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JP2007106594A - シート処理装置、シート処理システム及び画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置、シート処理システム及び画像形成装置 Download PDF

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JP2007106594A JP2006001511A JP2006001511A JP2007106594A JP 2007106594 A JP2007106594 A JP 2007106594A JP 2006001511 A JP2006001511 A JP 2006001511A JP 2006001511 A JP2006001511 A JP 2006001511A JP 2007106594 A JP2007106594 A JP 2007106594A
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Abstract

【課題】シート処理装置を複数連結して使用する場合に正確に安定して用紙処理を行うことができ、しかも高速処理を可能とする。
【解決手段】用紙を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙に各種後処理を施す処理手段とを備えたシート処理装置を複数連結した用紙処理システムにおいて、連結接続される接続機と通信する通信モジュール131a,131b,132a,132b、133a,133b,133c,134a,135aと、前記通信モジュールを介して接続機毎の通信を任意のタイミングで行う制御モジュール131c、132c,133d,134b,135bと、上流機から受信した一部又は全ての各種信号を一時記憶する信号記憶手段131d,132d,133e,134c,135cとを備え、制御モジュールは用紙搬送中に上流機から各種信号を受信した時には、前記信号記憶手段に一時記憶し、搬送用紙の搬送位置に応じて一時記憶していた一部又は全ての各種信号を下流機に送信する。
【選択図】図5

Description

この発明は、複数台連結されて使用されるシート状記録媒体(記録紙、転写紙、OHPシートなど、以下、用紙と称する)の処理装置、このシート処理装置を連結して使用するシート処理システム、及びこのシート処理システムを備えた画像形成装置に関する。
この種の技術として例えば特許文献1ないし3に記載された発明が公知である。このうち特許文献1には、画像形成装置に複数台のシート取り扱い装置が接続されても、安定したシート取り扱い装置の制御方法を提供するために、画像形成装置と各シート取り扱い装置の間に当該シート取り扱い装置を制御する中継制御手段を設け、各シート取り扱い装置の機能毎に必要とする動作時間を判断して所定の時間が経過した後、後処理情報を各シート取り扱い装置に送信するようにした画像形成システムが記載されている。
また、特許文献2には、1つの周辺器に対して単一のホストが接続されている場合も、複数のホストが接続されている場合もホストシステムがタイムアウトするのを周辺機器側において防止することができ、複数のホストが接続されている場合、各ホストとの通信が遮断されないようにするために、周辺機器がデータを受信できない状態のときに前記周辺機器からホストシステムへビジー信号が出され、そのビジー信号を受けたホストシステムが所定のタイムアウト時間後にデータの送信を停止するようになっている情報通信方法において、周辺機器内において前記タイムアウト時間よりも短いタイムアウト防止時間を設定し、前記ビジー信号を出力した時からそのタイムアウト防止時間の計数を開始し、タイムアウト防止時間の経過後にビジー信号の出力を解除するようにした情報通信方法が記載されている。
さらに、特許文献3には、用紙後処理装置を多段に接続する場合に連結機構と制御ソフトウェアを簡略化できるようにするために、画像形成装置から排出された用紙を斜向させて、一方の側端を基準として第1段の用紙後処理装置に排紙する射向ユニットと、各用紙後処理装置にそれぞれ設けられ、上流の射向ユニット又は用紙後処理装置からの用紙を下流の用紙後処理装置に排出するように当該用紙後処理装置により制御される連結ユニットとを備えた用紙後処理システムが記載されている。
特開2003−307889号公報 特開平3−48358号公報 特開平5−105318号公報
ところで、用紙後処理機が複数連結されたシステムにおいて、各後処理周辺機に用紙情報(用紙サイズ、要求後処理内容、等)を通知するには、前記特許文献1に記載されているように中継制御手段を設け、中継制御手段が各用紙後処理装置の機能毎に必要とする動作時間を判断して所定の時間が経過後、用紙情報を各後処理周辺機に送信する発明が知られている。このように各後処理周辺機は用紙受け入れ前後にその用紙に対する用紙情報を受信することが望ましく、そうでない場合は高速で安定した用紙後処理が難しい。
しかし、前記特許文献1記載の発明では中継手段を設けており、コスト・スペース等の面で課題が残る。また、中継制御手段が各用紙後処理装置の機能毎に必要とする動作時間を判断しているが、機能毎に必要とする動作時間には搬送用紙のスリップ等によって通常ばらつきがあり、一定ではない。従って、このばらつきが大きい場合には正確なタイミングで用紙情報を送信することができなくなり、誤動作の原因となる。さらに、後処理周辺機の設計変更等により動作時間が変更になる場合は、中継手段の設計変更も同時に行わなければならなくなる。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、シート処理装置を複数連結して使用する場合に正確に安定して用紙処理を行うことができ、しかも高速処理を可能とすることにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、用紙を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙に各種後処理を施す処理手段とを備えたシート処理装置において、連結接続される接続機と通信する通信手段と、前記通信手段を介して接続機毎の通信を任意のタイミングで行う制御手段と、上流機から受信した一部又は全ての各種信号を一時記憶する記憶手段とを備え、前記制御手段は、用紙搬送中に上流機から各種信号を受信した時には、前記記憶手段に一時記憶し、搬送用紙の搬送位置に応じて一時記憶していた一部又は全ての各種信号を下流機に送信することを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記制御手段は、上流機から受信した複数の信号の受信順序が分かるように前記記憶手段に一時記憶させ、搬送用紙の搬送位置に応じて下流機に送信する際に、一部又は全ての受信信号の順序を変えないように送信することを特徴とする。
第3の手段は、第1又は第2の手段において、前記制御手段は、搬送用紙の搬送位置に応じて送信し、各用紙の受け渡しのタイミングを知らせる用紙受け渡し信号を含み、前記用紙受け渡し信号以外の信号は、前記用紙受け渡し信号との前後順序は変えずに用紙受け渡し信号の直前又は直後に連続して送信することを特徴とする。
第4の手段は、第3の手段において、前記受渡し信号として前記シート状記録媒体の先端排出前後に前記シート状記録媒体の先端排出信号を下流機の前記通信手段に送信し、前記下流機は前記先端排出信号を上流機から受信することによって前記シート状記録媒体先端の搬入を認識することを特徴とする。
第5の手段は、第3の手段において、連続して搬送される各シート状記録媒体の先端排出信号間に受信した一部又は全てのその他の信号を1つのグループとして各シート状記録媒体間毎に記憶する記憶手段と、各シート状記録媒体の先端排出前後に先端搬出信号を下流機に送信し、その直後に前記送信したシート状記録媒体に対して後行するシート状記録媒体間に前記グループに分けて記憶した一部又は全部の信号を送信する送信手段とを備えていることを特徴とする。
第6の手段は、第5の手段において、前記送信手段が前記先端排出信号を含めたすべての受信信号の順序を変えないように送信することを特徴とする。
第7の手段は、第3の手段において、前記受渡し信号として前記シート状記録媒体の先端排出前後に先端排出信号を、前記シート状記録媒体の後端排出前後に後端排出信号を下流機の前記通信手段に送信し、前記下流機は前記先端排出信号を上流機から受信することによって前記シート状記録媒体先端の搬入を、前記後端排出信号を上流機から受信することによって前記シート状記録媒体後端の搬入をそれぞれ認識することを特徴とする。
第8の手段は、第3の手段において、連続して搬送される各シート状記録媒体のそれぞれのシート状記録媒体の先端排出信号と後端排出信号の間に受信した一部又は全てのその他の信号を1つのグループとして各シート状記録媒体毎に記憶し、また、連続して搬送される各シート状記録媒体の先搬送のシート状記録媒体の後端排出信号と後搬送のシート状記録媒体の先端排出信号の間に受信した一部又は全てのその他の信号を他の1つのグループとして各シート状記録媒体間毎に記憶する記憶手段と、前記シート状記録媒体の先端排出前後に先端搬出信号を下流機に送信し、直後に続けて前記1つのグループに記憶した一部又は全ての信号を送信し、前記シート状記録媒体の後端排出前後に用紙後端搬出信号を下流機に送信し、直後に続けてグループ他のグループに記憶した一部又は全ての信号を送信するという動作を前記各シート状記録媒体の搬送毎に繰り返す送信手段とを備えていることを特徴とする。
第9の手段は、第8の手段において、前記送信手段が、用紙先端排出信号、用紙後端排出信号を含めたすべての受信信号順序を変えないように送信することを特徴とする。
第10の手段は、第3ないし第9のいずれかの手段において、前記受渡し信号以外のその他の信号を受信した際に、既に直前の前記受渡し信号を下流機に送信済みの場合は、即座に受信した信号を下流機に送信することを特徴とする。
第11の手段は、第1ないし第10のいずれかの手段に係るシート処理装置を複数連結し、最下流機以外の前記シート処理装置は、用紙搬送中に上流機から各種信号を受信した時には、前記受信信号記憶手段に一時記憶し、搬送用紙の搬送位置に応じて一時記憶していた一部又は全ての各種信号を下流機に送信する用紙処理システムを特徴とする。
第12の手段は、第11の手段に係る用紙処理システムを備え、最上流機が排紙側に接続された画像形成装置を特徴とする。
なお、後述の実施形態において、用紙(シート状記録媒体)搬送手段は排紙ローラ7、放出ローラ15、搬送ローラ31〜35等の搬送経路に沿って設けられた各種ローラに、処理手段はパンチユニット3、ジョガーフェンス12、後端フェンス27、折りプレート19、折りローラ20に、通信手段は通信モジュール131a,131b,132a,132b、133a,133b,133c,134a,135aに、制御手段は制御モジュール131c、132c,133d,134b,135bに、記憶手段は信号記憶手段131d,132d,133e,134c,135cに、用紙処理装置は第1ないし第3の用紙後処理装置131,132,133,134,135に、画像形成装置は画像形成装置PRあるいは画像処理装置100にそれぞれ対応する。
本発明によれば、用紙搬送中に上流機から各種信号を受信した時には、前記記憶手段に一時記憶し、搬送用紙の搬送位置に応じて一時記憶していた一部又は全ての各種信号を下流機に送信するので、シート処理装置を複数連結して使用する場合に正確に安定して用紙処理を行うことができ、しかも高速処理が可能となる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の実施例に係るシート処理装置としての用紙後処理装置の概略構成を示す図、図2及び図3は図1に示した用紙後処理装置を備えた画像形成システムの概略構成を示す図である。
図2に示した形態は複写機としてのシステムの概略を示しており、画像形成装置PR、用紙を前記画像形成装置に供給する給紙装置PF、画像を読み込むためのスキャナSC及び循環式自動原稿給送装置ARDFからなる。前記画像形成装置PRにより画像形成された用紙は中継ユニットCUを経由して、フィニッシャFRの入口ガイド板に搬送されることになる。
図3はスキャナSC及び循環式自動原稿給送装置ARDFのないプリンタ形態のシステムの概略で、その他の構成は、上記複写機と同様である。フィニッシャFRとして示した用紙後処理装置は、図2及び図3に示すように画像形成装置PRの側部に取り付けられており、画像形成装置PRから排出された用紙は用紙後処理装置FRに導かれ、用紙後処理装置FRの持つ機能により各種の後処理が施される。なお、画像形成装置PRは、例えば電子写真方式の画像形成プロセスの装置やインクジェット方式の印字ヘッドを持った装置など、公知の画像形成機能を有する装置であればよいので、詳細な説明は省略する。
シート処理装置としての用紙後処理装置FRにおいては、図1に矢印で示すように画像形成装置PRから受け入れられた用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(本実施形態では穿孔手段としてのホッパ4を含むパンチユニット3)を有する入口搬送路Aを通り、上排紙センサ302位置を通り排紙ローラ7を経てプルーフトレイ18へ導く上搬送路B、シフトコロ9へ導く中間搬送路C、整合及びステイプル綴じ等を行うステイプルトレイ10へ導く下搬送路Dへ、分岐爪24、ターンガイド36及び分岐爪25、ターンガイド37によって振り分けられるように構成される。搬送ローラ33,34,35によってステイプルトレイ10上に搬送された用紙はステイプルトレイ10上で、ジョガーフェンス12により用紙搬送方向と垂直な方向に整合され、搬送方向は叩きコロ8により後端フェンス27を基準に整合される。その後、図示しない束搬送ガイド板に支持された束搬送ローラ13bが、束搬送ガイド板の回動によって束搬送ローラ13a側に寄り、用紙束を挟んで保持し、後端フェンス27が破線の位置へ退避する。そして、端面綴じの場合は所定位置でのステイプル処理が行われ、放出ベルト14に設けられた放出爪11により上方へ搬送され、放出ローラ15によって排紙トレイ17に排紙され、排紙トレイ17上に積載される。なお、用紙の排紙トレイ17への排紙の状態は排紙センサ308によって検出され、排紙トレイ17上の用紙の積載量は紙面検知センサ309によって検出される。この実施形態では、紙面検知センサ309によって積載された用紙の最上位の用紙が所定位置の高さに達すると、排紙トレイが所定量下降し、さらに用紙が積載できるようにしている。また、放出爪位置検知センサ307によって放出爪11のホームポジションが検出され、これに基づいて放出ベルト14の制御が行われる。
一方、中綴じの場合には、用紙束が揃えられた後、束搬送ローラ対13a,13bにより下方へ束搬送され、中綴じ位置で綴じ処理が行われる。そして、中綴じ処理が終了すると、束搬送ローラ26a,26bにより折り位置までの搬送が実施され、折りプレート19と折りローラ対20によって中折り処理がなされ、中折り排紙ローラ22によって中折り排紙トレイ23に排紙され、中折り排紙トレイ23上に積載される。
上搬送路B、中間搬送路C、下搬送路Dの上流で各々に対し共通な入口搬送路Aには、画像形成装置PRから受け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下流にパンチユニット3、搬送ローラ31、ターンガイド36、及び分岐爪24が順次配置されている。
分岐爪24は図示しないバネにより図1の実線の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、図示反時計方向に回動し(1点鎖線の状態)、下搬送路D方向へ用紙を振り分け、ソレノイドOFFならば上搬送路Bへ用紙を振り分ける。分岐爪25は図示しないバネにより図1の実線の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、時計方向に回動し(1点鎖線の状態)、中間搬送路Cへ用紙を振り分ける。ソレノイドOFFならば、用紙はそのまま下搬送路Dへ送られ、搬送ローラ33,34により搬送される。ターンガイド36,37はそれぞれ分岐爪24,25による用紙の振り分けを助ける機能を有する。これらのターンガイド36,37は、分岐爪24,25によって搬送方向を曲げられた用紙が当たって連れ回りし、小径の分岐部での用紙の搬送抵抗を低減する。
中間搬送路Cには用紙を搬送方向と直角方向に一定量だけ移動可能なシフトコロ9が備えられている。シフトコロ9は、図示しない駆動手段により搬送方向と直角方向に移動させることによりシフト機能を発揮する。搬送ローラ32及びターンローラ37を経て中間搬送路Cへ送られて来た用紙はシフトコロ9で搬送中に搬送方向と直角方向に一定量移動することによって、用紙が搬送方向と直角方向に一定量ずれ、その状態のまま一方が排紙ガイド板16に回転自在に軸支された放出ローラ対15によって排紙され、排紙トレイ17に積載される。なお、前記タイミングは、コロシフトセンサ303の用紙検知情報及び用紙のサイズ情報等に基づき決定される。
下搬送路Dにはステイプルトレイ排紙センサ305が設けられ、搬送路中の用紙の有無及びステイプルトレイ10へ用紙を排出する際の揃え動作のトリガとしている。搬送路Dに送られた用紙は、搬送ローラ33,34,35によって順次搬送され、ステイプルトレイ10に積載後、整合される。
ステイプルトレイ10に排紙された用紙の後端は、後端フェンス27を基準に整合が行われる。後端フェンス27は、束搬送ローラ13aの中心軸を中心に回動可能な構成となっており、ソレノイドにより後端フェンス27のソレノイド側の端部が駆動され、先端部が搬送路から待避する。これにより、用紙束の搬送が妨げられないように構成されている。
ステイプルトレイ10上に積載された用紙は、叩きコロ8によって随時下に落とされて下端が揃えられる。叩きコロ8は支点8aを中心に、叩きソレノイドによって振り子運動を与えられ、ステイプルトレイ10へ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス27に突き当てる。なお、叩きコロ8はタイミングベルトにより反時計回りに用紙を後端フェンス27へ移動させる方向に回転している。ステイプルトレイ10に積載された用紙の搬送方向と直角方向の揃えは、ジョガーフェンス12によって行われる。ジョガーフェンス12は図示しない正逆転可能なジョガーモータによりタイミングベルトを介して駆動され、用紙の搬送方向と直角方向に往復移動する。この運動で用紙の端面を押さえる動作を行うことにより、搬送方向と直角の用紙の揃えを行う。この動作は用紙積載中及び最終用紙の積載後の随時に行われる。ステイプルトレイ10に備えられたセンサ306は、ステイプルトレイ10上の用紙の有無を検知する所謂用紙検知センサである。これら叩きコロ8、後端フェンス27及びジョガーフェンス12が用紙束を用紙搬送方向に対して平行な方向と直交する方向に整合させる整合手段を構成している。
束搬送ローラ13a,13b及び26a,26bは、図示しない機構により、加圧、解放動作が可能であり、解放した状態で用紙束を間に通した後、加圧して用紙束を搬送する。束搬送ローラ13a,13b及び26a,26bは圧解除モータにより圧接離間移動が自在になっている。前記搬送コロ13a,13b及び26a,26bは図示しないステッピングモータ、プーリ、タイミングベルトにより回転駆動され、このステッピングモータの回転数を制御することにより用紙束の搬送量が制御される。各束搬送ローラ13a,13b及び26a,26bの両者はそれぞれ別個独立して圧接離間移動が自在になっている。
ステイプルユニット5は針を打ち出すステッチャ部5aと用紙束に打ち込まれた針の先端を曲げるクリンチャ部5bから構成されている。本実施形態におけるステイプルユニット5では、これらステッチャ5aとクリンチャ5bが別体に構成され、ステイプラ移動ガイド6によって用紙束搬送方向と直角方向に移動可能となっており、ステッチャ5aとクリンチャ5bは図示しない相対的位置決め機構と移動機構を備えている。用紙束の搬送方向のステイプル位置は、束搬送ローラ13a,13bにより用紙束を搬送することによって行う。これらにより、用紙束の様々な位置にステイプル止めを行うことができる。
ステイプルユニット5の用紙搬送方向下流側(用紙を折る場合の下流側、位置的には下側)にあるのが、中折り機構部である。これは、折りローラ対20、折りプレート19、ストッパ21などからなり、上流のステイプルユニット5で、用紙の搬送方向中央にステイプル止めした用紙束を束搬送ローラ13a,13bによりストッパ21に突き当るまで搬送し、一旦、束搬送ローラ13bのニップ圧を解除することにより、用紙束の折り基準位置の位置が決められる。その後、束搬送ローラ26a,26bのニップ圧をかけて用紙束を保持し、ストッパ21が後退して用紙束後端から外れ、画像形成装置PR本体から送られた用紙サイズ信号により、必要な距離を搬送されて折りの位置が出される。折りの位置(通常は用紙束搬送方向の中央)まで搬送され、停止した用紙束は、折りプレート19によって折りローラ対20のニップに押し込まれ、折りローラ対20が用紙束を加圧、回転することより中折りされる。その際、用紙サイズが大きいと前記ストッパ21よりも用紙搬送方向下流側に用紙束が送られる。そこで、この実施例では、ストッパ21配設位置より下流側の搬送経路を湾曲させて用紙束の端部を水平方向に導いている。このように構成することにより、大きな用紙サイズのものであっても、用紙の搬送が可能となり、用紙後処理装置2の高さ方向のサイズをコンパクトにすることが可能となる。
なお、ストッパ21は束搬送ローラ26aの中心軸を中心に回動可能な構成となっており、ソレノイドにより駆動され、先端部が搬送路から待避する構成となっている。折られた用紙束は中折り排紙ローラ22によって、中折り排紙トレイ23に排紙され、積載される。中折り部のセンサ310,311は用紙の有無を検知する。また、中折り排紙トレイ23のセンサ313は、中折り排紙トレイ23上の用紙束の有無を検知し、用紙束無しの状態から排紙した用紙束の数をカウントすることにより、中折り排紙トレイ23の満杯検知を擬似的に行うために用いられる。また、折りエンドストッパ位置検知センサ312は、ストッパ21の作動及びストッパが解除されたときの用紙束の端部位置を検出する。
図4は前記用紙後処理装置が複数連結された場合のシステム構成を示す概念図である。本実施形態では、画像形成装置としての画像処理装置100には、原稿給紙装置110、大量給紙装置120、及び複数の用紙後処理装置(ここでは第1ないし第5の5つの用紙後処理装置−図では用紙後処理装置の後に数字1ないし5を添えて示されている)131,132,133,134,135が接続されている。第1及び第2の用紙後処理装置131,132は、それぞれ上流機及び下流機の2機と連結されており、第3の用紙後処理装置133は上流機及び下流機2機の計3機と接続されている。第4及び第5の用紙後処理装置134,135は最下流機であり、上流機1機のみと接続されている。
図5は第1ないし第5の用紙後処理装置131〜135の通信モジュールを含む各モジュールを示すブロック図である。第1ないし第5の各用紙後処理装置131〜135は、自機との接続機1機につき1個の通信モジュール(第1の用紙後処理装置131では第1及び第2の通信モジュール131a,131b、第2の用紙後処理装置132では第1及び第1の通信モジュール132a,132b、第3の用紙後処理装置133では第1ないし第3の通信モジュール133a,133b,133c、第4の用紙後処理装置134及び第5の用紙後処理装置135ではそれぞれ第1の通信モジュール134a,135a)を備えており、通信モジュールの各種制御を行う制御モジュール131c,132c,133d,134b、135bにより、各々任意のタイミングで送受信を行うことができる。また、各用紙後処理装置131〜135は各々受信信号の記憶手段131d,132d,133e,134c,135cを持ち、任意に受信信号の記憶、読み出しを行うことができる。送受信の方法としては、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)等を使用したシリアル通信が一般的である。記憶手段としては、例えばメモリやハードディスク装置などが使用され、記憶する容量に応じていずれかが使用される。なお、ここではメモリとHDDを例として挙げているが、対象となる情報を一時的に記憶できれば、記憶手段の種類を問うものではない。
なお、前記制御モジュール131c,132c,133d,134b、135bはそれぞれ図示しないCPU、ROM及びRAMを備え、各制御モジュールによる制御は、CPUが図示しないROMに書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。
図6は用紙搬送時の送受信信号の通信手順を示すフローチャートである。この通信手順では、第1の用紙後処理装置131が画像形成装置100から各種信号を受信すると(ステップS101)、受信信号記憶手段131dに一時記憶する(ステップS102))。受信信号は、用紙サイズ、用紙紙厚、用紙後処理要求、等の用紙処理に必要な用紙情報である。第1の用紙後処理装置131は、用紙を受け入れ、機内を搬送し、用紙情報の用紙後処理要求に応じて用紙に後処理を施し、当該用紙を第2の用紙後処理装置132へ搬送する。第1の用紙後処理装置131に該当する後処理要求がない場合には、第2の用紙後処理装置132への搬送のみを行う。当該用紙の搬送位置が規定の位置にきた時(例えば用紙先端が排紙ローラを通過する時)(ステップS103)に、前述の用紙受け入れ時に記憶していた用紙情報を用紙後処理装置2に送信し(ステップS104)、送信が完了した時点でこの処理を終える(ステップS105)。
これによって、第2の用紙後処理装置132は受け入れ用紙に対応して受け入れ用紙の用紙情報を受信できるので、正確に安定して後処理を行うことができる。また、用紙情報の変更時等も特に一時停止を入れる必要はないので、高速処理が可能になる。
第2の用紙後処理装置132は同様に、用紙後処理装置1から各種信号を受信すると、信号記憶手段132dに一時記憶する。そして、当該用紙の搬送位置が規定の位置にきた時(例えば用紙先端が排紙ローラを通過する時)に、記憶していた用紙情報を第3の用紙後処理装置133へ送信する。
このように本実施形態では、上流機から受信した一部又は全ての各種信号を一時記憶しておく信号記憶手段を有し、最後尾機以外の前記用紙後処理装置は、用紙搬送中に上流機から各種信号を受信した時には、前記信号記憶手段に一時記憶し、搬送用紙の搬送位置に応じて一時記憶していた一部又は全ての各種信号を下流機に送信するので、正確に安定して後処理を行うことができる。また、用紙情報の変更時等も特に一時停止を入れる必要はないので、高速処理が可能になる
図7は用紙搬送時の送受信信号の通信手順の他の実施形態を示すフローチャートである。この通信手順では図6のフローチャートと同様に第1の用紙後処理装置131は、画像形成装置100から各種信号を受信すると、信号記憶手段131dに前記受信した各種信号を一時記憶する。その際、受信信号の受信順序が分かるように記憶する。一例としては、記憶手段に連続した記憶領域を確保し、受信した順に小さいアドレスから記憶していく。当該用紙の搬送位置が規定の位置にきた時(例えば用紙先端が排紙ローラを通過する時)に、前述の用紙受け入れ時に記憶していた用紙情報を第2の用紙後処理装置132に送信するが、このときの送信順序も小さいアドレスから順次読み出して送信する。
すなわち、記憶領域を表す変数Aを設定し、この変数Aに先頭アドレスを代入し(ステップS201)、上流機から信号を受信すると(ステップS202)、アドレスA番地に受信信号を一時記憶し(ステップS203)、変数Aを1増分する(ステップS204)。そして、搬送用紙が前述の規定位置に達すると(ステップS205)、変数Aに一時記憶メモリの先頭アドレスを代入し(ステップS206)、アドレスA番地の受信信号を下流側の用紙後処理装置に送信し(ステップS207)、アドレスAを1増分して(ステップS208)信号送信が終了した時点(ステップS209)で処理を終える。
第2の用紙後処理装置132は同様に、第1の用紙後処理装置131から各種信号を受信すると、受信信号記憶手段132dに一時記憶する。そして、当該用紙の搬送位置が規定の位置にきた時(例えば用紙先端が排紙ローラを通過する時)に、記憶していた用紙情報を第3の用紙後処理装置133へ送信する。この場合も前記と同様の方法で、信号の順序を変えないように制御する。
複数の信号を一時記憶した後に一斉に送信する場合、受信・送信順序を管理していなければ順序が変わってしまう可能性があり、この場合不具合が発生する。例えば、信号Aが要求後処理内容を示す信号で、信号Bがその要求を確定させる信号であった場合、信号Aと信号Bの順序が逆になると、要求の確定タイミングが変わってしまう。信号A→信号Bの順で受信した場合は、信号B受信時点で信号Aが示す要求後処理内容を確定することになるが、信号B→信号Aの順で受信した場合は、信号B受信時点では信号Aをまだ受信していないため、信号Aの要求後処理内容は次の信号B受信時に確定することになる。
これに対し、本実施形態では、メモリ領域のアドレス管理を行っているので、信号順序が変わることがなく、このような不具合が発生することはない。
図8は用紙搬送時の送受信信号の通信手順のさらに他の実施形態を示すフローチャートである。この処理手順では、各用紙の受け渡しのタイミングを知らせる、「用紙受け渡し信号」を有することが特徴である。
第1の用紙後処理装置131は、当該用紙の搬送位置が規定の位置にきた時(例えば用紙先端が排紙ローラを通過する時)に、「用紙受け渡し信号」を第2の用紙後処理装置132に送信する。第2の用紙後処理装置132は、この「用紙受け渡し信号」を受信することにより用紙の搬入タイミングを知ることができる。用紙サイズ、用紙紙厚、用紙後処理要求、等のその他の信号は図6及び図7に示した処理手順と同様に一時記憶しておき、「用紙受け渡し信号」との順序は変えずに送信する。その他の信号の送信タイミングは「用紙受け渡し信号」の直後又は直前に連続して送信する。以下、「用紙受け渡し信号」以外の信号を「その他の信号」と称す。
図8は図7の処理手順に「用紙受け渡し信号」を使用する手順を組み込んだ処理手順を示すフローチャートである。すなわち、記憶領域を表す変数Aを設定し、この変数Aに先頭アドレスを代入し(ステップS301)、上流機から信号を受信すると(ステップS302)、アドレスA番地に受信信号を一時記憶し(ステップS303)、変数Aを1増分する(ステップS304)。そして、用紙受け渡し信号を受信し(ステップS305)、搬送用紙が規定位置に達すると(ステップS306)、変数Aに一時記憶メモリの先頭アドレスを代入し(ステップS307)、アドレスA番地の受信信号を下流側の用紙後処理装置に送信し(ステップS308)、アドレスAを1増分して(ステップS309)信号送信が終了した時点(ステップS310)で用紙受け渡し信号を第2の用紙後処理装置132に送信し、処理を終える(ステップS311)。
第2の用紙後処理装置132は同様に、第1の用紙後処理装置131から各種信号を受信すると、受信信号記憶手段132dに一時記憶する。そして、当該用紙の搬送位置が規定の位置にきた時(例えば用紙先端が排紙ローラを通過する時)に、記憶していた用紙情報を第3の用紙後処理装置133へ送信する。この場合も前記と同様の方法で、信号の順序を変えないように制御する。
複数の信号の受信間隔時間を全て記憶しておき、そのままの間隔時間で遅延送信することは制御が複雑化し、記憶容量も増大するが、前記の様に連続して送信することにより、制御が簡素化し、記憶容量も少なくできる。しかし、受信時の各信号間時間と送信時の各信号間時間は異なることになる。この各信号間時間が変化しても、各信号がどの用紙(又はどの用紙以降)に対し有効かを判別する必要がある。これに対し、前記の様に「用紙受け渡し信号」とその他信号との順序は変えずに送信することによりこの問題を解決することができる。例えば、「用紙受け渡し信号」受信時にそれ以前に受信している各種信号(用紙サイズ、用紙紙厚、用紙後処理要求、等)の内容を確定し、「用紙受け渡し信号」に該当する用紙に対してその情報を適用する場合、「用紙受け渡し信号」とその他信号との順序が変わっていなければ、問題なく判別できる。その際、用紙情報信号、後処理要求信号等のその他の信号は、前記「用紙受け渡し信号」との前後順序は変えずに、「用紙受け渡し信号」の直前又は直後に連続して送信するので、制御を複雑にすることなく、また、記憶容量も増大させずに処理することが可能となる。
なお、図6ないし図8に示した処理手順において、用紙後処理装置内に複数毎の用紙が入る場合には制御の並行処理が必要となるが、通信の手続に関しては同等なので、説明は省略する。
<第2の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態に対して「用紙受渡し信号」として用紙の先端排出前後に用紙先端排出信号を下流側の前記通信手段に送信し、前記用紙先端排出信号を上流機から受信することによって用紙先端の搬入を認識するようにしたもので、その他の各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図9は用紙搬送時の送受信信号の通信手順を示すフローチャートである。
本実施形態では、各用紙先端の受渡しのタイミングを知らせる「用紙先端排出信号」を有する。そこで、第1の用紙後処理装置131は、当該用紙先端の搬送位置が排出位置(用紙先端が排紙ローラを通過する前後)に、「用紙先端排出信号」を第2の用紙後処理装置132に送信する。第2の用紙後処理装置2は、この「用紙先端排出信号」を受信すること(ステップS401)によって用紙の搬入タイミングを知ることができる。第2の用紙後処理装置132は、この「用紙先端排出信号」受信によって各種要求(信号)を確定し、確定した要求(信号)がどの用紙(又はどの用紙以降)に対し有効かの判定や、用紙受け入れ動作(搬送モータの駆動開始、ジョガーフェンス12のサイズ別待機位置移動、等)を行うことができる(ステップS402)。第2の用紙後処理装置132は同様に、用紙先端の搬送位置が排出位置(用紙先端が排紙ローラを通過する前後−ステップS403)に、「用紙先端排出信号」を用紙後処理装置3に送信する(ステップS404)。
1枚の用紙を搬送する場合には、第1の用紙後処理装置131は、図9のフローチャートに示すように当該用紙先端の搬送位置が排出位置(用紙先端が排紙ローラを通過する前後−ステップS403)に、「用紙先端排出信号」を第2の用紙後処理装置132に送信する(ステップS404)。第2の用紙後処理装置132は、この「用紙先端排出信号」を受信することにより用紙の搬入タイミングを知ることができる。
これに対し、複数の用紙が連続して搬送されてくる場合には、用紙サイズ、用紙紙厚、用紙後処理要求、等の「その他信号」は一時記憶しておき、「用紙先端排出信号」との順序は変えずに送信する。「その他信号」の送信タイミングは「用紙先端排出信号」の直後に連続して送信する。用紙が連続して搬送されてきた場合は次のように送信する。用紙1の「用紙先端排出信号」と用紙2の「用紙先端排出信号」の間に受信した「その他信号」をグループ1として記憶し、用紙2の「用紙先端排出信号」と用紙3の「用紙先端排出信号」の間に受信した「その他信号」をグループ2として記憶する(以下、同様にグループ3、4・・・)。用紙1が先端排出位置に達すると「用紙先端搬出信号」を下流機に送信し、直後に続けてグループ1に記憶した「その他信号」を送信する。また、用紙2が先端排出位置に達すると「用紙先端搬出信号」を下流機に送信し、直後に続けてグループ2に記憶した「その他信号」を送信する(以下同様にグループ3、4・・・を送信)。
なお、用紙サイズ、用紙紙厚、用紙後処理要求、等の「その他信号」は一時記憶しておき、「用紙先端排出信号」も含め、全ての信号の順序は変えずに送信する。「その他信号」の送信タイミングは「用紙先端排出信号」の直後に連続して送信する。用紙が連続して搬送されてきた場合の動作は、図9のフローチャートと基本的に同じで、この場合も全ての信号の順序は変えずに送信する。
第2の用紙後処理装置132は、第1の用紙後処理装置131から各種信号を受信すると、前記と同様に一時記憶を行い、「用紙先端排出信号」と、連続した「その他信号」を第3の用紙後処理装置133へ送信する。
前記第1の実施形態では、各後処理周辺機は、用紙が搬入されてくるタイミングを認識することが必要である。このタイミングを明確に認識できないと、確定した要求(信号)がどの用紙(あるいはどの用紙以降)に対し有効かの判定が不確実となる。また、用紙の搬入タイミングを明確に認識できないと、下流機が用紙受け入れ動作(搬送モータの駆動開始、ジョガーフェンスのサイズ別待機位置移動等−先端タスク)を適切なタイミングで行えなくなる。しかし、本実施形態によれば、前記「用紙受渡し信号」として、用紙の先端排出前後に用紙先端排出信号を下流側の通信手段に送信し、下流機は用紙先端排出信号の受信によって用紙先端の搬入を認識するようにしたので、前記判定の不確実性、及びタイミングの不適切性を解消することができる。
<第3の実施形態>
本実施形態は、第2の実施形態に対して用紙1の用紙先端排出信号と用紙2の用紙先端排出信号の間に受信した一部又は全てのその他の信号をグループ1として記憶し、用紙2の用紙先端排出信号と用紙3の用紙先端排出信号の間に受信した一部又は全てのその他の信号をグループ2として記憶し、用紙1の先端排出前後に用紙先端搬出信号を下流機に送信し、直後に続けてグループ1に記憶した一部又は全ての信号を送信し、用紙2の先端排出前後に用紙先端搬出信号を下流機に送信し、直後に続けてグループ2に記憶した一部又は全ての信号を送信するようにしたものである。その際、用紙先端排出信号を含めたすべての受信信号順序を変えないように送信する。その他の各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図10は1枚目の用紙(用紙1)のタスク開始処理の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順では、まず、上流機から用紙先端排出信号を受信すると(ステップS501)、2枚目の用紙(用紙2)のタスクを開始する(ステップS502)。そして、前述の記憶領域を表す変数Aを設定し、この変数Aに先頭アドレスを代入する(ステップS503)。次いで、搬送用紙先端が排出位置に達したか否かをチェックし(ステップS504)、達していればステップS510に飛んで、下流機に用紙先端排出信号を送信する。達していなければ、次用紙の用紙先端排出信号を受信したか否かをチェックし(ステップS505)、受信していればステップS509に飛んで搬送用紙先端が排出位置に達しているか否かをチェックする。
一方、ステップS505で次用紙の用紙先端排出信号を受信していなければ、「その他の信号」を受信したかどうかをチェックする(ステップS506)。受信していなければステップS504に戻り、受信していれば記憶量領域のアドレスA番地から受信信号を一時記憶する(ステップS507)。これを受信信号数N個分繰り返し(ステップS508)、用紙1の「用紙先端排出信号」と用紙2の「用紙先端排出信号」の間に受信した「その他信号」をグループ1として記憶し、搬送用紙先頭が排出位置に達した時点で下流機へ用紙先端排出信号を送信する(ステップS510)。
次いで、一時記憶した受信信号があるかどうかをチェックし(ステップS511)、なければ処理を終え、あれば変数Aに一時記憶メモリの先頭アドレスを代入し(ステップS512)、アドレスA番地の受信信号を送信する(ステップS513)。これを受信信号グループ1の最終まで繰り返し(ステップS514,S515)、信号送信を終了した時点で処理を終える。
2枚目の用紙(用紙2)の場合もステップS501ないしステップS515の処理手順を図11(a)のフローチャートに示すステップS601ないしステップS615として実行する。ただし、ステップS502における処理が3枚目の用紙(用紙3)に(ステップS602)、記憶領域Aが記憶領域Bに(ステップS603,S607,S612,S613,S614)変更されているだけである。なお、3枚目の用紙(用紙3)の場合は図11(b)に示すように、3枚目の用紙が4枚目となり、記憶領域が変わるだけで図11(a)と同様である。
第2の実施形態では、仮に「用紙先端排出信号」の直前に「その他信号」を送信する場合、「その他信号」の個数やデータ量に応じて「用紙先端排出信号」の送信タイミングが遅れることになる。特に送受信にUART等のシリアル通信を使用している場合は、「その他信号」の個数やデータ量によって、最後に送信する「用紙先端排出信号」の送信タイミングは大きく遅れることになる。下流側の後処理周辺機が用紙先端排出信号の受信によって搬送モータの駆動を開始している場合は、搬送モータの駆動開始が遅くなり、搬送性能に不具合を生じる可能性がある。また、「その他信号」を「用紙先端排出信号」の直前に送信すると、「その他信号」受信から送信までの時間は最も長くなる。つまり下流機への信号伝達が遅くなり、信号の要求内容によっては用紙受け入れ準備が間に合わなくなる等の虞がある。
これに対し、本実施形態によれば、
1)「その他信号」の個数やデータ量に応じて「用紙先端排出信号」の送信タイミングが遅れることがなくなる。
2)下流側の後処理周辺機が用紙先端排出信号の受信によって搬送モータの駆動を開始している場合においても、搬送モータの駆動開始が遅くなることがなく、所定の搬送性能を確保することができる。
3)下流機への信号伝達が遅くなることがなく、用紙受け入れ準備を確実に行うことができる。
等の効果を奏する。
<第4の実施形態>
本実施形態は、第1の実施形態に対して「用紙受渡し信号」として用紙の先端排出前後に用紙先端排出信号を、用紙の後端排出前後に用紙後端排出信号を下流側の前記通信手段に送信し、前記用紙先端排出信号を上流機から受信することによって用紙先端の搬入を、前記用紙後端排出信号を上流機から受信することによって用紙後端の搬入をそれぞれ認識するようにしたもので、その他の各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第1の実施形態のおける図8のフローチャートに示したように各用紙の受け渡しのタイミングを知らせる「用紙受け渡し信号」を有する。この受け渡し信号としてこの実施形態では、各用紙先端の受渡しのタイミングを知らせる「用紙先端排出信号」及び、各用紙後端の受渡しのタイミングを知らせる「用紙後端排出信号」の2つの信号を設けている。図12は用紙先端排出信号を受信したときに開始される用紙先端タスク開始処理の処理手順を示すフローチャート、図13は用紙後端排出信号を受信したときに開始される用紙後端タスク開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
第1の用紙後処理装置131は、用紙先端の搬送位置が排出位置(用紙先端が排紙ローラを通過する前後)に、「用紙先端排出信号」を第2の用紙後処理装置132に送信する。第2の用紙後処理装置132は、この「用紙先端排出信号」を受信することにより、用紙先端の搬入タイミングを知ることができる。第2の用紙後処理装置132は、この「用紙先端排出信号」受信によって各種要求(信号)を確定し、確定した要求(信号)がどの用紙(又はどの用紙以降)に対し有効かの判定や、用紙受け入れ動作(搬送モータの駆動開始、ジョガーフェンス12のサイズ別待機位置移動等)を行うことができる。第1の用紙後処理装置131は、用紙後端の搬送位置が排出位置(用紙後端が排紙ローラを通過する前後)に、「用紙後端排出信号」を第2の用紙後処理装置132に送信する。第2の用紙後処理装置132は、この「用紙後端排出信号」を受信することで、用紙後端の搬入タイミングを知ることができる。第2の用紙後処理装置132は、この「用紙後端排出信号」受信によって、例えば用紙の長さ情報が不明の場合にでも、用紙の滞留ジャム検出等の判定(後端タスク)を行うことができる。
第2の用紙後処理装置132は同様に、用紙先端の搬送位置が排出位置(用紙先端が排紙ローラを通過する前後)に、「用紙先端排出信号」を、用紙後端の搬送位置が排出位置(用紙後端が排紙ローラを通過する前後)に、「用紙後端排出信号」を第3の用紙後処理装置133に送信する。
すなわち、図12の処理手順では、上流機から用紙先端排出信号を受信すると(ステップS701)、図13の用紙後端処理タスクを開始し(ステップS702)、用紙受け入れ動作を開始する(ステップS703)。そして、搬送用紙先端が排出位置に達すると(ステップS704)、用紙先端排出信号を送信する(ステップS705)。図13の処理手順では、上流機から用紙後端排出信号を受信すると(ステップS801)、用紙後端受け入れ動作を開始し(ステップS802)、搬送用紙後端が排出位置に達すると(ステップS803)、用紙後端排出信号を送信する。図18はこのときの送受信コマンドの送受タイミングを示す概念図である。同図から分かるように上流機から自機、自機から下流機に信号が転送される間が保留状態となっている。
前記第1の実施形態では、図8のフローチャートにも示したように各後処理周辺機は、用紙が搬入されてくるタイミングを認識することが必要となる。このタイミングを明確に認識できないと、確定した要求(信号)がどの用紙(又はどの用紙以降)に対し有効かの判定が不確実となる。また、用紙の搬入タイミングを明確に認識できないと、下流機が用紙受け入れ動作(搬送モータの駆動開始、ジョガーフェンスのサイズ別待機位置移動等−先端タスク)を適切なタイミングで行えなくなる。更に、用紙の長さ情報が不明の場合には、用紙のジャム検出等の為に用紙後端の搬入タイミングを認識することが必要となる。このタイミングを明確に認識できないと、用紙滞留ジャムの判定ができなくなる等の虞がある。
そこで、本実施形態では、第1の実施形態における「用紙受渡し信号」として、用紙の先端排出前後に用紙先端排出信号を、用紙の後端排出前後に用紙後端排出信号を下流側の前記通信手段に送信し、下流機はこの用紙先端排出信号を上流機から受信することによって用紙先端の搬入を、用紙後端排出信号を上流機から受信することによって用紙後端の搬入を認識するようにした。これにより、
1)確定した要求(信号)がどの用紙(又はどの用紙以降)に対し有効かの判定を確実に行うことができる。
2)用紙の搬入タイミングを明確に認識することができるので、下流機が搬送モータの駆動開始、ジョガーフェンスのサイズ別待機位置移動等の用紙受け入れ動作を適切なタイミングで実行することが可能となる。
3)用紙後端の搬入タイミングを確実に認識することができるので、用紙滞留ジャムの判定が容易となり、ジャム発生を回避することが可能となる。
等の効果を奏する。
<第5の実施形態>
本実施形態は第4の実施形態に対して、用紙1の用紙先端排出信号と用紙後端排出信号の間に受信した一部又は全てのその他の信号をグループ1−1として記憶し、用紙1の用紙後端排出信号と用紙2の用紙先端排出信号の間に受信した一部又は全てのその他の信号をグループ1−2として記憶し、以下同様にグループ2−1、2−2・・・として記憶し、用紙1の先端排出前後に用紙先端搬出信号を下流機に送信し、直後に続けてグループ1−1に記憶した一部又は全ての信号を送信し、用紙1の後端排出前後に用紙後端搬出信号を下流機に送信し、直後に続けてグループ1−2、2−1、2−2・・・に記憶した一部又は全ての信号を送信するようにしたものである。その際、用紙先端排出信号、用紙後端排出信号を含めたすべての受信信号順序を変えないように送信する。その他の各部は前述の第1及び第4の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので、同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図14ないし図16は本実施形態における用紙搬送時の送受信信号の通信手順を示すフローチャートである。
第4の実施形態では、第1の用紙後処理装置131は、当該用紙先端の搬送位置が排出位置(用紙先端が排紙ローラを通過する前後)に、「用紙先端排出信号」を第2の用紙後処理装置132に送信する。第2の用紙後処理装置132は、この「用紙先端排出信号」を受信することで、用紙の搬入タイミングを知ることができる。第1の用紙後処理装置131は、当該用紙後端の搬送位置が排出位置(用紙後端が排紙ローラを通過する前後)に、「用紙後端排出信号」を第2の用紙後処理装置132に送信する。第2の用紙後処理装置132は、この「用紙後端排出信号」を受信することによって用紙後端の搬入タイミングを知ることができる。
これに対し、本実施形態では、用紙サイズ、用紙紙厚、用紙後処理要求等の「その他信号」は一時記憶しておき、「用紙先端排出信号」、「用紙後端排出信号」との順序は変えずに送信する。「その他信号」の送信タイミングは「用紙先端排出信号」又は「用紙後端排出信号」の直後に連続して送信する。用紙が連続して搬送されてきた場合は次のように送信する。用紙1の「用紙先端排出信号」と「用紙後端排出信号」の間に受信した「その他信号」をグループ1−1として記憶し、用紙1の「用紙後端排出信号」と用紙2の「用紙先端排出信号」の間に受信した「その他信号」をグループ1−2として記憶する。同様に、用紙2の「用紙先端排出信号」と「用紙後端排出信号」の間に受信した、その他信号」をグループ2−1として記憶し、用紙2の「用紙後端排出信号」と、用紙3の「用紙先端排出信号」の間に受信した「その他信号」をグループ2−2として記憶する。以下、同様にグループ3−1、3−2・・・として記憶する。
そして、用紙1の先端排出位置で「用紙先端搬出信号」を下流機に送信し、直後に続けてグループ1−1に記憶した「その他信号」を送信する。次に用紙1の後端排出位置にて、「用紙後端搬出信号」を下流機に送信し、直後に続けてグループ1−2に記憶した「その他信号」を送信する。同様に、用紙2の先端排出位置で「用紙先端搬出信号」を下流機に送信し、直後に続けてグループ2−1に記憶した「その他信号」を送信する。次に用紙2の後端排出位置にて、「用紙後端搬出信号」を下流機に送信し、直後に続けてグループ2−2に記憶した「その他信号」を送信する。以下、同様にグループ3−1、3−2・・・を送信する。
これらの送信の際、用紙サイズ、用紙紙厚、用紙後処理要求等の「その他信号」は一時記憶しておき、「用紙先端排出信号」、「用紙後端排出信号」も含め、全ての信号の順序は変えずに送信する。「その他信号」の送信タイミングは「用紙先端排出信号」又は「用紙後端排出信号」の直後に連続して送信する。用紙が連続して搬送されてきた場合の動作は、前述の通りであり、この場合も全ての信号の順序は変えずに送信する。第2の用紙後処理装置132は、第1の用紙後処理装置131から各種信号を受信すると、前記と同様に一時記憶を行い、「用紙先端排出信号」、「用紙後端排出信号」と、連続した「その他信号」を第3の用紙後処理装置133へ送信する。
図14は用紙1先端タスク開始処理の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順では、上流機から用紙先端排出信号を受信すると(ステップS901)、1枚目の用紙(用紙1)の後端タスクを開始する(ステップS902)。そして、記憶領域を表す変数Aを設定し、この変数Aに先頭アドレスを代入する(ステップS503)。次いで、搬送用紙先端が排出位置に達したか否かをチェックし(ステップS904)、達していればステップS910に飛んで、下流機に用紙先端排出信号を送信する。達していなければ、次用紙の用紙先端排出信号を受信したか否かをチェックし(ステップS905)、受信していればステップS909に飛んで搬送用紙先端が排出位置に達しているか否かをチェックする。
一方、ステップS905で用紙後端排出信号を受信していなければ、「その他の信号」を受信したかどうかをチェックする(ステップS906)。受信していなければステップS904に戻り、受信していれば記憶量領域のアドレスA番地から受信信号を一時記憶する(ステップS907)。これを受信信号数N個分繰り返し(ステップS508)、用紙1の「用紙先端排出信号」と「用紙後端排出信号」の間に受信した「その他信号」をグループ1−1として記憶し、搬送用紙先頭が排出位置に達した時点で下流機へ用紙先端排出信号を送信する(ステップS910)。
次いで、一時記憶した受信信号があるかどうかをチェックし(ステップS911)、なければ処理を終え、あれば変数Aに一時記憶メモリの先頭アドレスを代入し(ステップS912)、アドレスA番地の受信信号を送信する(ステップS913)。これを受信信号グループ1−1の最終まで繰り返し(ステップS914,S915)、信号送信を終了した時点で処理を終える。
図15は用紙1の後端タスク開始処理の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順では、上流機から用紙後端排出信号を受信すると(ステップS1001)、2枚目の用紙(用紙2)の先端タスクを開始する(ステップS1002)。そして、記憶領域を表す変数A′を設定し、この変数A′に先頭アドレスを代入する(ステップS1003)。次いで、搬送用紙先端が排出位置に達したか否かをチェックし(ステップS1004)、達していればステップS1010に飛んで、下流機に用紙後端排出信号を送信する。達していなければ、次用紙の用紙先端排出信号を受信したか否かをチェックし(ステップS1005)、受信していればステップS1009に飛んで搬送用紙後端が排出位置に達しているか否かをチェックする。
一方、ステップS1005で用紙先端排出信号を受信していなければ、「その他の信号」を受信したかどうかをチェックする(ステップS1006)。受信していなければステップS1004に戻り、受信していれば記憶量領域のアドレスA′番地から受信信号を一時記憶する(ステップS1007)。これを受信信号数N個分繰り返し(ステップS1008)、用紙1の「用紙後端排出信号」と次用紙の「用紙先端排出信号」の間に受信した「その他信号」をグループ1−1として記憶し、搬送用紙後端が排出位置に達した時点で下流機へ用紙後端排出信号を送信する(ステップ1010)。
次いで、一時記憶した受信信号があるかどうかをチェックし(ステップS1011)、なければ処理を終え、あれば変数A′に一時記憶メモリの先頭アドレスを代入し(ステップS1012)、アドレスA′番地の受信信号を受信信号グループ1−2に送信する(ステップS1013)。これを受信信号グループ1−2の最終まで繰り返し(ステップS1014,S1015)、信号送信を終了した時点で処理を終える。
図16は次用紙(用紙)の場合の処理手順を示すフローチャートで同図(a)は用紙2先端タスク開始処理、同図(b)は用紙2後端タスク開始処理の処理手順をそれぞれ示す。図16(a)に示した用紙2先端タスク開始処理では、ステップS1101ないしS1115の各処理ステップによって処理されるが、処理内容は図14の処理における用紙1が用紙2に変更され(ステップS1102)、記憶領域AがAとは別のBの領域とされ、したがって番地がBの番地に設定され、グループが2−1とされ(ステップS1103、S1107、S1108、S1112、1113、S1114)、次用紙2に対応した処理となっているだけで、基本的には図14の用紙1の処理内容と同等である。また、図16(b)の用紙2後端タスク開始処理も図15の用紙1の処理が用紙2の処理に変更され、記憶領域がB′、グループが2−2として他の記憶領域に他のグループとして記憶されることが異なるだけで、基本的には図15の用紙1の処理内容と同等である。
図19はこのときの送受信コマンドのタイミングを示す概念図である。同図から分かるように上流機から自機、自機から下流機に信号が転送される間が保留状態となっているときに、「その他信号」がそれぞれ転送され、先端排出信号St、後端排出信号Sbに「その他の信号」がグループとなって自機から下流機に転送される。本実施形態では、このようにして前記図14ないし図16の処理が連続用紙に対応して実行される。
以上のように、前記第1の実施形態では、図8のフローチャートにも示したように各後処理周辺機は、用紙が搬入されてくるタイミングを認識することが必要となる。このタイミングを明確に認識できないと、確定した要求(信号)がどの用紙(又はどの用紙以降)に対し有効かの判定が不確実となる。また、用紙の搬入タイミングを明確に認識できないと、下流機が用紙受け入れ動作(搬送モータの駆動開始、ジョガーフェンスのサイズ別待機位置移動等−先端タスク)を適切なタイミングで行えなくなる。更に、用紙の長さ情報が不明の場合には、用紙のジャム検出等の為に用紙後端の搬入タイミングを認識することが必要となる。このタイミングを明確に認識できないと、用紙滞留ジャムの判定ができなくなる等の虞がある。
これに対し、本実施形態では、用紙1の用紙先端排出信号と用紙後端排出信号の間に受信した一部又は全てのその他の信号をグループ1−1として記憶し、用紙1の用紙後端排出信号と用紙2の用紙先端排出信号の間に受信した一部又は全てのその他の信号をグループ1−2として記憶し、以下同様にグループ2−1、2−2・・・として記憶し、用紙1の先端排出前後に用紙先端搬出信号を下流機に送信し、直後に続けてグループ1−1に記憶した一部又は全ての信号を送信し、用紙1の後端排出前後に用紙後端搬出信号を下流機に送信し、直後に続けてグループ1−2、2−1、2−2・・・に記憶した一部又は全ての信号を送信し、更には、用紙先端排出信号、用紙後端排出信号を含めたすべての受信信号順序を変えないように送信するので、用紙を受け渡す際に、各用紙の先端、後端、次用紙の先端、後端というように確実に連続用紙の先端位置と後端位置を認識して用紙を受け渡し、処理することができる。これにより、第4の実施形態における効果をより確実に得ることができる。
なお、図17は送受信信号の通信手順を示すフローチャートである。前述の第2ないし第5の実施形態において、「その他信号」を受信した際に、既に直前の「用紙受渡し信号」(「用紙先端排出信号」又は「用紙後端排出信号」)を下流機に送信済みの場合は、即座に受信した信号を下流機に送信する。すなわち、機内全ての用紙先端排出信号及び用紙後端排出信号を送信済みか未受信であれば(ステップS1201)、「その他の信号」を受信したか否かを確認し(ステップS1202)、受信していれば、受信している「その他の信号」を送信する(ステップS1203)。このように処理すると、信号の順序は変わらないし、「その他信号」の伝達を最も速く行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係るシート処理装置としての用紙後処理装置の概略構成を示す図である。 図1に示した用紙後処理装置を備えた画像形成システムの概略構成を示す図である。 図1に示した用紙後処理装置を備えた他の画像形成システムの概略構成を示す図である。 図1に代表される用紙後処理装置が複数連結されたシステム構成を示す概念図である。 用紙後処理装置の通信モジュールを含む各モジュールを示すブロック図である。 図5のシステムに適用される用紙搬送時の送受信信号の通信手順を示すフローチャートである。 図5のシステムに適用される用紙搬送時の送受信信号の他の通信手順を示すフローチャートである。 図5のシステムに適用される用紙搬送時の送受信信号のさらに他の通信手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における用紙搬送時の送受信信号の通信手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における1枚目の用紙(用紙1)のタスク開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における2枚目の用紙(用紙2)のタスク開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における用紙先端タスク開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における用紙後端タスク開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態における1枚目の用紙(用紙1)の先端タスク開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態における1枚目の用紙(用紙1)の後端タスク開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態における2枚目の用紙の先端及びタスク開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2ないし第5の実施形態における送受信信号の通信手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における送受信コマンドの送受タイミングを示す概念図である。 本発明の第5の実施形態における送受信コマンドの送受タイミングを示す概念図である。
符号の説明
3 パンチユニット
7 排紙ローラ
12 ジョガーフェンス
15 放出ローラ
19 折りプレート
20 折りローラ
27 後端フェンス
31〜35 搬送ローラ
131a,131b,132a,132b、133a,133b,133c,134a,135a 通信モジュール
131c、132c,133d,134b,135b 制御モジュール
131d,132d,133e,134c,135c 信号記憶手段
131,132,133,134,135 用紙後処理装置
100,PR 画像形成装置

Claims (12)

  1. シート状記録媒体を搬送する搬送手段と、前記シート状記録媒体に各種処理を施す処理手段とを備えたシート処理装置において、
    連結接続される接続機と通信する通信手段と、
    前記通信手段を介して接続機毎の通信を任意のタイミングで行う制御手段と、
    上流機から受信した一部又は全ての各種信号を一時記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、シート状記録媒体搬送中に上流機から各種信号を受信した時には、前記記憶手段に一時記憶し、搬送中のシート状記録媒体の搬送位置に応じて一時記憶していた一部又は全ての各種信号を下流機に送信することを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記制御手段は、上流機から受信した複数の信号の受信順序が分かるように前記記憶手段に一時記憶させ、搬送中のシート状記録媒体の搬送位置に応じて下流機に送信する際に、一部又は全ての受信信号の順序を変えないで送信することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記制御手段は、搬送中のシート状記録媒体の搬送位置に応じて送信し、各シート状記録媒体の受け渡しのタイミングを知らせる受け渡し信号を含み、前記受け渡し信号以外の信号は、前記受け渡し信号との前後の順序は変えずに前記受け渡し信号の直前又は直後に連続して送信することを特徴とする請求項1又は2記載のシート処理装置。
  4. 前記受渡し信号として前記シート状記録媒体の先端排出前後に前記シート状記録媒体の先端排出信号を下流機の前記通信手段に送信し、
    前記下流機は前記先端排出信号を上流機から受信することによって前記シート状記録媒体先端の搬入を認識することを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。
  5. 連続して搬送される各シート状記録媒体の先端排出信号間に受信した一部又は全てのその他の信号を1つのグループとして各シート状記録媒体間毎に記憶する記憶手段と、
    各シート状記録媒体の先端排出前後に先端搬出信号を下流機に送信し、その直後に前記送信したシート状記録媒体に対して後行するシート状記録媒体間に前記グループに分けて記憶した一部又は全部の信号を送信する送信手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。
  6. 前記送信手段は前記先端排出信号を含めたすべての受信信号の順序を変えないように送信することを特徴とする請求項5記載のシート処理装置。
  7. 前記受渡し信号として前記シート状記録媒体の先端排出前後に先端排出信号を、前記シート状記録媒体の後端排出前後に後端排出信号を下流機の前記通信手段に送信し、
    前記下流機は前記先端排出信号を上流機から受信することによって前記シート状記録媒体先端の搬入を、前記後端排出信号を上流機から受信することによって前記シート状記録媒体後端の搬入をそれぞれ認識することを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。
  8. 連続して搬送される各シート状記録媒体のそれぞれのシート状記録媒体の先端排出信号と後端排出信号の間に受信した一部又は全てのその他の信号を1つのグループとして各シート状記録媒体毎に記憶し、また、連続して搬送される各シート状記録媒体の先搬送のシート状記録媒体の後端排出信号と後搬送のシート状記録媒体の先端排出信号の間に受信した一部又は全てのその他の信号を他の1つのグループとして各シート状記録媒体間毎に記憶する記憶手段と、
    前記シート状記録媒体の先端排出前後に先端搬出信号を下流機に送信し、直後に続けて前記1つのグループに記憶した一部又は全ての信号を送信し、前記シート状記録媒体の後端排出前後に用紙後端搬出信号を下流機に送信し、直後に続けてグループ他のグループに記憶した一部又は全ての信号を送信するという動作を前記各シート状記録媒体の搬送毎に繰り返す送信手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。
  9. 前記送信手段は、用紙先端排出信号、用紙後端排出信号を含めたすべての受信信号順序を変えないように送信することを特徴とする請求項8記載のシート処理装置。
  10. 前記受渡し信号以外のその他の信号を受信した際に、既に直前の前記受渡し信号を下流機に送信済みの場合は、即座に受信した信号を下流機に送信することを特徴とする請求項3ないし9のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のシート処理装置を複数連結し、
    最下流機以外の前記シート処理装置は、用紙搬送中に上流機から各種信号を受信した時には、前記受信信号記憶手段に一時記憶し、搬送中のシート状記録媒体の搬送位置に応じて一時記憶していた一部又は全ての各種信号を下流機に送信することを特徴とするシート処理システム。
  12. 請求項11記載のシート処理システムを備え、
    最上流機が排紙側に接続されていることを特徴とする画像形成装置。
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