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JP2006267863A - レンズ鏡筒及びレンズユニット - Google Patents

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JP2006267863A JP2005088587A JP2005088587A JP2006267863A JP 2006267863 A JP2006267863 A JP 2006267863A JP 2005088587 A JP2005088587 A JP 2005088587A JP 2005088587 A JP2005088587 A JP 2005088587A JP 2006267863 A JP2006267863 A JP 2006267863A
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隆 鈴木
Yukio Noguchi
幸夫 野口
Takehiko Senba
威彦 仙波
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Abstract

【課題】 NDフィルタを備えた小型のレンズ鏡筒及びレンズユニットを提供する。
【解決手段】 レンズユニット10は、シャッタユニット55の開放絞り径D1と、撮影レンズの結像位置P1における最大結像径D2とが、0.6<D2/D1<1.1の条件を満たしている。また、フィルタユニット56は、絞り位置P2と結像位置P1との間で、撮影光79の光束径D1が最も小さくなる光束径最小位置P3の近傍に配置されている。このため、NDフィルタ77は、撮影光79の光路において光束径D1が小さい位置に挿入されるので、NDフィルタ77の外径を小さくできるとともに、NDフィルタ77の退避スペースも小さくすることが可能である。このため、フィルタユニット56を小型化して、レンズユニット10の外径を小さくできる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、絞り及びNDフィルタによって撮影光の光量を制限するレンズ鏡筒及びレンズユニットに関する。
近年、デジタルカメラ等の電子カメラが一般に普及している。このような電子カメラでは、光電変換によって被写体像を撮像する撮像素子(例えば、CCD)や、この撮像素子に入射する光量を調節する絞り等を備えている。
しかし、このような電子カメラでは、絞りの開口径が一定値よりも小さくなると、光の回折現象によって、撮像素子によって撮像される画像の画質が劣化するという問題があった。このような問題を解決するために、撮影光の光路に挿脱自在に挿入されるND(Neutral Density)フィルタを備えたレンズ鏡筒が知られている。このレンズ鏡筒では、NDフィルタを光路に挿入して、撮像素子に入射する光量を制限できる。このため、絞りの開口径を小絞りにせずに光量を制限することが可能であり、前述のような画質の劣化を防止することができる。
また、このようなNDフィルタ、シャッタ、及び絞りを纏めて1箇所に配置した場合、これらの作動スペースが重ならないように配置する必要があり、レンズ鏡筒が大型化するという問題があった。このような問題を解決するために、シャッタ及び絞りから離れた位置にNDフィルタを配置したレンズ鏡筒が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−151503号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のレンズ鏡筒は、光路に挿入される挿入位置と光路から退避する退避位置との間で、NDフィルタを移動させる必要があるため、NDフィルタの退避スペースを確保するために、レンズ鏡筒の外径が大きくなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、NDフィルタを備えた小型のレンズ鏡筒及びレンズユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のレンズ鏡筒は、撮影レンズと、開口径を変化させて撮影光の光量を調節する絞りと、前記撮影光の光路に挿脱自在に挿入され、前記撮影光を減光するNDフィルタとを備え、前記絞りの開放絞り径D1と、前記撮影レンズの結像位置における最大結像径D2とが、0.6<D2/D1<1.1の条件を満たすレンズ鏡筒であり、前記NDフィルタは、前記絞りと前記結像位置との間で前記撮影光の光束径が最も小さくなる光束径最小位置の近傍に挿入されることを特徴とするものである。
また、前記NDフィルタを保持し、前記光路に挿入される挿入位置と前記光路から退避する退避位置との間で前記NDフィルタを移動させるフィルタユニットが、前記光束径最小位置の近傍に設けられていることが好ましい。
本発明のレンズユニットは、前述のレンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒内に配置され、前記撮影レンズによって結像された被写体像を撮像する撮像素子とを備え、カメラ本体に着脱自在に装着されることを特徴とするものである。
本発明のレンズ鏡筒によれば、撮影光の光路に挿脱自在に挿入されるNDフィルタが、絞りと結像位置との間で撮影光の光束が最も小さくなる位置の近傍に挿入されるため、NDフィルタの外径を小さくすることができる。また、NDフィルタを撮影光の光路から退避させる退避スペースも小さくすることができる。このため、レンズ鏡筒の外径を小さくして、小型化することが可能である。
また、フィルタユニットは、撮影光の光束が最も小さくなる位置の近傍に配置されており、前述のNDフィルタを保持し、撮影光の光路に挿入される位置と、光路から退避する退避位置との間でNDフィルタを移動させる。このため、NDフィルタの外径を小さくして、フィルタユニットを小型化することが可能であり、レンズ鏡筒の外径を小さくできる。
図1に示すレンズユニット10は、カメラ本体11に着脱自在に装着される交換式のレンズ鏡筒であり、後述するように、撮像素子であるCCDが収納されている。このレンズユニット10の前面には、対物レンズ20と、オートフォーカスセンサ(以下、AFセンサと称する)21とが露呈されており、背面には、マウント部22が設けられている。
また、レンズユニット10は、フォーカスリング23、ズームリング24、及び絞りリング25を備えている。また、これらのリング23〜25の外周面には、ロック解除ボタン26が各々に設けられており、ロック解除ボタン26を押圧操作することにより、これらが回転操作可能となる。
カメラ本体11の前面には、マウント部30と、リリースボタン31と、ストロボ光を被写体に向けて発光するストロボ発光部32とが設けられている。また、上面には、電源ボタン33、シャッタボタン34、及び操作ダイヤル35で構成される操作部36が設けられている。電源ボタン33は、カメラ本体11の電源をONまたはOFFにする際に、押圧操作される。シャッタボタン34は、撮影を行う際に押圧操作される。また、操作ダイヤル35は、撮影モードと、再生モードとを切り替える際に操作される。また、図示せぬ背面には、画像や設定画面等を表示するLCDが設けられている。
レンズユニット10をカメラ本体11に装着する際は、マウント部22をマウント部30に形成された凹部30aに挿入することによって、レンズユニット10をカメラ本体11に装着する。このように、レンズユニット10がカメラ本体11に装着されると、レンズユニット10とカメラ本体11とが電気的に接続される。リリースボタン31は、カメラ本体11からレンズユニット10を取り外す時に押圧操作される。
このレンズユニット10は、ズームリング24が絞りリング25に隣接して、ユニット全長が短縮される短縮位置と、ズームリング24を前方に移動させて、ユニット全長が伸長された伸長位置との間でユニット全長が伸縮可能にされている。レンズユニット10を使用しない場合、ズームリング24を短縮位置に移動させ、レンズユニット10を使用する場合、ズームリング24を伸長位置に移動させて使用する。このズームリング24は、伸長位置に移動された時に回転操作可能となる。
以下に、このレンズユニット10の構成について、図2〜図4を用いて説明する。レンズユニット10は、固定筒40、移動筒41、カム筒42、及びカバー筒43を備えて構成されている。
固定筒40の背面には、前述のマウント部22が設けられており、固定筒40は、カメラ本体11に固定される。また、固定筒40の前端部には、3本のガイド軸40aが設けられている。ガイド軸40aは、外周面及び内周面から先端が突出されており、3本のガイド軸40aが、光軸Lを中心とする周方向の3分割位置に配置されている。また、後端側の外周面には、絞りリング25が回転自在に設けられている。
移動筒41は、固定筒40よりも内側に配置されている。この移動筒41には、光軸Lと略平行に形成され、前述のガイド軸40aと係合する3本のガイド溝41aが設けられている。このため、移動筒41は、固定筒40内に収納される位置(図2に示す位置)と、固定筒40から前方に引き出された位置(図3に示す位置)との間で直進方向(光軸L方向)に移動自在であり、光軸Lを中心とする周方向への回転が規制されている。
また、カム筒42は、固定筒40よりも外側に配置され、移動筒41によって回転自在に保持されている。また、カバー筒43は、カム筒42よりも外側に配置され、カム筒42を覆うように設けられている。このカバー筒43は、移動筒41に固定されており、カバー筒43の前端は、移動筒41の前端よりも前方に突出している。また、ガバー筒43の外側には、フォーカスリング23と、ズームリング24とが配置されており、カバー筒43によって、これらのリング23,24が回転自在に保持されている。
このように、カム筒42及びカバー筒43は、移動筒41によって保持されており、フォーカスリング23及びズームリング24は、カバー筒43によって保持されている。このため、ズームリング24を短縮位置(図2に示す位置)から伸長位置(図3に示す位置)に移動させた時に、固定筒40に対して、これらが一体となって移動する。
また、レンズユニット10内には、撮影レンズと、この撮影レンズによって結像された被写体像を撮像するCCD51とが設けられている。撮影レンズは、第1群レンズである対物レンズ20と、第2群レンズ52と、第3群レンズ53と、第4群レンズ54とで構成されている。
移動筒41は、対物レンズ20と、第2群レンズ52とを保持している。また、固定筒40は、絞り機能を有するシャッタユニット55と、第3群レンズ53と、フィルタユニット56と、第4群レンズ54と、CCD51とを保持している。
対物レンズ20は、レンズ保持枠58によって保持されており、このレンズ保持枠58が移動筒41の前面に固定されている。第2群レンズ52は、ズームレンズであり、移動筒41内に配置されている。
第2群レンズ52は、レンズ保持枠68によって保持されている。このレンズ保持枠68には、3本のカムフォロワー68aが設けられている。また、移動筒41には、光軸Lと略平行な3本の直進ガイド溝41bが形成されている。これらの直進ガイド溝41bは、カムフォロワー68aに対応する位置に形成されており、カムフォロワー68aが挿通されて、カムフォロワー68aの先端が突出される。レンズ保持枠68は、これらの直進ガイド溝41bによって回転止めされる。
また、カム筒42には、カムフォロワー68aと係合するカム開口42aと、連結ピン42bと、ガイド軸40aと係合する係合溝42cとが設けられている。カム開口42aは、直進ガイド溝41bから突出するカムフォロワー68aの先端部と係合する。このため、カム筒41が回転されると、カム開口42aの光軸方向への変位に応じて、第2群レンズ52が、ワイド端(図3に示す位置)とテレ端(図4に示す位置)との間で光軸Lに沿って移動する。
連結ピン42bは、カバー筒43に形成された開口43aに挿通され、連結ピン42bの先端部は、ズームリング24の内周面に形成された係合穴24aと係合される。開口43aは、周方向に沿って形成されており、ズームリング24が回転操作されると、カム筒42がズームリング24と共に回転する。
係合溝42cは、短縮位置から伸長位置へのカム筒42の直進移動をガイドするとともに、伸長位置では、カム筒42の回転をガイドする。
シャッタユニット55は、固定筒40内の前端部に固定されている。また、このシャッタユニット55の背後には、第3群レンズ53、フィルタユニット56が順に配置され、固定筒40内で固定されている。第3群レンズ53は、レンズ保持枠69によって保持されており、このレンズ保持枠69は、固定筒40に固定されている。また、シャッタユニット55及びフィルタユニット56は、このレンズ保持枠69によって保持されている。
また、第4群レンズ54は、フォーカスレンズであり、フィルタユニット56の背後に配置されている。この第4群レンズ54は、レンズ保持枠60によって保持されている。レンズ保持枠60は、フォーカスモータ61の駆動軸61aと螺合しており、さらに、ガイド軸62によって回転止めされている。このため、フォーカスモータ61が回転駆動されると、第4群レンズ54が光軸Lに沿って進退移動する。また、第4レンズ群54の後方には、CCD51が配置されており、撮影レンズによって結像された被写体像を撮像する。
AFセンサ21は、FPC66に実装された状態で、移動筒41の前面に設けられており、対物レンズ20よりも外側に配置されている。このFPC66は、対物レンズ20の外周に沿って配置されている。また、AFセンサ21は、アクティブ方式のAFセンサでも良いし、パッシブ方式のAFセンサでも良い。
カバー筒43の前面には、化粧板67が設けられている。この化粧板67には、対物レンズ20を露呈させる開口67aと、AFセンサ21を露呈させる開口67bとが形成されており、対物レンズ20及びAFセンサ21が外部に露呈される。
また、前述のフォーカスリング23及び絞りリング25は、焦点調節、及び絞りの開口径の調節を手動で行う場合に、撮影者によって回転操作される。これらの回転位置は、ポジションセンサ(図示せず)によって検出され、これらのポジションセンサによって検出された回転位置に基づいて、第4群レンズ54の位置、及びシャッタユニット55の絞りの開口径が変更される。
次に、シャッタユニット55及びフィルタユニット56の構成を説明する。シャッタユニット55は、図5及び図6に示すように、ユニット本体70の中央に開口71が形成されている。また、開口71を挟んで両側には、アクチュエータ72,73が設けられている。アクチュエータ72は、図示せぬ複数の絞り羽根を駆動して、開口71の開口径を変化させる。これにより、CCD51の受光面に入射する撮影光の光量を調節する。また、アクチュエータ73は、図示せぬシャッタ羽根を駆動する。
また、フィルタユニット56は、図7及び図8に示すように、ユニット本体75の中央には、撮影光が入射する開口76が形成されている。この開口76には、撮影光を減光するNDフィルタ77が配置される。また、開口76よりも外周側には、NDフィルタ77を開口76から退避させる退避スペース78が形成されている。
フィルタユニット56は、開口76を覆う位置、すなわち、撮影光の光路に挿入される挿入位置(図8(A)に示す位置)と、開口76から退避する退避位置(図8(B)に示す位置)との間でNDフィルタ77を移動させる。
次に、このフィルタユニット56の配置位置について、図9を用いて説明する。レンズユニット10は、シャッタユニット55の開放絞り径D1と、CCD51の受光面、すなわち撮影レンズの結像位置P1における最大結像径D2とが、0.6<D2/D1<1.1の条件を満たしている。本実施形態のレンズユニット10では、D2/D1=0.83にされており、後述するように、フィルタユニット56が光束径最小位置P3の近傍に配置されている。なお、D2/D1が1.1以上の場合、光束径最小位置P3が絞り位置P2に近づきすぎるため、シャッタユニット55とフィルタユニット56とが干渉するという問題がある。また、0.6以下の場合、光束径最小位置P3が結像位置P1に近づきすぎるため、NDフィルタ77に付着したゴミが結像面上に像となって写り込んでしまうという問題がある。
フィルタユニット56は、絞り位置(開口71の位置)P2と結像位置P1との間で、撮影光79の光束径D3が最も小さくなる光束径最小位置P3の近傍に配置されている。このため、NDフィルタ77は、撮影光79の光路において光束径D3が小さい位置に挿入されるので、NDフィルタ77の外径を小さくすることが可能である。
また、NDフィルタ77の外径を小さくすることにより、NDフィルタ77の退避スペース78を小さくすることが可能である。このため、フィルタユニット56を小型化することにより、レンズユニット10の外径を小さくすることができる。
なお、本実施形態において、光束径最小位置P3が第4群レンズ54の近傍にあり、第3群レンズ53と第4群レンズ54との間に、フィルタユニット56を配置しているが、第4群レンズ54の光軸L方向への移動に支障のない位置であれば、第4群レンズ54よりも後方に配置しても良い。
次に、レンズユニット10の電気的構成について説明する。図10に示すように、レンズユニット10には、ユニット内の各部を制御するユニット制御部90が設けられている。ユニット制御部90は、各部を制御する制御プログラムが記憶されたROMと、作業用データを一時的に記憶するRAMとを備えている。ユニット制御部90は、この制御プログラムに基づいて各部を制御する。
ユニット制御部90には、AFセンサ21、モータドライバ91、及びポジションセンサ92,93が接続されている。AFセンサ21は被写体距離を検出し、ユニット制御部90に出力する。モータドライバ91は、フォーカスモータ61に接続されており、ユニット制御部90は、AFセンサ21によって検出された被写体距離に基づいて、モータドライバ91を制御してフォーカスモータ61を駆動する。このフォーカスモータ61によって、第4群レンズ54が光軸L1に沿って進退移動され、焦点調節が行われる。
また、ポジションセンサ92は、フォーカスリング23の回転位置を検出し、ポジションセンサ93は、絞りリング25の回転位置を検出する。ユニット制御部90は、フォーカスリング23が回転操作された時に、この回転位置に基づいて第4群レンズ54を移動させて焦点調整を行う。また、ユニット制御部90は、絞りリング25が回転操作された時に、この回転位置に基づいて、シャッタユニット55、及びフィルタユニット56を制御し、CCD51に入射する光量を調節する。
また、ユニット制御部90には、CCDドライバ95を介してCCD51が接続されている。ユニット制御部90は、CCDドライバ95を制御してCCD51を駆動する。CCD51は、光電変換により被写体像を電気信号に変換して、アナログ信号である画像データを取得する。
さらに、このCCD51は、アナログ信号処理部96と接続されており、画像データをアナログ信号処理部96に出力する。このアナログ信号処理部96は、データバス97を介してユニット制御部90に接続されており、ユニット制御部90によって制御される。アナログ信号処理部96は、画像データに対してノイズの除去や増幅処理を施して、A/D変換器98に出力する。A/D変換器98は、画像データをアナログ信号からデジタル信号に変換する。
A/D変換器98には、AE/AF検出部99が接続されており、デジタル信号に変換された画像データを出力する。AE/AF検出部99は、ユニット制御部90によって制御され、画像データの高周波成分の振幅値が最大となる合焦位置を検出してAF検出値を出力する。さらに、AE/AF検出部99は、露出が最適となるAE検出値を検出してAE検出値を出力する。
ユニット制御部90は、AFセンサ21によって検出された被写体距離に基づいて第4群レンズ54の位置調整を行った後、AE/AF検出部99から取得したAF検出値に基づいて、第4群レンズ54の位置を微調整する。さらに、ユニット制御部90は、AE検出値に基づいて、シャッタユニット55及びフィルタユニット56を制御し、CCD51に入射する光量を調節する。
また、ユニット制御部90には、データバス97を介して、シリアルドライバ100及び電源制御部101が接続されている。ユニット制御部90は、シリアルドライバ100を制御し、マウント部22の背面に設けられたマウント接点102、及びカメラ本体11のマウント部30に設けられたマウント接点83を介して、カメラ本体11との間で各種操作信号や画像データの送受信を行う。
つまり、ユニット制御部90は、シリアルドライバ100を制御して、A/D変換器98によってデジタル信号化された画像データをシリアル信号に変換して、カメラ本体11に出力する。
電源制御部101は、マウント接点102に接続されている。電源制御部101は、マウント接点102,83を介して、カメラ本体11から給電される。ユニット制御部90は、電源制御部101を制御してレンズユニット10内の各部に給電させる。また、ユニット制御部90は、マウント接点102,83を介して、カメラ本体11内の制御部90から制御信号を取得し、この制御信号に基づいてユニット内の各部を制御する。
次に、カメラ本体11の電気的構成について説明する。カメラ本体11には、本体内の各部を制御する制御部110が設けられている。制御部110は、各部を制御する制御プログラムが記憶されたROMと、作業用データを一時的に記憶するRAMとを備えている。制御部90は、この制御プログラムに基づいて各部を制御する。
デジタル信号処理部111は、データバス112を介してメモリ113が接続されている。このデジタル信号処理部111は、画像データをレンズユニット10から取得して、画像データをメモリ113に記憶させる。デジタル信号処理部111は、画像データがメモリ113に記憶されている時に、画像データに対して階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正等の各種画像処理、YC変換処理等を施す。
撮影モードにおいて、デジタル信号処理部111は、撮影処理が実行される前に、画像データに対して簡易な画像処理と簡易なYC処理とを施して、LCDドライバ115に出力する。制御部110は、LCDドライバ115を制御して画像データをLCD116にスルー画として表示させる。
また、撮影処理が実行された時に、デジタル信号処理部111は、画像データに対して画像処理、YC変換処理、及び圧縮処理等を施す。制御部110には、メディアコントローラ117に接続されており、メディアコントローラ117を制御して、圧縮処理された画像データを記録メディア118に記録させる。
また、再生モードでは、制御部110が、メディアコントローラ117を制御して、記録メディア118から画像データを読み出させ、デジタル信号処理部111によって伸張処理が施された後、画像データを再生画像としてLCD116に表示させる。
また、制御部110には、操作部36、及びストロボ制御部119が接続されている。制御部110は、操作部36から各種操作信号を取得して、各操作信号に対応する処理を実行する。ストロボ制御部119には、ストロボ発光部32が接続されている。制御部110は、ストロボ制御部119を制御して、ストロボ発光部32を発光させる。
また、制御部110には、データバス112を介して、シリアルドライバ120及び電源制御部121が接続されている。制御部110は、シリアルドライバ120を制御し、マウント接点102,103を介して、レンズユニット10との間で各種操作信号や画像データの送受信を行う。
電源制御部121は、バッテリ122に接続されている。この電源制御部121は、制御部110によって制御され、バッテリ122の出力電圧を所定電圧に変圧し、カメラ本体11内の各部に給電を行う。また、電源制御部121は、マウント接点103と接続されており、マウント接点102,103を介してレンズユニット10に対して給電を行う。
なお、上記実施形態において、撮像素子としてCCDを用いる場合を例に説明したが、これに限るものではなく、例えば、CMOSイメージセンサを用いても良い。
さらに、上記実施形態において、レンズ鏡筒内に撮像素子を備えたレンズユニットを例に説明したが、撮像素子を備えていない通常のレンズ鏡筒にも本発明を適用できる。また、カメラ本体に着脱自在のレンズ鏡筒ではなく、カメラ本体に一体に設けられたレンズ鏡筒に本発明を適用しても良い。
さらに、上記実施形態において、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明したが、これに限るものではなく、デジタルビデオカメラや銀塩カメラ等に本発明を適用しても良い。
レンズユニット及びカメラ本体の構成を示す斜視図である。 レンズユニットの構成を示す断面図であり、短縮状態を示している。 レンズユニットの構成を示す断面図であり、第2群レンズがワイド端にある状態を示している。 レンズユニットの構成を示す断面図であり、第2群レンズがテレ端にある状態を示している。 シャッタユニットの構成を示す斜視図である。 シャッタユニットの構成を示す正面図である。 フィルタユニットの構成を示す斜視図である。 NDフィルタの移動を示す説明図である。 フィルタユニットの配置位置を示す説明図である。 レンズユニット及びカメラ本体の電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 レンズユニット
11 カメラ本体
51 CCD
55 シャッタユニット
56 フィルタユニット
71 開口
77 NDフィルタ
P1 結像位置
P2 絞り位置
P3 光束径最小位置
D1 開放絞り径
D2 最大結像径
D3 光束径

Claims (3)

  1. 撮影レンズと、開口径を変化させて撮影光の光量を調節する絞りと、前記撮影光の光路に挿脱自在に挿入され、前記撮影光を減光するNDフィルタとを備え、前記絞りの開放絞り径D1と、前記撮影レンズの結像位置における最大結像径D2とが、0.6<D2/D1<1.1の条件を満たすレンズ鏡筒において、
    前記NDフィルタは、前記絞りと前記結像位置との間で前記撮影光の光束径が最も小さくなる光束径最小位置の近傍に挿入されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記NDフィルタを保持し、前記光路に挿入される挿入位置と前記光路から退避する退避位置との間で前記NDフィルタを移動させるフィルタユニットが、前記光束径最小位置の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 請求項1または請求項2記載のレンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒内に配置され、前記撮影レンズによって結像された被写体像を撮像する撮像素子とを備え、カメラ本体に着脱自在に装着されることを特徴とするレンズユニット。
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