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JP2007217138A - エレベータの通信装置 - Google Patents

エレベータの通信装置 Download PDF

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JP2007217138A JP2006040792A JP2006040792A JP2007217138A JP 2007217138 A JP2007217138 A JP 2007217138A JP 2006040792 A JP2006040792 A JP 2006040792A JP 2006040792 A JP2006040792 A JP 2006040792A JP 2007217138 A JP2007217138 A JP 2007217138A
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Abstract

【課題】本発明は、管理センタに対する通信速度が低下しているときのエレベータの重度異常を検出時に、管理センタ側にエレベータの重度異常の発生を知らせるまでの時間を短縮させることができるエレベータの通信装置を得ることを目的とするものである。
【解決手段】ビル側送受信制御部3aは、エレベータ制御盤4から受けた監視データに基づいて、閉じ込め異常、又はエレベータの重度異常をエレベータ制御盤4が検出したかどうかを判断する。ビル側送受信制御部3a、音声データ及び監視データを一系統の通信で同時にセンタ側通信器8へ送信する。さらに、ビル側送受信制御部3aは、センタ側通信器8に対する通信の通信速度を監視する。また、ビル側送受信制御部3aは、センタ側通信器8に対する通信の通信速度が低下して基準値未満となると、管理データと音声データとの多重化を停止し、音声データのみをセンタ側通信器8へ送信する。
【選択図】図2

Description

この発明は、エレベータの遠隔監視システムに用いられ、かご内の利用者による管理センタへの通話のデータである音声データとエレベータの監視データとを混合させて管理センタの管理盤へ送信するエレベータの通信装置に関するものである。
従来のエレベータ監視装置では、かご内の利用者から管理室への音声通話における音声データを、制御盤によって生成された画像データ及び制御データを含めた監視データに重畳させることによって、かご内と管理室との間の音声通話と監視データの送受信とを同時に行う。また、管理センタと監視装置との間の通信回線の通信速度の低下によって正常に監視データ及び音声データの通信を維持できない場合、監視データの送信を中断し、音声データのみを管理センタに送信し、音声通話終了後に監視データの送信を行う(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−162435号公報
上記のような従来のエレベータ監視装置では、管理センタと監視装置との間の通信速度が低下すると、音声データを監視データよりも優先させて送信し、制御盤によってエレベータの重度異常(例えば天災による昇降路及びかごの異常等)が検出されたときに、重度異常検出の情報を含めた監視データの送信を中断しているので、管理センタ側に重度異常の発生を知らせるまでに時間が掛かることがあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、管理センタに対する通信速度が低下しているときのエレベータの重度異常を検出時に、管理センタ側にエレベータの重度異常の発生を知らせるまでの時間を短縮させることができるエレベータの通信装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータの通信装置は、かご内の利用者による管理センタへの通話音声のデータである音声データと、エレベータを運行する運行制御部から受けたエレベータの監視データとを混合させて管理センタの管理盤へ送信するとともに、管理盤に対する通信速度を監視する通信制御部を備え、通信制御部は、通信速度が低下し、運行制御部によってエレベータの重度異常が検出されると、エレベータの重度異常の情報を含めた監視データを音声データよりも優先させて管理盤へ送信する。
この発明のエレベータの通信装置では、通信速度が低下し、運行制御部によってエレベータの重度異常が検出されると、通信制御部がエレベータの重度異常の情報を音声データよりも優先させて管理盤へ送信するので、管理センタ側にエレベータの重度異常の発生を知らせるまでの時間を短縮させることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータの遠隔監視システムを示す構成図である。
図において、ビル1には、エレベータ2と、通信制御部としてのビル側通信器3とが設けられている。エレベータ2は、運行制御部としてのエレベータ制御盤4と、昇降路内を昇降されるかご5とを有している。エレベータ2の運行は、エレベータ制御盤4によって制御されている。
エレベータ制御盤4は、ビル側通信器3に接続されている。また、エレベータ制御盤4は、かご5内を撮影するカメラ(図示せず)から画像データを受ける。さらに、エレベータ制御盤4は、ロープ関係及びブレーキ関係等(図示せず)を監視し、ロープ関係及びブレーキ関係等の監視状況と、エレベータ2の運行状況とに基づいて、エレベータ2の故障診断を行う。さらにまた、エレベータ制御盤4は、かご5内に利用者が閉じ込められる閉じ込め(缶詰)異常、及びエレベータ2の重度異常等を含めたエレベータ2の運行異常を、エレベータ2の故障診断を行うことによって検出する。
ここで、エレベータ制御盤4によって検出される重度異常とは、例えば、天災によって昇降路内に破損等が生じ、かご5が昇降不能及び戸開不能のときに、ロープ関係及びブレーキ関係の異常により、かご5が現状の待機状態を維持できない(落下する)可能性がある場合等の異常である。また、エレベータ制御盤4は、エレベータ2の運行異常の検出結果と、カメラから受けた画像データと、エレベータ2の運行状況とに基づいて監視データを生成し、ビル側通信器3に送る。
かご5内には、かご5内の利用者がかご5の外部へ通話するためのインターホン6が設けられている。インターホン6は、ビル側通信器3に接続されている。また、インターホン6は、マイク及びスピーカ(ともに図示せず)を有している。インターホン6のマイクは、かご内の利用者の通話音声を電気信号に変換することによって、音声信号(アナログ信号)を発生する。また、インターホン6のマイクは、発生した音声信号をビル側通信器3に送る。インターホン6のスピーカは、ビル側通信器3からの音声信号を通話音声に変換して、かご5内に出力する。
ビル1から離れた場所にある管理センタ7内には、管理盤としてのセンタ側通信器8、表示器9、ヘッドセット(ハンドセット)10及び通話終了ボタン11が設けられている。センタ側通信器8は、表示器9、ヘッドセット10及び通話終了ボタン11に接続されている。表示器9は、センタ側通信器8からの表示データを表示する。ヘッドセット10は、管理センタ7内の管理者と管理センタ7外部との通話に用いられる。また、ヘッドセット10は、マイク及びスピーカ(ともに図示せず)を有している。
ヘッドセット10のマイクは、管理者の通話音声を電気信号に変換することによって、音声信号(アナログ信号)を発生する。ヘッドセット10のマイクによって発生された音声信号は、センタ側通信器8に送られる。ヘッドセット10のスピーカは、センタ側通信器8からの音声信号を通話音声として管理者に出力する。通話終了ボタン11は、管理センタ7と管理センタ7外部との通話が終了したときに、管理者によって操作される。また、通話終了ボタン11が操作されることにより、通話終了信号がセンタ側通信器8に送られる。
ビル側通信器3及びセンタ側通信器8は、通信回線網12に接続されている。通信回線網12は、例えば一般電話回線網、PHS回線網及び携帯電話回線網等である。また、ビル側通信器3及びセンタ側通信器8は、通信回線網12を介して互いに通信可能となっている。これにより、エレベータ2の運行は、ビル側通信器3、通信回線網12及びセンタ側通信器8を介して、管理センタ7内の管理者により監視されている。
図2は、図1のビル側通信器3及びセンタ側通信器8を具体的に示すブロック図である。図において、ビル側通信器3は、ビル側送受信制御部(送受信制御回路)3a、ビル側音声変換部(音声ディジタル化回路)3b、及びセンタ側通信器8に対する通信を行うためのビル側入出力部(通信回線I/F)3cを有している。ビル側送受信制御部3aは、ビル側通信器3の全体の動作を制御する。また、ビル側送受信制御部3aは、エレベータ制御盤4から受けた監視データに基づいて、閉じ込め異常、又はエレベータ2の重度異常をエレベータ制御盤4が検出したかどうかを判断する。
さらに、ビル側送受信制御部3aは、センタ側通信器8に対する通信の確立をビル側入出力部3cに指示する。さらにまた、ビル側送受信制御部3aは、ビル側入出力部3cによるセンタ側通信器8との通信が確立されると、ビル側入出力部3cを介して、センタ側通信器8から音声データを受信する。また、ビル側送受信制御部3aは、音声データと監視データとを、例えば時間分割多重によって多重化(混合)させてビル側入出力部3cへ送信する。即ち、ビル側送受信制御部3a、音声データ及び監視データを一系統の通信で同時にセンタ側通信器8へ送信する。
さらに、ビル側送受信制御部3aは、センタ側通信器8に対する通信の通信速度を監視する。さらにまた、ビル側送受信制御部3aには、音声データと監視データとを正常に送信可能な通信速度の下限値としての基準値が登録されている。また、ビル側送受信制御部3aは、センタ側通信器8に対する通信の通信速度が低下して基準値未満となると、管理データと音声データとの多重化を停止し、音声データのみをセンタ側通信器8へ送信する。ここで、例えば通常時のセンタ側通信器8に対する通信の通信速度が平均16kbpsであり、音声を途切れさせないために必要な音声データの通信速度が8kbpsである場合、ビル側送受信制御部3aには、10kbpsが基準値として登録される。
また、ビル側送受信制御部3aは、センタ側通信器8に対する通信の通信速度が基準値未満であり、エレベータ制御盤4によってエレベータ2の重度異常が検出されると、重度異常検出の情報を含めた管理データを音声データよりも優先させて多重化する。即ち、ビル側送受信制御部3aは、通信速度が低下して基準値未満となり、エレベータ制御盤4によってエレベータ2の重度異常が検出されると、監視データを音声データよりも優先させてセンタ側通信器8へ送信する。なお、重度異常が検出された場合、ビル側送受信制御部3aは、重度異常検出の情報のセンタ側通信器8への送信を最優先にしているので、音声データに基づく通話音声が途切れてもよい。
さらに、ビル側送受信制御部3aは、センタ側通信器8からの音声通話の停止指示の情報を受信すると、音声データのセンタ側通信器8への送信を停止する。ビル側送受信制御部3aは、エレベータ2の運行異常が解消されると、監視データの送信を停止する。
ビル側音声変換部3bとインターホン6とは、音声信号(アナログ信号)の送受信を行う。また、ビル側音声変換部3bとビル側送受信制御部3aとは、音声データ(ディジタルデータ)の送受信を行う。さらに、ビル側音声変換部3bは、インターホン6から受けた音声信号のA/D(Analog/Digital)変換を行い、音声信号を音声データに変換する。また、ビル側音声変換部3bは、ビル側送受信制御部3aから受けた音声データのD/A(Digital/Analog)変換を行い、音声データを音声信号に変換する。ビル側入出力部3cは、ビル側送受信制御部3aからの接続要求の指示に応じて、接続要求の情報をセンタ側通信器8へ送信し、センタ側通信器8に対する通信を確立させる。
センタ側通信器8は、センタ側送受信制御部8a、センタ側音声変換部8b及びセンタ側入出力部8cを有している。センタ側送受信制御部8aは、センタ側通信器8全体の動作を制御する。また、センタ側送受信制御部8aは、ビル側通信器3から受信した監視データに基づいて、表示データを表示器9に送ることによって、エレベータ2の運行状況と、かご5内の画像とを表示器9に表示させる。さらに、センタ側送受信制御部8aは、監視データに重度異常の情報が含まれていると、重度異常が発生したことを表示器9に表示させる。さらにまた、センタ側送受信制御部8aは、ビル側通信器3から受信した音声データをセンタ側音声変換部8bに送る。
また、センタ側送受信制御部8aは、センタ側音声変換部8bから音声データを受ける。さらに、センタ側送受信制御部8aは、センタ側音声変換部8bから受けた音声データをセンタ側入出力部8c及び通信回線網12を介して、ビル側通信器3へ送信する。さらにまた、センタ側送受信制御部8aは、管理者によって通話終了ボタン11から通話終了信号を受けると、音声データの送信を停止するとともに、音声通話の停止指示の情報をビル側通信器3へ送信する。
センタ側音声変換部8bは、ヘッドセット10から受けた音声信号のA/D変換を行い、音声信号を音声データに変換する。また、センタ側音声変換部8bは、センタ側送受信制御部8aから受けた音声データのD/A変換を行い、音声データを音声信号に変換する。センタ側入出力部8cは、ビル側入出力部3cからの接続要求の情報を受けて、ビル側通信器3に対する通信を確立させる。
ここで、ビル側通信器3、エレベータ制御盤4、及びセンタ側通信器8は、演算処理部(CPU)、記憶部(ROM及びRAM等)及び信号入出力部を持ったコンピュータ(図示せず)によりそれぞれ構成することができる。ビル側通信器3のコンピュータの記憶部には、ビル側送受信制御部3a、ビル側音声変換部3b及びビル側入出力部3cの機能を実現するためのプログラムが格納されている。エレベータ制御盤4のコンピュータには、エレベータ制御盤4の動作を実現するためのプログラムが格納されている。センタ側通信器8のコンピュータの記憶部には、センタ側送受信制御部8a、センタ側音声変換部8b及びセンタ側入出力部8cの機能を実現するためのプログラムが格納されている。
次に、動作について説明する。図3は、図1のビル側通信器3によるエレベータ2の閉じ込め異常発生時の動作を示すフローチャートである。図において、まず、ビル側通信器3は、エレベータ2の閉じ込め異常が発生したことを検出すると、センタ側通信器8に対する通信を確立させる(ステップS1)。そして、ビル側通信器3は、センタ側通信器8に対する通信の通信速度が基準値未満かどうかを確認する(ステップS2)。通信速度が基準値以上である場合、ビル側通信器3は、音声データ及び監視データをセンタ側通信器8へ送信し(ステップS3)、これとともに、センタ側通信器8から音声データを受信する。
そして、ビル側通信器3は、かご5内と管理センタ7との間の音声通話が終了したかどうかを確認する(ステップS4)。音声通話が終了していれば、ビル側通信器3は、監視データの送信が終了したかどうかを確認し(ステップS5)、監視データの送信が終了していれば、センタ側通信器8に対する通信を解放し(ステップS6)、エレベータ2の閉じ込め異常発生時の動作が終了する。
また、音声データ及び監視データを送信中に、かご5内と管理センタ7との間の音声通話が終了していなければ、ビル側通信器3は、センタ側通信器8に対する通信の通信速度が基準値未満となるか、又は音声通話が終了するまで、音声データ及び監視データのセンタ側通信器8への送信を続ける。
一方、センタ側通信器8に対する通信の通信速度が基準値未満となっている場合、ビル側通信器3は、音声データのみをセンタ側通信器8へ送信し(ステップS7)、センタ側通信器8から音声データを受信する。そして、ビル側通信器3は、音声データのみを送信中にエレベータ2の重度異常が検出されたかどうかを確認する(ステップS8)。重度異常が検出されない場合、ビル側通信器3は、音声通話が終了したかどうかを確認する(ステップS9)。
また、音声データのみを送信中にエレベータ2の重度異常が検出された場合、ビル側通信器3は、重度異常検出の情報を含めた監視データを音声データよりも優先させてセンタ側通信器8へ送信する(ステップS10)。そして、ビル側通信器3は、重度異常検出の情報の送信が終了したかどうかを確認し(ステップS11)、重度異常検出の情報の送信が終了するまで待機する。重度異常発生の情報の送信が終了すると、ビル側通信器3は、音声データのみを送信し(ステップS12)、音声通話が終了したかどうかを確認する(ステップS9)。
音声通話が終了していない場合、ビル側通信器3は、通信速度が基準値未満となるか、又は音声通話が終了するまで、音声データの送信を続ける。また、音声通話が終了した場合、ビル側通信器3は、監視データをセンタ側通信器8へ送信する(ステップS13)。そして、ビル側通信器3は、監視データの送信が終了したかどうかを確認し(ステップS14)、監視データの送信が終了するまで待機する。監視データの送信が終了すると、ビル側通信器3は、センタ側通信器8に対する通信を解放し(ステップS6)、エレベータ2の閉じ込め異常発生時の動作が終了する。
上記のようなエレベータの通信装置では、センタ側通信器に対する通信の通信速度と、エレベータの重度異常の発生とを監視し、音声通話のみを行っている場合であっても、エレベータの重度異常が発生したことを管理センタに知らせるので、管理センタ側にエレベータの重度異常の発生を知らせるまでの時間を短縮させることができ、管理センタ内の管理者の指示により、重度異常が発生したエレベータへ保守員を大至急派遣させることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。図4は、実施の形態2によるエレベータの遠隔監視システムを示すブロック図である。図において、ビル側通信器3は、警報音発生部(警報音発生器)3dをさらに有している。警報音発生部3dは、ビル側送受信制御部3aからの発生指令に応じて、警報音データ(ディジタルデータ)を発生する。警報音発生部3dによって発生された警報音データは、ビル側音声変換部3bに送られる。ビル側音声変換部3bは、かご5内の通話音声に基づく音声データに、警報音データを重畳する。
ここで、実施の形態1のビル側送受信制御部3aは、センタ側通信器8に対する通信速度が低下して基準値未満であり、エレベータ制御盤4によってエレベータ2の重度異常が検出されると、重度異常検出の情報を音声データよりも優先させてセンタ側通信器8へ送信していたが、実施の形態2のビル側送受信制御部3aは、警報音の発生指令を警報音発生部3dに送る。そして、ビル側送受信制御部3aは、警報音データが重畳された音声データをセンタ側通信器8へ送信する(監視データを送信しない)。
センタ側通信器8によって受信された警報音データは、センタ側音声変換部8bによって警報音に変換され、ヘッドセット10のスピーカから外部に出力される。即ち、ビル側通信器3は、ヘッドセット10のスピーカから警報音を出力させることによって、エレベータ制御盤4がエレベータ2の重度異常を検出したことを管理者に知らせる。センタ側通信器8には、管理者によって操作される警報音停止ボタン13が接続されている。警報音停止ボタン13が操作されることによって、警報音停止信号がセンタ側通信器8に送られる。センタ側送受信制御部8aは、警報音停止ボタン13から受けた警報音停止信号に応じて、警報音停止指示をビル側通信器3へ送信する。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、動作について説明する。実施の形態2によるビル側通信器3は、通信速度が基準値未満である場合のエレベータ2の重度異常が検出されたときの動作(図3に示すステップS10〜S12)が、実施の形態1によるビル側通信器3と異なっており、ここでは実施の形態1との違いについてのみ説明する。
図5は、図4のビル側通信器3によるエレベータ2の閉じ込め異常発生時の動作を示すフローチャートである。図において、ビル側通信器3は、音声データのみを送信中にエレベータ2の重度異常が検出されたことを確認すると、警報音データを重畳させた音声データのみをセンタ側通信器8へ送信する(ステップS21)。そして、ビル側通信器3は、センタ側通信器8から警報停止指示を信受したかどうか確認し(ステップS22)、センタ側通信器8から警報停止指示を受信するまで待機する。センタ側通信器8から警報停止指示を信受すると、ビル側通信器3は、警報音データの音声データへの重畳を解除する(ステップS23)。他の動作は、実施の形態1と同様である。
上記のようなエレベータの通信装置では、通信速度が低下して基準値未満であり、エレベータの重度異常を検出したときに、警報音データが重畳された音声データをセンタ側通信器へ送信するので、かご内と管理センタとの音声通話を継続させたままで、エレベータの重度異常を検出したことを管理センタ内の管理者に知らせることができる。
なお、実施の形態2では、ヘッドセットのスピーカから警報音を発生させていたが、ヘッドセットのスピーカに限るものではなく、警報音を発生できれば他のものであってもよい。
また、管理盤によって音声データと警報音データとを分離させて、音声データを通話用のスピーカに出力させ、警報音データを警報器等に出力させてもよい。
さらに、実施の形態1,2では、ビル側送受信制御部3aが通信速度を監視していたが、管理センタの管理盤が通信速度を監視してもよい。この場合、管理盤は、通信速度の低下を検出すると、音声通話を優先する指示を通信制御部に送信する。そして、通信制御部は、音声通話を優先する指示を管理盤から受信すると、音声データを監視データよりも優先させて管理盤へ送信する。
この発明の実施の形態1によるエレベータの遠隔監視システムを示す構成図である。 図1のビル側通信器及びセンタ側通信器を具体的に示すブロック図である。 図1のビル側通信器によるエレベータの閉じ込め異常発生時の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2によるエレベータの遠隔監視システムを示すブロック図である。 図4のビル側通信器3によるエレベータの閉じ込め異常発生時の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
2 エレベータ、3 ビル側通信器(通信制御部)、4 エレベータ制御盤(運行制御部)、7 管理センタ、8 センタ側通信器(管理盤)。

Claims (4)

  1. かご内の利用者による管理センタへの通話音声のデータである音声データと、エレベータを運行する運行制御部から受けたエレベータの監視データとを混合させて上記管理センタの管理盤へ送信するとともに、上記管理盤に対する通信速度を監視する通信制御部
    を備え、
    上記通信制御部は、通信速度が低下し、上記運行制御部によって上記エレベータの重度異常が検出されると、上記エレベータの重度異常の情報を含めた監視データを音声データよりも優先させて上記管理盤へ送信することを特徴とするエレベータの通信装置。
  2. かご内の利用者による管理センタへの音声通話のデータである音声データと、エレベータを運行する運行制御部から受けたエレベータの監視データとを混合させて上記管理センタの管理盤へ送信するとともに、上記管理盤に対する通信速度を監視する通信制御部
    を備え、
    上記通信制御部は、通信速度が低下し、上記運行制御部によってエレベータの重度異常が検出されると、上記管理センタ側で警告音を発生させるための警告音データを重畳させた音声データを監視データよりも優先させて上記管理盤へ送信することを特徴とするエレベータの通信装置。
  3. 上記通信制御部は、上記管理盤からの停止指示に応じて音声データの送信を停止し、監視データを上記管理盤へ送信すること特徴とする請求項2に記載のエレベータの通信装置。
  4. 上記通信制御部は、通信速度が低下すると、音声データを監視データよりも優先させて上記管理盤へ送信することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエレベータの通信装置。
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