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JP2008117902A - 窒化物半導体素子の製造方法 - Google Patents

窒化物半導体素子の製造方法 Download PDF

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JP2008117902A
JP2008117902A JP2006299006A JP2006299006A JP2008117902A JP 2008117902 A JP2008117902 A JP 2008117902A JP 2006299006 A JP2006299006 A JP 2006299006A JP 2006299006 A JP2006299006 A JP 2006299006A JP 2008117902 A JP2008117902 A JP 2008117902A
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Takashi Kyono
孝史 京野
Hirohisa Saito
裕久 齊藤
Hideki Matsubara
秀樹 松原
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Abstract

【課題】ドライエッチングによるダメージの発生を防止するとともに、ドライエッチングの自由度の大きい窒化物半導体素子の製造方法を提供する。
【解決手段】窒化物半導体素子10の製造方法は、第1形成工程と、第2形成工程と、ドライエッチングを行なう工程とを備えている。第1形成工程では、基板11上に、AlxGa(1-x)N層14を少なくとも一層含む窒化物半導体層を形成する。第2形成工程では、窒化物半導体層上に、被加工層を形成する。ドライエッチングを行なう工程では、被加工層にドライエッチングを行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物半導体素子の製造方法に関し、詳細にはドライエッチングによるダメージの発生を防止する窒化物半導体素子の製造方法に関するものである。
窒化物半導体は、青色発光の発光ダイオードやレーザダイオードに実用化されるなど、幅広いバンドギャップをもつ発光素子材料として期待されている。このような窒化物半導体素子を製造する場合には、一般的に、その素子の構造やその素子の形状を形成するために、窒化物物半導体層をエッチングにより加工している。
窒化物半導体素子の製造方法としては、ドライエッチングを行なったにも関わらずダメージ層が形成されていない窒化物半導体素子を製造することを目的として、たとえば特開2005−210089号公報(特許文献1)に窒化物系化合物半導体素子の製造方法が開示されている。特許文献1に開示の窒化物系化合物半導体素子の製造方法では、ドライエッチングで形成されるダメージ層をウエットエッチングで除去する方法が開示されている。この方法では、窒化物半導体は少なくとも1層のアルミニウムを含む層を備えており、ドライエッチングでは、アルミニウムを含む層に対して行なわれる。
また、GaN系半導体層へのドライエッチング時のダメージの発生を抑制可能なドライエッチング方法を提供することを目的として、特開2005−317684号公報(特許文献2)にドライエッチング方法および半導体装置が開示されている。特許文献2では、ドライエッチングのダメージを低減するために、高速の第1プロセスと低速の第2プロセスとの2段階に分けてエッチングを行なう方法が開示されている。
特開2005−210089号公報 特開2005−317684号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の窒化物系化合物半導体素子の製造方法では、ダメージ層を除去するためにウエットエッチングを行なっているが、たとえばドライエッチングするアルミニウムを含む層近傍に発光層を備えている場合には、発光層にダメージが入ってしまう。その後、発光層にウエットエッチングを行なうことはできない。
また、上記特許文献2に開示のドライエッチング方法では、エッチング速度を低速としてもダメージを完全に低減できない。
それゆえ本発明の目的は、ドライエッチングによるダメージの発生を防止するとともに、ドライエッチングの自由度の大きい窒化物半導体素子の製造方法を提供することである。
本発明にしたがった窒化物半導体素子の製造方法は、第1形成工程と、第2形成工程と、ドライエッチングを行なう工程とを備えている。第1形成工程では、基板上に、AlxGa(1-x)N層を少なくとも一層含む窒化物半導体層を形成する。第2形成工程では、窒化物半導体層上に、被加工層を形成する。ドライエッチングを行なう工程では、被加工層にドライエッチングを行なう。なお、上記「AlxGa(1-x)N層」のxは、0<x<1という条件を満たす。
本発明の窒化物半導体素子の製造方法は、AlxGa(1-x)N層のAlとNとの結合が強いことから、AlxGa(1-x)N層がドライエッチングの保護層となり、ドライエッチングを行なう工程を実施しても、AlxGa(1-x)N層より下層への欠陥の導入が抑制されて、ダメージを低減できる。そのため、ダメージを受けることを防止することが必要とされる層の上にAlxGa(1-x)N層を配置することにより、ドライエッチングによるダメージの発生を防止するとともに、ドライエッチングの自由度の大きい窒化物半導体素子を製造できる。
上記窒化物半導体素子の製造方法において好ましくは、ドライエッチングを行なう工程は、被加工層を部分的に除去することによりフォトニック結晶構造とする工程を含んでいる。
これにより、フォトニック結晶構造を有する窒化物半導体素子をAlxGa(1-x)N層より下層へのドライエッチングによるダメージの発生を防止して製造することができる。
上記窒化物半導体素子の製造方法において好ましくは、被加工層が絶縁体または窒化物半導体からなる。これにより、優れた特性の窒化物半導体素子を製造できる。
上記窒化物半導体素子の製造方法において好ましくは、AlxGa(1-x)N層のアルミニウムの組成xが0.05以上0.40以下である。
xを0.05以上とすることによって、AlとNとのボンドがより強くなり、下層へのダメージを低減できる。一方、xを0.40以下とすることによって、AlxGa(1-x)N層の結晶品質を良好に維持できる。
上記窒化物半導体素子の製造方法において好ましくは、AlxGa(1-x)N層の厚みは5nm以上50nm以下である。厚みを5nm以上とすることによって、AlとNとのボンドの強さを効果的にして、下層へのダメージを低減できる。50nm以下とすることによって、AlxGa(1-x)N層の結晶品質を良好に維持できる。
上記窒化物半導体素子の製造方法において好ましくは、第1形成工程では、基板とAlxGa(1-x)N層との間に量子井戸構造からなる発光層を形成する工程を含んでいる。
発光層がAlxGa(1-x)N層の下層に配置されているので、ドライエッチングを行なう工程の実施により生じる発光層へのダメージを防ぐことができる。
このように、本発明によれば、AlxGa(1-x)N層がドライエッチングの保護層となるので、ドライエッチングによるダメージの発生を防止するとともに、ドライエッチングの自由度の大きい窒化物半導体素子を製造できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における窒化物半導体素子を示す断面図である。図1を参照して、本発明の実施の形態1における窒化物半導体素子について説明する。実施の形態1における窒化物半導体素子10は、基板11と、基板11上に形成されるAlxGa(1-x)N層を少なくとも一層含む窒化物半導体層10Aと、窒化物半導体層10A上に形成される被加工層とを備えている。窒化物半導体素子10は、たとえばフォトニック結晶を共振器とした面発光レーザである。なお、フォトニック結晶とは、屈折率が異なる2の物質が、光の波長程度の周期で規則正しく繰り返し並んだ固体である。
具体的には、図1に示すように、実施の形態1における窒化物半導体素子10は、基板11と、n型層12と、発光層13と、AlxGa(1-x)N層14と、フォトニック結晶層15と、n型電極16と、p型電極17とを備えている。実施の形態1では、AlxGa(1-x)N層を少なくとも一層含む窒化物半導体層10Aは、n型層12と、発光層13と、AlxGa(1-x)N層14とを備えている。被加工層は、フォトニック結晶層15の柱部15aである。AlxGa(1-x)N層14の下に配置されている発光層13などの層は、欠陥の導入が抑制されている。
基板11は、たとえばGaNからなり、厚みはたとえば100〜500μmである。
n型層12は、基板11上に形成されている。n型層12は、1または複数の層からなる。n型層12は、たとえばn型クラッド層であり、厚みはたとえば0.5〜3μmである。
発光層13は、n型層12上に形成されている。発光層13の厚みは、たとえば0.03〜0.15μmである。発光層13は、量子井戸構造からなることが好ましい。発光層13は、たとえばInGaN/GaNよりなる多重量子井戸構造により構成されている。なお、発光層13は、単一の半導体材料よりなっていてもよい。発光層13は、フォトニック結晶層15に沿って設けられ所定の方向に伸びる複数の量子細線として形成でき、また、フォトニック結晶層15に沿って設けられ複数の量子箱として形成される。各量子細線は、その長手方向と直交する2方向に関して電子のエネルギー準位が離散的になるような寸法(たとえば数十nm程度)を有する。また、各量子箱は、互いに直交する3方向に関して電子のエネルギー準位が離散的になるような寸法(たとえば数十nm程度)を有する。このような量子構造を備えると状態密度が大きくなるので、発光効率が高められると共に、発光スペクトルが先鋭化される。
AlxGa(1-x)N層14は、発光層13の最上部の表面と接するように発光層13上に形成されている。AlxGa(1-x)N層14の厚みは、5nm以上50nm以下であることが好ましい。AlxGa(1-x)N層14のアルミニウムの組成xは、0.05以上0.40以下であることが好ましく、さらに好ましくは0.08以上0.18以下である。AlxGa(1-x)N層14は、たとえばp型電子ブロック層である。
フォトニック結晶層15は、AlxGa(1-x)N層14と接するように形成されており、柱部15aと、p型層15bとを含んでいる。柱部15aは、たとえば絶縁体であるSiO2からなる。p型層15bは、たとえばp型GaNからなる。フォトニック結晶層15の厚み(p型層15bの厚み)は、0.2〜0.8μmであり、柱部15aの厚みは0.03〜0.2μmである。
フォトニック結晶層15において、柱部15aの屈折率(たとえばSiO2の場合1.5)は低屈折率であり、p型層15bの屈折率(たとえばGaNの場合2.54)は柱部15aの屈折率よりも高い。このように屈折率の差をとると、p型層15bの屈折率の媒質内に光を閉じ込めることができる。なお、フォトニック結晶層15は、屈折率が異なっていれば特にこれに限定されない。
n型電極16は、基板11の裏面に形成されている。p型電極17は、フォトニック結晶層15の表面上に形成されている。n型電極16は、たとえばTi(チタン)/Al(アルミニウム)など、p型電極17は、たとえばNi(ニッケル/Au(金)などよりなっている。
次に、図2〜図7を参照して、本発明の実施の形態1における窒化物半導体素子10の製造方法について説明する。なお、図2は、本発明の実施の形態1における窒化物半導体素子の製造方法を示すフローチャートである。図3は、本発明の実施の形態1における第1形成工程を示す断面図である。図4は、本発明の実施の形態1における第2形成工程を示す断面図である。図5は、本発明の実施の形態1におけるドライエッチングを行なう工程を示す断面図である。図6は、本発明の実施の形態1におけるドライエッチングを行なう工程を実施した後の状態を示す断面図である。図7は、本発明の実施の形態1におけるフォトニック結晶層を形成した状態を示す断面図である。
図2に示すように、まず、基板11上に、AlxGa(1-x)N層14を少なくとも一層含む窒化物半導体層10Aを形成する第1形成工程(S10)を実施する。第1形成工程(S10)では、まず、基板11上を準備する。そして、基板11上にn型層12をたとえばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属気相成長)法によりエピタキシャル成長させる。そして、n型層12上に発光層13を、たとえばMOCVD法によりエピタキシャル成長させる。そして、発光層13上にAlxGa(1-x)N層14を、たとえばMOCVD法によりエピタキシャル成長させる。なお、窒化物半導体とは、たとえばBN、AlN、GaN、InN、TINなどのIII族原子とV族である窒素との化合物である。
第1形成工程(S10)では、AlxGa(1-x)N層14のアルミニウムの組成xが0.05以上0.40以下であることが好ましく、さらに好ましくは0.08以上0.18以下である。xを0.05以上とすることによって、AlとNとのボンドがより強くなり、後述するドライエッチングを行なう工程(S30)による下層(発光層13など)へのダメージをより低減できる。xを0.08以上とすることによって、下層へのダメージをより一層低減できる。一方、xを0.40以下とすることによって、AlxGa(1-x)N層14の結晶品質を良好に維持でき、AlGaNの大きなバンドギャップを考慮しても電気抵抗が高くなりすぎず、キャリア濃度を増加させて発光層13へのキャリア注入効率を良好に保つことができる。xを0.18以下とすることによって、AlxGa(1-x)N層14の結晶品質をより良好に維持できる。
また、第1形成工程(S10)では、AlxGa(1-x)N層14の厚みは5nm以上50nm以下とすることが好ましい。厚みを5nm以上とすることによって、AlとNとのボンドの強さを効果的にして、下層へのダメージを低減できる。厚みを50nm以下とすることによって、AlxGa(1-x)N層14の電気特性を良好に維持できるなど結晶品質を良好に維持できるとともに、AlxGa(1-x)N層14の成長時間を短くでき、発光層13の劣化を防止できる。なお、下層へのダメージを低減できるとともに結晶品質を良好に維持できる観点から、厚みは20nmが最も好ましい。
第1形成工程(S10)では、基板11とAlxGa(1-x)N層14との間に量子井戸構造からなる発光層13を形成する工程を含んでいることが好ましい。発光層13がAlxGa(1-x)N層14の下層に配置されているので、後述するドライエッチングを行なう工程(S30)を実施することによる発光層13へのダメージを防ぐことができる。
次に、図4に示すように、窒化物半導体層10A上に、被加工層15Aを形成する第2形成工程(S20)を実施する。実施の形態1では、第2形成工程(S20)は、AlxGa(1-x)N層14上に絶縁層である被加工層15Aを、たとえばCVD法で成膜する。絶縁層は、たとえばSiO2からなる。
次に、被加工層15Aにドライエッチングを行なう工程(S30)を実施する。ドライエッチングを行なう工程(S30)では、マスク層18を形成する工程(S31)と、露光を行なう工程(S32)と、現像を行なう工程(S33)と、ドライエッチングを行なう工程(S34)とを実施する。工程(S30)を実施することにより、フォトニック結晶層15の柱部15aを形成できる。具体的には、以下のような処理を行なう。
まず、図5に示すように、被加工層15A上にマスク層を形成する工程(S31)を実施する。この工程(S31)では、マスク層としては、たとえば、EB(電子ビーム)露光用レジスト(日本ゼオン(株)製 ZEP520)を用いる。なお、この工程(S31)では、マスク層としてEB露光用レジストを用いているが、特にこれに限定されない。たとえば、SiNなどの絶縁膜などにEB描写パターンをエッチング転写してマスクとすることもできる。また、多層のマスクを用いることもできる。
次に、露光を行なう工程(S32)を実施する。露光は、たとえば、EB(電子ビーム)露光によって被加工層15A上に塗布された露光用レジストに直接レジストマスクパターンを描写する。このレジストマスクパターンは所定形状とし、実施の形態1では、たとえば略同一形状で一定の方向に整列した円形としている。
次いで、現像を行なう工程(S33)を実施する。この工程(S33)では、EBで露光された部分を溶かす。実施の形態1では、上記レジストマスクの形状から、略同一で一定の方向に整列した平面形状が円形の複数の柱を有するマスク層が形成されている。
次いで、図5に示すように、ドライエッチングを行なう工程(S34)を実施する。この工程(S34)は被加工層15Aを部分的に除去することによりフォトニック結晶構造とする工程を含んでいる。工程(S34)では、たとえば、Cl(塩素)系ガスまたはHI(ヨウ化水素酸)系ガスの雰囲気下で上述したマスク層をマスクとして、RIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチング)を行なう。実施の形態1のように被加工層15Aが絶縁体からなる場合には、CF4、CHF3、およびC26などのフッ素系ガスを用いてドライエッチングすることが好ましい。
なお、工程(S24)は、ドライエッチングを行なうことができればRIEに特に限定されず、たとえば、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)などのドライエッチングを行なってもよい。
工程(S24)では、円形の柱が形成されたマスク層により、マスク層に覆われていない部分においてエッチングが進行し、図6に示すように、略同一で一定の方向に整列した円柱15aを形成できる。
ドライエッチングを行なう工程(S30)でドライエッチングを行なうと、AlxGa(1-x)N層14は発光層13などの下層へのダメージを防止する保護層の役割を果たすとともに、実施の形態1ではエッチングストップ層としての役割を果たしている。
次に、フォトニック結晶層15を形成する工程を実施する。この工程では、たとえば通常のGaNのエピタキシャル成長の条件よりもV族原料ガス/III族原料ガスの比の高い条件、すなわち、たとえばアンモニアガスが多い条件で、エピタキシャル成長させる。すると、柱部15aの上部や側面からはエピタキシャル成長せず、露出しているAlxGa(1-x)N層14の表面からのみp型層15bが選択的にエピタキシャル成長する。これにより、図7に示すように、柱部15aの間の空間をp型層15bで埋めた構造のフォトニック結晶層15が得られる。なお、発光層13がドライエッチングを行なう工程(S30)によるダメージをあまり受けないので、ウエットエッチングを行なう必要がなく、柱部15aの内部にp型層15bを埋め込み再成長を行なうことができる。
次に、n型電極16およびp型電極17を形成する工程を実施する。この工程では、n型電極16を基板11におけるn型層12が形成された面と反対の面(裏面)上に、p型電極17をフォトニック結晶層15上に、たとえばEB蒸着法などにより形成する。
以上の工程(S10〜S30)を実施することにより、図1に示すような実施の形態1における窒化物半導体素子10を製造できる。
次に、実施の形態1における窒化物半導体素子10の発光方法について説明する。p型電極17に正電圧を印加すると、発光層13へ正孔が注入され、n型層12から発光層13へ電子が注入される。発光層13へ正孔および電子(キャリア)が注入されると、キャリアの再結合が起こり、光が発生される。発生される光の波長は、発光層13が備える半導体層のバンドギャップによって規定される。
発光層13において発生された光は、n型層12およびAlxGa(1-x)N層14によって発光層13内に閉じ込められるが、一部の光はエバネッセント光としてフォトニック結晶層15に到達する。フォトニック結晶層15に到達したエバネッセント光の波長と、フォトニック結晶層15が有する所定の周期とが一致する場合には、その周期に対応する波長において光は回折を繰り返し、定在波が発生し、位相条件が規定される。フォトニック結晶層15によって位相が規定された光は、発光層13内の光にフィードバックされ、やはり定在波を発生させる。この定在波は、フォトニック結晶層15において規定される光の波長および位相条件を満足している。
このような現象は、発光層13およびフォトニック結晶層15が2次元的に広がりをもって形成されているので、p型電極17を中心にした領域およびその付近において生じうる。十分な量の光がこの状態に蓄積された場合、波長および位相条件の揃った光が、フォトニック結晶層15の主面に垂直な方向(たとえば図1における上下方向)、つまり光放出面から誘導放出される。
以上説明したように、本発明の実施の形態1における窒化物半導体素子10の製造方法によれば、基板上に、AlxGa(1-x)N層14を少なくとも一層含む窒化物半導体層10Aを形成する第1形成工程(S10)と、窒化物半導体層10A上に、被加工層15Aを形成する第2形成工程(S20)と、被加工層15Aにドライエッチングを行なう工程(S30)とを備えている。ドライエッチングを行なう工程(S30)を実施すると、一般的にはイオン衝撃による結晶の乱れにより活性層などの他の層がダメージを受ける。実施の形態1では、AlとNとの結合が強いAlxGa(1-x)N層14を備えていることから、AlxGa(1-x)N層がドライエッチングの保護層となり、ドライエッチングを行なう工程(S30)を実施しても、AlxGa(1-x)N層14より下層に配置されている発光層13への結晶欠陥の導入が抑制されて、ダメージを低減できる。そのため、発光層13は、ドライエッチングを行なう工程(S30)による発光効率の劣化を抑制できる。よって、ダメージを受けることを防止したい発光層13などの層の上にAlxGa(1-x)N層14を配置することにより、発光層13などの層の近傍の層にドライエッチングを行なっても、ドライエッチングによるダメージの発生を防止することができる。
また、基板11とAlxGa(1-x)N層14との間に量子井戸構造からなる発光層13を形成する工程を備えることにより、発光層13の上にAlxGa(1-x)N層14を配置すれば、ドライエッチングを行なう工程(S30)において、任意のドライエッチングを実施しても、ドライエッチングによるダメージを発光層13は受けにくい。そのため、被加工層15Aをたとえばフォトニック結晶構造など加工する形状を良好にする条件を選択して、ドライエッチングを行なうことができる。よって、ドライエッチングの自由度の大きい窒化物半導体素子10を製造できる。
(実施の形態2)
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態2における窒化物半導体素子20について説明する。なお、図8は、本発明の実施の形態2における窒化物半導体素子を示す断面図である。
実施の形態2における窒化物半導体素子20は、基本的には実施の形態1における窒化物半導体素子10と同様の構成を備えるが、フォトニック結晶層の構成についてのみ図1に示す窒化物半導体素子10と異なる。
詳細には、図8に示すように、窒化物半導体素子20は、基板11と、n型層12と、発光層13と、AlxGa(1-x)N層14と、フォトニック結晶層25とを備えている。
フォトニック結晶層25は、p型層25aと、孔部25bとを含んでいる。p型層25aは、たとえばp型GaNからなる。孔部25bは、たとえば空気からなる。フォトニック結晶層25において、p型層25aは第1の屈折率(GaNの場合2.54)を有し、孔部25bは第2の屈折率(空気の場合1)を有する。なお、孔部25bにはp型層25aと異なる物質を埋め込むこともできる。実施の形態2は、第1の屈折率と第2の屈折率との差を大きくとるために、孔部25bには何も埋め込まない状態(気体、たとえば空気が存在する状態)としている。このように屈折率の差を大きくとると、第1の屈折率の媒質内に光を閉じ込めることができる。なお、孔部25bを充填する材料としてはp型層25aと孔部25bとの屈折率が異なっていれば特にこれに限定されない。
次に、図2、図3、および図8〜12を参照して、実施の形態2における窒化物半導体素子20の製造方法について説明する。実施の形態2における窒化物半導体素子20の製造方法は、実施の形態1における窒化物半導体素子10の製造方法と基本的には同様であるが、第2形成工程(S20)およびフォトニック結晶層を形成する工程においてのみ異なる。なお、図9は、本発明の実施の形態2における第2形成工程を示す断面図である。図10は、本発明の実施の形態2におけるドライエッチングを行なう工程を示す断面図である。図11は、本発明の実施の形態2におけるドライエッチングを行なう工程を実施した後の状態を示す断面図である。図12は、本発明の実施の形態2におけるフォトニック結晶層を形成した状態を示す断面図である。
詳細には、図2に示すように、基板11上に、AlxGa(1-x)N層14を少なくとも一層含む窒化物半導体層10Aを形成する第1形成工程(S10)を実施する。第1形成工程(S10)は、実施の形態1の第1形成工程(S10)と同様であるので、その説明は繰り返さない。
次に、図9に示すように、窒化物半導体層10A上に、被加工層25Aを形成する第2形成工程(S20)を実施する。第2形成工程(S20)では、窒化物半導体からなる被加工層25Aを形成する点においてのみ、実施の形態1における第2形成工程(S20)と異なる。窒化物半導体からなる被加工層25Aは、たとえばMOCVD法でGaNからなる層を形成する。
次に、被加工層25Aにドライエッチングを行なう工程(S30)を実施する。この工程(S30)は、実施の形態1の被加工層15Aにドライエッチングを行なう工程(S30)と同様である。詳細には、図5に示すように、マスク層18を形成する工程(S31)と、露光を行なう工程(S32)と、現像を行なう工程(S33)と、ドライエッチングを行なう工程(S34)とを実施する。工程(S30)を実施することにより、図11に示すように、被加工層25Aを部分的に除去して、ドライエッチングされない部分である柱部25A1を形成できる。
実施の形態2では、被加工層25Aは窒化物半導体からなるため、Cl2、BCl3などの塩素系ガスで行なうことが好ましい。なお、実施の形態1では被加工層15Aは絶縁体からなり、実施の形態2では被加工層25Aは窒化物半導体からなるが、特にこれに限定されない。
なお、実施の形態2のドライエッチングを行なう工程(S30)は実施の形態1のドライエッチングを行なう工程(S30)と同様に、ドライエッチングを行なう際に、AlxGa(1-x)N層14は発光層13などの下層へのダメージを防止する保護層の役割を果たすとともに、実施の形態1ではエッチングストップ層としての役割を果たしている。
次に、フォトニック結晶層25を形成する工程を実施する。この工程では、たとえば通常のGaNのエピタキシャル成長の条件よりもV族原料ガス/III族原料ガスの比の高い条件、すなわち、たとえばアンモニアガスが多い条件で、エピタキシャル成長させる。すると、孔部25bの内周面からはエピタキシャル成長せず、露出している柱部25A1の上部表面からのみp型層25aが選択的にエピタキシャル成長する。これにより、図12に示すように、孔部25bの形状を維持したままp型層25aを柱部25A1および孔部25bの上にp型層25aを形成し、柱部25A1からのびてp型層25aと一体となる構造のフォトニック結晶層25が得られる。
次に、実施の形態1と同様に、n型電極16およびp型電極17を形成する工程を実施する。以上の工程(S10〜S30)を実施することにより、実施の形態2における窒化物半導体素子20を形成できる。
実施の形態2における窒化物半導体素子20の発光方法は、実施の形態1における窒化物半導体素子10の発光方法と同様であるので、その説明は繰り返さない。
以上説明したように、本発明の実施の形態2における窒化物半導体素子20の製造方法によれば、基板11上に、AlxGa(1-x)N層14を少なくとも一層含む窒化物半導体層を形成する第1形成工程(S10)と、窒化物半導体層上に、絶縁体からなる被加工層25Aを形成する第2形成工程(S20)と、被加工層25Aにドライエッチングを行なう工程(S30)とを備えている。被加工層25Aが絶縁体からなる場合であっても、AlxGa(1-x)N層14のAlとNとの結合が強いことから、AlxGa(1-x)N層がドライエッチングの保護層となり、ドライエッチングを行なう工程(S30)を実施しても、AlxGa(1-x)N層14より下層に配置されている発光層13への欠陥の導入が抑制されて、ダメージを低減できる。そのため、ドライエッチングによるダメージの発生を防止するとともに、ドライエッチングの自由度の大きい窒化物半導体素子20を製造できる。
[実施例1]
実施例1では、AlxGa(1-x)N層がドライエッチングによりダメージを防止する効果について確認した。以下、本発明例1,2、および比較例1の窒化物半導体素子の製造方法について説明する。
(本発明例1の窒化物半導体素子の製造方法)
まず、基板31上に、AlxGa(1-x)N層を少なくとも一層含む窒化物半導体層を形成する第1形成工程(S10)を実施した。第1形成工程(S10)では、まず、厚みが400μmでありサファイヤからなる基板31を準備した。そして基板31上に、MOCVD法によりGaNを成長させ、Siを不純物として混入してn型とし、厚みが4.4μmのn型GaN層32を形成した。そしてn型GaN層32上に、MOCVD法によりAlGaNを成長させ、Siを不純物として混入してn型とし、xが0.07となるようにn型AlxGa(1-x)N層33を形成した。また、n型AlxGa(1-x)N層33の厚みは600nmとなるように形成した。そしてn型AlxGa(1-x)N層33上に、MOCVD法により発光層34を形成した。発光層34は、厚みが15nmでIn0.01GaNからなるバリア層34aと、厚みが3nmでIn0.07GaNからなる井戸層34bとを交互に積層し、厚みが69nmの3周期の多量子井戸構造とした。そして発光層34上に、MOCVD法により厚みが10nmのGaNからなるアンドープGaN層35を形成した。そしてアンドープGaN層35上に、MOCVD法によりAlGaNを成長させ、Mgを不純物として混入してp型とし、をxが0.08となるようにp型AlxGa(1-x)N層36を形成した。p型AlxGa(1-x)N層36は、厚みが20nmとなるように形成した。
次に、窒化物半導体層上に、被加工層を形成する第2形成工程(S20)を実施した。第2形成工程(S20)では、p型AlxGa(1-x)N層36上に、MOCVD法によりGaNを成長させ、Mgを不純物として混入してp型とし、p型GaN層37を形成した。
次に、被加工層であるp型GaN層37にドライエッチングを行なう工程(S30)を実施した。この工程(S30)では、ICPにより、流量が50sccmのCF4をエッチングガスとし、20Wおよび50Wのバイアスパワーで、プラズマ曝露時間を15秒として行なった。これにより、図13に示す窒化物半導体素子30を製造した。なお、図13は、本発明の実施例1における窒化物半導体素子30の断面図である。
なお、実施例1のドライエッチングを行なう工程(S30)で用いたエッチングガスは、一般的にSiO2からなる絶縁層をエッチングするためのガスを用いた。そのため、工程(S30)では、被加工層であるp型GaN層37において、ドライエッチングはほとんど進行しなかった。
(本発明例2の窒化物半導体素子の製造方法)
本発明例2の窒化物半導体素子の製造方法は、基本的には本発明例1の窒化物半導体素子の製造方法と同様の構成を備えるが、第1形成工程(S10)においてp型AlxGa(1-x)N層36のAlの組成xを0.18として、窒化物半導体素子を製造した点においてのみ異なる。
(比較例1の窒化物半導体素子の製造方法)
比較例1の窒化物半導体素子の製造方法は、基本的には本発明例1の窒化物半導体素子の製造方法と同様の構成を備えるが、第1形成工程(S10)においてp型AlxGa(1-x)N層36のAlの組成xを0(p型GaN層)として、窒化物半導体素子を製造した点においてのみ異なる。
(評価方法)
本発明例1,2、および比較例1の窒化物半導体素子についてそれぞれPL強度変化率を測定した。PL強度変化率は、ドライエッチングを行なう前後において、ウエハから切り出した約5mm角のサンプルの中央付近にななめ方向から励起用レーザを入射させ、PL強度を測定した。そして、ドライエッチング後のPL強度の値をドライエッチング前のPL強度の値で割った値をPL強度変化率とした。その結果を図14に示す。図14は、本発明の実施例1におけるAlxGa(1-x)N層のアルミニウムの割合に対するドライエッチングによるダメージを示す図である。図14中、縦軸はPL強度変化率(単位:なし)を示し、横軸はp型AlxGa(1-x)N層36におけるAlの組成xを示す。なお、PL強度は、発光再結合率と禁制帯内準位を介した非発光再結合率との競合の結果定まる値であり、PL強度変化率は、その値が1に近いほど、ダメージを受けていないことを示す。
(評価結果)
図14に示すように、本発明例1,2では、被加工層であるp型GaN層37にドライエッチングを行なっても、ドライエッチングの前後でのPL強度の変化が少なく、ダメージが抑制されていることが分かった。特にp型AlxGa(1-x)N層36のAlの組成xが0.08以上である本発明例1,2については、PL強度変化率が1となり、ドライエッチングによるダメージを非常に抑制できることがわかった。
一方、p型AlxGa(1-x)N層36の代わりにAlを含まないGaN層とした比較例1は、バイアスパワーが20Wで約4割、バイアスパワーが50Wで約2割まで、PL強度が低下した。これはドライエッチングを行なう工程(S30)でプラズマ曝露によるイオン衝撃で発光層中に欠陥が導入されたためと考えられる。
以上説明したように、本発明の実施例1によれば、第1形成工程(S10)で形成されるp型AlxGa(1-x)N層36は保護層として機能するため、その下層に配置される発光層34などに与えられるダメージを抑制できることが確認できた。
[実施例2]
実施例2では、AlxGa(1-x)N層がドライエッチングによりダメージを防止することの効果についてさらに確認した。
(本発明例3の窒化物半導体素子の製造方法)
本発明例3の窒化物半導体素子の製造方法は、基本的には本発明例1の窒化物半導体素子30の製造方法と同様であるが、ドライエッチングを行なう工程(S30)においてのみ異なる。
具体的には、本発明例3における第1形成工程(S10)では、p型AlxGa(1-x)N層36のAlの組成xは、0.08とした。また、被加工層であるp型GaN層37にドライエッチングを行なう工程(S30)では、エッチングガスとしてCl2を、流量が25sccmで、50Wのバイアスパワーで、プラズマ曝露時間を20秒として、ICPにより行なった。
(本発明例4の窒化物半導体素子の製造方法)
本発明例4の窒化物半導体素子の製造方法は、基本的には本発明例3の窒化物半導体素子の製造方法と同様の構成を備えるが、第1形成工程(S10)においてp型AlxGa(1-x)N層36のAlの組成xを0.18とした点のみ異なる。
(比較例2の窒化物半導体素子の製造方法)
比較例2の窒化物半導体素子の製造方法は、基本的には本発明例3の窒化物半導体素子の製造方法と同様の構成を備えるが、第1形成工程(S10)においてp型AlxGa(1-x)N層36のAlの組成xを0(p型GaN層)とした点においてのみ異なる。
(評価方法)
本発明例3,4、および比較例2の窒化物半導体素子の製造方法により製造された窒化物半導体素子について、実施例1と同様にPL強度変化率を測定した。その結果を図15に示す。図15は、AlxGa(1-x)N層のアルミニウムの組成に対するドライエッチングによるダメージを示す図である。図15中、縦軸はPL強度変化率(単位:なし)を示し、横軸はp型AlxGa(1-x)N層36におけるAlの組成xを示す。
(評価結果)
図15に示すように、被加工層であるp型GaN層37にドライエッチングを行なっても、ドライエッチングの前後でのPL強度の変化が少なく、ダメージが抑制されていることが分かった。特にp型AlxGa(1-x)N層36のAlの組成xが0.08以上である本発明例3,4については、PL強度変化率が0.7以上となり、ドライエッチングによるダメージを非常に抑制できることがわかった。また、p型AlxGa(1-x)N層36のAlの組成xが大きくなるほどPL強度変化率は大きくなることがわかった。
一方、p型AlxGa(1-x)N層36の代わりにAlを含まないGaN層とした比較例2は、約2割までPL強度が低下した。これはドライエッチングを行なう工程(S30)でプラズマ曝露によるイオン衝撃で発光層中に欠陥が導入されたためと考えられる。
以上説明したように、本発明の実施例2によれば、第1形成工程(S10)で形成されるp型AlxGa(1-x)N層36は保護層として機能するため、その下層に配置される発光層34などに与えられるダメージを抑制できることが確認できた。また、実施例1および実施例2によれば、第1形成工程(S10)でAlxGa(1-x)N層を含むことによって、ドライエッチングの条件に関わらず、ダメージを低減できるため、ドライエッチングの自由度が大きいことが確認できた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態における窒化物半導体素子を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における窒化物半導体素子の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における第1形成工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における第2形成工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるドライエッチングを行なう工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるエッチングを行なう工程を実施した後の状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるフォトニック結晶層を形成した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における窒化物半導体素子を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における第2形成工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるドライエッチングを行なう工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるドライエッチングを行なう工程を実施した後の状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるフォトニック結晶層を形成した状態を示す断面図である。 本発明の実施例1における窒化物半導体素子の断面図である。 本発明の実施例1におけるAlxGa(1-x)N層のアルミニウムの組成に対するドライエッチングによるダメージを示す図である。 本発明の実施例2におけるAlxGa(1-x)N層のアルミニウムの組成に対するドライエッチングによるダメージを示す図である。
符号の説明
10,20,30 窒化物半導体素子、10A 窒化物半導体層、11,31 基板、12 n型層、13,34 発光層、14 AlxGa(1-x)N層、15,25 フォトニック結晶層、15A,25A 被加工層、15a,25A1 柱部、15b,25a p型層、16 p型電極、17 n型電極、18 マスク層、25b 孔部、32 n型GaN層、33 n型AlxGa(1-x)N層、34a バリア層、34b 井戸層、35 アンドープGaN層、36 p型AlxGa(1-x)N層、37 p型GaN層。

Claims (6)

  1. 基板上に、AlxGa(1-x)N層を少なくとも一層含む窒化物半導体層を形成する第1形成工程と、
    前記窒化物半導体層上に、被加工層を形成する第2形成工程と、
    前記被加工層にドライエッチングを行なう工程とを備える、窒化物半導体素子の製造方法。
  2. 前記ドライエッチングを行なう工程は、前記被加工層を部分的に除去することによりフォトニック結晶構造とする工程を含む、請求項1に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  3. 前記被加工層が絶縁体または窒化物半導体からなる、請求項1または2に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  4. 前記AlxGa(1-x)N層のアルミニウムの組成xが0.05以上0.40以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  5. 前記AlxGa(1-x)N層の厚みは5nm以上50nm以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の窒化物半導体素子の製造方法。
  6. 前記第1形成工程では、前記基板と前記AlxGa(1-x)N層との間に量子井戸構造からなる発光層を形成する工程を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の窒化物半導体素子の製造方法。
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