JP2007054373A - 体幹部脂肪測定方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 体幹腹部の一方の側腹部に、電流印加電極及び電圧計測電極として使用する広い電極面積を有する1つの共通電極を配置し、他方の側腹部の皮下脂肪組織計測に有用な2つの部位にそれぞれ電流印加電極を配置し、これらの電流印加電極の中間付近に電圧計測電極を配置し、共通電極と2つの電流印加電極との間の通電の組み合わせを切り替えながら共通電極と電圧計測電極との間の電位差を測定することによって、2つの部位における皮下脂肪組織支配の2つの体幹インピーダンスと体幹中部組織支配の1つの体幹インピーダンスを求め、これらの体幹インピーダンスから、体幹脂肪量推定に必要な皮下脂肪組織層インピーダンス及び体幹中部インピーダンスを理論的誘導によって算出する。
【選択図】 図11
Description
(1)体幹部の生体電気インピーダンス情報に含まれる組織情報を、骨格筋組織層と内臓器組織と内臓脂肪組織で直並列の等価回路モデルを仮定すること。ここでは内臓器組織と内臓脂肪組織を直列に考える(したがって、内臓脂肪組織の大小により通電量の変化を期待できる)。
(1)体幹部は、主として、皮下脂肪組織層と、骨格筋組織層(腹筋群、背筋群)と、内臓器組織とその隙間に付着する内臓脂肪組織から成ると考えることが出来る。骨組織を構成組織として挙げていないのは、骨組織は骨格筋組織層と量的相関が非常に高く、一体の組織体として考えられるからである。体積抵抗率も、生体内では骨髄組織なども含めることでかなり導電性が良く、骨格筋組織層や内臓器組織に近い特性を有するものと考えられる。よって、この4組織を電気的な等価回路モデルで表すと、内臓器組織と内臓脂肪組織を直列に構成し、その直列の複合組織層に対して、皮下脂肪組織層及び骨格筋組織層がそれぞれ並列に構成される。この等価回路モデルについては、図6〜図8についての説明において詳述する。このモデルによると、体幹部の長さ方向への通電に対しては、骨格筋組織層に支配的に電流が流れる。内臓脂肪組織は、内臓器組織の周辺の隙間に付着することから、内臓脂肪組織が無い時、又は少ない時、内臓器組織が骨格筋組織層に近い導電性を示すことから、内臓器組織側にも電流が通電されることになる。また、内臓脂肪組織が多くなるほど、内臓器組織と内臓脂肪組織の複合体としての複合組織層への通電量が低下してゆくことになる。体幹部の計測インピーダンスと、それを構成する4組織を等価回路モデルで表した時のモデル式は、下記の様に表現できる。
Ztm = ZFS//ZMM//(ZVM+ZFV) ・・・式1
ここで、
体幹部全体のインピーダンス:Ztm
皮下脂肪組織層のインピーダンス:ZFS・・・体積抵抗率は、大きい。
骨格筋組織層のインピーダンス:ZMM・・・体積抵抗率は、小さい。
内臓器組織のインピーダンス:ZVM・・・骨格筋組織層に近い体積抵抗率と考えられている。
内臓脂肪組織のインピーダンス:ZFV・・・体積抵抗率は、皮下脂肪組織層と同等かそれよりも、やや小さ目と考えられる。脂肪組織の合成分解が皮下脂肪組織層に比べて速いことから、組織内血管及び血液量が多いものと考えられる。
ρMM<<ρ(VM+FV)<ρFS
ρVM<<ρFV
ρMM=ρMV、若しくは、ρMM<ρMV
ρFV=ρFS、若しくは、ρFV<ρFS
ここで、
皮下脂肪組織層の体積抵抗率:ρFS
骨格筋組織層の内側の内臓器組織と内臓脂肪組織の複合組織層の体積抵抗率:ρ(VM+FV)
骨格筋組織層の体積抵抗率:ρMM
よって、式1との関連により、各組織間の電気的特性の比較関係は、
ZFS >>(ZVM+ZFV) >> ZMM・・・式2
となる。
Ztm = 2 * ZFS+ZMM//(ZVM+ZFV) ・・・式3
更に、本発明と共に使用する電極配置法によれば、電流印加電極近辺の広がり抵抗の影響を無視できるため皮下脂肪組織層を分離除去することができ、式3は次のように表される。
Ztm = ZMM//(ZVM+ZFV) ・・・式4
(3)骨格筋組織量は、横断面積量と体積量に高い相関が考えられるため、ここでは横断面積量で考える。体幹腹部の骨格筋組織層の横断面積量AMMは、身体特定化情報でおおよそ推定できる。理由は、身体の骨格筋組織層の発達デザインは、地球重力下で自重を支えるための発達・適応でほとんど決まってしまうからである。よって、アスリ−トとか、麻痺患者や介護者などの重力非適応者を除けば、身体特定化情報で推定可能となる。この推定は、身長H、体重W、年齢Ageを以下の式に代入することによって行う。
AMM=a*H+b*W+c*Age+d・・・式5
ここで、a、b、c、dは、男女で別の値を与える定数である。
ZMM=a0*H/AMM+b0・・・式6
ここで、a0、b0は、定数である。
(5)体幹部の内臓器組織量[AVM]は、身長、体重、性別、年齢等の身体(個人)特定化情報から推定することが出来る。説明変数の中で、身長項の影響が大きい。
内臓器組織量[AVM] = a1*身長[H]+ b1*体重[W] + c1*年齢[Age] + d1・・・式7
ここで、a1、b1、c1、d1は、男女で別の値を与える定数である。
内臓器組織のインピーダンスZVMは、身長、体重、性別、年齢等の身体(個人)特定化情報から推定することが出来る。説明変数の中で、身長項の影響が大きい。便宜上、ここでは上で求めた内臓器組織量AVMを利用する。この推定は、以下の式を用いて行うことができる。
ZVM=a2*H/AVM+b2・・・式8
ここで、a2、b2は、定数である。
(7)次に、内臓脂肪組織のインピーダンスZFVを推定する。
式4を変形すると、
1/Ztm = 1/ZMM + 1/(ZVM+ZFV) ・・・式9
式9からZFVを誘導すると、次のようになり、内臓脂肪組織の情報を有するインピーダンス情報を求めることができる。
ZFV= 1/[ 1/Ztm−1/ZMM] − ZVM・・・式10
本式において、Ztmは実測値である。また、体幹部骨格筋組織層インピーダンスZMMと内臓器組織のインピ−ダンスZVMは、上述したように身体特定化情報により推定できるので、その推定値を代入することで、ZFVが抽出できる。すなわち、式10に、式6及び式8を代入することによって、算出できる。
AFV=aa*H/ZFV+bb・・・式11
ここで、aa、bbは定数である。
(9)体幹部の皮下脂肪組織量AFSは、皮下脂肪組織層のインピーダンス情報ZFSと腹囲長Lwから推定することが出来る。
皮下脂肪組織量[AFS] = aa0*ZFS*Lw+bb0・・・式12
ここで、aa0、bb0は、定数である。
(10)内臓脂肪/皮下脂肪比[V/S]は、式12からの皮下脂肪組織量[AFS]と式11からの内臓脂肪組織量[AFV]から求めることが出来る。
V/S=AFV/AFS・・・式13
(11)内臓脂肪組織量推定に必要な体幹部のインピーダンスZtmは、呼吸及び飲食等により変動が大きな部位でもあることから、安定性及び信頼性の高い情報の計測が必要となる。よって、次の様な処理を加えることで、信頼性の高い体幹部のインピーダンス情報を確保出来る。また、一部体幹の体液分布の乱れに関連する情報としての視点から、体幹部の組織異常の判定も可能と出来る。
(a)一般的な呼吸周期時間の1/2より短いサンプリング周期で、体幹部のインピーダンスを測定する。
(b)サンプリング毎の測定デ−タに対して移動平均等によるスムージング処理を施す。
(c)処理後の時系列データより、呼吸の周期性と周期毎の最大値と最小値を検出する。
(d)毎周期毎の最大値と最小値を各々別個に平均処理する。
(e)最大値と最小値の平均処理後の値を平均して、呼吸の中央値を算出する。
(f)呼吸周期毎の呼吸の中央値が規定回数規定以内の安定域に入った時点で、呼吸中央値確定と判断し、確定した中央値のインピ-ダンス値を体幹部のインピーダンス値として登録し、測定を完了とする。
(a)体幹部のインピーダンスは、26.7±4.8Ω(mean±SD)が集団の一般的な値となる。
(b)反面、便秘及び膀胱尿の貯留や胃での飲食物の充満時の値は、mean±3SDの範囲を超える。
(c)よって、3SDを超える測定値が得られる場合には、飲食及び膀胱尿等の影響の可能性を被験者へ報知し、最善の環境で測定に望んで貰う様促す。ただし、実際にこれらの影響なしに骨格筋組織層発達及び内臓器組織が標準サイズとは異なる被験者においては、測定を継続出来る様に進める。
(d)更に、測定感度を上げる方法としては、性別、体重、身長別で規定値を細分化する。又は、体重で割るか、身長で割って単位別の値として規定値を規定する。
ZFS >>(ZVM+ZFV) >> ZMM・・・式2
の関係がある。
したがって、I−V電極間距離がほとんど無く近接して配置されたときの電位差計測インピーダンスΣZ1は、
ΣZ1=2*ZFS+ZMM//(ZVM+ZFV)≒2*ZFS
となる。これにより明らかなように、広がり抵抗の影響でZFSが数倍に増幅されるため、ここでは、ZFSによる情報が支配的となる。
ΣZ2≒2*ZFS+ZMM//(ZVM+ZFV)
となる。I−V電極間距離を広げることによって、広がり抵抗の影響は多少小さくなっているが、この程度離しただけでは、まだ、ZFSの情報が支配的である。
ΣZ3≒2*ZFS+ZMM//(ZVM+ZFV)である。
このとき電極間で計測される電圧降下の関係は、おおよそ次のようになる。
V1=I*ZMM//(ZVM+ZFV)
V2=V3=I*2*ZFS
V1:(V2+V3)≒1〜2:10〜20=S:N
ここで、Sの1〜2やNの10〜20のバラツキは、皮下脂肪組織層の厚みの個人差と骨格筋組織層の発達具合によるものである。この結果からも分かるように、たとえ電極間距離を調節しても、十分なS/Nが確保できるとは言いがたい。
V1=I*ZMM//(ZVM+ZFV)=I1*ZMM=I2*(ZVM+ZFV)
I=I1+I2
となり、よって、
ZMM:(ZVM+ZFV)=I2:I1≒1:2〜5
となる。これより明らかなように、たとえ広がり抵抗の影響を排除できたとしても、骨格筋組織層に流れる電流は内臓器組織と内臓脂肪組織に流れる電流の2〜5倍にも及ぶため、この結果、S/N特性は更に悪くなる。このように、体幹部のような太短い測定部位においては、たとえ電極間距離を調整しても、電流電極間距離で上限が決まってしまうことから、S/N特性の改善には限界がある。
(1)臍横部皮下脂肪組織層計測の場合
図12に示すように、スイッチSW1を電流印加電極13a側に切り替えると共にスイッチSW2を開放すると、臍横部皮下脂肪組織支配の体幹インピーダンスZT1は、
V1/I=ZT1=ZFS1+ZMM//(ZFV+ZVM)+ZFS2 式14
となる。
図13に示すように、スイッチSW1を電流印加電極13b側に切り替えると共にスイッチSW2を開放すると、肩甲骨下部皮下脂肪組織支配の体幹インピーダンスZT2は、
V2/I=ZT2=ZFS1+ZMM//(ZFV+ZVM)+ZFS3 式15
となる。
図14に示すように、スイッチSW1を電流印加電極13b側に切り替えると共にスイッチSW2を閉鎖すると、電流印加電極13aと電流印加電極13bに並列に通電されることになる。したがって、この場合には、等価回路は、上記各部位の皮下脂肪組織層インピーダンスに代えて、臍横部皮下脂肪組織層インピーダンスと肩甲骨下部皮下脂肪組織層インピーダンスとの並列回路が、直列に接続された回路となる。すなわち、内臓脂肪組織支配の体幹インピーダンスZT3は、
V3/I=ZT3=ZFS1+ZMM//(ZFV+ZVM)
+ZFS2//ZFS3 式16
となる。
ZFS1<<ZMM//(ZFV+ZVM)<<ZFS2、ZFS3
となる。したがって、式14、式15及び式16は、それぞれ、
ZT1≒ZMM//(ZFV+ZVM)+ZFS2 式17
ZT2≒ZMM//(ZFV+ZVM)+ZFS3 式18
ZT3≒ZMM//(ZFV+ZVM)+ZFS2//ZFS3 式19
となる。
ZT1−Ztm≒ZFS2 式20
ZT2−Ztm≒ZFS3 式21
ZT3−Ztm≒ZFS2//ZFS3、この式を更に変形すると、
1/[ZT3−Ztm]≒1/ZFS2+1/ZFS3 式22
となる。
ZT1−ZT2=ZFS2−ZFS3 式23
となる。式23を変形すると、
ZFS2=(ZT1−ZT2)+ZFS3 式24
となる。式24を式22へ代入すると、
1/[ZT3−Ztm]=1/[(ZT1−ZT2)+ZFS3]
+1/ZFS3 式25
となる。式21を変形すると、
Ztm≒ZT2−ZFS3 式26
となる。式26を式25に代入すると、
1/[ZT3−(ZT2−ZFS3)]=1/[(ZT1−ZT2)+ZFS3]
+1/ZFS3 式27
となる。式27を整理すると、
ZFS32+2*ZFS3(ZT3−ZT2)
+(ZT3−ZT2)*(ZT1−ZT2)=0 式28
となる。
ZFS3=(ZT2−ZT3)
±√[(ZT2−ZT3)*(ZT1−ZT3)] 式29
となる。ここで、ZFS3>0、ZT1≒ZT2と仮定すると、肩甲骨下部皮下脂肪組織層インピーダンスZFS3は、
ZFS3=(ZT2−ZT3)
+√[(ZT2−ZT3)*(ZT1−ZT3)] 式30
となる。式30を式24に代入すると、臍横部皮下脂肪組織層インピーダンスZFS2は、
ZFS2=(ZT1−ZT3)
+√[(ZT2−ZT3)*(ZT1−ZT3)] 式31
となる。式30を式26に代入すると、
Ztm=ZT3+√[(ZT2−ZT3)*(ZT1−ZT3)] 式32
となる。よって、体幹部(体幹中部)インピーダンスZtmは、
Ztm=ZMM//(ZFV+ZVM)
=ZT3+√[(ZT2−ZT3)*(ZT1−ZT3)] 式33
となる。
BMI=W/H2
%Fatt=(AFS+AFV)/[(AFS+AFV)+AMM+AVM]*100
%VFat=%Fatt*(V/S)/[(V/S)+1]
ZFS=aa1*ZFS2+bb1*ZFS3+cc1
ここで、aa1、bb1、cc1は、定数であり、男女で別の値を与える。そして、前述の式12に基づいて、皮下脂肪組織量AFSを算出する。
Ztmx=ZT3x+√[(ZT2x−ZT3x)*(ZT1x−ZT3x)]
更に、ステップS26bにおいて、臍横部皮下脂肪組織層インピーダンス(ZFS2x)の演算処理を行う。この演算処理は、上述した式31と同じ次の式に基づいて行う。
ZFS2x=(ZT1x−ZT3x)
+√[(ZT2x−ZT3x)*(ZT1x−ZT3x)]
また、ステップS26cにおいて、肩甲骨下部皮下脂肪組織層インピーダンス(ZFS3x)の演算処理を行う。この演算処理は、上述した式30と同じ次の式に基づいて行う。
ZFS3x=(ZT2x−ZT3x)
+√[(ZT2x−ZT3x)*(ZT1x−ZT3x)]
[Ztm]minx←([Ztm]minx-1+[Ztm]minx)/2
[Ztm]maxx←([Ztm]maxx-1+[Ztm]maxx)/2
Ztmx←([Ztm]maxx+[Ztm]minx)/2
Mean−3SD≦Ztm≦Mean+3SD
ここで、許容値例としては、26.7±4.8(Mean±SD)に対して、±3SDが考えられる。
4 記憶部
5 操作表示パネル
6 インピーダンス測定部
11 本体部
12 電流源
13、13a、13b 電流印加電極
14、14a 電圧計測電極
20a 電流印加電極選択部
20b 電圧計測電極選択部
21 演算兼制御部
23 差動増幅器
24 バンドパスフィルタ
25 検波部
26 増幅器
27 A/D変換器
30 広がり抵抗領域
51 操作部
52 表示部
130 グリップ部
140 グリップ部
C 共通電極
G グリップ
A 臍
SW1、SW2 スイッチ
Claims (16)
- 体幹部に配置した電流印加電極対と電圧計測電極対を使用して測定した体幹部インピーダンスを利用して体幹部脂肪組織量を求める体幹部脂肪測定方法において、体幹腹部の一方の側腹部に、電流印加電極及び電圧計測電極として使用する広い電極面積を有する1つの共通電極を配置し、他方の側腹部の皮下脂肪組織計測に有用な2つの部位にそれぞれ電流印加電極を配置し、これらの電流印加電極の中間付近に電圧計測電極を配置し、前記共通電極と前記2つの電流印加電極との間の通電の組み合わせを切り替えながら前記共通電極と前記電圧計測電極との間の電位差を測定することによって、前記2つの部位における皮下脂肪組織支配の2つの体幹インピーダンスと体幹中部組織支配の1つの体幹インピーダンスを求め、これらの3つの体幹インピーダンスから前記体幹部インピーダンスを算出する体幹部脂肪測定方法。
- 前記共通電極は、広がり抵抗や接触抵抗の影響が無視できる程度の電極面積を有することを特徴とする請求項1に記載の体幹部脂肪測定方法。
- 前記2つの部位における皮下脂肪組織支配の2つの体幹インピーダンスは、前記共通電極と各電流印加電極との間でそれぞれ通電した時の前記共通電極と前記電圧計測電極との間の電位差をそれぞれ測定することにより求め、前記体幹中部組織支配の体幹インピーダンスは、前記2つの電流印加電極間を短絡し、該短絡した電流印加電極と前記共通電極の間で通電した時の前記共通電極と前記電圧計測電極との間の電位差を測定することにより求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の体幹部脂肪測定方法。
- 前記2つの部位における皮下脂肪組織支配の2つの体幹インピーダンスと前記体幹中部組織支配の1つの体幹インピーダンスを求める段階は、体幹部の電気的等価回路が、体幹部内臓器組織インピーダンスと体幹部内臓脂肪組織インピーダンスとの直列回路に対して体幹部骨格筋組織層インピーダンスが並列に接続された回路に対して、各部位の皮下脂肪組織層インピーダンスが直列に接続されているものとしている請求項1〜3のいずれか1つに記載の体幹部脂肪測定方法。
- 前記体幹部脂肪組織量は、体幹部内臓脂肪組織量であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の体幹部脂肪測定方法。
- 身体特定化情報に基づいて体幹部骨格筋組織量を求め、該求めた体幹部骨格筋組織量と身体特定化情報とに基づいて体幹部骨格筋組織層のインピーダンスを求め、身体特定化情報に基づいて体幹部内臓器組織量を求め、該求めた体幹部内臓器組織量と身体特定化情報とに基づいて体幹部内臓器組織のインピーダンスを求め、前記算出した体幹部インピーダンスと、前記体幹部骨格筋組織層インピーダンス及び前記体幹部内臓器組織インピーダンスとに基づいて体幹部内臓脂肪組織のインピーダンスを求め、該求めた体幹部内臓脂肪組織インピーダンスと身体特定化情報とに基づいて体幹部内臓脂肪組織量を求める各段階を更に含む請求項5に記載の体幹部脂肪測定方法。
- 前記算出した体幹部インピーダンス、前記体幹部骨格筋組織層インピーダンス及び前記体幹部内臓器組織インピーダンスに基づいて体幹部内臓脂肪組織のインピーダンスを求める段階は、体幹部の電気的等価回路が、前記体幹部内臓器組織インピーダンスと前記体幹部内臓脂肪組織インピーダンスとの直列回路に対して前記体幹部骨格筋組織層インピーダンスが並列に接続されたものとしている請求項6に記載の体幹部脂肪測定方法。
- 前記体幹部脂肪組織量は、体幹部皮下脂肪組織量であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の体幹部脂肪測定方法。
- 前記2つの部位における皮下脂肪組織支配の2つの体幹インピーダンスと前記体幹中部組織支配の1つの体幹インピーダンスとから各部位の皮下脂肪組織層インピーダンスを求め、該求めた各部位の皮下脂肪組織層インピーダンスと身体特定化情報とに基づいて体幹部の皮下脂肪組織層インピーダンスを求め、該求めた体幹部皮下脂肪組織層インピーダンスと身体特定化情報とに基づいて体幹部の皮下脂肪組織量を求める各段階を更に含む請求項8に記載の体幹部脂肪測定方法。
- 前記皮下脂肪組織計測に有用な2つの部位は、臍周囲上の臍横部と肩甲骨下部であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の体幹部脂肪測定方法。
- 体幹部に配置した電流印加電極対と電圧計測電極対を使用して測定した体幹部インピーダンスを利用して体幹部脂肪組織量を求める体幹部脂肪測定装置において、体幹腹部の一方の側腹部に配置された、電流印加電極及び電圧計測電極として使用する広い電極面積を有する1つの共通電極と、他方の側腹部の皮下脂肪組織計測に有用な2つの部位にそれぞれ配置された電流印加電極と、これらの電流印加電極の中間付近に配置された電圧計測電極と、前記共通電極と前記2つの電流印加電極との間の通電の組み合わせを切り替えながら前記共通電極と前記電圧計測電極との間の電位差を測定する測定手段と、該測定手段によって測定した測定値に基づいて前記2つの部位における皮下脂肪組織支配の2つの体幹インピーダンスと体幹中部組織支配の1つの体幹インピーダンスを求め、これらの3つの体幹インピーダンスから前記体幹部インピーダンスを算出する体幹部インピーダンス算出手段とを備えた体幹部脂肪測定装置。
- 前記測定手段は、前記共通電極と前記2つの電流印加電極との間の通電の組み合わせを切り替える切替手段を有し、該切替手段は、前記2つの部位における皮下脂肪組織支配の2つの体幹インピーダンスをそれぞれ求める際に、前記共通電極と各電流印加電極との間でそれぞれ通電し、前記体幹中部組織支配の体幹インピーダンスを求める際に、前記2つの電流印加電極間を短絡し該短絡した電流印加電極と前記共通電極の間で通電するように前記共通電極と各電流印加電極とを接続することを特徴とする請求項11に記載の体幹部脂肪測定装置。
- 前記共通電極は、広がり抵抗や接触抵抗の影響が無視できる程度の電極面積を有することを特徴とする請求項11又は12に記載の体幹部脂肪測定方法。
- 身体特定化情報に基づいて体幹部骨格筋組織量を推定し、該推定した体幹部骨格筋組織量と身体特定化情報とに基づいて体幹部骨格筋組織層のインピーダンスを推定する体幹部骨格筋組織層インピーダンス推定手段と、身体特定化情報に基づいて体幹部内臓器組織量を推定し、該推定した体幹部内臓器組織量と身体特定化情報とに基づいて体幹部内臓器組織のインピーダンスを推定する体幹部内臓器組織インピーダンス推定手段と、前記算出手段によって算出した体幹部インピーダンスと、前記推定した体幹部骨格筋組織層インピーダンス及び体幹部内臓器組織インピーダンスとに基づいて体幹部内臓脂肪組織のインピーダンスを推定する体幹部内臓脂肪組織インピーダンス推定手段と、前記推定した体幹部内臓脂肪組織インピーダンスと身体特定化情報とに基づいて体幹部内臓脂肪組織量を推定する体幹部内臓脂肪組織量推定手段とを更に備えることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1つに記載の体幹部脂肪測定装置。
- 前記2つの部位における皮下脂肪組織支配の2つの体幹インピーダンスと前記体幹中部組織支配の1つの体幹インピーダンスとから各部位の皮下脂肪組織層インピーダンスを求め、該求めた各部位の皮下脂肪組織層インピーダンスと身体特定化情報とに基づいて体幹部の皮下脂肪組織層のインピーダンスを推定する体幹部皮下脂肪組織層インピーダンス推定手段と、該推定した体幹部皮下脂肪組織層インピーダンスと、身体特定化情報に基づいて体幹部の皮下脂肪組織量を推定する皮下脂肪組織量推定手段とを更に備える請求項11〜14のいずれか1つに記載の体幹部脂肪測定装置。
- 前記皮下脂肪組織計測に有用な2つの部位は、臍周囲上の臍横部と肩甲骨下部であることを特徴とする請求項11〜15のいずれか1つに記載の体幹部脂肪測定装置。
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