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JP2007196452A - 飛散インクの吸収装置、記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

飛散インクの吸収装置、記録装置及び液体噴射装置 Download PDF

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JP2007196452A
JP2007196452A JP2006015533A JP2006015533A JP2007196452A JP 2007196452 A JP2007196452 A JP 2007196452A JP 2006015533 A JP2006015533 A JP 2006015533A JP 2006015533 A JP2006015533 A JP 2006015533A JP 2007196452 A JP2007196452 A JP 2007196452A
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Satoshi Nakada
聡 中田
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Abstract

【課題】キャリッジの往復動作によって生ずる気流に乗って搬送されるインクミストと、ワイピング時にワイパーの先端から飛散するインク滴を確実に捕捉、吸収すると共に、捕捉したインクの乾燥を促進させてインク滴の垂下を防止する。
【解決手段】本発明の飛散インクの吸収装置1は、キャリッジ10の少なくとも左右一方の側面32、33に対して一端が記録ヘッド13側に突出するようにインク吸収体40を設けた。また上記インク吸収体40に加えて撓み変形したワイパー39の弾性反撥力を和らげ、インク滴Lの飛散量を低減させる案内傾斜面61を有する傾斜部材60を設けた。
【選択図】図6

Description

本発明は、記録装置本体内を浮遊するインクミストのうち、キャリッジの往復動作によって生ずる気流に乗ってキャリッジの側面に衝突するインクミストを吸収すると共に、記録ヘッドのインク吐出面を拭き取るワイピング動作によってワイパーの先端から飛散するインク滴を吸収する飛散インクの吸収装置及び該飛散インクの吸収装置を備えた記録装置に関する。
更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置及び該液体噴射装置において設けられる飛散液体の吸収装置に関するものである。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録材に記録を行なうプリンタ、プロッタ、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被液体噴射材に噴射して、前記液体を前記被液体噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
以下、液体噴射装置、そして記録装置の一例としてインクジェットプリンタを採り上げて説明する。インクジェットプリンタにはインクを吐出するノズル開口を備えた記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載して主走査方向に往復動するキャリッジと、該キャリッジの位置を検出する光学検出部の一例であるリニアエンコーダと、前記記録ヘッド、キャリッジ及びリニアエンコーダを内部に備えたプリンタ本体とが設けられている。そして、このようなインクジェットプリンタのプリンタ本体内においてキャリッジが主走査方向に往復動作すると、キャリッジの移動によって生ずる気流が発生し、該気流はキャリッジや記録ヘッドの側面に衝突し、気流の乱れを生じさせる。
該気流の乱れは、ノズル開口から吐出されたインクの着弾精度に悪影響を及ぼし、インクの着弾精度の低下によって記録品質の低下を招く。下記の特許文献1は、このようにインクの着弾精度に悪影響を及ぼす気流の乱れを防止するためにキャリッジに対して空気抵抗を低減する空気抵抗低減手段を備えている。即ち、キャリッジの往復動作によって生ずる主走査方向に沿った気流がキャリッジに衝突しても乱れないように、キャリッジ底部の形状を流線形状や船底形状に形成している。
しかし、記録ヘッドのノズル開口から吐出されるインクには記録の実行に使用されることなく打ち捨てられた廃インクが含まれており、該廃インクの一部はインクミストとなってプリンタ本体内を浮遊しやすい。このインクミスト発生の傾向は、記録品質(画質)の向上を意図してインク滴がピコリットルオーダーにまで極小化してきたことで一層顕著になってきている。従って、該インクミストがキャリッジの往復動作によって生じた気流に乗ってキャリッジに衝突した場合、該インクミストはそのほとんどがキャリッジの側面に衝突して方向を変えられる。キャリッジ後方にリニアエンコーダ等の光学検出部が配設されている構造では、キャリッジ後方に流れたインクミストは光学検出部に付着、堆積し、その読取り精度等を低下させる虞が生じた。
また、インクジェットプリンタには前記ノズル開口を備えた記録ヘッドの下方にワイパーが設けられている。該ワイパーはノズル開口を備えた記録ヘッドのインク吐出面を拭き取るワイピング動作を実行する部材である。具体的にはプリンタ本体内のホームポジション側の所定の位置に予めワイパーを設けておき、該ワイパーに対してキャリッジによって支持されて主走査方向に往復動する記録ヘッドのインク吐出面が摺接することによって該インク吐出面に付着した余剰のインク滴等が拭き取られるのである。
そして、該ワイパーは記録ヘッドの一側面の下端部に当接後撓み変形し、インク吐出面を摺接した後、記録ヘッドの他側面の下端部から離れた瞬間にワイパーの有する弾性反撥力によって元の形状に復帰する。
しかし、該ワイパーの弾性反撥力によってワイパーの先端に付着したインクの一部が飛散するため、プリンタ本体内の諸部材を汚してしまったり、印刷途中の用紙の被記録面に付着して印刷品質を損なわせる。下記の特許文献2と3には、このようなワイピング動作によるワイパー先端部からのインク滴の飛散を低減するための構成が開示されている。
このうち特許文献2には記録ヘッドの主走査方向の両側面に隣接した位置において、記録ヘッドのインク吐出面とほぼ同一平面を形成するようにインク吸収体を設けている。しかし、このような構成では拭き取ったインクがインク吸収体の表面に付着してそのまま残ってしまっている場合やインク吸収体が飽和状態になって吸収したインクがインク吸収体の表面に滲み出している場合には、再びワイパーが当該インクをかき取って記録ヘッドのインク吐出面を汚損する虞が生ずる。
また、特許文献3ではインク吸収体がキャリッジの両側面の下端部寄りの一部に設けられている。しかしこのような位置に設けられたインク吸収体によっては、ワイパーの先端から飛散したインク滴の一部しか捕捉、吸収することができない。
また、特許文献2と3で開示されているインク吸収体は、インク吸収体の構造ないし配設態様が吸収したインクの乾燥を促進させる構造ないし配設態様になっていないため、当該インク吸収体は、インクが飽和状態になり易く、飽和状態のインク吸収体から垂れたインクが用紙の被記録面に付着して記録品質を損なわせる虞もある。また、特許文献2に開示されているインク吸収体にあっては、ワイパーがインク吸収体に当接後離れる際にワイパーの有する弾性反撥力によってワイパーの先端に付着したインクの一部が飛散してプリンタ本体内の諸部材を汚してしまう虞もある。
特開2004−42580号公報 特開平3−236965号公報 特開平11−240163号公報
本発明は、このような背景技術が抱えていた問題点の存在を踏まえてなされたものであって、記録ヘッドのノズル開口から吐出され、記録装置本体内を浮遊するインクミストが、キャリッジの往復動作によって生ずる気流に乗ってキャリッジの側面に衝突してキャリッジ近傍に配置されている光学検出部側に流れ込むのを防止すると共に、ワイピング動作によってワイパーの先端から飛散するインク滴を確実に捕捉することに加えて、捕捉したインクの乾燥を促進させてインク滴の垂下を防止し得る飛散インクの吸収装置及び該飛散インクの吸収装置を備えた記録装置等を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係る飛散インクの吸収装置は、記録装置本体内を浮遊するインクミストのうち、キャリッジの往復動作によって生ずる気流に乗ってキャリッジの側面に衝突するインクミストを吸収すると共に、記録ヘッドのインク吐出面を拭き取るワイピング動作によってワイパーの先端から飛散するインク滴を吸収する飛散インクの吸収装置であって、キャリッジの少なくとも左右一方の側面に対して一端が記録ヘッド側に突出するようにインク吸収体が設けられ、前記インクミストの吸収と前記インク滴の吸収が当該インク吸収体によって行われるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、キャリッジの往復動作によって生ずる気流に乗ってキャリッジの側面に衝突したインクミストは、キャリッジの側面に設けられたインク吸収体によって捕捉され吸収されるから、キャリッジ近傍に配置されている光学検出部側に流れ込んで付着し、光学検出部の読取精度を悪くするようなことは生じない。また、ワイピング動作によってワイパーの先端から飛散するインク滴は、記録ヘッド側に突出したインク吸収体の突出部によって確実に捕捉、吸収される。加えて、インク吸収体の広い表面積によって乾燥が促進されるため、更にはキャリッジの往復動に伴ってインク吸収体の外表面(キャリッジと接しない側となる表面)だけでなく突出部の裏面にまで気流が回り込んで該気流と接触することで乾燥が促進されるので、インク吸収体の吸収インクの飽和状態によるインク滴の垂下も生じない。
本発明の第2の態様に係る飛散インクの吸収装置は、前記第1の態様において、前記インク吸収体は、記録ヘッド側に突出したインク吸収体の突出端が前記ワイパーの先端に当接しない位置に設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、インク吸収体は常時、ワイパーに当接しないから、ワイピング動作によって一旦拭き取ったインク滴の多くの部分がインク吸収体に接触吸収されることによって生ずるインク吸収体のインクの飽和状態を防止することができる。これに伴い、インク吸収体のインクの飽和状態によるインク滴の垂下は生じない。
本発明の第3の態様に係る飛散インクの吸収装置は、前記第1の態様において、前記インク吸収体は、記録ヘッド側に突出したインク吸収体の突出端が前記ワイパーの先端に当接する位置に設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、インク吸収体の記録ヘッド側への突出量が大きくなるため、ワイパーの先端から飛散したインク滴を確実に捕捉し吸収し易くなる。またワイパーの先端部に付着したインク滴の一部がインク吸収体に当接することによって吸収されるため、ワイパーによるインクの捕捉を助けてワイパーにかかるインクの吸収負荷を低減させる設計をすることが可能になる。
本発明の第4の態様に係る飛散インクの吸収装置は、前記第1の態様〜第3の態様のいずれかにおいて、前記ワイパーに当接する記録ヘッド側傍のキャリッジ底面には記録ヘッドに当接することによって撓み変形したワイパーの弾性反撥力を和らげ、インク滴の飛散量を低減させる案内傾斜面を有する傾斜部材が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第4の態様によれば、ワイパーが記録ヘッドを離れる瞬間において作用する元の形状に戻ろうとするワイパーの急激な形状変化を抑制できるから、ワイパーの先端部に付着したインク滴の飛散量が低減される。従って、インク吸収体の突出部に到達するインク滴の量が少なくなるため、インク吸収体にかかるインクの吸収負荷を小さくすることができる。またこれに伴い、インク吸収体の厚さを必要なインク吸収量に見合った厚さに薄くすることができる。
本発明の第5の態様に係る飛散インクの吸収装置は、前記第4の態様において、前記傾斜部材の案内傾斜面は前記ワイパーの先端から飛散したインク滴が前記インク吸収体の突出部に向けて案内されるように形成されていることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、ワイパーの先端から飛散したインク滴は案内傾斜面を介してインク吸収体の突出部に向かって案内されるためインク吸収体によるインク滴の捕捉、吸収が更に確実となる。
本発明の第6の態様に係る記録装置は、インクを吐出するノズル開口を備えた記録ヘッドと、該記録ヘッドを搭載して主走査方向に往復動するキャリッジと、前記ノズル開口を備えた記録ヘッドのインク吐出面を拭き取るワイピング動作を実行するワイパーと、前記記録ヘッド、キャリッジ及びワイパーを内部に備えた記録装置本体と、該記録装置本体内を浮遊するインクミストのうち、キャリッジの往復動作によって生ずる気流に乗ってキャリッジの側面に衝突するインクミストと前記ワイピング動作によってワイパーの先端から飛散するインク滴とを吸収する飛散インクの吸収装置とを備える記録装置であって、前記飛散インクの吸収装置は前記第1の態様〜第5の態様のいずれかの飛散インクの吸収装置であることを特徴とするものである。
本発明の第6の態様によれば、記録ヘッドのノズル開口から吐出され、記録装置本体内を浮遊するインクミストが、キャリッジの往復動作によって生ずる気流に乗ってキャリッジの側面に衝突してキャリッジ近傍に配置されている光学検出部側に流れ込むのを防止すると共に、ワイピング動作によってワイパーの先端から飛散するインク滴を確実に捕捉し、加えて、捕捉したインクの乾燥を促進させてインク滴の垂下を防止し得る極めて簡単な構成の飛散インクの吸収装置を備えた記録装置を提供することが可能となる。そして、該記録装置のキャリッジの移動量や位置検出の精度が向上し、被記録材の汚損も防止されて高品質の記録の実行が可能になる。
本発明の第7の態様に係る液体噴射装置は、液体を噴射するノズル開口を備えた液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドを搭載して主走査方向に往復動するキャリッジと、前記ノズル開口を備えた液体噴射ヘッドの液体噴射面を拭き取るワイピング動作を実行するワイパーと、前記液体噴射ヘッド、キャリッジ及びワイパーを内部に備えた液体噴射装置本体と、該液体噴射装置本体内を浮遊する液体ミストのうち、キャリッジの往復動作によって生ずる気流に乗ってキャリッジの側面に衝突する液体ミストと前記ワイピング動作によってワイパーの先端から飛散する液体滴とを吸収する飛散液体の吸収装置と、を備える液体噴射装置であって、前記飛散液体の吸収装置は、キャリッジの少なくとも左右一方の側面に対して一端が液体噴射ヘッド側に突出するように液体吸収体が設けられ、前記インクミストの吸収と前記インク滴の吸収が当該液体吸収体によって行われるように構成されていることを特徴とするものである。
以下、本願発明に係る飛散インクの吸収装置及び該飛散インクの吸収装置を適用した液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に本願発明の液体噴射装置、そしてその一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタ100を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
図1はインクジェットプリンタの外観を示す斜視図、図2はハウジングを取り外してインクジェットプリンタの内部構造を示す斜視図である。また図3はインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図である。
尚、ここで説明するインクジェットプリンタ100は、図1に示すように液体噴射装置本体、そして記録装置本体の一例であるプリンタ本体3の上方にスキャナ装置4を備えている。プリンタ本体3の前面パネル6の中央に液晶モニタ画面7、その左右に操作ボタン8を備えている。前面パネル6の下方中央部には、デジタルカメラで撮影した写真データが収録されたメモリカード等を挿入するためのメモリカード挿入部9が設けられている。また、このタイプのインクジェットプリンタ100は、パーソナルコンピュータを使用しないでダイレクトに記録が実行でき、コピー機としても使用できる複合機能を有する比較的コンパクトなタイプのインクジェットプリンタである。
また、プリンタ本体3の前面下部には前後方向に着脱自在に給送用カセット30が設けられている。また、該給送用カセット30の上部には図1中、実線で示すように未使用状態ではプリンタ本体3の前面カバーの一部としても機能する排出用スタッカ50が設けられている。尚、該排出用スタッカ50は、図1中、仮想線で示すように使用状態では手前に拡開されて、載置面51を上方に向けた姿勢で使用される。また、液晶モニタ画面7と操作ボタン8の一部及びメモリカード挿入部9は、パーソナルコンピュータに接続しないでダイレクトに記録を実行する場合に使用される部位である。即ち、メモリカード挿入部9に図示しないメモリカードを挿入し、液晶モニタ画面7を見ながら操作ボタン8を操作することによって好みの写真を簡単に家庭に居ながら何枚でも高品質にプリントすることができるようになっている。
また、プリンタ本体3の背面側の上部には、自動的に被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう)を連続して給送することのできる自動給送装置2が設けられている。自動給送装置2は、用紙Pを複数枚積畳し得る給送用トレイ5と、給送用トレイ5上の用紙Pを給送用ローラ14に向けて押上げるホッパ16と、ホッパ16との挟圧送り作用によって給送用トレイ5上の上位の用紙Pをピックアップする給送用ローラ14と、最上位の用紙Pのみが給送されるように重送された後続の用紙Pを最上位の用紙Pから分離する分離作用部の一例である図示しないリタードローラないし分離パッド等と、分離された後続の用紙Pを給送用トレイ5上に戻す図示しない戻しレバー等とを備えている。
次に、用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の内部構造の概略を説明する。給送用トレイ5は、最も搬送方向上流側に設けられおり、複数枚の用紙Pを積畳する被液体噴射材積畳部の一例である。また、給送用トレイ5には用紙Pの側端縁(エッジ)に当接し、用紙Pの搬送方向となる副走査方向Yへの円滑な搬送を案内するエッジガイド15が設けられている。給送用トレイ5上の用紙Pは、給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。そして、用紙Pは、給送用ローラ14の回転に伴って最上面に位置する用紙Pから順番に給送用ローラ14近傍に設けられる分離作用部である図示しないリタードローラ等の分離力を受けて単位数ずつピックアップされて搬送方向下流に向けて給送される。
給送用ローラ14の下流には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である図示しない被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)が設けられている。検出レバーの下流には、搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。このうち搬送用従動ローラ19bは、ローラホルダ18の下流端部において軸支され、当該ローラホルダ18は、図示しないねじりコイルバネによって搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。
そして、搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは、記録ポジション26に導かれ、記録ポジション26には用紙Pに記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素としてキャリッジ10が設けられている。該キャリッジ10は、主走査方向Xに往復移動可能にキャリッジガイド軸12に軸支され、無端ベルト11によって往復移動されるようになっている。そして、キャリッジ10の下面には、用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を実行する液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。また、キャリッジ10には液体カートリッジの一例であるインクカートリッジCが挿着されている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して該記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等との間のギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そして、記録ヘッド13とプラテン28との間において、用紙P等を主走査方向Xと直交する副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作とを相互に繰り返すことによって、用紙P等の記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。尚、上記ギャップPGは、高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化等に応じて適宜調節されるようになっている。
記録ヘッド13の下流には排出用駆動ローラ20aと、排出用従動ローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられている。また排出用従動ローラ20b近傍の搬送方向上流には、排出用補助従動ローラ22が設けられている。そして、排出用ローラ20によって排出された用紙Pは、更に搬送方向下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である上記の排出用スタッカ50上の載置面51に排出されるようになっている。
排出用従動ローラ20bと排出用補助従動ローラ22は、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、それぞれを保持するローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。また、上記搬送用従動ローラ19bは、搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置が幾分搬送方向下流側に位置するように配設されており、上記排出用従動ローラ20bは排出用駆動ローラ20aより軸芯位置が幾分搬送方向上流側に位置するように配設されている。このような配設態様をとることによって、用紙Pは搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において僅かに下に凸となる「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態が形成される。これにより、記録ヘッド13に対向する位置にある用紙Pは、プラテン28に押し付けられ、用紙Pの浮き上がりが防止されて正常に記録が実行されるようになっている。
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100に対して設けられる本発明の飛散インクの吸収装置1について図面に基づいて具体的に説明する。
図4は本発明の飛散インクの吸収装置を適用したインクジェットプリンタの内部構造を示すキャリッジがホームポジションに位置している時の平面図である。図5は本発明の飛散インクの吸収装置を適用したインクジェットプリンタの内部構造と搬送気流の流れを示すキャリッジがホームポジション側から往路移動端側に移動した時の平面図である。図6は本発明の飛散インクの吸収装置を装着したキャリッジと記録ヘッド、ワイパー及びキャップ部材の位置関係を示す正面図、図7は同上、右側面図である。また図8の(a)〜(d)はワイピング動作時のワイパーの動きを段階的に示す正面図である。
本発明の飛散インクの吸収装置1は、プリンタ本体3内を浮遊する液体ミストの一例であるインクミストのうち、キャリッジ10の往復動作によって生ずる気流(インクミストを搬送する気流となるため本明細書において「搬送気流」ともいう)Aに乗ってキャリッジ10の側面32、33に衝突するインクミストMを吸収する役割(1)と、記録ヘッド13のインク吐出面38を拭き取るワイピング動作によってワイパー39の先端から飛散するインク滴Lを吸収する役割(2)の2つの役割を有している。そして、本明細書では上記インクミストMとインク滴Lを総称した名称として「飛散インク」の語を使用する。以下、上記2つの役割に分けて本発明の飛散インクの吸収装置1の構成と作動態様を周辺部材の構成及び関係と併せて説明する。
(1)インクミストを吸収する場合(図4〜図7参照)
キャリッジ10の後部近傍には光学検出部の一例であるリニアスケール34と検出器35とによって構成されるリニアエンコーダが設けられている。また、キャリッジ10の底面には前述のように記録ヘッド13が取り付けられている。そして該記録ヘッド13にはキャリッジ10に搭載される各色のインクカートリッジCから供給されるインクの吐出口となるノズル開口31が開口されている。このノズル開口31は用紙搬送方向に長いノズル列を構成しており、該ノズル開口31が形成される記録ヘッド13の底面が上記インク吐出面38となっている。
リニアスケール34は、主走査方向Xに長い帯状をした部材で、プリンタ本体3の左右のサイドフレーム36、37間に張設されている。リニアスケール34には、上下方向に延びる図示しないスリットが多数本、長手方向に等間隔で並設されている。また、キャリッジ10の後部には、発光部と受光部を備える光学式の検出器35が一体に設けられている。そして、キャリッジ10が移動すると検出器35も移動するため、リニアスケール34に形成されたどのスリットの位置に当該検出器35が位置しているかによってキャリッジ10の位置の検出とそれに基づくキャリッジ10の移動量や停止位置等の制御が行われるようになっている。
そして、本発明の飛散インクの吸収装置1は、上記構成のリニアエンコーダによって制御されるキャリッジ10の少なくとも左右一方の側面32、33に対して、一端が記録ヘッド13側に突出するように広い範囲に亘って設けられるインク吸収体40を備えることによって構成されている(図6)。また、図示の実施例では一例としてキャリッジ10の右側の側面33に対して、該側面33の広い範囲を覆うようにインク吸収体40が設けられている(図7)。次に、図4、図5に基づいてインクミストMを吸収する場合の本発明の飛散インクの吸収装置1の作動態様について説明する。
当初、図4に示すホームポジションに位置していたキャリッジ10が図5中、太い矢印で示すように往路移動端側に移動すると、キャリッジ10の移動に伴ってキャリッジ10の移動方向の上流(右方)にはキャリッジ10に向かう図中左側への搬送気流Aが発生する。そして、該搬送気流Aは、図中、細い矢印で示すようにキャリッジ10の右側の側面33に衝突する。キャリッジ10の右側の側面33には上述したようにインク吸収体40が設けられているから、キャリッジ10の右側の側面33に衝突したインクミストMはインク吸収体40によって捕捉、吸収される。従って、上記搬送気流Aによって搬送され、キャリッジ10の右側の側面33に衝突したインクミストMはリニアスケール34や検出器35側に流れ込むことはないから、リニアスケール34や検出器35へのインクミストMの付着、堆積が防止される。
(2)インク滴を吸収する場合(図6〜図8参照)
キャリッジ10がホームポジションに位置している時の記録ヘッド13の直下にはノズル開口31に詰まったインクを吸引する際に記録ヘッド13のインク吐出面38に当接するキャップ部材41が設けられている。キャップ部材41の前面及び後面にはキャップ部材41の昇降移動を案内する爪部42、43が設けられている。またキャップ部材41の左側の側傍には記録ヘッド13のインク吐出面38を拭き取るワイピング動作を実行するワイパー39が設けられている。ワイパー39は撓み変形可能な弾性部材によって構成されている。
そして、本実施例に係る飛散インクの吸収装置1は、上述したようにキャリッジ10の右側の側面33に対して一端が記録ヘッド13側に突出するように設けられるインク吸収体40によって構成されている。また、本実施例ではインク吸収体40の突出端が上記ワイパー39の先端に当接しない位置に設けられている。また、インク吸収体40の下部のコーナー部には鉤状に大きく切り欠かれた切欠部45が形成されており、キャリッジ10が主走査方向Xに移動する際のインク吸収体40と、上記キャップ部材41の爪部42、43との衝突を回避している。
次に、図8に基づいてインク滴Lを吸収する場合の本発明の飛散インクの吸収装置1の作動態様について説明する。
キャリッジ10がホームポジションから往路移動端側に向けて移動を開始すると、図8(a)に示すように最初にワイパー39の先端は記録ヘッド13の図中、左側下方の側縁部46に当接して左側に撓み変形する。更に、キャリッジ10が往路移動端側に移動すると、図8(b)に示すようにワイパー39の先端は左側に撓み変形した姿勢で記録ヘッド13のインク吐出面38に摺接して該インク吐出面38に付着したインク等を拭き取る。そして、キャリッジ10が更に移動して図8(c)に示すようにワイパー39の先端が図中、右側下方の側縁部47に達し、図8(d)に示すようにワイパー39の先端が該側縁部47から離れると、今まで左側に撓み変形していたワイパー39の先端は元の姿勢に戻ろうとする弾性反撥力によって今度は右側に撓み変形する。そしてこの時、ワイパー39の先端に付着していたインク滴Lは図8(d)中、破線の矢印で示すように右斜め上方に向けて弾き飛ばされるようにして飛散するが、インク滴Lの飛散方向にはインク吸収体40の突出部48が位置しているため当該インク滴Lはインク吸収体40によって捕捉、吸収される。
加えて、インク吸収体40の広い表面積によって乾燥が促進されるため、更にはキャリッジ10の往復動に伴ってインク吸収体40の外表面(キャリッジ10と接しない側となる表面)だけでなく突出部48の裏面(記録ヘッドと対向する側の面)にまで気流が回り込んで該気流と接触することで乾燥が促進されるので、インク吸収体40の吸収インクの飽和状態によるインク滴の垂下も生じない。
[他の実施例]
本願発明に係る飛散インクの吸収装置1及び該飛散インクの吸収装置1を備えた記録装置100等は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば、キャリッジ10の右側の側面33のみにインク吸収体40を設ける他、キャリッジ10の左側の側面32にインク吸収体40を設けたり、キャリッジ10の左右の側面32、33の両方にインク吸収体40を設けることも可能である。また図9〜図12に示すように、インク吸収体40の突出部48の突出量や形状を変更したり、インク滴Lの飛散量を低減させる他の構成とインク吸収体40を組み合わせることによって飛散インクの吸収装置1を構成することも可能である。
図9に示す飛散インクの吸収装置1は、インク吸収体40の突出部48の突出量を大きくしてインク吸収体40の突出端がワイパー39の先端に当接するようにした実施例を示している。このような飛散インクの吸収装置1を採用した場合には、インク吸収体40の記録ヘッド13側への突出量が大きくなるため、ワイパー39の先端から飛散したインク滴Lを確実に捕捉し吸収することが可能になる。またワイパー39の先端部に付着したインク滴Lの一部がインク吸収体40に当接することによって吸収されるため、ワイパー39によるインクの捕捉を助けてワイパー39にかかるインクの吸収負荷を低減させることができる。
また、図10、図11に示す飛散インクの吸収装置1は、インク滴Lの飛散量を低減させる他の構成として傾斜部材60を設けた実施例を示している。傾斜部材60は記録ヘッド13側傍のキャリッジ10の底面に設けられており、その下面には撓み変形したワイパー39の弾性反撥力を和らげ、インク滴Lの飛散量を低減させる案内傾斜面61が形成されている。そして、図10では前記図6に示すインク吸収体40の突出端がワイパー39の先端に当接しない位置に設けられたインク吸収体40と上記傾斜部材60とを組み合わせた実施例が図示されている。また、図11では上記図9に示すインク吸収体40の突出端がワイパー39の先端に当接する位置に設けられたインク吸収体40と上記傾斜部材60とを組み合わせた実施例が図示されている。
上記図10、図11に示す飛散インクの吸収装置1を採用した場合には、ワイパー39が記録ヘッド13を離れる瞬間において作用する元の形状に戻ろうとするワイパー39の急激な形状変化を抑制できるから、ワイパー39の先端部に付着したインク滴Lの飛散量が低減される。従って、インク吸収体40の突出部48に到達するインク滴Lの量が少なくなるため、インク吸収体40にかかるインクの吸収負荷を小さくすることができる。またこれに伴い、インク吸収体40の厚さを必要なインク吸収量に見合った厚さに薄くすることができる。
この他、図12に示すようにインク吸収体40の形状を変更することも可能である。即ち図12に示す飛散インクの吸収装置1は、インク吸収体40の下部前方のコーナー部に設けた切欠部45を排除してキャップ部材41の爪部42のみを受け入れることができるようなスリット62を設けたものである。このような構成の飛散インクの吸収装置1を採用した場合にはインク吸収体40の突出部48の表面積が拡大できるため、より多くの飛散インクを捕捉、吸収することが可能になる。
インクジェットプリンタの外観を示す斜視図。 ケーシングを取り外してインクジェットプリンタの内部構造を示す斜視図。 インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図。 キャリッジがホームポジションに位置している時のインクジェットプリンタの内部構造を示す平面図。 キャリッジがホームポジション側から往路移動端側に移動した時のインクジェットプリンタの内部構造を示す平面図。 本発明の飛散インクの吸収装置とその周辺部材を示す正面図。 本発明の飛散インクの吸収装置とその周辺部材を示す右側面図。 (a)〜(d)はワイピング動作時のワイパーの動きを段階的に示す正面図。 本発明の他の実施例とその周辺部材を示す正面図。 本発明の更に他の実施例とその周辺部材を示す正面図。 本発明の更に他の実施例とその周辺部材を示す正面図。 本発明の更に他の実施例とその周辺部材を示す右側面図。
符号の説明
1 飛散インクの吸収装置、2 自動給送装置、 3 プリンタ本体(記録装置本体)、4 スキャナ装置、5 給送用トレイ、 6 前面パネル、7 液晶モニタ画面、8 操作ボタン、9 メモリカード挿入部、10 キャリッジ、11 無端ベルト、12 キャリッジガイド軸、13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、15 エッジガイド、16 ホッパ、17 回転軸(給送用ローラの)、18 ローラホルダ(搬送用従動ローラ用の)、19 搬送用ローラ、19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、20 排出用ローラ、20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用従動ローラ、22 排出用補助従動ローラ、26 記録ポジション、28 プラテン、30 給送用カセット、31 ノズル開口、32 側面、33 側面、34 リニアスケール、35 検出器、36 サイドフレーム、37 サイドフレーム、38 インク吐出面、39 ワイパー、40 インク吸収体、41 キャップ部材、42 爪部、43 爪部、45 切欠部、46 側縁部、47 側縁部、48 突出部、50 排出用スタッカ、51 載置面、60 傾斜部材、61 案内傾斜面、62 スリット、100 インクジェットプリンタ(記録装置)、P 用紙(被記録材)、X 主走査方向、Y 副走査方向、PG ギャップ、 C インクカートリッジ、A 搬送気流(気流)、M インクミスト、L インク滴

Claims (7)

  1. 記録装置本体内を浮遊するインクミストのうち、キャリッジの往復動作によって生ずる気流に乗ってキャリッジの側面に衝突するインクミストを吸収すると共に、記録ヘッドのインク吐出面を拭き取るワイピング動作によってワイパーの先端から飛散するインク滴を吸収する飛散インクの吸収装置であって、
    キャリッジの少なくとも左右一方の側面に対して一端が記録ヘッド側に突出するようにインク吸収体が設けられ、前記インクミストの吸収と前記インク滴の吸収が当該インク吸収体によって行われるように構成されていることを特徴とする飛散インクの吸収装置。
  2. 請求項1において、前記インク吸収体は、記録ヘッド側に突出したインク吸収体の突出端が前記ワイパーの先端に当接しない位置に設けられていることを特徴とする飛散インクの吸収装置。
  3. 請求項1において、前記インク吸収体は、記録ヘッド側に突出したインク吸収体の突出端が前記ワイパーの先端に当接する位置に設けられていることを特徴とする飛散インクの吸収装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記ワイパーに当接する記録ヘッド側傍のキャリッジ底面には記録ヘッドに当接することによって撓み変形したワイパーの弾性反撥力を和らげ、インク滴の飛散量を低減させる案内傾斜面を有する傾斜部材が設けられていることを特徴とする飛散インクの吸収装置。
  5. 請求項4において、前記傾斜部材の案内傾斜面は前記ワイパーの先端から飛散したインク滴が前記インク吸収体の突出部に向けて案内されるように形成されていることを特徴とする飛散インクの吸収装置。
  6. インクを吐出するノズル開口を備えた記録ヘッドと、
    該記録ヘッドを搭載して主走査方向に往復動するキャリッジと、
    前記ノズル開口を備えた記録ヘッドのインク吐出面を拭き取るワイピング動作を実行するワイパーと、
    前記記録ヘッド、キャリッジ及びワイパーを内部に備えた記録装置本体と、
    該記録装置本体内を浮遊するインクミストのうち、キャリッジの往復動作によって生ずる気流に乗ってキャリッジの側面に衝突するインクミストと前記ワイピング動作によってワイパーの先端から飛散するインク滴とを吸収する飛散インクの吸収装置と、を備える記録装置であって、
    前記飛散インクの吸収装置は請求項1〜5のいずれか1項に記載した飛散インクの吸収装置であることを特徴とする記録装置。
  7. 液体を噴射するノズル開口を備えた液体噴射ヘッドと、
    該液体噴射ヘッドを搭載して主走査方向に往復動するキャリッジと、
    前記ノズル開口を備えた液体噴射ヘッドの液体噴射面を拭き取るワイピング動作を実行するワイパーと、
    前記液体噴射ヘッド、キャリッジ及びワイパーを内部に備えた液体噴射装置本体と、
    該液体噴射装置本体内を浮遊する液体ミストのうち、キャリッジの往復動作によって生ずる気流に乗ってキャリッジの側面に衝突する液体ミストと前記ワイピング動作によってワイパーの先端から飛散する液体滴とを吸収する飛散液体の吸収装置と、を備える液体噴射装置であって、
    前記飛散液体の吸収装置は、キャリッジの少なくとも左右一方の側面に対して一端が液体噴射ヘッド側に突出するように液体吸収体が設けられ、前記インクミストの吸収と前記インク滴の吸収が当該液体吸収体によって行われるように構成されていることを特徴とする液体噴射装置。
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