JP2007181234A - プリアンブルパターン識別方法及び周波数偏差検出方法並びにシンボルタイミング検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 受信したベースバンド信号の周波数スペクトルを求め、該スペクトルから2つの周波数成分を抽出し、該抽出した各々の周波数成分の電力p1,p2の和と全周波数成分の電力pとの比(p1+p2)/pが所定のしきい値を超えていれば、受信したベースバンド信号がプリアンブルであると判断する。
【選択図】 図1
Description
(1)受信したベースバンド信号の周波数スペクトルを求め、求めた周波数スペクトルから2つの周波数f1とf2の成分を抽出し、抽出したそれぞれの周波数成分の電力p1とp2を求め、求めたそれぞれの周波数成分の電力和p1+p2と全周波数成分の電力pとの電力比(p1+p2)/pが所定のしきい値を超えていれば、受信したベースバンド信号がプリアンブルであると判断する。尚、以下の説明で、周波数のずれていない送信ベースバンドでのプリアンブルの周波数成分を、プリアンブル送信時の周波数成分と呼ぶ。
(2) 電力比(p1+p2)/pが所定のしきい値を超え、かつ2つの成分の周波数f1とf2の差の絶対値|f2-f1|が所定の値の範囲内であれば、受信したベースバンド信号がプリアンブルであると判断する。
(3) 抽出したそれぞれの周波数成分の電力p1とp2の電力比p1/p2を算出し、電力比p1/p2が規定値r1以上かつ規定値r2以下ならば2つの周波数f1とf2の成分が残っていると判断し、2つの周波数f1とf2の成分が残っていると判断した場合で、電力比(p1+p2)/pが所定のしきい値を超え、かつ周波数差の絶対値|f2-f1|が所定の値の範囲内であれば、受信したベースバンド信号がプリアンブルであると判断する。ただし、r1,r2は正の定数で、r1<1,r2>1とする。
(5) 更に、本発明の周波数偏差検出方法は、抽出した2成分のうちの一方の成分の周波数をf1'、プリアンブル送信時の2成分の周波数のうち低い周波数成分の周波数をf10、高い周波数成分の周波数をf20とし、f1'-f10またはf1'-f20を、送信機と受信機との周波数偏差とする。
(6) また、本発明の周波数偏差検出方法は、受信したベースバンド信号の周波数スペクトルを求め、求めた周波数スペクトルから2つの周波数f1とf2の成分を抽出し、抽出したそれぞれの周波数成分の電力p1とp2の電力比p1/p2を算出し、電力比p1/p2が規定値r1以上かつ規定値r2以下ならば2つの周波数f1とf2の成分が残っていると判断して、2つの周波数f1とf2の成分が残っていると判断した場合には、各成分の周波数偏差f1-f10とf2-f20の平均[(f1-f10)+(f2-f20)]/2を、送信機と受信機との周波数偏差とし、電力比p1/p2が規定値r1未満の場合または規定値r2を超えている場合で、電力の大きい方の成分の周波数をf1'とし、f1'≧0であれば、2成分のうち周波数の低い成分のみが残っているものとし、f1'-f10を送信機と受信機との周波数偏差とし、電力比p1/p2が規定値r1未満の場合または規定値r2を超えている場合で、電力の大きい方の成分の周波数をf1'とし、f1'<0であれば、2成分のうち周波数の高い成分のみが残っているものとし、f1'-f20を送信機と受信機との周波数偏差とする。
(8) また更に、本発明のシンボルタイミング検出方法は、受信したベースバンド信号の周波数スペクトルを求め、求めた周波数スペクトルから2つの周波数f1とf2の成分を抽出し、抽出したそれぞれの周波数成分の電力p1とp2の電力比p1/p2を算出し、電力比p1/p2が規定値r1以上かつ規定値r2以下ならば2つの周波数f1とf2の成分が残っていると判断し、抽出したそれぞれの成分の位相φ1とφ2の位相差φ1-φ2よりシンボルタイミングを求める。
(9) また本発明のシンボルタイミング検出方法は、変調方式がQPSKまたはQAMであるベースバンド信号の周波数スペクトルを求め、求めた周波数スペクトルから周波数成分を抽出し、抽出した2つの周波数f1とf2の成分のうち、低い周波数の成分の位相をφ1とし、高い周波数の成分の位相をφ2とし、シンボルレートをfbとし、t0=(φ1-φ2)/(2πfb)をシンボルタイミングt0とする。
(10) 更に本発明のシンボルタイミング検出方法は、受信したベースバンド信号の周波数スペクトルを求め、求めた周波数スペクトルから2つの周波数f1とf2の成分を抽出し、抽出したそれぞれの周波数成分の電力p1とp2の電力比p1/p2を算出し、電力比p1/p2が規定値r1以上かつ規定値r2以下ならば2つの周波数f1とf2の成分が残っていると判断し、2つの周波数f1とf2の成分が残っていると判断した場合、抽出した2つの周波数f1とf2の成分のうち、低い周波数の成分の位相をφ1、高い周波数の成分の位相をφ2、シンボルレートをfbとし、t0=(φ1-φ2)/(2πfb)をシンボルタイミングとする。
(11) また、本発明のシンボルタイミング検出方法は、変調方式がπ/4シフトQPSKであるベースバンド信号の周波数スペクトルを求め、求めた周波数スペクトルから2つの周波数f1とf2の成分を抽出し、抽出した2つの周波数f1とf2の成分のうち、低い周波数の成分の位相をφ1、高い周波数の成分の位相をφ2、シンボルレートをfbとし、t0=(φ1-φ2-π/2)/(πfb)をシンボルタイミングとする。
(12) 更に、本発明のシンボルタイミング検出方法は、受信したベースバンド信号の周波数スペクトルを求め、求めた周波数スペクトルから2つの周波数f1とf2の成分を抽出し、抽出したそれぞれの周波数成分の電力p1とp2の電力比p1/p2を算出し、電力比p1/p2が規定値r1以上かつ規定値r2以下ならば2つの周波数f1とf2の成分が残っていると判断し、2つの周波数f1とf2の成分が残っていると判断した場合、抽出した2つの周波数f1とf2の成分のうち、低い周波数の成分の位相をφ1、高い周波数の成分の位相をφ2、シンボルレートをfbとし、t0=(φ1-φ2-π/2)/(πfb)をシンボルタイミングとする。
Claims (5)
- 受信したベースバンド信号の周波数スペクトルを求め、該周波数スペクトルから2つの周波数成分を抽出し、該抽出したそれぞれの周波数成分の位相φ1とφ2の位相差φ1-φ2を求め、該位相差φ1-φ2に基づいてシンボルタイミングを求めることを特徴とするシンボルタイミング検出方法。
- 受信したベースバンド信号の周波数スペクトルを求め、該周波数スペクトルから2つの周波数f1とf2の成分を抽出し、該抽出したそれぞれの周波数f1とf2のそれぞれの電力p1とp2の電力比p1/p2を算出し、該電力比p1/p2が所定の値の範囲内であれば、
前記抽出したそれぞれの周波数f1とf2の位相φ1とφ2の位相差φ1-φ2を求め、該位相差φ1-φ2に基づいてシンボルタイミングを求めることを特徴とするシンボルタイミング検出方法。 - 請求項1乃至請求項2のいずれかに記載のシンボルタイミング検出方法において、
前記周波数スペクトルから抽出する2つの周波数f1とf2の成分は、振幅が高い順に2つ抽出することを特徴とするシンボルタイミング検出方法。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシンボルタイミング検出方法において、
前記受信するベースバンド信号の変調方式をQPSK(Quaternary Phase Shift Keying)またはQAM(Quadrature Amplitude Modulation)とし、
前記抽出した2つの周波数成分のうち、低い周波数成分の位相をφ1とし、高い周波数成分の位相をφ2とし、シンボルレートをfbとしたとき、シンボルタイミングt0を、t0=(φ1-φ2)/(2πfb)とすることを特徴とするシンボルタイミング検出方法。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシンボルタイミング検出方法において、
前記受信するベースバンド信号の変調方式をπ/4シフトQPSK(Quaternary Phase Shift Keying)とし、
前記抽出した2つの周波数成分のうち、低い周波数成分の位相をφ1とし、高い周波数成分の位相をφ2とし、シンボルレートをfbとしたとき、シンボルタイミングt0を、t0=(φ1-φ2-π/2)/(πfb)とすることを特徴とするシンボルタイミング検出方法。
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