JP2007127394A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】庫内の安定した湿度が得られる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】圧縮機23、凝縮器25、絞り装置27とで冷凍サイクルを構成する庫内の外に配置された冷気循環式蒸発器15と並列に配置された直冷式蒸発器21を庫内に直接設ける。庫内には循環冷気を庫内に対して遮断又は取入れる冷気開閉制御弁19を設ける一方、前記冷気開閉制御弁19が循環冷気の取入れを遮断した時、直冷式蒸発器21で庫内を直接冷却する。
【選択図】図1
【解決手段】圧縮機23、凝縮器25、絞り装置27とで冷凍サイクルを構成する庫内の外に配置された冷気循環式蒸発器15と並列に配置された直冷式蒸発器21を庫内に直接設ける。庫内には循環冷気を庫内に対して遮断又は取入れる冷気開閉制御弁19を設ける一方、前記冷気開閉制御弁19が循環冷気の取入れを遮断した時、直冷式蒸発器21で庫内を直接冷却する。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷蔵庫に関する。
現在の冷蔵庫にあっては、蒸発器によって熱交換された冷気を庫内へ送り込み、その庫内からの戻り冷気を再び蒸発器へ戻す循環を繰返すことで庫内冷却が行なわれる。
蒸発器は、圧縮機、凝縮器、絞り装置とで冷凍サイクルが構成され、蒸発器において熱交換された冷気は冷気循環用のファンにより、庫内を通り、再び蒸発器へ戻る循環を繰返すようになっている。
庫内冷却は、庫内を通過する循環冷気によって行なわれるようになるが、循環冷気が蒸発器へ戻る際に水分は、霜となって蒸発器表面に順次着霜していくため庫内は乾燥した状況におかれる。
庫内の乾燥した状況を解消するには、例えば、蒸発器を運転停止モードにしておき、冷気循環用ファンの運転により庫内からの戻り冷気が運転停止時の蒸発器を通る循環を繰返すことで行なう。この時、循環冷気は庫内を通過する時に冷気熱を放出するだけとなるため温度があがり蒸発器の通過時に霜を溶かすようになるが、溶けた水分は循環冷気とともに再び庫内へ戻る循環によって庫内の湿潤状態が得られる。反面、蒸発器の運転を再開すると、再び庫内の乾燥が始まるため、乾燥と湿潤との変化が大きくなり易く、安定した湿度が得られにくい問題があった。
そこで、本発明にあっては、庫内の安定した湿度が得られる冷蔵庫を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の第1にあっては、圧縮機、凝縮器、絞り装置とで冷凍サイクルを構成する庫内の外に配置された冷気循環式蒸発器と、前記冷気循環式蒸発器と並列配置され庫内に直接設けられた直冷式蒸発器と、前記冷気循環式蒸発器で熱交換された循環冷気を庫内に対して遮断又は取入れる冷気開閉制御弁とを有し、前記直冷式蒸発器は、前記冷気開閉制御弁が循環冷気の取入れを遮断した時、庫内を直接冷却することを特徴とする。
第2にあっては、圧縮機、凝縮器、絞り装置とで冷凍サイクルを構成する庫内の外に並列配置された冷蔵室用蒸発器及び冷凍室用蒸発器と、前記冷凍室用蒸発器と並列配置され庫内に直接設けられた直冷式蒸発器と、前記冷凍室用蒸発器で熱交換された循環冷気を庫内に対して遮断又は取入れる冷気開閉制御弁とを有し、前記直冷式蒸発器は、前記冷気開閉制御弁が循環冷気の取入れを遮断した時、庫内を直接冷却することを特徴とする。
本発明によれば、通常の運転モード時に直冷式蒸発器の運転を停止した状態で、冷気開閉制御弁を開とすれば、庫内及び蒸発器を通る循環冷気が得られるようになり、乾燥させた庫内冷却を行なうことができる。
一方、冷気開閉制御弁を閉として庫内への循環冷気が取入れを遮断し、直冷式蒸発器を運転モードとすれば、庫内湿度を確保したまま庫内を循環する自然対流によって庫内冷却を行うことができる。
本発明にあっては、第1に、前記直冷式蒸発器が直接設けられた庫内を、冷蔵室又は冷蔵室より小容積に作られた切替室とする。
第2に、前記直冷式蒸発器が直接設けられた庫内を、冷蔵室より小容積に作られた切替室とする。
第3に、前記直冷式蒸発器を、排水樋の上で庫内奥面に沿って配置することで、排水樋による湿度の確保と、邪魔になることなく庫内を広く使えるようにする。
第4に、前記直冷式蒸発器を、排水樋の上で、庫内天井面に沿って配置することで排水樋による湿度の確保と広い範囲にわたって上から下へ自然に冷気が下りるようにする。
第5に、前記直冷式蒸発器を、排水樋の上で、庫内側面に沿って配置することで、庫内奥面への機能部品等の後付け作業が容易に行なえるようにする。
以下、図1乃至図13の図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について具体的に説明する。
図1は本発明にかかる冷蔵庫の庫内となる切替室内に直冷式蒸発器と冷気開閉制御弁とを設けた概要切断説明図、図2は冷凍サイクル図、図3は冷気開閉制御弁を開とした図1と同様の概要切断説明図、図4は冷蔵庫の概要正面図をそれぞれ示している。
図4において、冷蔵庫本体1は、上から順に冷蔵室3、野菜室5、冷凍室7を有し、その外に、並列配置された製氷室9と切替室11が設けられている。
製氷室9と切替室11は、図示の如く冷蔵室3より小容積に作られていて、製氷室9は氷を作る場所となっている。
切替室11は、冷凍室−17℃、チルド室0℃、ワイン冷却室+8℃となるよう庫内へ入れる食料品に対応してプラス温度からマイナスの冷凍温度まで幅広く切替え可能となっている。庫内湿度も食料品に対応して乾燥した状態から湿度の高い湿潤状態まで得られるようになっており、幅広い使用が可能となる。
その具体例を、図1に基づき説明すると、図は上が冷蔵室3、下が切替室11をそれぞれ示したものである。循環冷気が流れる後方の冷気通路13には冷気循環式蒸発器となる冷蔵室用蒸発器15とその冷気循環用ファン17がそれぞれ設けられている。
切替室11には冷気開閉制御弁19と直冷式蒸発器21が設けられ、直冷式蒸発器21と冷蔵室用蒸発器15の冷凍サイクル図を図2に示す。
冷凍サイクルは、圧縮機23から吐出された冷媒が凝縮器25、絞り装置27から並列配置された一方の冷蔵室用蒸発器15又は他方の直冷式蒸発器21を通り、再び、圧縮機23に戻る構造となっている。
直冷式蒸発器21の上流には開閉弁29が設けられ、開閉弁29が閉の時、絞り装置27からの冷媒が冷蔵室用蒸発器15にのみ流れる運転モードとなる一方、直冷式蒸発器21は運転停止モードにおかれる。また、開閉弁29が開の時、絞り装置27からの冷媒が冷蔵室用蒸発器15及び直冷式蒸発器21にそれぞれ流れ、いずれの蒸発器15、21も運転モードとなる。
冷気開閉制御弁19は、前記切替室11の取入口11aに対して開閉自在となっていて、前記開閉弁29との関係は次のようになっている。開閉弁29が閉の時、図3に示すように冷気開閉制御弁19は取入口11aを閉とすることで、庫内となる冷蔵室3及び切替室11内へ冷蔵室用蒸発器15を通過した循環冷気が取入れられる。
開閉弁29が開の時、図1に示すように冷気開閉制御弁19は取入口11aを閉とすることで、切替室11内への循環冷気の取入れが遮断される。
なお、切替室11内へ取入れる循環冷気は、冷蔵室用蒸発器15で熱交換された循環冷気となっているが、冷凍室7を冷却する冷凍室用蒸発器31で熱交換された循環冷気であってもよい。
この実施形態の場合には、例えば、図5、図6、図7、図8の内、図5に示すように空気循環用ファン33を備えた冷凍室用蒸発器31を、冷蔵室用蒸発器15と並列配置された2エバタイプとする一方、上流側に開閉弁29を備えた直冷式蒸発器21を前記冷凍室用蒸発器31と並列配置した冷凍サイクル構造とする。また、切替室11は直冷式蒸発器21及び冷気開閉制御弁19を有することは前記実施例と同様であるが、図6、図7、図8に示すように切替室11を野菜室5と冷凍室7との間に設けるようにすることが望ましい。これにより、切替室11は、野菜室5と仕切壁によって確実に仕切られ、冷凍室用蒸発器31で熱交換された循環冷気が通る冷気通路35と連通し合う構造となる。
したがって、例えば、図8に示すように冷気開閉制御弁19を閉として循環冷気の取入れを遮断すれば、直冷式蒸発器21による庫内湿度が確保された自然冷気循環によって庫内冷却が行なうことができる。
一方、切替室11内に設けられた直冷式蒸発器21は、図9、図10に示すように場所をとらない平板状に形成された面状蒸発器となっていて、切替室11の庫内奥面に沿って配置されている。直冷式蒸発器21の下には排水樋37が配置され、直冷式蒸発器21で溶けた水滴は前記排水樋37で受け止められることで、庫内に湿度を与える手段として機能する一方、規定以上に液面が達するとドレスホース39を介して外へ排水されるようになっている。
この場合、直冷式蒸発器21を取り付ける位置としては、図11に示すように庫内天井面に、あるいは、図12に示すように庫内側面に沿ってそれぞれ設ける手段がある。
庫内側面に直冷式蒸発器21を設ける手段にあっては、取付け完了後に庫内奥面への機能部品の後付け作業が行なえる利点がある。
また、図11に示す庫内天井面に直冷式蒸発器21を設ける手段にあっては、庫内の天井から広い領域にわたって冷気を自然に下りてくるようにできる。この場合、直冷式蒸発器21は、平板状の面状蒸発器の形状となっているが冷媒が流れるパイプと冷却用フィンの組合せからなる一般的な蒸発器を採用することも可能である。この実施形態の場合には設備コストの面で大変好ましいものとなる。
このように構成された冷蔵庫によれば、図3に示すように通常の運転モード時において直冷式蒸発器21の運転を停止した状態で、冷気開閉制御弁19を開とすれば、切替室11及び蒸発器15を通る循環冷気が得られるようになり、乾燥させた庫内冷却を行なうことができる。
一方、冷気開閉制御弁19を閉として庫内への循環冷気が取入れを遮断し、直冷式蒸発器21を運転モードとすれば、庫内湿度を確保したまま循環する自然対流冷気によって庫内冷却を行うことができる。
図13から図16は、直冷式蒸発器21を冷蔵室3内に直接設けた第2の実施形態を示したものである。
冷蔵室3の庫内に直冷式蒸発器21と冷気開閉制御弁19を設けるようにするものである。
直冷式蒸発器21は上流側に開閉弁29を備えるとともに冷蔵室用蒸発器15と並列接続されている。冷気開閉制御弁19は取入口11aを開又は閉に切換制御するもので、開閉弁29と冷気開閉制御弁19の関係は第1の実施形態と同一である。
したがって、通常運転時にあっては図15に示すように取入口11aを開として冷蔵室用蒸発器15で熱交換された冷気を冷蔵室3を始めとして切替室11、野菜室5等を通過させた後、再び冷蔵室用蒸発器15へ戻る循環を繰返すことで乾燥した庫内冷却が得られる。
一方、冷気開閉制御弁19を図16の如く閉とし直冷式蒸発器21を運転モードとすることで、庫内は直冷式蒸発器21による庫内を循環する自然冷気により庫内湿度がほぼ一定に確保された状態で庫内冷却を行なうことができる。
3 冷蔵室(庫内)
5 野菜室
7 冷凍室
9 製氷室
11 切替室(庫内)
11a 取入口
13 冷気通路
15 冷蔵室用蒸発器(冷気循環式蒸発器)
17 冷気循環ファン
19 冷気開閉制御弁
21 直冷式蒸発器
27 絞り装置
29 開閉弁
31 冷凍室用蒸発器
37 排水樋
5 野菜室
7 冷凍室
9 製氷室
11 切替室(庫内)
11a 取入口
13 冷気通路
15 冷蔵室用蒸発器(冷気循環式蒸発器)
17 冷気循環ファン
19 冷気開閉制御弁
21 直冷式蒸発器
27 絞り装置
29 開閉弁
31 冷凍室用蒸発器
37 排水樋
Claims (7)
- 圧縮機、凝縮器、絞り装置とで冷凍サイクルを構成する庫内の外に配置された冷気循環式蒸発器と、前記冷気循環式蒸発器と並列配置され庫内に直接設けられた直冷式蒸発器と、前記冷気循環式蒸発器で熱交換された循環冷気を庫内に対して遮断又は取入れる冷気開閉制御弁とを有し、前記直冷式蒸発器は、前記冷気開閉制御弁が循環冷気の取入れを遮断した時、庫内を直接冷却することを特徴とする冷蔵庫。
- 圧縮機、凝縮器、絞り装置とで冷凍サイクルを構成する庫内の外に並列配置された冷蔵室用蒸発器及び冷凍室用蒸発器と、前記冷凍室用蒸発器と並列配置され庫内に直接設けられた直冷式蒸発器と、前記冷凍室用蒸発器で熱交換された循環冷気を庫内に対して遮断又は取入れる冷気開閉制御弁とを有し、前記直冷式蒸発器は、前記冷気開閉制御弁が循環冷気の取入れを遮断した時、庫内を直接冷却することを特徴とする冷蔵庫。
- 前記直冷式蒸発器が直接設けられた庫内は、冷蔵室又は冷蔵室より小容積に作られた切替室となっていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
- 前記直冷式蒸発器が直接設けられた庫内は、冷蔵室より小容積に作られた切替室となっていることを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。
- 前記直冷式蒸発器は、排水樋の上で庫内奥面に沿って配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の冷蔵庫。
- 前記直冷式蒸発器は、排水樋の上で、庫内天井面に沿って配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の冷蔵庫。
- 前記直冷式蒸発器は、排水樋の上で、庫内側面に沿って配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の冷蔵庫。
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JP2005322634A JP2007127394A (ja) | 2005-11-07 | 2005-11-07 | 冷蔵庫 |
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CN102401533A (zh) * | 2011-12-06 | 2012-04-04 | 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 | 三门直冷机械式冰箱及其制冷系统 |
JP2019011948A (ja) * | 2018-09-07 | 2019-01-24 | アクア株式会社 | 冷蔵庫 |
JP2020016387A (ja) * | 2018-07-25 | 2020-01-30 | 下田 一喜 | 食品の冷凍装置及び食品の冷凍方法 |
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2005
- 2005-11-07 JP JP2005322634A patent/JP2007127394A/ja not_active Withdrawn
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