[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2007107458A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007107458A
JP2007107458A JP2005299442A JP2005299442A JP2007107458A JP 2007107458 A JP2007107458 A JP 2007107458A JP 2005299442 A JP2005299442 A JP 2005299442A JP 2005299442 A JP2005299442 A JP 2005299442A JP 2007107458 A JP2007107458 A JP 2007107458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
combustion engine
engine
abnormal combustion
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005299442A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Odajima
光 小田島
Yuzuru Koike
譲 小池
Yoshitaka Takasuka
祥隆 高須賀
Atsushi Izumiura
篤 泉浦
Hiroshi Nagashima
浩 長島
Kiyoshi Saito
清 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2005299442A priority Critical patent/JP2007107458A/ja
Publication of JP2007107458A publication Critical patent/JP2007107458A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】 内燃機関の運転中に異常燃焼が実際に発生しているか否かを適切に判定でき、それに応じて、内燃機関の出力を適切に制御することができる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】 制御装置1は、内燃機関3における燃焼によって発生する出力を表す出力パラメータPCYL、NEを検出し、内燃機関3の運転中に内燃機関3への燃料の供給を一時的に停止する燃料カットを実行し、この燃料カット中に検出された出力パラメータPCYL、NEに基づいて、内燃機関3において燃料によらない異常燃焼が発生しているか否かを判定する(ステップ9,12,5,13、25,28)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料によらない異常燃焼の発生の有無を判定するとともに、その判定結果に応じて内燃機関を制御する内燃機関の制御装置に関する。
従来、この種の内燃機関の制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この内燃機関には、クランクケース内のブローバイガスを吸気管に還流させ、燃焼室で燃焼させるために、クランクケース内とシリンダヘッドカバー内を連通するPCV系と、シリンダヘッドカバーに接続されたブローバイガス室と、ブローバイガス室と吸気管を連通するPCVホースが設けられている。ブローバイガスは、クランクケース内から、PCV系およびシリンダヘッドカバー内を介して、ブローバイガス室に流入し、ブローバイガス室においてエンジンオイルが分離された後、PCVホースを介して吸気管に還流する。
上記のような内燃機関では、ブローバイガス室内のエンジンオイルの油面が高くなると、このエンジンオイルが、PCVホースおよび吸気管を介して燃焼室に流入し、燃焼する異常燃焼が発生する場合がある。このため、この従来の制御装置では、ブローバイガス室内のエンジンオイルの油面の高さを油面センサによって検出し、検出された油面の高さが所定の判定値よりも高いときに、異常燃焼が発生するおそれがあると判定する。そして、吸気管の絞り弁を全閉に制御することによって、内燃機関を強制的に停止し、それにより、異常燃焼が発生するのを事前に回避するようにしている。
しかし、上述した従来の制御装置は、異常燃焼の発生を予測するに過ぎず、異常燃焼が実際に発生しているか否かを判定していない。このため、例えば、エンジンオイルの油面の高さが判定値を一旦、上回った後、内燃機関の運転状態の変化などにより、再び下回るような場合、異常燃焼が実際には発生しないにもかかわらず、油面の高さが一旦、上昇したときに、異常燃焼が発生するおそれがあると判定され、それに応じて、内燃機関の不要な停止が行われてしまう。さらに、異常燃焼の発生を予測するためだけに、油面センサを別個に設けなくてはならず、部品点数の増加によって、製造コストが増加してしまう。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、内燃機関の運転中に異常燃焼が実際に発生しているか否かを適切に判定でき、それに応じて、内燃機関の出力を適切に制御することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
実開昭59−148410号公報
上記の目的を達成するため、請求項1に係る内燃機関3の制御装置1は、内燃機関3における燃焼によって発生する出力を表す出力パラメータ(実施形態における(以下、本項において同じ)筒内圧PCYL、エンジン回転数NE)を検出する出力パラメータ検出手段(筒内圧センサ11、クランク角センサ12、ECU2)と、内燃機関3の運転中に内燃機関3への燃料の供給を一時的に停止する燃料供給停止手段(インジェクタ4、ECU2)と、燃料供給停止手段により内燃機関3への燃料供給が停止されているときに検出された出力パラメータに基づいて、内燃機関3において燃料によらない異常燃焼が発生しているか否かを判定する異常燃焼判定手段(ECU2、ステップ9,12,5,13、25,28)と、を備えることを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によれば、内燃機関における燃焼によって発生する出力を表す出力パラメータが、出力パラメータ検出手段によって検出される。また、燃料供給停止手段によって、内燃機関の運転中に内燃機関への燃料の供給が一時的に停止され(以下、この燃料供給の停止を「燃料カット」という)、燃料カット中に検出された出力パラメータに基づいて、内燃機関において燃料によらない異常燃焼が発生しているか否かが、異常燃焼判定手段によって判定される。
通常、燃料カット中では、内燃機関において燃料の燃焼が行われないため、内燃機関の出力は発生しない。これに対し、燃料カット中、例えばエンジンオイルが内燃機関において燃焼することによって、燃料によらない異常燃焼が発生する場合があり、その場合には、異常燃焼による出力が発生する。したがって、上述したように、燃料カット中に検出された出力パラメータに基づき、出力が発生しているときに、異常燃焼が実際に発生していると適切に判定することができる。このため、例えば、この判定結果に応じて、内燃機関の出力を適切に制御することが可能になる。また、燃料カットは、燃費の向上などのために、内燃機関の減速時などにおいて通常、行われるものであるので、そのような燃料カット状態を利用し、判定のための特別な運転状態を作り出すことなく、判定を行えるとともに、判定の実行頻度を十分に確保することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の制御装置1において、異常燃焼判定手段により異常燃焼が発生していると判定されたときに、内燃機関3の出力を制限する出力制限手段(スロットル弁機構6、ECU2、ステップ14)をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、燃料カット中に異常燃焼が発生していると判定されたときに、内燃機関の出力を出力制限手段によって制限するので、燃料カット中に特に問題となる異常燃焼による内燃機関の暴走を即座にかつ確実に防止することができる。また、この内燃機関の出力の制限を、異常燃焼が実際に発生したときに限定して最小限に適切に行うことができるので、異常燃焼の発生を予測する従来と異なり、内燃機関の不要な停止を防止することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の内燃機関3の制御装置1において、出力パラメータ検出手段は、出力パラメータとして内燃機関3の気筒C内の圧力(筒内圧PCYL)を検出する筒内圧センサ11であることを特徴とする。
この構成によれば、出力パラメータとして、出力と密接な相関関係を有する気筒内の圧力を用いるので、前述した異常燃焼判定手段による異常燃焼が発生しているか否かの判定を精度良く行うことができる。また、筒内圧センサが既に設けられている場合には、異常燃焼の発生を判定するための部品を新たに設ける必要がなく、したがって、部品点数の削減によって製造コストを削減することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は、本実施形態による制御装置1を、これを適用した内燃機関3とともに概略的に示している。内燃機関(以下「エンジン」という)3は、例えば、車両(図示せず)に搭載されたディーゼルエンジンであり、そのクランクシャフト3aは、手動変速機(図示せず)などを介して、車輪に連結されている。
エンジン3のシリンダヘッド3bには、燃焼室に臨むように燃料噴射弁(以下「インジェクタ」という)4(燃料供給停止手段)が取り付けられている。インジェクタ4の燃料噴射量は、制御装置1の後述するECU2からの駆動信号によって制御される。また、インジェクタ4には、筒内圧センサ11(出力パラメータ検出手段)が一体に取り付けられている。筒内圧センサ11は、圧電素子で構成されており、エンジン3の気筒C内の圧力の変化量を表す検出信号をECU2に出力する。ECU2は、この検出信号を積分することによって、気筒C内の圧力を算出し、1燃焼サイクルごとの気筒C内の圧力の最大値を、筒内圧PCYLとして求める。
また、クランクシャフト3aには、マグネットロータ12aが取り付けられており、このマグネットロータ12aとMREピックアップ12bによって、クランク角センサ12(出力パラメータ検出手段)が構成されている。クランク角センサ12は、クランクシャフト3aの回転に伴い、いずれもパルス信号であるCRK信号およびTDC信号をECU2に出力する。CRK信号は、所定のクランク角(例えば30゜)ごとに出力される。ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを求める。TDC信号は、気筒CのピストンPが吸気行程開始時のTDC(上死点)付近の所定クランク角度位置にあることを表す信号である。
エンジン3には、スロットル弁機構6(出力制限手段)が設けられている。スロットル弁機構6は、スロットル弁6aおよびこれを開閉駆動するアクチュエータ6bなどで構成されている。スロットル弁6aは、吸気管5の途中に回動自在に設けられており、その開度が変化することによって吸入空気量が変化する。アクチュエータ6bは、ECU2に接続されたモータにギヤ機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、ECU2からの駆動信号で駆動されることによって、スロットル弁6aの開度(以下「スロットル弁開度」という)THを変化させる。
また、エンジン3にはPCV系7が設けられている。PCV系7は、エンジン3のクランクケース3c内のブローバイガスを吸気管5に適宜、還流させるものであり、ブローバイガス通路8および気液分離室9を有している。
ブローバイガス通路8の一端部は、エンジン3のシリンダヘッドカバー3dに接続され、他端部は、吸気管5のスロットル弁6aよりも下流側に接続されている。気液分離室9は、ブローバイガスからエンジンオイルを分離させるものであり、シリンダヘッドカバー3d内に設けられている。エンジン3には、シリンダヘッド3bからシリンダブロックにわたってブリーザ通路(いずれも図示せず)が形成されており、ブリーザ通路は、クランクケース3c内に開口している。ブローバイガスは、クランクケース3c内から、このブリーザ通路を介して、シリンダヘッドカバー3dに流入し、気液分離室9においてエンジンオイルが分離された後、ブローバイガス通路8を介して吸気管5に還流する。気液分離室9内のエンジンオイルは、戻し通路(図示せず)を介して、クランクケース3cの下端部に設けられたオイルパン(図示せず)に適宜、戻される。
ECU2には、アクセル開度センサ13およびシフト位置センサ14が接続されている。アクセル開度センサ13は、アクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)APを検出し、その検出信号をECU2に出力する。シフト位置センサ14は、運転者によって操作されるシフトレバー(図示せず)のシフト位置が、1st〜6th(第1速〜第6速)、R(リバース)、N(ニュートラル)のいずれであるかを検出し、それを表すPOSI信号をECU2に出力する。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどからなるマイクロコンピュータで構成されている。ECU2は、前述した各種のセンサ11〜14からの検出信号に応じて、エンジン3の運転状態を判別するとともに、判別した運転状態に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、インジェクタ4の燃料噴射量の制御などを含むエンジン制御を実行する。なお、本実施形態では、ECU2が、出力パラメータ検出手段、燃料供給停止手段、異常燃焼判定手段および出力制限手段に相当する。
燃料噴射量は、基本的には、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じ、マップ(図示せず)を検索することなどによって算出される。また、車両の減速運転中、例えば、アクセル開度APが所定開度(例えば0゜)にほぼ等しく、かつエンジン回転数NEが所定回転数(例えば1000rpm)よりも高いときには、燃料噴射量が値0に設定されることによって、燃料の供給を停止する減速フューエルカット(以下「減速F/C」という)が実行される。
また、車両の走行中または停止中、アクセル開度APがほぼ値0で、かつシフトレバーのシフト位置(POSI)がN(ニュートラル)にあるときには、エンジン回転数NEが所定のアイドル回転数NEIDLE(例えば800rpm)になるように、燃料噴射量が制御される(以下、このような制御を「アイドルF/B制御」という)。さらに、このアイドルF/B制御中、エンジン回転数NEがアイドル回転数NEIDLEを上回っている場合において、エンジン回転数NEをアイドル回転数NEIDLEに収束させるために燃料噴射量の減量が繰り返されたときには、最終的に、燃料の供給を停止するフューエルカット(以下「アイドル時F/C」という)状態となる。
また、ECU2は、以下に述べる異常燃焼の判定処理において、エンジンオイルがブローバイガス通路8などを介して、吸気管5に流入し、エンジン3で燃焼することによって、燃料の供給によらない異常燃焼が発生しているか否かを判定する。
図2は、本発明の第1実施形態による異常燃焼の判定処理を示している。本処理は、TDC信号の発生に同期して実行される。まず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)では、筒内圧センサ正常フラグF_SCOKが「1」であるか否かを判別する。この筒内圧センサ正常フラグF_SCOKは、筒内圧センサ11の異常判定処理(図示せず)において、筒内圧センサ11が正常であると判定されたときに、「1」にセットされるものである。この異常判定処理では、例えば、エンジン3の運転中の吸気行程時に検出された筒内圧PCYLが所定の範囲内にあるときに、筒内圧センサ11が正常であると判定され、それ以外のときに、異常であると判定される。
上記ステップ1の答がNOで、筒内圧センサ11が異常のときには、そのまま本処理を終了する。一方、ステップ1の答がYESで、筒内圧センサ11が正常のときには、エンジン3が前述した減速F/C中であるか否かを判別する(ステップ2)。
上記ステップ2の答がNOで、減速F/C中でないときには、異常燃焼判定を行わずに、次のステップ3〜6を実行し、本処理を終了する。まず、ステップ3および4ではそれぞれ、アップカウント式のF/Cタイマのタイマ値TMF/C、および筒内圧偏差の積算値SDPCYLを、値0にリセットする。次いで、異常燃焼フラグF_CNGを「0」にリセットし(ステップ5)、スロットル弁6aの通常制御を実行する(ステップ6)。このスロットル弁6aの通常制御中、スロットル弁6aは例えば全開状態に制御される。
一方、上記ステップ2の答がYESで、減速F/C中のときには、異常燃焼フラグF_CNGが「1」であるか否かを判別する(ステップ7)。この異常燃焼フラグF_CNGは、後述するように、今回の減速F/C中に異常燃焼が発生していると判定されたときに、「1」にセットされるものである。
この答がNOのとき、すなわち、今回の減速F/C中に異常燃焼が発生しているという判定がなされていないときには、上記ステップ3でリセットしたF/Cタイマのタイマ値TMF/Cが、所定時間TMREF(例えば1.0sec)以上であるか否かを判別する(ステップ8)。
上記ステップ8の答がNOのとき、すなわち、減速F/Cの開始後、所定時間TMREFが経過していないときには、筒内圧PCYLが所定の第1判定値PCYLJUDよりも大きいか否かを判別する(ステップ9)。この第1判定値PCYLJUDは、例えば、エンジン3において燃焼を行わずにクランクシャフト3aを回転させた場合に得られるべき筒内圧の所定の最大値(以下「非燃焼時筒内圧」という)に設定されている。
上記ステップ9の答がNOで、筒内圧PCYLが、第1判定値PCYLJUDすなわち非燃焼時筒内圧以下のときには、前記ステップ6を実行する。一方、ステップ9の答がYESで、PCYL>PCYLJUDのときには、筒内圧PCYLから第1判定値PCYLJUDを減算することによって、筒内圧偏差DPCYLを算出する(ステップ10)。次いで、算出した筒内圧偏差DPCYLを、それまでに得られている筒内圧偏差の積算値SDPCYLに加算することによって、今回の積算値SDPCYLを算出する(ステップ11)。
次に、算出した積算値SDPCYLが所定の第2判定値SDPCYLJUDよりも大きいか否かを判別する(ステップ12)。上述した算出方法から明らかなように、積算値SDPCYLは、筒内圧PCYLと非燃焼時筒内圧との偏差と、筒内圧PCYLが非燃焼時筒内圧を上回った回数の双方を反映した値として算出される。したがって、その値が大きいほど、異常燃焼が発生している可能性がより高いことを表す。したがって、このステップ12の答がNOで、積算値SDPCYL≦第2判定値SDPCYLJUDのときには、異常燃焼が発生していないと判定し、前記ステップ6に進み、スロットル弁6aの通常制御を実行する。
一方、上記ステップ12の答がYESで、SDPCYL>SDPCYLJUDのときには、異常燃焼が発生していると判定し、異常燃焼フラグF_CNGを「1」にセットする(ステップ13)。次いで、スロットル弁6aを全閉状態に制御し(ステップ14)、本処理を終了する。これにより、燃焼室への吸入空気の供給を停止することによって、異常燃焼を強制的に停止し、エンジン3の出力を値0に制御する。
また、上記ステップ13により、異常燃焼フラグF_CNGが「1」にセットされると、その後、減速F/Cが終了するまでは、前記ステップ7の答がYESになり、その場合には、上記ステップ14を実行し、スロットル弁6aの全閉制御を継続する。
一方、前記ステップ8の答がYES(TMF/C≧TMREF)で、減速F/Cの開始後、異常燃焼が発生していると判定されることなく、所定時間TMREFが経過したときには、前記ステップ4以降を実行する。このように、前記ステップ9〜12による異常燃焼判定は、減速F/Cの開始後、所定時間TMREFが経過した時点で打ち切られる。
以上のように、本実施形態によれば、減速F/C中に検出された筒内圧PCYLを出力パラメータとして用い、異常燃焼の発生を判定するので、この判定を精度良く適切に行うことができる。また、異常燃焼の実際の発生の有無を判定できるので、異常燃焼の発生を予測する従来と異なり、エンジン3の不要な停止を防止することができる。さらに、減速F/C中に異常燃焼の発生を判定するとともに、異常燃焼が発生していると判定したときに、出力を値0に制御するので、異常燃焼によるエンジン3の暴走を即座にかつ確実に防止することができる。また減速F/C状態を利用し、判定のための運転状態を作り出すことなく、判定を行えるとともに、判定の実行頻度を十分に確保することができる。さらに、既存の筒内圧センサ11を異常燃焼判定に用いるので、部品を新たに設ける必要もなく、したがって、コスト増を伴わずに判定を行うことができる。
また、前述したように、積算値SDPCYLには、筒内圧PCYLと非燃焼時筒内圧との偏差と、筒内圧PCYLが非燃焼時筒内圧を上回った回数の双方が反映される。そのような積算値SDPCYLと第2判定値SDPCYLJUDとの比較結果に基づいて異常燃焼判定を行うことによって、判定の信頼性を高めることができる。さらに、異常燃焼判定を、減速F/Cの開始後、所定時間TMREFが経過した時点で打ち切る。これにより、筒内圧PCYLが第1判定値PCYLJUDを上回る状況が散発的に発生したような場合に、長期間にわたって演算した積算値SDPCYLが第2判定値SDPCYLJUDを上回ることによって異常燃焼が発生していると誤判定するという事態を、回避することができる。
次に、図3を参照しながら、本発明の第2実施形態による異常燃焼の判定処理について説明する。出力パラメータとして、上述した第1実施形態では、筒内圧PCYLを用いているのに対し、本実施形態では、エンジン回転数NEが用いられる。また、図3において、第1実施形態による図2の処理と同じ実行内容の部分については、同じステップ番号を付している。以下、図2の処理と異なる実行内容の部分を中心として、説明するものとする。なお、本処理は、所定時間ごとに実行される。
本処理では、まず、前記ステップ1を実行することなく、ステップ19および20において、アクセル開度APがほぼ値0であるか否か、およびシフトレバーのシフト位置(POSI)がN(ニュートラル)であるか否かを、それぞれ判別する。これらの答のいずれかがNOのときには、ステップ21および22において、アップカウント式のF/CNタイマのタイマ値TMF/CN、および回転数偏差の積算値SDNEを、それぞれ値0にリセットし、前記ステップ5および6を実行する。このように、シフトレバーのシフト位置がNでないとき、すなわち、クランクシャフト3aおよび車輪が互いに連結されているときには、異常燃焼判定が実行されない。これは、本処理では、エンジン3の出力パラメータとしてエンジン回転数NEを用いて異常燃焼判定を行うので、車輪の回転によるエンジン回転数NEへの影響を排除することによって、誤判定を防止するためである。
一方、上記ステップ19および20の答がいずれもYESのとき、すなわち、車両の走行中または停止中において、前述したアイドルF/B制御が実行されているときには、前述したアイドル時F/C中であるか否かを判別する(ステップ23)。この答がNOのときには、上記ステップ21以降を実行する。
一方、上記ステップ23の答がYESで、アイドルF/B制御中にアイドル時F/Cが行われているときには、前記ステップ7を実行する。ステップ7の答がNO(F_CNG=0)で、今回のアイドルF/B制御中に異常燃焼が発生しているという判定がなされていないときには、上記ステップ21でリセットしたF/CNタイマのタイマ値TMF/CNが、第1所定時間TM1(例えば2sec)以上でかつ第2所定時間TM2(例えば3sec)よりも小さいか否かを判別する(ステップ24)。
上記ステップ24の答がNOのとき、すなわち、アイドルF/B制御中にアイドル時F/Cが実行された後、第1所定時間TM1が経過していないとき、または、第2所定時間TM2が経過したときには、前記ステップ22以降を実行する。このように、第1所定時間TM1が経過した後に異常燃焼判定を行うのは、アイドル時F/Cにより低下するエンジン回転数NEが安定するのを待って、判定を行うためである。また、異常燃焼が発生していると判定されることなく、第2所定時間TM2が経過したときには、ステップ24によって、第1実施形態と同様、異常燃焼判定が打ち切られる。
一方、ステップ24の答がYESで、アイドルF/B制御中にアイドル時F/Cが実行された後、第1所定時間TM1が経過し、かつ第2所定時間TM2が経過していないときには、エンジン回転数NEが所定の第3判定値NEJUDよりも高いか否かを判別する(ステップ25)。この第3判定値NEJUDは、アイドル回転数NEIDLEよりも大きな所定値、例えば、1500rpmに設定されている。
上記ステップ25の答がNOで、エンジン回転数NEが第3判定値NEJUD以下のときには、前記ステップ6を実行する。一方、ステップ25の答がYESで、エンジン回転数NEが第3判定値NEJUDよりも高いときには、エンジン回転数NEから第3判定値NEJUDを減算することによって、回転数偏差DNEを算出する(ステップ26)。次いで、算出した回転数偏差DNEをそれまでに得られている回転数偏差の積算値SDNEに加算することによって、今回の積算値SDNEを算出する(ステップ27)。次に、算出した積算値SDNEが所定の第4判定値SDNEJUDよりも大きいか否かを判別する(ステップ28)。
エンジン回転数NEが第3判定値NEJUDを上回っているという状況(ステップ25:YES)は、アイドル回転数NEIDLEへのエンジン回転数NEのフィードバック制御中、車輪側との連結が解かれ、かつ燃料の供給が停止されているにもかかわらず、NEがNEIDLEよりも大きな第3判定値NEJUDを未だに上回っているという状況であり、その原因が異常燃焼である可能性が高い。また、上述した算出方法から明らかなように、積算値SDNEは、エンジン回転数NEと第3判定値NEJUDとの偏差、およびエンジン回転数NEが第3判定値NEJUDを上回った回数の双方を反映した値として算出される。したがって、その値が大きいほど、異常燃焼が発生している可能性がより高いことを表す。
したがって、上記ステップ28の答がNOで、積算値SDNE≦第4判定値SDNEJUDのときには、異常燃焼が発生していないと判定し、前記ステップ6を実行する。一方、ステップ28の答がYESで、SDNE>SDNEJUDのときには、異常燃焼が発生していると判定し、前述した第1実施形態と同様、異常燃焼フラグF_CNGを「1」にセットする(ステップ13)とともに、スロットル弁6aを全閉状態に制御する(ステップ14)ことによって、異常燃焼を強制的に停止し、エンジン3の出力を値0に制御する。
以上のように、本実施形態によれば、アイドルF/B制御中でかつアイドル時F/C時に検出されたエンジン回転数NEを出力パラメータとして用い、異常燃焼の発生を判定するので、この判定を適切に行うことができる。また、第1実施形態と同様、異常燃焼の実際の発生の有無を判定できるとともに、アイドル時F/C中に異常燃焼の発生を判定し、そのように判定したときに、出力を値0に制御する。さらに、アイドル時F/C状態を利用し、異常燃焼判定を行うとともに、既存のクランク角センサ12を異常燃焼判定に用いる。以上により、第1実施形態の効果を同様に得ることができる。
また、前述したようにして算出した積算値SDNEと第4判定値SDNEJUDとの比較結果に基づいて異常燃焼判定を行うので、判定の信頼性を高めることができる。さらに、第1実施形態と同様、異常燃焼判定をアイドル時F/Cの開始後、第2所定時間TM2が経過した時点で打ち切る。これにより、エンジン回転数NEが第3判定値NEJUDを上回る状況が散発的に発生したような場合に、長期間にわたって演算した積算値SDNEが第4判定値SDNEJUDを上回ることによって異常燃焼が発生していると誤判定するという事態を、回避することができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、本実施形態では、出力パラメータとして、筒内圧PCYLまたはエンジン回転数NEを用いているが、エンジン3の出力を表すパラメータであれば、これらに限らず、他の適当なパラメータを用いてもよく、例えば気筒C内の温度や排ガスの温度を用いてもよい。
また、本実施形態では、異常燃焼が発生していると判定されたときに、エンジン3の出力を値0に制御しているが、出力を低減するようにしてもよい。さらに、本実施形態では、制限手段による出力の制限を、スロットル弁開度THを制御することによって行っているが、これに限らず、他の適当な手法によって、例えば、エンジン3の吸気弁20(図1参照)の最大揚程を制御することにより、吸入空気量を制限することによって行ってもよい。
また、第1実施形態において、筒内圧PCYLと比較される第1判定値PCYLJUDとして用いられる非燃焼時筒内圧を、次のようにして設定してもよい。例えば、非燃焼時筒内圧は、エンジン回転数NEに応じて変化するという特性を有するため、非燃焼時筒内圧とエンジン回転数NEとの関係を、実験結果などからマップ化し、このマップから検索した非燃焼時筒内圧を第1判定値PCYLJUDとして設定してもよい。この場合、エンジン回転数NEに対する非燃焼時筒内圧の変化特性に応じて第1判定値PCYLJUDを適切に設定できるので、異常燃焼判定の精度を向上させることができる。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
本実施形態による制御装置を、これを適用した内燃機関とともに概略的に示す図である。 第1実施形態による異常燃焼の判定処理を示すフローチャートである。 第2実施形態による異常燃焼の判定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 制御装置
2 ECU(出力パラメータ検出手段、燃料供給停止手段、異常燃焼判定手段、
出力制限手段)
3 エンジン
4 インジェクタ(燃料供給停止手段)
6 スロットル弁機構(出力制限手段)
C 気筒
11 筒内圧センサ(出力パラメータ検出手段)
12 クランク角センサ(出力パラメータ検出手段)
PCYL 筒内圧(出力パラメータ、気筒内の圧力)
NE エンジン回転数(出力パラメータ)

Claims (3)

  1. 内燃機関における燃焼によって発生する出力を表す出力パラメータを検出する出力パラメータ検出手段と、
    前記内燃機関の運転中に前記内燃機関への燃料の供給を一時的に停止する燃料供給停止手段と、
    当該燃料供給停止手段により前記内燃機関への燃料供給が停止されているときに検出された前記出力パラメータに基づいて、前記内燃機関において燃料によらない異常燃焼が発生しているか否かを判定する異常燃焼判定手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記異常燃焼判定手段により前記異常燃焼が発生していると判定されたときに、前記内燃機関の出力を制限する出力制限手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記出力パラメータ検出手段は、前記出力パラメータとして前記内燃機関の気筒内の圧力を検出する筒内圧センサであることを特徴とする、請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
JP2005299442A 2005-10-13 2005-10-13 内燃機関の制御装置 Pending JP2007107458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005299442A JP2007107458A (ja) 2005-10-13 2005-10-13 内燃機関の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005299442A JP2007107458A (ja) 2005-10-13 2005-10-13 内燃機関の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007107458A true JP2007107458A (ja) 2007-04-26

Family

ID=38033512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005299442A Pending JP2007107458A (ja) 2005-10-13 2005-10-13 内燃機関の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007107458A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8234908B2 (en) 2010-05-28 2012-08-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for determining abnormal combustion in internal combustion engine
JP2015124848A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 三菱重工業株式会社 油圧機械の診断システム及び診断方法並びに油圧トランスミッション及び風力発電装置
JP5915819B1 (ja) * 2015-03-04 2016-05-11 日産自動車株式会社 内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04132863A (ja) * 1990-09-21 1992-05-07 Nippondenso Co Ltd エンジンの失火検出装置
JPH06101560A (ja) * 1992-09-17 1994-04-12 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
WO2002031324A1 (fr) * 2000-10-13 2002-04-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Dispositif de controle des emissions d"echappement d"un moteur a combustion interne
JP2005083314A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Fujitsu Ten Ltd 内燃機関のノッキング検出装置
JP2005201211A (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Kokusan Denki Co Ltd 内燃機関用点火装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04132863A (ja) * 1990-09-21 1992-05-07 Nippondenso Co Ltd エンジンの失火検出装置
JPH06101560A (ja) * 1992-09-17 1994-04-12 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンの燃焼状態検出装置
WO2002031324A1 (fr) * 2000-10-13 2002-04-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Dispositif de controle des emissions d"echappement d"un moteur a combustion interne
JP2005083314A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Fujitsu Ten Ltd 内燃機関のノッキング検出装置
JP2005201211A (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Kokusan Denki Co Ltd 内燃機関用点火装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8234908B2 (en) 2010-05-28 2012-08-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for determining abnormal combustion in internal combustion engine
JP2015124848A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 三菱重工業株式会社 油圧機械の診断システム及び診断方法並びに油圧トランスミッション及び風力発電装置
JP5915819B1 (ja) * 2015-03-04 2016-05-11 日産自動車株式会社 内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法
WO2016139784A1 (ja) * 2015-03-04 2016-09-09 日産自動車株式会社 内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法
KR101794489B1 (ko) 2015-03-04 2017-11-06 닛산 지도우샤 가부시키가이샤 내연 기관의 제어 장치 및 내연 기관의 제어 방법
CN107407224A (zh) * 2015-03-04 2017-11-28 日产自动车株式会社 内燃机的控制装置以及内燃机的控制方法
RU2662794C1 (ru) * 2015-03-04 2018-07-31 Ниссан Мотор Ко., Лтд. Устройство управления двигателем внутреннего сгорания и способ управления двигателем внутреннего сгорания
US10174705B2 (en) 2015-03-04 2019-01-08 Nissan Motor Co., Ltd. Internal combustion engine control device and internal combustion engine control method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5209454B2 (ja) 内燃機関の停止時に点火を停止する時期を制御する装置
US7562650B2 (en) Start-up control apparatus for an internal combustion engine
US7415955B2 (en) Starting system for internal combustion engine
US7121233B2 (en) Control apparatus for an internal combustion engine
JP4811304B2 (ja) 車両用エンジンの自動停止装置
JP4291762B2 (ja) エンジン停止制御装置及びそれを搭載した車両
JP3506042B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5985499B2 (ja) ノックセンサの故障診断装置及び故障診断方法
JP4385940B2 (ja) 内燃機関装置およびこれを搭載する自動車並びに内燃機関の運転停止方法
CN105863858A (zh) 发动机起动装置
JP2008163790A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4120614B2 (ja) 内燃機関の始動制御装置
JP2007107458A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4104848B2 (ja) 内燃機関の吸気系故障診断装置およびフェールセーフ装置
JP2012136980A (ja) エンジン回転停止制御装置
JP5790594B2 (ja) 内燃機関のラフアイドル検出装置
JP6271957B2 (ja) エンジン回転数演算装置、及び、エンジン制御装置
JP2013117206A (ja) 車両用内燃機関の制御装置
JP4811305B2 (ja) 車両用エンジンの自動停止装置
JP4788277B2 (ja) 自動車用内燃機関の制御装置
JP3478170B2 (ja) 内燃機関のアイドル回転数制御装置
JP4759622B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4483888B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2000345897A (ja) 内燃機関の回転数制御装置
JP2010025086A (ja) 内燃機関のスロットル制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091102

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100209

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20100324

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100907