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JP4881058B2 - シート処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Description

この発明は、複数台連結されて使用されるシート状記録媒体(記録紙、転写紙、OHPシートなど、以下、用紙と称する)を処理するシート処理装置、このシート処理装置が接続された画像形成システムに関する。
この種の技術として例えば特許文献1ないし3に記載された発明が公知である。このうち特許文献1には、画像形成装置に複数台のシート取り扱い装置が接続されても、安定したシート取り扱い装置の制御方法を提供するために、画像形成装置と各シート取り扱い装置の間に当該シート取り扱い装置を制御する中継制御手段を設け、各シート取り扱い装置の機能毎に必要とする動作時間を判断して所定の時間が経過した後、後処理情報を各シート取り扱い装置に送信するようにした画像形成システムが記載されている。
また、特許文献2には、1つの周辺器に対して単一のホストが接続されている場合も、複数のホストが接続されている場合もホストシステムがタイムアウトするのを周辺機器側において防止することができ、複数のホストが接続されている場合、各ホストとの通信が遮断されないようにするために、周辺機器がデータを受信できない状態のときに前記周辺機器からホストシステムへビジー信号が出され、そのビジー信号を受けたホストシステムが所定のタイムアウト時間後にデータの送信を停止するようになっている情報通信方法において、周辺機器内において前記タイムアウト時間よりも短いタイムアウト防止時間を設定し、前記ビジー信号を出力した時からそのタイムアウト防止時間の計数を開始し、タイムアウト防止時間の経過後にビジー信号の出力を解除するようにした情報通信方法が記載されている。
さらに、特許文献3には、用紙後処理装置を多段に接続する場合に連結機構と制御ソフトウェアを簡略化できるようにするために、画像形成装置から排出された用紙を斜向させて、一方の側端を基準として第1段の用紙後処理装置に排紙する斜向ユニットと、各用紙後処理装置にそれぞれ設けられ、上流の斜向ユニット又は用紙後処理装置からの用紙を下流の用紙後処理装置に排出するように当該用紙後処理装置により制御される連結ユニットとを備えた用紙後処理システムが記載されている。
特開2003−307889公報 特開平3−48358号公報 特開平5−105318号公報
ところで、用紙後処理装置が複数連結されたシステムにおいて、各後処理周辺機に用紙情報(用紙サイズ、要求後処理内容、等)を通知するには、前記特許文献1に記載されているように中継制御手段を設け、中継制御手段が各用紙後処理装置の機能毎に必要とする動作時間を判断して所定の時間が経過後、用紙情報を各後処理周辺機に送信する発明が知られている。このように各後処理周辺機は用紙受け入れ前後にその用紙に対する用紙情報を受信することが望ましく、そうでない場合は高速で安定した用紙後処理が難しい。
しかし、前記特許文献1記載の発明では中継手段を設けており、コスト・スペース等の面で課題が残る。また、中継制御手段が各用紙後処理装置の機能毎に必要とする動作時間を判断しているが、機能毎に必要とする動作時間には搬送用紙のスリップ等によって通常ばらつきがあり、一定ではない。従って、このばらつきが大きい場合には正確なタイミングで用紙情報を送信することができなくなり、誤動作の原因となる。
さらに、用紙後処理装置が複数連結されたシステムの下流側の用紙後処理装置においては、画像形成装置から用紙が搬送されて到達するまでに時間がかかる。このため、画像形成装置の搬送開始と同時に用紙後処理装置の搬送ローラを駆動させると、ローラ駆動時間が必要以上に長くなる。特に、高速・大量用紙処理仕様の場合、ローラ駆動時間を必要以上に長くすることは部品寿命を縮めることになり不具合がある。また、かかる複数連結の用紙後処理システムは、画像形成装置に接続したシステムが一般的であり、このシステムにおいて同様の課題がある。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、複数台の用紙後処理装置が連結された場合でも、高速で安定しかつ安価な用紙後処理システム及びこれを搭載する画像形成システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、シート状記録媒体を搬送する搬送手段と、前記シート状記録媒体に各種処理を施す処理手段とを備え、前記シート状記録媒体の搬送上流側には上流側の接続機として画像形成装置又は他のシート処理装置が連結接続され、前記シート状記録媒体の搬送下流側には下流側の接続機として他のシート処理装置が連結接続されたシート処理装置において、連結接続される前記接続機と通信する通信手段と、前記通信手段を介して前記上流側の接続機から受信した前記シート状記録媒体のシート処理要求情報を含む、少なくとも一つのシート情報を記憶する記憶手段と、前記通信手段を介して前記接続機毎の通信を任意のタイミングで行えるように制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記シート状記録媒体の先端を排出する前後のタイミングで前記シート情報を前記下流側の接続機に送信した後、シート受け渡し信号を前記下流側の接続機に送信する制御を行い、前記上流側の接続機からシート受け渡し信号を受信したときは、当該シート受け渡し信号を受信する直前に前記記憶手段に記憶されている前記シート情報を確定することを特徴とする。
また請求項に記載の発明は、前記制御手段は、前記上流側の接続機から前記シート受け渡し信号を受信した際に前記搬送手段の搬送ローラが停止している時は、前記搬送ローラを駆動させるように制御することを特徴とする
また請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のシート処理装置と、該シート処理装置が連結接続される画像形成装置と、を備えた画像形成システムを特徴とする。
本発明によれば、高速で安定しかつ安価なシート処理装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の実施形態に係るシート処理装置としての用紙後処理装置を備えた画像形成システムの概略構成を示した図である。
図1に示した画像形成システムは、複写機としてのシステムの概略を示しており、画像形成装置1、シート状記録媒体である用紙(図示せず)を前記画像形成装置1に供給する給紙装置2、画像を読み込むためのスキャナ3及びADF(自動原稿給紙装置)4、中継ユニット5及びフィニッシャ(用紙後処理装置)6からなっている。前記画像形成装置1により画像形成された用紙は中継ユニット5を経由して、フィニッシャ6の入口ガイド板(図示せず)に搬送されることになる。
図2に示した画像形成システムは、スキャナ及びADFの無いプリンタとしてのシステムの概略を示しており、その他の構成は上記複写機と同様である。フィニッシャである用紙後処理装置6は、画像形成装置1の側部に取り付けられており、画像形成装置1より排出された用紙は用紙後処理装置6に導かれ、用紙後処理装置6の持つ機能により各種の後処理が施される。なお、画像形成装置1は、例えば電子写真方式の画像形成プロセスの装置やインクジェット方式の印字ヘッドを持った装置など、公知の画像形成機能を有する装置であればよいので詳細な説明は省略する。
図3は本実施形態に係るシート処理装置としての用紙後処理装置の概略構成を示した図である。この図3に示す用紙後処理装置6においては、図3に矢印で示すように画像形成装置1から受け入れられた用紙(図示せず)は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(本実施形態では穿孔手段としてのホッパ8を含むパンチユニット7)を有する入口搬送路Aを通り、上排紙センサ40の位置を通り排紙ローラ11を経てプルーフトレイ22へ導く上搬送路B、シフトコロ13へ導く中間搬送路C、整合及びステイプル綴じ等を行うステイプルトレイ14へ導く下搬送路Dへ、分岐爪28、ターンガイド37及び分岐爪29、ターンガイド37によって振り分けられるように構成される。
搬送ローラ34、35、36によってステイプルトレイ14上に搬送された用紙はステイプルトレイ14上で、ジョガーフェンス16により用紙搬送方向と垂直な方向に整合が行われ、かつ搬送方向(縦方向)は叩きコロ12により後端フェンス31を基準に整合が行われる。その後、図示しない束搬送ガイド板に支持された束搬送ローラ17bが束搬送ガイド板の回動によって束搬送ローラ17a側に寄り、用紙束を挟んで保持し、後端フェンス31が退避する。そして、端面綴じの場合は所定位置でのステイプル処理が行われ、放出ベルト18に設けられた放出爪15により上方へ搬送され、放出ローラ19によって排紙トレイ21に排紙され、排紙トレイ21上に積載される。なお、用紙の排紙トレイ21への排紙の状態は排紙センサ46によって検出され、排紙トレイ21上の用紙の積載量は紙面検知センサ47によって検出される。
本実施形態では、紙面検知センサ47によって積載された用紙の最上位の用紙が所定位置の高さに達すると、排紙トレイ21が所定量下降し、さらに用紙が積載できるようにしている。また、放出爪15の位置検知センサ45によって放出爪15のホームポジションが検出され、これに基づいて放出ベルト18の制御が行われる。
一方、中綴じの場合には、用紙束が揃えられた後、束搬送ローラ対17a、17bにより下方へ束搬送され、中綴じ位置での綴じ処理が行われる。そして、中綴じ処理が終了すると、束搬送ローラ30a、30bにより折り位置までの搬送が実施され、折りプレート23と折りローラ対24によって中折り処理がなされ、中折り排紙ローラ26によって中折り排紙トレイ27に排紙され、中折り排紙トレイ27上に積載される。
上搬送路B、中間搬送路C、下搬送路Dの上流で各々に対し共通な入口搬送路Aには、画像形成装置1から受け入れる用紙を検出する入口センサ39、その下流にパンチユニット7、搬送ローラ32、ターンガイド37、及び分岐爪28が順次配置されている。
分岐爪28は図示しないバネにより、図3の実線の状態に保持されており、図示しないソレノイドをオンすることにより、反時計方向に回動し(一点鎖線の状態)、下搬送路D方向へ用紙を振り分け、ソレノイドオフならば上搬送路Bへ用紙を振り分ける。またもう1つの分岐爪29は図示しないバネにより図3の実線の状態に保持されており、図示しないソレノイドをオンすることにより、時計方向に回動し(一点鎖線の状態)、中間搬送路Cへ用紙を振り分ける。ソレノイドオフならば、用紙はそのまま下搬送路Dへ送られ、搬送ローラ34、35により搬送される。ターンガイド37、38はそれぞれ分岐爪28、29による用紙の振り分けを助ける働きをする。これらのターンガイド37、38は、分岐爪28、29によって搬送方向を曲げられた用紙が当接することによって連れ回りし、小径の分岐部での用紙の搬送抵抗を低減するようにしている。
中間搬送路Cには用紙を搬送方向と直角方向に一定量だけ移動可能なシフトコロ13が備えられている。シフトコロ13は、図示しない駆動手段により搬送方向と直角方向に移動させることによりシフト機能を発揮するように構成されている。搬送ローラ33及びターンローラ38を経て中間搬送路Cへ送られて来た用紙は、シフトコロ13で搬送中に搬送方向と直角方向に一定量移動することによって、用紙が搬送方向と直角方向に一定量ずれ、その状態のまま一方が排紙ガイド板20に回転自在に軸支された放出ローラ対19によって排紙され、排紙トレイ21に積載される。なお、前記タイミングは、コロシフトセンサ41の用紙検知情報及び用紙のサイズ情報等に基づき決定される。
下搬送路Dにはステイプルトレイ14の排紙センサ43が設けられ、搬送中の用紙の有無及びステイプルトレイ14へ用紙を排出する際の揃え動作のトリガとしている。下搬送路Dへ送られた用紙は、搬送ローラ34、35、36によって順次搬送され、ステイプルトレイ14に積載後、整合される。
ステイプルトレイ14に排紙された用紙の後端は、後端フェンス31を基準に整合が行われる。後端フェンス31は、束搬送ローラ17aの中心軸を中心に回動可能な構成となっており、図示しないソレノイドにより後端フェンス31のソレノイド側の端部が駆動され、先端部が搬送路から待避する構成となっている。これにより、用紙束の搬送が妨げられないように構成されている。
ステイプルトレイ14上に積載された用紙は、叩きコロ12によって随時下に落とされて下端が揃えられる。叩きコロ12は支点12aを中心に叩きソレノイドによって振り子運動を与えられ、ステイプルトレイ14へ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス31に突き当てる。なお、叩きコロ12はタイミングベルトにより反時計回りに用紙を後端フェンス31へ移動させる方向に回転している。ステイプルトレイ14に積載された用紙の搬送方向と直角方向の揃えは、ジョガーフェンス16によって行なわれる。ジョガーフェンス16は、図示しない正逆転可能なジョガーモータによりタイミングベルトを介して駆動され、用紙の搬送方向と直角方向に往復移動する。この運動で用紙の端面を押さえる動作を行うことにより、搬送方向と直角の用紙の揃えを行う。この動作は用紙積載中及び最終用紙の積載後の随時に行なわれる。ステイプルトレイ14に備えられたセンサ44は、ステイプルトレイ14上の用紙の有無を検知するものである。これら叩きコロ12、後端フェンス31及びジョガーフェンス16が用紙束を用紙搬送方向に対して平行な方向と直交する方向に整合させる整合手段を構成している。
束搬送ローラ17a、17b及び30a、30bは、図示しない機構により加圧、解放動作が可能であり、解放した状態で用紙束を間に通した後、加圧して用紙束を搬送する。
また束搬送ローラ17a、17b及び30a、30bは、図示しない圧解除モータにより圧接離間移動が自在になっている。さらに搬送ローラ17a、17b及び30a、30bは、図示しないステッピングモータ、プーリ、タイミングベルトにより回転駆動され、このステッピングモータの回転数を制御することにより用紙束の搬送量が制御される。各束搬送ローラ17a、17b及び30a、30bの両者は夫々別個独立して圧接離間移動が自在になっている。
ステイプルユニット9は針を打ち出すステッチャ9aと、用紙束に打ち込まれた針の先端を曲げるクリンチャ9bから構成されている。本実施形態のステイプルユニット9では、これらステッチャ9aとクリンチャ9bが別体となっており、ステッチャ9aとクリンチャ9bは図示しない相対的位置決め機構と移動機構を備えている。用紙束の搬送方向のステイプル位置は、束搬送ローラ17a、17bにより用紙束を搬送することによって行う、これらにより、用紙束の様々な位置にステイプル止めを行うことができる。
ステイプルユニット9の用紙搬送方向の下流側(用紙を折る場合の下流側、位置的には下側)にあるのが、中折り機構部である。これは、中折りローラ対24、中折りプレート23、ストッパ25などからなり、上流のステイプルユニット9で、用紙の搬送方向中央にステイプル止めした用紙束を束搬送ローラ17a、17bによりストッパ25に突き当るまで搬送し、一旦、束搬送ローラ17bのニップ圧を解除することにより、用紙束の折り基準位置の位置が決められる。その後、束搬送ローラ30a、30bのニップ圧を掛けて用紙束を保持し、ストッパ25が後退して用紙束後端から外れ、画像形成装置1本体から送られた用紙サイズ信号により、必要な距離を搬送されて折りの位置が出される。折りの位置(通常は用紙束搬送方向の中央)まで搬送され、停止した用紙束は、中折りプレート23によって中折りローラ対24のニップに押し込まれ、中折りローラ対24が用紙束を加圧、回転することにより中折りされる。その際、用紙サイズが大きいとストッパ25によりも用紙搬送方向下流側に用紙束が送られる。そこで、本実施形態ではストッパ25の配設位置より下流側の搬送経路を湾曲させて用紙束の端部を水平方向に導いている。このように構成することにより、大きな用紙サイズのものであっても、用紙の搬送が可能となり、用紙後処理装置の高さ方向のサイズをコンパクトすることが可能となる。
なお、ストッパ25は束搬送ローラ30aの中心軸を中心に回動可能な構成となっており、図示しないソレノイドにより駆動され、先端部が搬送路から待避する構成となっている。折られた用紙束は中折り排紙ローラ26によって、中折り排紙トレイ27に排紙され、積載される。中折り部のセンサ48、49は用紙の有無を検知している。また、中折り排紙トレイ27のセンサ51は、中折り排紙トレイ27上の用紙束の有無を検知し、用紙束無しの状態から排紙した用紙束の数をカウントすることにより中折り排紙トレイ27の満杯検知を擬似的に行うために設けられる。また中折りエンドストッパの位置検知センサ50はストッパ25の作動及びストッパ25が解除されたときの用紙束の端部位置を検出する。
図4は用紙後処理装置が複数連結された場合のシステム構成を示す概念図である。
本実施の形態では、画像形成装置としての画像処理装置1には、原稿給紙装置4、大量給紙装置2、及び複数の用紙後処理装置6a、6b、6c、6d、6eが接続されている。
用紙後処理装置6a、6bは、夫々上流機1及び下流機6cの2機と連結されており、用紙後処理装置6cは、上流機6b及び2機の下流機6d、6eの計3機と接続されている。用紙後処理装置6d、6eは、最下流機であり、1機の上流機6cのみと接続されている。
図5は用紙後処理装置の通信モジュールを示すブロック図である。
各用紙後処理装置6a、6b、6c、6d、6eは、制御モジュールと通信モジュールとを備えている。各用紙後処理装置6a〜6eは接続される用紙後処理装置毎に1個の通信モジュールを有している。
即ち、用紙後処理装置6aは、制御モジュール6a1及び通信モジュール6a2a、6a2b、用紙後処理装置6bは制御モジュール6b1及び通信モジュール6b2a、6b2b、用紙後処理装置6cは、制御モジュール6c1及び通信モジュール6c2a、6c2b、6c2c、用紙後処理装置6dは制御モジュール6d1及び通信モジュール6d2a、用紙後処理装置6eは制御モジュール6e1及び通信モジュール6e2aを備えており、通信モジュールの各種制御を行う制御モジュール6a1、6b1、6c1、6d1、6e1により各々任意のタイミングで送受信を行うことができる。
なお、前記制御モジュール6a1、6b1、6c1、6d1、6e1は、夫々図示しないCPU、ROM及びRAMを備え、各制御モジュール6a1〜6e1による制御は、CPUが図示しないROMに書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。
以下、本実施形態の特徴的な動作ついて説明する。
図6及び図7は用紙搬送時の用紙情報の通信タイミングを示した概略図である。
先ず、図6及び図7に示す用紙後処理装置6aは、図示しない画像処理装置1から用紙を受け取る際に用紙情報を受信して記憶する。用紙情報は、用紙サイズ、用紙紙厚、用紙後処理要求等の用紙毎に必要な情報である。
用紙後処理装置6aは、用紙を受け入れて、用紙情報の用紙後処理要求に応じて用紙に後処理を施す。その後、当該用紙を用紙後処理装置6bへ搬送する。なお、用紙後処理装置6aに該当する後処理要求が無い場合には用紙後処理装置6bへの搬送のみを行う。
また用紙後処理装置6aは、当該用紙を装置外へ排出するとき(例えば、用紙先端が排紙ローラを通過するとき)に、前述の用紙受け入れ時に記憶していた用紙情報を用紙後処理装置6bに送信する。これによって、用紙後処理装置6bは用紙を受け取る直前に受け入れ用紙の用紙情報を受信できるので正確に安定して後処理を行うことができる。また、後処理種類の変更時等も特に一時停止を入れる必要は無いので高速処理が可能になる。
用紙後処理装置6bは同様に、用紙後処理装置6aから用紙を受け取る際に用紙情報を受信して記憶する。そして用紙後処理装置6cへの用紙排出時に、記憶していた用紙情報を用紙後処理装置6cへ送信する。なお、図7においては、用紙後処理装置6cは同様に用紙後処理装置6bから用紙を受け取る際に用紙情報を受信して記憶する。そして下流の他の用紙後処理装置への用紙排出時に、記憶していた用紙情報を下流の他の用紙後処理装置へ送信する。用紙情報の送受信方法は特に規定しないが、図では各種用紙情報を送信した後に、用紙受渡し信号の送信を行っている。この用紙受渡し信号の受信によって、それ以前の各種用紙情報を確定する方法である。
図8は用紙搬送における用紙情報の受信処理を示したフローチャートである。
この場合、例えば用紙後処理装置6aは、先ず、画像形成装置1から用紙情報信号を受信したかどうか判断し(S1)、受信したならば、用紙情報(用紙ID、用紙サイズ、処理要求等)を一時記憶する(S2)。次に、用紙受け渡し信号を受信したかどうか判断し(S3)、受信したならば、用紙情報を確定しメモリに蓄積する(S4)。
次に、図9は用紙搬送における用紙情報の送信処理を示したフローチャートである。
この場合、用紙後処理装置6aは、用紙先端が排紙位置かどうか判断し(S5)、排紙位置ならば、用紙情報(メモリに蓄積された用紙ID、用紙サイズ、処理要求等)を送信し(S6)、次いで用紙受け渡し信号を送信する(S7)。
上述のように、本実施形態では各用紙後処理装置において受信した用紙情報を記憶し、用紙排出時に送信を行うようにしているが、用紙毎に必要な情報以外の情報(仕向地情報、用紙搬送速度情報等)は、特に用紙搬送に合わせて送信する必要はなく、受信後、即時に下流機に送信しても良い。
図10は搬送ローラ停止時の駆動開始タイミングを示す概略図である。例えば、下流機である用紙後処理装置6bは、その搬送ローラ32を画像形成装置の搬送開始時には駆動させず停止している。上述のように、上流機である用紙後処理装置6aの用紙排出時に用紙情報(用紙受渡し信号)が送信される。
下流機6bは、用紙情報(用紙受渡し信号)受信に応じて、当該用紙の後処理に必要な搬送ローラ32を駆動させる。これにより、ローラ駆動時間を必要以上に長くする必要が無いので、部品寿命を長くできる。即ち、搬送ローラ32停止時に、前記受け入れ側の通信手段での用紙情報の受信に応じて、必要な搬送ローラ32を駆動させるので、ローラ駆動時間を短くし部品寿命を長くすることができる。
図11は搬送ローラ停止時の駆動処理を示すフローチャートである。
上述のように搬送ローラを画像形成装置の搬送開始時には駆動していない用紙後処理装置において、搬送ローラが停止しているかどうか判断し(S10)、停止しているならば、用紙受け渡し信号受信かどうか判断し(S11)、受信しているならば搬送ローラを駆動する(S12)。
用紙の受け入れ前後に受け入れ側の通信手段にて受信した用紙情報を記憶しておき、用紙の排出前後に排出側の通信手段にて記憶した用紙情報を送信し、また、用紙受け渡し信号を受信するまで搬送ローラを停止している用紙後処理装置と画像形成装置を接続する、高速で安定しかつ安価な用紙後処理システムを実現することができる。
また、上述したような用紙後処理システムを画像形成装置と共に使用すれば高速で安定しかつ安価な画像形成システムを実現することができる。
複写機形態のシステムを示す概略図。 スキャナ及びARDFの無いプリンタ形態のシステムを示す概略図。 後処理装置単体の実施の形態を示す概略図。 用紙後処理装置が複数連結された場合を示す概念図。 用紙後処理装置の通信モジュールを示すブロック図。 用紙搬送時の用紙情報の通信タイミングを示す概略図。 用紙搬送時の用紙情報の同様な通信タイミングを示す概略図。 用紙搬送における用紙情報の受信処理を示すフローチャート。 用紙搬送における用紙情報の送信処理を示すフローチャート。 搬送ローラ停止時の駆動開始タイミングを示す概略図。 搬送ローラ停止時の駆動処理を示すフローチャート。
符号の説明
1 画像形成装置、6 用紙後処理装置、6a、6b、6c、6d、6e 用紙後処理装置、6a1、6b1、6c1、6d1、6e1 制御モジュール、6a2a、6a2b、6b2a、6b2b、6c2a、6c2b、6c2c、6e2a 通信モジュール、7 パンチユニット、9 ステイプルユニット、32 搬送ローラ

Claims (3)

  1. シート状記録媒体を搬送する搬送手段と、前記シート状記録媒体に各種処理を施す処理手段とを備え、前記シート状記録媒体の搬送上流側には上流側の接続機として画像形成装置又は他のシート処理装置が連結接続され、前記シート状記録媒体の搬送下流側には下流側の接続機として他のシート処理装置が連結接続されたシート処理装置において、
    連結接続される前記接続機と通信する通信手段と、
    前記通信手段を介して前記上流側の接続機から受信した前記シート状記録媒体のシート処理要求情報を含む、少なくとも一つのシート情報を記憶する記憶手段と、
    前記通信手段を介して前記接続機毎の通信を任意のタイミングで行えるように制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記シート状記録媒体の先端を排出する前後のタイミングで前記シート情報を前記下流側の接続機に送信した後、シート受け渡し信号を前記下流側の接続機に送信する制御を行い、前記上流側の接続機からシート受け渡し信号を受信したときは、当該シート受け渡し信号を受信する直前に前記記憶手段に記憶されている前記シート情報を確定することを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記上流側の接続機から前記シート受け渡し信号を受信した際に前記搬送手段の搬送ローラが停止している時は、前記搬送ローラを駆動させるように制御することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシート処理装置と、該シート処理装置が連結接続される画像形成装置と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
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