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JP2007310412A - カメラ - Google Patents

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JP2007310412A JP2007183423A JP2007183423A JP2007310412A JP 2007310412 A JP2007310412 A JP 2007310412A JP 2007183423 A JP2007183423 A JP 2007183423A JP 2007183423 A JP2007183423 A JP 2007183423A JP 2007310412 A JP2007310412 A JP 2007310412A
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Abstract

【課題】 本発明は、相対的に筒長の短い収納状態と相対的に筒長の長い撮影状態との間で筒長の変更が自在なレンズ鏡胴を備えたカメラにおいて、収納状態にあるときの光軸方向の寸法を縮小する。
【解決手段】 収納状態にあるときにレンズシャッタ300の開口を開き、その開口内にレンズ群202を入り込ませる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、相対的に筒長の短い収納状態と相対的に筒長の長い撮影状態との間で筒長の変更が自在なレンズ鏡胴を備えたカメラに関するものである。
従来より銀塩フィルム上に写真撮影を行なうタイプのカメラが広く普及しており、近年では、そのようなタイプのカメラに加え、被写体をCCD撮像素子等の固体撮像素子に結像させてその被写体を表わす画像データを得る電子カメラも急速に普及しつつある。ここでは、従前からの銀塩フィルム上に写真撮影を行なうタイプのカメラも、上記電子カメラも総合して、単に「カメラ」と称する。
カメラには、一般に高度な携帯性が要求され、撮影レンズを保持するレンズ鏡胴も不使用時にはカメラボディ側に沈胴され、撮影を行なうときにカメラボディ側から前方に突出するように構成された、沈胴、繰り出し式のレンズ鏡胴が広く使用されている。また、従来のいわゆるコンパクトカメラや、近年の電子カメラにおいても、撮影レンズの間に配置されたレンズシャッタや絞りが広く用いられている。
このような、沈胴、繰出し自在なレンズ鏡胴であって、かつ、レンズシャッタあるいは絞りを備えたカメラにおいて、如何にして携帯性を向上させるかが問題となる。
この場合に、携帯性に大きく寄与する点の1つとして沈胴時のレンズ鏡胴の光軸方向の薄さを挙げることができる。
図17は、従来のカメラのレンズ鏡胴の、沈胴時の、光軸Sに沿った断面図である。
ここには、沈胴、繰出し式のレンズ鏡胴10が示されており、そのレンズ鏡胴10には第1群レンズ21、第2群レンズ22および第3群レンズ23の3群構成の撮影レンズ20と、その撮影レンズ20の第1群レンズ31と第2群レンズとの間に配備されたレンズシャッタ30が備えられている。このレンズ鏡胴20は、単に沈胴、繰出しが可能なだけでなく、繰出し時において焦点距離を調節できるズームレンズ構成となっている。また、そのレンズ鏡胴20の後部には、カメラボディ側に固定されたCCD撮像素子40が配備されている。すなわち、ここには電子カメラ用のレンズ鏡胴が示されている。
ここで、この図7に示されているように、撮影レンズ20を構成するレンズ群のうち、第2群レンズ22と第3群レンズ32は、この図17に示す沈胴状態において相互に極めて近接した位置に配置されているが、第1群レンズ21と第2群レンズ22との間は、それらの間にレンズシャッタ30が存在するため、そのレンズシャッタ30を間に挟んで相互にある程度離れた状態にある。このことが沈胴時の寸法をさらに縮めることを不可能にしている。
例えば特許文献1には、複数のレンズ群から構成される単焦点の撮影光学系を撮影可能な初期位置と、この初期位置からカメラ本体側に退避した沈胴位置とに移動可能なカメラにおいて、撮影光学系を沈胴位置に移動させる際に、上記複数のレンズ群を初期位置のレンズ群間隔から更に短縮して、撮影光学系の占有する長さを変更する機構が記載されている。
また、特許文献2には絞り駆動機構等を工夫して小型化したズームレンズが示されているが、絞りやシャッタ自体が邪魔となっていることを解決するものではなく、やはり小型化に限界がある。
特開平6−258702号公報 特開平10−288731号公報
本発明は、上記事情に鑑み、図17に示すような従来の沈胴、繰出し自在なレンズ鏡胴と比べ光軸方向の寸法(筒長)をさらに縮めることのできるレンズ鏡胴を備えたカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のカメラは、複数のレンズ群からなる撮影レンズと、その撮影レンズを通過する光の光量を制御する光量制御部材とを保持する、相対的に筒長の短い収納状態と相対的に筒長の長い撮影状態との間で筒長の変更が自在なレンズ鏡胴を備え、光量制御部材を通過した撮影光による撮影を行なうカメラにおいて、上記レンズ鏡胴は、そのレンズ鏡胴が収納状態にあるときに、複数のレンズ群のうちのいずれかのレンズ群を構成する部材の少なくとも一部を、レンズシャッタの開口内に入り込んだ状態に保持するものであることを特徴とする。
ここで、本発明のカメラにおいて、上記光量制御部材はレンズシャッタであってもよく、絞り部材であってもよく、それらレンズシャッタと絞り部材とを兼用した部材であってもよい。
本発明のカメラは、収納状態にある時に、光量制御部材の開口内にいずれかのレンズ群を構成する部材の少なくとも一部が入り込んだ状態にレンズ群を保持するものであるため、収納状態にある時の厚み方向の寸法を従来よりも縮め、薄形の、携帯性に優れたカメラを提供することができる。
ここで、電子カメラの場合は、レンズ鏡胴が収納状態にある時に光量制御部材を光が通過することのできる状態に置くことに問題はないが、銀塩フィルム上に写真撮影を行う従来型のカメラの場合、光量制御部材を光が通過することのできる状態に置くと、その光量制御部材を通過した光で銀塩フィルムが露光してしまうという問題を生じるおそれがある。ただし、これは特に対策を採らなかった場合であって、例えば遮光性に優れたレンズカバー、前カバー、あるいはレンズバリア等を備えることにより、あるいはフォーカルプレーンシャッタを備えることにより解決することができる。
すなわち、本発明は、電子カメラのみでなく、銀塩フィルム上に写真撮影を行なうタイプの従来型のカメラにも適用可能である。
ここで、本発明のカメラにおいて、上記光量制御部材は、レンズ鏡胴が収納状態にあるときに、撮影状態にあるときの最大開口よりもさらに大きく開いた開放状態に保持されるものであってもよい。
撮影状態にあるときの最大開口は、撮影性能の観点から決める必要があり、この撮影状態にあるときの最大開口の開口径が、収納状態にあるときにいずれかのレンズ群を構成する部材の少なくとも一部をその開口内に入り込ませるのに十分な開口径であるとは限らない。そのような場合、収納状態にあるときには、光量制御部材の開口を、状態にあるときの最大開口よりもさらに大きく開いた開放状態に保持することにより、撮影性と、収納性との双方を満足することができる。
また、上記本発明のカメラにおいて、上記光量制御部材が、撮影レンズを通過する撮影光の光量を制御する使用状態と、上記複数のレンズ群のうちのいずれかのレンズ群を構成する部材の少なくとも一部が開口内に入り込むのを許容する不使用状態との間で状態の移行が自在であり、レンズ鏡胴が撮影状態にあるときに使用状態にあって撮影レンズを通過する撮影光の光量を制御するものであって、
このカメラが、さらに、レンズ鏡胴が撮影状態から収納状態に移動する際に、光量制御部材に上記一部が接触するのに先立って、その光量制御部材を、不使用状態に強制的に移行させる強制移行部材とを備えた構成とすることが好ましい。
上記の強制移行部材を備えることにより、万一、レンズ制御系が誤作動したり、使用中に機械的衝撃が加わることによりレンズ群と光量制御部材とが接近しても、その強制移行部材の存在により光量制御部材が不使用状態に移行し機械的な破壊を免れることができる。
上記の強制移行部材を備えた場合に、その強制移行部材が、レンズ群側に設けられ光量制御部材に向かって突出した棒状部材であり、
上記光量制御部材は、レンズ鏡胴が撮影状態から収納状態に移動する際に、その光量制御部材に上記一部が接触するのに先立って強制移行部材に接触し、その強制移行部材を介して、レンズ鏡胴が収納状態に向かって移動するときの駆動力を受けて、不使用状態に移行するものであることが好ましい。
上記棒状部材を備えることにより、簡易な機構で、レンズ群が光量制御部材に接触するおそれをなくし、また、光量制御部材をレンズ鏡胴の収納状態への移動に応じて不使用状態に容易に移行させることができる。
また、本発明のカメラにおいて、レンズ鏡胴が収納状態にある時に、上記光量制御部材を、上記レンズ群の少なくとも一部が光量制御部材の開口内に入り込むのを許容する退避位置に退避した不使用状態に保持するとともに、光量制御部材が非退避位置にあるときには、そのレンズ群と光量制御部材との光軸方向の接近を規制する規制手段を設けた構成とすることも好ましい態様である。
上記規制手段は、上記レンズ群側に設けられた、例えば光軸方向に延びるピン状の係合部材と、上記光量制御部材の退避位置から非退避位置への移動に連動して係合部材の移動通路外から移動通路内へ介入する規制部材とによって構成することができる。その場合、この規制部材は、非退避位置にある光量制御部材に対し上記レンズ群の少なくとも一部が接触するのに先立って係合部材と当接して接触を防止するように構成される。
上記規制部材を備えた構成において、上記光量制御部材が絞り羽根からなる場合には、その規制部材は絞り羽根と一体に構成することができる。
また、上記規制部材は、シャッタ羽根と連動して、シャッタ開放時に上記係合部材の移動通路内から移動通路外へ退避するように構成することもできる。
本発明によれば、レンズ鏡胴が収納状態にある時の光軸方向の寸法をさらに縮めることができ、レンズ鏡胴の筒長が短かく、薄型の携帯性に優れたカメラを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1、図2は、本発明のカメラの第1実施形態の外観斜視図である。
図1には、本実施形態のカメラ1の、ズームレンズを内蔵するレンズ鏡胴100の沈胴状態が示されており、図2には、カメラ1の、レンズ鏡胴100の繰り出し状態が示されている。
図1、図2に示すカメラ1のレンズ鏡胴100には、図17を参照して説明したと同様な、3群で構成されたズームレンズが内蔵されており、これらレンズ群を光軸方向に移動させることで焦点距離調節が行なわれるとともに、第3群レンズを光軸方向に移動させることによりピント調節が行なわれる。
図1および図2に示すカメラ1の正面上部には、補助光発光窓12およびファインダ対物窓13が配置されている。また、このカメラ1の上面には、シャッタボタン14が配置されている。
このカメラ1の、図示しない背面には、ズーム操作スイッチが配備されており、このズーム操作スイッチの一方を押すと、押し続けている間、レンズ鏡胴100が望遠側に繰り出し、ズーム操作スイッチの他方を押すと、押し続けている間、レンズ鏡胴100が広角側に移動する。
図3は、図1、図2に示すカメラのレンズ鏡胴の、沈胴状態における、光軸Sに沿う断面図、図4は、図3と同一のレンズ鏡胴の、最大繰出状態における、光軸Sに沿う断面図である。
このレンズ鏡胴100には、第1群レンズ201と第2群レンズ202と第3群レンズ203とからなる撮影レンズ200が備えられており、図3に示す沈胴状態と図4に示す最大繰出し状態との間で、沈胴、繰出し自在となっている。
また、このレンズ鏡胴100は、図3に示す沈胴状態からある程度繰り出した最小繰出状態と、図4に示す最大繰出状態との間で移動することにより、そのレンズ鏡胴100に備えられた撮像レンズ200を構成する各レンズ群201,202,203が全体として焦点距離が変化するように、光軸方向に移動する。すなわち、この撮影レンズ200は、ズームレンズとして構成されている。またピント調整は、撮像レンズ200のうちの第3群レンズ203のみが光軸方向に移動することにより行なわれる。
沈胴、繰出し機構の詳細については後述する。
また、このレンズ鏡胴100には、撮影レンズ200を構成する第1群レンズ201と第2群レンズ202との間にレンズシャッタ300が配備されている。このレンズシャッタ300は、本発明にいう光量制御部材の一例である。このレンズシャッタ300は、図4に示すように、第2群レンズ202を保持する第2群レンズ保持枠212に、コイルバネ213で前方に付勢された状態に取り付けられており、沈胴時には、第1群レンズ201の保持枠に押されてコイルバネ213が縮み、レンズシャッタ300が第2群レンズ側に移動するように構成されている。
また、このレンズシャッタ300は、撮影時の最大開口は、図4に示す所定の開口径に制限されており、これにより撮影性能が維持されている。また、このレンズシャッタは、図3に示すように、沈胴状態では、撮影時の最大開口の開口径(図4参照)よりもさらに広がった開放状態の開口径に開いている。この開放状態の開口径は、図3に示すように、撮影レンズ200の第2群レンズ202の外径よりも大きく、沈胴時にはその第2群レンズがレンズシャッタ300の開口内に入り込んでいる。これにより、この実施形態における、沈胴状態での光軸方向の寸法は、前述した図17に示す従来例の、沈胴状態における寸法よりも短かくなっている。
さらに、撮影レンズ200の後部には、カメラボディに固定された固定枠101にさらに固定されたCCD撮像素子400が備えられている。
ここで、レンズ鏡胴100の、図3に示す沈胴状態と図4に示す最大繰出状態との間での動作について説明する。
このレンズ鏡胴100には、カメラボディに固定された固定枠101と、その固定枠に対し回転自在な駆動筒102が備えられている。この駆動筒102は、固定枠101に対し回転自在ではあるが、円周方向に設けられた突条102aが、固定枠101の、円周方向に延びる溝に嵌入しており、固定枠101に対し光軸方向への移動は禁止されている。この駆動筒102には、その外周面にギア102bが設けられており、このギア102bには図示しない駆動ギアが噛合しており、図示しないモータからの駆動力がギア102bを介して伝達されて駆動筒102bが回転する。
この駆動筒102には、さらに、光軸方向に延びるキー溝102cが設けられており、このキー溝102cには、回転移動筒103に固設されたピン状のカムフォロワ104が、固定枠101に設けられたカム溝を貫通して入り込んでいる。したがって、駆動筒102が回転すると、カムフォロワ104がキー溝102cに入り込んでいるため、駆動筒102と一緒に回転移動筒103も回転し、さらに、カムフォロワ104は、固定枠101のカム溝を貫通しているため、駆動筒102の回転に伴って回転しながらそのカム溝の形状に従って光軸方向に移動する。
また、回転移動筒103の内側には、直進移動枠105が設けられている。この直進移動枠105は、回転移動筒103に対し相対的な回転が自在にその回転移動筒103に係合するとともに、固定枠101のキー溝101aに嵌入することにより回転が禁止されている。したがってこの移動枠105は、駆動筒102の回転に伴って回転移動筒103が回転しながら光軸方向に移動すると、光軸方向の移動については回転移動筒103の移動に伴って一緒に移動する。ただし、この直進移動枠105は、固定枠101のキー溝101aへの嵌入により回転は禁止されており、回転移動筒103の移動に伴って光軸方向に直進的に移動する。
また、第2群レンズ202は、第2群レンズ保持枠212にされており、この第2群レンズ保持枠212は、その第2群レンズ保持枠212に固定されたカムフォロワ216が回転移動筒103のカム溝に入り込んでいるとともに、直進移動枠105の光軸方向に伸びるキー満105aにも入り込んでおり、したがって駆動筒102の回転に伴って回転移動筒103が回転しながら光軸方向に移動すると、第2群レンズ保持枠212、およびその第2群レンズ保持枠212に保持されている第2群レンズ202からなる第2群のレンズユニット260が、カムフォロワ216が嵌入している、回転移動筒103のカム溝の形状に沿って、光軸方向に直進移動する。
また、上述したように、レンズシャッタ300はレンズユニット260に、コイルバネ213で前方に付勢された状態に取り付けられているため、そのレンズシャッタ300もレンズユニット260とともに光軸方向に移動する。
また、さらに、このレンズ鏡胴100には、第1群レンズ201を保持する直進移動筒106が備えられている。この直進移動筒106は、その直進移動筒106に固設されたカムフォロワ107が回転移動筒103のカム溝に入り込んでいるとともに、直進移動枠105の、光軸方向に延びるキー溝105aに入り込んでおり、したがって駆動筒102の回転に伴って回転移動筒103が回転しながら光軸方向に移動すると、カムフォロワ107が嵌入している、回転移動筒103のカム溝の形状に沿って、光軸方向に直進移動する。
このようにして繰り出しが行なわれ、また、駆動筒102が逆方向に回転することにより沈胴する。
撮影レンズ200のうちの第3群レンズ203は、図示しない駆動源によりリードスクリュー214が回転し、第3群レンズ203を保持している第3群レンズ保持枠215に一体的に保持されたナット217がリードスクリュー214に螺合していることから、そのリードスクリュー214の回転に伴って光軸方向に移動し、ピント調整が行なわれる。
図5は、図1に示すカメラの回路構成を示すブロック図である。
このカメラ1には、前述した、撮影レンズ200、レンズシャッタ300、およびCCD撮像素子400が備えられている。撮影レンズ200およびレンズシャッタ300を経由してCCD撮像素子400上に結像された被写体像は、CCD撮像素子400により、アナログの画像信号に変換される。ここで、レンズシャッタ300は、CCD撮像素子400からアナログ信号を読み出すにあたり、光によるスミアの発生を抑えるためのものである。
また、ここには補助光発光部130が備えられており、この補助光発光部130は、低照度時に補助光を発光する。また、この補助光発光部130は、低照度以外の必要時にも発光させることができる。
また、このカメラ1には、アナログ信号処理部501と、A/D部502と、デジタル信号処理部503と、テンポラリメモリ504と、圧縮伸長部505と、内蔵メモリ(またはメモリカード)506と、画像モニタ507と、駆動回路508とが備えられている。CCD撮像素子400は、駆動回路508内のタイミング発生回路(図示せず)によって発生したタイミングで駆動され、アナログの画像信号を出力する。また、駆動回路508には、撮影レンズ200、レンズシャッタ300、補助光発光部130等を駆動する駆動回路も含まれている。CCD撮像素子400から出力されたアナログの画像信号は、アナログ信号処理部501でアナログ信号処理され、A/D部502でA/D変換されてデジタル信号処理部503でデジタル信号処理される。デジタル信号処理された信号を表わすデータはテンポラリメモリ504に一時的に格納される。テンポラリメモリ504に格納されたデータは、圧縮伸長部505で圧縮されて内蔵メモリ(またはメモリカード)506に記録される。尚、撮影モードによっては、圧縮の過程を省いて内蔵メモリ506に直接記録してもよい。テンポラリメモリ504に格納されたデータは画像モニタ507に読み出され、これにより画像モニタ507に被写体の画像が表示される。
さらに、このカメラ1には、このカメラ1全体の制御を行なうCPU509と操作スイッチ群510と、シャッタボタン14とが備えられており、操作スイッチ群510を操作して所望の撮影状態に設定してシャッタボタン14を押下することにより写真撮影が行なわれる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態のカメラの外観および回路構成は前述した第1実施形態における外観(図1、図2)および回路構成(図5)と同一であり、ここでは、相違点が存在するレンズ鏡胴のみについて説明する。
図6は、第2実施形態におけるレンズ鏡胴の、沈胴状態にあるときの光軸に沿う断面図、図7は、図6と同じ第2実施形態におけるレンズ鏡胴の、最大繰出状態にあるときの光軸に沿う断面図である。前述した第1実施形態におけるレンズ鏡胴(図3、図4)と同一の作用をなす部材には、多少の形状の相違等があっても、図3、図4において付した符号と同一の符号を付して示して説明を省略し、図3、図4のレンズ鏡胴との相違点を中心に説明する。さらに後で説明する第3実施形態以降の各実施形態についても同様である。
この第2実施形態のレンズ鏡胴100に備えられたレンズシャッタ300は、図7に示すように、撮影レンズ200の第2群レンズ202を固定している第2群レンズ保持枠212に固定されている。したがって、第2群レンズ202とレンズシャッタ300は、このレンズ鏡胴100が沈胴状態にあるか、いかなる繰出状態にあるかによらず、常に一定の間隔を保っている。
ここで、このレンズシャッタの動作時の最大開口は、図17に示す開口径であり、沈胴時には、その開口がさらに広がり、図6に示す開放状態の開口径となっている。沈胴時には、レンズシャッタ300の、開放状態の開口径に広がった開口内に、撮影レンズ200の第1群レンズ201が入り込んでいる。これにより、沈胴時の光軸方向の寸法は、図17に示す従来例の寸法よりも短かくなっている。
このように、沈胴時にレンズシャッタの開口内に入り込むレンズ群は、そのレンズシャッタを挟む両側のレンズ群のうちのどちらの一方のレンズ群であってもよい。
尚、ここでは、3群構成の撮影レンズについて説明したが、本発明は3群構成以外の、例えば2群構成、あるいは4群以上の構成の撮影レンズにも適用することができる。
また、ここでは撮影レンズとしてズームレンズを備えた例について説明したが、本発明は、撮影レンズがズームレンズであることは必ずしも必要ではなく、沈胴、繰出し自在であって、繰出し時に例えば固定焦点距離を維持するカメラ等にも適用可能である。
さらに、ここでは、撮影時の最大開口よりも沈胴時の開口の方がさらに広がるレンズシャッタを例示したが、撮影時の最大開口がそのまま沈胴時の開口であって、その開口内にレンズ群が入り込むように構成してもよい。
さらに、ここでは、レンズシャッタに関し、シャッタ羽根と絞りとの関係については言及しなかったが、このレンズシャッタは、シャッタ羽根と絞り羽根とが兼用のレンズシャッタであってもよく、シャッタ羽根とは別に絞りを備えたレンズシャッタであってもよい。
あるいは、本発明にいう光量制御部材は、レンズシャッタである必要はなく、絞り羽根を備えた絞り部材、あるいは、切替自在な複数の開口あるいは固定的な単一の開口を有する絞り部材であってもよい。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
この第3実施形態のカメラの外観は前述した第1実施形態における外観(図1、図2)と同一であり、ここでは、また回路構成は、第1実施形態における回路構成(図5)と比べ、レンズシャッタ300に代えて絞りユニットが備えられていて駆動回路508がその絞りユニットの絞り羽根を駆動するものであるという点が異なるのみであり、また外観や回路構成は、本発明の主題ではなく、ここでは、レンズ鏡胴のみについて説明する。また、さらに後で説明する第4実施形態以降の各実施形態についても、外観および回路構成についての図示及び説明は省略する。
図8は、第3実施形態のカメラのレンズ鏡胴の沈胴状態を示す光軸Sに沿った断面図、図9は、図8と同じ第3実施形態におけるレンズ鏡胴の最大繰出し状態を示す光軸Sに沿った断面図である。
このレンズ鏡胴100は、光軸Sに沿って整列して配置された第1群レンズ201と、第2群レンズ202と、第3群レンズ203とからなる3群で構成された撮影レンズ200を備えており、これらレンズ群を光軸方向に移動させることによって、焦点調節が行なわれるとともに、第3群レンズ203を光軸方向に移動させることによって、ピント調節が行なわれる。第1群レンズ201と第2群レンズ202との間には、絞りユニット630が配置され、撮影レンズ200の後方にはCCD撮像素子400が配置されている。
絞りユニット630は、その背面から光軸方向に突出するガイドロッド624を備えており、このガイドロッド624は、絞りユニット630の後方で第2群レンズ202を保持している第2群レンズ保持枠212を光軸方向にスライド可能に貫通している。ガイドロッド624の後端にはストッパ624aが設けられ、かつ絞りユニット630と第2群レンズ保持枠212との間にコイルばね213が縮装されていることにより、絞りユニット630は、第2群レンズ202とその保持枠212とを含む第2群レンズユニット260に対し、前方へばね付勢された態様で光軸方向後方に移動可能に保持されている。そして沈胴時には、絞りユニット630がコイルばね213を圧縮しながらレンズユニット260側に移動するように構成されている。
レンズ鏡胴100の沈胴、繰出し機構は、前述した第1実施形態のカメラ(図3,図4)と同一であり説明は省略する。
図10は、沈胴時における第2群レンズユニット260およびその前方に配置された絞りユニット630を概略的に示す分解斜視図である。
第2群レンズユニット260は、第2群レンズ202を保持する保持枠212の絞りユニット630側の面の一隅から絞りユニット630側に向かって光軸方向に延びる係合ロッド629(棒状の強制退避部材)を備えている。
一方、絞りユニット630は、光軸Sを中心にした円形の開口631を備えており、この開口631は、沈胴時には、図10に示すような、第2群レンズ202を内部に入り込ませることができる大きさに開放される。
また絞りユニット630は、沈胴動作時にレンズユニット260の係合ロッド629の導入を許容する切欠き632を係合ロッド629の延長線上に備えている。
さらに、この絞りユニット630には、絞り羽根634(図11参照)を回動軸のまわりに回動させるアクチュエータ633を備えている。
図11(a),(b)は、絞りユニット630が備えている絞り羽根634の構造の一例およびその動作を示す概略図で、この絞り羽根634は、図11(a)に示す開放位置、すなわち退避位置と、図11(b)に示す小絞り位置、すなわち非退避位置との間においてアクチュエータ633の駆動軸635の周りで回動自在に構成されている。
このアクチュエータ633の駆動軸635は絞り羽根634を図11(b)の非退避位置に移動させるようにバネ付勢されており、通電を受けると絞り羽根634を図11(a)に示す開放位置に移動させ、通電が断たれると絞り羽根634を再び図11に示す非退避位置に移動させる。
絞り羽根634は、開放時には絞りユニット630の開口631の傍らに退避して、開口631と干渉しないが、小絞り位置(非退避位置)では開口631を遮蔽し得る大きさの板部634aを軸635の一方側に備え、板部634aの中央には光を通過させる小孔636が形成されている。
ここで、レンズ鏡胴100が繰り出した状態(図4参照)にあるときは、絞りユニット630は、撮影レンズ200を通過する撮影光の光量を制御する使用状態にあり、この使用状態では、絞り羽根634は、被写界が比較的暗いときは図11(a)に示すように開口631の傍らに退避した開放位置に移動し、被写界が比較的明るいときは、開口631に重なる小絞り位置(非退避位置)に移動する。一方、レンズ鏡胴100が沈胴した状態(図8参照)にあるときは、絞りユニット630は、絞り羽根634が開放位置(退避位置)に移動したままの退避状態となる。
絞り羽根634の、軸635に関して板部33a側とは反対側には、開放時には絞りユニット630の切欠き632と干渉しないが、小絞り時には切欠き632に重なる位置に移動して、沈胴動作時に切欠き632に侵入してくる係合ロッド629と干渉するカム部634bを備えている。
ここで、レンズユニット260の係合ロッド629は、図10に示すように、その先端部分にテーパ部629aを有し、この係合ロッド629は沈胴時に切欠き632に進入し、そのテーパ部629aで、小絞り位置にある絞り羽根634のカム部634bを押す。するとカム部634bは、アクチュエータ633の駆動軸635の、図11(b)に示す小絞り位置へのバネ付勢力に抗して図11(a)の開放位置(退避位置)まで回動する。第2群レンズ202は、このようにして開放された開口631に進入する。
このように、この絞りユニット630では、第2群レンズ202が開口631に進入するよりも前に絞り羽根634が係合ロッド629により退避位置に移動し、したがって第2群レンズ202の接触により絞り羽根が破壊されることはない。
以上の説明で明らかなように、第3実施形態によれば、図8に示す沈胴時には、絞りユニット630の開口631内に第2群レンズ202が入り込んだ状態にレンズユニット260および絞りユニット630が保持されるので、沈胴時の寸法を従来よりも短縮し、薄型の、携帯性に優れたカメラを提供することができる。
そして、図11(b)に示すように絞り羽根634が絞りユニット630の開口631内に存在するときに、すなわち絞り羽根634が非退避位置にあるときに、レンズ制御系の誤動作や、使用中の機械的衝撃等によって、絞りユニット630の開口631内に第2群レンズ202が入り込もうとすると、第2群レンズ202が絞り羽根634に接触する以前に、レンズユニット260側の係合ロッド629が絞り羽根634のカム部634bに接触して絞り羽根634を図11(a)に示す退避位置に移動させるので、第2群レンズ202が絞り羽根634に当接する虞れがなく、構造的強度の信頼性を確保しながら、沈胴長を短縮することができる。
尚、この第3実施形態は、本発明をデジタルカメラの絞りに適用した実施の形態であるが、絞りに代えてシャッタを備え、そのシャッタに本発明を適用してもよく、絞りとシャッタとの双方を備え、それらの双方に本発明を適用してもよい。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図12は、第4実施形態におけるカメラのレンズ鏡胴の沈胴状態を示す光軸Sに沿った断面図、図13は、図12と同じ第4実施形態におけるレンズ鏡胴の最大繰出し状態を示す光軸Sに沿った断面図である。
このレンズ鏡胴100は、光軸Sに沿って整列して配置された第1群レンズ201と、第2群レンズ202と、第3群レンズ203とからなる3群で構成された撮影レンズ200を備えており、これらレンズ群を光軸方向に移動させることによって、焦点調節が行なわれるとともに、第3群レンズ203を光軸方向に移動させることによって、ピント調節が行なわれる。第1群レンズ201と第2群レンズ202との間には、シャッタユニット730が配置され、撮影レンズ200の後方にはCCD撮像素子400が配置されている。
シャッタユニット730は、その背面から光軸方向に突出するガイドロッド624を備えており、このガイドロッド624は、シャッタユニット730の後方で第2群レンズ202を保持している第2群レンズ保持枠212を光軸方向にスライド可能に貫通している。ガイドロッド624の後端にはストッパ624aが設けられ、かつシャッタユニット730と第2群レンズ保持枠212との間にコイルばね213が縮装されていることにより、シャッタユニット730は、第2群レンズ202とその保持枠212とを含む第2群レンズユニット260に対し、前方へばね付勢された態様で光軸方向後方に移動可能に保持されている。そして沈胴時には、シャッタユニット730がコイルばね213を圧縮しながらレンズユニット260側に移動するように構成されている。
レンズ鏡胴100の沈胴、繰出し機構は、前述した第1実施形態のカメラ(図3,図4)と同一であり、説明は省略する。
図14は、沈胴時における第2群レンズユニット260およびその前方に配置されたシャッタユニット730とを概略的に示す分解斜視図である。第2群レンズユニット260は、第2群レンズ202を保持する保持枠212のシャッタユニット730側の面の一隅からシャッタユニット730側に向かって光軸方向に延びる係合ロッド729(係合部材)を備えている。
一方、シャッタユニット730は、光軸Sを中心にした円形の開口731を備えており、この開口731は、沈胴時には、図14に示すように、第2群レンズ202を内部に入り込ませることができる大きさに開放されているが、撮影時には露光のための所定の短時間を除いてシャッタ羽根(図示は省略)によって閉塞されている。またシャッタユニット730は、沈胴時にレンズユニット260の係合ロッド729の係入を許容する切欠き732を係合ロッド729の延長線上に備えている。
図15(a),(b)は、シャッタユニット730が備えている絞り羽根733の構造の一例およびその動作を示す概略図で、この絞り羽根733は、図15(a)に示す開放位置、すなわち退避位置と、図15(b)に示す小絞り位置、すなわち非退避位置との間において軸734の周りで回動自在に構成されている。尚、この絞り羽根733を軸734の周りに回動させる駆動源についての図示は省略されている。絞り羽根733は、開放時にはシャッタユニット730の開口731の傍らに退避して、開口731と干渉しないが、小絞り時(非退避状態)には上記開口731を遮蔽し得る大きさの板部733aを軸734の一方側に備え、板部733aの中央には光を通過させる小孔735が形成されている。絞り羽根733の、軸734に関して板部733a側とは反対側には、開放時にはシャッタユニット730の切欠き732と干渉しないが、小絞り時には上記切欠き732を閉塞して、レンズユニット260側の係合ロッド729の切欠き732内への係入を規制する板部733b(規制部材)を備えている。さらにこの板部733bには、板部733bの強度を増大させるための補強板736が添設されているが、板部733bと別体の補強板736を設ける代りに、板部733b自体を厚く形成してもよい。
このような構成を有する係合ロッド729と絞り羽根733とをレンズユニット260およびシャッタユニット730にそれそれ設けることにより、沈胴時には、図15(a)に示すように、絞り羽根733が退避位置に移動してシャッタユニット730の開口731および切欠き732を開放するので、第2群レンズ202の開口731内への入込み、および係合ロッド729の切欠き732内への係入が許容され、これによって沈胴長を短縮することができる。
一方、図15(b)に示すように絞り羽根733が非退避位置にあるときに、レンズ制御系または光量制御系の誤動作や、使用中の機械的衝撃によって、シャッタユニット730がレンズユニット260に向かって接近する方向に移動した場合には、非退避位置にある絞り羽根733と第2群レンズ202とが接触するのに先立って、絞り羽根733の板部733bが係合ロッド729の先端に当接して、レンズユニット260とシャッタユニット730とのそれ以上の接近を阻止するので、第2群レンズ202の接触により絞り羽根733が破壊する虞れがなくなる。
以上の説明で明らかなように、第4実施形態によれば、図12に示す沈胴時には、シャッタユニット730の開口731内に第2群レンズ202が入り込んだ状態にレンズユニット260およびシャッタユニット730が保持されるので、沈胴時の寸法を従来よりも短縮し、薄型の、携帯性に優れたデジタルカメラを提供することができる。
そして、図15(b)に示すように絞り羽根733がシャッタユニット730の開口731内に存在するときには、すなわち絞り羽根733が非退避状態にあるときには、光量制御系の誤動作や、使用中の機械的衝撃等によって、シャッタユニット730の開口731内に第2群レンズ202が入り込もうとしても、第2群レンズ202が絞り羽根733に接触する以前に、レンズユニット260側の係合ロッド729が絞り羽根733の板部733bに当接して、第2群レンズ202とシャッタユニット730と一のそれ以上の接近は阻止されるので、第2群レンズ202が絞り羽根733に当接する虞れがなく、構造的強度の信頼性を確保しながら、沈胴長を短縮することができる。
なお、本第4実施形態においては、絞り羽根733に規制部を設けているが、シャッタ羽根またはこれと連動する部材に規制部を設けてもよい。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。これまで説明してきた第1〜第4実施形態は、いずれも、本発明をデジタルカメラに適用した実施形態であるが、本発明はデジタルカメラに限らず、銀塩フィルム上に写真撮影を行なうタイプのカメラにも適用可能である。ただし、この場合、沈胴時に絞り等が開放状態となるため、沈胴時に銀塩フィルムに光が入射しないように構成する必要がある。
図16は、本発明を、銀塩フィルム上に写真撮影を行なうカメラに適用した第5実施形態を示す、光軸Sに沿う断面図である。
本実施形態では沈胴状態のみを示し、本発明が適用された特徴部分の説明にとどめる。
このカメラ1は、沈胴、繰出し式のレンズ鏡胴810内に第1群レンズ821と第2群レンズ822とからなる2群構成の撮影レンズ820が備えられており、またそのレンズ鏡胴810内には、さらに、第1群レンズ821と第2群レンズ822との間に絞りユニット830が配備されている。この絞りユニット830は、その構造が特に限定されるものではないが、ここでは、図10及び図11を参照して説明した構造と同じ構造を有するものであるとして説明する。この絞りユニット830は、図16に示す沈胴状態においては、絞り羽根34(図11参照)が図11(a)に示す退避位置に移動した退避状態にある。図16に示すカメラの場合、この退避状態にある絞りユニット830の開口831内に第2群レンズ822の先端部分が入り込んでいる。
このカメラ1は、銀塩フィルム900上に写真撮影を行なうタイプのカメラであり、撮影時以外、例えば図16に示す沈胴状態にある時に銀塩フィルム900に光が照射されることがないよう、レンズ鏡胴810よりも後方に、銀塩フィルム900の前面を覆って遮光し撮影時のみ開くフォーカルプレーンシャッタ840が備えられている。
またこのカメラ1には、その上部に、光学式ファインダ850が備えられている。
図16に示す実施形態は、銀塩フィルム上に写真撮影を行なうタイプのカメラであって、フォーカルプレーンシャッタを備えることにより、撮影時以外、例えば沈胴時に銀塩フィルムに光が入射しないよう構成されているが、フォーカルプレーンシャッタを備えることに代わり、遮光性能のあるレンズバリアや前カバー等を備えることによっても、銀塩フィルムに余計な光が入射することを避けることができる。この場合、絞りユニット830に代わり、絞り兼用シャッタ羽根を備えたユニットを配置し、その絞り兼用シャッタ羽根を退避位置へ強制的に退避させる機構を設ける。さらに、誤動作や使用中の機械的衝撃等があっても、その絞り兼用シャッタ羽根が開き始めるよりも前にレンズバリアあるいは前カバー等が閉じられるように機械的な連結機構を設けることが望ましい。
また、上記の各実施形態は、本発明を沈胴式カメラの適用したものであるが、本発明は、レンズ鏡胴がかならずしも完全に沈胴するタイプのものである必要はなく、相対的に筒長が短かい収納状態と相対的に筒長が長い撮影状態との間で筒長の変更が自在なレンズ鏡胴を備えたものであればよい。
さらに、上記の各実施形態は、本発明の実施形態としてのレンズ鏡胴を備えたカメラの実施形態であるが、本発明は、例えば交換レンズ等、レンズ鏡胴単独のものについても適用することができる。
本発明のカメラの第1実施形態の外観斜視図である。 本発明のカメラの第1実施形態の外観斜視図である。 図1、図2に示すカメラのレンズ鏡胴の、沈胴状態における、光軸に沿う断面図である。 図3と同一のレンズ鏡胴の、最大繰出状態における、光軸に沿う断面図である。 図1に示すカメラの回路構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるレンズ鏡胴の、沈胴状態にあるときの光軸に沿う断面図である。 第2実施形態におけるレンズ鏡胴の、最大繰出状態にあるときの光軸に沿う断面図である。 第3実施形態のカメラのレンズ鏡胴の沈胴状態における光軸に沿う断面図である。 第3実施形態の示すカメラのレンズ鏡胴の最大繰出し状態における光軸に沿う断面図である。 第2群レンズユニットおよびその前方に配置された絞りユニットを概略的に示す分解斜視図である。 図11(a)は絞り羽根が開放位置にあるときの絞りユニットの構造を示す概略図、図11(b)は絞り羽根が小絞り位置にあるときの絞りユニットの構造を示す概略図である。 第4実施形態のカメラのレンズ鏡胴の沈胴状態における光軸に沿う断面図である。 第4実施形態のカメラのレンズ鏡胴の最大繰出し状態における光軸に沿う断面図である。 第2群レンズユニットおよびその前方に配置されたシャッタユニットを概略的に示す分解斜視図である。 図15(a)は絞り羽根が開放位置にあるときのシャッタユニットの構造を示す概略図、図15(b)は絞り羽根が小絞り位置にあるときのシャッタユニットの構造を示す概略図である。 本発明を、銀塩フィルム上に写真撮影を行なうカメラに適用した第5実施形態を示す、光軸に沿う断面図である。 従来のカメラのレンズ鏡胴の、沈胴時の、光軸に沿う断面図である。
符号の説明
1 カメラ
12 フラッシュ発光窓
13 ファインダ対物窓
14 シャッタボタン
100 レンズ鏡胴
105 直進移動枠
200 撮影レンズ
201 第1群レンズ
202 第2群レンズ
203 第3群レンズ
212 第2群レンズ保持枠
213 コイルバネ
260 レンズユニット
300 レンズシャッタ
400 CCD撮像素子
629 係合ロッド
630 絞りユニット
631 開口
632 切欠き
633 アクチュータ
634 絞り羽根
729 係合ロッド
730 シャッタユニット
731 開口
732 切欠き
733 絞り羽根

Claims (9)

  1. 複数のレンズ群からなる撮影レンズと、該撮影レンズを通過する光の光量を制御する光量制御部材とを保持する、相対的に筒長の短い収納状態と相対的に筒長の長い撮影状態との間で筒長の変更が自在なレンズ鏡胴を備え、前記光量制御部材を通過した撮影光による撮影を行なうカメラにおいて、
    前記レンズ鏡胴は、該レンズ鏡胴が収納状態にあるときに、前記複数のレンズ群のうちのいずれかのレンズ群を構成する部材の少なくとも一部を、前記光量制御部材の開口内に入り込んだ状態に保持するものであることを特徴とするカメラ。
  2. 前記光量制御部材は、レンズシャッタであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 前記光量制御部材は、絞り部材であることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  4. 前記光量制御部材は、前記レンズ鏡胴が収納状態にあるときに、撮影状態にあるときの最大開口よりもさらに大きく開いた開放状態に保持されるものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  5. 前記光量制御部材は、前記撮影レンズを通過する撮影光の光量を制御する使用状態と、前記複数のレンズ群のうちのいずれかのレンズ群を構成する部材の少なくとも一部が開口内に入り込むのを許容する不使用状態との間で状態の移行が自在であり、前記レンズ鏡胴が撮影状態にあるときに使用状態にあって前記撮影レンズを通過する撮影光の光量を制御するものであって、
    このカメラが、さらに、前記レンズ鏡胴が撮影状態から収納状態に移動する際に、前記光量制御部材に前記一部が接触するのに先立って、該光量制御部材を前記不使用状態に強制的に移行させる強制移行部材とを備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  6. 前記強制移行部材が、前記レンズ群側に設けられ前記光量制御部材に向かって突出した棒状部材であり、
    前記光量制御部材は、前記レンズ鏡胴が撮影状態から収納状態に移動する際に、該光量制御部材に前記一部が接触するのに先立って前記強制移行部材に接触し、該強制移行部材を介して、前記レンズ鏡胴が収納状態に向かって移動するときの駆動力を受けて、前記不使用状態に移行するものであることを特徴とする請求項5記載のカメラ。
  7. 前記レンズ鏡胴が収納状態にある時に、前記光量制御部材が、前記複数のレンズ群のうちの少なくとも一部が前記光量制御部材の開口内に入り込むのを許容する退避位置に退避した不使用状態に保持されるとともに、該光量制御部材が非退避位置にあるときに、前記レンズ群と前記光量制御部材との光軸方向の接近を規制する規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  8. 前記規制手段が、前記レンズ群側に設けられた係合部材と、前記光量制御部材が前記退避位置から前記非退避位置へ移動するのに連動して前記係合部材の移動通路外から移動通路内に介入する規制部材とを備え、該規制部材は、前記非退避位置にある前記光量制御部材に対し前記レンズ群の少なくとも一部が接触するのに先立って前記係合部材と当接して前記接触を防止するように構成されていることを特徴とする請求項7記載のカメラ。
  9. 前記光量制御部材が絞り羽根からなり、前記規制部材が前記絞り羽根と一体に構成されていることを特徴とする請求項8記載のカメラ。
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