JP4104848B2 - 内燃機関の吸気系故障診断装置およびフェールセーフ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットルバルブ下流の吸気圧力の検出値に基づいて燃料噴射量を制御する内燃機関において、スロットルバルブ下流の空気漏れ有無の故障診断を行う技術および該故障時に行うフェールセーフ制御の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、機関のスロットルバルブ吸気圧力と機関回転速度とから燃料噴射量を求めるDジェトロ方式と呼ばれる電子制御燃料噴射装置が知られている(特開昭58−206624号公報等参照)。
また、前記Dジェトロ方式において、スロットルバルブ下流の吸気系で蒸発燃料やブローバイガスの導入管、プレッシャレギュレータやブレーキ倍力装置への負圧供給管などのシール機能低下により空気漏れを生じると、吸気圧力の検出値が増大するため、該吸気圧力を基本として設定される燃料噴射量が増量され、機関回転速度が予期せぬ上昇を生じてしまう。因みに、スロットルバルブ上流の吸入空気流量を検出して燃料噴射量を設定するLジェトロ方式と呼ばれる電子制御燃料噴射装置の場合、同様の空気漏れを生じた場合、該漏れ分は検出されないので、実際の吸入空気流量の増量に対して燃料噴射量が増量されず空燃比リーンとはなるが、機関出力自体に大きな変化はないため許容される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、Dジェトロ方式により推定される第1の吸入空気量と、スロットルバルブ開度と機関回転速度の検出値に基づく第2の吸入空気量との比較によって空気漏れを診断するようにしたものがある(特開平2−305348号公報)。しかし、従来は空気漏れによって燃料噴射量が増大することによる実際の運転状態への影響を考慮することなく診断を行っているため、該診断結果に応じて必要以上にフェールセーフが行われて運転性能を損ねたり、逆にこのような過剰なフェールセーフを抑えるように空気漏れ判定のしきい値を大きくしすぎることにより、必要なフェールセーフへの移行が遅れてしまうことがあった。
【0004】
また、空気漏れ発生時のフェールセーフ制御も良好に行われていなかった。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、空気漏れの故障診断および該空気漏れ発生時のフェールセーフ制御を適切に行うようにした内燃機関の吸気系故障診断およびフェールセーフ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明は、
スロットルバルブ下流の吸気圧力と機関回転速度の検出値に基づき推定される第1の吸入空気量に応じて燃料噴射量を制御する内燃機関であって、
前記第1の吸入空気量が、スロットルバルブ開度と機関回転速度の検出値に基づき推定した第2の吸入空気量よりしきい値以上大きいときに、スロットルバルブ下流の吸気系における空気漏れが有ると診断する一方、
前記しきい値を、漏れ空気量に対する車両加速度が一定となるように車速が大きいほど大きい値に設定し、またはこの値を負荷が大きいほど大きくなるように補正した値に設定することを特徴とする。
【0006】
請求項1に係る発明によると、
スロットルバルブ下流の吸気系に空気漏れを生じると、該漏れ部分からの空気が導入されて吸入空気量が増大する。これに伴い、スロットルバルブ下流の吸気圧力(絶対圧)が増大するので、該吸気圧力を基本として算出される第1の吸入空気量も前記増量分を検出して増大する。
【0007】
一方、スロットルバルブ開度の検出値では前記空気漏れによる吸入空気量の増量を検出できず、したがって、該スロットルバルブ開度と機関回転速度とに基づいて算出される第2の吸入空気量は前記増量分を含んでいない。
したがって、前記空気漏れ発生時には前記第1の吸入空気量は第2の吸入空気量より大きくなると予測できるので、両者を比較することで空気漏れの有無を診断可能である。
【0008】
しかし、同一の漏れ空気量に対する車両加速度は車速に応じて異なるので、該車速に基づいて、空気漏れ診断の判定用のしきい値を、漏れ空気量に対する車両加速度が一定となるように車速が大きいほど大きい値に設定することで、同等の異常感で故障と診断することができる。
また、同一車速走行時でもドライバーが加速を要求して負荷が大きくなっているときは、加速を予測しているので空気漏れによる加速を生じてもあまり異常とは感じないので、しきい値を大きくしてもよいと考えられる。そこで、車速と負荷とに基づいてしきい値を設定することで、ドライバーの要求に、より見合った診断を行うことができる。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、
前記空気漏れの診断を、前記第1の吸入空気量または第2の吸入空気量の検出に用いるセンサの故障時、機関回転速度が所定値未満の低速時、クランキング時のいずれかの条件が成立しているときは、禁止することを特徴とする。
請求項2に係る発明によると、
第1の吸入空気量及び第2の吸入空気量を検出するためのセンサが故障しているときは、正常に吸入空気量を検出できず、両者の比較による診断を正しく行えないので診断を禁止する。
【0010】
また、エンストに至る低速時はエンストしてしまうので空気漏れの診断が必要なく、クランキング時はニュートラル状態で行われるため機関回転速度が上昇しても問題がならず、やはり診断の必要がないので、診断を禁止する。
また、請求項3に係る発明は、
前記吸気系故障診断装置によって、前記空気漏れが有ると診断されたときに、第2の吸入空気量に基づく燃料噴射量の制御と、フューエルカット制御との少なくとも一方を実行すること特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明によると、
第1の吸入空気量と第2の吸入空気量との比較によって空気漏れが有ると診断されたときに、第2の吸入空気量に基づく燃料噴射量の制御を行うと、第2の吸入空気量は前記空気漏れ分を含んでいないので、空気漏れ分相当の燃料噴射量の増量を防止でき、出力増大によって機関回転速度が過大となることを防止できる。
【0012】
また、同じく空気漏れが有ると診断されたときに、フューエルカット制御を行うことにより、機関出力を低減でき機関回転速度が過大となることを防止できる。
また、請求項4に係る発明は、
前記空気漏れが有ると診断されたときに、第2の吸入空気量に基づく燃料噴射量の制御とフューエルカット制御とを併用する場合は、フューエルカット制御への移行を、第2の吸入空気量に基づく燃料噴射量の制御より後に行うこと特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明によると、
前記第2の吸入空気量に基づく燃料噴射量の制御を行った後、さらに空気漏れ故障が継続する場合は、前記第2の吸入空気量に基づく燃料噴射量の制御によるリーン燃焼で排気浄化触媒に損傷を与えることが懸念されるので、フューエルカット制御へ移行して該排気浄化触媒への損傷を未然に防止する。
【0014】
また、請求項5に係る発明は、
前記フューエルカット制御は、運転条件によりフューエルカット気筒数を変更する機能を持つことを特徴とする。
請求項5に係る発明によると、
空気漏れによる機関出力の増大が特に大きいときはフューエルカット気筒数を多くし、最大で全気筒フューエルカットまで行う必要があるが、機関出力の増大がそれほど大きくないときは、フューエルカット気筒数を少なくして必要最小限の出力を確保してエンストを防止したい要求がある。そこで、運転条件によりフューエルカット気筒数を変更することにより、前記要求を満たすことができる。
【0015】
また、請求項6に係る発明は、
前記フューエルカット気筒数を変更する運転条件の判定を、アクセル開度、機関回転速度、アイドル運転の検出によって行うことを特徴とする。
請求項6に係る発明によると、
例えば、アイドル時は機関回転速度に基づいてフューエルカット気筒数を変更し、非アイドル時は機関回転速度とアクセル開度に基づいてフューエルカット気筒数を変更するなどすれば、前記要求をきめ細かく満たすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は実施の形態における内燃機関のシステム構成図である。
この図1において、車両に搭載される内燃機関1の各気筒の燃焼室には、エアクリーナ2,吸気通路3,モータで開閉駆動される電子制御式スロットルバルブ4を介して空気が吸入される。
【0018】
各気筒の燃焼室内に燃料(ガソリン)を直接噴射する電磁式の燃料噴射弁5が設けられており、該燃料噴射弁5から噴射される燃料と前記吸入される空気とによって燃焼室内に混合気が形成される。
燃料噴射弁5は、コントロールユニット20から出力される噴射パルス信号によりソレノイドに通電されて開弁し、所定圧力に調圧された燃料を噴射する。そして、噴射された燃料は、吸気行程噴射の場合は燃焼室内に拡散して均質な混合気を形成し、また圧縮行程噴射の場合は点火栓6回りに集中的に層状の混合気を形成する。燃焼室内に形成される混合気は、点火栓6により着火燃焼する。
【0019】
但し、内燃機関1を上記の直接噴射式ガソリン機関に限定するものではなく、吸気ポートに燃料を噴射する構成の機関であってもよい。
機関1からの排気は排気通路7より排出され、該排気通路7には排気浄化用の触媒8が介装されている。
また、燃料タンク9にて発生した蒸発燃料を燃焼処理する蒸発燃料処理装置が設けられている。
【0020】
キャニスタ10は、密閉容器内に活性炭などの吸着剤11を充填したもので、燃料タンク9から延設される蒸発燃料導入管12が接続されている。従って、燃料タンク9にて発生した蒸発燃料は、前記蒸発燃料導入管12を通って、キャニスタ10に導かれ吸着捕集される。
また、キャニスタ10には、新気導入口13が形成されると共に、パージ配管14が導出され、前記パージ配管14には、コントロールユニット20からの制御信号によって開閉が制御されるパージ制御弁15が介装される。
【0021】
上記構成において、パージ制御弁15が開制御されると、機関1の吸入負圧がキャニスタ10に作用する結果、新気導入口13から導入される空気によってキャニスタ10の吸着剤11に吸着されていた蒸発燃料がパージされ、パージエアがパージ配管14を通って吸気通路3のスロットルバルブ4下流に吸入され、その後、機関1の燃焼室内で燃焼処理される。
【0022】
コントロールユニット20は、CPU,ROM,RAM,A/D変換器及び入出力インターフェイス等を含んで構成されるマイコンを備え、各種センサからの入力信号を受け、これらに基づいて演算処理して、燃料噴射弁5,点火栓6,パージ制御弁15などの作動を制御する。
前記各種センサとして、機関1のクランク角を検出するクランク角センサ21、カム軸から気筒判別信号を取り出すが設けられており、前記クランク角センサ21からの信号に基づき機関の回転速度NRPMが算出される。
【0023】
この他、スロットルバルブ4下流の吸気コレクタ部17で、吸気圧力を検出する吸気圧センサ23、吸気温度を検出する吸気温センサ31、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)APOを検出するアクセルセンサ24、スロットルバルブ4の開度TPOを検出するスロットルセンサ25、機関1の冷却水温Twを検出する水温センサ26、排気中の酸素濃度に応じて燃焼混合気の空燃比を検出する空燃比センサ27、車速VSPを検出する車速センサ28などが設けられている。前記スロットルセンサ25には、所定のスロットルバルブ開度以下でONとなってアイドル状態を検出するアイドルスイッチが付属されている。
【0024】
前記コントロールユニット20は、前記吸気圧センサ23で検出される吸入負圧PBE(吸気管圧力)とクランク角センサ21からの信号に基づき算出される機関回転速度Neを基本的なパラメータとして推定される吸入空気量(以下第1吸入空気量という)に見合った燃料噴射量を演算し、該燃料噴射量に応じて燃料噴射弁5を制御する。いわゆるDジェトロ方式である。
【0025】
また、スロットルバルブ下流の吸気系における空気漏れの有無を、前記第1の吸入空気量AVTPR0と、前記スロットルバルブの開度TPOと機関回転速度Neを基本的なパラメータとして推定した第2の吸入空気量TPQH0と、の比較によって診断する。
ここで、本発明では、上記空気漏れの診断を以下のようにして高精度に実行する。
【0026】
以下、前記空気漏れの診断と該診断結果に応じたフェールセーフ制御を、フローチャートにしたがって説明する。
メインフローを示す図2において、ステップ1では、該空気漏れの診断条件が成立しているか否かを判別する。具体的には、イグニッションスイッチがON、スタータスイッチがOFF、第1の吸入空気量AVTPR0及び第2の吸入空気量TPQH0を検出するためのセンサ類が故障していないこと、機関回転速度Neが所定値以上であること等を全て満たしたときに、診断条件が成立していると判断する。
【0027】
すなわち、イグニッションスイッチがONされている機関運転状態であることは当然として、第1の吸入空気量AVTPR0及び第2の吸入空気量TPQH0を検出するためのセンサ類(吸気圧センサやスロットルセンサ)が故障していないことは、正常な吸入空気量検出値での比較でなければ正しい診断を行えないからである。
【0028】
また、スタータスイッチがOFFつまり非クランキング時であるのは、クランキング時はニュートラル状態で行うので機関回転速度が上昇しても問題がなく、機関回転速度Neが所定値以上であるのは、所定値未満の低速時はエンストに至るときであり機関回転速度が上昇することはないので、いずれも診断が必要ないからである。
【0029】
ステップ1で空気漏れの診断条件が成立していると判断したときは、ステップ2へ進み、診断条件不成立時はこのフローを終了する。
ステップ2では、Dジェトロ方式により第1の吸入空気量AVTPR0を算出する。
ステップ3では、スロットルバルブ開度および機関回転速度を基本として第2の吸入空気量TPQH0を算出する。
【0030】
ステップ4では、前記第1の吸入空気量AVTPR0と第2の吸入空気量TPQH0とを比較してスロットルバルブ下流の吸気系の空気漏れの有無を診断し、空気漏れが有ると診断されたときは、ステップ5へ進み後述するようなフェールセーフ制御を行う。
本発明にかかる診断方式およびフェールセーフ制御の詳細は後述する。
【0031】
次に、前記ステップ2におけるDジェトロ方式による第1の吸入空気量AVTPR0の算出を、図3のフローチャートにしたがって説明する。
ステップ11では、吸気圧センサ23により検出される吸気圧力PBEと、クランク角センサ21からの信号に基づき検出される機関回転速度Neと、機関運転停止状態等に吸気圧センサ23で検出される大気圧ALT(コスト高につくが勿論大気圧センサを備えて検出してもよく、運転中に変化する大気圧の検出も可能となる)と、吸気温センサ31により検出される吸気温度TAFを読み込む。
【0032】
ステップ12では、吸気圧力PBEと機関回転速度Neとに基づいて、内部EGR分に対応する吸入効率補正値KNをマップからの検索等によって算出する。ステップ13では、同じく吸気圧力PBEと機関回転速度Neとに基づいて、排圧PEXをマップからの検索等によって算出する。
前記排圧PEXは大気圧に対する差圧として設定されるので、ステップ14では、該排圧PEXに大気圧ALTを加算し、合計した絶対圧としての排圧(PEX+ALT)を、前記吸入効率補正値KNに乗じることで、内部EGR分圧力PIEGRを算出する。
【0033】
ステップ15では、吸気温センサ31により検出される吸気温度TAFに基づいて吸気温補正係数KTAHOS0を算出する。該吸気温補正係数KTAHOS0の詳細な算出の説明は省略するが、各マップのデータ値や係数等を、吸気温が基準温度(例えば25°C)のときのシリンダ内吸気温に適合させて設定しているので、実際の吸気温でのシリンダ内吸気温の変化による新気吸入割合を運転領域毎に補正する係数として算出されるものである。
【0034】
そして、ステップ16で、次式のように、前記吸気圧力PBEから前記内部EGR分圧力PIEGRを減算し、この減算した新気圧力分に前記吸気温補正係数KTAHOS0を乗じることによって、Dジェトロ方式による第1の吸入空気量AVTPR0を推定演算する。
AVTPR0=(PBE−PIEGR)×KTAHOS0
次に、前記ステップ3におけるスロットルバルブの開度TPOと機関回転速度Neを基本的なパラメータとする第2の吸入空気量TPQH0の算出を、図4,図5のフローチャートにしたがって説明する。
【0035】
ステップ21では、スロットルセンサ25によって検出されたスロットルバルブ開度TPOと、前記吸気圧力PBE、機関回転速度Ne、大気圧ALT、吸気温度TAFを読み込む。ただし、スロットルセンサ25の故障等によってスロットル開度を走行に必要最小限の出力を確保できるデフォルト開度に制御しているときは、該デフォルト開度をスロットルバルブ開度TPOとして読み込む。
【0036】
ステップ22では、前記スロットルバルブ開度TPOから、後述するスロットルバルブの詰まりに対するオフセット学習により得られた学習値TPOFQADを減算して補正してTPODQLとする。
ステップ23では、前記補正されたスロットルバルブ開度TPODQLを図示のマップからの検索等によりスロットル開口面積AADJに変換する。
【0037】
ステップ24では、前記スロットル開口面積AADJを、機関回転速度Neと排気量VOL#とで除算して得られる状態量AANVDJを算出する。
ステップ25では、前記状態量AANVDJを図示マップからの検索等により体積流量比QH0DJに変換する。
ステップ26以降では、前記第2の吸入空気量TPQH0相当値である体積流量比QH0DJに、D−ジェトロ方式の第1の吸入空気量AVTPR0と位相合わせするための位相遅れ補正を行う。すなわち、D−ジェトロ方式で算出される第1の吸入空気量AVTPR0は、過渡時のマニホールド部内の圧力変化に遅れがあるのに対し、スロットルバルブ開度を基本として算出される第2の吸入空気量TPQH0は、過渡時の遅れが無いため、位相合わせのために、以下のように位相遅れ補正を行う。
【0038】
ステップ26では、前記体積流量比QH0DJを、該体積流量比を位相遅れ補正した値(最新値)QCYLDJと比較する。
そして、QH0DJ≧QCYLDJのときは、ステップ27へ進んで、該体積流量比QH0DJと機関回転速度Neとに基づいて、加速時用の加重平均重み係数FLADXをマップから検索し、QH0DJ<QCYLDJのときは、ステップ28へ進んで、同じくQH0DJとNeとに基づいて、減速時用の加重平均重み係数FLADXをマップから検索する。
【0039】
そして、ステップ29で、体積流量比QH0DJに対して次式のように前記加重平均重み係数FLADXを用いた加重平均演算により位相遅れ補正を行い、補正値QCYLDJを算出する。
QCYLDJ=(1−FLADX)・QCYLDJz+FLADX
QCYLDJzはQCYLDJの前回算出値
ステップ30では、前記補正値QCYLDJに、後述するように第1の吸入空気量AVTPR0と比較するためゲイン(=100%/TPGAIN)を乗じて調整し、さらにステップ31で大気圧補正係数(=大気圧検出値ALT/基準大気圧BASEALT#)を乗じて大気圧補正を行い、ステップ32で吸気温度補正係数[=基準吸気温度BASETAF#/(吸気温度検出値TAF+273)]を乗じて吸気温度補正を行い、質量流量に換算して第2の吸入空気量TPQH0とする。
【0040】
次に、前記スロットルバルブの詰まりに対するオフセット学習を、図6のフローチャートにしたがって説明する。
ステップ41では、該オフセット学習を実行する条件が成立しているかを判定する。
具体的には、以下の各条件が全て成立した状態が所定時間DLTOQLF♯以上継続したときに学習を実行する。
【0041】
該学習実行条件を以下に示す(自明や本質的でない条件は省略)。
a.吸気圧センサ、スロットルセンサ、水温センサが故障診断でいずれも故障と診断されていない。
b.スロットルバルブの全閉位置学習が終了していること。
c.水温、負荷(基本燃料噴射量Tpで代表)、機関回転速度、スロットルバルブ開度の各変化量が所定以下の定常状態であること。
【0042】
d.アイドル回転速度制御を実行中であること。
ステップ41で前記詰まりに対する学習条件が成立と判定されたときは、
ステップ42以降へ進んで、該学習を実行する。
該学習は、前記第2の吸入空気量TPQH0を前記第1の吸入空気量AVTPR0と比較して行う。すなわち、スロットルバルブの詰まりが増大すると、開口面積が減少することにより、実際の吸入空気量は減少する。しかし、スロットルバルブ開度の検出値TPOでは詰まりによる開口面積の減少を検出できないので、該検出値TPOに基づく第2の吸入空気量TPQH0は、詰まりによる減少分を検出できていない。
【0043】
一方、スロットルバルブ下流の吸気圧力PBEは、スロットルバルブの詰まりが増大すると吸気圧力PBEの低下(負圧の増大)として検出されるので、該吸気圧力PBEを基本とするDジェトロ方式により検出される第1の吸入空気量AVTPR0は、詰まりによる実際の吸入空気量の減少を検出できている。
そこで、前記第1の吸入空気量AVTPR0と第2の吸入空気量TPQH0とを比較しつつ、前記詰まりに対する学習を行う
ステップ42〜44で順次、前記第2の吸入空気量における位相補正前の体積流量比QH0DJに前記ゲイン(=100%/TPGAIN)、大気圧補正係数(=大気圧検出値ALT/基準大気圧BASEALT#)吸気温度補正係数[=基準吸気温度BASETAF#/(吸気温度検出値TAF+273)]を乗じて質量流量に換算した学習用吸入空気量GKTPQH0を算出する。
【0044】
ステップ45では、前記学習用吸入空気量GKTPQH0と前記第1の吸入空気量AVTPR0との偏差|GKTPQH0−AVTPR0|を、しきい値DTPTOG#と比較し、|GKTPQH0−AVTPR0|≦DTPTOG#と判定されたときは、基本学習値TPQLFを現在値TPQLF(-1)に維持し、学習更新は行わない。
【0045】
ステップ46で、|GKTPQH0−AVTPR0|>DTPTOG#と判定されたときは、ステップ39へ進み、次式により学習更新を行う。
TPQLF=TPQLF(-1)+GTOQLF#・(GKTPQH0−AVTPR0)
ステップ47では、前記基本学習値TPQLFを下限値TOQFMN#以上で上限値TOPFMX#以下に規制する。
【0046】
ステップ40では、次式のように前記基本学習値TPQLFにゲインKTPOFAD#を乗じ、かつ、この値を下限値0以上で上限値TPFQMX#以下に規制する。
TPOFQAD=TPQLF×KTPOFAD#
ただし、0≦TPOFQAD≦TPFQMX#
ここで、下限値を0以上とすることで、第2の吸入空気量TPQH0に対し、スロットルバルブの詰まりによる減少方向のみ学習値を更新するようにしており、これにより、空気漏れ発生時の誤学習を防止して空気漏れを検出できなくなることを防止できる。
【0047】
また、学習に用いる第2の吸入空気量として、前記位相補正前の値を用いることにより、過渡補正による影響で正しく学習できなくなることを防止できる。
次に、前記ステップ4における空気漏れ診断を、図7のフローチャートにしたがって説明する。
ステップ51では、車速VSPを読み込む。
【0048】
ステップ52では、第1の吸入空気量AVTPR0と第2の吸入空気量TPQH0との偏差DLDATP(=AVTPR0−TPQH0)を算出する。
ステップ53では、診断用のしきい値UAFSTPを設定する。
ステップ54では、前記偏差DLDATPと前記しきい値UAFSTPとを比較し、DLDATP>UAFSTPのときは、ステップ55で空気漏れが有ると診断し、診断フラグ#UAFSDJを1にセットし、DLDATP≦UAFSTPのときは、ステップ56で空気漏れが無く正常であると診断し、診断フラグ#UAFSDJを0にリセットする。
【0049】
ここで、前記ステップ53でのしきい値UAFSTPを、以下のように算出する。
図8は、各走行状態における漏れ空気量ΔQと、車両加速度ΔGとの関係を示す。図示のように車速が増大するほど、同一の漏れ空気量ΔQに対する車両加速度ΔGが小さくなる。つまり、低車速時(低負荷時)ほど全空気量Qに対する漏れ空気量ΔQの割合が大きくなるため、加速度ΔGが大きくなる。したがって、基本的には、低車速時はしきい値UAFSTPを小さく、高車速時はしきい値UAFSTPを大きくすることで、感覚的(加速感)に略同一レベルで故障と診断することができる。ただし、発進時(アイドル自走時)は、元々ドライバーに加速要求の意志があるので、特に、しきい値UAFSTPを大きくする方が要求に見合っている。
【0050】
図9〜図12は、上記の考え方に合わせて発進時と、所定車速以上の走行時とで2段階に診断用の車両加速度(図示発進時UAおよび走行時UA)を設定し、各走行時の正常時の負荷(吸入空気量)TPと設定加速度に達するときの(UAとなる)負荷TPとを示す。
前記第1の吸入空気量AVTPR0が空気漏れを含めた吸入空気量を検出するのに対し、第2の吸入空気量TPQH0は空気漏れを含まない正常時と同一の吸入空気量を検出するので、前記設定加速度に達するときの負荷UATPから正常時の負荷NTPを減算した値を、前記しきい値UAFSTPとすることで運転条件毎に適切な空気漏れ診断を行うことができる。
【0051】
また、上記は、車速のみでしきい値UAFSTPを設定したが、車速と負荷(第2の吸入空気量TPQH0、アクセル開度APO等)との組み合わせでしきい値UAFSTPを設定することもできる。すなわち、車速毎に定常時の基準負荷に対して実際の負荷が大きいときは加速要求があるので、前記空気漏れが有るとの診断がされにくくなるように、しきい値UAFSTPを大きく設定する。例えば、車速と負荷とのマップでしきい値UAFSTPを設定したり、車速のみで算出したしきい値UAFSTP0に補正係数K(例えば簡易的にK=APO/APOB:APOB=基準負荷相当のアクセル開度)を乗じて設定する。このようにすれば、ドライバーの要求に、より見合った診断を行える。
【0052】
次に、前記空気漏れの診断結果に基づく前記ステップ5のフェールセーフ制御について、図13のフローチャートにしたがって、説明する。
ステップ61では、機関回転速度Neと、負荷の代表値であるアクセル開度APOと、アイドルスイッチのON,OFF信号とを読み込む。
ステップ62では、前記診断フラグ#UAFSDJ=1の状態(DLDATP>UAFSTP)が、第1の設定時間TMUAFS#以上継続したかを判定する。ここで、第1の設定時間TMUAFS#は後述する第1のフェールセーフ制御を速やかに実行するように短い時間(数百ms程度)に設定してある。
【0053】
そして、DLDATP>UAFSTPの状態が第1の設定時間TMUAFS#以上継続したときは、ステップ63へ進んで第1のフェールセーフ制御を行う。前記第1のフェールセーフ制御は、燃料噴射量の制御を第2の吸入空気量TPQH0に基づいて行う処理である。該第2の吸入空気量TPQH0は、既述したように空気漏れ分を含まない値として算出されるので、燃料噴射量が該空気漏れ分によって増量されることがなく、機関出力が過大となって機関回転速度Neが過度に上昇(加速)することを防止できる。すなわち、結果的に、スロットルバルブ上流の吸入空気流量(空気漏れ分を含まない)を検出して燃料噴射量を制御するいわゆるLジェトロ方式と同様の制御となる。
【0054】
ステップ64では、再度偏差DLDATPとしきい値UAFSTPとを比較し、DLDATP≦UAFSTPとなったかを判定する。
ステップ64でDLDATP≦UAFSTPとなったと判定されたときは、ステップ65へ進んで、この状態が設定時間TMUAOK#以上継続したかを判定し、継続したときはステップ66へ進んで正常に復帰したと診断し、前記診断フラグ#UAFSDJを0にクリアする。
【0055】
一方、ステップ64での再度の判定で、DLDATP>UAFSTPに維持されていると判定されたときは、ステップ67へ進んでこの状態が第2の設定時間TMUADJ#以上継続したかを判定する。すなわち、前記第1のフェールセーフ制御を行うと、燃料噴射量の増量を防止して出力増大は防止できるが、実際の吸入空気量は空気漏れによって増大しているので、リーン燃焼することになり、リーン失火等でアフターファイアの発生による排気浄化触媒の損傷が懸念される。そこで、前記第2の設定時間TMUADJ#は、前記リーン燃焼の継続に伴うアフターファイアの発生を未然に防止できるように、前記第1の設定時間TMUAFS#に比較して十分大きい値(秒単位の値)に設定されている。
【0056】
ステップ67で、DLDATP>UAFSTPの状態が第2の設定時間TMUADJ#以上継続したと判定されたときは、ステップ68以降へ進んで第2のフェールセーフ制御としてフューエルカット制御を実行する。なお、診断フラグ#UAFSDJを0にリセットして、フューエルカットしない気筒については、第1の吸入空気量を用いて燃料噴射量を制御する。
【0057】
ステップ68では、アイドルスイッチがONであるアイドル状態かを判定し、アイドル状態と判定されたときは、ステップ69へ進んで機関回転速度Neに応じてフューエルカット気筒数を以下のように制御する。
機関回転速度Neが最低設定速度NDJCUT1#未満の低速時は、実質的に問題無いのでフューエルカット気筒数=0としてフューエルカットを禁止し、NDJCUT1#以上では、速度域が増大する毎にフューエルカット気筒数を増やしていき、上限設定速度を超えると全気筒フューエルカットを行うようにする。
【0058】
ステップ68で非アイドル状態と判定されたときは、ステップ70へ進んで機関回転速度Neとアクセル開度APOとに基づいてフューエルカット気筒数を制御する。具体的には、機関回転速度Neに対してはアイドル時と同様、高速域になるほどフューエルカット気筒数を増やしていき、最高設定速度以上では無条件で全気筒フューエルカットを行い、一方、アクセル開度APOに対してはアクセル開度が大きいときは同一速度域でもフューエルカット気筒数を減少するように制御する。
【0059】
このように、フューエルカット制御中、燃焼気筒では第1の吸入空気量に基づく燃料噴射量制御を行って設定空燃比で燃焼させてリーン燃焼を回避しつつ、出力を抑制することで安定したフェールセーフ制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における内燃機関のシステム構成図。
【図2】実施形態における空気漏れ診断のメインルーチンを示すフローチャート。
【図3】実施形態における第1の吸入空気量を算出するルーチンを示すフローチャート。
【図4】実施形態における第2の吸入空気量を算出するルーチンの前段を示すフローチャート。
【図5】実施形態における第2の吸入空気量を算出するルーチンの後段を示すフローチャート。
【図6】実施形態におけるスロットルバルブの詰まりに対する第2の吸入空気量の学習ルーチンを示すフローチャート。
【図7】上記空気漏れ診断の詳細なサブルーチンを示すフローチャート。
【図8】各走行状態における漏れ空気量と、車両加速度との関係を示す図。
【図9】アイドル自走時の正常状態での負荷量と、空気漏れにより故障診断されるときの負荷量とを示す図。
【図10】20Km/h走行時の正常状態での負荷量と、空気漏れにより故障診断されるときの負荷量とを示す図。
【図11】40Km/h走行時の正常状態での負荷量と、空気漏れにより故障診断されるときの負荷量とを示す図。
【図12】60Km/h走行時の正常状態での負荷量と、空気漏れにより故障診断されるときの負荷量とを示す図。
【図13】実施形態におけるフェールセーフ制御のサブルーチンを示すフローチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関
4…スロットルバルブ
5…燃料噴射弁
20…コントロールユニット
21…クランク角センサ
23…吸気圧センサ
25…スロットルセンサ
31…吸気温センサ
Claims (6)
- スロットルバルブ下流の吸気圧力と機関回転速度の検出値に基づき推定される第1の吸入空気量に応じて燃料噴射量を制御する内燃機関であって、
前記第1の吸入空気量が、スロットルバルブ開度と機関回転速度の検出値に基づき推定した第2の吸入空気量よりしきい値以上大きいときに、スロットルバルブ下流の吸気系における空気漏れが有ると診断する一方、
前記しきい値を、漏れ空気量に対する車両加速度が一定となるように車速が大きいほど大きい値に設定し、またはこの値を負荷が大きいほど大きくなるように補正した値に設定することを特徴とする内燃機関の吸気系故障診断装置。 - 前記空気漏れの診断を、前記第1の吸入空気量または第2の吸入空気量の検出に用いるセンサの故障時、機関回転速度が所定値未満の低速時、クランキング時のいずれかの条件が成立しているときは、禁止することを特徴とする請求項1の内燃機関の吸気系故障診断装置。
- 請求項1または請求項2に記載の吸気系故障診断装置によって、前記空気漏れが有ると診断されたときに、第2の吸入空気量に基づく燃料噴射量の制御と、フューエルカット制御との少なくとも一方を実行すること特徴とする内燃機関のフェールセーフ装置。
- 前記空気漏れが有ると診断されたときに、第2の吸入空気量に基づく燃料噴射量の制御とフューエルカット制御とを併用する場合は、フューエルカット制御への移行を、第2の吸入空気量に基づく燃料噴射量の制御より後に行うこと特徴とする請求項3に記載の内燃機関のフェールセーフ装置。
- 前記フューエルカット制御は、運転条件によりフューエルカット気筒数を変更する機能を持つことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の内燃機関のフェールセーフ装置。
- 前記フューエルカット気筒数を変更する運転条件の判定を、アクセル開度、機関回転速度、アイドル運転の検出によって行うことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1つに記載の内燃機関のフェールセーフ装置。
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