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JP2007081115A - 半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

半導体発光素子の製造方法 Download PDF

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Naoyoshi Kuramochi
尚叔 倉持
Yukihisa Hitsuda
幸央 櫃田
Yoshiaki Watabe
義昭 渡部
Katsunori Yanashima
克典 簗嶋
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Abstract

【課題】良好かつ安定したオーミック特性および接触抵抗を得ることができ、かつレジストマスク除去時における電極の酸化を防止した半導体発光素子の製造方法を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る半導体発光素子の製造方法では、n型半導体層3と、発光層4と、p型半導体層5の積層構造からなるIII−V族窒化物系半導体層10を相対的に遅い第1速度でドライエッチングした後に、最終的に第1速度よりも速い第2速度でIII−V族窒化物系半導体層10をエッチングする。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体発光素子の製造方法に関し、特に、III−V族窒化物系の半導体発光素子の製造方法に関する。
紫外もしくは青色の発光ダイオード(LED)、または紫外もしくは青色のレーザダイオードなどの半導体発光素子の材料として、AlInGa1−a−bN(0≦a、0≦b、a+b≦1)で表されるIII−V族窒化物系半導体が知られている(特許文献1参照)。
半導体発光素子の製造において、MOCVD法により、サファイア基板上に、n型半導体層、活性層、p型半導体層を順に形成して、III−V族窒化物系半導体層を形成する。活性層のIn組成を制御することにより、発光波長を紫外領域から可視光領域の間で調整できる。続いて、p型半導体層上に所定パターンのp側電極を形成した後に、エッチングによりn型半導体層が露出するまで半導体層をエッチングする。その後、露出したn型半導体層上にn側電極が形成される。
ところで、III−V族窒化物系半導体層は化学的に安定なことから、上記の半導体層のエッチングにおいてウェットエッチングを採用することは困難である。このため、III−V族窒化物系半導体層のエッチングには、RIE(Reactive Ion Etching)などのドライエッチングが採用される。
ドライエッチングされたn型半導体層の加工表面は、エッチングダメージによりn化する。このため、n化したn型半導体層の加工表面上に形成されるn側電極としてTiを採用することにより、良好なオーミック特性および小さな接触抵抗が得られる。半導体発光素子においては、その後のプロセスの熱によりn型半導体層の加工表面のエッチングダメージが回復することは好ましくない。加工表面のダメージが回復すると、良好なオーミック特性が得られず、接触抵抗が増大するためである。
特開2005−39197号公報
熱による加工表面のダメージ回復を防止するためには、III−V族窒化物系半導体層のエッチング速度を大きくすることが好ましい。エッチング速度の大きい、すなわち高エネルギーなエッチングにより、n型半導体層のエッチングダメージが大きくなり、それだけ熱による回復がしづらくなるからである。
一方で、エッチング速度を大きくすると、レジストマスクが変質するという問題がある。変質したレジストマスクを剥離液で除去することは困難である。変質したレジストマスクの除去にアッシングを採用すると、レジストマスク下にあるp側電極が酸化するという問題がある。特に、発光ダイオードではp側電極として酸化されやすい銀が採用されるため、アッシングを用いることは好ましくない。銀は可視光領域での反射率に優れているが、酸化されると反射率が極端に低下するからである。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好かつ安定したオーミック特性および接触抵抗を得ることができ、かつレジストマスク除去時における電極の酸化を防止した半導体発光素子の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の半導体発光素子の製造方法は、透明基板上に、第1導電型層と、発光層と、第2導電型層とを順次積層させて、III−V族窒化物系の半導体層を形成する工程と、前記第2導電型層上に第2電極を形成する工程と、前記第2電極上にレジストマスクを形成する工程と、前記レジストマスクを用いて前記第1導電型層の途中の深さまで前記半導体層をドライエッチングして、前記半導体層を加工する工程と、前記レジストマスクを除去する工程と、露出した前記第1導電型層上に第1電極を形成する工程とを有し、前記半導体層を加工する工程は、前記半導体層を第1の速度でドライエッチングする工程と、エッチングすべき残りの前記半導体層部分について、前記第1の速度よりも速い第2の速度でドライエッチングする工程とを有する。
上記の本発明の半導体発光素子の製造方法では、III−V族窒化物系の半導体層を相対的に遅い第1速度でドライエッチングした後に、最終的に第1速度よりも速い第2速度で当該半導体層をエッチングする。
最初に第1速度でIII−V族窒化物系の半導体層をエッチングすることで、レジストマスクの変質を抑制できる。このため、第2電極を酸化する恐れのあるアッシングを用いなくてもレジストマスクの除去が可能となる。
最終的に第2速度でドライエッチングすることにより、第1導電型層の加工表面にダメージを与えることができ、熱による第1導電型層の表面状態の変動が抑制される。このため、オーミック特性および接触抵抗が安定する。
本発明によれば、良好かつ安定したオーミック特性および接触抵抗をもち、かつ電極の反射率を維持した半導体発光素子を製造することができる。
以下に、本発明の半導体発光素子の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型とした例について説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体発光素子の断面図である。本実施形態に係る半導体発光素子は、紫外もしくは青色の発光ダイオード(LED)の例である。
半導体発光素子1は、透明基板2上に、n型半導体層(第1導電型層)3、発光層4およびp型半導体層(第2導電型層)5が順次積層されたIII−V族窒化物系半導体層(半導体層)10が形成されている。III−V族窒化物系半導体層10は、AlInGa1−a−bN(0≦a、0≦b、a+b≦1)で示される。
p型半導体層5上には、p側電極(第2電極)6が形成されている。III−V族窒化物系半導体層10は、n型半導体層3の途中の深さまで掘り込まれている。n型半導体層3の加工表面には、n側電極(第1電極)7が形成されている。III−V族窒化物系半導体層10の側面は、透明基板2の主面に対して垂直ではなく傾斜している。
本実施形態では、発光層4から発せられた光は、透明基板2を通って外部に出射される。このため、透明基板2としては、素子内部で発生した光を透過する基板材料が用いられる。透明基板2は、例えばサファイアである。
n型半導体層3は、n型不純物を含有するIII−V族窒化物系半導体からなる。例えば、n型半導体層3は、n型不純物を含有するGaNにより形成される。
図1では、n型半導体層3は単一の層として示したが、n型半導体層3は積層構造であってもよい。n型半導体層3は、例えば、透明基板2側から、n型コンタクト層とn型クラッド層とが積層されて形成される。この場合には、n型コンタクト層が露出するまでIII−V族窒化物系半導体層10は加工され、n型コンタクト層上にn側電極7が形成される。n型コンタクト層は、例えばGaNである。また、n型クラッド層は、例えばAl0.3Ga0.7N、AlN、GaNである。
単層構造の場合あるいは積層構造の場合であっても、n型半導体層3にはキャリア濃度を高めるためのn型不純物が導入される。n型不純物は、例えばSi、Ge、Sである。
発光層4は、III−V族窒化物系半導体からなる層であり、Inの組成比を調節することにより、発生する光の波長を青色から紫外の範囲で調節することができる。発光層4は、例えばInGaNである。あるいは、当該発光層4にSi、Ge、Sなどのn型不純物や、Mg、Znなどのp型不純物を導入することにより、発生する光の波長を調節してもよい。
図1では発光層4は単一の層で示したが、例えば、発光層を複数層からなる積層構造とし、各層を構成する化合物の組成を変えた多重量子井戸構造としてもよい。
p型半導体層5は、p型不純物を含有するIII−V族窒化物系半導体からなる層である。例えば、p型半導体層5は、p型不純物を含有するGaNにより形成される。
図1では、p型半導体層5は単一の層で示したが、発光層4側からp型クラッド層、p型コンタクト層の順に積層された積層構造であってもよい。p型クラッド層は、例えばp型不純物を含有するGaNにより構成される。また、p型コンタクト層は、例えばp型不純物を含有するInGaNにより構成される。
単層構造の場合あるいは積層構造の場合であっても、p型半導体層5にはキャリア濃度を高めるためのp型不純物が導入される。p型不純物は、例えばMg、Znである。
p側電極6には、p型半導体層5とオーミック接触できることと、反射率の高いことが要求される。p側電極6は、銀を含む材料が好適であり、例えばAg単体、APC(AgPdCu合金)、Ag−Inにより形成される。p側電極6の厚さは、100nm以上である。
n側電極7には、n型半導体層3とオーミック接触できることが要求される。図2は、n側電極7の一例を示す拡大断面図である。n側電極7は、n型半導体層3側から、例えばチタン層7aと、バリア層7bと、金層7cの積層膜により形成される。チタン層7aの厚さは例えば10nmであり、バリア層7bの厚さは例えば50nm以上であり、金層7cの厚さは例えば150nm以上である。
チタン層7aは、n型半導体層3とオーミック接触するために用いられる。バリア層7bは、チタンの拡散を防止するために設けられ、例えば白金、ニッケル、タングステンなどにより形成される。金層7cは金ワイヤとの接合を考慮して形成される。n側電極7は、特に合金化する必要はない。
図示はしないが、透明基板2としてサファイアを用いる場合には、透明基板2上にn型半導体層3を直接形成することが困難であるため、透明基板2とn型半導体層3との間にバッファ層を設けることが好ましい。バッファ層は、透明基板2とn型半導体層3との格子不整合を緩和する作用を有するものであり、このバッファ層の存在により、n型半導体層3の形成を良好に進めることが可能となる。バッファ層としては、例えばGaNが用いられる。
上記の半導体発光素子1では、p側電極6とn側電極7との間に順方向バイアスを印加することにより、発光層4内で電子とホールが結合して、青色あるいは紫外の光(波長:250nm〜500nm)が発生する。発光層4から発生した光Lのうち、p側電極6側へ向かう光は、p側電極6により透明基板2側へ反射される。このため、p側電極6が高反射率であれば、それだけ発生した光の取り出し効率を向上させることができる。
発光層4から発生した光Lのうち、発光層4中を横方向に進行する光は、III−V族窒化物系半導体層10の斜面によって透明基板2側へ反射される。このため、III−V族窒化物系半導体層10の側面が、透明基板2の主面に垂直である場合に比べて、発生した光の取り出し効率を向上させることができる。
次に、上記の本実施形態に係る半導体発光素子の製造方法について説明する。
図3(a)に示すように、サファイアからなる透明基板2上に、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法によって、n型半導体層3と、発光層4と、p型半導体層5とを順に積層してIII−V族窒化物系半導体層10を形成する。発光層4の結晶成長は、窒素雰囲気下におけるMOCVD法で行うことが好ましい。また、p型半導体層5のMOCVDでは、窒素雰囲気あるいは水素雰囲気のどちらを用いても良い。
次に、図3(b)に示すように、p型半導体層5上に、所定のパターンのp側電極6を形成する。p側電極6のパターンは、レジストマスクを用いたエッチング法あるいはリフトオフ法により形成する。
次に、図4(a)に示すように、p型半導体層5およびp側電極6上に、レジスト膜の塗布、露光および現像により、レジストマスク20を形成する。
次に、図4(b)に示すように、熱処理を施して、傾斜面をもつレジストマスク21を形成する。この熱処理の温度を調整して、レジストマスク21の形状を制御することにより、後のIII−V族窒化物系半導体層10の傾斜面の角度を調整することができる。
次に、レジストマスク21を用いてn型半導体層3の途中の深さまでIII−V族窒化物系半導体層10をドライエッチングして、傾斜面をもつIII−V族窒化物系半導体層10に加工する。本実施形態では、このIII−V族窒化物系半導体層10のドライエッチングにおいて、2段階以上のエッチング速度で加工する。ドライエッチングにおいては、塩素ガスなどのハロゲン系ガスが使用される。
まず、図5(a)に示すように、III−V族窒化物系半導体層10を第1の速度でドライエッチングする。第1の速度は、後述する第2の速度よりも遅く、100nm/分以上400nm/分未満であることが好ましい。この第1の速度のドライエッチングにより、III−V族窒化物系半導体層10のエッチングすべき膜厚の大部分をエッチングする。図5(a)では、第1の速度のドライエッチングによりn型半導体層3の途中の深さまでエッチングした例を示すが、n型半導体層3に到達しなくてもよい。例えば、全体で800nmエッチングする場合には、この第1の速度のドライエッチングにより700nm程度ドライエッチングする。
続いて、図5(b)に示すように、III−V族窒化物系半導体層10、本例ではn型半導体層3を第2の速度でドライエッチングする。第2の速度は、400nm/分以上1000nm/分未満であることが好ましい。第2の速度のドライエッチングにより、少なくともn型半導体層3を20nm以上エッチングする。
上記のエッチングの過程において、レジストマスク21が縦横方向ともに縮退しながら、III−V族窒化物系半導体層10のエッチングが進行する。このため、ドライエッチングに晒される時間が長くなるレジストマスク21の外側ほどエッチング量が大きくなり、他方、レジストマスク21の内側ほどエッチング量が小さくなる。よって、このドライエッチング後には、傾斜面を有するIII−V族窒化物系半導体層10が形成される。先のレジストマスク21の形状を調整することで、III−V族窒化物系半導体層10の傾斜面の角度を制御することができる。
また、上記のドライエッチングにおいて、III−V族窒化物系半導体層10の大部分のエッチングは、第2の速度に比べて遅い第1の速度で行われる。このため、レジストマスクの変質を抑制することができ、後に剥離液(有機溶媒)によるレジストマスクの除去を容易に行うことができる。第1の速度を100nm/分以上としたのはスループットを確保するためであり、400nm/分未満としたのはレジストマスクの変質を防止するためである。
最終的に第1の速度よりも速い第2の速度でドライエッチングが行われる。最終的なエッチング速度を大きくする、すなわち高エネルギーなエッチングを施すことにより、n型半導体層3の加工表面へのエッチングダメージを大きくすることができる。この結果、n型半導体層3の加工表面のダメージが熱により回復しづらくなり、n型半導体層3のn化を長期間維持することができる。第2の速度を400nm/分以上としたのはn型半導体層3の加工表面に十分なダメージを与えて、熱的に安定な表面状態を得るためである。第2の速度でn型半導体層3を20nm以上エッチングすることとした理由も同じである。第2の速度を1000nm/分未満としたのは、これ以上速いとエッチング量の制御が困難となるためである。
次に、図6(a)に示すように、レジストマスク21を除去する。先のドライエッチングにおけるレジストマスク21の変質をできるだけ抑制していることから、剥離液を用いてレジストマスク21を除去することができる。レジストマスク21の除去にアッシングを用いないことから、レジストマスク21下のp側電極6の酸化を防止することができ、p側電極6の反射率の低下を抑制することができる。
次に、図6(b)に示すように、n型半導体層3の加工表面上に、n側電極7を形成する。n側電極7の形成では、n型半導体層3上に、チタン層7aと、バリア層7bと、金層7cの積層膜を形成する(図2参照)。例えば、チタン層7aの膜厚は10nmであり、チタン層7aの成膜速度は0.1nm/秒である。バリア層7bの膜厚は50nmとし、金層7cの膜厚は180nmとする。
n型半導体層3の加工表面がn化されていることから、n型半導体層3とn側電極7との間で、良好なオーミック特性および接触抵抗を実現することができる。また、n型半導体層3の加工表面の状態は熱履歴により変動しづらいため、上記のオーミック特性および接触抵抗を安定に保つことができる。
以上のようにして、本実施形態に係る半導体発光素子が製造される。次に、本実施形態に係る半導体発光素子の製造方法の効果について説明する。
図7(a)は本発明の効果を実証するために作製した接触抵抗測定用のサンプルの平面図であり、図7(b)は接触抵抗測定用サンプルの断面図である。本例では、接触抵抗の測定方法として、TLM(Transmission Line Model)法を用いた。より詳細には円形の電極パターンを使用するc−TLM(circular TLM)法を用いた。
図7に示すように、n型半導体層3の加工表面(エッチング面)上に、n側電極7を形成した。n側電極7には、リング状の3つの開口パターンが形成されている。この開口パターンの幅をd1、d2、d3と変えて、開口パターンの内側と外側との間の抵抗をそれぞれ測定することにより1つの接触抵抗を求めた。d1〜d3は、4μm〜36μmである。
図7に示す接触抵抗測定用サンプルを3種類作製した。各サンプルの作製では、n型半導体層3のドライエッチングの第1速度を同じとし、第2速度を異ならせた。その他のn側電極7のパターン等は同じとした。
第1サンプルの作製では、第1速度を230nm/分とし、第2速度を365nm/分とした。第2サンプルの作製では、第1速度を230nm/分とし、第2速度を400nm/分とした。第3サンプルの作製では、第1速度を230nm/分とし、第2速度を500nm/分とした。各サンプルの作製において、第2速度でエッチングするn型半導体層3の厚みは少なくとも50nmとした。
図8に、上記の3つのサンプルに熱ダメージを与えた場合におけるn側電極7とn型半導体層3の接触抵抗の変動を測定した結果を示す。図8において、S1は第1サンプルについての結果を示し、S2は第2サンプルについての結果を示し、S3は第3サンプルについての結果を示す。図8において、横軸は熱ダメージを与えた時間、縦軸は接触抵抗を示している。各サンプルは、150℃の空気雰囲気中に放置した。
図8に示すように、熱ダメージを与える前の初期の接触抵抗については、各サンプルともにほぼ同じ結果が得られる。ここで、熱ダメージを2時間与えると、各サンプルともに接触抵抗が初期に比べて増加するが、それ以上の熱ダメージを与えた場合には、第1サンプルの接触抵抗は増加するが、第2および第3サンプルについては接触抵抗が10−5Ωcmとほぼ一定である。
以上のように、第2速度を400nm/分以上とした第2および第3サンプルについては、接触抵抗の熱的安定性が高いことが確認された。
上記したように、本実施形態に係る半導体発光素子の製造方法では、III−V族窒化物系半導体層10を相対的に遅い第1速度でドライエッチングした後に、最終的に第1速度よりも速い第2速度でIII−V族窒化物系半導体層10をエッチングする。
第1速度でIII−V族窒化物系半導体層10の大部分をエッチングすることで、レジストマスク21の変質を抑制でき、剥離液を用いてレジストマスク21を除去できる。最終的に第2速度でドライエッチングすることにより、熱による半導体層3の加工表面の状態の変動を抑制することができる。
レジストマスク21の除去にアッシングを用いなくても良いことから、レジストマスク21下のp側電極6の酸化を防止することができ、p側電極6の反射率の低下を抑制することができる。これにより、光の取り出し効率を向上させることができる。
また、n側電極7とn型半導体層3の接触抵抗の変動を抑制することができることから、長期間安定したオーミック特性および接触抵抗を実現することができる。このため、半導体発光素子1を長期間に渡って安定動作させることができる。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。
III−V族窒化物系半導体層10の構造は、種々の改変が可能である。また、n側電極7の材料に限定はない。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本実施形態に係る半導体発光素子の一例を示す断面図である。 n側電極の一例を示す断面図である。 本実施形態に係る半導体発光素子の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体発光素子の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体発光素子の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体発光素子の製造における工程断面図である。 (a)は接触抵抗測定用のサンプルの平面図であり、(b)は接触抵抗測定用サンプルの断面図である。 熱履歴による接触抵抗の変動を示す図である。
符号の説明
1…半導体発光素子、2…透明基板、3…n型半導体層(第1導電型層)、4…発光層、5…p型半導体層(第2導電型層)、6…p側電極(第2電極)、7…n側電極(第1電極)、7a…チタン層、7b…バリア層、7c…金層、10…III−V族窒化物系半導体層(半導体層)、20,21…レジストマスク

Claims (6)

  1. 透明基板上に、第1導電型層と、発光層と、第2導電型層とを順次積層させて、III−V族窒化物系の半導体層を形成する工程と、
    前記第2導電型層上に第2電極を形成する工程と、
    前記第2電極上にレジストマスクを形成する工程と、
    前記レジストマスクを用いて前記第1導電型層の途中の深さまで前記半導体層をドライエッチングして、前記半導体層を加工する工程と、
    前記レジストマスクを除去する工程と、
    露出した前記第1導電型層上に第1電極を形成する工程と
    を有し、
    前記半導体層を加工する工程は、
    前記半導体層を第1の速度でドライエッチングする工程と、
    エッチングすべき残りの前記半導体層部分について、前記第1の速度よりも速い第2の速度でドライエッチングする工程と
    を有する半導体発光素子の製造方法。
  2. 前記第1の速度は100nm/分以上400nm/分未満であり、前記第2の速度は400nm/分以上1000nm/分未満である
    請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  3. 前記レジストマスクを形成する工程において、傾斜をもつレジストマスクを形成し、
    前記半導体層を加工する工程において、側面が傾斜した形状の前記半導体層に加工する
    請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  4. 前記半導体層を加工する工程において、ハロゲン系ガスを用いてドライエッチングする
    請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  5. 前記第2電極を形成する工程において、銀を含む第2電極を形成する
    請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  6. 前記レジストマスクを除去する工程において、有機溶媒を用いて前記レジストマスクを除去する
    請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
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