JP2007075531A - 医療用ガイドワイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 先端部の柔軟性に優れ、かつ、芯線が変形しにくく、樹脂膜がコイル及び芯線にしっかりと被着されている医療用ガイドワイヤを提供する。
【解決手段】 先端部22が本体部21に比して小径とされた芯線20と、この芯線20の先端部22外周に設けられたコイル30とを有するガイドワイヤ10において、コイル30は、放射線不透過性の線材からなる密着巻きコイルであり、コイル30の基端部側31は、芯線20の先端部22に固着され、かつ、前記コイルの先端部側32は芯線20の最先端22aと固着して一体となっており、コイル30及び芯線20の全周にわたって、コイル30の内部に空隙35が設けられた状態で樹脂膜40が形成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 先端部22が本体部21に比して小径とされた芯線20と、この芯線20の先端部22外周に設けられたコイル30とを有するガイドワイヤ10において、コイル30は、放射線不透過性の線材からなる密着巻きコイルであり、コイル30の基端部側31は、芯線20の先端部22に固着され、かつ、前記コイルの先端部側32は芯線20の最先端22aと固着して一体となっており、コイル30及び芯線20の全周にわたって、コイル30の内部に空隙35が設けられた状態で樹脂膜40が形成されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば血管、尿管、胆管、気管などの人体の管状器官にカテーテルを挿入する際、カテーテルの先端を目的箇所に導くために用いられる医療用ガイドワイヤに関する。
近年、血管、尿管、胆管、気管などの人体の管状器官における検査・治療のため、カテーテルを挿入して造影剤などの薬剤を投与したり、カテーテルを通して鉗子等によって組織の一部を採取したりすることが行われている。カテーテルの挿入に際しては、管状器官内に、まず、比較的細くて柔軟なガイドワイヤを挿入し、ガイドワイヤの先端を目的箇所に到達させた後、このガイドワイヤの外周に沿ってカテーテルを挿入し、ガイドワイヤを抜き出すようにしている。
このガイドワイヤとしては、目的とする管状器官内に無理なく挿入できる程度の細さ、管状器官内壁を損傷しないような先端部の柔軟性、管状器官内に押し込むことができる程度の本体部の剛性、カテーテル及び管状器官内での滑り性、血栓付着防止性などを兼ね備えたものが望まれている。
そして、ガイドワイヤの先端部の柔軟性を向上させるため、先端部にコイルを装着させるといった試みが種々なされており、例えば、下記特許文献1には、本体部と、該本体部よりも細径でほぼ均一な外径を有している先端部と、該本体部と該先端部の間のテーパー状に縮径している移行部とからなる超弾性芯線と、該芯線の先端部に密着して設けられた塑性変形するX線造影性金属コイルと、該造影性金属コイルと該芯線の少なくとも一部を被覆して実質的に平滑な外表面を形成する合成樹脂製被覆部材と、該合成樹脂製被覆部材の少なくとも一部を覆う親水性潤滑層とからなるガイドワイヤが開示されている。
また、下記特許文献2には、先端部が本体部に比して小径とされた弾性材料からなる芯線と、この芯線の先端部の少なくとも一部を被覆する樹脂チューブと、この樹脂チューブ外周を被覆する親水性樹脂膜とを有し、芯線の最先端部外周にX線不透過性の金属コイルが装着され、前記樹脂チューブ及び前記親水性樹脂膜が施された部分の外径が、前記芯線の本体部の製品外径よりも細く、かつ、前記金属コイルの外周を包み込むように前記樹脂チューブが被覆されている医療用ガイドワイヤが開示されている。
特許第3288619号明細書
特開2000−135289号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、ガイドワイヤの芯線に密着するようにコイルを装着させた場合、先端部に充分な柔軟性を付与することができない。また、芯線とコイルとが密着していることから、先端部の変形に追従して芯線も変形していき、例えば血管内に挿入させやすくするため予め所定の形状に付形したとしても、血管の蛇行部分や、カテーテルを通すことで付形した形状が変形して付形形状を維持しにくく、血管などの体内における挿入性や、血管の分岐部における血管選択性が劣る傾向があった。
また、上記特許文献2のように、ガイドワイヤの芯線とコイルとを樹脂チューブで被覆した場合、芯線及びコイルとの樹脂チューブとの密着性が劣るため、ガイドワイヤ基端部の操作を先端部に伝える際の回転伝達性が劣る傾向があった。また、芯線と樹脂チューブとの間に生じた密着不良の箇所で樹脂チューブが伸びたり、蛇腹状となったりすることがあった。
したがって、本発明の目的は、先端部の柔軟性に優れ、かつ、芯線が変形しにくく、樹脂膜がコイル及び芯線にしっかりと被着されている医療用ガイドワイヤを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、先端部が本体部に比して小径とされた芯線と、この芯線の先端部外周に設けられたコイルとを有するガイドワイヤにおいて、前記コイルは、放射線不透過性の線材からなる密着巻きコイルであり、前記コイルの基端部側は前記芯線の先端部に固着され、かつ、前記コイルの先端部側は前記芯線の最先端と固着して一体となっており、前記コイル及び前記芯線の全周にわたって、前記コイルの内部に空隙が設けられた状態で樹脂膜が形成されていることを特徴とする医療用ガイドワイヤを提供するものである。
上記第1の発明によれば、コイルの基端部側が、芯線の先端部に固着され、前記コイルの先端部側は前記芯線の最先端と固着して一体となっているので、コイルの内部に空隙を充分確保することできる。その結果、ガイドワイヤ先端部の柔軟性を向上させることができる。また、ガイドワイヤ先端部を屈曲させた際に、コイルの内部の空隙で、芯線はできるだけ屈曲しない経路をとることができ、局部的に強く曲げられることが防止される。このため、芯線の先端部を体内に挿入させやすいように予め付形したとしても、その付形形状が挿入過程で変形されにくく、付形形状を維持できるので、血管等の分岐部における選択性を良好なものとすることができる。
また、放射線不透過性の線材からなる密着巻きコイルを用いたので、放射線造影による先端部の位置確認を良好にすることができる。更に、押出し成形によって樹脂膜を形成した場合であっても、コイルの内部に樹脂が侵入して充填されることがないので、コイル内に空隙を十分確保できる。
そして、本発明のガイドワイヤは、コイル及び前記芯線の全周にわたって樹脂膜がしっかりと密着して形成されているので、基端部の操作を先端部に伝える際の回転伝達性が良好で、樹脂膜が伸びてたるんだり、蛇腹状となったりすることもない。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記コイルの基端部側は前記芯線の該コイルの内径よりも小さい部分に固着されており、前記コイルの基端部側の内径と、前記芯線の該コイルの基端部側が固着された部分の外径との差が、0.02〜0.2mmである医療用ガイドワイヤを提供するものである。
上記第2の発明によれば、コイルの基端部側の内径と、芯線の該コイルの基端部側が固着された部分の外径との差を上記範囲とすることで、コイル内に空隙を充分設けることができ、その結果、先端部が柔軟で曲がりやすいものありながら、先端部の芯線が変形しにくく、体内の狭窄部における挿入性や、分岐部における血管選択性等に優れたカテーテルとすることができる。
本発明の第3は、前記第1又は2の発明において、前記樹脂膜が押出し成形によって形成されている医療用ガイドワイヤを提供するものである。
上記第3の発明によれば、コイル及び前記芯線の全周にわたって樹脂膜が押出成形によって被着されているので、芯線及びコイルに対し、樹脂膜が空隙を生じることなくしっかりと密着しており、基端部の操作を先端部に伝える際の回転伝達性が良好で、樹脂膜が伸びてたるんだり、蛇腹状となったりすることもない。
本発明のガイドワイヤによれば、芯線の先端部外周に装着されたコイルの内部に空隙が形成されているので、ガイドワイヤ先端部の柔軟性を向上させると共に、芯線が強く曲げられることを防止して、ガイドワイヤ先端部の付形形状を維持することができる。
また、コイル及び前記芯線の全周にわたって樹脂膜がしっかりと密着して形成されているので、ガイドワイヤ基端部の操作を先端部に伝える際の回転伝達性が良好であり、樹脂膜が伸びてたるんだり、蛇腹状となったりすることもない。
図1〜4には本発明によるガイドワイヤの一実施形態が示されている。図1は同ガイドワイヤの側面図、図2は同ガイドワイヤの側断面図、図3は同ガイドワイヤの先端部の一部を拡大した側断面図、図4は屈曲した血管内における同ガイドワイヤの使用状態を示す説明図である。
図1、2に示すように、このガイドワイヤ10は、芯線20と、芯線20の先端部22の外周に装着されたコイル30と、芯線20の先端部22及びコイル30を被覆する樹脂膜40とで主として構成され、コイル30の内部に空隙35を有している。
この実施形態の場合、芯線20は、本体部21と、テーパー部22aと、縮径部22bとで構成されており、テーパー部22aと、縮径部22bとが、本発明における先端部22を構成している。
なお、芯線20としては、先端部22が本体部21に比して小径となっているものであれば特に限定は無く、例えば、図5(a)に示すような先端部22がテーパー状に縮径されているものや、同図(b)に示すような先端部22がテーパー部22aを介さずに段状に縮径されているものなどであってもよい。
芯線20の材質としては、特に限定されないが、超弾性材料、ステンレス、ピアノ線などの弾性材料が好ましく用いられる。超弾性材料としては、Ni−Ti合金、Cu−Zn−X(X=Al,Fe等)合金、Ni−Ti−X(X=Fe,Cu,V,Co等)合金等が挙げられる。
また、芯線20は、熱間鍛造、熱間圧延、冷間加工などの公知の方法によって所定の線径の線材に加工したものを用いることができる。
なお、本体部21の外周には、滑り性、血栓付着防止性を付与するため、疎水性樹脂膜が被覆されていてもよい。このような疎水性樹脂膜としては、例えばシリコン樹脂、フッ素系樹脂等が好ましく採用される。
芯線20の先端部22の外周には、コイル30が配置され、コイル30の基端部側31は、芯線20の先端部22のコイル30の内径よりも小さい部分に、ロウ付け、半田付け、溶接接着などによって接合されている。この実施形態ではテーパー部22aの途中の部分に、ロウ材50によって接合されている。また、コイル30の先端部側32は、芯線20の最先端22cとロウ材51で接合されている。その結果、芯線20の先端部22外周と、コイル30の内周との間に空隙35が形成されている。
コイル30は、放射線不透過性の材料からなる密着巻きである。このように、密着巻きにすることによって、後の工程において、樹脂膜40を押出し成形した際、コイル30の線材の隙間に樹脂が入り込みにくいので、コイル30と芯線20との間に樹脂が充填されにくく、コイル30と芯線20との間に充分な空隙35を設けることができる。
コイル30を形成する放射線不透過性の材料としては、例えば、Au、Pt、Ag、Bi、W、又はこれらの金属を含有する合金等が挙げられる。
なお、芯線20及び/又はコイル30の線材としては、図6に示すような外周に配置された超弾性合金bと、その中心部に配置された放射線不透過性材料aとで構成される線材が特に好ましい。この場合、外周に配置された超弾性合金bと中心部に配置された放射線不透過性材料aは、一体であっても、別体で相対的に移動可能であってもよい。
上記中心部に配置された放射線不透過性材料aとしては、Au、Pt、Ag、Bi、W、又はこれらの金属を含有する合金等が用いられ、外周に配置された超弾性合金bとしては、Ni−Ti系の形状記憶合金等が好ましく用いられる。また、図6における中心部に配置された放射線不透過性材料aの直径Xと、線材の直径Yとの関係は、中心部に配置された放射線不透過性材料aの横断面積が線材の横断面積に対して10〜40%の範囲となるように設定することが好ましい。
この線材は、中心部に配置された放射線不透過性材料a及び外周に配置された超弾性合金bで形成されているので、管状器官の屈曲部に自然に曲がって対応することが可能な柔軟性と、コイル30の位置をX線透視カメラ等の放射線造影によって視認できる視認性とを兼ね備えている。
コイル30の線径は、φ0.03〜φ0.08mmが好ましい。また、コイル30の外径Dは、φ0.16〜φ0.40mmが好ましい。コイル30の外径Dがφ0.16mm未満であると、コイル30の内周と芯線20の先端部外周との空隙を十分にとることができず、外径Dがφ0.40mmを超えると、芯線との空隙が大きすぎて、ロウ付などによる接合が不十分になりがちである。
また、コイル30の長さLは20〜400mmが好ましい。コイル30の長さLが20mm未満では、柔軟な先端部の長さを十分にとることができず、長さLが400mmを超えると、柔軟な先端部が長すぎて操作性が低下してしまう。
コイル30の基端部側31は、芯線20の先端部22のコイル30の内径よりも小さい部分にロウ材50によって接合されており、コイル30の基端部側31の内径D1と、芯線20のコイル30の基端部側31が固着された部分の外径D2との差が、0.02〜0.2mmであることが好ましく、より好ましくは0.04〜0.18mmである。上記D1とD2の差を上述のようにすることで、コイル30内に充分な空隙35を保持させることができ、ガイドワイヤ先端部に充分な柔軟性をもたせることができる。
図1、2に示すように、コイル30及び芯線20の先端部22の外周には、押出成形によって樹脂膜40が被覆されている。樹脂膜40としては、ポリウレタン、ポリエーテルブロックアミド、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリスチレン、フッ素系樹脂、シリコン樹脂等が挙げられる。
樹脂膜40は、例えば、金型に設けられた穴に、溶融した樹脂を、芯線20とコイル30とを一緒に通過させて、所定の速度で引き抜くなどの押出し成形方法や樹脂チューブを被せて収縮する方法等により被覆できる。
なお、樹脂膜40の外周には、−OH、−CONH2、−COOH、−NH2、−COO−、−SO3 −などの親水性基を有する樹脂が更に被覆されていても良く、樹脂膜40の表面に結合できる官能基を有するものが好ましく採用される。例えば、樹脂膜40として、イソシアネート基が残存する樹脂を用いるか、イソシアネート基と反応性を有する樹脂を用い、イソシアネート基と反応性を有する樹脂を用いる場合には、更にイソシアネート基を有する化合物を反応させた後、これらのイソシアネート基を介して、親水性樹脂膜としてポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールなどを結合させてもよい。このような親水性樹脂膜の形成方法は、例えば、特開平5−184666号、特開平7−80078号、特開平7−124263号に詳しく示されている。
次に、このガイドワイヤ10の作用について説明する。図4には、このガイドワイヤ10を血管1内に挿入し、血管1の屈曲2を通過させる状態が示されている。ガイドワイヤ10の先端部には、コイル30が取り付けられており、かつ、コイル30と芯線20との間には空隙35が設けられているので、芯線20の先端部22は、コイル30の内周で比較的自由に動ける状態となっている。このため、血管1の屈曲部2に沿ってガイドワイヤ10の先端部が屈曲したとき、芯線20の先端部22は、コイル30内周でできるだけ直線に近い経路を通って屈曲することができ、芯線20の先端部22の屈曲率を小さくすることができる。このため、屈曲部2において芯線20が受ける応力を低減でき、ガイドワイヤ10の先端部を予めくせ曲げ等して付形しておいた場合、屈曲部2において芯線20を変形させることがなく、付形形状を維持することができる。
また、コイル30と芯線20との間には空隙35が設けられており、コイル30と芯線20とが互いに摺動できると共に、コイル30の外径を比較的大きくすることができるので、ガイドワイヤ10の先端部の柔軟性がより向上し、血管等の曲折した経路に挿入しやすく、血管内壁などの器官損傷を防止できる。
更に、このガイドワイヤ10においては、コイル30を放射線不透過性の材料からなる密着巻きとしたことにより、放射線透視下における視認性を高めることができ、また、コイル30の表面に樹脂を被覆する際、コイル30と芯線20との間に樹脂が充填されにくく、コイル30と芯線20との間に充分な空隙35を設けることができる。
(実施例1)
以下の工程により、図1、2に示すようなガイドワイヤ10を製造した。芯線20としては、ステンレスからなり、本体部21の直径がφ0.3mm、先端部22の縮径部22bの直径がφ0.06mm、全体の長さが350mm、先端部22の長さが20mmのものを用いた。
以下の工程により、図1、2に示すようなガイドワイヤ10を製造した。芯線20としては、ステンレスからなり、本体部21の直径がφ0.3mm、先端部22の縮径部22bの直径がφ0.06mm、全体の長さが350mm、先端部22の長さが20mmのものを用いた。
この芯線20の先端部22に、プラチナ合金からなり、線径φ0.05mm、コイル外径φ0.24mm、コイル内径φ0.14mm、長さ50mmで、線材同士が密着して巻かれたコイル30を配置して、コイル30の基端部側31を芯線20の先端部22のコイル30の内径よりも小さい部分とロウ材50で接合し、コイル30の先端部側32を芯線20の最先端部22aとロウ材51で接合して固着させた。このとき、図3における、コイル30の基端部側31の内径D1と、芯線20のコイル30の基端部側31が固着された部分の外径D2との差が0.08mmとなるようにした。
そして、ウレタン樹脂を、押出機成形機を用いた押出し成形方法で、芯線20及びコイル30の全周にわたって被着して、樹脂膜40を形成し、実施例1のガイドワイヤを得た。
(比較例1)
実施例1において、芯線20の先端部22に、コイル30と芯線20とが密着する、プラチナ合金からなり、線径φ0.07mm、コイル外径φ0.24mm、コイル内径φ0.10mm、長さ50mmで、線材同士が密着して巻かれたコイル30を配置して、コイル30の基端部側31を芯線20の先端部22とロウ材50で接合し、コイル30の先端部側32を芯線20の最先端部22aとロウ材51で接合して固着させた以外は、実施例1と同様の条件で、比較例1のガイドワイヤを得た。
実施例1において、芯線20の先端部22に、コイル30と芯線20とが密着する、プラチナ合金からなり、線径φ0.07mm、コイル外径φ0.24mm、コイル内径φ0.10mm、長さ50mmで、線材同士が密着して巻かれたコイル30を配置して、コイル30の基端部側31を芯線20の先端部22とロウ材50で接合し、コイル30の先端部側32を芯線20の最先端部22aとロウ材51で接合して固着させた以外は、実施例1と同様の条件で、比較例1のガイドワイヤを得た。
実施例1、比較例1のガイドワイヤについて、それぞれ、先端柔軟性及び耐変形性について評価した。
<先端柔軟性評価>
ガイドワイヤ10の最先端の部分を、5mm突出させた状態で、樹脂製の板60に押し当てて、図7の矢印方向に沿って、0.5mm/分の速度で3mm押し込んだ際の抵抗荷重の最大値(突き当て最大荷重)を測定した。その結果を表1にまとめて示す。
ガイドワイヤ10の最先端の部分を、5mm突出させた状態で、樹脂製の板60に押し当てて、図7の矢印方向に沿って、0.5mm/分の速度で3mm押し込んだ際の抵抗荷重の最大値(突き当て最大荷重)を測定した。その結果を表1にまとめて示す。
表1に示すように、本発明のガイドワイヤは、芯線20にコイル30の線材が密着するように設置した比較例1のガイドワイヤと比較して、最大荷重が低く、先端部の柔軟性が良好であることがわかる。
<耐変形性評価>
図8に示す、半径R=2.5mmの円弧を有する治具溝70を純水で満たした状態で、ガイドワイヤ10の先端9cmの部分をトルクディバイスで把持し、把持部分までガイドワイヤ10を治具溝70に沿って挿入した。その後、治具溝70へのガイドワイヤ10の挿入、引き出しを連続して20回繰り返し、先端部の変形具合を目視で確認した。その結果を図9に記す。
図8に示す、半径R=2.5mmの円弧を有する治具溝70を純水で満たした状態で、ガイドワイヤ10の先端9cmの部分をトルクディバイスで把持し、把持部分までガイドワイヤ10を治具溝70に沿って挿入した。その後、治具溝70へのガイドワイヤ10の挿入、引き出しを連続して20回繰り返し、先端部の変形具合を目視で確認した。その結果を図9に記す。
図9に示すように、本発明のカテーテルは、芯線20にコイル30の線材が密着するように設置した比較例1のガイドワイヤと比較して、変形しにくく、形状維持性の高いことがわかる。
1:血管
2:屈曲部
10:ガイドワイヤ
20:芯線
30:コイル
35:空隙
40:樹脂膜
50、51:ロウ材
2:屈曲部
10:ガイドワイヤ
20:芯線
30:コイル
35:空隙
40:樹脂膜
50、51:ロウ材
Claims (3)
- 先端部が本体部に比して小径とされた芯線と、この芯線の先端部外周に設けられたコイルとを有するガイドワイヤにおいて、
前記コイルは、放射線不透過性の線材からなる密着巻きコイルであり、
前記コイルの基端部側は前記芯線の先端部に固着され、かつ、前記コイルの先端部側は前記芯線の最先端と固着して一体となっており、
前記コイル及び前記芯線の全周にわたって、前記コイルの内部に空隙が設けられた状態で樹脂膜が形成されていることを特徴とする医療用ガイドワイヤ。 - 前記コイルの基端部側は前記芯線の該コイルの内径よりも小さい部分に固着されており、前記コイルの基端部側の内径と、前記芯線の該コイルの基端部側が固着された部分の外径との差が、0.02〜0.2mmである請求項1に記載の医療用ガイドワイヤ。
- 前記樹脂膜が押出し成形によって形成されている請求項1又は2に記載の医療用ガイドワイヤ。
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