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JP2006306058A - 画像処理装置、画像処理方法、並びに、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、並びに、コンピュータプログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】濃度が偏った画像の印刷が連続する場合における、濃度不足、トナーの飛散、トナーかぶりなどの問題を低減する。
【解決手段】画像処理装置において、印刷ジョブを入力する入力手段と、入力された印刷ジョブに応じた印刷データを生成し像形成部に供給する画像処理手段と、印刷ジョブののり量分布の偏りを検出する検出手段と、検出結果に基づき印刷データの出力方向を回転するように画像処理手段を制御する制御手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は画像処理技術に関し、例えば、濃度が偏った画像の印刷が連続する場合における画像処理に関する。
電子写真方式のプリンタにおいて、例えば、用紙搬送方向に対して奥側の濃度が高く手前側の濃度が低い画像を出力する場合、図1に示すように、現像器の奥と手前とでのトナーの消費量が異なることになる。つまり、現像器の奥側のトナーの消費量が多く、手前側のトナーの消費量が少なくなる。特に、濃度の偏りがある画像の印刷ジョブが連続する場合にはトナーの消費量の差が顕著となる。このとき、現像器内の手前側にトナー量を検知するセンサがあると、奥側ではトナーの残量が少なくなっているにもかかわらずトナーありと判断されることになる。そのため、トナーは補給されず、奥側に対応する記録紙の領域ではトナーの供給が不足して濃度が出ないという現象が発生する。逆に、現像器内の奥側にセンサがあると、トナーなしと判断されることになる。この場合は、トナーが補給されて消費量が多い手前側においてトナー過多になる場合があり、トナーの飛散による汚染や、記録紙上にいわゆるトナーかぶりが発生する可能性がある(例えば、特許文献1参照)。
また、記録紙上のトナー量に偏りがある場合、定着器においても問題が発生する可能性がある。例えば、図2に示すように、記録紙上のトナー像において奥側のトナー量が多い場合、定着器の奥側で、より多くの熱が定着器から奪われる。そのため、定着器の奥側で温度が低下し、記録紙の奥側のトナーが充分に溶けず定着不良が発生する可能性がある。そこで、温度低下を防ぐために定着温度を上げれば、定着器の手前側の温度も上がるため定着器の劣化を招き、やはり、定着不良が発生する可能性がある。
また、感光ドラムにおいても問題が発生する可能性がある。例えば、トナーのり量に偏りがある画像を連続して形成すると、感光ドラム上にメモリ現象が発生し、引き続く印刷ジョブにおいてメモリ現象に起因するゴーストが発生する可能性がある。なお、メモリ現象とは、感光ドラムの電位を初期段階に戻せず前の潜像が残った状態をいう。
さらに、記録紙の用紙搬送方向に対して前端と後端で濃度に偏りがある画像の印刷ジョブが連続する場合も問題が発生する可能性がある。とくに前端の濃度が高い場合、トナー定着後、定着器と記録紙との分離がうまく行かず、定着器に記録紙が巻き付く可能性がある。
このように、用紙搬送方向に対して、奥側と手前側、前端と後端で濃度に偏りがある画像の連続印刷ジョブにおいては、不具合が生じる可能性が高い。特に、バリアブルプリントの出力時には、同じ背景画像が連続出力されるため、上述した不具合が生じる可能性が高い。
特開2003−76097号公報
本発明は、濃度が偏った画像の印刷が連続する場合の問題を防ぐことを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
画像処理装置において、外部装置から印刷ジョブを受信する受信手段と、印刷ジョブに応じた印刷データを生成し像形成部に供給する画像処理手段と、画像処理手段が生成する印刷データのビデオカウント値を主走査方向あるいは副走査方向にカウントする計数手段と、固定画像であるマスタデータと可変画像であるバリアブルデータとから構成される印刷ジョブが指示された場合計数手段からマスタデータのビデオカウント値を取得する取得手段と、取得手段によって取得したビデオカウント値と予め決められた閾値とを比較する比較手段と、比較の結果ビデオカウント値が閾値を超える場合予め決められた印刷枚数ごとに印刷データの出力方向を回転するように画像処理手段を制御する制御手段とを有する。
あるいは、画像処理装置において、印刷ジョブを入力する入力手段と、入力された印刷ジョブに応じた印刷データを生成し像形成部に供給する画像処理手段と、印刷ジョブののり量分布の偏りを検出する検出手段と、検出結果に基づき印刷データの出力方向を回転するように画像処理手段を制御する制御手段とを有する。
また、画像処理方法であって、印刷ジョブを入力する工程と、入力された印刷ジョブに応じた印刷データを生成し像形成部に供給する工程と、印刷データのビデオカウント値を主走査方向あるいは副走査方向にカウントする工程と、固定画像であるマスタデータと可変画像であるバリアブルデータとから構成される印刷ジョブが指示された場合ビデオカウント値を取得しビデオカウント値と予め決められた閾値とを比較する工程と、比較の結果ビデオカウント値が閾値を超える場合予め決められた印刷枚数ごとに印刷データの出力方向を回転するように制御する工程とを有する。
本発明によれば、濃度が偏った画像の印刷が連続する場合における、濃度不足、トナーの飛散、トナーかぶりなどの問題を低減可能とする技術を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
図3は電子写真方式のプリンタの内部構成を示すブロック図である。
パソコン(PC) 201で作成された画像データは、PC 201で稼働するプリンタドライバを介して、プリンタ制御部200に送られる。プリンタ制御部200のCPU 203は受信した画像データを記憶部204に格納し、画像処理部202に印刷処理を指示する。画像処理部202は、記憶部204に格納された画像データに色処理、例えばスクリーン処理などの中間調処理を含む画像処理を施す。その際、画像処理部202は、CMYKトナーののり量をビデオカウンタ205を利用して決定し、決定したのり量に対応するCMYKデータをプリンタエンジン(像形成部)206に送る。なお、ビデオカウンタ205は、画像のトナー量(のり量)を計測するカウンタである。CPU 203は、ビデオカウンタ205のカウント値を利用してトナーの使用量を予測し、トナー補給情報としてフィードバックしてもよい。
プリンタエンジン206は、画像処理部202において決定された画像データに対応するCMYKデータに従い、レーザスキャナドライバにより、帯電された感光ドラムあるいは感光ベルトにレーザを照射し潜像を形成する。そして、潜像は、CMYKのトナーにより現像されてトナー像になる。さらに、トナー像は、中間転写ベルトを介してまたは直接、記録紙に転写される。最後に定着器によりトナー像を記録紙に定着され、画像記録された記録紙を出力する。
なお、PC 201のプリンタドライバにより、出力画像の枚数や部数の指定、ソート、ステープル、バリアブルプリントの指定が可能である。
図4はバリアブルプリントを説明する図である。バリアブルプリントとは、固定の背景画像データに、可変の前面画像データ(以降、バリアブルデータと呼ぶ)を合成して出力するものである。背景データ(以降、マスタデータと呼ぶ)は、バリアブルデータと同時にプリンタドライバから送信する場合もあるし、プリンタ制御部200の記憶部204に保持されている場合もある。また、マスタデータを数種類用意し、バリアブルデータに応じて切り替える場合もある。
図5はCPU 203が実行する処理を示すフローチャートで、PC 201からバリアブルプリントが指示された場合に実行する処理である。
CPU 203は、バリアブルプリントが指示されると、画像処理部202にマスタデータの処理を指示する(S101)。そして、画像処理部202からマスタデータの画像処理が終了した旨の通知を受信すると(S102)、ビデオカウンタ205からカウント値を取得して記憶部204の所定領域に記憶する(S103)。なお、CPU 203がカウント値(のり量)を取得して記憶部204に記憶した後、ビデオカウンタ205のカウント値は初期化(クリア)される。
図6は、マスタデータ601のビデオデータについて、副走査方向および主走査方向の画素毎のビデオカウント値を累積してカウントした結果を示す図である。ここで、主走査方向とはビデオデータの送り方向に垂直な方向を示し、副走査方向をデータの送り方向に平行な方向を示している。マスタデータ601は、主走査方向に濃度の偏りがあるので主走査方向のビデオカウント累積値602は傾きをもつが、副走査方向のビデオカウント累積値603はほぼ一定である。なお、ビデオデータのカウントは色成分ごとに行う。
次に、CPU 203は、画像処理部202にマスタデータとPC 201から送られてくるバリアブルデータの合成を指示する(S104)。
そして、Msが閾値(例えば80%)Thsを超えるか否かを判定する(S105)。ここで、Msは単色の主走査方向のビデオカウント(のり量)累積値を示す。なお、S105において、Mmが閾値(例えば180%)Thmを超えるか否か判定してもよい。ここで、MmはCMYK4色合計の主走査方向のビデオカウント(のり量)累積値を示す。また、ビデオカウント(のり量)累積値Ms、Mmとして副走査方向のビデオカウント累積値を用いてもよい。また、S105において、マスタデータにおけるのり量の分布の偏りを検出し、のり量が特定方向に偏っている場合はS106にすすみ、偏っていない場合はS107にすすんでもよい。
閾値を超えない(Ms≦Ths)場合、CPU 203は、画像処理部202に合成したデータに対応するCMYKデータをエンジン206へ送るよう指示する(S107)。
一方、閾値を超える(Ms>Ths)場合、CPU203は画像処理部202に対し所定の印刷枚数(例えば10枚、50枚、100枚など)Ntごとに合成したデータの出力方向を回転するように指示する(S106)。そして、合成したデータに対応するCMYKデータをエンジン206へ送るよう指示する(S107)。つまり、画像処理部202は、合成したデータを、所定印刷枚数Ntごとに合成したデータの出力方向を回転し、対応するCMYKデータをエンジン206へ送る。
なお、搬送する記録紙の向きが固定のエンジン206の場合は回転角度を180度にする。一方、A4縦、A4横のような縦横の搬送が可能なエンジン206の場合、回転角度は180度に限らず、90度ピッチ(90度→180度→270度→0度)にして、かつ、合わせて記録紙の縦横の向きも変更すればよい。
図7Aは画像の出力方向を180度回転する例を示す図である。図7Bは画像の出力方向を90度回転する例を示す図である。ここで、画像の出力方向を回転するとは、画像の向きを回転することであり、画像データを記憶部204から画像処理部202に取り出すときに、所定角度回転させたデータになるように取り出してもよい。
なお、上記の閾値Ths、Thmは事前の測定結果などに基づき適宜設定する。また、所定印刷枚数Nt はあまり小さいとソートやステープルが難しくなり、装置のパフォーマンスに影響するので、50枚、100枚など比較的大きめな数に設定することが好ましい。
このように、バリアブルプリントが指示され、マスタデータののり量が多い場合は、所定印刷枚数Nt ごとに、画像の向きを回転するので、背景画像の濃度の偏りによる上述した様々な問題を解決して、画質が高い画像を安定に印刷することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明にかかる第2実施形態の画像処理を説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
図8はCPU 203が実行する処理を示すフローチャートで、PC 201から、記憶部204に予め記憶されたマスタデータを使用するバリアブルプリントが指示された場合に実行する処理である。
CPU 203は、バリアブルプリントが指示されると、画像処理部202にマスタデータの読み込み(および処理)を指示する(S201)。そして、マスタデータとともに、そのカウント値が記憶部204に保持されているか否かを判定する(S202)。保持されていなければ第1実施形態と同様にステップS102からS107の処理を実行し、カウント値を格納するか否かの判定する(S204)。そして、取得したカウント値をマスタデータに関連付けて記憶部204に格納する(S205)。
また、マスタデータのカウント値が記憶部204に保持されている場合は、そのカウント値を読み出す(S203)。そして、第1実施形態と同様にステップS104からS107の処理を実行する。
なお、マスタデータを記憶部204に格納する際に、そのカウント値を合わせて記憶部204に格納することもできる。
このように、第1実施形態と同様の効果が得られる。合わせて、既にカウント値が保持されているマスクデータの場合は、ビデオカウンタ205からカウント値を取得する必要がなくなるため、CPU 203の処理負荷を軽減することができる。
(第3実施形態)
以下、本発明にかかる第3実施形態の画像処理を説明する。なお、第3実施形態において、第1、第2実施形態と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
第1、第2実施形態ではバリアブルプリントが指示された場合に、マスタデータのビデオカウント値に応じて画像の出力方向を回転する例を説明した。第3実施形態では、バリアブルプリントなどの印刷ジョブの種類に関わらず、画像データの主走査あるいは副走査方向、あるいは特定のエリアのビデオカウント累積値を所定枚数累積した値に応じて、画像の出力方向を回転する例を説明する。
図9は第3実施形態の画像処理を示すフローチャートで、CPU 203が実行する処理である。
CPU 203は、印刷ジョブごと、および、所定印刷枚数(例えば10枚、20枚)ごとにビデオカウンタ205からカウント値を取得する(S301)。そして、単色のカウント値Isがエンジン206の所定の閾値Is(max)を超えるか否かを判定し、四色合計のカウント値Imがエンジン206の所定の閾値Im(max)を超えるか否かを判定する(S302)。なお、ビデオカウンタ205のカウント値は、後述する画像の出力方向の回転が指示されるまで初期化されず、当該指示が発行された後の累積値を表す。
カウント値が何れかの閾値を超える(Is>Is(max)またはIm>im(max))場合、CPU 203は、画像処理部202に現在の印刷ジョブが終了した後、画像の出力方向を回転するように指示する(S303)。そして、ビデオカウンタ205を初期化する(S304)。つまり、画像処理部202は、当該指示の後、新たな印刷ジョブを開始する際に画像の出力方向を回転する。なお、Is(max)、Im(max)は事前の測定結果などに基づき適宜設定する。
このように、カウント値(のり量)の累積値が閾値を超えた場合、画像の出力方向を回転するので、画像の濃度の偏りによる上述した様々な問題を解決して、画質が高い画像を安定に印刷することができる。
なお、カウント値の累積値が閾値を超えた直後に画像の出力方向を回転してもよい。ただし、連続印刷を行っている途中で画像の向きを回転するとソートやステープルが難しく、装置のパフォーマンスに影響する。そこで、新たな印刷ジョブを開始する際に画像の出力方向を回転することが好適である。また、所定印刷枚数毎に画像の出力方向を回転してもよい。
(第4実施形態)
以下、本発明にかかる第4実施形態の画像処理を説明する。なお、第4実施において、第1〜第3実施形態と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
図10は第4実施形態の画像処理を示すフローチャートで、CPU 203が実行する処理である。
CPU 203は、PC 201から印刷を指示された画像データの頁数Pを取得する(S401)。そして、所定頁数以上の画像データであるか否かを判定する(S402)。所定枚数以上である場合は後述するS403〜S411の処理を実行する。一方、所定頁数未満の画像データであれば画像処理部202に印刷ジョブの実行を指示する(S412)。
CPU 203は、画像処理部202に対し各頁のビデオカウント値をカウントするよう指示する(S403)。そして、例えば図11に示すように、主走査方向の各位置における副走査方向のビデオカウント値を取得し(S404)、所定の閾値th1を超えるカウント値があるか否かを判定する(S405)。閾値th1を超えるカウント値があればその頁のビデオカウント値を記憶部204に格納する(S406)。そして、ステップS407の判定により、ステップS403からS406の処理をP頁分繰り返す。
次に、CPU 203は、記憶部204に格納したビデオカウント値から、図12に示すような、ビデオカウント値の累積グラフを作成する(S408)。そして、主走査方向の同じ領域にビデオカウント値の集中があるか否かを判定する(S409)。上記の閾値を超えるビデオカウント値が集中する領域があるということは、濃度が偏った画像データであることを示している。例えば、マイクロソフト社のPowerPoint(R)などで作成された画像データのように複数頁にわたって同じ背景が使用され、かつ、背景の濃度に偏りがある画像データがある。あるいは、図11に示すように、文字列のみ頁ごとに異なる画像データがある。
次に、CPU 203は、ビデオカウント値の集中がない場合は、画像処理部202に印刷ジョブを実行するように指示する(S412)。また、ビデオカウント値の集中がある場合は、集中領域の累積値と閾値th2を比較する(S410)。そして、累積値<閾値th2の場合は画像処理部202に印刷ジョブを実行するように指示する(S412)。
一方、累積値≧閾値th2の場合は、画像処理部202に所定印刷枚数Ntごとに(または印刷ジョブの終了後)画像の出力方向を回転するように指示する(S411)。そして、印刷ジョブを実行するように指示する(S412)。
このように、バリアブルプリントとして指示された場合ではなくても、背景画像または特定の画像領域ののり量が多い場合は、所定印刷枚数Ntごとに、あるいは、印刷ジョブ終了後、画像の向きを回転する。そのため、背景画像の濃度の偏りによる上述した様々な問題を解決して、画質が高い画像を安定に印刷することができる。
(変形例)
上述の実施形態において、印刷ジョブにソート、ステープルソート、製本の指示がある場合、図13に示すように、グループ単位で出力方向を同じにするとよい。
図13は、60頁の画像データを10部印刷する場合を示している。例えば100頁ごとに画像の出力方向を回転すると、一印刷部数(グループ)の中でA4とA4Rが混在することになり、不都合が生じる。そこで、この場合は60頁ごとの画像の出力方向の回転を指示する。このようにすることにより、部(グループ)中にA4とA4Rが混在する不都合は解消する。
また、上述の実施形態において、印刷ジョブにステープルソートの指示がある場合、180度回転するとステープルの指定位置が合わない場合がある。そこで、図14に示すように、画像の出力方向の回転にフェイスダウン・アップの切り替えを組み合わせることも好適である。
図14に符号601で示す位置はステープルの指定位置である。なお、向かって左上、左下、上、下等の位置にステープル位置を指定することができる。画像の出力方向を180度回転するとステープルの指定位置は符号602で示す位置になるため、物理的にステープルすることができない。そこで、180度の回転にフェイスダウンを組み合わせることでステープルの指定位置を符号603で示す左側に戻す。
また、フェイスアップの際に十枚目から一枚目の順で出力していたものを、一枚目から十枚目の順番で出力し、ステープル位置の指定を「下」にすることでも、図14と同様になる。
また、図15は主走査方向のビデオカウント値は前述した閾値th1を超えないが、副走査方向のビデオカウント値が大きい画像データの一例を示す図である。言い換えれば、副走査方向にビデオカウント値が集中する領域がある画像データである。図15に示す画像データの場合、記録紙を搬送する際の先端側にのり量が大きい部分があるので、定着ローラから記録紙を分離できない可能性がある。そこで、記録紙の送り方向の画像前端部(副走査方向の画像形成開始領域)でビデオカウント値が閾値th3を超える場合は、印刷ジョブの一枚目から終了まで、すべての画像の出力方向を180度回転し、のり量が大きい部分を副走査方向(送り方向)の画像後端にする。こうすれば、定着ローラから記録紙が分離せずに定着器に記録紙を巻き込む可能性を低減することができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
現像器におけるトナー消費量の偏りを説明する図である。 定着器における定着温度の偏りを説明する図である。 電子写真方式のプリンタの内部構成を示すブロック図である。 バリアブルプリントを説明する図である。 CPUが実行する処理を示すフローチャートである。 マスタデータのビデオデータを副走査方向および主走査方向について個別にカウントする様子を示す図である。 画像の出力方向を180度回転する例を示す図である。 画像の出力方向を90度回転する例を示す図である。 第2実施形態におけるCPUが実行する処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の画像処理を示すフローチャートである。 第4実施形態におけるCPUが実行する処理を示すフローチャートである。 第4実施形態におけるビデオカウントの取得および判定を説明する図である。 ビデオカウント値の累積グラフを説明する図である。 印刷ジョブにソート、ステープルソート、製本の指示がある場合にグループ単位で出力方向を合わせる例を示す図である。 画像の出力方向の回転とフェイスダウン・アップの組み合わせを示す図である。 副走査方向のビデオカウント値が大きい画像データの一例を示す図である。

Claims (24)

  1. 外部装置から印刷ジョブを受信する受信手段と、
    前記印刷ジョブに応じた印刷データを生成し像形成部に供給する画像処理手段と、
    前記画像処理手段が生成する印刷データのビデオカウント値を主走査方向あるいは副走査方向にカウントする計数手段と、
    固定画像であるマスタデータと可変画像であるバリアブルデータとから構成される印刷ジョブが指示された場合、前記計数手段から前記マスタデータのビデオカウント値を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得した前記ビデオカウント値と予め決められた閾値とを比較する比較手段と、
    前記比較の結果、前記ビデオカウント値が前記閾値を超える場合、予め決められた印刷枚数ごとに前記印刷データの出力方向を回転するように、前記画像処理手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記比較手段において前記ビデオカウント値が前記閾値以下の場合、前記制御手段は、前記マスタデータと前記バリアブルデータの合成結果に対応するCMYKデータを前記像形成部へ供給するように前記画像処理手段を制御することを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  3. さらに、前記制御手段は、前記マスタデータと前記バリアブルデータの合成結果に対応するCMYKデータを前記像形成部へ供給するように前記画像処理手段を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載された画像処理装置。
  4. 前記取得手段が前記ビデオカウント値を取得した後、前記計数手段はカウントした前記ビデオカウント値をクリアすることを特徴とする請求項1乃至請求項3何れか一項に記載された画像処理装置。
  5. 前記取得手段は、前記マスタデータのビデオカウント値が記憶部に保持されている場合は該記憶部から前記ビデオカウント値を取得し、前記記憶部に保持されていない場合は前記計数手段から取得したビデオカウント値を前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項4何れか一項に記載された画像処理装置。
  6. 外部装置から印刷ジョブを受信する受信手段と、
    前記印刷ジョブに応じた印刷データを生成し像形成部に供給する画像処理手段と、
    前記画像処理手段が生成する印刷データのビデオカウント値を主走査方向あるいは副走査方向にカウントし、所定枚数のビデオカウント値を累積する計数手段と、
    前記計数手段からビデオカウント値を取得し、前記ビデオカウント値が閾値を超える場合、予め決められた印刷枚数ごとに前記印刷データの出力方向を回転するように、前記画像処理手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記ビデオカウント値が前記閾値以下の場合、前記制御手段は、前記印刷データに対応するCMYKデータを前記像形成部へ供給するように前記画像処理手段を制御することを特徴とする請求項6に記載された画像処理装置。
  8. 前記制御手段において前記印刷データの回転指示がされた後、前記計数手段はカウントした前記ビデオカウント値をクリアすることを特徴とする請求項6または請求項7に記載された画像処理装置。
  9. 外部装置から印刷ジョブを受信する受信手段と、
    前記印刷ジョブに応じた印刷データを生成し像形成部に供給する画像処理手段と、
    所定頁数以上の画像データの印刷ジョブを受信した場合、各頁の印刷データのビデオカウント値を主走査方向あるいは副走査方向に計数し、前記ビデオカウント値と第1の閾値を比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づき、所定印刷枚数ごとに、または当該印刷ジョブが終了した後に前記印刷データの出力方向を回転するように前記画像処理手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記制御手段は、前記ビデオカウント値が前記第1の閾値を超える場合、前記第1の閾値を超える頁のビデオカウント値を累積し、前記累積されたカウント値が第2の閾値よりも大きい場合、所定印刷枚数ごとに、または当該印刷ジョブが終了した後に画像の出力方向を回転するように前記画像処理手段を制御することを特徴とする請求項9に記載された画像処理装置。
  11. 前記制御手段は、ソート、ステープルソート、製本の指示がある印刷ジョブの場合、一印刷部数ごとの画像の出力方向の回転を前記画像処理手段に指示することを特徴とする請求項1乃至請求項10何れか一項に記載された画像処理装置。
  12. 前記制御手段は、前記ステープルソートの指示がある印刷ジョブの場合、前記画像の出力方向の回転とフェイスダウン・アップの切り替えの組み合わせを前記画像処理手段に指示することを特徴とする請求項11に記載された画像処理装置。
  13. 前記制御手段は、前記各頁のビデオカウント値の計数結果から、前記像形成部における副走査方向の画像形成開始領域にビデオカウント値が集中する領域の存在を検出し、かつ、当該領域のビデオカウント値が第二の閾値を超える場合、当該印刷ジョブの全頁について画像の出力方向を180度回転するように前記画像処理手段を制御することを特徴とする請求項9に記載された画像処理装置。
  14. 印刷ジョブを入力する入力手段と、
    前記入力された印刷ジョブに応じた印刷データを生成し、像形成部に供給する画像処理手段と、
    前記印刷ジョブのビデオカウント値を主走査方向あるいは副走査方向にカウントする計数手段と、
    前記計数手段からビデオカウント値を取得し、前記ビデオカウント値と予め決められた閾値とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づき、前記印刷データの出力方向を回転するように前記画像処理手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  15. 前記制御手段は、前記比較手段において前記ビデオカウント値が前記閾値を超える場合、予め決められた印刷枚数ごとに、または前記印刷ジョブが終了した後に前記印刷データの出力方向を回転するように前記画像処理手段を制御することを特徴とする請求項14に記載された画像処理装置。
  16. 印刷ジョブを入力する工程と、
    前記入力された印刷ジョブに応じた印刷データを生成し、像形成部に供給する工程と、
    前記印刷データのビデオカウント値を主走査方向あるいは副走査方向にカウントする工程と、
    固定画像であるマスタデータと可変画像であるバリアブルデータとから構成される印刷ジョブが指示された場合、前記ビデオカウント値を取得し、前記ビデオカウント値と予め決められた閾値とを比較する工程と、
    前記比較の結果、前記ビデオカウント値が前記閾値を超える場合、予め決められた印刷枚数ごとに前記印刷データの出力方向を回転するように制御する工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  17. 印刷ジョブを入力する工程と、
    前記入力された印刷ジョブに応じた印刷データを生成し、像形成部に供給する工程と、
    前記印刷データのビデオカウント値を主走査方向あるいは副走査方向にカウントし、所定枚数のビデオカウント値を累積する工程と、
    前記ビデオカウント値を取得し、前記ビデオカウント値と予め決められた閾値とを比較する工程と、
    前記比較の結果、前記ビデオカウント値が前記閾値を超える場合、予め決められた印刷枚数ごとに前記印刷データの出力方向を回転するように制御する工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  18. 印刷ジョブを入力する工程と、
    前記入力された印刷ジョブに応じた印刷データを生成し、像形成部に供給する工程と、
    所定頁数以上の画像データの印刷ジョブを受信した場合、前記印刷データの各頁のビデオカウント値を主走査方向あるいは副走査方向にカウントし、前記ビデオカウント値と第1の閾値とを比較する工程と、
    前記比較の結果に基づき、所定印刷枚数ごとに、または当該印刷ジョブが終了した後に、前記印刷データの出力方向を回転するように制御する工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  19. 印刷ジョブを入力する工程と、
    前記入力された印刷ジョブに応じた印刷データを生成し、像形成部に供給する工程と、
    前記印刷ジョブのビデオカウント値を主走査方向あるいは副走査方向にカウントする工程と、
    前記ビデオカウント値を取得し、前記ビデオカウント値と予め決められた閾値とを比較する工程と、
    前記比較の結果に基づき、前記印刷データの出力方向を回転するように制御する工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  20. 請求項19に記載された画像処理方法を実行するコンピュータプログラム。
  21. 請求項20に記載されたプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
  22. 印刷ジョブを入力する入力手段と、
    前記入力された印刷ジョブに応じた印刷データを生成し、像形成部に供給する画像処理手段と、
    前記印刷ジョブののり量分布の偏りを検出する検出手段と、
    前記検出結果に基づき、前記印刷データの出力方向を回転するように前記画像処理手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  23. 印刷ジョブを入力する入力工程と、
    前記入力された印刷ジョブに応じた印刷データを生成し、像形成部に供給する画像処理工程と、
    前記印刷ジョブののり量分布の偏りを検出する検出工程と、
    前記検出結果に基づき、前記印刷データの出力方向を回転するように前記画像処理手段を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  24. 請求項23に記載された画像処理方法を実行するコンピュータプログラム。
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