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JP2007087553A - 光ディスク装置およびチルト制御方法 - Google Patents

光ディスク装置およびチルト制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正確なチルト検出を行え、高精度なチルト制御を行うこと。
【解決手段】記光ディスク101から反射した第1ビームと第2ビームとを検出する光検出器106と、第1ビームと第2ビームからそれぞれのトラッキング誤差信号を算出するトラッキング誤差信号演算回路107,109と、第2ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と光ディスクの特性に基づいた演算係数の乗算値を演算する演算係数調整部110と、第1ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と乗算値との差分をチルト信号として演算するチルト信号演算回路111と、チルト信号に基づいて対物レンズのチルト補償を行う駆動部114と、を備え、演算係数調整部110は、演算係数Kをチルト信号の振幅値が所定値以下または最小になるように調整し、第2ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と調整後の前記乗算値を演算する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、高密度情報の記録または再生を行うことが可能な光ディスク装置およびチルト制御方法に関する。特に、光ディスクの傾き状態に応じたチルト制御技術を改善した光ディスク装置およびチルト制御方法に関する。
近年、短波長レーザを用いた光ディスクの高密度化に伴い、ディスクドライブに装填されたディスクの記録面に対する光学ヘッド(すなわち対物レンズ)の傾斜角度を、ディスクの内周から外周までの全面に渡り適正に補償することが求められている。この傾斜角度の補償を行う手段としてチルト制御があり、チルト制御を、光学ヘッドに対するフォーカス制御およびトラッキング(位置決め)制御と併用することで、高密度光ディスクの記録再生を可能にしている。
上記チルト制御に関する従来技術としては、トラッキング誤差信号からチルト信号を求めてチルト補償を行う技術が一般的に知られている。例えば、特許文献1には、光ディスクに照射するビームを回折光学素子によって分割された2つのビームの各トラッキング誤差信号である2つのプッシュプル信号の位相ずれに基づいてチルト検出を行う技術が開示されている。また、特許文献2には、光ディスクに照射するビームを回折光学素子によって分割された2つのビームの各トラッキング誤差信号である2つの位相差信号の位相ずれに基づいてチルト検出を行う技術が開示されている。
特開2001−236666号公報 特開2003−346365号公報
しかしながら、メインビームとサブビームには強度分布に差があるため、サブビームのトラッキング誤差信号の振幅値はメインビームのトラッキング誤差信号の振幅値より小さい。このため、トラッキング誤差信号からチルト信号を演算する際には、サブビームによるトラッキング誤差信号の振幅値に演算係数を乗算した値を使用する必要がある。
この演算係数は、光ディスクの種別や光ディスクの媒体ごとに異なっており、演算係数の値が適切でない場合には、トラッキング誤差信号がチルト信号に混入する等により、正確なチルト検出を行えず、この結果、最適なチルト制御を行うことができないという問題がある。特に、サブビームが光ディスクのデトラック位置に照射される場合には、演算係数の設定が困難となり、正確なチルト検出を行うことができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光ディスクの相違を意識せずに正確なチルト検出を行え、高精度なチルト制御を行うことができる光ディスク装置およびチルト制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、光ディスクに対しビームを照射する光源と、光源から照射された前記ビームを少なくとも第1ビームと第2ビームとに分割する回折光学素子と、前記回折光学素子で分割された前記第1ビームと前記第2ビームとを前記光ディスクに集光させる対物レンズと、前記光ディスクから反射した第1ビームと第2ビームとを検出する光検出器と、前記第1ビームと前記第2ビームからそれぞれのトラッキング誤差信号を算出するトラッキング誤差信号演算手段と、前記第2ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記光ディスクの特性に基づいて予め定められた演算係数の乗算値を演算し、前記演算係数を調整する演算係数調整手段と、前記第1ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記乗算値との差分をチルト信号として演算するチルト信号演算手段と、前記チルト信号に基づいて対物レンズのチルト補償を行う駆動手段と、を備え、前記演算係数調整手段は、前記演算係数を、前記チルト信号の振幅値が所定値以下の値または最小値になるように調整し、前記第2ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と調整後の前記乗算値を演算することを特徴とする光ディスク装置である。
また、本発明は、光ディスクに対しビームを照射する光源と、光源から照射された前記ビームを少なくとも第1ビームと第2ビームとに分割する回折光学素子と、前記回折光学素子で分割された前記第1ビームと前記第2ビームとを前記光ディスクに集光させる対物レンズと、前記光ディスから反射した第1ビームと第2ビームとを検出する光検出器と、前記第1ビームと前記第2ビームからそれぞれのトラッキング誤差信号を算出するトラッキング誤差信号演算手段と、前記第2ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記光ディスクの特性に基づいて予め定められた演算係数の乗算値を演算し、前記第1ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記乗算値が同一となるように前記演算係数を調整する演算係数調整手段と、前記第1ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記乗算値との差分をチルト信号として演算するチルト信号演算手段と、前記チルト信号に基づいて対物レンズのチルト補償を行う駆動手段と、を備えたことを特徴とする光ディスク装置である。
また、本発明は、上記光ディスク装置のチルト制御方法である。
本発明によれば、光ディスクの相違を意識せずに演算係数を常に適切に決定することができる。このため、正確なチルト検出を行え、高精度なチルト制御を行うことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光ディスク装置およびチルト制御方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる光ディスク装置の光ヘッド部の構成を示す模式図である。本実施の形態にかかる光ディスク装置の光ヘッド部は、半導体レーザ120と、コリメータレンズ122と、回折光学素子105と、偏光ビームスプリッタ103と、対物レンズ102,104と、光検出器106と、トラック誤差信号演算回路107,109と、チルト信号演算回路111と、演算係数調整部110と、信号振幅検出回路113と、メモリ112と、駆動部114とを備えた構成となっている。
半導体レーザ120から射出された光ビームは、コリメータレンズ122で平行光化され、回折光学素子によって、メインビームである0次光と、サブビームである±1次光に分割される。これらの光は、偏光ビームスプリッタ103にP偏光として入射してほぼ100%が透過して対物レンズ102で光ディスク101上に集光される。なお、図1では、回折光学素子105により分割した0次光と+1次光のみが示されている。
光ディスク101からのメインビームとサブビームの反射光は、偏光ビームスプリッタ103にS偏光として入射してほぼ100%が反射され、対物レンズ104を透過して光検出器106で受光される。なお、本実施の形態では、光ディスク101は、追記型のDVD−Rや書き換え型のDVD−RW等、ランド/グルーブ構造の記録媒体を対象としている。
本実施の形態の光ディスク装置は、光ディスク101のチルト(傾き)を検出して、対物レンズ102を駆動してチルト補償を行っている。
光検出器106は、ビームのパワーを電気信号に変換するものである。図2は、光検出器106の構成と光スポットの配置を示す模式図である。光検出器106は、図2に示すように、メインビーム用受光部108aとサブビーム用受光部108bとを備えており、各受光部108a,108bはトラッキング誤差信号を生成するために分割されている。また、光スポット123aは、回折光学素子105からの透過光のうち0次回折光であるメインビームに相当し、分割された受光部108aの境界線上に集光される。光スポット123bは、回折光学素子105からの透過光のうち+1次回折光であるサブビームに相当し、分割された受光部108bの境界線上に集光される。図2からわかるように、サブビームの光スポットの径は、メインビームの光スポットの径に比べて小さくなっている。
トラック誤差信号演算回路107は、光検出器106の受光部108aで受光したメインビームからトラッキング誤差信号を演算するものである。トラック誤差信号演算回路109は、光検出器106の受光部108bで受光したサブビームからトラッキング誤差信号を演算するものである。本実施の形態では、追記型のDVD−Rや書換え型のDVD−RW等、ランド/グルーブ構造の記録媒体を対象としているため、トラッキング誤差の検出方式としてプッシュプル法を採用している。このため、本実施の形態のトラッキング誤差信号演算回路107,109では、トラッキング誤差信号としてプッシュプル信号を求めている。
チルト信号演算回路111は、トラッキング誤差信号演算回路107から出力されたメインビームのプッシュプル信号と、演算係数調整部110から出力されたサブビームのプッシュプル信号に演算係数Kを乗算した値の差分からチルト信号を演算するものである。具体的には、チルト信号の振幅値Tは、次の(1)式で演算されることになる。
T=MPP−K*SPP ・・・(1)
ここで、MPPはメインビームのプッシュプル信号振幅値、SPPはサブビームのプッシュプル信号振幅値、Kは演算係数である。
本実施の形態の光ディスク装置が対象とするチルト検出方式では、複数の強度分布の異なるメインビームおよびサブビームから得られるトラッキング誤差信号を利用し、強度分布が異なることによりそれぞれのトラッキング誤差信号のチルトに対する挙動が異なるため、この差をチルト信号として検出している。
演算係数調整部110は、光ディスク101のディスク種別をリードイン領域等の記録情報等から判断して、メモリ112から光ディスク101のディスク種別に対応した演算係数(ゲイン)Kを読み出し、トラッキング誤差信号演算回路109から出力されたサブビームのプッシュプル信号の振幅値に演算係数Kを乗算し、後述する信号振幅検出回路113からのチルト信号を入力して、チルト信号の振幅値が0になるように、読み出した演算係数Kの値を調整するものである。
図3−1は、チルトが0°の場合におけるメインビームとサブビームのプッシュプル信号の振幅の状態を示す説明図である。図3−2は、チルトがある場合(例えば、+0.5°)の場合におけるメインビームとサブビームのプッシュプル信号の振幅の状態を示す説明図である。図3−1に示すように、チルトがない場合におけるメインビームのプッシュプル信号とサブビームのプッシュプル信号には位相ずれがなく、ゼロクロス点が一致している。これに対して、図3−2に示すように、チルトが存在する場合には、メインビームのプッシュプル信号とサブビームのプッシュプル信号のそれぞれに位相ずれが生じ、各ビームの強度分布が異なるために、各ビームについて位相ずれ量が異なり、ゼロクロス点がチルトの発生によって一致しなくなる。本実施の形態のチルト信号演算回路111では、この位相ずれを(1)式で検出してチルト信号としている。
本実施の形態では、チルト信号をトラッキング誤差信号から生成するため、演算によるチルト信号からトラッキング誤差の影響を除去すべく、サブビームのプッシュプル信号に演算係数(ゲイン)Kを乗じている。
図4−1に示すメインビームのプッシュプル信号とサブビームのプッシュプル信号において、演算係数Kが適正である場合には、チルトの存在しない状態では図4−2に示すようにトラッキング誤差がチルト信号として検出されないが、演算係数Kが適正でない場合には、チルトの存在しない状態でも図4−3に示すようにトラッキング誤差がチルト信号として検出されてしまうことになる。本実施の形態の演算係数調整部110では、この演算係数Kを適正な値に設定している。
信号振幅検出回路113は、チルト信号演算回路111からチルト信号を入力して、振幅値を検出するものであり、例えば、ピーク/ボトム検出回路等である。
駆動部114は、チルト信号演算回路111で求めたチルト信号を入力して、チルト信号に応じて対物レンズ102の傾きを調整することによりチルト補償を行う駆動回路である。
メモリ112には、光ディスク101のディスク種別、すなわち、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等とこれらのディスク種別に対応して最適と考えられる演算係数Kを登録した演算係数対応テーブルを記憶する記憶手段である。図5−1は、演算係数対応テーブルの一例を示す説明図である。図5−1に示すように、演算係数対応テーブルには、ディスク種別であるDVD−ROM、DVD−R、DVD−RAM等と各演算係数が対応づけられている。この演算係数Kは、前述したように、演算係数調整部110によって読み出される。
なお、本実施の形態では、演算係数調整部110によって光ディスク101のディスク種別に応じて予め定められた演算係数Kを調整することとしているが、光ディスク101が多層式の場合には、各層ごとに演算係数Kを演算係数対応テーブルに予め定めておき、書き込みまたは読み出し対象の層に応じた演算係数Kを読み出して調整するように演算係数調整部110を構成してもよい。図5−2は、各層ごとに演算係数Kを定めた演算係数対応テーブルの一例を示す説明図である。図5−2に示す例では、1層式の各ディスク種別ごとの光ディスク101における演算係数K、2層式の各ディスク種別ごと光ディスク101における各層ごとの演算係数Kを定めている。
また、光ディスク101の製造元であるメーカごとのディスク種別ごとに演算係数Kを演算係数対応テーブルに予め定めておき、光ディスク101の製造元をリードイン領域等の記録情報から読み取って、製造元のディスク種別に応じた演算係数Kを読み出して調整するように演算係数調整部110を構成してもよい。図5−3は、製造元のメーカごとに演算係数Kを定めた演算係数対応テーブルの一例を示す説明図である。図5−3に示す例では、メーカごとのディスク種別ごとの光ディスク101における演算係数Kを定めている。
さらに、光ディスク101の識別情報ごとに演算係数Kを演算係数対応テーブルに予め定めておき、光ディスク101の識別情報をリードイン領域等の記録情報等から読み取って、識別情報に応じた演算係数Kを読み出して調整するように演算係数調整部110を構成してもよい。図5−4は、光ディスク101の識別情報ごとに演算係数Kを定めた演算係数対応テーブルの一例を示す説明図である。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる光ディスク装置によるチルト制御処理について説明する。図6は、実施の形態1にかかるチルト制御処理の手順を示すフローチャートである。
まず、光ディスク101に対してフォーカスサーボ制御を行い(ステップS601)、フォーカスサーボ制御を完了した状態で、次に、光検出器106で受光したメインビームからトラッキング誤差信号演算回路107によりメインビームのプッシュプル信号を演算し、また、光検出器106で受光したサブビームからトラッキング誤差信号演算回路109によりサブビームのプッシュプル信号を演算して、対物レンズ102の傾きをこのプッシュプル信号の振幅値が最大となる傾きに設定する(ステップS602)。かかる処理は、プッシュプル信号の振幅値が最大となる点では、その半径位置での対物レンズ102に対する平均ディスクチルトが0であると考えられることから、かかる傾きの位置を演算係数Kを正確に設定するためのゼロ点として、ゼロ点調整を行っている。
なお、かかるゼロ点調整を行うためにはプッシュプル信号を利用することに限定されるものではなく、ディスクチルトに相関のあるものであれば、いずれの信号を利用してゼロ点調整を行ってもよい。例えば、光ディスクにデータが記録されていれば、かかるデータの再生信号の振幅等も同様にゼロ点調整に使用することができる。また、DVD−ROMのように、位相差信号によるトラッキングを行いピットデータがあらかじめ記録されている光ディスクの場合には、再生信号の振幅による調整が好ましい場合がある。
次に、演算係数調整部110によって光ディスク101のディスク種別をリードイン領域等から読み出す(ステップS603)。そして、演算係数調整部110により、読み出したディスク種別に対応した演算係数Kを、メモリ112に記憶された演算係数対応テーブルから検索して取得する(ステップS604)。
次に、(1)式によりチルト信号の演算を行う(ステップS605)。具体的には、演算係数調整部110によって、サブビームのプッシュプル信号の振幅値に取得した演算係数Kを乗算し、チルト信号演算部111によって、メインビームのプッシュプル信号振幅値からサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値の差分をとり、チルト信号とする。
そして、このチルト信号は、信号振幅検出回路113によって振幅値が検出され、演算係数調整部110に入力され、演算係数調整部110によりチルト信号振幅値が最小であるか否かが判断される(ステップS606)。具体的には、前回のチルト信号振幅値を保持しておき、信号振幅検出回路113から出力されるチルト信号振幅値を保持している前回のチルト信号振幅値と比較することを繰り返し行うことにより、最小のチルト信号振幅値であるか否かを判断する。
そして、チルト信号振幅値が最小でない場合には(ステップS606:No)、演算係数調整部110により演算係数Kを変更し(ステップS607)、ステップS605のチルト信号演算およびステップS607の演算係数Kの変更を演算係数Kが最小となるまで繰り返し実行する。
なお、チルト信号の振幅値が最小となるまで繰り返さずに、チルト信号振幅値が予め定められた一定値以下となるまで繰り返すように構成してもよい。この場合、判断基準となる一定値は、光ディスク101の品質や光ディスク装置の性能等から適切に決定される必要がある。例えば、光ディスク101が大きくうねっており、大きなディスクチルトが存在するような場合等は、一定値を大きめに設定する必要がある。
一方、ステップS606において、チルト信号振幅値が最小となった場合には(ステップS606:Yes)、チルト信号振幅値が最小となったときの変更後の演算係数Kをメモリ112の演算係数対応テーブルにおけるディスク種別に対応する演算係数Kとして保存する(ステップS608)。
そして、トラッキングサーボ制御を開始し(ステップS609)、チルト信号に基づいて駆動部114により対物レンズ102を駆動してチルトサーボ制御を開始する(ステップS610)。
このように実施の形態1にかかる光ディスク装置では、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値の差分値が所定値以下または最小となるように演算係数Kの値を調整した後に、調整後の演算係数Kでチルト信号を演算してチルト補償を行っているので、光ディスクの相違を意識せずに正確なチルト検出を行え、高精度なチルト制御を行うことができる。
(実施の形態2)
実施の形態1にかかる光ディスク装置では、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値の差分値が所定値以下または最小となるように演算係数Kを調整してチルト補償を行っていたが、この実施の形態2にかかる光ディスク装置は、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値が等しくなるように演算係数Kを調整してチルト補償を行うものである。
図7は、実施の形態2にかかる光ディスク装置の光ヘッド部の構成を示す模式図である。本実施の形態にかかる光ディスク装置の光ヘッド部は、半導体レーザ120と、コリメータレンズ122と回折光学素子105と、偏光ビームスプリッタ103と、対物レンズ102,104と、光検出器106と、トラック誤差信号演算回路107,109と、チルト信号演算回路111と、演算係数調整部710と、信号振幅検出・比較回路713と、駆動部114と、メモリ112とを備えた構成となっている。
ここで、半導体レーザ120、コリメータレンズ122、回折光学素子105、偏光ビームスプリッタ103、対物レンズ102,104、光検出器106、トラック誤差信号演算回路107,109、チルト信号演算回路111については実施の形態1の光ディスク装置と同様の構成および機能を有している。また、メモリ112には、実施の形態1と同様の演算係数対応テーブルが保存されている。
本実施の形態では、演算係数調整部710は、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値が等しくなるように演算係数Kを調整している点が実施の形態1の演算係数調整部110と異なっている。
また、信号振幅検出・比較回路713は、チルト信号演算部111によるチルト信号の演算の前に、メインビームのプッシュプル信号とサブビームのプッシュプル信号に演算係数Kを乗じた値を入力し、メインビームのプッシュプル信号振幅値((1)式の第1項)およびサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗じた値((1)式の第2項)を検出して、両者を比較し比較結果を演算係数調整部710に出力している。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる光ディスク装置によるチルト制御処理について説明する。図8は、実施の形態2にかかるチルト制御処理の手順を示すフローチャートである。
フォーカスサーボ制御の処理からメモリ112からの演算係数Kの取得までの処理(ステップS801〜S804)は、実施の形態1におけるステップS601からS604までの処理と同様である。
次に、信号振幅検出・比較回路713によってメインビームのプッシュプル信号振幅値を取得し、演算係数調整部710によってサブビームのプッシュプル信号振幅値を取得する(ステップS805)。そして、演算係数調整部710によって、ステップS804でメモリ112から取得した演算係数Kとサブビームのプッシュプル信号振幅値を乗算し、信号振幅検出・比較回路713によってメインビームのプッシュプル信号振幅値とその乗算値が等しいか否かを判断する(ステップS806)。そして、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値の乗算値が等しくない場合には(ステップS806:No)、演算係数調整部110により演算係数Kを変更し(ステップS807)、等しくなるまで演算係数Kの変更を繰り返し実行する。
ステップS806においてメインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値の乗算値が等しくなった場合には(ステップS806:Yes)、変更後の演算係数Kをメモリ112の演算係数対応テーブルにおけるディスク種別に対応する演算係数Kとして保存する(ステップS808)。
そして、トラッキングサーボ制御を開始し(ステップS809)、チルト信号演算回路111で(1)式により演算を行って得たチルト信号に基づいて駆動部114により対物レンズ102を駆動してチルトサーボ制御を開始する(ステップS810)。
このように実施の形態2にかかる光ディスク装置では、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値が等しくなるように演算係数Kを調整してチルト補償を行っているので、光ディスクの相違を意識せずに正確なチルト検出を行え、高精度なチルト制御を行うことができる。
なお、本実施の形態の光ディスク装置において、図5−2に示す多層式の光ディスクにおける層ごとのディスク種別ごとの演算係数K、図5−3に示す製造元ごとのディスク種別ごとの演算係数Kおよび図5−4に示す光ディスクの識別情報ごとの演算係数Kを演算係数対応テーブルとしてメモリ112に記憶しておき、これらの光ディスク101に応じてこれらの演算係数Kを取得するように構成してもよい。
(実施の形態3)
実施の形態1および2の光ディスク装置では、メモリ112にディスク種別ごとの演算係数Kを予め保持しておき、使用する光ディスクのディスク種別に応じてこの演算係数Kを読み出して、読み出した演算係数Kを調整していたが、この実施の形態3の光ディスク装置では、光ディスクの最内周リードイン領域にその光ディスクに対応した演算係数Kを保持しておき、光ディスクから読み取った演算係数Kを調整するものである。
本実施の形態の光ディスク装置の光ヘッド部の構成は、図1で示した実施の形態1の構成と同様である。ただし、本実施の形態では、光ディスクのリードイン領域に予め自身の光ディスクに最適な演算係数Kが書き換え可能に記録されている。また、本実施の形態の光ディスク装置では、演算係数調整部110がメモリ112ではなく光ディスクのリードイン領域から演算係数Kを読み出すようになっている。さらに、本実施の形態の光ディスク装置では、調整後の演算係数Kを光ディスク101のリードイン領域に上書きするようになっている。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる光ディスク装置によるチルト制御処理について説明する。図9は、実施の形態3にかかるチルト制御処理の手順を示すフローチャートである。
フォーカスサーボ制御の処理(ステップS901)および対物レンズ102の傾き設定の処理(ステップS902)は、実施の形態1におけるステップS601、S602の処理と同様に行われる。
次に、演算係数調整部110によって光ディスク101のリードイン領域に記録されている演算係数Kを読み出し、メモリ112に一時的に保存する(ステップS903)。そして、メモリ112に一時的に保存された演算係数Kを使って、実施の形態1と同様に(1)式によりチルト信号の演算を行い(ステップS904)、信号振幅検出回路113によってチルト信号の振幅値が検出されて演算係数調整部110に入力され、演算係数調整部110によりチルト信号振幅値が最小であるか否かが判断される(ステップS905)。そして、チルト信号振幅値が最小でない場合には(ステップS905:No)、演算係数調整部110によりメモリ112に一時的に保存された演算係数Kを変更し(ステップS906)、ステップS904のチルト信号演算およびステップS906の演算係数Kの変更を演算係数Kが最小となるまで繰り返し実行する。なお、第1の実施の形態と同様に、チルト信号の振幅値が最小となるまで繰り返さずに、チルト信号振幅値が予め定められた一定値以下となるまで繰り返すように構成してもよい。
一方、ステップS905において、チルト信号振幅値が最小となった場合には(ステップS905:Yes)、チルト信号振幅値が最小となったときの変更後の演算係数Kを光ディスク101のリードイン領域に書き込む(ステップS907)。
そして、トラッキングサーボ制御を開始し(ステップS908)、チルト信号に基づいて駆動部114により対物レンズ102を駆動してチルトサーボ制御を開始する(ステップS909)。
このように実施の形態3にかかる光ディスク装置では、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値の差分値が所定値以下または最小となるように演算係数Kの値を調整した後に、調整後の演算係数Kでチルト信号を演算してチルト補償を行っているので、光ディスクの相違を意識せずに正確なチルト検出を行え、高精度なチルト制御を行うことができる。
また、実施の形態3にかかる光ディスク装置では、光ディスクのリードイン領域にその光ディスクに対応した演算係数Kを保持しておき、光ディスク101から読み取った演算係数Kを調整しているので、演算係数Kの値をディスク種別ごと、識別情報ごと等にメモリ112に保持しておく必要がなく、光ディスクに対応した演算係数Kをメモリから検索する必要もなくなり、より高精度かつ迅速にチルト制御を行うことができる。
なお、本実施の形態の光ディスク装置において、多層式の光ディスクの各層に各層に対応した演算係数Kを記録しておき、上記ステップS903において、書き込みまたは読み出し対象の層からその層に対応した演算係数Kを読み出して、読み出した層ごとの演算係数Kを調整するように演算係数調整部110を構成してもよい。この場合、さらに調整後の演算係数Kを光ディスクの書き込みまたは読み出し対象の層に記録するように構成することができる。
また、本実施の形態の光ディスク装置では、光ディスクから読み出した演算係数Kを調整する際に、実施の形態1と同様に、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値の差分値が所定値以下または最小となるように演算係数Kを調整してチルト補償を行っているが、実施の形態2と同様に、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値が等しくなるように光ディスクから読み出した演算係数Kを調整するように構成してもよい。
(実施の形態4)
実施の形態3にかかる光ディスク装置では、光ディスクの最内周リードイン領域にその光ディスクに対応した演算係数Kを保持しておき、光ディスクから読み取った演算係数Kを調整していたが、この実施の形態4にかかる光ディスク装置では、メモリ112にディスク種別ごとの演算係数Kを予め保持しておくとともに、光ディスクのリードイン領域にその光ディスクに対応した演算係数Kを保持しておき、リードイン領域に演算係数Kが記録されていない場合に、メモリ112から光ディスクに対応した演算係数Kを読み出して調整するものである。
本実施の形態の光ディスク装置の光ヘッド部の構成は、図1で示した実施の形態1の構成と同様である。ただし、本実施の形態では、光ディスクのリードイン領域に予め自身の光ディスクに最適な演算係数Kが書き換え可能に記録されている。また、本実施の形態の光ディスク装置では、メモリ112にディスク種別に対応した演算係数Kが演算係数対応テーブルとして記憶されている。また、本実施の形態にかかる光ディスク装置では、演算係数調整部110が、まず光ディスクのリードイン領域から演算係数Kを読み出し、記録されている場合にはリードイン領域に記録されている演算係数Kを調整し、光ディスクのリードイン領域に演算係数Kが記録されていない場合には、メモリ112の演算係数対応テーブルからディスク種別に対応した演算係数Kを読み出して調整するようになっている。さらに、本実施の形態の光ディスク装置では、調整後の演算係数Kを光ディスク101のリードイン領域とメモリ112に上書きするようになっている。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる光ディスク装置によるチルト制御処理について説明する。図10は、実施の形態4にかかるチルト制御処理の手順を示すフローチャートである。
フォーカスサーボ制御の処理(ステップS1001)および対物レンズ102の傾き設定の処理(ステップS1002)は、実施の形態1におけるステップS601、S602の処理と同様に行われる。
次に、演算係数調整部110によって光ディスク101のリードイン領域に記録されている演算係数Kを読み出す(ステップS1003)。そして、このとき、リードイン領域に演算係数Kが記録されておらず、読み出しエラーとなったか否かを判断する(ステップS1004)。
そして、リードイン領域に演算係数Kが記録されていない場合には(ステップS1004:Yes)、演算係数調整部110によって光ディスク101のディスク種別をリードイン領域等から読み出す(ステップS1005)。そして、演算係数調整部110により、読み出したディスク種別に対応した演算係数Kを、メモリ112に記憶された演算係数対応テーブルから検索して取得する(ステップS1006)。そして、このメモリ112から取得した演算係数Kを以降の処理で調整する。
一方、ステップS1004において、リードイン領域に演算係数Kが記録されている場合には(ステップS1004:No)、ステップS1005およびS1006の処理は行わず、光ディスク101のリードイン領域から読み出した演算係数Kを以降の処理で調整することになる。
次に、リードイン領域から読み出した演算係数K、あるいはメモリ112から取得した演算係数Kを使って、実施の形態1と同様に(1)式によりチルト信号の演算を行い(ステップS1007)、信号振幅検出回路113によってチルト信号の振幅値が検出されて演算係数調整部110に入力され、演算係数調整部110によりチルト信号振幅値が最小であるか否かが判断される(ステップS1008)。そして、チルト信号振幅値が最小でない場合には(ステップS1008:No)、演算係数調整部110により演算係数Kを変更し(ステップS1009)、ステップS1007のチルト信号演算およびステップS1009の演算係数Kの変更を演算係数Kが最小となるまで繰り返し実行する。なお第1の実施の形態と同様に、チルト信号の振幅値が最小となるまで繰り返さずに、チルト信号振幅値が予め定められた一定値以下となるまで繰り返すように構成してもよい。
一方、ステップS1008において、チルト信号振幅値が最小となった場合には(ステップS1008:Yes)、チルト信号振幅値が最小となったときの変更後の演算係数Kを光ディスク101のリードイン領域に書き込む(ステップS1010)。次いで、この変更後の演算係数Kをメモリ112の演算係数対応テーブルにおけるディスク種別に対応する演算係数Kとして保存する(ステップS1011)。
そして、トラッキングサーボ制御を開始し(ステップS1012)、チルト信号に基づいて駆動部114により対物レンズ102を駆動してチルトサーボ制御を開始する(ステップS1013)。
このように実施の形態4にかかる光ディスク装置では、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値の差分値が所定値以下または最小となるように演算係数Kの値を調整した後に、調整後の演算係数Kでチルト信号を演算してチルト補償を行っているので、光ディスクの相違を意識せずに正確なチルト検出を行え、高精度なチルト制御を行うことができる。
また、実施の形態4にかかる光ディスク装置では、メモリ112にディスク種別ごとの演算係数Kを予め保持しておくとともに、光ディスクのリードイン領域にその光ディスクに対応した演算係数Kを保持しておき、リードイン領域に演算係数Kが記録されていない場合に、メモリ112から光ディスクに対応した演算係数Kを読み出して調整しているので、光ディスクに演算係数Kが記録されているか否かにかかわらず、高精度にチルト制御を行うことができる。
なお、本実施の形態の光ディスク装置において、図5−2に示す多層式の光ディスクにおける層ごとのディスク種別ごとの演算係数K、図5−3に示す製造元ごとのディスク種別ごとの演算係数Kおよび図5−4に示す光ディスクの識別情報ごとの演算係数Kを演算係数対応テーブルとしてメモリ112に記憶しておき、光ディスクのリードイン領域に演算係数Kが記録されていない場合に、光ディスク101に応じてこれらの演算係数Kを取得するように構成してもよい。
また、本実施の形態にかかる光ディスク装置では、最初に光ディスク101に演算係数Kが記録されているか否かを判断して、記録されていない場合に、メモリ112から演算係数Kを読み出すように構成しているが、先にメモリ112から演算係数Kを読み出して、演算係数Kがメモリ112に保持されていない場合に、光ディスク101に記録されている演算係数Kを読み出すように構成してもよい。
また、本実施の形態の光ディスク装置では、光ディスクまたはメモリ112から読み出した演算係数Kを調整する際に、実施の形態1と同様に、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値の差分値が最小となるように演算係数Kを調整してチルト補償を行っているが、実施の形態2と同様に、メインビームのプッシュプル信号振幅値とサブビームのプッシュプル信号振幅値に演算係数Kを乗算した値が等しくなるように、光ディスクまたはメモリ112からから読み出した演算係数Kを調整するように構成してもよい。
なお、実施の形態1〜4にかかる光ディスク装置では、チルト信号をプッシュプル信号から演算しているが、光ディスク101が、例えば、DVD−ROM等の読取り専用ディスクのように記録ピットを有する構造の場合は、トラッキング誤差信号として位相差(DPD:Differential Phase Detection)信号を使用することができ、この位相差信号からチルト信号、および演算係数Kの調整を上記実施の形態1〜4と同様に適用することができる。
また、実施の形態1〜4にかかる光ディスク装置では、対物レンズ102の傾きをプッシュプル信号振幅値が最大となる傾きに設定してゼロ点調整の処理を行っているが(ステップS602、S802、S902、S1002)、かかる処理を省略するように構成してもよい。
実施の形態1にかかる光ディスク装置の光ヘッド部の構成を示す模式図である。 光検出器106の構成と光スポットの配置を示す模式図である。 チルトが0°の場合におけるメインビームとサブビームのプッシュプル信号の振幅の状態を示す説明図である。 チルトがある場合(例えば、+0.5°)の場合におけるメインビームとサブビームのプッシュプル信号の振幅の状態を示す説明図である。 メインビームのプッシュプル信号とサブビームのプッシュプル信号を示す説明図である。 演算係数が適正な場合のチルト信号の状態を示す説明図である。 演算係数が適正でない場合のチルト信号の状態を示す説明図である。 演算係数対応テーブルの一例を示す説明図である。 各層ごとに演算係数Kを定めた演算係数対応テーブルの一例を示す説明図である。 製造元のメーカごとに演算係数Kを定めた演算係数対応テーブルの一例を示す説明図である。 光ディスク101の識別情報ごとに演算係数Kを定めた演算係数対応テーブルの一例を示す説明図である。 実施の形態1にかかるチルト制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる光ディスク装置の光ヘッド部の構成を示す模式図である。 実施の形態2にかかるチルト制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかるチルト制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかるチルト制御処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
101 光ディスク
102,104 対物レンズ
103 偏光ビームスプリッタ
105 回折光学素子
106 光検出器
107,109 トラック誤差信号演算回路
108a メインビーム用受光部
108b サブビーム用受光部
110,710 演算係数調整部
111 チルト信号演算回路
113 信号振幅検出回路
112 メモリ
114 駆動部
120 半導体レーザ
122 コリメータレンズ
123a,123b 光スポット
713 信号振幅検出・比較回路

Claims (11)

  1. 光ディスクに対しビームを照射する光源と、
    光源から照射された前記ビームを少なくとも第1ビームと第2ビームとに分割する回折光学素子と、
    前記回折光学素子で分割された前記第1ビームと前記第2ビームとを前記光ディスクに集光させる対物レンズと、
    前記光ディスクから反射した第1ビームと第2ビームとを検出する光検出器と、
    前記第1ビームと前記第2ビームからそれぞれのトラッキング誤差信号を算出するトラッキング誤差信号演算手段と、
    前記第2ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記光ディスクの特性に基づいて予め定められた演算係数の乗算値を演算し、前記演算係数を調整する演算係数調整手段と、
    前記第1ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記乗算値との差分をチルト信号として演算するチルト信号演算手段と、
    前記チルト信号に基づいて対物レンズのチルト補償を行う駆動手段と、を備え、
    前記演算係数調整手段は、前記演算係数を、前記チルト信号の振幅値が所定値以下の値または最小値になるように調整し、前記第2ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と調整後の前記乗算値を演算することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 光ディスクに対しビームを照射する光源と、
    光源から照射された前記ビームを少なくとも第1ビームと第2ビームとに分割する回折光学素子と、
    前記回折光学素子で分割された前記第1ビームと前記第2ビームとを前記光ディスクに集光させる対物レンズと、
    前記光ディスから反射した第1ビームと第2ビームとを検出する光検出器と、
    前記第1ビームと前記第2ビームからそれぞれのトラッキング誤差信号を算出するトラッキング誤差信号演算手段と、
    前記第2ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記光ディスクの特性に基づいて予め定められた演算係数の乗算値を演算し、前記第1ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記乗算値が同一となるように前記演算係数を調整する演算係数調整手段と、
    前記第1ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記乗算値との差分をチルト信号として演算するチルト信号演算手段と、
    前記チルト信号に基づいて対物レンズのチルト補償を行う駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 前記光ディスクの種別と前記演算係数とを対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記演算係数調整手段は、前記光ディスクの種別を判別し、判別された種別に対応する前記演算係数を前記記憶手段から読み出して前記乗算値を演算し、調整後の前記演算係数を、前記記憶手段に前記光ディスクの種別に対応した前記演算係数として保存することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記記憶手段は、さらに、前記光ディスクの製造元と前記演算係数とを対応付けて記憶し、
    前記演算係数調整手段は、前記光ディスクの製造元を判別し、判別された製造元に対応する前記演算係数を前記記憶手段から読み出して前記乗算値を演算し、調整後の前記演算係数を、前記記憶手段に前記光ディスクの前記製造元の種別に対応した前記演算係数として保存することを特徴とする請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記光ディスクに固有の識別情報と前記演算係数とを対応付けて記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記演算係数調整手段は、前記光ディスクの識別情報を判別し、判別された前記識別情報に対応する前記演算係数を前記記憶手段から読み出して前記乗算値を演算し、調整後の前記演算係数を、前記記憶手段に前記光ディスクの前記識別情報に対応した前記演算係数として保存することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク装置。
  6. 前記記憶手段は、さらに、複数の層からなる前記光ディスクの各層と前記演算係数とを対応付けて記憶し、
    前記演算係数調整手段は、前記光ディスクの書き込みまたは読み出し対象の層を判別し、判別された層に対応する前記演算係数を前記記憶手段から読み出して、前記チルト信号を演算し、調整後の前記演算係数を、前記記憶手段に前記光ディスクの前記層に対応した前記演算係数として保存することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の光ディスク装置。
  7. 前記演算係数調整手段は、前記演算係数が記録された前記光ディスクから前記演算係数を読み出して前記乗算値を演算し、調整後の前記演算係数を、前記光ディスクに記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク装置。
  8. 前記演算係数調整手段は、前記演算係数が層毎に記録された複数の層を有する前記光ディスクの書き込みまたは読み出し対象の層についての前記演算係数を読み出して前記乗算値を演算し、調整後の前記演算係数を前記書き込みまたは読み出し対象の層についての前記演算係数として前記光ディスクに記録することを特徴とする請求項7に記載の光ディスク装置。
  9. 前記演算係数を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記チルト信号演算手段は、前記光ディスクに前記演算係数が記録されている場合には、前記光ディスクから前記演算係数を読み出し、前記光ディスクに前記演算係数が記録されていない場合には、前記記憶手段から前記演算係数を読み出して前記乗算値を演算し、調整後の前記演算係数を、前記光ディスク及び前記記憶手段に記録することを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク装置。
  10. 光源から照射されたビームを回折光学素子によって分割された第1ビームと第2ビームとを対物レンズにより前記光ディスクに集光させ、前記光ディスクから反射した第1ビームと第2ビームとを検出する光検出工程と、
    前記第1ビームと前記第2ビームからそれぞれのトラッキング誤差信号を算出するトラッキング誤差信号演算手段と、
    前記第2ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記光ディスクの特性に基づいて予め定められた演算係数の乗算値を演算し、前記演算係数を調整する演算係数調整工程と、
    前記第1ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記乗算値との差分をチルト信号として演算するチルト信号演算工程と、
    前記チルト信号に基づいて対物レンズのチルト補償を行う駆動工程と、を含み、
    前記演算係数調整工程は、前記演算係数を、前記チルト信号の振幅値が所定値以下の値または最小値になるように調整し、前記第2ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と調整後の前記乗算値を演算することを特徴とするチルト制御方法。
  11. 光源から照射されたビームを回折光学素子によって分割された第1ビームと第2ビームとを対物レンズにより前記光ディスクに集光させ、前記光ディスクから反射した第1ビームと第2ビームとを検出する光検出工程と、
    前記第1ビームと前記第2ビームからそれぞれのトラッキング誤差信号を算出するトラッキング誤差信号演算工程と、
    前記第2ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記光ディスクの特性に基づいて予め定められた演算係数の乗算値を演算し、前記第1ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記乗算値が同一となるように前記演算係数を調整する演算係数調整工程と、
    前記第1ビームのトラッキング誤差信号の振幅値と前記乗算値との差分をチルト信号として演算するチルト信号演算工程と、
    前記チルト信号に基づいて対物レンズのチルト補償を行う駆動工程と、
    を含むことを特徴とするチルト制御方法。
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