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JP2007036086A - 半導体装置及び液晶モジュール - Google Patents

半導体装置及び液晶モジュール Download PDF

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JP2007036086A JP2005220167A JP2005220167A JP2007036086A JP 2007036086 A JP2007036086 A JP 2007036086A JP 2005220167 A JP2005220167 A JP 2005220167A JP 2005220167 A JP2005220167 A JP 2005220167A JP 2007036086 A JP2007036086 A JP 2007036086A
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久則 丸山
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Abstract

【課題】 上面のみでなくすべての方向からの電子、輻射ノイズに対し、優れたシールド効果をもたらす半導体装置及び液晶モジュールを提供する。
【解決手段】 FPC基板10に実装されたICチップ11の電気ノイズ対策として、シールド部材12を設ける。シールド部材12は、FPC基板10に連続し、ICチップ11近傍においてベース基材101上にFPC基板10の接地電位GNDが与えられる金属膜被覆面領域122が設けられている。シールド部材12を折り返して成形し、接着部材13で固定する。シールド部材12は、成形し易いように、ICチップ11の形態に合わせた切れ込み123が形成されている。金属膜被覆面領域122は、レジスト部材103を介して接着部材13が塗布され、ICチップ11の上部から側部を覆って、実装面近傍のFPC基板10上に接着される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フレキシブル回路基板を用いた半導体装置に関する。特に、電気ノイズ対策が必要とされるフレキシブル回路基板上の電子部品を有した実装モジュールを構成する半導体装置及び液晶モジュールに関する。
フレキシブル回路基板(以下、FPC基板)は、変形可能な利点があり、ICの高密度実装、モジュールのコンパクト化に有利である。FPC基板は、TCP(Tape Carrier Package)やCOF(Chip On FlexibleまたはFilm)等に利用され、特に、各種メディア機器の小型化には必要不可欠である。
FPC基板は、実装モジュール化される上で、CPUやドライバ製品、または発振子やフィルタ等の水晶デバイスといった電気ノイズに影響され易い電子部品が混載されることが多い。FPC基板は、例えば液晶モジュールで用いられている。液晶モジュールは、携帯機器はもちろん、様々な電子機器に利用されている。液晶モジュールにおいても、上記電気ノイズに影響され易い電子部品はFPC基板上に1個以上混載される。
従来、FPC基板にヒレ部を設け、ノイズの影響を受け易い電子部品に対し、ヒレ部を折り返して当接する。ヒレ部はGNDパターンとなっている。これにより、その上に配設されるリード線から電子部品をシールドするという技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−223045号公報(第5頁、図6)
しかしながら、[特許文献1]の構成において、ヒレ部は、対象の電子部品上では平面的に当接される形態となっている。従って、対象の電子部品に対し、近くにある他の電子部品や配線からのノイズ、輻射ノイズ等、側面から影響を及ぼすノイズは防止され難く、改善の余地がある。
本発明は上記のような事情を考慮してなされたもので、上面のみでなくすべての方向からの電子、輻射ノイズに対し、優れたシールド効果をもたらす半導体装置及び液晶モジュールを提供しようとするものである。
本発明に係る半導体装置は、フレキシブルなベース基材の一主面に導電パターンが設けられ、実装に関係する接続部を除いてレジスト部材で被覆されたフレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に実装された電子部品と、前記フレキシブル回路基板に連続した前記電子部品近傍の前記ベース基材上に基準電位に接続される金属膜被覆面領域が設けられ、折り返すことによって前記金属膜被覆面領域が前記レジスト部材を介して前記電子部品の上部から側部を覆って実装面近傍の前記フレキシブル回路基板上に接着されるシールド部材と、を具備する。
上記本発明に係る半導体装置によれば、シールド部材は、フレキシブル回路基板に連続したものであって、ベース基材上に基準電位となる金属膜被覆面領域を有し、折り返して電子部品の上部から側部を覆って接着される。これにより、電子部品は、側部への影響をも配慮した全体の電気ノイズに対するシールド効果が得られる。
本発明に係る半導体装置は、フレキシブルなベース基材の一主面に導電パターンが設けられ、実装に関係する接続部を除いてレジスト部材で被覆されたフレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板に実装された電子部品と、前記ベース基材または前記ベース基材と同等なフレキシブルなベース基材上に基準電位に接続される金属膜被覆面領域が設けられ、前記金属膜被覆面領域が絶縁部材を介して前記電子部品の上部から側部を覆って前記フレキシブル回路基板上に接着されるシールド部材と、を具備する。
上記本発明に係る半導体装置によれば、シールド部材は、フレキシブルなベース基材上に基準電位となる金属膜被覆面領域を有し、電子部品の上部から側部を覆って接着される。これにより、電子部品は、側部への影響をも配慮した全体の電気ノイズに対するシールド効果が得られる。なお、シールド部材は、フレキシブル回路基板の一部を用いるものであっても、フレキシブル回路基板とは別個に準備したものであってもよい。
上記それぞれ本発明の半導体装置は、より簡便に信頼性の高いシールド部材を得るため、次のいずれかの特徴を有する。
前記金属膜被覆面領域は、前記フレキシブル回路基板の接地電位が与えられる前記導電パターンと接続されていることを特徴とする。
前記金属膜被覆面領域は、前記導電パターンを必要面積分だけ広げた領域であることを特徴とする。
前記シールド部材は、前記ベース基材を前記電子部品の形態に合わせて変形させていることを特徴とする。
前記フレキシブル回路基板は、前記シールド部材の前記金属膜被覆面領域に接続されるための接地電位が与えられる端子を有することを特徴とする。
本発明に係る半導体装置は、回路基板と、前記回路基板に実装された電子部品と、前記回路基板による基準電位が与えられる金属膜被覆面領域を含み、前記金属膜被覆面領域が絶縁部材を介して前記電子部品の上部から側部を覆うように接着されるフレキシブルなシールド部材と、を具備する。
上記本発明に係る半導体装置によれば、回路基板はリジッド、フレキシブルいずれを問わない。このような回路基板に対し、フレキシブルなシールド部材は、基準電位となる金属膜被覆面領域を有し、電子部品の上部から側部を覆って接着される。これにより、電子部品は、側部への影響をも配慮した全体の電気ノイズに対するシールド効果が得られる。
本発明に係る液晶モジュールは、液晶表示機能を有する液晶表示パネルと、一主面が導電パターンを配する回路領域であり前記液晶表示パネルの駆動用端子部が接続されると共に液晶表示駆動デバイスを含む電子部品が複数実装された回路基板と、基準電位に接続されるフレキシブルな金属膜被覆面領域が設けられ、前記電子部品のうち外部からの電気ノイズに影響を受け易い電子部品に対して前記金属膜被覆面領域が上部から側部を覆って前記回路基板上に接着されるフレキシブルなシールド部材と、を具備する。
また、本発明に係る液晶モジュールは、液晶表示機能を有する液晶表示パネルと、一主面が導電パターンを配する回路領域であり前記液晶表示パネルの駆動用端子部が接続されると共に液晶表示駆動デバイスを含む電子部品が複数実装されたフレキシブル回路基板と、基準電位に接続されるフレキシブルな金属膜被覆面領域が設けられ、前記電子部品のうち外部からの電気ノイズに影響を受け易い電子部品に対して前記金属膜被覆面領域が上部から側部を覆って前記フレキシブル回路基板上に接着されるフレキシブルなシールド部材と、を具備する。
上記それぞれ本発明に係る液晶モジュールによれば、フレキシブルなシールド部材は、基準電位に接続されるフレキシブルな金属膜被覆面領域を有し、電子部品の上部から側部を覆って接着される。これにより、電子部品は、側部への影響をも配慮した全体の電気ノイズに対するシールド効果が得られる。なお、シールド部材は、フレキシブル回路基板の一部を用いるものであっても、フレキシブル回路基板とは別個に準備したものであってもよい。
発明を実施するための形態
図1(a),(b)は、それぞれ本発明の第1実施形態に係る半導体装置の要部を示す外観図である。図2(a)は、図1(a)の2A−2A線断面の要部を示す図、図2(b)は、図1(b)の2B−2B線断面の要部を示す図である。
図1(a)に示すように、FPC基板(フレキシブル回路基板)10は、ポリイミド等のフレキシブルなベース基材101の一主面にCu薄膜配線等の導電パターン102が設けられている。ソルダーレジスト等のレジスト部材103は、ベース基材101及び導電パターン102上において、実装に関係する接続部を除いて被覆されている。FPC基板10に電子部品、ここではICチップ11がフリップチップ実装されている。ICチップ11は、図示しない他のデバイスの動作に関与するCPUやドライバ、水晶デバイス等であって、外部からの電気ノイズの影響を受け易い。
そこで、電気ノイズ対策として、シールド部材12を設ける。シールド部材12は、FPC基板10に連続し、ICチップ11近傍においてベース基材101上に金属膜被覆面領域122が設けられている。金属膜被覆面領域122は例えばCu薄膜ベタパターンで、ここでは導電パターン102を必要面積分だけ広げた領域である。金属膜被覆面領域122は、FPC基板10の接地電位GNDが与えられる導電パターン102と接続されている。金属膜被覆面領域122上にはレジスト部材103が形成されている(図2(a)参照)。
図1(b)に示すように、上記のようなシールド部材12を折り返して成形し、接着部材13で固定する。シールド部材12は、成形し易いように、ICチップ11の形態に合わせた切れ込み123が形成されている。金属膜被覆面領域122は、レジスト部材103を介して接着部材13が塗布され、ICチップ11の上部から側部を覆って、実装面近傍のFPC基板10上に接着される。すなわち、シールド部材12は、ベース基材101をICチップ11の形態に合わせて3次元的に変形させる。これにより、ICチップ11は、側部を含め全体が電気ノイズから保護される構成となる(図2(b)参照)。
上記実施形態の構成によれば、シールド部材12は、FPC基板10に連続したものである。シールド部材12は、ベース基材101上に基準電位(接地電位GND)となる金属膜被覆面領域122を有する。シールド部材12は折り返され、金属膜被覆面領域122はレジスト部材103を介してICチップ11の上部から側部を覆って接着される。これにより、ICチップ11は、側部への影響をも配慮した全体の電気ノイズに対するシールド効果が得られる。
図3(a),(b)は、それぞれ上記第1実施形態の応用例に係る半導体装置の要部を示す外観図である。図4は、図3(b)のF4−F4線断面の要部を示す図である。前記第1実施形態と同様の箇所には同一の符号を付して説明する。この実施形態では、電子部品として、水晶デバイスである発振子21をシールドしている。
金属膜被覆面領域122は、FPC基板10の接地電位GNDが与えられる導電パターン102と接続されている。シールド部材12は、折り返されて成形され、接着部材13で固定する。金属膜被覆面領域122は、レジスト部材103を介して接着部材13が塗布され、発振子21の上部から側部を覆って、実装面近傍のFPC基板10上に接着される。すなわち、シールド部材12は、3次元的に変形させ、円筒形状の発振子21に対しても、その形態に合わせることができる。これにより、発振子21は、側部を含め全体が電気ノイズから保護される構成となる。従って、発振子21は、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、シールドする電子部品は、発振子21に限らない。外部からの電気ノイズの影響を受け易い電子部品について、シールド部材12によるノイズ保護の対象とすることができる。
また、上記実施形態それぞれにおいて、実装基板としてFPC基板10が用いられていたが、FPC基板の代わりに、ガラスエポキシ樹脂基板のようなリジッド基板を用いてもよい。例えば、図示しないがリジッド基板の縁にフレキシブルなシールド部材12が設けられる(第1実施形態参照)。シールド部材12は、ICチップ11(または発振子21)近傍においてフレキシブルなベース基材101上に金属膜被覆面領域122が設けられている。金属膜被覆面領域122は、リジッド基板より接地電位GNDが与えられる。シールド部材12は、折り返し、成形可能で、接着部材13で固定可能である。金属膜被覆面領域122は、レジスト部材103を介して接着部材13が塗布され、ICチップ11(または発振子21)の上部から側部を覆って、実装面近傍のFPC基板10上に接着される。すなわち、シールド部材12は、ベース基材101をICチップ11(または発振子21)の形態に合わせて3次元的に変形させる。ICチップ11(または発振子21)は、側部を含め全体が電気ノイズから保護される構成となる。これにより、ICチップ11(または発振子21)は、前記第1実施形態と同様の効果が得られる。もちろん、シールドする電子部品は、ICチップ11(または発振子21)に限らない。外部からの電気ノイズの影響を受け易い電子部品について、シールド部材12によるノイズ保護の対象とすることができる。
図5(a)〜(c)は、それぞれ本発明の第2実施形態に係る半導体装置の要部を示す外観図である。図6は、図5(c)のF6−F6線断面の要部を示す図である。
この実施形態は、前記第1実施形態のシールド部材12のような延在部分の無いFPC基板30が用いられる。
図5(a)に示すように、FPC基板(フレキシブル回路基板)30は、ポリイミド等のフレキシブルなベース基材301の一主面にCu薄膜配線等の導電パターン302が設けられている。ソルダーレジスト等のレジスト部材303は、ベース基材301及び導電パターン302上において、実装に関係する接続部を除いて被覆されている。このようなFPC基板30において、前記第1実施形態と同様に外部からの電気ノイズの影響を受け易いICチップ11がフリップチップ実装されている。ICチップ11の周辺にはFPC基板30の接地電位GNDが与えられる導電パターン302の端子GNDが形成されている。
図5(b)に示すように、フレキシブルなシールド部材32は、FPC基板30とは別個に準備される。シールド部材32は、FPC基板30と同等の構成でもよいが、これに限らず、異なる構成にすることもできる。例えば、シールド部材32は、ポリイミド等のフレキシブルなベース基材321としてFPC基板30のベース基材301より薄いものを用いる。また、金属膜被覆面領域322は、導電パターン302の広い領域とは違う導電体被膜から構成されてもよい。金属膜被覆面領域322表面はレジスト部材303で覆ってもよいが、これに限らず、絶縁膜や薄い絶縁テープを用いるなどしてもよい。シールド部材32は、ICチップ11の形態に合わせた箱形に成形、FPC基板30に接着可能である。シールド部材32は、成形し易いように、ICチップ11の形態に合わせた切れ込み323及び組みしろ324が形成されている。シールド部材32は、FPC基板30への接着しろ325の一部分にランド孔326が設けられている。
図5(c)及び図6に示すように、上記のようなシールド部材32は、折り曲げてICチップ11に被せられるよう箱形に組み立て、接着しろ326にて接着部材33で固定する。すなわち、金属膜被覆面領域322は、3次元的に変形され、ICチップ11の上部から側部を覆って、接着部材13により実装面近傍のFPC基板30上に接着される。さらに、ランド孔326下にFPC基板30の接地電位が与えられる端子GNDが当接される。ランド孔326と端子GNDははんだ等により接続される。ランド孔326と端子GNDのペアは複数設けられてもよい。これにより、ICチップ11は、側部を含め全体が電気ノイズから保護される構成となる。
上記実施形態の構成によれば、シールド部材32は、FPC基板30とは別個に準備されるものである。シールド部材32は、フレキシブルなベース基材321上に金属膜被覆面領域322、その上にレジスト部材303またはそれに準ずる絶縁部材を有する。シールド部材32は折り曲げられ、金属膜被覆面領域322はICチップ11の上部から側部を覆ってFPC基板30に接着される。このとき、金属膜被覆面領域322は、ランド孔326によってFPC基板30の接地電位の端子GNDと接続される。これにより、ICチップ11は、側部への影響をも配慮した全体の電気ノイズに対するシールド効果が得られる。
上記第2実施形態においても、図示しないが応用例として、前記図3に示したような発振子21のシールドに適用可能である。その他、シールドする電子部品は様々考えられ、外部からの電気ノイズの影響を受け易い電子部品について、シールド部材32による保護の対象とすることができる。
また、上記実施形態において、実装基板としてFPC基板30が用いられたが、FPC基板の代わりにリジッド基板を用いてもよい。例えば、図示しないがリジッド基板に対し、フレキシブルなシールド部材32が準備される(第2実施形態参照)。シールド部材32は、フレキシブルなベース基材321上に金属膜被覆面領域322が設けられている。シールド部材32は、折り曲げてICチップ11(または発振子21)に被せられるよう箱形に組み立て、接着しろ326にて接着部材33で固定する。リジッド基板との接着時、接地電位の端子GNDとはんだ接続される。すなわち、金属膜被覆面領域322は、3次元的に変形され、ICチップ11(または発振子21)の上部から側部を覆って、実装面近傍のリジッド基板上に接着される。ランド孔326とリジッド基板の接地電位の端子GNDがはんだ接続される。これにより、ICチップ11(または発振子21)は、側部を含め全体が電気ノイズから保護される構成となる。これにより、ICチップ11(または発振子21)は、前記第2実施形態と同様の効果が得られる。もちろん、シールドする電子部品は、ICチップ11(または発振子21)に限らない。外部からの電気ノイズの影響を受け易い電子部品について、シールド部材32によるノイズ保護の対象とすることができる。
図7は、本発明の第3実施形態に係る液晶モジュールの要部を示す外観図である。液晶表示パネル(LCDパネル)41は、液晶表示機能を持ち液晶駆動用端子部42を有する。FPC基板43は、通常の片面配線基板であり、一主面が導電パターン44を配する回路領域である。他方面は配線間のビア的なパターンを構成することもある(図示せず)。LCDパネル41の液晶駆動用端子部42は、FPC基板43の図示しない所定端子部に接続されている。また、FPC基板43の所定部には少なくともこのLCDパネル41の駆動用ICチップすなわち、LCDドライバ45がフリップチップ実装されている。LCDドライバ45は、図示しないが、LCDパネル41のX軸駆動を制御するセグメント出力とY軸駆動を制御するコモン出力を有し、これらの制御信号は液晶駆動用端子部42を介してLCDパネル41に伝達される。また、発振子等の水晶デバイス46やその他の図示しないICチップや素子等もFPC基板43に搭載される。
シールド部材51,52は、それぞれ外部からの電気ノイズの影響を受け易いLCDドライバ45や水晶デバイス46等を、上部から側部を覆って保護する。シールド部材51は、例えば前記第2実施形態で示したタイプであり、FPC基板43に付随せず別個に準備される。シールド部材51は、その金属膜被覆面領域512がFPC基板43に備えられた接地電位の端子GNDとはんだ接続される。一方、シールド部材52は、例えば前記第1実施形態で示したタイプであり、FPC基板43に付随した折り返し部分である。シールド部材52は、その金属膜被覆面領域522が予めFPC基板43の接地電位が与えられる導電パターン432(GND)と繋がっている。
上記実施形態によれば、ノイズ保護すべきデバイスの大きさや場所に応じて、シールド部材51または52のいずれかの形態を用いることができる。もちろん、シールド部材51のタイプのみを用いる構成、あるいはシールド部材52のタイプのみを用いる構成も考えられる。ノイズ保護される電子部品は、側部への影響をも配慮した全体の電気ノイズに対するシールド効果が得られる。また、従来、金属板のキャップ等でノイズ保護する構成もあるので、金属板のキャップに比べれば、軽量化に寄与する。
図8は、本発明の第4実施形態に係る液晶モジュールの要部を示す外観図である。前記第3実施形態に比べて、FPC基板43の代りにリジッド基板53を用いている。リジッド基板53は、例えばガラスエポキシ樹脂を基板としたプリント配線基板である。また、各シールド部材は、例えば前記第2実施形態で示したタイプのシールド部材51を使用する。その他の構成は前記第3実施形態と同様である。リジッド基板53は、通常の片面配線基板であり、一主面が導電パターン54を配する回路領域である。他方面は配線間のビア的なパターンを構成することもある(図示せず)。LCDパネル41の駆動用端子部12は、リジッド基板53の図示しない所定端子部に接続されている。また、リジッド基板53の所定部には少なくともこのLCDパネル41の駆動用ICチップすなわち、LCDドライバ45がフリップチップ実装されている。また、発振子等の水晶デバイス46やその他の図示しないICチップや素子等もリジッド基板53に搭載される。
シールド部材51は、それぞれ外部からの電気ノイズの影響を受け易いLCDドライバ45や水晶デバイス46等を、上部から側部を覆って保護する。シールド部材51は、第3実施形態でも示したように、その金属膜被覆面領域512がリジッド基板53に備えられた接地電位の端子GNDとはんだ接続される。
上記実施形態によれば、ノイズ保護すべきデバイスの大きさに応じて、シールド部材51を箱型に成形して上部側部を保護するように被せることができる。ノイズ保護される電子部品は、側部への影響をも配慮した全体の電気ノイズに対するシールド効果が得られる。また、従来、金属板のキャップ等でノイズ保護する構成もあるので、金属板のキャップに比べれば、軽量化に寄与する。
以上説明したように本発明によれば、シールド部材は金属膜被覆面領域を有し、フレキシブルかつ軽量であり、ノイズ保護したい電子部品に対し、上部から側部まで全域を覆うことができる。このようなシールド部材は、FPC基板に連続したものを折り返して用いることもできるし、別途準備して成形することもできる。また、FPC基板だけでなく、リジッド基板にも適用可能である。シールド部材の金属膜被覆面領域は、覆った電子部品のノイズ保護のため、基準電位(接地電位GND)に接続される。これにより、保護対象の電子部品は、側部への影響をも配慮した全体の電気ノイズに対するシールド効果が得られる。この結果、上面のみでなくすべての方向からの電子、輻射ノイズに対し、優れたシールド効果をもたらす半導体装置及び液晶モジュールを提供することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態及び方法に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変更、応用を実施することが可能である。
第1実施形態に係る半導体装置の要部を示す外観図。 図1の各部分線に沿った断面図。 第1実施形態の応用例に係る半導体装置の要部を示す外観図。 図3の部分線に沿った断面図。 第2実施形態に係る半導体装置の要部を示す外観図。 図5の部分線に沿った断面図。 第3実施形態に係る液晶モジュールの要部を示す外観図。 第4実施形態に係る液晶モジュールの要部を示す外観図。
符号の説明
10,30,43…FPC基板(フレキシブル回路基板)、101,301…ベース基材、102,302…導電パターン、103,303…レジスト部材、11…ICチップ、12,32,51,52…シールド部材、122,322,512,522…金属膜被覆面領域、123,323…切れ込み、13、33…接着部材、21…発振子、324…組しろ、325…接着しろ、326…ランド孔、41…液晶表示パネル(LCDパネル)、42…液晶駆動用端子部、45…LCDドライバ、46…水晶デバイス、53…リジッド基板。

Claims (9)

  1. フレキシブルなベース基材の一主面に導電パターンが設けられ、実装に関係する接続部を除いてレジスト部材で被覆されたフレキシブル回路基板と、
    前記フレキシブル回路基板に実装された電子部品と、
    前記フレキシブル回路基板に連続した前記電子部品近傍の前記ベース基材上に基準電位に接続される金属膜被覆面領域が設けられ、折り返すことによって前記金属膜被覆面領域が前記レジスト部材を介して前記電子部品の上部から側部を覆って実装面近傍の前記フレキシブル回路基板上に接着されるシールド部材と、
    を具備する半導体装置。
  2. フレキシブルなベース基材の一主面に導電パターンが設けられ、実装に関係する接続部を除いてレジスト部材で被覆されたフレキシブル回路基板と、
    前記フレキシブル回路基板に実装された電子部品と、
    前記ベース基材または前記ベース基材と同等なフレキシブルなベース基材上に基準電位に接続される金属膜被覆面領域が設けられ、前記金属膜被覆面領域が絶縁部材を介して前記電子部品の上部から側部を覆って前記フレキシブル回路基板上に接着されるシールド部材と、
    を具備する半導体装置。
  3. 前記金属膜被覆面領域は、前記フレキシブル回路基板の接地電位が与えられる前記導電パターンと接続されている請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記金属膜被覆面領域は、前記導電パターンを必要面積分だけ広げた領域である請求項1〜3いずれか一つに記載の半導体装置。
  5. 前記シールド部材は、前記ベース基材を前記電子部品の形態に合わせて変形させている請求項1〜4いずれか一つに記載の半導体装置。
  6. 前記フレキシブル回路基板は、前記シールド部材の前記金属膜被覆面領域に接続されるための接地電位が与えられる端子を有する請求項1〜5いずれか一つに記載の半導体装置。
  7. 回路基板と、
    前記回路基板に実装された電子部品と、
    前記回路基板による基準電位が与えられる金属膜被覆面領域を含み、前記金属膜被覆面領域が絶縁部材を介して前記電子部品の上部から側部を覆うように接着されるフレキシブルなシールド部材と、
    を具備する半導体装置。
  8. 液晶表示機能を有する液晶表示パネルと、
    一主面が導電パターンを配する回路領域であり前記液晶表示パネルの駆動用端子部が接続されると共に液晶表示駆動デバイスを含む電子部品が複数実装された回路基板と、
    基準電位に接続されるフレキシブルな金属膜被覆面領域が設けられ、前記電子部品のうち外部からの電気ノイズに影響を受け易い電子部品に対して前記金属膜被覆面領域が上部から側部を覆って前記回路基板上に接着されるフレキシブルなシールド部材と、
    を具備する液晶モジュール。
  9. 液晶表示機能を有する液晶表示パネルと、
    一主面が導電パターンを配する回路領域であり前記液晶表示パネルの駆動用端子部が接続されると共に液晶表示駆動デバイスを含む電子部品が複数実装されたフレキシブル回路基板と、
    基準電位に接続されるフレキシブルな金属膜被覆面領域が設けられ、前記電子部品のうち外部からの電気ノイズに影響を受け易い電子部品に対して前記金属膜被覆面領域が上部から側部を覆って前記フレキシブル回路基板上に接着されるフレキシブルなシールド部材と、
    を具備する液晶モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101795532A (zh) * 2010-03-31 2010-08-04 华为终端有限公司 单层软性线路板及其实现方法
CN102458030A (zh) * 2011-01-10 2012-05-16 同致电子科技(昆山)有限公司 一种适用于图像传感器芯片的静电屏蔽体
CN108366519A (zh) * 2018-01-30 2018-08-03 深圳天珑无线科技有限公司 一种降低显示屏电磁干扰的屏蔽结构

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