以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の構成を示す図である。
図1において、1Aは複写機、1は複写機本体であり、この複写機本体1には、原稿載置台としてのプラテンガラス21、光源22a、レンズ系22、給紙部11、画像形成部12、原稿をプラテンガラス21に給送する原稿給送装置23等が設けられている。
ここで、給紙部11は、記録用のシートを収納して複写機本体1に着脱自在なカセット11aを有している。また、画像形成部12には、円筒状の感光ドラム24、現像器25等がそれぞれ備えられており、さらに画像形成部12の下流側には定着装置13、排出ローラ対17等が配設されている。また、この複写機本体1には、複写機本体1から排出される画像形成済みのシートを処理するシート処理装置2が備えられている。
次に、このような構成の複写機本体1の画像形成動作について説明する。
複写機本体1から給紙信号が出力されると、給紙部11のカセット11aからシートが給送される。また、プラテンガラス21に載置されている原稿に、光源22aから光が照射され、原稿に当たって反射した光は、レンズ系22を介して読み取りセンサ(例えばCCD)で読み取られる。その後、読み取られた光は画像信号としてデジタル処理され、不図示の照射手段から感光ドラム24に照射される。このとき、感光ドラム24の表面は一様に帯電されており、このように光が照射されると、感光ドラム表面に静電潜像が形成され、この静電潜像を現像器25により現像することにより、感光ドラム表面にトナー像が形成される。
一方、給紙部11から給送されたシートは、レジストローラ26で斜行が補正され、さらに搬送ベルト12aに載置された後、タイミングが合わされて画像形成部12へ送られ、順次感光ドラム24上に形成されたトナー像が転写される。このようにトナー像が転写されたシートは、この後、定着装置13において、転写画像が永久定着される。
そして、画像が定着されたシートは、この後、排出ローラ対17により複写機本体1から排出され、シート処理装置2に搬送される。なお、反転して排出する場合は、フラッパ18の切替により、反転パス19に導かれた後、搬送ローラ20によるスイッチバックより反転した状態でシート処理装置2に搬送される。
一方、シート処理装置2は、複写機本体1からのシートを取り込み、取り込んだ複数のシートを整合して、1つのシート束として束ねる綴じ処理、ソート処理、ノンソート処理及び穿孔処理(パンチ処理)等のシート処理を行うものである。
ここで、このシート処理装置2は、図2に示すように、複写機本体1から搬送されたシートを装置内部に取り込むための搬送パス520を備えており、搬送パス520には、入口ローラ対102及び搬送ローラ対104,106,111,113が設けられている。そして、入口ローラ対102と搬送ローラ対104との間にはシート穿孔装置201、側端検知装置301、シート移動装置401が設けられている。なお、シート処理手段であるシート穿孔装置201は必要に応じて動作を行い、搬送されるシートの後端部に穴あけ(穿孔)処理を行う。
また、搬送パス520の終端にはフラッパ108が設けられており、このフラッパ105により、下流に繋がれた上排紙パス521と下排紙パス522とに経路を切り替えるようになっている。ここで、上排紙パス521は、上排紙ローラ110により上スタックトレイ121への排紙を行うためのものであり、下排紙パス522は、搬送ローラ対111,113,115が設けられ、処理トレイ117へシートを搬送するためのものである。
なお、このように処理トレイ117に搬送された後、シートは、戻しベルト116、戻しパドル118の回転によって処理トレイ117上に設置されたシート後端整合壁123に突き当てられて搬送方向の整合がなされる。この後、シートは順次、不図示の整合板による整合処理されながら束状に収容され、複写機本体1に設けられた操作部15(図1参照)による設定に応じて、仕分け(ソート)処理やステイプル(綴じ)処理が行われる。
そして、このように仕分け処理等が行われた後、束排紙ローラ対119によりスタックトレイ122に排出される。ここで、このステイプル処理はステイプラ120により行われるものであり、ステイプラ120は幅方向に移動可能となっており、シートの任意の位置にステイプルする事ができる。なお、図2において、101、103、107、109、112、114は、搬送パス上においてシートの有無を検知するセンサである。
ところで、図3は、複写機1Aの制御ブロック図であり、950は複写機本体1に設けられた制御装置である。ここで、この制御装置950は、CPU回路部905を有しており、このCPU回路部905は、不図示のCPU、ROM906、RAM907を内蔵している。そして、ROM906に格納されている制御プログラムにより、原稿給送装置制御部901、イメージリーダ制御部902、画像信号制御部903、プリンタ制御部904、操作部15を総括的に制御する。
RAM907は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。原稿給送装置制御部901は、自動原稿給送装置23をCPU回路部905からの指示に基づき駆動制御するものである。イメージリーダ制御部902は、既述した光源22a、レンズ系22などに対する駆動制御を行い、レンズ系22から出力されたRGBのアナログ画像信号を画像信号制御部903に転送するものである。
画像信号制御部903は、レンズ系22からのRGBのアナログ画像信号にデジタル信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御904に出力する。なお、この画像信号制御部903による処理動作は、CPU回路部905により制御される。
操作部15は、画像形成に関する各種機能を設定する不図示の複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部15a(図1参照)などを有している。そして、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部905に出力すると共に、CPU回路部905からの信号に基づき対応する情報を表示部15aに表示する。操作部15は複写機本体1の正面側に設けられており、以後の説明において、ユーザが操作部15に臨んで操作を行う正面側を手前側、装置の背面側を奥側という。
シート処理装置制御部501はシート処理装置2に搭載され、不図示の通信用IC(IPC)を介して複写機本体側のCPU回路部905と情報のやり取りを行うことによってシート処理装置全体の駆動制御を行う。このシート処理装置制御部501はCPU601、ROM602、RAM603を有している。
そして、ROM602に格納されている制御プログラムにより搬送モータ417、シート移動モータ422、センサ移動モータ314、パンチモータMP等の各種アクチュエータや入口パスセンサ101、側端検知センサ302等の各種センサを制御する。また、RAM603は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられ、幅方向のズレの方向、幅方向のズレ量等の値を一時的に保持する。
ここで、この制御手段であるシート処理装置制御部501は、側端検知センサ302の検知結果に応じてシート移動手段であるシート移動装置401の駆動を制御してシートPを幅方向に移動するようにしている。なお、シート移動装置401の駆動制御は、複写機本体1に設けられた制御装置950により直接行っても良い。
次に側端検知装置301、シート移動装置401について説明する。
図4は側端検知装置301をシートの搬送方向上流側から見た図であり、図4において、302はシートの搬送スラスト方向の位置、即ちシートの側端位置を検知する側端検知手段である側端検知センサである。この側端検知センサ302により、搬送ガイド対307,308で構成された搬送パス309をシートが通過するときに、シートの側端を検知することにより、シートの側端位置を特定するようになっている。
この側端検知センサ302には軸受303,304が設けられており、シート処理装置2に固定されたガイド305,306に沿って幅方向に往復移動が可能になっている。また、側端検知センサ302はシート処理装置2の奥側(背面側)に設けられており、シート移動装置401によってシート処理装置2の手前側、奥側に移動されるシートの側端を検知する。
314は、シート処理装置2に固定され、側端検知センサ302を移動させる駆動源としての正逆転可能なセンサ移動モータである。そして、このセンサ移動モータ314に備えられたプーリ313、シート処理装置2に固定されたプーリ312によってタイミングベルト311が回転するようになっている。
ここで、このタイミングベルト311には固定板310が取り付けられており、側端検知センサ302は、この固定板310を介してタイミングベルト311に接続されている。これにより、側端検知センサ302は、センサ移動モータ314の正逆転により、幅方向に往復移動することができる。
図5はシート移動手段であるシート移動装置401をシートの搬送方向上流側から見た図である。図5において、423は搬送ガイド403,424によって構成された搬送パスであり、402,404は搬送パス423を通過するシートを挟持搬送する搬送ローラ対である。なお、この搬送ローラ対402,404は正逆回転可能な搬送モータ417にギア415,416を介して接続されており、搬送モータ417の回転に応じて正逆回転するようになっている。
405〜408は搬送ローラ対402,404及び搬送ガイド403,424を支持するフレーム、409〜412はフレーム405〜408に固定された軸受、413、414は軸受409〜412を介してフレーム405〜408が移動するガイドである。
422は、シート処理装置2に固定され、フレーム405〜408を幅方向に移動させるシート移動モータである。このシート移動モータ422に備えられたプーリ421と、シート処理装置2に固定されたプーリ420によってタイミングベルト418が回転するようになっている。
そして、このタイミングベルト418には固定板419が取り付けられており、フレーム405〜408は、この固定板419を介してタイミングベルト418に接続されている。これにより、シート移動装置401の搬送ローラ対402,404は、シート移動モータ422の正逆転により移動し、フレーム405〜408と一体でシートを幅方向に移動させることができる。
図6は、このような構成の側端検知装置301及びシート移動装置401の関係を示す図である。図6に示すように、センサ移動モータ314が回転すると、タイミングベルト311を介して側端検知センサ302が後述するシートの基準位置を中心に矢印に示す幅方向(手前、奥側)に移動し、シートの側端位置を検知する。また、搬送モータ417が回転すると、搬送ローラ対402,404は正逆回転し、シート移動モータ422が回転すると、搬送ローラ対402,404を備えたフレーム405〜408が矢印に示す幅方向に移動する。
次に、シート穿孔装置201の構成を図7を用いて説明する。
図7において、202はシートに穿孔するパンチ刃209を備えたパンチ部、206はダイ、203はパンチ屑を回収するパンチ屑箱である。204はパンチガイド、205は搬送ガイドであり、搬送ガイド205とダイ206の間には搬送パス207が形成されている。なお、パンチガイド204と搬送ガイド205、及び搬送ガイド205とダイ206は加締めにより固定されている。
ここで、パンチ刃209はパンチガイド204の不図示の摺動支持部に支持され、パンチモータMP(図3参照)により図中矢印E方向に往復移動可能になっており、パンチ刃209の位置は不図示のHPセンサにより検知可能となっている。そして、パンチモータMPの駆動に伴い、パンチ刃209はダイ206に設けられたダイ孔に進入し、シートPに孔を開けることになる。穿孔により生じたパンチ屑はパンチ屑箱203にダイ孔から落下して溜まる。
221は、シート後端に突き当たり、シート後端からパンチ穿孔部までの距離を一定に保つための後端ストッパであり、この後端ストッパ221は、不図示のバネにより、矢印Gに示す方向と逆方向に付勢されている。これにより、図7の矢印F方向からシートが進入すると、シートは後端ストッパ221を矢印G方向に回動支点224を支点として回動し、この後、シートの後端が抜けると、後端ストッパ221はバネによって元の位置に戻るようになっている。
なお、このように後端ストッパ221を通過した後、後述するように搬送ローラ402,404が逆転し、これに伴ってシートはスイッチバックされて後端ストッパ221の突き当て部225に突き当たる。これにより、シートのシート後端に対する穿孔位置が決定されるようになっている。
次に、このような構成のシート穿孔装置201の穿孔動作について説明する。なお、本シート穿孔装置201において従来のシート穿孔装置と異なるのは、従来のシート穿孔装置は、シートのズレを検知した結果に基づいて穿孔ユニットを移動して穿孔位置を補正していたのに対し、本シート穿孔装置201はシートを移動させる点である。しかしながら、シートとシートに穿孔処理する穿孔ユニットの関係は相対的なものであり、どちらが移動してもその関係は変わらない。つまり、本実施の形態に係る発明は従来のシート穿孔装置においても有効である。
図8の(a)に示すように複写機本体1から排出されたシートPは、まず入口パスセンサ101でシート処理装置2への進入を検知され、この後、入口搬送ローラ対102により挟持搬送され、シート穿孔装置202に到達する。次に、シートPの先端は後端ストッパ221を回動させながら側端検知装置301を経てシート移動装置401に到達する。
このとき、側端検知装置301が所定の待機位置から幅方向に移動し、シートPの搬送方向先端付近の側端位置を検知する。そして、このようにシートPの側端位置が検知されると、シート移動装置401が、シートPの位置が、シート穿孔装置201の穿孔位置に合致するように幅方向に移動する。なお、これらの動作はシートPの搬送中に行われる。
次に、図8の(b)に示すように、シートPの後端が後端ストッパ221を抜けると、後端ストッパ221が元の位置に戻る。この後、シート移動装置401の搬送ローラ対402,404が一度停止した後、逆転を開始する。この後、この逆転のタイミングとほぼ同時に側端検知装置301によるシートPの後端付近の側端位置の検知が行われる。
なお、シートPの側端位置の検知は必ずしもシートPの搬送方向先端と後端の両方で行う必要は無く、どちらか一方でも充分精度よく側端検知することが可能であるが、先端と後端の両方で行うことにより、検知精度が向上することは言うまでもない。
そして、このようにシートPの側端位置が検知されると、シート移動装置401が、幅方向におけるシートPの位置が、シート穿孔装置201の穿孔位置に合致するように移動する。これにより、例えば図9に示すようにシートPが斜行していたときの幅方向(スラスト)ズレをキャンセルすることができる。なお、この搬送ローラ対402,404の停止及び逆転タイミングはシートPの搬送長さによって異なり、入口パスセンサ101のシート検知信号によりカウントされている。
次に、図10の(a)に示すように、逆転を開始した搬送ローラ対402,404により、幅方向ズレをキャンセルされたシートPの後端が後端ストッパ221に突き当たり、所定のループを形成して斜行取りされる。その後、シートPの穿孔位置から離れたところにループを形成した状態でパンチ刃209が駆動され、シートPにパンチ孔が形成される。こうすることによってシートPの後端の整合が維持された状態で穿孔されるため高い穿孔処理精度を得ることができる。その後、図10の(b)に示すように、搬送ローラ対402,404が正転し、シートPは搬送される。
次に、本実施の形態に係る側端検知処理及びシート移動処理の一連の動作を説明する。
図11は、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm側端検知装置301から遠ざかる側(以下、手前側という)にずれているときの補正手順を示している。
この場合、図11の(a)に示すように、側端検知装置301の検知位置にXmm手前側にずれてシートPが到達すると、(b)に示すように側端検知装置301が所定の待機位置からシートPの方向に移動し、シートPの搬送方向先端近傍の側端を検知する。なお、この側端検知タイミングはシート処理装置2の入口パスセンサ101を基準に所定量だけ搬送方向にシートPが搬送された位置で行うようになっている。
次に、(c)に示すように、側端検知装置301が検知位置から、(a)と同じ待機位置に移動する。なお、本実施の形態では、シートの基準位置における側端検知センサ302の待機位置は、シート処理装置2の幅方向中心とシートPの幅方向中心が一致したときのシートの側端位置となるように設定している。即ち、シートの基準位置はシートの幅方向のズレが無い場合のシートPの側端位置であり、シート穿孔装置201によってシートPに穿孔を施す際のシートPの側端位置を側端検知センサ302が検知する位置である。
ここで、側端検知センサ302は、所定のシート検知可能領域を有しており、シートPが側端検知センサ302から離れた側から近づいてシート検知可能領域の境(端部)に到達すると検知信号がOFFからONになり、シートPの側端位置と認識する。逆に、シート検知可能領域内にシートPがあり、側端検知センサ302がシートPを検知しているONの状態でシートPを側端検知センサ302から遠ざける方向に移動させると、シート検知可能領域の端部で検知信号がONからOFFになる。
つまり、側端検知センサ302の検知信号の切替わり位置(シート検知可能領域の端部)をシートの基準位置と一致させるよう設定している。ここで、検知信号の切替わり位置は側端検知センサ302の移動方向によってズレ(ヒステリシス)が生ずる。このため側端検知センサ302の移動を一方向からとすることにより正確な側端検知が可能となる。シート移動装置401の移動機構が有するメカ的なガタに比べてセンサのヒステリシスは小さいが、これを加味することによりシート側端検知の精度がさらに向上する。また、シート側端検知により発生するON/OFF信号は逆でもよい。
次に、(d)に示すようにシートPの側端位置が側端検知装置301の側端検知センサ302から所定距離A(本実施の形態では2mm)離れた位置になるように、シート処理装置制御部501はシートPを(X+A)mm移動させて一旦停止させる。つまり、側端検知センサ302がシートPの側端を検知した後、シート処理装置制御部501はシート移動装置401を制御してシートPの側端と待機位置に戻った側端検知センサ302との距離が所定距離Aとなるように基準位置を通り越してシートを移動させる。即ち、シートPを、待機位置に戻った側端検知センサ302が側端より所定距離だけ内側に入った側端部を検知する位置まで移動させる。この位置が第1補正位置である。
ここで、この所定距離Aは、既述した図9に示す方向と逆方向にシートPが斜行(シートPの後端側が側端検知センサ302に接近)していた場合でも、位置側端検知センサ302が、シートの後端側の側端を確実に検知することができる量である。つまり、所定距離Aは側端検知装置301の検知位置において、シートの斜行量がどのような量であっても、即ちシートPの斜行量が最大であっても側端を検知することができるように設定されている。したがって、このようにシートPを(X+A)mm移動させると、側端検知センサ302は、シートPが逆転した後も、常にシートPを検知している状態、即ちON状態となる。
次に、シート移動装置401により(e)に示すように側端検知センサ302がONからOFFになるようにシートPを移動した後、既述したように逆転を開始した搬送ローラ対402,404により、シートPの後端が後端ストッパ221に突き当てられる。なお、この側端検知センサ302がONからOFFになるようにシートPを移動した位置が第2補正位置である。
このように、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm手前側にずれているときには、側端検知装置301が待機位置に戻ってからシート移動装置401を(X+A)mm移動させることにより、常にシートPを検知することができる。
そして、シートPを検知している状態から、側端検知センサ302の検知信号がONからOFFに切替わる位置までシートPを移動させることにより、側端検知センサ302に対して必ず一方向からシートPの側端を検知し、停止させることができる。この結果、シート移動装置401を常に同じ方向に移動させることができるようになってシート移動装置401の移動機構のガタをキャンセルすることができ、シートPを精度良く所定の位置へ停止させることができる。
一方、図12は、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm側端検知装置301側(以下、奥側という)にずれているときの補正手順を示している。
この場合、図12の(a)に示すように側端検知装置301にXmm奥側にずれてシートPが到達すると、(b)の矢印に示す方向に側端検知装置301が待機位置から移動してシートPの搬送方向先端近傍の側端を検知する。なお、この側端検知タイミングはシート処理装置2の入口パスセンサ101を基準に所定量だけ搬送方向にシートPが搬送された位置で行うようになっている。
次に、(c)に示すように側端検知装置301が待機位置に移動する。次に、(d)に示すようにシートPの側端位置が、側端検知装置301の側端検知センサ302から所定距離A(本実施の形態では2mm)離れた位置になるように、シート移動装置401によりシートPを(X−A)mm移動させて一旦停止させる。即ち、側端検知センサ302がシートPの側端を検知した後、シート処理装置制御部501はシート移動装置401の駆動を制御してシートPの側端と待機位置に戻った側端検知センサ302との距離が所定距離Aとなるようにシートを移動させる。なお、この位置は、待機位置に戻った側端検知センサ302が側端より所定距離だけ内側に入った側端部を検知する位置である。この位置が第1補正位置である。
ここで、この所定距離Aは、位置側端検知センサ302が、既述した図9のようにシートPが斜行していた場合でも、シートの後端側の側端を検知することができる量である。したがって、このようにシートPを(X−A)mm移動させると、側端検知センサ302は常にシートPを検知している状態となる。
次に、シート移動装置401により(e)に示すように側端検知センサ302がONからOFFになるようにシートPを移動した後、既述したように逆転を開始した搬送ローラ対402,404により、シートPの後端が後端ストッパ221に突き当てられる。なお、この側端検知センサ302がONからOFFになるようにシートPを移動した位置が第2補正位置である。
このように、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm奥側にずれているときには、側端検知装置301が待機位置に戻ってからシート移動装置401を(X−A)mm移動させることにより、常にシートPを検知することができる。
そして、この後、シートPに対する穿孔処理の際、側端検知センサ302がシートPの側端を検知する位置までシートPを移動させることにより、側端検知センサ302に対して必ず一方向からシートPの側端を検知し、停止させることができる。この結果、シート移動装置401を常に同じ方向に移動させることができるようになってシート移動装置401の移動機構のガタをキャンセルすることができ、シートPを精度良く所定の位置へ停止させることができる。
なお、既述したように、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm手前側にずれているときのシート移動装置401の移動距離は(X+A)mmであり、Xmm奥側にずれているときのシート移動装置401の移動距離は(X−A)mmである。したがって、本発明によるシート位置補正におけるシート1枚ごとの最大シート移動距離は2Xmmとなる。
ところで、これまでの説明は側端検知センサ302がOFFとなる位置で第2補正位置を決定する手順であったが、次に、図13及び図14を用いて側端検知センサ302がONとなる位置で第2補正位置を決定する手順について説明する。
図13は、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm手前側にずれているときの補正手順を示している。
この場合、図13の(a)に示すように、側端検知装置301の検知位置にXmm手前側にずれてシートPが到達すると、(b)に示すように側端検知装置301が待機位置からシートPの方向に移動し、シートPの搬送方向先端近傍の側端を検知する。なお、この側端検知タイミングはシート処理装置2の入口パスセンサ101を基準に所定量だけ搬送方向にシートPが搬送された位置で行うようになっている。
次に、(c)に示すように側端検知装置301が検知位置から待機位置に移動する。次に、(d)に示すようにシートPの側端位置が、側端検知装置301の側端検知センサ302から所定距離A(本実施の形態では2mm)離れた位置になるように、シート移動装置401によりシートPを(X−A)mm移動させて一旦停止させる。この位置が第1補正位置である。
ここで、この所定距離Aは、位置側端検知センサ302が、既述した図9に示す方向と逆方向にシートPが斜行していた場合でも、シートの後端側の側端を検知することができない量である。したがって、このようにシートPを(X−A)mm移動させると、側端検知センサ302は常にシートPを検知しない状態、即ちOFF状態となる。
次に、シート移動装置401により(e)に示すように側端検知センサ302がOFFからONになるようにシートPを移動した後、既述したように逆転を開始した搬送ローラ対402,404により、シートPの後端が後端ストッパ221に突き当てられる。なお、この側端検知センサ302がOFFからONになるようにシートPを移動した位置が第2補正位置である。
このように、シートPがシート処理装置2のXmm手前側にずれているときには、側端検知装置301が待機位置に戻ってからシート移動装置401を(X−A)mm移動させることにより、常にシートPを検知させないようにすることができる。
そして、この後、シートPに対する穿孔処理の際、側端検知センサ302がシートPの側端を検知する位置までシートPを移動させることにより、側端検知センサ302に対して必ず一方向からシートPの側端を検知し、停止させることができる。
図14は、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm奥側にずれているときの補正手順を示している。
この場合、図14の(a)に示すように側端検知装置301にXmm奥側にずれてシートPが到達すると、(b)に示すように側端検知装置301が待機位置から移動してシートPの搬送方向先端近傍の側端を検知する。なお、この側端検知タイミングはシート処理装置2の入口パスセンサ101を基準に所定量だけ搬送方向にシートPが搬送された位置で行うようになっている。
次に、(c)に示すように側端検知装置301が待機位置に移動する。次に、(d)に示すようにシートPの側端位置が、側端検知装置301の側端検知センサ302から所定距離A(本実施の形態では2mm)離れた位置になるように、シート移動装置401によりシートPを(X+A)mm移動させて一旦停止させる。この位置が第1補正位置である。
ここで、この所定距離Aは、位置側端検知センサ302が、既述した図9のようにシートPが斜行していた場合でも、シートの後端側の側端を検知することができない量である。したがって、このようにシートPを(X+A)mm移動させると、側端検知センサ302は常にシートPを検知しない状態、即ちOFF状態となる。
次に、シート移動装置401により(e)に示すように側端検知センサ302がOFFからONになるようにシートPを移動した後、既述したように逆転を開始した搬送ローラ対402,404により、シートPの後端が後端ストッパ221に突き当てられる。なお、この側端検知センサ302がOFFからONになるようにシートPを移動した位置が第2補正位置である。
このように、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm奥側にずれているときには、側端検知装置301が待機位置に戻ってからシート移動装置401を(X+A)mm移動させることにより、常にシートPを検知しないようにすることができる。
そして、この後、シートPに対する穿孔処理の際、側端検知センサ302がシートPの側端を検知する位置までシートPを移動させることにより、側端検知センサ302に対して必ず一方向からシートPの側端を検知し、停止させることができる。
なお、既述したように、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm手前側にずれているときのシート移動装置401の移動距離は(X−A)mmであり、Xmm奥側にずれているときのシート移動装置401の移動距離は(X+A)mmである。したがって、シート位置補正におけるシート1枚ごとの最大シート移動距離は2Xmmとなる。
このように、側端検知センサ302のONで第2補正位置を決定する場合においても、シート位置補正におけるシート1枚ごとの最大シート移動距離は2Xmmとなる。
以上述べたように、シートPの側端を検知した後、待機位置に戻った側端検知センサ302と、シートPの側端との距離が所定距離となるようにシートを移動させて一旦停止させるようにする。また、この後、シートPの処理の際、側端検知センサ302がシートPの側端を検知する位置までシートを移動させるようにする。
このように構成することにより、側端検知装置301(側端検知センサ302)の移動距離を従来のシート処理装置よりも短縮することができる。さらに、シートを側端検知センサ302に対して必ず一方向から移動させて停止させることができ、停止精度及び生産性を向上させることができる。
なお、シートPの幅方向のズレ補正はシートPの後端が後端ストッパ221に突き当てられてから行うようにしてもよい。例えば、第1補正位置から第2補正位置へのシートPの移動を後端ストッパ221への当接後に行うようにすれば、斜行補正後の正確なズレ補正が可能となる。
但し、後端ストッパ221から側端検知センサ302の検知位置までの距離を考えた場合、斜行によるズレ量は無視できる程度である。また、シートPの後端と後端ストッパ221との間の摺動抵抗により、悪影響がでるおそれもある。よって本実施形態で説明したように、シートPの後端が後端ストッパ221に突き当てられる前に完了させることが好ましい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図15は本発明に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の構成を示す図である。なお、図15において、図1と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図15において、3は複写機本体1とシート処理装置2との間に設けられたZ折り装置である。そして、このZ折り装置3は、図16に示すように複写機本体1から排出されたシートを導入し、シート処理装置側に導くための搬送パス501を備えており、この搬送パス501上には、搬送ローラ対53,54が設けられている。また、搬送ローラ対54の上流にはフラッパ55が設けられており、このフラッパ55は、搬送ローラ対53により搬送されたシートを折りパス502又はシート処理装置側に導くためのものである。
ここで、このようなZ折り装置3において、シートに対し折り処理を行う場合は、複写機本体1から排出されたシートが入口センサ51で検知されると、所定のタイミングでフラッパ55が動作する。これにより、図17の(a)に示すようにシートPは、まず折りパス502に導かれ搬送ローラ対56により下方に搬送される。
次に、(b)に示すようにシートPは、ストッパ62に先端を突き当てられ、このように先端を突き当てられることで次第に形成されるループが、(c)に示すように折りローラ57,58により折り曲げられる。さらに、この折り曲げ部を、(d)に示すように上方のストッパ63に突き当てることで形成されたループを、折りローラ58,59により更に折ることで、シートPはZ折りされる。
なお、このようにZ折りされたシートPは、(e)に示すように搬送パス503を介して搬送パス501に送られ、(f)に示すように搬送ローラ対54により下流側のシート処理装置2に排出される。一方、折り処理を行わない場合は、フラッパ55をシート処理装置側に切り換え、複写機本体1から排出されたシートを搬送パス501を介して、シート処理装置2へ直接送り込むようになっている。
ところで、シート処理装置2が連結されたシステムにおいては種々の処理が施される過程でシートPの斜行が大きくなることがある。そして、本実施の形態のように、Z折り装置3が接続された場合においても、例えばA3サイズのシートをA4サイズに折る過程において複数の処理がなされた場合でも、図18に示すように斜行量が大きくなる。なお、図18において、(a)はZ折り有りのときのシートPの斜行を示しており、(b)に示すZ折り処理なしのときのシートPの斜行に比べると、斜行量が大きくなっている。
このため、既述した第1の実施形態で設定された所定の距離Aは、側端検知装置301の検知位置に到達する前にシートPに施されたシート処理の種類により変更される必要がある。
なお、本実施の形態においては、以下側端検知装置301の検知位置に到達する前にシートPに施されるシート処理として折り処理を例に説明する。しかし、側端検知装置301のシート搬送方向の上流側に処理装置が配設されていればその処理の種類により予め所定距離が設定される。なお、シート処理の種類としては、綴じ処理、折り処理の他に、シート反転、両面画像形成等も含まれる。いずれの処理も幅方向のズレを発生する可能性がある。
図19は、Z折り装置3を接続したときの制御ブロック図であり、このZ折り装置3は、シート処理装置制御部501により制御されるようになっている。
次に、本実施の形態に係る側端検知処理及びシート移動処理の一連の動作を説明する。
図20は、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm手前側にずれているときの補正手順を示している。
この場合、図20の(a)に示すように、側端検知装置301の検知位置にXmm手前側にずれてシートPが到達すると、(b)に示すように側端検知装置301が待機位置からシートPの方向に移動し、シートPの搬送方向先端近傍の側端を検知する。なお、この側端検知タイミングはシート処理装置2の入口パスセンサ101を基準に所定量だけ搬送方向にシートPが搬送された位置で行うようになっている。
次に、(c)に示すように、側端検知装置301が検知位置から、(a)と同じ待機位置に移動する。本実施の形態ではシート処理装置2の称呼のスラスト中心とシートPのスラスト中心が一致するように設定している。次に、(d)に示すようにシートPの側端位置が、側端検知装置301の側端検知センサ302から所定距離B(本実施の形態では5mm)離れた位置になるように、シート移動装置401によりシートPを(X+B)mm移動させて一旦停止させる。この位置が第1補正位置である。
ここで、この所定距離Bは、側端検知センサ302が、シートPが既述した図18に示す方向と逆方向に斜行していた場合でも、側端検知センサ302が、シートの後端側の側端を検知することができる量である。したがって、このようにシートPを(X+B)mm移動させると、側端検知センサ302は常にシートPを検知している状態、即ちON状態となる。
次に、シート移動装置401により(e)に示すように側端検知センサ302がONからOFFになるようにシートPを移動した後、既述したように逆転を開始した搬送ローラ対402,404により、シートPの後端が後端ストッパ221に突き当てられる。なお、この側端検知センサ302がONからOFFになるようにシートPを移動した位置が第2補正位置である。
このように、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm手前側にずれているときには、側端検知装置301が待機位置に戻ってからシート移動装置401を(X+B)mm移動させることにより、常にシートPを検知することができる。
そして、この後、シートPに対する穿孔処理の際、側端検知センサ302がシートPの側端を検知する位置までシートPを移動させることにより、側端検知センサ302に対して必ず一方向からシートを移動させて停止させることができる。
一方、図21は、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対して奥側にずれているときの補正手順を示している。
この場合、図21の(a)に示すように側端検知装置301にXmm奥側にずれてシートPが到達すると、(b)の矢印に示す方向に側端検知装置301が待機位置から移動してシートPの搬送方向先端近傍の側端を検知する。なお、この側端検知タイミングはシート処理装置2の入口パスセンサ101を基準に所定量だけ搬送方向にシートPが搬送された位置で行うようになっている。
次に、(c)に示すように側端検知装置301が待機位置に移動する。次に、(d)に示すようにシートPの側端位置が、側端検知装置301の側端検知センサ302から所定距離B(本実施の形態では5mm)離れた位置になるように、シート移動装置401によりシートPを(X−B)mm移動させて一旦停止させる。この位置が第1補正位置である。
ここで、この所定距離Bは、位置側端検知センサ302が、既述した図18のようにシートPが斜行していた場合でも、シートの後端側の側端を検知することができる量である。したがって、このようにシートPを(X−B)mm移動させると、側端検知センサ302は常にシートPを検知している状態となる。
次に、シート移動装置401により(e)に示すように側端検知センサ302がONからOFFになるようにシートPを移動した後、既述したように逆転を開始した搬送ローラ対402,404により、シートPの後端が後端ストッパ221に突き当てられる。なお、この側端検知センサ302がONからOFFになるようにシートPを移動した位置が第2補正位置である。
このように、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm奥側にずれているときには、側端検知装置301が待機位置に戻ってからシート移動装置401を(X−B)mm移動させることにより、常にシートPを検知することができる。
そして、この後、シートPに対する穿孔処理の際、側端検知センサ302がシートPの側端を検知する位置までシートPを移動させることにより、側端検知センサ302に対して必ず一方向からシートを移動させて停止させることができる。
なお、既述したようにシートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm手前側にずれているときのシート移動装置401の移動距離は(X+B)mmであり、Xmm奥側にずれているときのシート移動装置401の移動距離は(X−B)mmである。したがって、本発明によるシート位置補正におけるシート1枚ごとの最大シート移動距離は2Xmmとなる。
ところで、これまでの説明は側端検知センサ302がOFFとなる位置で第2補正位置を決定する手順であったが、次に、図22及び図23を用いて側端検知センサ302のONとなる位置で第2補正位置を決定する手順を説明する。
図22は、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm手前側にずれているときの補正手順を示している。
この場合、図22の(a)に示すように、側端検知装置301の検知位置にXmm手前側にずれてシートPが到達すると、(b)に示すように側端検知装置301が待機位置からシートPの方向に移動し、シートPの搬送方向先端近傍の側端を検知する。なお、この側端検知タイミングはシート処理装置2の入口パスセンサ101を基準に所定量だけ搬送方向にシートPが搬送された位置で行うようになっている。
次に、(c)に示すように側端検知装置301が検知位置から待機位置に移動する。次に、(d)に示すようにシートPの側端位置が、側端検知装置301の側端検知センサ302から所定距離B(本実施の形態では5mm)離れた位置になるように、シート移動装置401によりシートPを(X−B)mm移動させて一旦停止させる。この位置が第1補正位置である。
ここで、この所定距離Bは、位置側端検知センサ302が、既述した図18と逆方向にシートPが斜行していた場合でも、シートの後端側の側端を検知することができない量である。したがって、このようにシートPを(X−B)mm移動させると、側端検知センサ302は常にシートPを検知しない状態、即ちOFF状態となる。
次に、シート移動装置401により(e)に示すように側端検知センサ302がOFFからONになるようにシートPを移動した後、既述したように逆転を開始した搬送ローラ対402,404により、シートPの後端が後端ストッパ221に突き当てられる。なお、この側端検知センサ302がOFFからONになるようにシートPを移動した位置が第2補正位置である。
このように、シートPがシート処理装置2のXmm手前側にずれているときには、側端検知装置301が待機位置に戻ってからシート移動装置401を(X−B)mm移動させることにより、常にシートPを検知させないようにすることができる。
そして、この後、シートPに対する穿孔処理の際、側端検知センサ302がシートPの側端を検知する位置までシートPを移動させることにより、側端検知センサ302に対して必ず一方向からシートを移動させて停止させることができる。
図23は、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm奥側にずれているときの補正手順を示している。
この場合、図23の(a)に示すように側端検知装置301にXmm奥側にずれてシートPが到達すると、(b)に示すように側端検知装置301が待機位置から移動してシートPの搬送方向先端近傍の側端を検知する。なお、この側端検知タイミングはシート処理装置2の入口パスセンサ101を基準に所定量だけ搬送方向にシートPが搬送された位置で行うようになっている。
次に、(c)に示すように側端検知装置301が待機位置に移動する。次に、(d)に示すようにシートPの側端位置が、側端検知装置301の側端検知センサ302から所定距離B(本実施の形態では5mm)離れた位置になるように、シート移動装置401によりシートPを(X+B)mm移動させて一旦停止させる。この位置が第1補正位置である。
ここで、この所定距離Bは、位置側端検知センサ302が、既述した図18のようにシートPが斜行していた場合でも、シートの後端側の側端を検知することができない量である。したがって、このようにシートPを(X+B)mm移動させると、側端検知センサ302は常にシートPを検知しない状態、即ちOFF状態となる。
次に、シート移動装置401により(e)に示すように側端検知センサ302がOFFからONになるようにシートPを移動した後、既述したように逆転を開始した搬送ローラ対402,404により、シートPの後端が後端ストッパ221に突き当てられる。なお、この側端検知センサ302がOFFからONになるようにシートPを移動した位置が第2補正位置である。
このように、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm奥側にずれているときには、側端検知装置301が待機位置に戻ってからシート移動装置401を(X+B)mm移動させることにより、常にシートPを検知しないようにすることができる。
そして、この後、シートPに対する穿孔処理の際、側端検知センサ302がシートPの側端を検知する位置までシートPを移動させることにより、側端検知センサ302に対して必ず一方向からシートを移動させて停止させることができる。
なお、既述したように、シートPがシート処理装置2の幅方向の中心に対してXmm手前側にずれているときのシート移動装置401の移動距離は(X−B)mmであり、Xmm奥側にずれているときのシート移動装置401の移動距離は(X+B)mmである。したがって、本発明によるシート位置補正におけるシート1枚ごとの最大シート移動距離は2Xmmとなる。
このように、側端検知センサ302のONで第2補正位置を決定する場合においても、シート位置補正におけるシート1枚ごとの最大シート移動距離は2Xmmとなる。
以上述べたように、種々の処理により斜行量が大きいモードにおいても確実に一方向から位置補正ができるので高生産性に対応できる。