JP2007185819A - 紙製ステープルの打ち込み機 - Google Patents
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Abstract
【課題】綴じ箇所の汚損を防いで見栄えを良くし、構成がシンプル化して手動方式機械にも適用できるうえに操作荷重が低減し、綴じ後の書類のガタツキを防止する。
【解決手段】昇降駆動可能な打ち込み機4は、両側部の抜き刃3と下方水平部の取付部6によって略逆門形に形成する。抜き刃3の内側面には、コ字形紙製ステープル5の脚部15,16を挟持するための挟みバネ板8を対峙して設ける。挟みバネ板8の下側略半部は、抜き刃3内側面に固着された固定部10と、内側斜め下方向に屈曲した作動部11とを有する。書類貫通時又はリターン時に、作動部11又は上側略半部9に押圧力が作用することで、上側略半部9は抜き刃3に対し離反又は接近する。
【選択図】 図2
【解決手段】昇降駆動可能な打ち込み機4は、両側部の抜き刃3と下方水平部の取付部6によって略逆門形に形成する。抜き刃3の内側面には、コ字形紙製ステープル5の脚部15,16を挟持するための挟みバネ板8を対峙して設ける。挟みバネ板8の下側略半部は、抜き刃3内側面に固着された固定部10と、内側斜め下方向に屈曲した作動部11とを有する。書類貫通時又はリターン時に、作動部11又は上側略半部9に押圧力が作用することで、上側略半部9は抜き刃3に対し離反又は接近する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、紙製ステープルの打ち込み機に関するものであり、特に、コ字形の紙製ステープルを書類に打ち込んで綴じるときに使用される紙製ステープルの打ち込み機に関するものである。
従来、上記ステープルの打ち込み機としては、例えば、書類を打ち抜く抜き刃に角孔を開穿したものが知られている。この打ち込み機による前記ステープルの貫通方式は、前記角孔が開穿された抜き刃を書類の表面側から裏面側に貫通させた後に、該抜き刃の角孔に前記ステープルを差し込み、そのままの状態で、前記ステープルを書類の表面側に引き抜く方式が採用されている(特許文献1参照)。
特開平10−000871公報
特許文献1記載の前記ステープルの貫通方式は、該ステープルを抜き刃の角孔に差し込んだ状態で、該ステープルを引き抜いているので、次のようなデメリットを有している。即ち、抜き刃自体に角孔を開穿しているため、抜き刃自体の強度が不足する。そこで、抜き刃の強度アップを図るには、抜き刃の板厚を厚くすれば良いが、この場合には、書類に形成される抜き孔が大きくなり、抜き孔周辺の綴じ箇所が汚損し易いという欠点を有する。
又、上記ステープル貫通方式では、抜き刃を書類に刺し込んだ後に、抜き刃を引き抜かなければならないので、抜き刃の刺し込みと引き抜きの2段階のアクションが必要になり、操作性が低下すると共に手動方式の機械には不向きとなる。
更に、前記ステープルを引き抜く時、ステープルの粘着面が抜き孔の縁部と接触するために、ステープルを引き抜く際の操作荷重(リターンバネ荷重)がかなり増大する。又、ステープル幅と抜き刃幅に寸法差があるために、書類を綴じた時に、ステープルに対して抜き孔が大きくなり、綴じ部分の見栄えを悪くするうえに、書類にガタツキが発生するという問題があった。
そこで、上記操作荷重を低減でき、書類にガタツキを無くし、且つ、綴じ箇所の汚損を防止し、見栄えを良くし、手動方式の機械にも容易に適用できるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はその課題を解決することを目的とするものである。
そこで、上記操作荷重を低減でき、書類にガタツキを無くし、且つ、綴じ箇所の汚損を防止し、見栄えを良くし、手動方式の機械にも容易に適用できるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はその課題を解決することを目的とするものである。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、コ字形に形成された紙製ステープルの打ち込み機において、該打ち込み機は、昇降自在であって、且つ、水平部と、該水平部の両端部に夫々突設されている貫通孔形成用の抜き刃とによって略逆門形に形成されて成り、該抜き刃の内側面に紙製ステープルの脚部を挟持するための挟みバネ板が対峙して設けられ、更に、該挟みバネ板の下部には、前記抜き刃の内側面に固着された固定部と、内側斜め下方向へ屈曲した作動部とが形成され、該打ち込み機の抜き刃を書類の下面から打入して該書類に該貫通孔を形成する際、前記挟みバネ板の上部が該抜き刃の内側面に密着した状態で該抜き刃によって該書類に貫通孔が開穿され、該打ち込み機の水平部が該貫通孔に到達する移動中に、前記挟みバネ板の作動部が該貫通孔の縁部で押圧されて前記抜き刃の内側面の側へ回動することによって該挟みバネ板の上部が内側方向へ回動し、該挟みバネ板と抜き刃の内側面との間に所定の隙間が形成され、該隙間に該書類を介して該打ち込み機と対峙配設した紙製ステープルの脚部が差し込まれるように構成してなる紙製ステープルの打ち込み機を提供する。
この構成によれば、書類に紙製ステープルを打ち込む際は、打ち込み機の上昇により、抜き刃を書類の下面から打入して貫通孔を形成する。続いて、挟みバネ板が貫通孔を上昇する際に、貫通孔の縁部から挟みバネ板の作動部に押圧力が作用する。これにより、挟みバネ板の上部が抜き刃から離反して隙間が形成され、該隙間に紙製ステープルの脚部が差し込まれる。
この後、打ち込み機の下降により、挟みバネ板が貫通孔を下降する際に、作動部に作用している押圧力が除かれて、挟みバネ板の上部が弾性力によって抜き刃側に接近して、紙製ステープルの脚部が抜き刃と挟みバネ板で挟持される。ついで、打ち込み機の更なる下降動作により、紙製ステープルが貫通孔内を下降変位して書類に引き抜き式に打ち込まれる。
請求項2記載の発明は、上記隙間に上記紙製ステープルの脚部が差し込まれた後、上記打ち込み機が元の位置にリターンした通常の状態では、前記挟みバネ板の上部は上記抜き刃の内側面に密着し、且つ、該挟みバネ板の下部に設けた作動部は内側斜め下方向に傾斜した状態に復帰するように構成されている請求項1記載の紙製ステープルの打ち込み機を提供する。
この構成によれば、紙製ステープルの脚部が抜き刃と挟みバネ板で挟持された後、打ち込み機が元の位置に下降すると、前記挟みバネ板はそれ自体の弾性復元力によって通常の形状に復帰する。即ち、挟みバネ板の上部は抜き刃の内側面に密着し、且つ、挟みバネ板の下部に設けた作動部は内側斜め下方向に屈曲した状態に戻る。
好ましくは、上記挟みバネ板の表面は、非粘着性樹脂によりコーティング処理が施されている。
この構成によれば、挟みバネ板の表面は、フッ素樹脂等により非粘着化コーティング加工が処理されているので、接着剤が塗布された紙製ステープルを打ち込む場合に、挟みバネ板の表面に接着剤が付着して残存するおそれがなく、常に正常に保つことができる。
好ましくは、上記抜き刃の幅寸法は上記紙製ステープルの幅寸法と略同一である。
この構成によれば、抜き刃の幅寸法は、紙製ステープルの幅寸法と略同一であるので、ステープル引き込み後、書類に形成された貫通孔と、紙製ステープルのクラウン部とは、形状寸法は相互に略一致する。よって、貫通孔とクラウン部の間に隙間が殆ど生じなくなる。このため、書類にガタツキが生ぜず確実に綴じることができる。加えて、貫通孔周囲の綴じ箇所が汚損され難くなり、外観上の見栄えも良くなる。
更に、好ましくは、紙製ステープルをクリンチする際に、押し付け部材で紙製ステープルのクラウン部を書類に押し付けるようにすることで、紙製ステープルのクリンチを容易かつ確実に行うことができる。更に又、挟みバネ板は該貫通孔の縁部によりしごかれて離開状態に変化するので、挟みバネ板を離反開放するための駆動機構が不要になる。
請求項1記載の発明は、抜き刃は従来の如く角孔を有しないので、刃部の強度が増大する。従って、強度アップのために抜き刃の板厚を大きくする必要がなく、その分だけ貫通孔を小さく形成することができる。
又、紙製ステープルを打ち込む際、一対の刃部を引き込み方向のみに直線移動させればよいので、1つのアクションで済む。従って、ステープル打ち込み時の動作ストロークが短くなり、手動式の機械に適したシンプル構造の打ち込み機が得られる。
請求項2の発明は、ステープル打ち込み後は、挟みバネ板の上部が抜き刃の内側面に密着し、作動部が内側斜め下方向に傾斜した通常の状態に自動復帰するので、請求項1記載の発明の効果に加えて、挟みバネ板の上部を元の閉鎖状態に復帰させるための駆動機構が不要になり、構成も一層簡単化する。
本発明は、コ字形に形成された紙製ステープルの打ち込み機において、該打ち込み機は、昇降自在であって、且つ、水平部と、該水平部の両端部に夫々突設されている貫通孔形成用の抜き刃とによって略逆門形に形成されて成り、該抜き刃の内側面に紙製ステープルの脚部を挟持するための挟みバネ板が対峙して設けられ、更に、該挟みバネ板の下部には、前記抜き刃の内側面に固着された固定部と、内側斜め下方向へ屈曲した作動部とが形成され、該打ち込み機の抜き刃を書類の下面から打入して該書類に該貫通孔を形成する際、前記挟みバネ板の上部が該抜き刃の内側面に密着した状態で該抜き刃によって該書類に貫通孔が開穿され、該打ち込み機の水平部が該貫通孔に到達する移動中に、前記挟みバネ板の作動部が該貫通孔の縁部で押圧されて前記抜き刃の内側面の側へ回動することによって該挟みバネ板の上部が内側方向へ回動し、該挟みバネ板と抜き刃の内側面との間に所定の隙間が形成され、該隙間に該書類を介して該打ち込み機と対峙配設した紙製ステープルの脚部が差し込まれるように構成したことにより、操作荷重が低減すると共に、手動方式の機械にも容易に適用でき、且つ、貫通孔周辺の綴じ箇所の汚損を防止し、見栄えを良くし書類のガタツキを防止するという目的を達成した。
本発明の打ち込み機で打ち込まれる紙製ステープルは、粘着部を有するタイプと、粘着部を有しないタイプのいずれでも使用できる。特に、粘着部を有する紙製ステープルを使用する場合、紙製ステープルを打ち込む時に粘着部が貫通孔の縁部に接触しないため、ステープルを引き抜き式に打ち込む際の操作荷重が小さくなる。
以下、本発明の好適な一実施例を図1乃至図13に従って説明する。尚、本実施例では、ステープル打ち込み動作に関連して、所定のタイミングで抜き刃の書類貫通、ステープルの差し込み、引き抜き、押し付け、圧着及びクリンチ等を行うべく、各機能部材の駆動手段、即ち、昇降駆動機構、移動駆動機構、回動駆動機構など(図示省略)が設けられているが、これらの駆動方式としてはカム、リンク、スプリング、電磁石等による公知の駆動方式を適宜採択することができる。
図1において、1は書類Pが載置セットされる受け台であり、受け台1の所定箇所には孔2が上下方向に形成されている。受け台1の下側には、左右一対の抜き刃3を有する打ち込み機4が孔2内を昇降できるように設けられ、打ち込み機4は昇降駆動機構により上下方向へ往復駆動される。
打ち込み機4は上昇することにより、受け台1上にセットされた書類Pに貫通孔を形成して、書類Pの上方に位置するコ字形の紙製ステープル5を挟み、その後、打ち込み機4が下方へリターン動作することにより、紙製ステープル5を書類Pに引き抜いて打ち込む。
打ち込み機4は、水平方向の取付部(水平部)6を有し、この取付部6の左右両側端部にはそれぞれ抜き刃3が相対峙して突設されている。一対の抜き刃3は取付部6に対して上方向に垂直に設けられ、該一対の抜き刃3と取付部6によって打ち込み機4は略逆門形に形成されている。抜き刃3は上端部に刃先部7を備え、刃先部7の形状は略V字型に形成されている。
図2に示すように、左右の抜き刃3の内側部にはそれぞれ挟みバネ板8が設けられ、左右の挟みバネ板8は互いに対峙して、抜き刃3の内側面に密着するように配置されている。挟みバネ板8の幅寸法は、抜き刃31の幅寸法と同一もしくは僅かに狭幅に形成されている。又、挟みバネ板8の板厚は、書類貫通時に挟みバネ板8の上端部が書類に引っ掛からない程度の板厚に設定されている。
更に、挟みバネ板8は所要のバネ性を有し、挟みバネ板8の下部又は上部への押圧力の作用に応じて、上側略半部9が抜き刃3に対して離反又は接近状態(離開状態又は密閉状態)に変化できるように形成されている。ここで、挟みバネ板8の離開状態又は密閉状態とは、挟みバネ板8の上側略半部9が抜き刃3内側面に対し離反して開放された状態又は密着して閉鎖(紙製ステープル5を介する密着を含む)した状態をいう。
挟みバネ板8が図3に示す離開状態になると、上側略半部9と抜き刃3間に紙製ステープル5の脚部15,16が差し込まれ、その後、上側略半部9が抜き刃3側に接近移動した密閉状態になると、上側略半部9のバネ力で前記脚部15,16が押圧挟持される。
本実施例では、挟みバネ板8の表面には、フッ素樹脂等により非粘着化コーティング加工が施されている。このため、紙製ステープル5の脚部16に塗布された粘着剤17が挟みバネ板8に付着しても、挟みバネ板8に糊残りするおそれがないようにされている。又、挟みバネ板8の上側略半部9は矩形平坦状に形成されているが、挟みバネ板8の下側略半部には2本のスリットが縦方向に刻設されている。この2つのスリットの間及び両側にはそれぞれ、平坦状の固定部10及び屈曲形状の作動部11,11が設けられ、固定部10の下側部分は抜き刃3内側面に固着されている。
前記作動部11,11の縦断面形状は、打ち込み機4の内側方向にく字状に屈曲するように形成され、該作動部11,11の上面に押圧力が作用すると、作動部11,11は屈曲線Lを中心として下方回動して、抜き刃3内面側に接近移動する。この下方回動に伴い、挟みバネ板8の上側略半部9側は、図3に示すように、抜き刃3内側面に対して離反するように回動変位し、該抜き刃3内側面と上側略半部9の間にクサビ状の隙間が形成される。
取付部6の左右側面上部には凹所12が設けられ、凹所12は左右両側の各作動部11,11と対応する4箇所に形成されている。各凹所12の上側内面形状は、作動部11,11の回動変位を許容すべく、縦断面略四半円状の湾曲面を有するように形成されている。
固定部10と作動部11の位置関係及び枚数は特に限定されず、図4に示すように、互いに逆の位置関係になるように形成してもよい。この場合は、固定部10の下側部分を抜き刃3内側面に固着し、且つ、取付部6の作動部11と対応する側面上部には、該作動部11の回動変位を許容すべく、縦断面略四半円状の凹所12を形成するものとする。
図2に示すように、コ字形紙製ステープル5の上方には、紙製ステープル5のクラウン部14を下方に押し付けるための押し付け部材13が配設され、押し付け部材13は、昇降駆動機構により上下方向へ往復移動する。押し付け部材13の下降により、書類Pに打ち込まれた紙製ステープル5のクラウン部14を受け台1上面に押し付けて、紙製ステープル5の書類Pからの浮き上がりを防止する。
紙製ステープル5は、クラウン部14の両端側にそれぞれ垂直に連設された脚部15,16を有し、コ字状に形成されている。又、紙製ステープル5の他側脚部16の内側面には粘着剤17が塗布され、一側脚部15及び他側脚部16を順次折り畳んで相互重合することにより、両者は粘着剤(粘着部)17を介して貼着結合される。
コ字形紙製ステープル5は、図外のステープル収納部から所定位置に送られるが、本実施例では、打ち込み機4の貫通移動と関連して所定のタイミングで、挟みバネ板8と抜き刃3内側面の間の隙間に、該書類を介して該打ち込み機と対峙配設した紙製ステープル5の脚部15,16が差し込まれる。その後、打ち込み機4の下降により、挟みバネ板8が抜き刃3側に接近動作して、紙製ステープル5がバネ力で押圧挟持される。
紙製ステープル5のクラウン幅寸法W1は、打ち込み機4の抜き刃3の幅寸法W2と略同一に設定されている。従って、紙製ステープル5が打ち込み機4で書類Pに打ち込まれると、紙製ステープル5は、書類Pに形成された貫通孔23と略同幅になるので、両者間に隙間を生じるおそれがない。
一方、受け台1の下方にはクリンチャ装置18が設けられ、このクリンチャ装置18により紙製ステープル5の脚部15,16がクリンチされる。クリンチャ装置18は一対のローラ(クリンチャ部材)19,20を備え、各ローラ19,20は図外の移動駆動機構により、紙製ステープル5のクラウン部長手方向と同一方向に独立に移動駆動される。
ローラ19,20は、紙製ステープル5が書類Pに打ち込まれた時に、紙製ステープル5の一対の脚部15、16の外側近傍に配置されている。そして、ローラ15,16が紙製ステープル5の内側方向に移動することにより、垂下状態の脚部15,16がクラウン部14と略平行になるように、内側方向に約90°折り曲げられる。
又、受け台1の下方には圧着部材21が配置され、圧着部材21は、クラウン部14の幅方向後方にて上下回動可能に取り付けられている。ここでは、圧着部材21は回動駆動機構により、図5に示すように、水平方向の回動軸22回りに回動駆動される。この圧着部材21は、紙製ステープル5の脚部15,16が折り曲げられた後に上方回動して、双方の脚部15,16を圧着固定する。尚、圧着部材21は回動方式に限らず昇降方式にすることも可能であり、この場合、打ち込み機4と干渉しないように圧着部材21を移動させるものとする。
上記構成において、受け台1上に載置セットされた紙製ステープル5を書類Pに打ち込んで綴じる場合について、図6乃至図13に従って説明する。先ず、ステープル打ち込み前の状態では、打ち込み機4は、図6に示すように、受け台1の孔2と対応する下方位置に待機している。今、打ち込み機4を受け台1側に相対的に上昇駆動させると、図7に示すように、打ち込み機4の一対の抜き刃3が書類Pを打ち抜いて貫通孔23を開穿する。
そして、挟みバネ板8の作動部11,11が、書類Pの貫通孔23を通過する際に、作動部11,11は貫通孔23の縁部によって下方向のしごき力を受ける。そのため、作動部11,11が打ち込み機4の抜き刃3側へ接近すべく下方回動して、該抜き刃3内側面に作動部11,11が略当接する如き状態となる。
この時、図8に示すように、挟みバネ板8の上側略半部9は抜き刃3の内側面から離反すべく回動変位して、抜き刃3と上側略半部9との間にクサビ状の隙間が形成される。而して、抜き刃3と上側略半部9との間の隙間に該書類を介して該打ち込み機と対峙配設した紙製ステープル5の脚部15,16が差し込まれる。
このあと、打ち込み機4が元の位置に復帰すべく下降動作する。そして、挟みバネ板8の上側略半部9は、書類Pの貫通孔23を通過する際に、作動部11,11に作用している押圧力が除かれて、上側略半部9は抜き刃3内側面側へ接近すべく上方回動して、紙製ステープル5の脚部15,16が、上側略半部9のバネ力で抜き刃3の内側面に押付け挟持される(図9参照)。
続いて、打ち込み機4が更に下降するに伴い、打ち込み機4は紙製ステープル5の脚部15,16を挟持したまま、図9に示すように、書類Pの貫通孔23内を下方へ移動する。従って、紙製ステープル5は下方に引き込まれることにより、脚部15,16が貫通孔23を下降変位して、書類P下面側に打ち込まれる。
ついで、クラウン部14が書類Pと密着する位置まで引き込まれると、紙製ステープル5の書類貫通が完了し、打ち込み機4は元の下方位置まで下降する。続いて、図10に示すように、押し付け部材13が紙製ステープル5側に下降することにより、紙製ステープル5のクラウン部14が書類P上面に押し付けられた状態で保持され、紙製ステープル5の浮き上がりが防止される。
次に、図11に示すように、一側脚部15の外側近傍の第1のローラ19が一側脚部15側に移動することにより、垂下状態の一側脚部15が内側方向に約90°折り曲げられて、クラウン部14と略平行な状態になる。続いて、図12に示すように、他側脚部16の外側近傍の第2のローラ20が他側脚部16側に移動する。これにより、垂下状態の他側脚部16が内側方向に約90°折り曲げられて、クラウン部14と略平行な状態になり、他側脚部16の接着部17が一側脚部15下面に重合する。
この後、図5(c),(d)に示すように、圧着部材21が水平軸22の回りに上方回動することにより、他側脚部16の粘着部17を押し上げて、一側脚部15下面に圧着する。斯くして、図13に示すように、紙製ステープル5の一側脚部15と他側脚部16の重合部分が確実に接着固定される。このあと、ローラ19,20及び圧着部材21が元の位置にリターンすることにより、紙製ステープル5の脚部15,16のクリンチが完了する。
尚、圧着部材21が元の位置にリターンすると、圧着部材21は、図5(a),(b)に示すように、打ち込み機4の昇降経路の外側に戻るので、次工程で打ち込み機4が上昇する際、打ち込み機4は昇降経路を支障無く移動することができる。
上述の如く、書類Pに紙製ステープル5を打ち込む際は、打ち込み機4の上昇により、抜き刃3を書類Pに貫通させる。該貫通時に、挟みバネ板8は書類Pに形成された貫通孔23の縁部でしごかれることにより、抜き刃3の内側面に対して離開状態になり、抜き刃3と挟みバネ板8の間に紙製ステープル5が差し込まれる。
この後、打ち込み機4は元の位置に下降復帰するが、この復帰時に、挟みバネ板8は貫通孔23の縁部でしごかれる。このことにより、挟みバネ板8の上側略半部9が抜き刃3の内側面に向かって接近し、上側略半部9の弾性力で紙製ステープル5を挟持したままの状態で、紙製ステープル5が書類Pに引き抜き式に打ち込まれる。
本実施例によれば、一対の抜き刃3は角孔を有しないので、従来に比べ強度が増大し、強度アップのために抜き刃3の板厚を大きくする必要がなく、その分だけ貫通孔23を小さく形成することができる。又、紙製ステープル5を打ち込む際、打ち込み機4は引き込み方向のみの1アクションで済み、手動式の機械に適したシンプルな構造が得られる。
さらに、挟みバネ板8は、抜き刃3の昇降時に、貫通孔23の縁部によりしごき力を受けて離開するので、離開用の駆動機構を別途設ける必要がない。又、挟みバネ板8の表面は非粘着化コーティングが施されているため、ステープル引き抜き時に、挟みバネ板8の表面に接着剤17が付着するおそれがない。よって、挟みバネ板8の表面が接着剤17によって汚れることを防止する。
又、抜き刃3の幅寸法W2は、紙製ステープル5の幅寸法W1と略同一であるので、ステープル打ち込み後、書類Pに形成された貫通孔23と、紙製ステープル5のクラウン部14のサイズとがほぼ一致する。したがって、貫通孔23とクラウン部14の間に隙間が殆ど生じないので、書類Pにガタツキが生ぜず、綴じ箇所周辺が汚損しにくくなる。
更に又、紙製ステープル5の打ち込み後、打ち込み機4が元の位置に下降すると、挟みバネ板8はそれ自体の弾性復元力によって打ち込み前の状態、即ち、挟みバネ板8の上側略半部9は抜き刃3の内側面に密着し、且つ、挟みバネ板8の作動部11,11は斜め下方向に屈曲した状態に戻る。従って、挟みバネ板8を元の状態に復帰させるための駆動機構も不要になる。
上記実施例では、紙製ステープル5は粘着剤を塗布したものを使用したために、挟みバネ板8に表面に非粘着樹脂でコーティング加工を施したが、粘着剤17が塗布されていない紙製ステープル5を使用する場合は、挟みバネ板8の表面に非粘着樹脂をコーティングする必要はない。また、クリンチャ装置18はローラ方式に限らず、カム方式等の他の方式を採用しても良い。
本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
1 受け台
2 孔
3 抜き刃(刃付き側部)
4 打ち込み機
5 紙製ステープル
6 取付部(水平部)
7 刃先部
8 挟みバネ板
9 上側略半部(上部)
10 固定部(下部)
11 作動部(下部)
12 凹所
13 押し付け部材
14 クラウン部
15 一側脚部
16 他側脚部
17 粘着剤(粘着部)
18 クリンチャ装置
19 第1のローラ(第1のクリンチャ部材)
20 第2のローラ(第2のクリンチャ部材)
21 圧着部材
22 回動軸
23 貫通孔
P 書類
L 屈曲線
2 孔
3 抜き刃(刃付き側部)
4 打ち込み機
5 紙製ステープル
6 取付部(水平部)
7 刃先部
8 挟みバネ板
9 上側略半部(上部)
10 固定部(下部)
11 作動部(下部)
12 凹所
13 押し付け部材
14 クラウン部
15 一側脚部
16 他側脚部
17 粘着剤(粘着部)
18 クリンチャ装置
19 第1のローラ(第1のクリンチャ部材)
20 第2のローラ(第2のクリンチャ部材)
21 圧着部材
22 回動軸
23 貫通孔
P 書類
L 屈曲線
Claims (2)
- コ字形に形成された紙製ステープルの打ち込み機において、該打ち込み機は、昇降自在であって、且つ、水平部と、該水平部の両端部に夫々突設されている貫通孔形成用の抜き刃とによって略逆門形に形成されて成り、該抜き刃の内側面に紙製ステープルの脚部を挟持するための挟みバネ板が対峙して設けられ、
更に、該挟みバネ板の下部には、前記抜き刃の内側面に固着された固定部と、内側斜め下方向へ屈曲した作動部とが形成され、
該打ち込み機の抜き刃を書類の下面から打入して該書類に該貫通孔を形成する際、前記挟みバネ板の上部が該抜き刃の内側面に密着した状態で該抜き刃によって該書類に貫通孔が開穿され、
該打ち込み機の水平部が該貫通孔に到達する移動中に、前記挟みバネ板の作動部が該貫通孔の縁部で押圧されて前記抜き刃の内側面の側へ回動することによって該挟みバネ板の上部が内側方向へ回動し、
該挟みバネ板と抜き刃の内側面との間に所定の隙間が形成され、該隙間に該書類を介して該打ち込み機と対峙配設した紙製ステープルの脚部が差し込まれるように構成されていることを特徴とする紙製ステープルの打ち込み機。 - 上記隙間に上記紙製ステープルの脚部が差し込まれた後、上記打ち込み機が元の位置に下降した通常の状態では、前記挟みバネ板の上部は上記抜き刃の内側面に密着し、且つ、該挟みバネ板の下部に設けた作動部は斜め上方向に屈曲した状態に復帰するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の紙製ステープルの打ち込み機。
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2006
- 2006-01-11 JP JP2006004242A patent/JP2007185819A/ja active Pending
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