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JP2007225972A - 光拡散フィルム、光学部材、背面投射型スクリーン及び背面投射型ディスプレイ装置 - Google Patents

光拡散フィルム、光学部材、背面投射型スクリーン及び背面投射型ディスプレイ装置 Download PDF

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JP2007225972A JP2006048095A JP2006048095A JP2007225972A JP 2007225972 A JP2007225972 A JP 2007225972A JP 2006048095 A JP2006048095 A JP 2006048095A JP 2006048095 A JP2006048095 A JP 2006048095A JP 2007225972 A JP2007225972 A JP 2007225972A
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Yoshiaki Shiina
義明 椎名
Kan Yoshida
完 吉田
Reiko Yoshinari
玲子 吉成
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】被着体に光拡散層を形成する際に、被着体に光拡散接着層を重ね合わせて紫外線などの照射により接着性が発現する、簡略化、薄型化を図ることが可能な層構成からなり、取扱い性に優れる安価な光拡散フィルム、およびその拡散フィルムを備えることで解像度の低下を抑制した光学部材、背面投射型スクリーン及び背面投射型ディスプレイ装置を提供すること。
【解決手段】透明基材フィルム52の少なくとも一方の面に、活性エネルギー線硬化性樹脂中に光拡散剤が混入分散されてなり、活性エネルギー線照射により硬化して接着性を発現する粘着性を有する光拡散接着層51を設けてなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光拡散フィルム、光学部材、例えば、リアプロジェクションテレビ等の背面投射型スクリーン及び背面投射型ディスプレイ装置に関するものである。
従来より、背面投射型スクリーンを備えた背面投射型ディスプレイ装置として知られるリアプロジェクションテレビは、光源としてのプロジェクタから投射される映像光を、反射鏡によって反射させて略長方形平板状をなす背面投射型スクリーンの背面に入射させることにより、この背面投射型スクリーンの前面側に位置する観察者が、背面投射型スクリーンを透過して出射する映像光を観察することができるように構成されたものである。
背面投射型スクリーンは、入射光の方向を整えて出射光とするフレネルレンズシートと、このフレネルレンズシートからの出射光を拡散させるレンチキュラーレンズアレイシート(拡散レンズアレイシート)とを備えている。このような背面投射型スクリーンにおけるレンチキュラーレンズアレイシートは、そのレンチキュラーレンズアレイ(拡散レンズアレイ)によってスクリーンの左右方向(水平方向)に拡散させた光をスクリーンの上下方向(垂直方向)に拡散させるための光拡散層を備えている。
背面投射型スクリーンに使用される光拡散フィルムとしては、例えば、光拡散剤が混入された光拡散層とこの光拡散層が接着された透明フィルムとを備えたものが一般的に用いられている。このような光拡散フィルムの製造方法の一例として、光拡散剤が混入された樹脂を含んだ溶剤を透明フィルムに塗布し、該光拡散層を有する面と異なる面に粘着層を設け接着可能とする方法(例えば特許文献1参照)や、透明フィルムに熱可塑性樹脂からなる光拡散層を設け、熱溶融させて接着可能とする方法(例えば特許文献2参照)などが知られている。
特開平11−316305号公報 特開平8−43608号公報
しかしながら、前者の方法は、透明フィルムと光拡散層以外に、接着可能とさせるために粘着層を設ける必要があり、製造コストの増大を招くという問題があり、また、光拡散層が最外層となるため光拡散層が外的作用によって傷ついたり劣化する恐れがある。後者の方法としては、射出成型方法や熱ラミネート方法により光拡散層を基材と接着させる方法が提案されているが、被着体となる基材を熱溶融させて光拡散層と接着する材料とプロセスに限定されることから、拡散機能を持たせたい被着体が限定される、また加熱により被着体がダメージを受け、反りや浮きが発生するという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、被着体に光拡散層を形成する際に、被着体に光拡散接着層を重ね合わせて紫外線などの照射により接着性が発現する、簡略化、薄型化を図ることが可能な層構成からなり、取扱い性に優れる安価な光拡散フィルム、およびその拡散フィルムを備えることで解像度の低下を抑制した光学部材、背面投射型スクリーン及び背面投射型ディスプレイ装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、すなわち、請求項1に記載の発明は、透明基材フィルム
の少なくとも一方の面に、活性エネルギー線硬化性樹脂中に光拡散剤が混入分散されてなり、活性エネルギー線照射により硬化して接着性を発現する粘着性を有する光拡散接着層を設けてなることを特徴とする光拡散フィルムである。
請求項2に記載の発明は、前記粘着性を有する光拡散接着層上に、離型可能な離型フィルムを備えていることを特徴とする請求項1記載の光拡散フィルムである。
請求項3に記載の発明は、前記透明基材フィルム上に、ハードコート、帯電防止、反射防止のいずれかの機能を付与した層を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の光拡散フィルムである。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光拡散フィルムの前記光拡散接着層を被着体に重ね合わせて貼り合わせ、前記透明基材フィルムを介して活性エネルギー線を照射し、前記被着体に接着してなる光拡散性を有することを特徴とする光学部材である。
請求項5に記載の発明は、前記被着体が、レンズアレイシートであることを特徴とする請求項4記載の光学部材である。
請求項6に記載の発明は、請求項5記載の光学部材とフレネルレンズシートとを組み合わせてなることを特徴とする背面投射型スクリーンである。
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の背面投射型スクリーンを備えていることを特徴とする背面投射型ディスプレイ装置である。
本発明の光拡散フィルムによれば、被着体に光拡散層を形成する際に、被着体に光拡散接着層を重ね合わせて紫外線などの照射により接着性が発現する、簡略化、薄型化を図ることが可能な層構成からなり、取扱い性に優れる安価な光拡散フィルムを提供できる。
従来のような粘着剤を被着体と拡散層の間に設ける必要がないため、光拡散フィルムの製造コストを低減することができる。また、光拡散接着層は、光拡散剤が混入されるとともに粘着性を有し、かつ、活性エネルギー線が照射されたときに硬化して接着性を発現する材料を含んだ溶剤、例えば、粘着剤を含んだ溶剤を、透明基材フィルムに塗布して乾燥させることによって形成可能であるため、被着体に接着形成された光拡散接着層の薄型化を図って解像度の低下を抑制することができる。さらに、光拡散接着層は透明基材フィルムが最外層となり、透明基材フィルムが保護層としての役割をし、光拡散接着層が外的要因によって傷ついたり劣化したりするのを防止できる。また、さらには、光拡散接着層は活性エネルギー線が照射されたときに硬化して接着性を発現するため、接着プロセスに熱や溶剤を必要としないため、被着体へのダメージが少なく、多様な材料からなる被着体表面上への接着が可能となる。
ここで、前述のようにして製造された光拡散フィルムが、例えばレンチキュラーシートに備えられる場合には、前記透明基材フィルムの他方の面に、ハードコート、帯電防止、反射防止のいずれかの機能を付与した層を備えることができる。つまり、本発明の光拡散フィルムにおいて、拡散機能を持たせるとともに、最外層に保護層としての機能を付与させることが可能となる。このような光拡散フィルムの製造方法では、光拡散接着層に貼着されている側の透明基材フィルムの他方の面の表面性能を適宜付与することができる。
また、本発明の光拡散フィルムは、光拡散接着層の面に貼着されて、光拡散接着層が硬
化する前に、この光拡散フィルムから離型可能な離型フィルムを備えていてもよく、この場合、この光拡散接着層を被着体に貼着する工程の前に、離型フィルムを光拡散接着層から離型させて使用することができる。このような光拡散フィルムは、その取扱い性が向上する。
以下、本発明の実施形態を添付した図面を参照しながら説明する。本実施形態による背面投射型ディスプレイ装置としてのリアプロジェクションテレビ(全体構成は図示を省略する)は、筐体と、前面側(図1中の右側)を筐体の外部へ露出させるとともに背面側(図1中の左側)を筐体の内部へ露出させた略長方形平板状をなす背面投射型スクリーン10(図1参照)と、筐体内に配置され、背面投射型スクリーンの背面に対して映像光Lを投射する光源としてのプロジェクタと、同じく筐体内に配置され、プロジェクタから投射される映像光Lの光路を偏向させる少なくとも1枚の反射鏡とを備えている。
背面投射型スクリーン10は、図1に示すように、フレネルレンズシート20と、レンチキュラーレンズアレイシート(拡散レンズアレイシート)30とを備えている。フレネルレンズシート20は、レンチキュラーレンズアレイシート30の拡散作用を補うための光拡散板21と、入射光の方向を整えて出射光とするフレネルレンズ22とを有している。レンチキュラーレンズアレイシート30は、フレネルレンズシート20からの出射光をスクリーンの左右方向(水平方向)に拡散させるレンチキュラーレンズアレイ(拡散レンズアレイ)40と、このレンチキュラーレンズアレイ40からの出射光をスクリーンの上下方向(垂直方向)に拡散させる光拡散フィルム50とを有している。これらフレネルレンズシート20、レンチキュラーレンズアレイシート30は、背面投射型スクリーン10の背面側(入射側、図1中の左側)から前面側(出射側、図1中の右側)にかけて順次配置されているとともに、互いに略平行となるように配置されている。
レンチキュラーレンズアレイシート30は、その入射側にレンチキュラーレンズアレイ40が配置されるとともに、その出射側に光拡散フィルム50が配置されるように構成されており、レンチキュラーレンズアレイ40と光拡散フィルム50は光拡散接着層51によって互いに接着されている。レンチキュラーレンズアレイ40は、その入射側に略半円柱状をなす複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)が互いに略平行となるように配列されてなるレンズアレイ41が設けられ、その出射側に複数のシリンドリカルレンズによるストライプ状の非集光部を遮光する遮光層(ブラック・ストライプ)43が設けられて構成されている。光拡散フィルム50は、詳細については後述するが、光拡散剤が混入された光拡散接着層51と、この51が接着された透明基材フィルム52とを備えたものであり、その入射側に光拡散接着層51が配置されるとともに、その出射側に透明基材フィルム52が配置されるように構成されている。
以下、上述のような構成とされた背面投射型スクリーン10のレンチキュラーレンズアレイシート30の製造方法について説明する。まず、レンチキュラーレンズアレイ40は、その入射側に略半円柱状をなす複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)が互いに略平行となるように配列されてなるレンズアレイ41が設けられているが、一般にレンズシートを成型する方法として、活性エネルギー線(例えば紫外線)が照射されたときに硬化する活性エネルギー線硬化型樹脂を使用してレンズシートを成型する金型成型法が用いられている。その出射側に複数のシリンドリカルレンズによるストライプ状の非集光部を遮光する遮光層(ブラック・ストライプ)43は、一例としてレンズアレイ41の平坦面に、活性エネルギー線によって粘着性が消失する特性を有する粘着性の活性エネルギー線硬化型樹脂層42を形成し、レンズアレイ41のレンズ面から活性エネルギー線(例えば紫外線)を照射して、各レンズアレイによって集光して硬化した部分以外の粘性を有する未硬化部分にのみ、転写可能な黒色剤層を有する転写紙を用いて形成させることによりレン
チキュラーレンズアレイ40を得ることができる。
次に、図2に示すように、光拡散剤が混入された光拡散接着層51と、光拡散接着層51の一方の面51Aに貼着された透明基材フィルム52と、光拡散接着層51の他方の面51Bに貼着された離型フィルム54とを備えた光拡散フィルム50を用意する。
光拡散接着層51は、粘着性を有するとともに活性エネルギー線(例えば紫外線)が照射されたときに硬化して接着性を発揮する活性エネルギー線硬化型樹脂に、光拡散剤が混入されたものである。この光拡散接着層51の厚みは、小さすぎると光拡散接着層51の接着性が低下し、大きすぎると後述する溶剤の塗布が困難になることから、5〜100μmに設定されている。光拡散剤としては、例えば樹脂ビーズやガラスビーズ等が用いられる。ここで、光拡散剤の平均粒径は、小さすぎると光の散乱成分が大きくなり、逆に大きすぎると光の散乱ムラが大きくなってしまうことから、平均粒径が5〜30μmに設定されており、また、光拡散剤の添加量は、少なすぎると拡散特性が小さくなり、多すぎると光拡散接着層51が硬化したときの接着性が低下してしまうことから、活性エネルギー線硬化型樹脂に対して1〜30重量%に設定されている。
活性エネルギー線硬化型樹脂としては、例えば紫外線硬化型フォトポリマーが用いられ、具体的には、活性エネルギー線によって硬化する組成物として、官能基としてアクリロイル基を有するアクリレート、メタクリロイル基を有するメタクリレートなどのオリゴマーやモノマー、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレートなどのオリゴマーやモノマー等が挙げられる。また、未硬化の状態で粘着性を保ち、低粘度化による流動性を抑えるためにアクリル樹脂やウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等の高粘度のポリマーや、官能基を有する反応性ポリマーを適量配合することが好ましい。このような活性エネルギー線硬化型樹脂の特性については、硬化する前の状態で、再剥離性を確保するために例えば100g/inch程度以下の粘着性を有し、硬化した後の状態で、接着性を確保するために例えば500g/inch程度以上の接着性を有することが要求される。
透明基材フィルム52としては、例えば光拡散接着層51に貼着される面51Aに対して塗布適正を有し、光拡散接着層51が硬化後に接着性を有する基材が用いられ、ポリカーボネートフィルムやアクリルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等が挙げられるが、特に表面処理(易接着処理)が施されているPETフィルムが好ましい。この透明基材フィルム52は、光拡散接着層51が硬化した後の状態において光拡散接着層51と強固に接着可能とされている。
透明基材フィルム52の厚みについては特に制限はないが、コーティング適正や、レンチキュラーレンズアレイシートの平坦性を保持させるという点から50〜500μmが望ましい。
離型フィルム54としては、例えば光拡散接着層51に貼着される面に対してフッ素処理、シリコン処理等の表面処理(離型処理)が施されたPETフィルム等が用いられ、この離型フィルム54は、光拡散接着層51が硬化する前の状態において光拡散接着層51から容易に離型可能とされている。つまり、透明基材フィルム52は、離型フィルム54よりも、光拡散接着層51に対する離型性が低くなっていることが取り扱いの容易さの点で必要となる。
このような光拡散接着層51の両面51A,51Bに透明基材フィルム52と離型フィルム54とがそれぞれ貼着されてなる光拡散フィルム50は、まず、透明基材フィルム52に対し、光拡散剤が混入された活性エネルギー線硬化型樹脂を含んだ溶剤を塗布して乾燥させて、光拡散接着層51の一方の面51Aに透明基材フィルム52が貼着された状態
とし、次いで、光拡散接着層51の他方の面51Bに対し、離型フィルム54を貼着することによって得ることができる。
さらに、光拡散フィルム50の透明基材フィルム52の一方の面には、傷つき防止のためのハードコート、及びホコリの付着を防止するために帯電防止性、更には外光からの反射防止性を付与した表面保護層53を設けることができる。具体的には、透明基材フィルム52に光拡散接着層51を塗布する前の工程において、帯電防止剤とマット剤が混入された活性エネルギー線硬化型樹脂を含んだ溶剤を透明基材フィルム52に塗布して乾燥させ、活性エネルギー線を照射させることによって実現できる。
このような構成とされた光拡散フィルム50を用いてレンチキュラーレンズアレイシート30を製造するには、まず、図3(a)に示すように、光拡散フィルム50の離型フィルム54を光拡散接着層51から離型させて、光拡散接着層51の他方の面51Bを露出させる。
次に、図3(b)に示すように、ロールRを用いて、光拡散フィルム50の光拡散接着層51を、その他方の面51Bがレンチキュラーレンズアレイ40の活性エネルギー線によって粘着性が消失する特性を有する粘着性の活性エネルギー線硬化型樹脂層42と複数のシリンドリカルレンズによるストライプ状の非集光部を遮光する遮光層(ブラック・ストライプ)43の表面に密着するようにして、レンチキュラーシート40に貼着する。
そして、図3(c)に示すように、光拡散フィルム50側(図3(c)中の上側)に配置した活性エネルギー線発生手段Uから、透明基材フィルム52を透過させるようにして、活性エネルギー線を光拡散接着層51に照射する。これにより、光拡散接着層51を硬化させてレンチキュラーレンズアレイ40に接着させる。このとき、透明基材フィルム52もしくは表面保護層53が活性エネルギー線を透過させない特性を有しているならば、活性エネルギー線発生手段Uをレンチキュラーレンズアレイ40側(図3(c)中の下側)に配置し、レンチキュラーレンズアレイ40を透過させるようにして、活性エネルギー線を光拡散接着層51に照射すればよい。これにより、光拡散フィルム50が光拡散接着層51によって接着されたレンチキュラーレンズアレイシート30を製造することができる。
ここで、上述のようにして製造されたレンチキュラーレンズアレイシート30に備えられる光拡散接着層51のヘイズ度は70〜90%に設定される。
なお、本実施形態による光拡散フィルム50は、拡散レンズアレイシートの一例としてのレンチキュラーレンズアレイシート30に備えられるものとして説明されているが、これに限定されることはない。
例えば、本実施形態による光拡散フィルム50が備えられる拡散レンズアレイシートは、その拡散レンズアレイの入射側に、複数の単位レンズがマトリックス状に配列されてなるレンズアレイが設けられたマイクロレンズアレイシートであってもよい。また例えば、本実施形態による光拡散接着フィルム50が備えられる拡散レンズアレイシートは、その拡散レンズアレイの入射側に、複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)が略平行に配列された第1のレンズアレイと複数のシリンドリカルレンズ(単位レンズ)が略平行に配列された第2のレンズアレイとがそれらのシリンドリカルレンズの長さ方向を互いに交差させるように同一平面上に配置されてなるレンズアレイが設けられたクロスレンチレンズシートであってもよい。さらに例えば、その拡散レンズアレイの入射側に、映像光を反射して拡散させる複数の単位レンズが配列されてなるレンズアレイが設けられたプリズムレンズアレイシートであってもよい。
以上、説明したような本実施形態の光拡散フィルム50によれば、その光拡散接着層
51自体が粘着性を有しているため、この光拡散接着層51をレンチキュラーレンズアレイ40に直接貼着してから硬化させるだけで、光拡散機能を有するレンチキュラーレンズシート30を容易に製造することができる。
このようなレンチキュラーレンズシート30の製造工程は、従来のような粘着剤を被着体と拡散層の間に設ける必要がないため、レンチキュラーレンズシート30の製造コストを低減することができる。また、光拡散接着層51は、光拡散剤が混入されるとともに粘着性を有し、かつ、活性エネルギー線が照射されたときに硬化して接着性を発揮する材料を含んだ溶剤、例えば粘接着剤を含んだ溶剤を、透明基材フィルム52に塗布して乾燥させることによって形成可能であるため、レンチキュラーレンズアレイ40に接着形成された光拡散接着層51の薄型化を図って解像度の低下を抑制することができる。さらに、光拡散接着層51は透明基材フィルム52が最外層となり、透明基材フィルムが保護層としての役割を成し、光拡散接着層51が外的要因によって傷ついたり劣化したりするのを防止できる。また、さらには、光拡散接着層51は活性エネルギー線が照射されたときに硬化して接着性を発揮するため、接着プロセスに熱や溶剤を必要としないため、レンチキュラーレンズアレイ40へのダメージが少なく、紫外線の照射によって粘着性が消失する特性を有する粘着性の紫外線硬化型樹脂層42や、出射側に複数のシリンドリカルレンズによるストライプ状の非集光部を遮光する遮光層(ブラック・ストライプ)43の表面上への接着が可能となる。
また、本実施形態では、光拡散フィルム50は、その光拡散転写層51の一方の
面51B側に離型フィルム54がが貼着されていることから、光拡散フィルム50の取扱い性を向上させることができる。
なお、光拡散フィルム50における光拡散接着層51の他方の面51Bには、必ず
しも離型フィルム54が貼着されている必要はない。例えば、光拡散接着層51とこの光拡散接着層51の一方の面51Aに貼着された透明基材フィルム52とからなる光拡散フィルム50を積層構造(例えば粘着テープ状)とし、光拡散転写層51の他方の面51Bを透明基材フィルム52に貼着するようにすれば、取扱い性の著しい低下を招くことはない。この場合、光拡散接着層51の一方の面51Aと透明基材フィルム52との貼着面が、光拡散転写層51の他方の面51Bと透明基材フィルム52との貼着面よりも先に離型することがないように、透明基材フィルム52もしくは表面保護層53において光拡散接着層51の他方の面51Bに貼着される面に対してフッ素処理、シリコン処理等の表面処理(離型処理)を施しておく必要がある。
また、本実施形態による背面投射型スクリーン10は、本実施形態による光拡散フィルム50を有するレンチキュラーレンズアレイシート(拡散レンズアレイシート)30に用いられるものとして説明されているが、これに限定されることはない。
例えば、本実施形態による背面投射型スクリーン10は、本実施形態による光拡散フィルム50を有するフレネルレンズシート20に用いられるものであってもよい。
また、本実施形態による拡散接着シート50は、背面投射型スクリーン10に用いられるものとして説明されているが、これに限定されることはなく、例えば、液晶パネルに対してその背面側から光を照射するバックライトユニットに用いられるものであってもよい。
本発明の実施形態による背面投射型スクリーンの一例を示す概略断面図である。 本発明の実施形態による光拡散フィルムの一例を示す概略断面図である。 本発明の実施形態によるレンチキュラーレンズシートの製造方法の一例を示す概略断面図である。
符号の説明
10 背面投射型スクリーン
20 フレネルレンズシート
21 光拡散板
22 フレネルレンズ
30 レンチキュラーレンズアレイシート(拡散レンズアレイシート)
40 レンチキュラーレンズアレイ(拡散レンズアレイ)
41 レンズアレイ
42 活性エネルギー線硬化型樹脂層
43 遮光層
50 光拡散フィルム
51 光拡散接着層(光拡散層)
52 透明基材フィルム
53 表面保護層
54 離型フィルム

Claims (7)

  1. 透明基材フィルムの少なくとも一方の面に、活性エネルギー線硬化性樹脂中に光拡散剤が混入分散されてなり、活性エネルギー線照射により硬化して接着性を発現する粘着性を有する光拡散接着層を設けてなることを特徴とする光拡散フィルム。
  2. 前記粘着性を有する光拡散接着層上に、離型可能な離型フィルムを備えていることを特徴とする請求項1記載の光拡散フィルム。
  3. 前記透明基材フィルム上に、ハードコート、帯電防止、反射防止のいずれかの機能を付与した層を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の光拡散フィルム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光拡散フィルムの前記光拡散接着層を被着体に重ね合わせて貼り合わせ、前記透明基材フィルムを介して活性エネルギー線を照射し、前記被着体に接着してなる光拡散性を有することを特徴とする光学部材。
  5. 前記光被着体が、レンズアレイシートであることを特徴とする請求項4記載の光学部材。
  6. 請求項5記載の光学部材とフレネルレンズシートとを組み合わせてなることを特徴とする背面投射型スクリーン。
  7. 請求項6記載の背面投射型スクリーンを備えていることを特徴とする背面投射型ディスプレイ装置。
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