、R、C、B、Rの各サブピクセルは、バックライトユニット17の白色光が照射されることによって、当該白色光に含まれる所定の波長域、換言すれば所定色、の光を観察者側に透過させるものである。従って、G、B、R、C、B、Rの順序で繰り返し配列された各サブピクセルは、カラーフィルタ16を構成する各着色層であって、本実施形態の液晶表示装置1において波長選択素子として機能するものである。
なお、本実施形態では表示領域において、各サブピクセルを縦方向に同一色として配列し、横方向にG、B、R、C、B、Rの繰り返し配列としたが、逆に、縦方向にG、B、R、C、B、Rの繰り返し配列として横方向には同一色の繰り返し配列としても良いのは勿論である。
図5は、本実施形態のカラーフィルタ16の波長選択特性の一例を示しており、B、C、G、Rのピーク波長は、例えば各々450nm、510nm、550nm、620nm以上のものを選択することができる。
具体的には、図5の波長選択特性を参照するように、B、Cのピーク波長の差が60nm(510nm−450nm)であり、G、Cのピーク波長の差が40nm(550nm−510nm)であるため、Cのピーク波長(第4のピーク波長)がGのピーク波長(第1のピーク波長)に近くなっている。また、Cのピーク波長がBのピーク波長(第2のピーク波長)に遠くなっている。
従って、本実施形態ではGのサブピクセル(第1のサブピクセル)21の約半分をCのサブピクセル(第4のサブピクセル)25で置換したサブピクセル配列を採用することで、Gのサブピクセル21に近い発色のCのサブピクセル25を利用することによる緑の強い色味の増大を抑制する。従って、図3または図4に示すように左からG、B、R、C、B、Rの順に配列された画素構造が採用される。
以上のサブピクセル配列の単位画素26、27の繰り返し配列からなるカラーフィルタ16であるならば、総画素数において、第1のサブピクセル21(G)の約半分がC(シアン色)で置換されているので、人間の視感度としてRやBよりも敏感なGの色を半減し、残りをシアン色で表現するので、全てのサブピクセルを全点灯した場合に白色が緑色がかることを抑制することができる。
しかも本実施形態のサブピクセル配列であるならば、第1〜第3のサブピクセルのG、B、Rに加えてCの色も利用してカラー表示できるので、色の再現性が向上する。この理由について以下に図6を参照して説明する。
4色サブピクセル(4CF)からなる画素構成を備えた液晶表示装置と、RGBの3色サブピクセル(3CF)からなる画素構成を備えた液晶表示装置を比較したxy色度特性を示して説明する。3色サブピクセルの画素構成ではxy色度特性のBGRの点を結ぶ三角形領域の色を実現することが可能となっているが、4色サブピクセルの画素構成では図6に示すxy色度特性のGCBRの点を結ぶ四角形領域の色を実現することが可能となる。従って、4色サブピクセルの画素構成における本実施形態の液晶表示装置はRGBの3色サブピクセルからなる画素構成よりも広色域を実現することが可能となる。
また、本実施形態においては、波長選択特性においてピーク波長が互いに近いGのサブピクセル21とCのサブピクセル25を隣接させずに、Bのサブピクセル22又はRのサブピクセル23にCのサブピクセルを隣接させた構成を有しているので、見かけ上の解像度低下やスジ状のライン発生を防止でき、画像表示品質を向上でき、広色域の画像表示が可能となる液晶表示装置Sを実現することができる。
ここで以下に、CとGのサブピクセルを隣接させた構成と比較して説明する。図5に示したように、CとGは非常に近い色相を有しているため、当該2つのサブピクセルを隣接させると液晶表示装置の見かけ上の解像度が低下し、ストライプ配列の画素構成においてスジ状のラインが見えることがある。このように解像度や画像品質が低下するのは、人間の視感度を考慮せずに、4色のサブピクセルが配置された場合に発生する。
これに対し、本実施形態の液晶表示装置Sは、互いにピーク波長が近いサブピクセル、即ち、概ね同色を示すCとGのサブピクセル25、21を離間し、その間に他のサブピクセル(B、R)22、23を配置しているので、人間の視感度として解像度や画像品質が向上した画像を表示することができる。従って、このような見かけ上の解像度低下やスジ状のラインを防止でき、画像品質を向上でき、広色域の画像表示が可能となる液晶表示装置Sを本実施形態では実現することができる。
また、本実施形態の液晶表示装置Sにおいては、上記のようにGBRの各サブピクセルに加えてCのサブピクセル25を具備すると共に、Cのサブピクセル25の配列を上記のように規定しているので、非常に広い色再現範囲を実現し、より自然光に近い広範囲の波長域の表示色で画像を表示することができるだけでなく、当該画像の解像度や画像品質を向上させて表示することができる。
また、図6に示すxy色度特性において、BとGの座標を結ぶ線分よりも左側もしくは左上側の領域は、GとRの座標を結ぶ線分よりも右上側の領域や、RとBの座標を結ぶ線分よりも右下側の領域よりも、その領域が大きいために、より自然光に近い色を表現するための余地が大きい領域である。そこで、図6のxy色度図においてBとGの座標を結ぶ線分よりも左側もしくは左上側の領域に位置する色座標サブピクセル、即ち、Cのサブピクセルを単位画素内に備えることで、上記、余地が大きい領域における色再現範囲を大きくすることができる。従って、自然光に近い広範囲の波長域の表示色を実現できる。
更に、Cを含む4色のサブピクセル21、22、23、25を備える液晶表示装置Sは、Yのサブピクセル等、他の色サブピクセルを単位画素内に備える液晶表示装置と比較して、xy色度特性における表示可能領域を広範囲にすることができる。
また、液晶表示装置は、GBRCの各サブピクセルに対して、白色光を照射するバックライトユニット17を備えている。これにより、当該バックライトユニット17が、白色光でGBRCの各サブピクセルを照射し、当該GBRCの各サブピクセルがGBRCの各色の波長選択特性で光を透過させ、液晶層5が当該光の透光量を制御するので、非常に広い色再現範囲を実現し、より自然光に近い広範囲の波長域の表示色を透過光で表示することができる。更に、GBRCの各ドットが上記のように好適に規定配置されているので、解像度や画像品質を向上させて表示することができる。
次に、前記構成の液晶表示装置Sであるならば、4色サブピクセルの画素構造を採用するとしても、単位画素を3分割して適用できるので、例えば基本的な画素のサイズが240μm×240μmであり、それを3分割する場合のサイズは80μm×240μmで良いので、実際にカラーフィルタをフォトリソ工程で製造する場合に工程に対する負担は従来の3分割画素構造と同等であり、従来と同等のフォトリソ工程負担で4色サブピクセル利用の画素表示ができる特徴を有する。また、携帯電話の液晶表示装置などにおいて高精細表示対応として120μm×120μmのサイズの基本的な画素構造に適用しても、40μm×120μmサイズの分割構造で良く、仮に4分割とする場合の30μm×120μmサイズとする場合に比べてフォトリソ工程に対する負担は少ない。なお、現状の液晶表示装置用フォトリソ工程においてエッチング精度、マスク精度や露光精度に勘案して40μm程度までは現状技術で対応可能であるものの、30μm程度まで精度を向上するとなると極めてコスト高となる問題があるので、上述の差異は大きな工程負担となる。
ところで、本実施形態の構造においては、G、B、Rの順で3色のサブピクセル21、22、23を配列した構成を基本としているが、3色のサブピクセルの配置は、R、G、Bの順でも等価であるので、本発明ではR、G、B、R、G、Bの順で繰り返し配列される場合に、Gの一部をCで置き換えて2単位画素を1ユニットとして扱うR、G、B、R、C、Bの繰り返し配列としても同等であり、B、R、G、B、R、Gの順で繰り返し配列される場合に、B、R、G、B、R、Cの繰り返し配列としても同等であるのは勿論である。また、例えば、サブピクセルの配置例として、GBRCBRの繰り返し、RBGRBCの繰り返し、GRBCRBの繰り返しなどのいずれを選択しても良い。
なお、本実施形態の液晶表示装置Sに適用されるデータ線駆動回路7、走査線駆動回路9については一般的な液晶表示装置と同様の駆動回路で良いが、特に本実施形態の液晶表示装置S用に特別に設計した駆動回路でも良い。
「半透過反射型液晶表示装置の実施形態」
図7は本発明に係るカラーフィルタ16を半透過反射型の液晶表示装置に適用した場合のカラーフィルタの色の配置構成と画素電極の配置構成をそれらを平面視した場合に重ねた状態で示すものである。
半透過反射型の液晶表示装置においては、図7に示すように各カラーフィルタに対向して設けられる反射膜からなる画素電極30の一部に透孔31を形成しておき、反射表示の場合はバックライトの光を消し、外光を利用して反射表示するとともに、透過表示の場合はバックライトを点灯し、先の透孔31を通過するバックライト光を利用して透過表示を行うことができる。
この例の如く半透過反射型の液晶表示装置においても先の第1実施形態のカラーフィルタ16と同等の配列のカラーフィルタ29を適用することができる。
従って、この形態の半透過反射型液晶表示装置のカラーフィルタ29においても、Gのサブピクセル(第1のサブピクセル)21の約半分をCのサブピクセル(第4のサブピクセル)25で置換したサブピクセル配列を採用することができる。従って、図7に示すように左からC、B、R、G、B、Rの順に繰り返し配列されたサブピクセルから成る画素構造が採用される。
この例のカラーフィルタ29を備えた液晶表示装置においても先のカラーフィルタ16を備えた液晶表示装置の場合と同等の効果を得ることができる。
「第2実施形態」
図8は第2実施形態の液晶表示装置のカラーフィルタ基板とTFTアレイ基板の対向状態を示す斜視図である。
この第2実施形態の液晶表示装置Sにおいては、カラーフィルタ32を構成するサブピクセルの配列状態のみが先の液晶表示装置Sと異なり、その他の構成は先の液晶表示装置Sと同等とされている。
この形態のカラーフィルタ32においては、G、B、Rの順で3色のサブピクセル21、22、23からなる単位画素が繰り返し配列される構成において、G、B、R、G、B、Rの2つの繰り返しサブピクセルのうち、R(赤色)のサブピクセルの一方がM(マゼンダ色)のサブピクセル35で置換され、G、B、R、G、B、Mの順で配置されたサブピクセルが繰り返し配列された構造とされている。
図8に示す第2実施形態の構造においては、先の第1実施形態の構造がGの色を抑制したものであったのに対し、Rの色を抑制した構造とすることができる。
本実施形態のサブピクセル配列であるならば、第1〜第3のサブピクセルのG、B、Rに加えてRの色も利用してカラー表示できるので、色の再現性が向上する。この理由について以下に図6を参照して説明する。
4色サブピクセルB、G、R、Mからなる画素構成を備えた液晶表示装置と、RGBの3色サブピクセルからなる画素構成を備えた液晶表示装置を比較したxy色度特性を示して説明する。3色サブピクセルの画素構成では図6に示すxy色度特性のGBRの点を結ぶ三角形領域の色を実現することが可能となっているが、4色サブピクセルの画素構成では図6に示すxy色度特性のGBMRの点を結ぶ四角形領域の色を実現することが可能となる。従って、4色サブピクセルの画素構成における本実施形態の液晶表示装置はRGBの3色サブピクセルからなる画素構成よりも広色域を実現することが可能となる。
また、4色サブピクセルB、G、R、Mとする画素構成において、Mの利用によりRに近い赤色が強くなる場合を考慮し、Rのサブピクセルの一部をMのサブピクセルで置換して2単位画素を1ユニットとして扱うR、G、B、M、G、Bの繰り返し配列により、赤色が強くなることを抑制できる。
本第2実施形態において、その他の作用効果は先の第1実施形態の構造と同様である。
「第3実施形態」
図9は第3実施形態の液晶表示装置のカラーフィルタ基板とTFTアレイ基板の対向状態を示す斜視図である。
この第3実施形態の液晶表示装置Sにおいては、カラーフィルタ33を構成するサブピクセルの配列状態のみが先の液晶表示装置Sと異なり、その他の構成は先の液晶表示装置Sと同等とされている。
この実施形態のカラーフィルタ33においては、G、B、Rの順で3色のサブピクセル21、22、23からなる単位画素が繰り返し配列される構成において、G、B、R、G、B、Rの2つの繰り返しサブピクセルのうち、Gのサブピクセルの一方がC(シアン色)のサブピクセル25に置換され、Rのサブピクセルの一方がM(マゼンダ色)のサブピクセル35に置換され、G、B、R、C、B、Mの順で配置されたサブピクセルが繰り返し配列された構造とされている。
図9に示す第3実施形態の構造においては、先の第1実施形態の構造がGの色を抑制したものであったのに対し、5色のサブピクセルを利用した場合にGの色とRの色を両方抑制した構造を採用したものである。
本実施形態のサブピクセル配列であるならば、第1〜第3のサブピクセルの3色のG、B、Rに加えて第4のサブピクセルのCの色(シアン色)と第5のサブピクセルのMの色(マゼンダ色)も利用して5色カラー表示できるので、色の再現性が向上する。この理由について以下に図6を参照して説明する。
5色サブピクセルG、B、R、C、Mからなる画素構成を備えた液晶表示装置と、GBRの3色サブピクセルからなる画素構成を備えた液晶表示装置を比較したxy色度特性を示して説明する。3色サブピクセルの画素構成では図6に示すxy色度特性のGBRの点を結ぶ三角形領域の色を実現することが可能となっているが、5色サブピクセルの画素構成では図6に示すxy色度特性のGCBMRの点を結ぶ五角形領域の色を実現することが可能となる。従って、5色サブピクセルの画素構成における本実施形態の液晶表示装置はGBRの3色サブピクセルからなる画素構成よりも広色域を実現することが可能となる。
また、5色サブピクセルG、B、R、C、Mとする画素構成において、Cの利用によりGに近い緑色が強くなり、Mの利用によりRに近い赤色が強くなる場合を考慮し、Gのサブピクセルの一部をCで置換し、Rのサブピクセルの一部をMのサブピクセルで置換して2単位画素を1ユニットとして扱うR、G、B、M、C、Bの繰り返し配列により、緑色と赤色が強くなることを抑制できる。
本第3実施形態において、その他の作用効果は先の第1実施形態の構造と同様である。
「第4実施形態」
図10は第4実施形態の液晶表示装置のカラーフィルタ基板とTFTアレイ基板の対向状態を示す斜視図である。
この第3実施形態の液晶表示装置Sにおいては、カラーフィルタ34を構成するサブピクセルの配列状態のみが先の液晶表示装置Sと異なり、その他の構成は先の液晶表示装置Sと同等とされている。
この実施形態のカラーフィルタ33においては、G、B、Rの順で3色のサブピクセル21、22、23からなる単位画素が繰り返し配列される構成において、G、B、R、G、B、Rの2つの繰り返しサブピクセルのうち、最初の単位画素のG、B、Rのうち、GのサブピクセルがC(シアン色)のサブピクセル25に置換され、次の単位画素のG、B、Rのうち、RのサブピクセルがM(マゼンダ色)のサブピクセル35に置換され、結果的にC、B、R、G、B、Mの順で配置されたサブピクセルが繰り返し配列された構造とされている。
図10に示す第4実施形態の構造においては、先の第1実施形態の構造がGの色を抑制したものであったのに対し、5色のサブピクセルを利用した場合にGの色とRの色を両方抑制した構造を採用したものである。
本実施形態のサブピクセル配列であるならば、第1〜第3のサブピクセルの3色のG、B、Rに加えて第4のサブピクセルのC(シアン色)と第5のサブピクセルのM(マゼンダ色)も利用して5色カラー表示できるので、色の再現性が向上する。この理由について以下に図6を参照して説明する。
5色サブピクセルG、B、R、C、Mからなる画素構成を備えた液晶表示装置と、GBRの3色サブピクセルからなる画素構成を備えた液晶表示装置を比較したxy色度特性を示して説明する。3色サブピクセルの画素構成では図6に示すxy色度特性のGBRの点を結ぶ三角形領域の色を実現することが可能となっているが、5色サブピクセルの画素構成では図6に示すxy色度特性のGCBMRの点を結ぶ五角形領域の色を実現することが可能となる。従って、5色サブピクセルの画素構成における本実施形態の液晶表示装置はGBRの3色サブピクセルからなる画素構成よりも広色域を実現することが可能となる。
また、5色サブピクセルG、B、R、C、Mとする画素構成において、Cの利用によりGに近い緑色が強くなり、Mの利用によりRに近い赤色が強くなる場合を考慮し、Gのサブピクセルの一部をCで置換し、Rのサブピクセルの一部をMのサブピクセルで置換することにより、緑色と赤色が強くなることを抑制できる。
本第4実施形態において、その他の作用効果は先の第1実施形態の構造と同様である。
なお、先に説明した第3、第4実施形態においては、5色サブピクセルG、B、R、C、Mからなる画素構成を備えたカラーフィルタについて説明したが、カラーフィルタのサブピクセルの配置は、G、B、Rの基本的な単位画素の並びをR、G、Bの並びに置換しても同等であり、R、G、Bの並びと仮定した場合は、R、G、B、R、G、Bの並びの場合に、第3実施形態の場合は、R、G、B、M、C、Bの並びの繰り返しとなり、R、G、B、R、G、Bの並びの場合に、第4実施形態の場合は、R、C、B、M、G、Bの並びとなるが、これらの並びについても本願発明と同等の作用効果を奏するのは勿論である。
ところで、これまで説明してきた各実施形態においては、Gのサブピクセルの一部をCに置換するか、Rのサブピクセルの一部をMに置換する例について説明してきたが、Bのサブピクセルの一部をY(イエロー色)のサブピクセルで置換しても良い。また、適用する液晶表示装置のタイプとして反射型液晶表示装置に適用することもできるし、液晶の駆動タイプから、STN(Super Twisted Nematic)タイプの液晶表示装置、TFD(Thin Film Diode)タイプの液晶表示装置のいずれに適用することもできる。
また、Gのサブピクセルの一部をCに置換するか、Rのサブピクセルの一部をMに置換する場合、隣り合う2つの画素のうち、一方の画素のGあるいはRを置換する例、即ち、総画素の50%程度を置換する例について説明したが、置換する割合は50%に限るものではない。置換割合については、50%を目安として、任意の割合に設定することができる。例えば、Gの緑色は観察者にとって視感度の高い色であるので、置換割合を高くすることが好ましいが、開口率が低下しない程度に一部遮光構造を取り入れてGのサブピクセルを通過する割合を減じることで置換割合を少なくすることもできる。
ところで、本発明において、着色領域は4色の着色領域で1画素を構成している。
ここで用いる4色の着色領域は、波長に応じて色相が変化する可視光領域(380−780nm)のうち、青系の色相の着色領域、赤系の色相の着色領域と、青から黄までの色相の中で選択された2種の色相の着色領域からなる。ここで系と用いているが、例えば青系であれば純粋の青の色相に限定されるものでなく、青紫や青緑等を含むものである。赤系の色相であれば、赤に限定されるものでなく橙を含む。また、これら着色領域は単一の着色層で構成されても良いし、複数の異なる色相の着色層を重ねて構成されても良い。また、これら着色領域は色相で述べているが、当該色相は、彩度、明度を適宜変更し、色を設定し得るものである。
具体的な色相の範囲は、青系の色相の着色領域は、青紫から青緑であり、より好ましくは藍から青である。赤系の色相の着色領域は、橙から赤である。青から黄までの色相で選択される一方の着色領域は、青から緑であり、より好ましくは青緑から緑である。青から黄までの色相で選択される他方の着色領域は、緑から橙であり、より好ましくは緑から黄である。もしくは緑から黄緑である。
ここで、各着色領域は、同じ色相を用いることはない。例えば、青から黄までの色相で選択される2つの着色領域で緑系の色相を用いる場合は、他方は一方の緑に対して青系もしくは黄緑系の色相を用いる。
これにより、従来のRGBの着色領域よりも広範囲の色再現性を実現することができる。
上記では広範囲の色再現性を色相で述べたが、以下に、着色領域を透過する波長で表現する。
青系の着色領域は、波長のピークが415−500nmにある着色領域、好ましくは、435−485nmにある着色領域である。赤系の着色領域は、波長のピークが600nm以上にある着色領域で、好ましくは、605nm以上にある着色領域である。青から黄までの色相で選択される一方の着色領域は、波長のピークが485−535nmにある着色領域で、好ましくは、495−520nmにある着色領域である。青から黄までの色相で選択される他方の着色領域は、波長のピークが500−590nmにある着色領域、好ましくは510−585nmにある着色領域、もしくは530−565nmにある着色領域である。
次に、x、y色度図で表現する。
青系の着色領域は、x≦0.151、y≦0.056にある着色領域であり、好ましくは、0.134≦x≦0.151、0.034≦y≦0.056にある着色領域である。赤系の着色領域は、0.643≦x、y≦0.333にある着色領域であり、好ましくは、0.643≦x≦0.690、0.299≦y≦0.333にある着色領域である。青から黄までの色相で選択される一方の着色領域は、x≦0.164、0.453≦yにある着色領域であり、好ましくは、0.098≦x≦0.164、0.453≦y≦0.759にある着色領域である。青から黄までの色相で選択される他方の着色領域は、0.257≦x、0.606≦yにある着色領域であり、好ましくは、0.257≦x≦0.357、0.606≦y≦0.670にある着色領域である。
これら4色の着色領域は、サブ画素に透過領域と反射領域を備えた場合、透過領域及び反射領域も上述した範囲で適用することができるものである。
また、バックライトとして、RGBの光源としてLED、蛍光管、有機ELを用いても良い。または白色光源を用いていも良い。なお、白色光源は青の発光体とYAG蛍光体により生成される白色光源でもよい。
RGB光源としては、以下のものが好ましい。
Bは波長のピークが435nm−485nmにあるもの。Gは波長のピークが520nm−545nmにあるもの。Rは波長のピークが610nm−650nmにあるもの。
そして、RGB光源の波長によって、上記カラーフィルタ(CF)を適切に選定すればより広範囲の色再現性を得ることができる。
また、波長が例えば、450nmと565nmにピークがくるような、複数のピークを持つ光源を用いていも良い。
上記4色の着色領域の構成の例として、以下のものがあげられる。
色相が、赤、青、緑、シアン(青緑)の着色領域。
色相が、赤、青、緑、黄の着色領域。
色相が、赤、青、深緑、黄の着色領域。
色相が、赤、青、エメラルド、黄の着色領域。
色相が、赤、青、深緑、黄緑の着色領域。
色相が、赤、青緑、深緑、黄緑の着色領域。
[電子機器]
図13は、先に説明した液晶表示装置を表示部に備えた電子機器の一例である携帯電話の斜視構成図である。この携帯電話1000は、前述の液晶表示装置を小サイズの表示部1001として備え、複数の操作ボタン等を備えて、折り畳み型に構成されている。
この携帯電話1000に備えられる液晶表示装置1001として前述の各実施形態の構成により得られる作用効果を奏する。
ところで、上記実施の形態の液晶表示装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても、高コントラスト、広視野角の透過表示及び反射表示を得ることができる。
図1は本発明の第1実施形態の液晶表示装置における各構成要素を示す平面図。 図2は本発明の第1実施形態の液晶表示装置における断面構成を示す斜視図。 図3は本発明の第1実施形態の液晶表示装置におけるカラーフィルタ基板と素子基板との対向状態の一例を示す斜視図。 図4は本発明の第1実施形態の液晶表示装置におけるカラーフィルタの平面配置図。 図5は前記カラーフィルタに適用される各サブピクセルの波長選択特性の一例を示す図。 図6は前記カラーフィルタに適用される各サブピクセルの色のxy色度特性を示す図。 図7は本発明の第2実施形態の液晶表示装置におけるカラーフィルタの平面配置図。 図8は本発明の第3実施形態の液晶表示装置におけるカラーフィルタ基板と素子基板の対向状態を示す斜視図。 図9は本発明の第4実施形態の液晶表示装置におけるカラーフィルタ基板と素子基板の対向状態を示す斜視図。 図10は本発明の第5実施形態の液晶表示装置におけるカラーフィルタ基板と素子基板の対向状態を示す斜視図。 図11は従来の一例の液晶表示装置に適用されているカラーフィルタのサブピクセル配置を示す正面図。 図12は従来の一例の液晶表示装置に適用されているカラーフィルタのサブピクセル配置の他の例を示す正面図。 図13は前記液晶表示装置を備えた電子機器の一例としての携帯電話を示す斜視図である。
符号の説明
、S、S、S 液晶表示装置(表示装置)、
1 TFTアレイ基板、
2 対向基板、
3 シール材、
5 液晶層、
13 画素電極、
16、32、33、34 カラーフィルタ、
17 バックライトユニット、
21 第1のサブピクセル、
22 第2のサブピクセル、
23 第3のサブピクセル、
25 第4のサブピクセル、
26 単位画素、
27 単位画素、
35 第5のサブピクセル、




Claims (13)

  1. 複数のサブピクセルを単位画素内に備え、前記単位画素が複数集合されて表示領域が規定された表示装置であって、
    出射される光の波長特性において第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルと第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルと第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルにより前記単位画素が構成されるとともに、前記表示領域を規定する複数の単位画素のうち、隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素において前記第1〜第3のサブピクセルのうちの1つあるいは2つが、前記波長特性において、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長の間に位置する第4のピーク波長と、前記第1のピーク波長と前記第3のピーク波長の間に位置する第5のピーク波長の少なくとも一方に置換され、前記隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素の置換されたサブピクセルが、前記他方の単位画素における置換されていないサブピクセルであって、前記置換されたサブピクセルのピーク波長に近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接されていないことを特徴とする表示装置。
  2. 複数のサブピクセルを単位画素内に備え、該単位画素の複数が集合されて表示領域が規定された表示装置であって、
    出射される光の波長特性において第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルと第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルと第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルにより前記単位画素が構成されるとともに、前記複数の単位画素のうち、少なくとも一部の単位画素において前記第1〜第3のサブピクセルのうちの1つあるいは2つが、前記波長特性において、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長の間に位置する第4のピーク波長と、前記第1のピーク波長と前記第3のピーク波長の間に位置する第5のピーク波長の少なくとも一方に置換されるとともに、前記隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素の置換されたサブピクセルが、前記他方の単位画素における置換されていないサブピクセルであって、前記置換されたサブピクセルのピーク波長に近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接されていないことにより、表示領域全体の色調において前記第1のピーク波長側あるいは前記第3のピーク波長側への偏りが抑制されてなることを特徴とする表示装置。
  3. 前記複数の単位画素のうち、隣接する2つの単位画素のうちの他方の単位画素において前記第1〜第3のサブピクセルのうちの1つあるいは2つが、前記波長特性において、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長の間に位置する第4のピーク波長と、前記第2のピーク波長と前記第3のピーク波長の間に位置する第5のピーク波長の少なくとも一方に置換されるとともに、前記隣接する2つの単位画素のうちの他方の単位画素の置換されたサブピクセルが、前記一方の単位画素における置換されていないサブピクセルであって、前記他方の単位画素において置換されたサブピクセルのピーク波長に近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接されていないことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルが緑色、前記第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルが青色、前記第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルが赤色とされ、前記第4のピーク波長を有するサブピクセルがシアン色とされてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 前記第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルが緑色、前記第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルが青色、前記第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルが赤色とされ、前記第5のピーク波長を有するサブピクセルがマゼンダ色とされてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
  6. 前記表示領域において、縦方向または横方向のどちらか一方に同色のサブピクセルが配列され、他の方向に緑色のサブピクセルと青色のサブピクセルと赤色のサブピクセルが、いずれかのサブピクセルを第1番目と第2番目と第3番目に配置して繰り返し同じ順序で配置されてなることを特徴とする請求項4または5に記載の表示装置。
  7. 複数のサブピクセルを単位画素内に備え、前記単位画素が複数集合されて表示領域が規定された表示装置であって、
    出射される光の波長特性において第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルと第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルと第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルにより前記単位画素が構成されるとともに、前記表示領域を規定する複数の単位画素のうち、隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素において前記第1〜第3のサブピクセルのうちの1つあるいは2つが、前記波長特性において、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長の間に位置する第4のピーク波長と、前記第1のピーク波長と前記第3のピーク波長の間に位置する第5のピーク波長の少なくとも一方に置換され、前記隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素の置換されたサブピクセルが、前記他方の単位画素における置換されていないサブピクセルであって、前記置換されたサブピクセルのピーク波長に近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接されていないことを特徴とするカラーフィルタ。
  8. 複数のサブピクセルを単位画素内に備え、該単位画素の複数が集合されて表示領域が規定された表示装置であって、
    出射される光の波長特性において第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルと第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルと第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルにより前記単位画素が構成されるとともに、前記複数の単位画素のうち、少なくとも一部の単位画素において前記第1〜第3のサブピクセルのうちの1つあるいは2つが、前記波長特性において、前記第1のピーク波長と前記第2のピーク波長の間に位置する第4のピーク波長と、前記第1のピーク波長と前記第3のピーク波長の間に位置する第5のピーク波長の少なくとも一方に置換されるとともに、前記隣接する2つの単位画素のうちの一方の単位画素の置換されたサブピクセルが、前記他方の単位画素における置換されていないサブピクセルであって、前記置換されたサブピクセルのピーク波長に近いピーク波長を有するサブピクセルに隣接されていないことにより、表示領域全体の色調において前記第1のピーク波長側あるいは前記第3のピーク波長側への偏りが抑制されてなることを特徴とするカラーフィルタ。
  9. 前記第1のピーク波長を有する第1のサブピクセルが緑色、前記第2のピーク波長を有する第2のサブピクセルが青色、前記第3のピーク波長を有する第3のサブピクセルが赤色とされ、前記第4のピーク波長を有するサブピクセルがシアン色とされて、表示領域全体の色調において緑色側への偏りが抑制されてなることを特徴とする請求項8または9に記載のカラーフィルタ。
  10. 請求項7〜9のいずれかに記載のカラーフィルタを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  11. 請求項7〜9のいずれかに記載のカラーフィルタを備えたことを特徴とする液晶表示装置用パネル。
  12. 請求項1〜6のいずかに記載の表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
  13. 請求項7〜9のいずれかに記載のカラーフィルタを備えたことを特徴とする電子機器。
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